- 85 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:09:45 ID:D9nTaU6d
- このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレです。
【今回のメイン柳生:柳生又右衛門宗矩】
/ ̄ ̄\
/ ノ \\
| .(●)(●) | 柳生家の当主にして徳川将軍家剣術指南役、
. | (__人__) | 柳生又右衛門宗矩だろ。常識的に考えて…。
| `⌒´ | ) ;;;;)
. | | .) ;;;;)
. ヽ } /;;/
ヽ ノ .l;;,´
. / ∩ ノ)━・'
( \ /|_ノ ヽ
. \ "" /_ノ |
\ /___/
- 88 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:11:01 ID:Pu+QW7U3
- まってました。
- 90 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:12:19 ID:D9nTaU6d
- 【寛永四年(1627)時の柳生一族系譜】
大膳長永
:
<柳生家>
:
├─────┐
柳生永珍 中坊源専
:
├─────┐
家厳 重厳
| (七郎左衛門)
| (松吟庵)
├───────────────────────────────────┐
宗厳 妹
(新左衛門) .|
(石舟斎) 【江戸柳生】 <幸徳井家>
├───┬───┬────┬───────┐ |
厳勝 久斎 徳斎 宗章 宗矩 友景
(新次郎) (五郎右衛門). (又右衛門) .|
| .| 友種
| 【尾張柳生】 |
├────┬────┬────┐ ├─────┬────┐
純厳 利厳. 妹 厳倚 三厳 左門 又十郎
(久三郎) (兵庫助). (権右衛門) (十兵衛)
| (幼名:七郎)
|
├────┬────┐
新左衛門 .茂左衛門 .新六
- 91 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:12:44 ID:D9nTaU6d
- 【第1部(その1~11)のあらすじ】
時は戦国、乱世の時代。
大和国柳生庄の領主、柳生新左衛門宗厳は、上泉伊勢守秀綱創始の新陰流の正統を継ぎ、
後に名を石舟斎とあらため、その剣名を天下に上げた。
しかし、長男新次郎厳勝の不具廃嫡、豊臣家による所領の没収、
新次郎の長男、久三郎純厳の死など、柳生家に辛く重い苦難が襲い掛かる。
だが、徳川家康の招きに応じ、「無刀取り」を以って家康に指南を請われた際、
末子・又右衛門宗矩を推挙したことで、再び柳生家にも光が差す。
その後、関が原の戦にて徳川家に味方したことにより、柳生家は旧領を回復する。
更に、家康が幕府を開き、後継たる秀忠を二代将軍とすることで、宗矩は将軍家剣術指南役となった。
そして、柳生家の家督を宗矩に、新陰流の正統を兵庫助に継がせた石舟斎は、
慶長六年(1611)、78年の生涯に幕を閉じたのであった…。
【第2部(その12~23)のあらすじ】
石舟斎の死後、宗矩は正式に家督を継ぎ、新たなる柳生家の当主となった。
またその翌年、柳生庄にて宗矩に待望の嫡男・七郎…後の柳生十兵衛三厳が誕生する。
同時に、兵庫助も島左近の遺女・お珠を妻に迎えた。
その後、起こった戦乱の世の残照にして最後の大戦、「大坂の陣」。
冬と夏、二度にわたる戦の末、遂に豊臣家は滅亡、
幕府(徳川家)の天下が固まったことで戦乱の世は終わり、「元和厭武」が宣言される。
長き太平の世「江戸時代」の始まりである。
そして元和二年、遂に一代の英傑、徳川家康がこの世を去り、二代将軍秀忠の治世が始まる。
その治世において、江戸の宗矩、尾張の兵庫助は、それぞれの道を歩む。
江戸においては、徳川の天下が守成の時期に入る中、宗矩は「坂崎事件」を見事収めるなど
単なる剣術指南役以上の才能があることを証明、その後、息子・七郎ともども、
その生涯の主君となる将軍家世子・家光に仕えることになり、大いに好意を得る。
同じ頃、兵庫助は尾張徳川家の剣術指南役に仕官、尾張柳生の礎を築き、
後に「直立たる身」の工夫を編み出し、尾張藩主・徳川義利へ新陰流正統四世を相伝する。
そして、時は寛永、尾張においては後の連也斎厳包こと新六が誕生した頃、
元服した七郎こと十兵衛は三代将軍となった家光の勘気を受け、小姓を致仕、
柳生庄に戻って新陰流の修行に励むのであった…。
- 93 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:13:33 ID:D9nTaU6d
- さて、十兵衛の致仕から年は明け、寛永四年(1627)。
舞台は江戸の柳生屋敷。
(二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| .||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| 柳 ||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| 生 ||
___________| |││││││││││││││││|| ||____________
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- 95 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:14:21 ID:D9nTaU6d
- 朝、登城前の宗矩の居室…。
 ゙̄''ー-、.._ _,,-―'" ̄
|| ゙̄''ー-、______________,,-―'" ̄
二.二二二二i===||________,| | | |
|| ||;; | | | ̄ ̄__i__ ̄ ̄| |―┬―┬―┬―| | |\
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|| ||;; | | | | |: | |. i i | | | |
|| ||;; |_| | |_|: | | (_;;). | | | |
|| ||/ /| | | | ̄ ̄ ̄| ̄''''――| | | |
|| ||/ /三.三.三.三三|_|―――|゚____,|_| \ |
|| || / \ \|
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//|| / \
//|| /
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, -――-、
/ u. \
/:::::::::::::: ヽ ううむぬ…胃が、胃が重い…
/:::::::::::::::::: u ヽ それもこれも、あの馬鹿者が…。
|:::::::::::::::::::::: /
.| /
\ /
/ ヽ
- 96 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:15:07 ID:H25mmkMa
- 宗リンいきなり大変ですねwww
- 97 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:15:33 ID:3japfXTM
- 気苦労が多いなぁw
- 98 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:15:46 ID:Pu+QW7U3
- いきなりかw
まあ息子がリストラくってニート一直線だもんなあ。
- 99 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:16:03 ID:D9nTaU6d
- /
父上、そろそろ登城の時間でございます。
\
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、 \
|u(>)(●) | …左門、お前は先に行っておれ。
| (__人__)u | わしも後から向かうでな…。
| `⌒´ |
| } 「わかりました。
ヽ } では、父上、お先に…」
人_____ノ"⌒ヽ
/ ヽ
| 《《 | |
| ヽγ⌒) ノ i
\__/ (⌒)__ノ
_____
/ \
i,-'´} u ヽ
.,-' ,‐i" _ノ ヽ、_ i
./ //´l (ー) (ー) i …あやつが十兵衛の代わりに出仕してくれて助かる…。
.l '- ' , l (__人___) u i 又十郎ではまだ若過ぎるし、助かったわい。
l ,〈,' `⌒ ´ i
l i i ,i
/ / iヽ, /
.,、 i .' /,‐'.l\ /l )),
.l \ .i、 ム `‐、_` ̄ ̄´-‐'´ .ヽ
.l `‐-'i _.-ヽ .,-、i i,‐、 . / .`‐、_
- 102 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:17:51 ID:D9nTaU6d
- __,,..、、-‐──---、、、、_
,. ‐''"_,.‐'" ,.-''" _,,.-‐''"/ ヽ`'ン'ヽ、、、
,. ',.r' ,.r'" ,.-'',.-'",. ,///j |,/ヘ、゙、`ヽ`' -、、
/ /,/ ,.-'",/,. '" / / /,/l | ,i'lj li ゙i ヽ ` 、ヽ、
, ', ' , ' '´_,. -'",.‐'"/ _,‐',. ',//,/ l |/l| l},!ll | '、 `、、` 、ヽ、
//_,,/-‐ '//´ _, -'"‐'",/イ//,イj ル/|//| |l.li '、'、 ゙、'、 、 、`、
. ``ー、、__,,.、-ァ''," / // _, -''" _,.-'",. // 〃/j/''シリ,イ .| |.|li, '、'、 `、 '、ヽ.`、
,.-'´``'-'-、、、 __,..-‐''"__,,,.-‐''´, -'',/,/ ,イ / / /イ | l l |||l. i i i ', '、'、',.ト,
,.- '´ /_,'--'' ̄""''''''',"-'"_,.- '"_/,/,;j'゙/〃/ ,/' j! l !l |||||l. l i i, ', 'ill.ll
,.-'´ _,,.-'シ",/ , ‐',.‐',.‐ニ゙- ''´ - ''´,/,//_/7ナーく、/ /l .!l .ll|l|ll l!. l ll .i. |ll l!
'´ -'´ ,._',,,,、--‐‐‐ァ''7'7'''ニ=‐''"_,.- '',/ / '7 、ー―ァぇミ''メ,j ,!j ,/l.l |.l ll l ll ll. |.ll !
_,.-‐''7′ //,r'", '{ ,!-'" _,. ッ'´ /// / /' ヽ !ij'!``/_/,_/ ノj_|」,|| .i | !l ll|.| l!
,. '´ ,ゝく_,. ',. '_,,..- ''"_,.-i/ ,.イ ////レl! / ```'" ´ ,.イァi,リj .j!|.|.l ,/'j,! !
. ーヵ'゙ ,, '' ,r// ̄//, ‐'ゝ''"/ゾ.//f'゙´ / ( i'リ//_/j」」ノ' ,ノ'
// 〃, ' // ,//,.r' //メ、`'i゙ /!l'|| / ヽ`i´l{ 柳生庄に戻った兄上に代わり、
. '〈 〃/ .//, ' //, '/ /, ',i | l`!i'/ || l| '′ - _,. ' ,!l |l 僕が父上を支えないと…!
|!7.j ///, ',/ /〃,i' i /j l ! |!l`'ll .ll /.l.i!}l
`l{ i /j / ,i ,il/1 i!.ll l|.l l ! l!l ll l! 一 - 、_ /,イ i!.ll
. └i| 7| .||.||! .| lトl| |l.| l i.|.|| l! '、 ヽ /イ/ j! .l!
! i! |,」|」| l l| l| lトl| || || i! ,イ / // l!
´ L|! l|_| L」_」| |,〉 '、 `'‐、、 ー'シ// //. ノ
` j `'‐-、、 ,ィンj/‐'/ ´
,.-‐7 /彷ヶー''′
| ``'、、 /|`‐、
j'"、 ``‐、、 _,,.'-''"八
r‐く `、 `,>、 ,j`i ,/ トr 、
,. -' ヽ ヽ / '┐ .「r‐! /ヽ`‐、-、、、__
_、-‐'" / .| \ /、 ` '、 l `'゙ヽ / ゙、 、- ````-‐ 、、_
_、-ー''" | l、 '、ヽ / \ '、 j / ゙、 / ヽ'、 ``- 、
柳生左門(後の友矩)
十兵衛が致仕した翌年の寛永四年、15歳になった左門は、家光の小姓として出仕した。
この出仕自体は、年齢的にはごく妥当なところであったのだが、
十兵衛の致仕のすぐ後となったため、結果的に十兵衛の抜けた穴を埋めるような形に
なってしまったのである。
- 107 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:21:04 ID:H25mmkMa
- 美形やなぁw
- 103 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:17:54 ID:h/nQgGmh
- SAMONが出仕してるのか・・・
- 101 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:17:37 ID:Cv2cQxD8
- おお始まった…ってまさか本日のお題は…尻?
- 106 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:20:29 ID:D9nTaU6d
- __
,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
,!;;;!゙`''~^~ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
|;;;| ノリ ミ;;;|
_ゞ;! r─-- 、 ,rェ--- 、ミ;リ お前が左門か。
!ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ 十兵衛の奴が抜けた分、その穴はお前が埋めるんだぜ?
!(,ヘ!  ̄'" |:::.`  ̄ ,ドリ
ヾ、! !; ,レソ
`| ^'='^ ム'′
,rト、 ー- ─-: /|
_../ i| \ === ,イ.:ト、
/ i| ゙、\ ; /リ.:;!:::\、_
゙! ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
゙、 :::/::::::|::::::
`ヽ、 ゙、 ./ .| ,-、、
徳川家光
__,、-ニミヾ ̄´"'‐ 、、
_,、-''":::::::::::ヾヾ::::`ミ:、::::::::`ヾ`ヽ、
/::::/:/:::::::::::::::::::::..:..:.. ... ..:::::ヽ.
/'´/.. ... .. ... .... . .::::::::::il:::l:l:i:li:::li
/:../:...:./::..:.:...::::.:.:..::::.:.:.:::!:::l:i:..:!:::::::i::::il::l|!:li!::l|i
/://::::::/:::::::::::::::::i:|、::::j:!l:::::i:::!:!:::i::::i:::i!:::l!:ll::|!l::|l:!
. /://::::::/::i::l:::i:i::::::::|ト、V/l:!:::::i:::i:i:::::::::i!::i!:::i:::!:l!:!:l:l:!
l:::!:':!:::::ll:::i::l:::l::l::l:::::lトヾiン'i:!::::::l:::l:i::::::::l!:::l!:::l:::::!::::l:l:!
. l:::!:::i::::::l|:::!:|:::|!:l!:l::::l:! ヾ;:::::l:::li::i:::::i::::l|:::i!:::::::::l:l:l ははっ。
|:::|::::!:::::!|l:|::l:::!!:lil::l:::il __゙;、::l::li:::l:::i!:!:||::!|i::::::::l::!:l (この方が上様…)
l:::i::::i:i:::l:i l|::|::l|::|l|::l::{,!_,=''"___l:::l:|l::::!:i::!:|」:l:|:!:::::::!:i!:l
i::::i::::!:i::!::!‐|_l」|_| ト、__〉 ィ´tぐツ|::::l|!:::l:!:l::t |l:!::!::i|::!l:|::!
ヽ::::、!::l:i:::i,代ト、 ´ ̄ └‐'|::::i|:|::f゙|!i:::|:i|!:|:!|:.|
 ̄|⌒Tヾ`'`´ |::::i!:|::レI|::::|:||l:l:::|!.|
|:::::::!:::', 亅 !::::|::i:j| |!::::|:!|!i:::j|:j
|l:::::::!::::'、 ゝ ‐ |::::l:::!゙! l|::::レ:j!::/ノ′
|l:ト、:::'、:::゙:、、 ー ‐一' |::::l;/ノ ノ_;ノ-'‐′
|ト'、ヽ:::゙、:::ヾヽ、 /|_/ _,、┴┐
|! ヽ ヽ、::::::ヽ::`' 、 / _,.-'",,=''´,-ヘ
ノ `'¬`'⌒'`フf'´,.-'´,,=''´,,-''´,,=''^:、
出仕した左門は、寛政重修譜家譜によれば、「常に剣術の御相手をつとむ」とある。
だが、十兵衛と異なり、家光と左門では24歳と15歳、年齢に9歳差があった。
当然、体格差などもあるし、御相手役として考えても、
成人である家光の稽古相手を、子供である左門が勤めるというのは考えづらい。
それを踏まえると、御相手役を務めるようになったのはもう少し後で、
この頃は、まだ一小姓として仕えていたのではないかとも思われる。
- 108 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:21:40 ID:/AP8jkIA
- あんたが穴というと違う意味にしか・・・いや今回はそれであってるのか
- 109 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:22:04 ID:Pu+QW7U3
- 穴を埋める……
- 110 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:22:46 ID:BQVe3RD/
- いや、この場合「埋められる」ではないだろうか。
- 111 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:23:17 ID:D9nTaU6d
- そして、ここで皆様お待ち兼ねの話題に突入させて頂く。
_______
| ┌────┐│
| └────┘│
| ┌─┐ ┌─ー-′
| l-―┘ └―┐
| |` ̄) /´`l |
/ | 丿 ./ │ l r-、
./ / ,-´_/ .│└'’ |
゙‐´ー''′ `-─´
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄’
_..--───--、
'l广_r─' ̄ ̄`ヽ. ヽ
゙''´ | .|
丿 ノ
_....--‐'" /
`──‐'"´
__ __
| │ | │
| | .| .|
| .| | .|
∟l .∟l
_、 _、
ヽ__| L丿
家光と左門…即ち友矩といえば「衆道」であり「尻一つ!」である。
- 112 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:24:11 ID:cOQFyvX0
- ですよねー
- 114 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:24:54 ID:BQVe3RD/
- だよなあw
- 100 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:17:20 ID:BQVe3RD/
- 尻一つで!
- 105 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:18:43 ID:3japfXTM
- 十三万石!!
- 115 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:24:59 ID:3japfXTM
- いやまあ、確かにそのとおりではあるけどもさw
- 116 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:26:06 ID:D9nTaU6d
- |ヽ|l:.:.:.:/|:l:.:.:.:.:.:..|:.,rー'''゙¨ヽ、:.:.:.:.|:.:.:.:|:.:.:.|:.:|
|/ l\/ l/|:.:.:.:l:.|!´ l:.:.:.:.:|:.:.:.:l!:.:.:|:.:|
|_/|/ ヽ、|:.:.:.!/ /:.:.:.:.:.|:.:.:.:.l:.:.:.|:.:|
|`ヽミ l:.:.:./ _,,,.. -ー/li.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:| やあ、久しぶり。
|ィト,/` l,/´ l:/|`:.:.:./:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:|
|ソ,/ ___ ' i:.:.:.:/:.:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:| 今回、再び僕が解説役をすることになるんだが、
|` ./,、 ̄`_ヽ|:./l:.:.:.:.:./:.:.:.:|:.:| その前に一言、言っておきたいことがある。
| ,ト!(:.:rテ'/ ´ /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:l:.:|
| ' ヾニ_ / /'ノl:.:.:/:l:.:.:.:.:.:.|:.:|
/iヽ ヽ 、_ ,/_' -‐':.:.:|:.:.:.:.:.:|:.:l
ヽ` \  ̄ ィ‐':.:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.|:/
l`ヾ、 l--──‐─‐.' ´:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.l/
_'、 \. |イ:./l/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.ノ:.:.:/l/:.:.:.:.:./'
l l \ `'i Y |:.:/ノ_ -‐!/l:./l:.:.:/ /:.:.:.:./l
〉、 ヽ | \ ` ´ レ i/ il_/
- 117 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:26:24 ID:Pu+QW7U3
- 衆道がきらいな腐女子はいないらしい
- 118 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:28:04 ID:D9nTaU6d
- .. ,'.:.:.::::::::::::i:.../:.../::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::_::::
、,'.:.::::::::::::::,'i イ.:::/:.::::::::::::::::::::::,' i::::::::::::/::::::
..::::::::::::,'i:/l:.:.:i:.::.:::::::::::::::::::/.:..i::::::::::.i::::::::.i::::
',::::::::,_,'_i,'_l:::i::::::::::::::r,:::::/ l:::::::::l:::::::::l:::::
僕 は ノ ー マ ル だ。 ::::::::::l,'__i ゙、i、::::://:,::/ _...- l:::::::|::::::::|::::
.. ::::::::li~itヽ, ゙、r' ''"´ '"´ ./l:::::l:l!::::::::!::::
衆道…ホモセクシャルには興味はないよ。 i;;l、:l ゙liv,i ィt- 、 .,'::l:::,':.i::::: ::::::
そこは重々わかっておくように。 |、;;lT'', ー' ´ l。'v,ti`ァ:::l,':::.:.'::::: '::::::
.. ;l`、il/// , 辷_,ノ /:::::rーt:.::::::::::::::::::
わ か っ た ね ? :.:;;;l:;;;ヽ、 _ ////ィ::::::l l:.:.:.l:::/::::::::::!
i.l::、:.:l、:.r、ヽ i/ ̄`i _,,./イ:.:.:.:l''´:.:.:|:./::::,':::::,'
Y` 、iヽ、l`'/ヽ ー- ' ,/::::::.:::l:.:.:.:.:/´:::::,':::::,'
,, '':.:.:.:.:,'r` .、 __, - 7:;;;;;;;;;;;/ヽ/イ::;;/;;;;;/.
,.イ:.:.:.:.::.:,} /-‐'´~ /'´^i,'、i、::::/
/:!:.:.:.:.:.:,' ! ' \、,/
..l:.!:.:.:.:.:.,', `、 ヽ
. ,l:.:.l:.:.:./;;;l i、 ,, -ー-- ――― ヽ、
.r'':.:.:.l:./、;;;;;;l ,、_.-'^l;;l
,k':.:.:y':.:.゙、;;;;;;゙、 r-'^゙´:::::_,,ノ::::l
,/:.:.:.:.l:.:.:.:.:.ヽ、;;;;`‐y-―ー '''''¨¨;;7:::: ̄ ̄´::::::::::::l
- 119 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:29:37 ID:H25mmkMa
- 了解了解ww
- 121 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:30:08 ID:Pu+QW7U3
- 了解です佐々木さんw
- 122 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:30:42 ID:vh4QVsIL
- 男の娘さんなのに
- 120 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:29:55 ID:D9nTaU6d
- _ - ─ - _
_ - ´.:.:.:.:.:.:、.:.:.:.:.:::\ …コホン。
/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:ヽ.:.:\.:ヽ さて、前置きが終わったところで、本題に入ろう。
/ .:.:.:.:.:.:..:./.:.:,;:入.::ヽ.:.:.:ヽ.ヽ
/ .:....:.:.:..:./.:.;.':/ ヽ:..:.!:.:.:.:.l.:.:! 左門といえば、この>>1が前々から推している
,' .:.:!:.l.:.:___イ.:/;/, -‐‐ヽ:!:.:!:.:l:.:.| 「柳生非情剣 SAMON」にもあるように、
!.:.:.:ヾト´:/ '// _,rzxト|/:|ノ:イ:.| 「家光の恋人(or愛人)」という印象が強い。
,'.l:ト、ベィ卞ォ 孑_,l7:.:.:!);':|:.:!ヽ
/.::ト!:`tヘヾニソ , `¨/:.:.:,'.:.:.イ:ハ:.! 事実、「玉栄拾遺」にも
,':.:l、:.:.:.:.`ヽ、 -- ‐ /.:.:/.://' リ
. {.lヽ!ヽトー、ーヾ t _ , イ/〆 「寛永四丁卯年十五才而始奉
ヾ _f´!__ノ ト--/ヘL__ 謁大猷大君勤仕甚君寵ヲ得玉フ。
/: : : 冫 '、 , -‐ 」::.: : : .| 時人称曰、後必為股肱臣」
,': :、: :f- .._ _.. ヽ/:..: : l
!: : :ヽl_: . : . : .  ̄: . :._..k::/...:| とあり、また容姿端麗であったとも言われているから
|: : : :/: : ̄: : --. .- ´: :.ヘ::::::::| これだけを見ると、出仕後すぐに恋人となったかのように
!: : :.!: : : : : : : : 、: : : : :...:!:::::::! 認識されることもあるかもしれない。
|: :.:.|. : .::::::::::::::::;::::::::::::::/:::::::/
. |:、:.:.l.:..:::::::::::::::;::::::::::::::,'::::::::/ だが、前後の状況を調べた限りでは、
!:ヽ:.}: ::.:: : : : / ; : : : ;!. .::/
ヘ ./i : : : : : /: : : : /::!: :/ 「左門が家光の恋人となったのはかなり後」
y: | : : : : : : : : : : : /|:/
/ `ヽ、: : : : : : : : : :,:イ. ではないかと思われるんだ。
人: . : . :` ‐ - - ´: . | その点を検証するために、寛永四年当時の
_ -´::::/\: . : . : . : . : . : /!ヽ 家光の恋愛模様(勿論 全 員 男 )を紹介することにする。
.r ':/::::::::::::::::/:::┬ ┬::::´:|::::::::::::\
. Y::::::/:::::/:::::::::::::!::::::::::!:::::::::::::::ヽ::::::::ヽー、 なお、コトがコトだけに、史料上でも、
ゝ'::::::/::::;:::l:::::::::i:::::l:::::::::|::::::::::ヽ::::::::::ヽ::::> 「○○は家光の情人であった」などという具合に
ヽ_/::::::;:::::|::::::::l:::::|:::::::::l:::::::::::::\:::::::::>´ 直接記した記述はないから、ある程度「~と思われる」
T、_:::::::!:::::::!:::::!:::::::::|:::::::::l::::::::> ´ という表現が増えるのは勘弁してくれたまえ。
'. ー,_:!_!:::::::⊥_:: ┴T くっくっ。
'. `l l
'. ! |
- 123 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:31:02 ID:/AP8jkIA
- >家光の恋愛模様(勿論 全 員 男
流石w
- 124 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:31:32 ID:H25mmkMa
- >家光の恋愛模様(勿論 全 員 男
なにそれ怖い
- 125 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:32:31 ID:D9nTaU6d
- 寛永四年頃、家光と情を交わしていた相手は複数いたと思われるが、
その中でも、特に寵愛され、「恋人」とも呼んで差し支えない人物は二人いた。
,..:‐- :''" ̄ ̄ ̄ ̄ >―-. 、 ... _,-ー'´ `'´<._
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ . > \ l \
/:::::::::::/:::/:::::;:::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::'. _∠´ >Nレ' ヽ_
/:/:::/::/:::/:/::/、:::::::::_,|::::::::::|:::|:::::::::::::::::::', ... / 1‐-
/イ::/::/:/:::/:/::::! ゙'´ |:::::::ハ::|:::|::::::::::::::::| ...... /.::: ..: ',
|/::/:/:::/,イ:::l::| |::::::|l |:|:::|::|:::::::::::::| .. /::::.: .:/ ...:: ..:/ l: l:. ヘ、
イ/l::/ |:::ハ| |:::::ハ |:|:::|::|:::::::::::::} .. /イ:::: .::/ ..::::/ /l / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l`ヽ
|ハ._|/ l::::ハ| |ハ∧|:::::::::::/ . l.::イ .:::::::/:/ レi /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧!
/} rtzミ、_ , z ニ|/三二 ̄ _|:;: -v′ . j:::::l .:: .::://ナこニ;ミl:: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ '
V! ` ´ソ「`i `ー「'ィ=Z^´ィ | . ノ:::::|.::リ l.::/<'ヘ::リ..`,l:/l´ l/ " ヾ-' " /f`|! |'
,ト-- ' ! 、 ノ ,ノ | ./-イl::i:l´リl/X  ̄ / /)ソ:l::リ
. lハ ノ  ̄ _ ノ . l:/::|::::|、Kヘ 〈L /-'/|/
ヘ ヽ / / .. /´l/ヽ:l::::::::::\ ー- - -一' , '::/
. ヘ ー‐一 ' / | .... ノノl/V|::::`-、,. /l |/′
ヘ ` / .| .... l´ |:::`' -、_,/ .|
ハ、___,. イ / _ノ、 ..... _-ー」:::.. ト、__
_/} ,.ム '" { . /i7:::ノ:::::.. ',l l、
__//,イ'⌒ヽ‐ '" ノヽ . ../::: `ー、_::::::.. ..::r'´ ト、
,. ― ''" //}/ |、 ハ ,. イ /⌒ヽ、 ... _/´レ:::: /`ー`):::-、:. -‐十⌒〉 \ `ー、
/. // / Y´ |_, イ / ヽ、 /∠´-ー┘::::「{...____.. -‐|! く.___\ `ヽ、
酒井重澄 堀田正盛
酒井重澄、堀田正盛の二人である。
この二人は「一双の寵臣」と呼ばれ、この時期の家光の寵愛を(衆道的な意味で)一身に受けていた。
- 127 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:35:04 ID:uANhbB7G
- 堀田は出世するからなぁ
- 126 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:34:44 ID:D9nTaU6d
- そして、この二人のうち、より深く寵愛されていた…、
即ち、家光最愛の恋人(男)は、酒井重澄であったと思われる。
/z' `(リ" ゙ミi
〉{.,:-‐ ー-、}〈 すごいね、ウチの弟(※)は。
f;! ィtr rt、.iト' 俺と同格…いや、譜代だから、俺より格上だな。
゙ゝ ´ ! ` j/
,i ,._゙_',,..、 ィ, (※ 重頼は三男、重澄は七男)
_,..‐'´!.iヽ - /j l ゙ヽ、
,.-'´ |. ゙、`⌒゙/ .! `ヽ、
.,イ ゙vベi_i'ヽv' ゝ、
/ ゙、 .: .}二{ :.. , ' ゙i.
/ ゙、 / !;:;i ヾ,.' ヾ!.
.{./ ∨ i:;:;:! l ヾi.
./ i' .l;:fi゙} r==-、 .i ヾ.
! .l _,.彡'"j .!` ̄´i ゙i ゙!.
,i ! ,! -'.ス i_ .j ト、 ゙i.
/ .!. / ケ  ̄´ .i i ゙、
. { ..__,..,j../ ,ィ'"!i ,; :i. !、__ ,}
〉",=-‐''´ / !;:;:;:!l / ! f;``ヽヽ、〉
. { / ,. '´ ゙、〃 ./; y'r';"゙i`ヽ、_,.」
. i/ ,ィ' ,.ゞ__ ゙ __ ./,;_,,..t' ,/;:!;:;:;! ノ
``'´一'´/゙T"´゙i}ー[ニニ]‐'{!"ノ⌒,!;:;:;i;:;:;:;!´
./;' ,! :i! ! i i!ー'´!./:;:;:;!;:;:;:;:!
金森重頼
(飛騨高山藩三代藩主・従五位下出雲守)
以前にも書いたが、家光の重澄への寵愛は凄まじく、
元和八年(1622)、16歳で小姓として出仕してから、その翌年の元和九年(1623)には、
わずか17歳で下総生実二万五千石を与えられ、大名となった。
(下総国関宿等三万石との説もあり)。
また、その際、家光の命で、元の「金森」から、
徳川譜代の名門・「酒井」姓を与えられ、また従五位下山城守にも任じられている。
おそらく、「家格的に不相応な出世」と謗られることを懸念した措置と思われる。
(重澄の実家、金森家は飛騨高山三万八千石の外様)
- 128 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:38:04 ID:D9nTaU6d
- | ! | | |
| │ 〈 ! 人
| |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ  ̄ .Y  ̄
/⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! |
! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l |
| | /ヽ! | |ヽ i ! 重澄…これが俺の愛の証だ!
ヽ { | ! |ノ /
ヽ | _ ,、 ! , ′
\ ! '-゙ ‐ ゙ レ'
| `! /
人 ヽ ゙  ̄  ̄ ` / |
 ̄ .Y  ̄ |\ ー ─‐ , ′ !
| | \ / |
,..:‐- :''" ̄ ̄ ̄ ̄ >―-. 、
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::/:::/:::::;:::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::'.
/:/:::/::/:::/:/::/、:::::::::_,|::::::::::|:::|:::::::::::::::::::',
/イ::/::/:/:::/:/::::! ゙'´ |:::::::ハ::|:::|::::::::::::::::|
|/::/:/:::/,イ:::l::| |::::::|l |:|:::|::|:::::::::::::|
| イ/l::/ |:::ハ| |:::::ハ |:|:::|::|:::::::::::::}
人 |ハ._|/ l::::ハ| |ハ∧|:::::::::::/
 ̄ .Y  ̄ /} rtzミ、_ , z ニ|/三二 ̄ _|:;: -v′ ありがたき幸せ…!
| V! ` ´ソ「`i `ー「'ィ=Z^´ィ | 上様、では今宵も……。
,ト-- ' ! 、 ノ ,ノ |
. lハ/// ノ  ̄ //// _ ノ
ヘ ヽ / / 「ああ、たっぷり可愛がってやるからな」
. ヘ ー‐一 ' / |
ヘ ` / .|
ハ、___,. イ / _ノ、
_/} ,.ム '" {
__//,イ'⌒ヽ‐ '" ノヽ
,. ― ''" //}/ |、 ハ ,. イ /⌒ヽ、
これに関して、家光が将軍家に就任したのが元和九年である事を考えると、
家光が将軍家となり、ある程度の人事権を握った際、初期に行ったのが、
この恋人・重澄の引き立てだった可能性が高い。
もしこの通りであれば、まさしく「尻一つで!」を地で行っていたわけである。
そしてこの引き立て以降、寛永十年(1633)に勘気を受け、改易となるまで
家光の寵愛は続いたものと思われる。
- 129 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:39:53 ID:H25mmkMa
- ウホッ!
- 130 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:42:21 ID:D9nTaU6d
- そして、「一双の寵臣」のもう一方、堀田正盛も、
この頃(寛永四年)には大いに引き立てを受けていた。
_,r'´::::::::::::::::::::::::::`'、.
{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i.
| ゙l'´゙《 __,,,ゝ:::r、:::::l 正盛…お前だって俺の大切な家臣(L・O・V・E・R)なんだぜ?
人 .ト=r;、 ゙"rィァ‐リメ }:::::} さあ、こいつ(小姓組番頭・五千石加増)をやるから機嫌を直してくれないか。
 ̄ .Y  ̄ ゙i`"l  ̄ ソ::::ヽ
| ゙i. ゝ^ , /ヾヾヾ、 これでお前も譜代大名だ。
ヽ ゙こ´ / ヽ、
ヽ、 /__,∠、 `'-、
`゙ク'゙´ ` ゙'、 ヽ
/ 〉 ヽヽ
ィ ヽヽ
_,,-'´::: ゙i
/ ` }
/ ,-ィ‐r'´´ / l
__r'〈 ,ノ / ```l / l
-‐ ´ ‐ '' ´ /l::: l ー'´ l
___,,,.................,,___ \
´ >'"¨'''ー- ...,,__¨`\ ヽ\
_/_,,.... -─-- ..,,_\ \ i ヽ フフフ…上様の好意、確かに受け取ったよ。
/ `> \ \ i\ i 僕も同じ気持ちだよ。
/-‐ァ / ___ \ヽ i /
/ /// / _,,..二ニ= ',i // …好きってことさ。
//,.7'" _,,.. -‐'''"、‐-..__.... -──- 、 レ 、 ̄`\
/,..イ/ 「¨,ゝ、=ニ二 \¨、`\ 「可愛いこと言ってくれるじゃないの。」
//// Z ヽマラ''" -‐‐- 、 \ \ さあ、行くぜ。後ろを向きな」
// _=ニ二__.... _二ニ= , il ', ',/
___,イ,' 、_ノ _,.-‐ニ二、-‐ニイ ll \. i ',. ', /
/ フ , 、 '"、 -.、、\. /i ∧ /l ∨ ',_', ,.イ
"\'-─- //!,' 丶 ヽ,仏、 / レ' ', /| l __,,... -‐ム''"
\‐-、 ,' \ Z ヾ-イ .// /',/ /レ'''"/ /
//ヽ ` Z `>ソ / /_/ ,.イ /
、 ,. ‐‐--‐'''"_,.! \ _,,.. -‐- ..,,__,,.. -‐'''" /
/ / ̄  ̄>'''" / /
__/__........___/ -‐==- イ /
元和六年(1620)、13歳で小姓として出仕した後、
寛永三年(1626)には小姓組番頭に任じられたのである。
それと前後し、元々の五千石に対し、更に五千石加増されて一万石となり、
重澄に続いて譜代大名の列に並んだ。
この時、19歳である。
正盛については、この後も、更に出世をすることになるのだが、それはまた後に語る。
- 132 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:43:47 ID:H25mmkMa
- 貢いでんなーw
- 131 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:43:45 ID:vh4QVsIL
- いいのかよwww
- 134 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:45:40 ID:D9nTaU6d
- ____
/:::::::::: u\
/:::::::::⌒ 三. ⌒\
/:::::::::: ( ○)三(○)\ (すげぇお…
|::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | やっぱ「※ただしイケメンに限る」は真実なんだお…)
\:::::::::: ` ⌒´ ,/
ノ::::::::::u \
/:::::::::::::::: u
柳生十兵衛三厳(※当時)
なお、十兵衛もこの二人と同じく、小姓であった。
また、年齢も重澄とは同い年(20歳)、正盛より1つ年上であり、
出仕は二人より早い元和五年(1619)である。
しかし、十兵衛の扶持については、与えられたかどうかすら不明。
勿論、無位無官である。
- 135 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:47:11 ID:H25mmkMa
- タダイケww
- 136 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:48:08 ID:cOQFyvX0
- 十兵衛も家光のお気に入りなのに待遇にすごい差があるなあ
- 138 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:49:05 ID:Pu+QW7U3
- 剣術指南と周囲固める官僚団一緒くたにしてもあんまりよくないしねえ。
- 140 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:52:01 ID:tWNtBawl
- 尻は剣よりも強し!
- 137 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:48:42 ID:D9nTaU6d
- ィ ‐―- 、__
,-‐ァ´/ ∠-―‐-、‐ 、
〃 _,': /-―――-\ ヽ
〃  ̄ ̄\ 入{≧ 7: /::../:/: ,イ}ハ:\l アンタねえ…。
| ヾヽーく<゙{:ナ./.::..,'::/厶!:. /l:: i:::}:!:バ―――― -- 、 義理とはいえ、私の孫のアンタが、
| !l ¨ヽYl:::::::l:ハ{八X_ , l:;!ィリ:: } }´ ヽ 上様をますます衆道に走らせてどーすんのよ!
. l l }=l:::::::l:{ ャtr-ュミ jノtrァルリ! ∠彡 /
l l ノ人fl:::::::l `ー' 、`' {´イ::| / ./ このままじゃいつになったら
l k≠^ヽ|:::::::l _ , 八i ::|'/ / 上様がお世継ぎを作るようになるか
l ヘ\::ハ :::ハ. '´‐,‐' イ::::l|::l / わかんないじゃない!
ヽ {ハ、::ヽ::::i> , 、.. _/:/:: / リ ./
ヽ |ヘ:::jヽ::! fヘ ヽ::::/{::./ /
丶 !| |lV j/|>‐<ヘ ヽ{ハ:{ /
|~\ i | |l |ニ二ニ! || ! /
| | ヽ ./ | |l | l. || ! >'´
ヽ_| ヘメ | |l | l. || !/
_ ____l l ll | / /イ
. 〃〃 l \\ l{{T}// /
| || o | \`jl 〃 /
| || ! ヽ!V/ {
お福(後の春日局)
./ ^ヾソ , \
,/,, ,/ \
/_/ / ヽ
'"´ / / ヽ
.〃 / / / ',\
//|/ / /./ /', l 、 ヽ ははは、ごめんよお婆様。
/' / /, / /_// / /// .!,|ヽ, 〕 、 \ でも、止められないんだ。
7 jYl .-''/^"゛~l`i /|'/',,"゛^"゛'''ト . /ヽ〉` こればっかりはね。
/, イ| | /i/lヽ''""'^ト| // r' '''"^'''ヾ' Wi ト | ./
〃 ハl//ぃil. ' !/' /イ〉i| ./V
|/i/' ヾ,ヽ. .|〉 /ニ〃!|/
l/ ,,i ,i .ィ\ ー- .-一' ./,,,、r'´
!/´|/`´,'ー‐ト、. イヽ-i/
/ j ` 、 / l, `、
,/' ,/ノ ` ´ .l`i ',\
,,- '"〃 〈/ ! | iヽ,`丶、
ただし、正盛については、家光の乳母、お福の義理の孫にあたるため、
一概に情交だけでの引き立てとは言いづらいところもある。
とはいえ、家光の乳兄弟にしてお福の実子でもある稲葉正勝が、
同時期、ほぼ同格の一万石(※)だったことを考えると、
家光との情交を抜きにして考えることは難しいと言える。
※ ただし本丸老中。また寛永四年に父正成の遺領を継いで四万石に。
- 139 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:51:04 ID:D9nTaU6d
- この二人がどれほど寵愛されたかについては、以下のようなエピソードがある。
__
,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
,!;;;!゙`''~^~ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
|;;;| ノリ ミ;;;|
_ゞ;! r─-- 、 ,rェ--- 、ミ;リ
!ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ 二人とも、今日はよくホイホイ来てくれたな。
!(,ヘ!  ̄'" |:::.`  ̄ ,ドリ 嬉しいぜ。
ヾ、! !; ,レソ
`| ^'='^ ム'′ 今日はお前達と茶をヤリたい気分だったんだ。
,rト、 ー- ─-: /| さあ、そこに座ってくれ。
_../ i| \ === ,イ.:ト、
/ i| ゙、\ ; /リ.:;!:::\、_
゙! ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
゙、 :::/::::::|::::::
`ヽ、 ゙、 ./ .| ,-、、
/:/:::/::/:::/:/::/、:::::::::_,|::::::::::|:::|:::::::::::::::::::', ...
/イ::/::/:/:::/:/::::! ゙'´ |:::::::ハ::|:::|::::::::::::::::| ......
|/::/:/:::/,イ:::l::| |::::::|l |:|:::|::|:::::::::::::| ..
イ/l::/ |:::ハ| |:::::ハ |:|:::|::|:::::::::::::} ..
|ハ._|/ l::::ハ| |ハ∧|:::::::::::/ .
/} rtzミ、_ , z ニ|/三二 ̄ _|:;: -v′ . ははっ…
V! ` ´ソ「`i `ー「'ィ=Z^´ィ | . (チッ、コイツと一緒か…)
,ト-- ' ! 、 ノ ,ノ | .
. lハ ノ  ̄ _ ノ .
ヘ ヽ / / .. / 1‐-
. ヘ ー‐一 ' / | .... /.::: ..: ',
ヘ ` / .| .... /::::.: .:/ ...:: ..:/ l: l:. ヘ、
ハ、___,. イ / _ノ、 ..... /イ:::: .::/ ..::::/ /l / ノ \ヽ::..:. :. :. l:. l`ヽ
_/} ,.ム '" { . l.::イ .:::::::/:/ レi /:: /_.. -ー\‐、l:: l:. ∧!
j:::::l .:: .::://ナこニ;ミl:: /:/l::/7Z=サナ‐ャ.〉l:: |:リ '
ははっ ノ:::::|.::リ l.::/<'ヘ::リ..`,l:/l´ l/ " ヾ-' " /f`|! |'
(上様と二人きりじゃないのか…。 -イl::i:l´リl/X  ̄ / /)ソ:l::リ
残念だよ) l:/::|::::|、Kヘ 〈L /-'/|/
/´l/ヽ:l::::::::::\ ー- - -一' , '::/
ノノl/V|::::`-、,. /l |/′
l´ |:::`' -、_,/ .|
_-ー」:::.. ト、__
/i7:::ノ:::::.. ',l l、
ある日、家光は茶席を設け、重澄と正盛の二人を呼んだ。
- 141 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:52:03 ID:cOQFyvX0
- いやな三角関係だなwww
- 144 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:53:30 ID:H25mmkMa
- ハーレム・・・なのか?
- 142 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:52:49 ID:bGydu5Dn
- 家光、少しは自重しろwww
- 146 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:56:26 ID:Pu+QW7U3
- なんか利休が見たら、あの冷たい目で青竹握りつぶしそうだ……
- 143 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:53:31 ID:D9nTaU6d
- , '´  ̄ ̄ ` 、
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{| さあ、正盛、
N| "゚'` {"゚`lリ 俺からのプレゼント(茶)だ。
ト.i ,__''_ ! 受け取ってくれ。
/i/ l\ ー .イ|、
,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、
/ ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ.
/ ∨ l |! | `> | i
/ |`二^> l. | | <__,| |
_| |.|-< \ i / ,イ____!/ \
.| {.| ` - 、 ,.---ァ^! | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{ ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
}/ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'゙ l |
-ー―ー-ー'へーー,┐) )
,,..> ''゙lノノノi
,r'" ,z-''' / ,,ト、 K
,r'″::Z;;/ / ..:::/ .: ::ヽy ゙ミ,,ヽ
/Z∠゙//...::::/″__..::::::://..::: ::::::...:ヽ N
__∠"///7/ ....:/:/7__,,.ニ-==7:::::..::::.;;;ハ;;::::l::::::゙l,
,l ,,//,/::::::....::/// x'''"V::::リ/>"/リ/:::イ/-リ、li::::::::::':,
/,:i'//i/:::::///゙ !″  ̄ 7/::∠/K::エ_'yl::l::::::ハ ありがとう上様…!
{:::::;,i///::::iK::〈:::::....... // 7/゙ {:::リ::::::ハl
l/l::i/::::i:::/:<:::li、::::::::::::::::::. ー―--_,,. l:::::::/l/
l:::::::::r'Kヽy゙l:::::::::::::::::::::::: j:::l:/
ム::::'《;'v,└i,:::::::::::::::::::::::::::: /ヘl/
フ::::~`::=、-rへ:::::::::::::::::::::: /
li::::::::::::::::::ヘ::::::ヽ:::::::::::::::::::... /
l,i:::::::::::::::::ト:::::::::::::::::::::::::::::::::::... /
l:::::/!,il,i,レl::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ̄
l/ l/ llヘ:l::::::::::::::::::::::::::::::/゙'l
l:::::: :::::_____,,,,,l,,,,........,,__
l:: _,,zー''" ,l
..r''''",,レ'" __,.,::....,,,,,〈
_,.-'':::::r‐、 .......::::: ,'" ̄二ーー''''l,______
<"_::::::::::::l : :ヽ::::::: ,.イ ⌒`ヽ、
i : i:::::::/::l: :/::::: / r-ー''''' ̄ ̄`>、
そして、家光が先に正盛に茶を出したところ…
- 145 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:56:07 ID:D9nTaU6d
- :,: :(::)
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''`` 。
τ'::/ .;:
)/ <<> ,、
。 ./7 ヽヽ <二、ニ> <フ ,、 ./ 7 / 7 / 7
.// ヽヽ <二、 ニ> / / /_/ /_/ /_/
f''`⌒( ,,,, // ヾ ヽヽ <二_/ <> <> <> ::,,,,,、...
,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ノ::`! o (::::::::::::::::::τ (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` ''
,,、.. // ノ' //'''`'`'` ` ..,,.. _,,,.、 ・ ,, ...:・..
π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ ;,;;( ):::::;. c::── '`'''::::::::::;''
):::::::::::::::::::::::::::/ '''''` ` '` ⌒ ` !.:::τ'' ``
τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ :'`'``:!
(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ・
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- 147 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:57:55 ID:D9nTaU6d
- \、 ,/
ヾ:、 ヽ ;! ,. ,ィ'/
ヽ\ ヾ:、、,/l ノ┛┗ノ'/
ヽ:ヾ:゙:;:;:;:;:;:;:;::;┓┏/
ヽー-゙:、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/,_,...ィ
,>-::::::::::::::::::::::::::::::::::<_ …………………!!
_ノ´::::::::::::::iゝ、 ,ノi::::::::::::::::::`ヽ、
,ィ'´.::.::.::.::.::.::.::.::``..:..~´::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ、
;'::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.!
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,:'.: : : : : : :! `ー、: : : : : : : : : : : : :r'´ ゝ.: : : : : :゙;
;. : . : ., - ' ゙; . : . : . : . : . : .;' ``、.: . : .゙;
. ; . : . i' ; : . : . : . : . : . :; ゙!: . : .゙:、
,'. . . . .'; ; . . . . . . . . . . . ; ;' . . . . ;
:,. . . . ;' ;'. . . . . . . . . . . . . ゙; ;' . . . . ;'
.: . ..: ,.'. . . . . . . . ゙、 ,' . . .,'
.:. . .: .'. . . . . . . . . .゙:. .:. . .:'
重澄(しっとモード)
\\ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::
r'::::::::::::::::::::;;:;;:;;:ッ、:::::::::::
\ レ''''jrTf" lミ::::::::
| 〈ミ::::::::
\ |、_ ャー‐__二ゞ ヾ::、 重澄、お前…!
`` ゞ:}  ̄'互.ヾ }:j ん
l/ """"´` )ノ
=-- / l (ノ
== `弋"__,....._ ! !
゙、`ー‐' ,' \
''"´ ゙、 ̄ / ,' \
/ ヽ__/::;' ,' ノ `ヽ
// ヾ_,'∠..,,__
// // /´
突如、重澄が茶碗を投げつけ、割ってしまった。
見れば、その表情にはあからさまな嫉妬の色が浮かんでいる。
己よりも先に、正盛に茶を出したことが許せなかったらしい。
- 148 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 21:58:59 ID:H25mmkMa
- 嫉妬こええwww
- 149 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 21:59:43 ID:D9nTaU6d
- そだ | i,
れが |ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
が | ,リ|} |. }
い | ′ | }
い |∠ニ'==ァ 、==ニゞ<
!! /}. '"旬゙` ./''旬 ` f^| (俺がお前より正盛を選んだと思ったのか…?
\__/゙′` ̄'" f::` ̄ |l.| …フフフ、可愛いとこあるじゃないの♪)
. ヽ.ヽ {:. lリ
. }.iーi ^ r' ,'
!| ヽ. ー_ ‐-‐ァ' /
. /} \ 二" ,イ
__/ ∥ . ヽ、_ __/:::|\
本来ならば、家光の設けた茶席において、このような振る舞いをしたとあれば、
即座に改易、あるいは切腹すら命ぜられてもおかしくない状況である。
だが、家光は、この重澄の振る舞いを笑って許したという。
この逸話が真実かどうかは不明であるが、
そのくらい、この二人(特に重澄)は家光の寵愛を受けていた、
あるいは、そのように周囲に認識されていたわけである。
- 151 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:01:21 ID:H25mmkMa
- 工工エエエエ(´Д`)エエエエ工工
- 150 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:00:24 ID:Pu+QW7U3
- ……大丈夫か徳川幕府
- 152 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:01:51 ID:Cv2cQxD8
- >>150
あと200年は持つ
- 154 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:02:40 ID:m/5n2vua
- なんでこんなので数百年の長きにわたって栄えるんだろう……
- 155 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:03:32 ID:cOQFyvX0
- 大権現が見てたら、激怒するだろうなあ
- 157 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:04:43 ID:/AP8jkIA
- 閨関係の問題は国の乱れにつながるってのよく知ってた人だしなあ
- 153 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:02:03 ID:/AP8jkIA
- 男一人に女が二人のラブコメならよくある図だが
男三人だと異様そのものにしか・・・
- 156 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:04:09 ID:D9nTaU6d
- _ -  ̄` ー このように、家光は寵愛対象に対し、
/ \ 個人的な引き立てを行うことが多かったんだ。
, ' ,、 、 ヽ それも、半端な引き立てではなく、
. / / ,ィ ィ/ ヽ ! | ヽ 一小姓を一気に大名にするなど、極端な形でね。
. ,' l , -‐-x i / イ-─リハ l ヘ ',
. i l ァ≠、/ ィニテ!/ l ! これを逆に言えば、年齢や実績、家格的に見て、
,'.| ゝトヘヒノ , ゞ-ィ fヽ | l 異常とも言える引き立てがある人物については
! ! ヽ_', _ __ | f ' i i 家光の(衆道的な)寵愛があったのでは、と
{ ト ヽ、 ,イィ/ ィ i l,' 推測することができるんじゃないかな。
トゝヽヘ_、-、_` t - イ /!ィハ/ソ
ソ く\| 〉'井、 / | /ヽ、 例えば、先に触れた稲葉正勝の他に、
/ | \ | /ーゞレ´ / / 後に家光に「我が右手」と称された酒井忠勝、
/ /.| | | Y丿 S レ | 「我が左手」と称された松平信綱ですら、
( / | .|/ / 〉 | 寛永四年前半の時点では、
\| | ,| / 〈 |
| / / | .| 酒井忠勝 : 二万石(本丸年寄)
| / .| | 松平信綱 : 二千石(小姓組番頭?)
〈 | /_,,_ .| |
| 丶_ /ー7''ト >_ イ | このような待遇だったんだよ。
/´ ,. -  ̄ ` - 、! つまり、この時、最も寵愛を受けていた重澄は、
/ / __ | 石高(二万六千石)だけであれば、
/ / ,. '´ ノ| .本丸老中にして名門酒井家の出身で、
/ / / ,. ´ ´\ .しかも20歳も年上の忠勝より上だったんだね。
〉 / / ,. ' ´ }
/, - | / ,. ' ´ ノ ~―、 ちなみに余談だけど、
_<_ / ,. '´ ,. - '´ー つ= 忠勝はこういう家光のわがままについても
/ / ̄ ,. '´_ -ー=  ̄ 色々面倒を見させられてたらしく、
/ / /  ̄ 重澄の酒井姓は忠勝の家の姓(雅楽頭酒井家)で、
ー' / 正盛の正室は忠勝の娘だったりするんだ。
〈 / 大変だね。くっくっ。
ゝ‐ '´
- 158 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:06:28 ID:Pu+QW7U3
- 寵童に自分の娘あてがわされるとか、おお、もう……
- 161 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:10:03 ID:mPRrGy0V
- 右手・・・左手・・・
- 160 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:08:01 ID:h/nQgGmh
- 「我が右手」・・・なんかシコシコの
手伝いまでさせられたように思えてきた(・ω・)
- 159 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:07:48 ID:D9nTaU6d
- ) __ r( ,、_ /俺 こ
あ (_ , ‐''" ̄  ̄ `''‐、 ゞ, rr~ヅ´ ミ ,'. の ん
あ / ヽ フハ _ ミ {. 番 ど
. っ ( i j ///j } ト、} ミ|_.. -'_"-'´\ r'⌒ヽ { だ は
!! ) ノ}. j/ノノ〃 jノ jハリ ゙i`'''Tjフ } ミトー } l ろ
( }ノノ _.’- 'ノノ 冫=} ,' ,.‐'" { {い) / ノ_
Vヽハj⌒ i〃ー_''ニ ,、:: {ニ'”{ ,' ゞ゙ f クァ ―`‐- 、.._,、-'´
l. f⌒ヽ.{ ”´-'' " `、 ',〈.、,.. ,.‐'´ `' 、``丶、
i、 i ⌒> l! r, ノ l )__.. -ァ /
i \(( lj , ‐--.ィ ! Y´_ ./ \ \\
`、 こ、. { j i j ゙i゙ { \ \\
ヽ リ \ `_'二. ,' /ノ 丶、,、イ \ \\
V ヽ / { \ \\
家光に寵愛される阿部重次の図
なお、この頃、他に家光に寵愛されていたと思われる人物としては、
後に老中となる阿部重次(当時はまだ小姓?)もいる。
また、名の記されていない情人(言うまでもなく全員男)も合わせると、
家光の相手は10人以上いたともいう。
(なお、他に衆道相手として名を挙がる人物のうち、
内田正信はまだ出仕しておらず、梶定良については詳細不明。
- 162 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:10:20 ID:D9nTaU6d
- <アッー!
__,,,,,,,,,,,,,,
,r ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/;;;;;|''|;;;;;;l;;;;;;;;l;;;;;
|;;;;;;|_,,|;;;;l;;;;;;;;l|;;;; 父上、上様ってなんだか凄いですね…。
 ̄} l7 `:l;;;;;;;|l;;;;
く u::|;;;;;;H;;;;
'- ::|;;;;;;|:|;;;;
└‐''|;;;;;;l''`7
`i /;
,!";;;;;;
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) ああ。
. | (__人__) まあ、ウチには関係ないだろ。
| ` ⌒´ノ 立場的に考えて。
. | }.
. ヽ }.
ヽ ノ
/ く
| |
| .|
さて、翻って見るに、左門はこの時期、無位無官であった。
そもそも宗矩と別に役料を与えられたかどうかすら不明なのである。
そしてこの状態は、7年後の寛永十一年(1634)、父宗矩共々、家光に供奉して上洛する時まで続く。
(その際のことについては、また後ほど述べる)
- 163 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:13:03 ID:D9nTaU6d
- _,,.. -ー― -ー―- 、- 、
,.: ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙':::`ヽ、
, ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、 さて、色々と話をしてきたけど、そういうわけで、
/:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::、::::::::::::::::::::::::゙i、 おそらく、出仕後しばらくの間、左門は、
/:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l ゙、:::::i:::::::::::::::::::::::::::゙, 家光の寵愛の対象にはなっていなかったか、
,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i ゙、::::i:::::::l:::::::::::::::::::i あるいは、なっていたとしても、
!:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::, ̄`¨゙、::i::::::!::::::::::::::::::゙、 序列的にかなり下の方…寵愛と呼ばれるほどでは
イ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,' l:' ゙、:i,::::i:::::::::::::::::::::ヽ なかったものと思われるんだ。
,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,' l:::::,' l! ,,ィttーァ、-:.:l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:.゙、
/ .l:.:.l:.:l:ヽli.:;ィftt-、' ' 弋'o;;ノ l:.l:.l -、゙,..:..:.l:.:.ト:.゙、 無論、家格的に言えば、柳生家は
' l:.、!:.l:.:.:l.iヾ;or';ナ ~´ .i::.:il _iノ.,':i:::l::li:::l `ヾ、 先の二人よりも格下の家ではあるけど、
l、,'、:li::::l, `¨´ ' ,'::::l, - '::イ::.l゙:l.l:.l 重澄への措置などを考えると、
l:.、:!゙、:l 、´ ̄i l:.:.:l::l::,i::/ l:,' j! ',i 家光が気に入った場合、そのくらいなら
l:.:l、:、:.:l` 、,'^、. ` ー' /l::::::l:.i/l,' i' なんとでもしていただろうしね。
. l::l ゙、ヽ:.,-'-t, lー,- - '゙l´ ,':::::!l:_,,..-ー-、.
l:!. , ',_ーt ト'゙./,,-tー-' jl::::,'、l:::::::::::::::l そして、時期的に考えると、左門が本格的に
.i' .l ._/l ,l.ノ. ,'::::::/、,,、_,,,_ l::,'::::`::::::;;;;;;;:l. 家光の寵愛を受けるようになったと思われるのは、
iト、゙-'´_,,-'゙l:ィ/,XXXXXl'l::,'-:::::;;;;;;;;:,' 寛永十年(1633)、家光最愛の恋人とも言うべき
_ ,,,... -―ー゙¨´ ̄ ̄l~l`゙ー--ー''゙:::i::::::::;;;;;;;;;;,' 酒井重澄が改易を受けた後のことと思われるんだ。
¨ l. l:;;;;;:::::::::;;;;;;;;;,':::::::;;;;;;;;;:,'.
l. l:::;;;;;;;;;;;;::::::::,':::::::;;;;;;;;;:,'. つまり、重澄の抜けた穴を埋める形になったのが
dynabook. l. l::::::::::::::;;;;;;;;,':::::::;;;;;;;;;;,'. 左門だったのでは…ということだね。
l. l::::;;;;;;;;;;;;;;;;:,'::::::;;;;;;;;;;/
- 165 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:14:44 ID:bGydu5Dn
- 穴を埋める形!?
- 167 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:17:53 ID:Pu+QW7U3
- 左門はいつも誰かの穴を埋めていた……
とか書くと荒山の暗黒左門を正当化できそうな感じだw
しかしそれでいいのか徳川幕府w
- 166 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:16:30 ID:D9nTaU6d
- _,,.. -ー― -ー―- 、- 、
,.: ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙':::`ヽ、
, ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::、::::::::::::::::::::::::゙i, ちなみに、前にも書いたけど、
/:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l ゙、:::::i:::::::::::::::::::::::::::゙,. この重澄の改易は、病気療養の届けを出している間、
,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i ゙、::::i:::::::l:::::::::::::::::::i 子供を作っていたことが家光に発覚したことで
!:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::, ̄`¨゙、::i::::::!::::::::::::::::::゙、 勘気を受けた、というのが理由らしいんだ。
イ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,' l:' _、:!::::i:::::::::::::::::::::ヽ (それも、一説によれば、家光が忍んでいったところ、
,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,'_l_:::,' l!. ,ィ',tーヾ、!:.:l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:.゙、 女性と真っ最中だったところを見られたためとも言う)
/ .l:.:.l:.:l:ヽli.:;ィ'zt-ヾ、. ,' 弋'o;;ノ!l:.l:.l -、゙,..:..:.l:.:.ト:.゙、
' l:.、!:.l:.:.:l.iヾ;or';ノ ,.'⌒`゙'ー--‐´i::.:il _iノ.,':i:::l::li:::l `ヾ、 つまり、この家光の勘気をセリフにすると、
l、,'、:li::::l, `ー-‐' ' ,'::::l, - '::イ::.l゙:l.l:.!.
l:.、:!゙、:l 、´ ̄i l:.:.:l::l::,i::/ l:,' j! ',! 「病気で休むって言ってたから我慢してたのに、
l:.:l、:、:.:l` 、,'^、. ` ー' /l::::::l:.i/l,' i' . 俺より女を優先していたんだな!許せねえ!」
. l::l ゙、ヽ:.,-'-t, lー,- - '゙l´ ,':::::!l:_,,..-ー-、
l:!. , ',_ーt ト'゙./,,-tー-' jl::::,'、l:::::::::::::::l …ということになるね。
.i' .l ._/l ,l.ノ. ,'::::::/、,,、_,,,_ l::,'::::`::::::;;;;;;;:!. 出世も没落も、両方情愛絡みだったってわけだ。
iト、゙-'´_,,-'゙l:ィ/,XXXXXl'l::,'-:::::;;;;;;;;:,' 諸刃の剣もいいところだよねえ。
_ ,,,... -―ー゙¨´ ̄ ̄l~l`゙ー--ー''゙:::i::::::::;;;;;;;;;;,'
¨ l. l:;;;;;:::::::::;;;;;;;;;,':::::::;;;;;;;;;:,'
l. l:::;;;;;;;;;;;;::::::::,':::::::;;;;;;;;;:,'
dynabook. l. l::::::::::::::;;;;;;;;,':::::::;;;;;;;;;;,'
l. l::::;;;;;;;;;;;;;;;;:,'::::::;;;;;;;;;;/
- 168 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:18:55 ID:cOQFyvX0
- 大奥よりどろどろした世界がここに
- 169 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:18:58 ID:F74BZusR
- なにこの幕府怖いwww
- 164 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:13:58 ID:KwkOmfRy
- ほんとうは恐ろしい徳川幕府とか書けそうねw
- 170 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:19:52 ID:D9nTaU6d
- _,,.. -ー― -ー―- 、- 、
,.: ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙':::`ヽ、
, ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::、::::::::::::::::::::::::゙i,.
/:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l ゙、:::::i:::::::::::::::::::::::::::゙,.
,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i ゙、::::i:::::::l:::::::::::::::::::i あと、蛇足ではあるけど、一説によれば、
!:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::, ̄`¨゙、::i::::::!::::::::::::::::::゙、 家光はネコ…つまり受け専だったらしいね。
イ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,' l:'人 _ 、:i,::::i:::::::::::::::::::::ヽ
,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,'_l_:::,' l!..Y'  ̄ヽ:::l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:゙、 だから、15歳の左門では、
/ .l:.:.l:.:l:ヽli.:.lィ' ̄ヾ、 '.,' //:..i:.l:.l -、.゙,..:..:.l:.:.ト:.゙、 24歳の家光を攻めるには(色々と)若過ぎた…という
' l:.、!:.l:.:.:l.i:´ //,.'⌒`゙'ー--‐´!:.:il _iノ.,':i:::!::!i:::! `ヾ、 オチの可能性もあるのかもね。
l、,'、:li::::l, `ー-‐' ' ///,'::::l, - '::イ::.l゙:l.l:.!.
l:.、:!゙、:l /// .、´ ̄i l:.:.:l::l::,i::/ l:,' j! ',i そういう意味では、「尻一つ!」じゃなくて、
l:.:l、:、:.:l` 、,'^、. ` ー' /l::::::l:.i/l,' i' そう…「若竹!」という方が正しいのかもしれないね。
. l::l ゙、ヽ:.,-'-t, lー,- - '゙l´ ,':::::!l:_,,..-ー-、
l:!. , ',_ーt ト'゙./,,-tー-' jl::::,'、l:::::::::::::::l フフフ…若竹…若竹~♪
.i' .l ._/l ,l.ノ. ,'::::::/、,,、_,,,_ l::,'::::`::::::;;;;;;;:!. (小声で)ホモが嫌いな女子なんかいません~♪
iト、゙-'´_,,-'゙l:ィ/,XXXXXl'l::,'-:::::;;;;;;;;:,'
_ ,,,... -―ー゙¨´ ̄ ̄l~l`゙ー--ー''゙:::i::::::::;;;;;;;;;;,'
¨ l. l:;;;;;:::::::::;;;;;;;;;,':::::::;;;;;;;;;:,'
l. l:::;;;;;;;;;;;;::::::::,':::::::;;;;;;;;;:,'.
dynabook. l. l::::::::::::::;;;;;;;;,':::::::;;;;;;;;;;,'.
l. l::::;;;;;;;;;;;;;;;;:,'::::::;;;;;;;;;;/.
- 171 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:21:18 ID:F74BZusR
- あんまり知りたくなかった情報だなw
- 172 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:22:01 ID:Pu+QW7U3
- 佐々木さんが壊れたw
- 173 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:22:51 ID:D9nTaU6d
- (おまけ)この頃の家光の女性関係について
,.ィ'" ̄;.;.`ヽ、 \
/;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;ヘ \
,イ;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.「 ̄ `' ー-.、 <
/ ル,;.;.;.,.r‐--、;.;r、;.:L_ ヽ、 _/ お福、すまないッ!
| L_`"'、 __,.、 l;llヘ!;f' , ', \ 俺は女には興味がないんだッッ!!
∧ ヾ=,!´ー≡″L/ ! ',. \ 勘弁してくれッッ!!
,' ヽl __ j /ヘ i! , ', /
,' i!`く-‐' ,イ ,./i l / ', /
i ! iヘ  ̄ヾ レ'"´ l`ー ト、 i /
! l l `ヽ、 ',、 l l ヾ l / _
! ヽ /  ̄ヘ\___! l l  ̄|/ ヽ∧_∧
,' _,./ `>-、_」 l l lヽ
i / / ,,. ''´ ヽ! l l i
! ', ,. '´ i! l ! l
! l l /;, . l l l l⌒ヽ.
l l ! /;, , . , / i ! l ! l
l l ! /;:. ;:. / / / ノ
l l /;,. . / / l ム/´
', l / ,ィ′ / /; .;, . //
!=- !| _ _,.// / /; ..; . //
/ ヘヾ、 ,. ' / /;. , . //
/ 、'、`ー─'_,. -'´ /;. , ;;. . //
//! i^! !i ト-,.ィ´7 /| /,ノ′
U ! l l l ', l }イ/ / / ,.-'´ ヾヽ //
U U U /ノノ_/ `ー─'″
- 174 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:23:59 ID:F74BZusR
- 全裸で土下座wwwww
- 175 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:25:20 ID:D9nTaU6d
- //7ヽ イ : //:_/_.:/ |: :.:|: : ヽ:.:.. : : : : :.. |. l :.:.:\<二ニ.┬ ´
/イ /イ`:/: :/:l: :/:./`ヽ l: : :ト: : :.:ヽ:.:.:.. : : :.:.l:.:.:|:.:.. :.:ヽーj ノー 二
` /´: : : /: : l:. l /l:/ \ヽ:.| ヽ: : :.ト 、:.:. : :|ヽ_L:.:.:.:.|:...| ドイ ̄:.:|
L〉: : : l : : |:. |:| |′ ヽヽ \:.{ \: :イ´l:|:.:. :.:.|:.:.:!:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.l
|: : : : :! : : |:. :l{ z三ミ 、、 \ \ /ヽj }l!:.:. :.:l:.:.:l!.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:l なんでよー!!
{/: : :.:!: : .ハ:. :ト ´ `ヽ ´ {ー'r_z三ミ、 |:. :.:/:.:.:ハ:.:l:.:.:.:.:. :.:|:.:.! 上様、お願いだから世継ぎだけは作りなさい!!
/: /: :.:|: |: :..ヽ:ヽ i ´ ` j: : /: : /: }/ハ:.:.:. :.:!:.:.l
./ /: :.:小 :!: :.:.:.:ヽ:\ /⌒ ー--、‐ 、 /://:.イ:.:.:/:.:.:.:.!:.:.: : ト:.:.l
':/!: ::. :.|:ハト: :.:.:.:.:.:ト.ー / \i /イ:.:/´:.:|:.:/:.:.:.:.:.:|:.:.: : | l:.:l
/ | : :.:.:.l:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.l:.:\ { j /:/:./:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:l|:.:. : l !:.!
! !: : :.:.:|!:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:l´ノ \ー- ___ノ .イ:/:./}:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:./|:.:.: :l j:リ
| ,.ゝ---― 7´: \:.ヽ ` 、 ‐ _ .. .<_:.:.:./:/:.j:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/ !:.:.:/ //
イ { : : { \ヽ  ̄/ ヽ:..:..ヽソ/:.:/:.:./:.:.:.:.:.:.:.:/ j:.:/ /´
ヽ: :\ `\ { 〉:../´ `7:/- :._:.:./ /´
鷹司孝子と結婚しても、まったく女性に興味を示さなかったという家光に対し、
お福は次々と女性をあてがったが、全て徒労に終わったという。
- 176 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:26:19 ID:SjAZyBHk
- 死活問題だよなぁwwwwww
- 177 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:27:11 ID:giNLI3co
- そりゃああの奥様じゃあなあ…
- 179 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:27:30 ID:D9nTaU6d
- __ __
/:::::::::::::::ノ L
_/ ⌒:-、
〈/:::::::::::::::::::::::::::::V/ このままじゃマズ過ぎるわ…。
/l::::/:::::,'::::::::i:::::l::!:ハ なんとしてでも上様に女体開眼してもらわないと…!!
~|::::l:::::/:::::::::l:::::l::i:!」
ヽ:{::::{:::::::::/:::/:::リ でも、どんな娘ならいいのよ…?
, ィ ト{八::::/リj/V-、
{{ | | `'' | l }}
{:',|└─‐‐─┘|//
{ヘ  ̄ ̄ ̄ ̄ / :}
, -―-ゝヘ _ノ {_/ ___
{ >=入_、____人=< ヽ
ヽ 〃 `┴‐┴'´ ヽ /
\| / ', | /.∧
ヾ_ { } レ′/団',
`ーゝ ____」L=‐' /_長__',
かくして、お福の苦悩は続くのであった。
- 180 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:28:17 ID:1iNoVMbn
- 他人のワガママに振り回されるハルヒって珍しいなw
- 181 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:29:56 ID:D9nTaU6d
- さて、次は、この頃の徳川家周辺の出来事について、大きな流れを語る。
まず、時を遡って寛永三年六月、大御所・秀忠が再び上洛、八月には家光も同じく上洛した。
| / \ j冫`ヽ /
| | ヽ / | 卜 | /
.|| /\ ヾー' | / / くっくっく…
| |/´ ∨/ ´' -,,,_ 年を経るに従い、威勢を増す幕府の力…。
| ||\ _ム,,,,,,,,、__──'''''´ 京の者たちにも、とくと思い知ってもらわんとな。
|、_| / ,, ヽ、
) ` ´ 〉 ヽ
/,, /| , /: ! ヽ、
`~'''‐'、 /;; ! \
 ̄
徳川秀忠
〃 i,
r' ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈
! :l ,リ|} |. }
. {. | ′ | }
レ-、{∠ニ'==ァ 、==ニゞ<
!∩|.}. '"旬゙` ./''旬 ` f^| 東男ならぬ京男…楽しみだぜ!
l(( ゙′` ̄'" f::` ̄ |l.|
. ヽ.ヽ {:. lリ
. }.iーi ^ r' ,'
!| ヽ. ー===- /
. /} \ ー‐ ,イ
__/ ∥ . ヽ、_!__/:::|\
- 182 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:30:56 ID:BV8FqW8b
- こうして見ると暗君以外の何物でもないんだが……
- 183 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:31:26 ID:D9nTaU6d
- / ̄ ̄ ̄\
| 」」」」」」」」」) ______( ̄ ̄`´ ̄ ̄) )))川川(((
|(6ー③-③|ノ / ̄ ̄ ̄ ̄\(::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/(三三◎三三)(三三三三三)
|:::|ヽ .> | 彡彡ノ((((^^)))))|::/ ノ ー|ミ _ _ ミ(6 ー□-□-|)
|ミ (=)/ 彡ミ ー○---○ |(6ー[¬]-[ー].|(∴ ` 」´ ∴)|___´ つ )
/ ̄ \;;;;;;;;;/ ̄\ミ(6 .( 。。) |/∪ ^^ |/\ ( へ) /| 法度 | ∀ /
| | ||ミ (∴ (三)∴) :::: )3 ノ (___)(⊃ |__/|「| ̄[]
| | 書院番 / ̄ ̄ ̄\,,,,,,,,,,,,,,ノ ̄\__/ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄\.| ̄|⊃ ⊂|\
/ ̄ ̄ ̄ ̄\ ( ((((((^))))))´ ̄ ̄ ̄ ̄\(# ノノノノノノノノノ)|___A_| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ )
( 人____).|ミ/ _=_| ノノノノメノナノノ) ノー◎-◎|ノ川 ノ ー))/))ナ)))ナ)ヽ)
|ミ/ ー◎-◎-)(6ー[¬]-[¬] ノー□-□-|リ(彡ミ)\ つ|ノ川 ー●-●.| ノ ⌒ _ ⌒ |ノ
(6 (_ _) )| 、」 |川) ∴)`_´(∴)ゝ彡ミ) | ∀ノノ .| (・・) |( .///) 3 (//)
_|/ ∴ ノ 3 ノ \ (ー)// \___/ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)/| (三) |)\___/()
(__/\_____ノ_| \___/ |_| | ノ三三三三|/::::::::\___/\ ヽ()
/ (__)) ))| | 神君命 | | 幕府命(6ノー⊂⊃⊂⊃::::::::::::::::::::::::::::::::|/ 大御所様命(())
[]__ | | 上様命ヽ | .| | |彡 ・・ |:::::::::::::::::::::::::::::::::/| )|
|] | |______)_)三三|□|ミ(__)____ノ彡 (ーノヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/_)_____))
\_.(__)三三三[国]) \::::::::::::::::::/ \:::::::Y::::| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|三三[国])、_/)_/)_\
/(_)\::::::::::::::::::::| ̄ ̄|:::::::|::| ̄ ̄ ̄ ̄|::::|:::(⊃ 上洛記念 ⊂):::::::::::\:::(∴)◎∀◎(∴) \
| 大番 .|:::::::::/:::::/ .|:::::::|::| 江戸城 |::::|:::::|________|´)::::::::/⊂) ̄ 小姓番ー ̄(つ ̄
|____|;;;;;;/;;;;;/.____|;;;;;;;|;;|____|;;;;|:::/;;;;;;__.へへ__;;;\/;;;;/;;/(~ ̄ ̄ ̄) ̄ ̄~)
(___|)__|) (___)__)(___(;;;;;;;;;;;___||__;;;;;;(__).__)(____)___)
上洛した幕府の軍勢(の一部)
先の元和九年(1623)の上洛の時と比べ、更に人数の増した軍勢を率いての上洛であり、
これにより幕府の威勢を京の者たち(町人に限らず、朝廷や宗教勢力も含む)に示し、
幕府による統制を更に確立するためのものであった。
この上洛により、「京の町は関東の武士で埋まってしまった」とも言われている。
- 184 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:32:25 ID:SjAZyBHk
- 京都ひでぇwww
- 185 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:32:39 ID:q5bIxFGk
- 軍・・・勢・・・?
- 187 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:34:07 ID:cOQFyvX0
- こいつら絶対武士じゃねえwww
- 186 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:34:03 ID:D9nTaU6d
- / ̄ ̄ ̄\
/⌒ ⌒ \ 父上、今度の上洛では、
./ ( ⌒) ( ⌒) \ 十兵衛もこの「火武(仮名)」に乗っていきたいですお!
.| ⌒(__人__)⌒ |
. {__}\ `⌒´ /
l1 ,ノ }
rz=γ⌒ヽ ゝ /
Y⌒ Y1 ! / }ミ
'、__ノ::i fイ__)==zュ、}___/_/:)
_,.く:::::::::ヘ `Y: : : : :\─-`Y
/ }!::::{ 入/: : :r--1 _,イ、 < ヒヒーン
/ /イ::,ノ :} _\: : :1ヘ::::〉/ /=z、
. i / / / イ::::::::::::i: : :!: : Y _!/γY
. ! i / / ノ__,ノ : :.i : : |:イ/ {!j
. i: :: :i { </ ` ─--─一 ┐∧ /
! : :.i、 ソ `_{__ノ
ー -'
_____
/ \
i,-'´} ヽ
.,-' ,‐i" _ノ ヽ、_ u i …お前はまだ徒歩だろうが。
./ //´l (ー) (ー) i 置いていけ、馬鹿。
.l '- ' , l (__人___) i (つーか、それ、馬か?馬なのか?)
l ,〈,' `⌒ ´ i
l i i ,i
/ / iヽ, /
.,、 i .' /,‐'.l\ /l )),
.l \ .i、 ム `‐、_` ̄ ̄´-‐'´ .ヽ
.l `‐-'i _.-ヽ .,-、i i,‐、 . / .`‐、_
.l .i l l l l l / `‐、_
なお、この上洛には宗矩と、当時はまだ罷免されていなかった十兵衛も、
家光に同行していたものと思われる。
(なお、この時期、宗矩、十兵衛が騎馬で参加できたかどうかは不明)
- 188 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:35:50 ID:Pu+QW7U3
- カブw
まあズーマー乗ってる仮面ライダーもいたしいいんじゃないでしょうかw
- 189 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:36:14 ID:D9nTaU6d
- l / ヽ / ヽ \
/ / l ヽ / | \
| し あ 何 〉 // l_ , ‐、 ∨ i l | | \ 従 法 坊
| ら っ が |/ l ,-、,/レ‐r、ヽ | /`K ,-、 <
| ん て / | l``i { ヽヽ l | / , '/',` //`|_/ .度 主
| ぞ も |> ヽl´、i '_ 。`、llィ'。´ _/ /,) /\ え
| | |`/\ヽ'_i ,.,.,.⌒´)_ `_⌒ /__/l \ に. ど
っ | |/ / l´,.-― 、l`ー一'_冫 /l l | /. っ
!!!! | \ ', / /`7-、二´、,.| /// | / も
lT´ { / / ト、 |::| /// / / !!!!!
l´ ヽ、 > ー ,/ |ニ.ノ-' / / _
i``` 、/ } ',,,..' |-'´,- '´  ̄/ ヽ∧ ____
\/ ' \_ `´ノ7l´ / // ヽ l
/ ̄ |  ̄ ̄/ ノ L___/ U
/ ヽ /`ー´ /
そしてこの時、秀忠は大徳寺と妙心寺の僧に対し、
幕府の許し無しに出世入院、つまり住持になることを厳禁する旨を言い渡した。
これは、先年より定められた「勅許紫衣之法度」「大徳寺諸法度」「妙心寺諸法度」が
まるで守られていないことを受けてのものであった。
つまりは、幕府による宗教勢力の統制が上手く行っていないため、
あらためて幕府の定めた法度を守るように命じたわけである。
- 191 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:38:57 ID:D9nTaU6d
- Y
,. '"´三二二三`ヽ _ノ _l┐ ____ 法
/,ィ彡'"´ ̄  ̄ ``ヾミヽ 〈 . r>l F┤ァ'r│ 度
/ / 夢 ', ヽ ノ `lニ〈 ニ「|l│〕 :
/ /::( ノ:::) ヽ く .. _/ rコ┤し! l ?
/ /く´‘`ヽ ',从,' ∠‘``', ヽ ノノ . ー'´ `'゙‐"゙‐′
/ ハ´ ̄`フ.:;;;;;:: ヽ ̄`フ', ヽ ) . t土‐っ そ
/ / ,, ,, ', 〈{ . ノユL_ ん
/ /::、 / .;;;;;;' ヽ /::ト、 〃 ノ父 冖'ヽ、 . な
./ //:::::::; l /⌒ー一⌒ヽl ;:::::ト、V // .. ゙"〈f ∩..リ . も
/ // 1:::::; V.:ViiiiiiiiiiiiiViiV ;:::::ト、V / . 冖‐''" の
/ // ./.l:::::;. /l /´  ̄ ̄`ヽ ;_ ___ノ . ,//__.
/ // / l::::; l | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ;::: ̄\ iニ ノ-i ゞヽ
/ // / 1::; | |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ;::! i i 弋 .... // / | ヽ〉
. / // / / l:::;. |WWWWWW! /1 | | _ノ 、ィソ⊂ン
/ // / / .|ヾ、 L二二二ニノ / | | | ヽ ... ィ''i
. / // / / |(__ノ\ /xxxxxヽ/ /! ! ! ム ..... │.|
. // / / ノ ', l}}}}}}}}}}}}} /| | | | __,) ... │.|
// / / ハ:::::::::.\ V´ ̄`Vく/ l | | | `ヽ. 'ー′
. // / / l >.-、/ ヽ ヽ | | ! ! ノ ... Fi i゙゙l
// / / |/ / \) l/ | | く. ... |│ .|│
.// / / V 〉 '"´ ``ヽ). | ! ゝ ... iコ iコ
/ / 〈 '"´ ``ヽ) l/ .ノ ...
沢庵宗彭
だが、大徳寺の長老である沢庵和尚は、
寛永四年、この命を無視し、同寺の正隠宗智を出世させてしまった。
この行為が幕府の逆鱗に触れ、後の「紫衣事件」に繋がることになる。
(紫衣事件、及び沢庵についての解説は次回行う)
- 192 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:39:32 ID:qnm6/FTC
- 和尚wwwww
- 193 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:40:34 ID:EWK08gL1
- 額に夢wwww
- 194 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:40:55 ID:Pu+QW7U3
- 和尚フリーダムすぎますw
- 195 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:41:16 ID:q5bIxFGk
- 沢庵さんマジぱねーっす!
- 196 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:41:24 ID:D9nTaU6d
- また、上洛中、後水尾天皇の二条城への行幸があった。
|\ヽ、 __
| ヽ、 \ ─ /__.)─ 、
\ヽ \ / __ \ _
┘ / ̄ ヽ/ /───ヽ\ \ / ̄ \
\// //__108__ノヽ\ │ / / / ヽ、 |
|l | |l M I Z U l | | |_ | | | |
\ _|、ニ______ノノ | ̄ \ ノノ / 久しぶりだがねー。
/ フ| /ニ--、 \/
>‐--ニニニニニ‐ ̄l | | / /、 | \
/ | | | || | | | |. | | | / | | | \
/ \ヽ、_ノノ_ヽ、 // | | | |ヽ// ヽ、
/ / |二/二\─''" / \─''/ / |
/ / /  ̄ \ | | / / / / |
| | |‐‐、ヽ |‐_/─/ / / |
| | |\ヽ | | /── / / | |
|__| l\ニノ \\ / / | |
後水尾天皇
これに伴い、秀忠は太政大臣に、家光は従一位・左大臣(左近衛大将兼任)に、
忠長、義直、頼宣は従二位権大納言に、頼房は従三位権中納言と、
徳川一門に対し、昇叙転任が次々と行われた。
- 197 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:42:05 ID:KwkOmfRy
- 栄光の瞬間ですな
- 198 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:43:10 ID:D9nTaU6d
- -‐ ̄ ̄|| ̄‐-
/___ || __\
//-─‐ヽヽl─‐//──、、\
/// //二二、、 \、 | ____
/| | ////||\\\ || | /
|、二ニ=/ /===、 \二ニ/ヽ| / ん お
|\二二ニ/|川川川川=、二ニ//∩ヽ__ |
|/‐/川川 ̄二 ヽ、_/ 二 川 ||-、| | | |_ | ち 父
/─、川 / | |‐| | | |人 ‐┼ヽl | |
| | ||l、 / | /l |) | | ゃ 様
| | ||l|\ 〃 / " \_〃_/ ||/\ / <
l│ ||l|  ̄ ̄ /ニ|  ̄ |/ ─/ \ !!
 ̄‐‐//|..、 | | / / \
\/||\ |‐‐| //、 /  ̄ ̄ ̄ ̄
l_l // ヘ─\ニ/─" ||||\ /、ノl
((_/|//|川| |川  ̄川 ̄
和子皇后
。 。 。 。
fヽ' ^^メ-ァ fヽ' ^^メ-ァ
ぃ 入人 ろ クプー ぃ 入人 ろ
ぇ(l‘ ー‘)' ぇ(l‘ ー‘)' クププー
⊂( しJ ⊂( しJ
女一宮 女二宮
(興子内親王)
\ /_ / ヽ / } レ,'
|`l`ヽ /ヽ/ <´`ヽ ∨ i レ'
└l> ̄ !i´-) |\ `、 ヽ), />/ ふふふ…既に徳川の血を引く内親王が二人…。
!´ヽ、 ヽ ( _ !、 ヽ。ヽ/,レ,。7´/-┬―┬
_|_/;:;:;7ヽ-ヽ、 '') ""'''`` ‐'"='-'" / ! ! だがしかし、最も期待すべきは、
| |;:;:;:{  ̄|| ,.. -> /`i ! ! 今、和子の腹の中にいる子…!!
| |;:;:;:;i\ iヽ、 ヽニ‐', /| i ! !
__i ヽ;:;:;ヽ `、 i ヽ、 / =、_i_ ! !
ヽ ヽ;:;:;:\ `ヽ、i /,ゝ_/| i  ̄ヽヽ ! ! ,,
ヽ、\;:;:;:;:`ー、`ー'´ ̄/;:;ノ ノ ヽ| / ,、
 ̄ ̄ ̄ Y´/;:;:;\
またこの時、後水尾天皇の元へ嫁いでいた秀忠の娘、和子は
既に二女を産み、寛永元年(1624)には中宮(皇后)として立てられていた。
そしてこの時、和子はもう一人の子を妊娠していたのである。
- 199 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:45:16 ID:Pu+QW7U3
- ガっちゃんのAAって初めて見た。
かわゆす。
- 200 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:45:28 ID:D9nTaU6d
- | {{ | | || / / | オ 皇 そ
.| /⌒\ ll | | l i /_ / |
だ 天 |' \| l l l l /´ ∨ ' | レ 子 の
.| ヽ ! l j/ ∨ / |
/ / 皇 | ', l l/ }/ | は な 子
°° | ', l / /__ _ 」
の | 、 ', l / l / ̄ __/| : .ら が
/ヽ | ヽ、 ', l/ | _/ /_ |_\
祖 / ∨ ' ,.へ、 ヾ ∨ ,. /\ ',`y'/ j|=-‐_,>
Λ、Λ く_ \ ゙ | /,/ _ ___〉 /、ソ / __  ̄ ̄\___
父 Λ ーヘ \``o、\. } !{'´/,.o'´ /´/‐' / _二ニ=--
\>,--ヘ ー`ニ=≧ヲj_l_ヒ≦=ニニ´ /-<二 ̄
___________/フ´..:Λ ', ト、 _ / /:::::::::`ヽ、
/ .:l :ヽ ヽ. r‐、、_j/,.ィ } / /:::::::::: \ ___
______ / ..::::::::| .:::::::\ \ ` ヽ二ン // /::::::::::::::... /__ ̄`\
__ /´ ̄ ̄_>、 :::::::::::!.:::::::::::. `:‐ ,,_\ ´ ̄´ /.:.:/ /:::::::::::::::::::::::::∠ __  ̄\/¨
`ヽ/ ̄ __\:__ __::::::::\:::ヽ`:`:ー‐'´:: ̄ ̄:::::_,,. -‐¬''"´/___  ̄∨::::
. : :::∨ ̄ ___ヽ :.:.:.:.:... ̄フ⌒V__\.:::::::::::ノ,. ‐''"´ ......:.:.:::::::/__  ̄∨:::::::
: .:.::::∨ ̄ ___',:::::::::::::/ !:.:.:`\::/´ ......:.:.::::::::::::::::/__  ̄ ̄∨:::::::::
: :.:.::::::∨ ̄ }::::::::::/ |::::::::::::::l ..:.:::::::::::::::::::::::::: {  ̄ ̄∨:/:.:.
.:.:.::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/ 丿::::::::::: | ..:.::::::::::::::::::::::::::: / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨:.:
. .:.:.::::::::| l ̄ ̄ ̄,二У_,>ーく::::::::::::::::::| .:::::::::::::::::::::::::::/ /  ̄ ̄ ̄l |:::.:
..:.:.:::::::: | | ,/ _ ` ハー―‐┴―――ー'''"´ / | |::::.:.
: . .::::| l / ,.ー‐- `丶、 ' l_____ ______,,. ‐''´.:.:.:.:.:.:.... | |::::::::.:.
:.:.:. ::::::::| / / 、 `丶. | | | :.:.:.:.:.... | |::::::::::::
:::::::__,.-'ァ′ '/ \ |.ノ. | | | |::::::::::::
ー/ / ,' / 、 \ ノ | .: | | | |::::::::::::
,イ 〈 { ¬ \ \,ノ : | | /,.ヘ`|:::::::::
ハ ', ヽ. \ \ 丿____| |_____ _ ....:.: .:.:.:.:// :.:.:.:.:|::::::::::
そのため、生まれた子が皇子であれば、
いずれ徳川家が天皇の外戚となることも考えられるため、
幕府(というか秀忠)としても非常に期待を寄せていたものと思われる。
- 202 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:47:24 ID:D9nTaU6d
- そして、同年九月十五日、
まだ秀忠、家光が京にいる間、江戸である出来事が起こっていた。
___
_,====ミミミヽ、
,,==≡ミヽミヾミミミ、ヾ、
_=≡≡三ミミミ ミミヾ、ソ)),,》 .
彡彡二二三≡ミ-_ ミミ|ノノj )||ヽ, )、
__,,,,,,,,,/彡二二二 ,- __ミ|/ノ ノノノノ) ||
-=二ミミミミ----==--'彡 ∠ミミ_ソノノノノ ノ
//>=''"二二=-'"_/ ノ''''')λ彡/
,,/ ̄''l 彡/-'''"" ̄-=彡彡/ ,,-''",,,,,,,ノ .彡''"
(, ,--( 彡 ,,-- ===彡彡彡"_,-_ u ヽ Υ なんだと!母上がっ!
ヾ-( r'''''\ //=二二''''''彡ソ ̄ ∠__\ .\ソ .| そ、それは本当なのかっ!?
\;;;; \ Ζ彡≡彡-'''',r-、> l_"t。ミ\ノ,,r-v
\;;;; \ 彡""彡彡-//ヽ" ''''''"" ̄'''""(エア/ 「ははっ!」
\;; \'''''')彡ヽ// | (tv /|u , r_>'|
\;;; \'" \ ,,"''-,,ノ,r-", / r'''-, .j
\;;; \ /,,>--'''二"''' r-| 二'" / __
\;;r'""彡_l:::::::::::::::::::::: /./_ " / ̄ ̄"===-,
)''//rl_--::::::::::::::::/:/ヽ"'=--"::' .//-'''""
,,,,/'-''"⌒ヽ'''--、:::::::::::::::"=〒/ \::: .|=|_,,,,---,____
,/":::::::::::::::\ ::::\ ""'''-、::::::/_/\ l\::::-l l⊂ ̄"/ \
/:::::::::::::: l "v-,,, ""\_|三ミ=,_)_,-l:::::"''>"> / \
徳川忠長
秀忠、家光(及び、忠長も)が上洛している間、
江戸に残っていた秀忠の正室・お江世が亡くなったのである。
享年54歳。
- 204 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:50:15 ID:D9nTaU6d
- , -──‐-、__
, - '´ \
/ / ⌒´ ̄二二rヘ__
/ // l '´二二| ト、`ヽ、
/ / /// 〃 // i レ'/ /ハ__)ヽ\\
,'l | /〃 // / / | |``ヾ彡///川ヘヽヽ ヽ
| | | | | |l| //| || | /l ! ヽ// /川リ| ヽヽ|ヽ!
| | | | | |l| L||_l|{| |レ!'T二、 V ///ハ |ヽ !l | !
| | | | |{ l」l〒ミ! ! '´l ) lヾィ |}lく ! | | ヽ!|ノ まー年寄りのAAがないってのは
ヽ!l ! ト「 ├'j 上ソ リし ,イ | | |ル' いいわよねー。
l!ヽ! |ヘ!  ̄ 〈 /r||イl |l | |
ト!|ハ、 ー;;;‐' ,ィl| || || || | | …そういえば私の配役って
| |l || ヽ、 , '´ lリ || |! || | | 誰になるのかしらね?
| || || |川Ti ´ , -┴┴ヽ|| /l |
| || ∠ --┴'´ ||川 !
_|__|L人 r┴|"⌒ヽ、
/ 〈 (`ー<_ , -‐/7/ ヽ
/ | / ト 、____/ __// ヽ
ノ || __ ヽ、二二二二- '" | | | ヽ
/ / |__) / // /| /| ∧ ヽ/ | \
/ / /__ノ(_//__ / レ' |厂| } | \
∧ | ∧ | , -──_〉
ヽヽ | | l ヽ /ハ | /, -‐ '´ \
/ ヽ.\ ヽ | | ヽ\ ハ//ヽ ヽ
お江世
秀忠の正室として、秀忠との間に三男五女をもうけた。
将軍家の正室でありながら、将軍の生母となったのは江戸時代を通じ、彼女だけである。
法名「崇源院昌誉和興仁清」。死後、従一位を贈られ、増上寺に葬られた。
- 205 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:52:15 ID:D9nTaU6d
- ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙゙''-
./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::ヽ
l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::ヽ
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l: : : : : : ::、: :!: : / : :./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l
l: : : : :、: l.: .!: :i|: : .!: : : : : : : : : _、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .!
ヽ: : : :ヽ." ゝ l!、.!: : : : : :: / : :.,r: :l: : 、: : : : : : : : : : : : : : ,!
゙'-、:ヽ,.T'ーツッ liヽ: : :./: :_..-'゛_../ / : ./ : : : :,: : : : : : │ 忠刻様だけでなく、
/: : ::゙| .l゙゙‐'゙|'\/-‐ニ;;-'''リニii;;;;,゙.. /: : : : : :|: : : : : : : :| お母様まで亡くなるなんて…。
/ :.: : : .! : !;;./ .゙,i'゙ \ `'‐ !: : : : : .l゙: : : : : : : │
/ ::/: : : ::! ,. .l゙""│`- |.: : : :./ : : : : : : : : .!
/ ::/ : : : ,! ヽ .' |;;;;./ ノ/'i": : : : : : : : : : :.l
!: : :!: : : : : | / /'' l′: : : : : : : : : : :.l
.|: : │: : :./.l .`'‐ |i/‐ン゙: : : : : : : : : : : : : :.l
,, 冖'''¨゙´/ .ヽ , ◯゛: : : : : : : : : : : : : : : : .l
./ ./.イ \. _,,,.. ‐'" / : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.l
./ ./ l." / .[゙゙゙ ̄ ̄゛ !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
l/ i|l′ ! .l l _,, ‐''.!: : : : 、: : : : : : : : : : : : : : : : ::|
〃 l`" .l `―- --ー''" ヽ: : : : ゝ..,,: : : : : : : : .、: : : : .!
.l′ .! ` l lィ」 ,、.、゙゙'ー- .... -┴''''^゙´cッiレ-、: │
./ .l l-″ ..、_、 ._,,.. -;;ニ=ill┤
/ ..l .、 ¨,゙>‐'".,..-''"゙'_....=―-=、
./ ヽ lンW 〟 ._.. -''"゛ .,/".,./ '´ .`'、
l゙ }、 'V゙‐'._.. ‐'"゛ ,r'" ,/゛ ヽ
.! / ゙ー ....,,,,,,,,,.... --ー''''"゛ / /
天樹院(千姫)
またこの頃、そのお江世の娘である千姫も、夫・本多忠刻に先立たれたため、
本多家を出て、娘である勝姫と共に江戸城へ帰っていた。
その際出家し、「天樹院」を名乗ったという。
- 206 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:53:27 ID:D9nTaU6d
- / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ,
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l
/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.l
/,,: : : : : : : : : : : : : : ::./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : t-.、 ::.l
.!./: : : : : : : : : : ::/: : /゛: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ノ ゙i.l: : :ヽ
"l: : : : : : : : ::i: : .!: ::/: : : : : : : : ./ : : : : :.: : 、: : : : : : !.!: : : :l. …私より先に死なないでって、
.l: : :!: : .: :|: :.!: │: {: : : : : : : / : : :,ノ: :l: : |: : : : : : : U: : : : :.! 約束したのに…。
.l,: .!: : .l, .l: .! . ! : .l: : : : :./ : : ::_/: : / : / ./ : : :,ノ: ノ: : : : : l,
゙'ミ !、: ::ヽ,ゝヽ..ヽ l: : :〃:,..<;;::-イ、 il/イ゛: ./: ./ : : : : : : :ヽ.
`ゝ 、: :. ';;-i ....、゙ヽ,!∨ . `' !: : :..-''゙: : : : : : : : : : ヽ
l: : .!.,l__) `゙l゙.゙!¨7''ニ ./:,r‐、: : : : ::、: : : : : : ::ヽ.
/: : .! ノ . ゚̄ ° / ! .!: : : : : :\: : : : : : : :゙‐
/ : : : .! 丶 l│ .,/: : : : : : : :\: : : : : : :
/ : : : : : .! _ !○/ : : : : : : : : : :ヽ.: : : : :
/: : : : : : : :\. ` ,... / : .!: : : : : : : : : : : : : : : : : :
!: :l゙: : : : : : : ::ヽ、 ._,,..-‐″ ! 、: :ヽ.: : : : : : : _,_、: : : : :
l: : !: : ::_.. iiiぃ‐'フ/゙゙l'''''"´ l: !、: :`゙゙'''''''"´_.. -'二,: : : :
_l..i-'''" ! .,〃 ヽ_ゝ..,i xv‐'゙./ .´''ー
_
,.、..-ー'..."´.......``.."'丶,..、_
,r '":::::::::::::::::::::::::. ::::: :::``丶,、
,:'"::;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...::::.. '''';::::ヽ,
,r´::;;;;;;::;;:::::::::::::::::::::::::::::::/:;;;;;::::::::::::::::::::::...'';;::::`、
,':::;;;;;;;;;;;;:::::;;::::::::::::;;;;:::::/:;;;;;ソ::::::|;,:::l::::::::::::::.::::::::'、
,";;;;;;;;;;;;;::;;;;;;::::::;;;;:::,-''";;;;;;;;;/::::::::ノ;;:::|:::i::::::::::i;;::::::::l
l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;;;;;;;;;;;/''';/';;;::/|∧::,、:::|;;:::::::::|
'、;;;;;;;;;,'、;;;;;;;;;,-'''"'',、‐''ヽ ''"´ソ;;;::/;;;;;;;;;lノ V;;;;::::::::l
ゝ;;;;/,`l;;ヽ '" /`i /.;;r'"__'''f;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::ノ すいません。
,';;;;;;;| i.(|;;;i;| ヽ l__/  ̄ ;'ヽ.`ii;;;;;;;;;;;;;;::::::/ 約束は守れませんでした…。
. l;;;;;;;;;l.`y|;;;lj ` ´ l_/ ,ノ;;;;;;;;;::::r'"
i;;;;;;;;;ヽ、|;i 、 ./;;;;;,、-'´
ヽ;;;;;;;;;;ノ'i '´ /
ヽ;/ 、 -ー、 /
.,r-/ ヽ、 ,'
,r" .< 丶、 ,、-'´
. \ ` ーナ´
`ヽ、 イ::..、
ヽ `ヽ、__ / |::/.i
'、 ,、'"` / rッ,´ ヽ、
.', /;;;;,, ( /' ,| /`ヽ、
本多忠刻(故人)
千姫が嫁いだ本多忠刻は、
徳川四天王の一人、本多忠勝の孫にして、播磨姫路新田藩の初代藩主であった。
千姫の間に一男一女をもうけたが、長男は早世し、
また、忠刻自身もこの年(寛永三年)の五月七日に亡くなっている、
享年31歳。
- 207 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 22:53:49 ID:qnm6/FTC
- 青春のかほりが
- 209 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:55:18 ID:D9nTaU6d
- なお、この忠刻の死に伴い、ある一人の小姓が殉死を遂げている。
) ''マ'ー-、、 `ヾ::::ヽ i
! ゙ヽ、 ゙to;;、 ヾ::ノ ト;
ヽ ヽ、,,_゙ソ'': ,r''"
‐' 、 ''::;、 、 i'´
. j - ,..r-;;;;r、-::;;;、,,,,,__,,,,...,l!
ーイ ,:'' l;;::;k,<;;;;;;r、;;(フ;r-、;;;-;;k;i、
: : :! " /r''iリ〈;ノi;;H;l^!;;ヽノ;;/,:';く);ヽ、 地面が…起き上がる!?
: : l tj 〉r'"ィ';;;ヾノ;;;;;ニ;;;ゞ''"~´:`~ヽ いや、俺が傾いているのか…!?
: : ゙i, /;;;;;f7;;;=!;;ノ7 リ;ri','' ,,..、 ,ノ (切腹してるから)
: : :丶. rf);;t,,,ノ/´フ iレ'l< '::,'",r''"´
: : : :ヽ ,ノ ,f;;;;f' r、,,,ィ"f..ィ-一:、rァ
: : : : \ if ノィ;;;/ `i'"lrミ゙`''''^"`i'"
: : : : \ ノノ f;;;リ 」イ...::f;;`ゝ、.ノ
: :; : : \ rf'" lト! fhu、 `vf´
:; : : :\ ゙″fー'リ t ゙' )ィ′レ'l
宮本三木之助
新免武蔵こと宮本武蔵玄信の養子、三木之助である。
享年23歳。忠刻とは衆道的な関係にあったとも言われているが、詳細は不明。
- 211 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 22:57:35 ID:D9nTaU6d
- 、ヽ'ノ 、__,..-‐' ヽ` } ''´ヘ_',彡Z//
-ソ' , -'" ̄` } i /ヽ、_`ヽ三/ 三木之助…
イ! / ,. _,.rニ_`ヽ ' -' ! ,-_、,, `''!ミl
ソ ヽ _,.ィ二ィニ-'´ィ ヽ'='=`' (三| 貴様は血が薄かったのだ…
' -‐ '"´´`"´´ _, ` ヽ、__ ヽ三、 (つか養子だし)
ノ ,.-'" ̄ ,.ト、 ',ミニヽ
_,.-‐'´ ,ィ r:-'、 イ ,ヽ ノミミ三ヽ、 ________
/ _,-'" ` ___ ヽiミミ三ニZ7/ニ、-、ミ三キニヽ,
、 ,' -'" ,.-_',´..--, } i三ニキ二くヱ、ヽヾ-、ヽr⌒ /´⌒`ヽ
`,=‐' : ,. ,.-‐' , -,'-' _, -―┴,)} iミミ、ヾミヽハヽ | ヽ_ `='、
r''ヽ、 ヽ 'i ( 、_,,,.∠-‐'" f i /ミミヾヽ,`fヽ ヽ|_ヽ、_,  ̄ヽ )
' r-、 ヽヽヽ ` -―_'' _ i./ミ三、iヾ、}iヽ-_ヽ__,
`ヽ-'、 ', ヽ ヽ r' ヽ!、-―}トtrノニ-―、_,
, ` ‐-' 、 ', ' ,ィ ',-ヽマ'´| i´` ̄`
; `ー、ヽ ' r' `‐ .イ、 `T`ヽヽ-'´
宮本武蔵玄信(新免武蔵)
さて、ここで少し話は徳川家から逸れて、武蔵の話になる。
この頃、武蔵は忠刻に望まれ、姫路に居住していた。
そして、それに際し、大坂の陣の後に養子とした三木之助(元は水野勝成の家臣の子)を
忠刻の小姓として出仕させていたのである。
なお、この頃、武蔵は、姓を「宮本」に変えたという。
(姫路に近い生まれ故郷の宮本村にちなんだ、ともいう)
- 214 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:00:58 ID:D9nTaU6d
- 从⌒゙ヽ,
,; |i 、、)iリ,._,⌒ヾ, |!
ヽミミ川彡;';、人 l!
.从~彡|'光'|ミミ ,〉 k 邪ッ
γ゙ ハロハ/ 〈,k_ノ ッチェリアアアァッ!!
( ハ.,_,ノ~r
)'‐-‐'l γ´⌒゙ヽ、
,、-ー''( |!~、,il ゝ、
γ |! 〈 ヽ ミ、 丿
ゝ ( | ノ _,,,..、,,ゝ、 _,.イ /
\'´ γ゙ヽ.,_ ) ゙|! ̄  ̄~゙il γ⌒ヽ`(/
Σ ゝ.,__゙゙'k{ ヾ / !、,___丿 て
> ゝ-ー'゙ <
町割をする武蔵(イメージ図)
ヽ、
`` ー 、
ヽ
, r‐‐- 、 ゙i
, r'´ ' ⌒ヽ、 ) |
,r'´ ヾ|' ノ
,r'´ //
, r' /
, r'´ ' ´ ``ヽ|
二二ニニ_____|
___/´ _,.-、 |
, r'´ , r ニニ、ヾー-‐)、
ヾ ̄0ヾ `゙フ ソ スサマジイ…コレガ武蔵の町割カ…。
し ニ= `ー-'′ (
ヽ__ノノ_冫‐ `i
, ,'.' 冫 |
、____ , ',',/ / ,.r‐、 _ 」
i ,..t'ヾ´ / ,r′ )
ノ~ _l´' l / ヽ-‐ 、_ノ
ーl´ /,., ; : ; ';;';´;;:,;)
\ / ;:; ; ; ;, r '_ヽ,''
V | ''' '`ー‐-‐ '
| !、_ /´
/\ /
/ ,r'´ヽ
/´ ヽ
-、 l |
ヽ、_ 丿
ヽ、/\ー‐‐ '´
ヽ、 \
小笠原忠政
また、武蔵は、本多家と縁戚関係にあり、
姫路に隣接する明石の小笠原忠政のところにも出入りしていた。
その際、武蔵に忠政に協力し、城下町の町割(都市計画)にあたったという。
- 215 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:01:41 ID:qnm6/FTC
- 物理的に町割ろうとするなwww
- 216 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:02:31 ID:Pu+QW7U3
- それぶち割ってるだけですから!
計画なにもしてませんから!
- 218 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:03:30 ID:D9nTaU6d
- ,/ 〆-‐‐─:; ::^~ ::::ヽ\ ヽ
/ ,ノ ゝヽ :::)( L \
./⌒゙゙~ )└ ,.-─-=、、、_.ノ人 ゙ヽ、 ヽ
/ ノノ .. .((// ̄⌒^゙゙ヾ):::....)) //ヽ .| 認メロ・・・・・・
.| ,、└.、| ノ/// ,,.===‐, __」し-ノ (_ ! |
.|/,ミヽ、ヽ /,!′:::| ○ノ゙r‐'^^゙).)⌒l し!-y⌒、/ ッテ言ウノカヨ
.|′,==、、丶 ..:::::ヽ-‐^:: //:::: //》 ) (養子を)
ヽ、( ○】i :::.... i( )ゝ- ::: // < .|
》 ゙─イノ= .:::....... ヽL__ l,f~´`彡イ<| (ノ ノ
| /=、_ヽ、.. ......ノr'''''`二、ヽ)イフ ノヽYノヽ ←16歳
\..::人_.ノっノ ( ::::../^))/ |/ .)ミソ \
> _ 丿,ィ─-、._.,,/ .:: / 彡.-‐=二 ̄二\
. ヽヽ=「~ニ---─ラ~/ .:: / _∠-‐::. ̄ χ ヽ
ヽヽ~ヽ-─‐彡.′ :>‐ニ .:: κ v \
\ ゙‐--イ::.. / ゝ<....:::: ゝ<__,,---─彡三
ヽ ⌒ /ヽミ___mr‐--、___////////////
ヽ_==-─イ///////////////////////////
宮本伊織貞次(田原貞次)
f⌒ミ`ニキ'"三三ミミヽヽ`il))メナ彡ナシノノフイく,ノ三ノr=ヽ'
ー=、 ゙ゝ'彡≫三≡ミ゙i`i l l lノ,r'リノッシノ彡ノノシ/F三ノニト
´~ゝ-ゝ<リ彡ノノ三ミミミfi l lゝi ノノノノニ彡三彡彡jノヨ'ノ巛ミ>'"二ヽ
^`ー三くj〃彡三≡ヾ.ゝt t )l ン"´ ゙ヽ、iミ彡ノシ人ミ三彡ニ=-
、,:r''7ヘ又彡シ,r/'"~`゙゙゙`'二ニ:;、_,,.,., `゙゙ヾミミ三彡ブ>∈ニ
,'ニキ王彡彡彡;,fノ -=,=< l /,∠(_,.,.,、 ゙iミ彡彡三ノ∠ニ_
、_,r=''7ヽ≡彡三彡'" '''"~,r''') `' ゙i f‐-:,ニィ=、ヽ トミミミ三≫にニニ、ヽ
=〃ーヽヽfrミ三f'f ,,r;;ニ彡'´ `ヽ, ノ ノ.'・'´ ̄ i,ミ三ヽフ<7、,.r--=、 ああ、そうだ。
`ー=''"~`ヾミ》彡/'イ (:ノZニr・ゞ i f `"_,,二ニヽ┤ミミY人ノリへ,,.=、 おめェは今日から俺の養子だ!
,,ノ-r'彡〃:┤ ,,..,.  ̄",:' ,r j t`ヽ,、_,ニニヽ`t三彡彡メ>ノ、_`''"´
,r''>=‐ナ〃フノノ:゙i'',r'',.=‐,'".ノ(_rゝ_ノ'" ,.,..,.、_´~) l ) )ミミ彡==、、 …つーかおめェが16とか
`~ f 、__,>ヲr7ノF彡 i ( r=''" _,.,.,.,.,.,.,.:ィ",.,-、=、,フ イ ノミヘ三≡,.,、 ゙ヽ 気の毒すぎてとても突っ込めねェよ。
ゞ、_彡ナ7ノシノfr(ゝ、tヽ /,r‐―一 '"_,.,.,、ノノ^iフ′ l`ヾミr十=、``ヽ、)
'"~フフr/ノミヽソ l' ゙i〈〈(ヽノ'ー''"^´ ~`ヲ^i ,ノ :,ヾ''ー--==:、
ニf‐ナ''チ,r=ゝノ、 ゙い''^',,.ィrー'='ーメ/ ,' ,/′':, i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
( ,r''サ;;;;;;;;;;;,ィ 、.゙ヽ、゙tヾ、ー=''"゙゙~´,ノ ,' / : ノ,ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\,,_
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/人 ':, `ヽ、 `゙゙゙゙´~´ ̄ / ,:' / l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙゙`'''ヽ、,,
,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;t ''"゙t ゙;, `ヽ. / ,:' /` /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
,.:ィ'''"~´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ゝノ\ ゙ヽ ヽ、 _ノ ,' '^,,.ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
,:r'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽノヽ、、、 ヾ `''''''"´ / ,' ,.:ィ ''";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
そしてこの翌年、武蔵は小笠原忠政の仲立ちで、新たな養子を迎えている。
元の名を田原貞次といい、武蔵の養子となったことで姓を改め、以後、このように名乗る事になる。
「宮本伊織貞次」と─。
- 219 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:04:45 ID:qnm6/FTC
- 伊織こえーよwww
- 220 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:05:14 ID:D9nTaU6d
- / ̄ ̄ ̄ ̄`ヽミミ《ii(!!!/ヽ、/ヾ彡彡'三ミミヽノヽ
| フンッ |iッ、ヾ!i川( メ彡ミ彡'´,==ヾ巛彡
ゝ、____ノ `゙''‐=ミヽ/=ヽi|//彡》ミ)、ヾ、メノ
ミミミミミミミミi ヽ ヾミツ''' ヘ彡ヽ リ/
ミミミ/ ̄ヾツ ヽ ヽ ) |三キ´((ミ、_ノ
ミミ/:::::::::: \ i | |、 ヾヽ
ミ/::::::: ,ァェ三ミミミャ、 ヽ .i l / ri》ミニミャ、、
゙:::::::: ' ヾミッ、,, 丿i::i i ./,ッ彡ノ‐-─、ヽヽ、
:::::::::::: ‐-、__、ヽヾミミ彡ノノ彡'_ノミミミヽ-彡ヾ、
ヽ:::::::::. ` `‐-',‐`ゝ、゙' /-‐'´)ミミミ=-`´ヽ ヽ
:::::i-、:::::  ̄ノ ..:ヽ !ヽ | ヾミミヽ
::: |:::::ヽ ::: /´/ ..:::::::_i i ::/ミ==- また
:::..ヽ::::__ノ 、 ( ` )/ミヾ))
:ヽ、>´: ! i ⌒ ''´/ミ<ハ わかんねェのかよ…(俺の動向が)
:::::::ヽ:::: ヽ ,/,二ニ'フ/!i|川 リ
::::::::::ヽ:::: ) , =ニ、_'ー-' .i'-‐┴‐-=、_
:::::::::.. ヽ、_ヽ `ー‐,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
`'ヽ‐::::: ゙ヽ、:: /ヽ、, /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
;;;;;;;;\ ヽ、;::.... ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
ちなみに、この時期、武蔵がそれ以外に何をしていたか、詳細は不明である。
周辺の者達に兵法を教授していた他、尾張や江戸へも赴き、
そこでも兵法を教授していたのでは、とも言われているが、史料も少なく、確証が無い。
(一応、以前書いた通り、尾張にも別の養子を推挙した、などの記録もあるが)
- 221 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:06:21 ID:D9nTaU6d
- }k
ノ;'l{
_ノ;人'、
}、、__,. -'',r'/p、ヾ、
,}”ー--、."ニー--゙'ゝ ゙'‐、__,、ャ,
,、 /;;,rlT=イ__~ ̄~^~^''ー‐---、.y"
,irこ;;;},|i || ~||~゙ ''l!tー-n-;t{;/
,j r'i!_、_}-二 ニニ゛‐-,k!i、,、、」|__,|トッ
、_ ヤ{/iコ};,^;;,,,;;;,‐,-,=ノ,ム=_-__ーネ{´,
,};コニニ/7r'|”~,__,゛,/ノ 。 \~^~^”””'ヤ
i!;;;;;;;;;;;、i!__| ,i-!;'"/,r'^v^‐、\iコ~|レ=i、
,}`ー';;;;;;;;;;;;;;;}r‐''”_,.-''/ [iillIII}}}] 、゛\i!、;;;;i、
/,Eャッririririrnm;y、^,、ニニ ー_ー‐-ー' ゛\,;;;i{、_ ,.ィ
/,r"=|、__  ̄~””””””'''''''ー,rk':;firiririnnm;y^~三ニ;:ニ'}
,/,r"=/|::::.. ̄~゛゛``''';::::::::::::ー‐,ノ,ム-.,, 、.、.゛,.___゛~^~゛^i;/
,、 /,r"=/,;l,,,::::i::::|iillIIIIIIIIII|||:::::;7/,r' ``i、:::.iヘ::::::::. ̄~''''''':|
. ォ}仁二Vェ^仁 ̄~"""゛””””''ー/,r'" .,・、 `\[iillIIIII|||]:::::::::::| ,
i!;;;;;;;;;;;/イ'^トー‐-ニニ二、こ,.-'" ,r' ,.-ー{ }ー、`、\"^"^"^"^゛''ー'}
,il;;;;;;;;;;;;;:^^i'|::::::::::::... ,. -''"_, -'/―‐‐`´ ―`i、゛、\゛^゛""ー'r/
i l;;;;;;;;;;;;;;;;;;,'|::::i,,. -''^_,,.-''′/' ,;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiilllll `i、` 、゙-、:::::::::|;it======r'7
_r,=ーヲー",,:;;;;;;'7rイ~,. -'''~,._-_''~´..::::::|iillIIIIIIIIII|||||||||}.:::::゙'‐、 ` 、゙''-、:|;;;`i、;;;;;;;;;;;;~ヽ、
〕{ュョiririririrm;;;;;~_,n、 ̄__二;;;,,  ̄~゛゛゛'''''',,;;;;;;;;;ー―‐---`ゝ、` -、~ヾ,,;;ヽ、;、;,._;;_;;_,,'‐、
../,r'ーl~~~^~_,.,r'%%r===%%''ュ.,_"‐^"‐''=fhifhicifcifriririririyr'g'y'ng'y''ngmgigpmgwwiV} `''‐、._
/,r'=r|::::::::,r7=-ー''^`ー"^ -、_=フ:::::::::::: ..................._________ ~"””””””””””””|”””riririririnfzmir'7
ゞ゛ヾ゛;:"゛ゞ"'';;,r';";;ヾ、:::::::::|::::::i####lllllllllllliiiiii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ̄ "''''' ::::::::::::::::::::::::::::|”””””””ヽ、””””"
ヾ、ハ,;;^",,;;;;;,r''^"::;''"",r'::::::::|、::::||iiiiilllllllllIIIIIIIIII||||||||||||||||||||:::::::::::|llllliii|::::::::::::::::::::::|^~^~^~'i~"
ヾゞ,、;:,,y''''7''""""'';;'':::::::::::::|;;`ヽ;、 _,、::;;;;;”””””””””””'''''''''..::;;;:::::;!!!!!iil::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::|
::ヾ、,,;;;ハ;''"""'''';;::''"""''r,、hhhhhhm}{メfタfタfチfツfヨfヨfヨfヨfモfヨfルfルffルfル%%$%$%$$ユ:::::::::::|
''"゛;;;;:::"''',,《;;;;''ヾ、,;""~~^~^~^~^~|^`‐'___`ー'___`ー'__`'ー' ``ー' ``ー' ``ー' ``ー'`-ー'"::::::::::::::|
ヾ;;;,,ゞ,r'"";;,," .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|~^r'_ノ`i~,k'_~T"v~「^j,Tニソニi`ウニ{''T;ニj7{ヘ""""""""
;;'ヾ,r";r'ヾ'";:" ;;;;;;;;;i:::::::::::::::::::::::::::::|´)、_}ーv'´ヽ^{~フ~v_~ゝく,ノ~i´_K´メv_~Kトー{_{、ヽ、j、_}~ス、
;;;''ゞ;;;,i^'',、lll||||||||||||:::::::::::::::::::::::::::::|r'_ノ`i~,k'_~T"v~「^j,´)、_}ーv'ケ^~v__ゝ;く,ノ~i_jヘヽv~「^j´)、
;;',;ヾ;ヾ;、;;;'''゛iil||||||||l::::::::::::::::::::::::::::;|シ、_}~ス、く,ノ~i´_K´ナv^ーヌ_ヽ^{~フv7_,r`}フ~vレン、ヽフv_,r`}ヽ
Il"^ヾ、,rーir;======i、ーy'-;ーkー┐,}イ_,レ´i~,;k'_~メv^-チ_ツゝく,ノ~v^j,´)、_}ゝク-ヽヽノiス´ヽ^{、
少し話が逸れたが、このように、この頃の徳川家では様々な出来事が起こっていた。
徳川の血を引く天皇への期待、将軍家生母お江世の死、悲劇の姫・千姫の出戻り…。
寛永三年(1626)は、柳生家だけではなく、主君たる将軍家においても、
騒ぎの大きな年だったのである。
- 222 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:08:27 ID:D9nTaU6d
- さて、話は柳生家に戻る。
十兵衛が家光の勘気を受け、致仕した後…。
ノ( ̄ ̄\ ) ;;;;)
/⌒ \i||i/ .) ;;;;)
| (─)(─) /;;/ まったく、あの馬鹿者め…。
.| (__人__) l;;,´ なんということをしてくれたのだ…!
| `∩_ノ)━・'
. | |_ノ
/ヽ | |_
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
| \ / _/
/ ̄ ̄\
/ \ しかし、あのような者でも、我が柳生家の嫡男…。
|:::::: | なんとかせねば…!
. |::::::::::: |
|:::::::::::::: | ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,):::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ (:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
- 223 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:09:38 ID:D9nTaU6d
- / ̄ ̄\
/ ー ー\
| ( -)(-) …と、いうわけで、酒井様。
| u (__人__) 何卒上様にお取り成し頂けませぬでしょうか。
| `⌒´ノ
| }
ヽ }
/ ⌒ヽ '´(
/ ,_ \ \/\ \
と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.
,. -──¬ー、-- -- 、
/厂:::: ':::::::,::::`ト、:::: 、:` 丶
/;--:::/::::::::::、:::::: l::::::: ヽ:::ヽ:: \
/::::´::::::/::::,::::::|l::::l::i::::: l::::::ヾ:::\::',:`:ヽ
/´ヽ/:::::´::::::/::::::|:::: |l:::l::ハ:::: li::::::::ヾ::゙::,:::::::`, ト、
´::::::〃:`丶::/::::::: |:::: |l`y l、;:ヽ::::::l};:::ハ::`ト、:::、:ヽ
/厂:::/イ:ヾ:::::::イ::::i::: |l::: |.lL'-ヾ;;;::`:::::!ヽ;:::l:::::iト:::ド::`,
|:〆::/:ハ|;;:::::\/-、l:::: |l::::: ィ勹Tヾ ヾ;:`:i-‐ヾl::::l|::;i`ヾ:l
|:!::;::ト::l l;l|::代:::l -' l:::: ト、::lゞユソ ヾィTjlヾ小:|l::::! l:l ああ、わかった。
|i:::〃;:l l;;l|:{|::ミ;! { !:::: i ヾ! ! `-´l'l|::::|i:::! リ 大変だな、お主も…。
|:::li';::::l l;;;;l|;ヾ;;`、__ l::::::il 丶 ヾ !;;::::小;| ´
|:::|l;:::::l l;;;;;/ミ::::;;ヽ、 !;:: }il ′ ';;;,:::l::| !
|:::|ヾ:::l l;;;;/ハlト:::::::| `゙ , =ァ /;;/!:::l:;|
l|::|:::::::l l:/;少;j};;ゞ/  ̄ ′ `゙
j}::::|,::::::l li´;;;;;;'|!;;/ ` 、 イ
イ;::::,!`::::l |!;_√ ー--、 ` ー ´
´::::;;ハヽソ \ /
/:::,´_,-ーヘ ヘ, | \
|l;/iミミミミミ\ /ミj\ \ \
酒井讃岐守忠勝
- 224 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:11:13 ID:D9nTaU6d
- / ̄ ̄\
/ \ /\
| ( ●)(●)
| u (__人__) 斯様な訳で…何卒忠利殿にも、
| `⌒´ノ 倅・十兵衛の件、上様にお取り成し頂きたく…。
| }
ヽ }
/ ⌒ヽ '´(
/ ,_ \ \/\ \
と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.
/´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ _,r==\-ヾヽ、/∠=-、ノ
| .| /彡=⌒`ミミ゙ヽi;!!/''彡ノ;;、_
| そんなん |ヽ、 _,彡'´彡;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;; /ミ‐-、;;;;;ミ、
| 当たり前 .|ヾミ三'/彡'' 彡;;;;; ;;;;; ヽ ミ‐-;;;;;ミ
| じゃンッ |ノ;;;;; 彡' .ィ;;;;;;;;;;i il ヾ\ \、、ミ=彡
| |//iキ// /彡;;;;;; ノ;;i/;;;;;;ヾ、 \、ミ=、、
ヽ、___ __ノ 彡ミi//ノソ クノゝ/;∧;;;;ヽ、ヽ ミキッヘ
ヾ=- 彡/ノ彡iゝ=彡 ノノ ヽミ=ヽヽ-《;;;くキノ
./⌒/ノ/(゙'i ゝ ‐-、ヽ''´゙ヾ=二`ヽ´ .!!、,ミヽi、ヽ
/ !' i リゝ!ヽ (゚_)' , ',。、`ヽ ノ / ノリノ`\
/. /`リリ| .i ゙ー'‐ ' ./‐イ' 'ヽ
./ / ´'' i 、_ (_,, . / | i,
/ /, -、 ! ``ー―‐=ニヲ ./ .ノ:: ヽ
/ '´´ `ヽヽ ヽヽ`ニ彡/ ./ ./::: \
./ ノ \. ヽ二´ '´ /r-=ヘ、__
`ヽ ヽ ー‐'´ / ,/ i::
細川忠利
- 225 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:12:16 ID:D9nTaU6d
- / ̄ ̄\
/ \i||i/
| ( ○)(○) 元茂殿、不祥の倅のことなれど、
| u. (__人__) 宗矩、折り入ってお願い申す…。
| u. ` ⌒´ノ
| }
ヽ }
/ ⌒ヽ '´(
/ ,_ \ \/\ \
と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.
,.、_、,、_, ,、、.,、,、、
x': : : : : : : : : : : : :ヾ
,ミ: :ミY´ヾヾヾヾ〃ヘ: :ミ
ミ: ミ 彡:ミ
爻{ ====ミ ,x====ヘ: ミ
. ハ〈i| -=tッァ }-{ rッァ=-}リ,ハ 師よ、頭を上げてくだされ。
. い仆---- イ{ `ー--- 仆./ 十兵衛のこと、拙者も尽力致します故…。
. \_l └r ' /シ′
レヘ ─‐ ,仆リ
´イ\  ̄ / |
,'` ̄≧=≦ ̄´',
, -、. -< | >──<>-
⌒'´ ` ー┬介ー '´
鍋島元茂
かくして、十兵衛の致仕後、宗矩は家光の勘気を解くために、
知己(主に稽古を付けている知己の大名達)を回り、
家光への取り成しを求めたものと思われる。
- 226 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:13:51 ID:Pu+QW7U3
- あっちこっちの要路に頭下げか。
尻拭いも大変だぁ
- 227 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:14:37 ID:D9nTaU6d
- そして…。
_,,.、、、、、.,,_
/.:::::::::::::::::::..`ヽ、
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::. '、
| :::::::::::::::::::::::::::::::::,ヘ{ツ
| ::::::::::::::::::::::::,ィゥ ノ j 宗矩…。
|::::::::::::::::::::::( |.! ;{ 忠勝たちからも話は聞いた。
.|::::::::::::::::::rリ`l,〉 j}゙ 十兵衛の処分については、以後、お前に任せる。
}:::::::::::::::ノ゙ l /.
,xァ''ー'゙'` '、 / ただし、俺が認めるまで出仕は許さん。
/ ー`¨`''''ー-- 、」゙'′_ いいな?
''^ーァ 、_____  ̄ /
`>'、, '''"´ ̄ ̄_二ヽ、
/ / ヽ
,' , / ゙、
l / __ !
l, l く,_ 、 |
/⌒`"⌒ヽ、
/,, / ̄ ̄ ̄\ ありがたきお言葉にございまする。
/,//:: \ 十兵衛めは柳生庄にて謹慎させ、
;/⌒'":::.. |⌒ヽ 二度と無礼な振る舞いをせぬよう修行させまする…!
/ /、:::::... |ヽ_ \
__( ⌒ー-ィ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ )
━━━`ー──ゝィソノ-ヾy_ノー─━━
こうして、十兵衛は小田原での謫居を解かれ、
以後、柳生庄で…即ち、宗矩の管理下に置かれることで、今回の処罰は決着したのである。
- 228 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:18:52 ID:D9nTaU6d
- _____
, <´ ` 、
/ \ さて、前にも書いた通り、
/ \ 十兵衛の致仕後の処分は、
, ' メ、 `丶 ム 家光の勘気を受けたにしては随分と軽い上、
/ / i ハ\ト、 ヽ \〉 ', 一度、謫居処分を受けた割に、
/ , / l i l \ 〉 ム ', その年の内に柳生庄へ戻される事になるなど、
l ,イ i l リ-―->、 f^ヽi_j , 不可解な点のある処分だったんだ。
| l | | | | iリ 刈rヘ \`ヽ!
| l | | /ト、i l _fr‐マ_ ト、 ` ト、 これを推測するに、
| l | ト、从ハハハノ ,才代r'ツ,仆 |仆、 当初の処分(小田原への謫居)は
| |八_, |rヘ,ィf^ぃ ´¨´.::::::. l !州iト、 特に期間を定めていなかった(永年の可能性あり)けど
ノ i | rへrヘ込r' , j _之_ 十兵衛の致仕後すぐに、
,イ i i l Yiヘ ` _ ,イ >、/ \ 周囲から取り成しがなされたことで、
/ | i i l i i iヘ. `ー' //,才´ r―`ー 処罰が軽減されたのではないかな?
| l i | ,ハハハ >――‐く⌒ヽ∧_ / ̄`ヽ,' i
乂l |l |VV^^^^^^^^レYVVレ' / 〉 〈 i i 宗矩は家光とも直接話せる立場にあったし、
乂N 〈i 〈 〈 〈 i /i また、幕閣や諸大名たちとも交流があったから
| ', ∧. ∧ J / : : 取り成しを求めるのは十分可能だったろうしね。
| Vゝ/V | /
\ / | | それに、家光はその行状や逸話から見るに、
>' / ! その賞罰にはかなり感情的なものがあったようだから
/ / \ 家光の気持ち次第で済むことであれば、
/ / | 上手く取り成しできれば軽減は可能では…
/ / / | という目算もあったんだろうね。
/ / / /\ \
く__( ̄`Y_く \ \
- 229 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:21:10 ID:D9nTaU6d
- その夜-
 ゙̄''ー-、.._ _,,-―'" ̄
|| ゙̄''ー-、______________,,-―'" ̄
二.二二二二i===||________,| | | |
|| ||;; | | | ̄ ̄__i__ ̄ ̄| |―┬―┬―┬―| | |\
|| ||;; | | | | |: | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | \
|| ||;; | | | | |: | |. i i | | | |
|| ||;; |_| | |_|: | | (_;;). | | | |
|| ||/ /| | | | ̄ ̄ ̄| ̄''''――| | | |
|| ||/ /三.三.三.三三|_|―――|゚____,|_| \ |
|| || / \ \|
|| ||' \
//|| / \
//|| /
// / ̄ ̄\ ) ;;;;)
/ / _ノヽ_\ ) ;;;;)
| (─)(─) /;;/ やれやれ。
. | u. (__人__) l;;,´ どうにかなってホッとしただろ。
| `∩_ノ)━・' 家的に考えて…。
. | |_ノ
/ヽ | |_
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
| \ / _/
- 230 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:21:50 ID:D9nTaU6d
- / ̄ ̄\
/ _ノ \ あの馬鹿は、柳生庄で謹慎させて、
| ( ー)(ー) まともになるまで修行させねばな…。
. | (__人__) もう二度とあのような真似をさせてはいかんのだ。
| ` ⌒´ノ
.l^l^ln }
. ヽ L }
ゝ ノ ノ
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ
/ ̄ ̄\ そのためにも、
/ \ あの馬鹿者がハメを外さぬように見張らせておかねばな。
| \i||i/ .|
| (-)(-) | 特に、女にうつつを抜かようなことなどあってはならぬ。
| (__人__) | …代官に策を与えておくか…。
. ヽ `⌒´ ノ
´ ヽ ノヽ 『…もし十兵衛が妾を囲いたいなど申すようであれば…』
/´ `\
/ / l l .___
__l l_¶______/_/__/ ヽ
\, ´-'ヽ  ̄| ̄ ̄ ̄ ̄| l二二二二l
ヾ_ノ | '''' ' | l二二二二l
| '''. -- - | '''..-- | l二二二二l:::..
| ..'' | ''-. ,| カキカキ…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 231 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:22:26 ID:q5bIxFGk
- お前の差し金かーw
- 232 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:23:19 ID:cOQFyvX0
- やはりかw
- 234 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:24:33 ID:XwdXCNTF
- まあ遊んでいい境遇じゃないからね、常識的に考えて
- 235 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:25:04 ID:Pu+QW7U3
- 伏線ロングパスたっちだうんw
- 233 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:24:26 ID:D9nTaU6d
- / ̄ ̄\ ) ;;;;)
/ _ノヽ_\ ) ;;;;)
| (─)(─) /;;/ ふう、できた。
. | u. (__人__) l;;,´
| `∩_ノ)━・' …まったく、わしも57だというのに、
. | |_ノ 何故このような苦労をせねばならぬのだ…。
/ヽ | |_
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
| \ / _/
, -――-、
/ u. \
/:::::::::::::: ヽ
/:::::::::::::::::: u ヽ あー…また胃の調子が…。
|:::::::::::::::::::::: / ぐぐぐ…。
.| /
\ /
/ ヽ
- 236 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:26:12 ID:D9nTaU6d
- そして、時は過ぎ、寛永四年(1627)十一月のある日。
江戸の道場にて…。
ノ〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〃彡イ;;;ィ;;;;;;;;;;;;f | レ';;フtl;;;l` ヽヽ、ヽヽミ;;;ミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ;;;;;
;;;;,,r''"^^`''ヾ、;;;;;イ彡ノlil^l;;;;;;il;;;lミr;;:ヘヽ ゙i l'' ゝ=>、ヽミ、;;;ミ;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;ミ 何 ゙il,;;;;;;;/l;;;l l;;ィ;;ハ:;;l `´ ゙ハ l l' ,,.r''"´ ̄,ニー, ヾ));;;ミミ;ゝ;;;;;f
;≡ ≡;;;/,,ノl;/,ノ lリ ヾ゙i リ ゝ/ 'f (:::ノミ l;;;;;;巛)リノ;;; ヤ
;≡ を .≡f==ナナ''メ、 ゙il, / / 丶- ''"´ /;;;;;;;川シ;;;;;; ッ
;;;;ミ !? ,ツ;;リ /リ ,..ゝ、 リ / /;;イ;;;;ll;;彡;;r'" て
;;;;;;ゞ===''";;;;;l ノ ,.r''"`''ゝ、. ll ノ ,,.ノ'"ノノ;;/r〃" や
ン"フ''彡彡;;;;;丶 イ (:::ノi / ー一''"´ ''"彡シ fr'″ . る
,,r''";;;;三テ='''フハ ゝ- '"´ l 、,,__,,,..ィシ´ li′ さ
ゝ=,;''"^^`ヾ‐'"rニ;ヽ ,,ノ ` ̄´ :
;;;;f´ 剣 ヾ三ヲ;;;ィ゙i. f ,..、 :
;;;ミ .彡;;r''"ノ;ヽ 丶-‐、 ' "′ ノ :
;;≡ 術 三;f三彡ハ 、_,. . / ッ
;;〃、 . ,シ;;r''"フ彡;;;;ヽ 、,_,,:r-、、__,,.、 / ッ
;;;;;;ゞ、Wンツ";;L,,ノ;;;;;〃;;;;;ヽ、 ノ ,,.:ィ"^ ,r ,ノ
/ ̄ ̄\
/ - - \
| (●)(●) |
_ | (__人__) .| では、参られませい………!
\\ │ `⌒´ .|
\\ .| |
\\ 丶 /
\\ ヽ .ノ
\\. __l ヽ_
\\. ,/ \
\(⌒,´ ヽ、二⌒)
- 237 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:27:39 ID:D9nTaU6d
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ u \i||i/\ て
.| ( ○)(●) そ (……………ッッ!?)
_____∧,、 | u (__人__) _____
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`'` | ` ⌒´ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 238 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:29:43 ID:D9nTaU6d
- / ̄ ̄\;
;/ -i||i- \:
| (○)(●) |
_ | (__人__) u | ; ま、まいら…れ……っ!?
\\ .;│ `⌒´ .| (お、おかしい…
\\ .| u. |; 腹が…いや、これは胃が…む、むせ返る…!?)
\\ ;丶 /
\\ ヽ .ノ;
\\. ;__l ヽ_;
\\. ,/ \;
\(⌒,´ ヽ、二⌒)
ヽ -=ニヾヽ:Y:::::彡‐---- 、
宗 ! 彡´:::::::::.......::!:..:. ...::::::::::::::::ミ、
ノ彡.. .:::.. .. .::::::::::::::::::::::..... ::::.. ::.:::ミ
矩 |':::...:::::::::.. .: .::.:::. !:. :.:. :::::::::::....::::.:::ヾ
!:..::::::::.:.::/::::;:::l!:::!:::::ヽ,.-‐:: :... :::::::::ヽ-'
殿 ノ: ..::::::/!:::/}:::!!::/ヽイ、ヽ、_:::::::::....::..::ヽ
!:::::::l:://〃/ノl://,イ○`ヽヾ`` :::::::.::ト、
? 〈::: ::!リ``≧、、 /' ` ー ''"´ ノ!:!|:.|:. ::::!
、 /トヽ:.::l イ´○ノ`i リノ:;、:::..:::}
ヽ:::l:::::ト``´ ,}... /イ) 〉:::::リ
ソ!::l:.ヽ ヽ._ ,.- lj '´ !'/::::::ト、_
ノノ'!:::{ヽ __.._ ・ /`i::::::::`Y
イ:::`'ヽ イ_ .. -゙' , ' ヾーr=
ノイ:::::::::\ ー ' ,.イ |! ',
´ ヾヾ、::::`ト、 / i /,! !
ノノ:::,ト、` ー-‐ ' | // |
-イ{ ', ヽ i / i | |
/i l !、 ヽ._ / ! ! |
/ { | !、__,..ノ´ ! ゙'
,.イl l ト-- ‐ '´ !
- 239 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:30:18 ID:D9nTaU6d
- / ̄ ̄\
/ _ノi||i\
| ((○))(○)
| u (__人__) うっ
| n{'゙i\。゚・
| n,゙i.゙i ゙i ト,。゚・
ヽ ゙i゙i|.' ゙i ' .〉
ヽ ト /
/ / /
| . !、.,/
| . |
/ ̄ ̄\
/ -i||i- \
| ( ◎) (◎) |
| |||||(_人__) .i うげあああああああ………っっ!!
| |;;;;;;;;;;;/u |
. | |!;;;;;;;|u }
. ヽ ι;;;;;| }
_ヽ ;:i;l。゚・ノ_
ノ i:;l|;:;::; \
/´ ι! :i;l 。゚ ヽ
| l。,j i:i;l 。゚ i!、o \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )(⌒_(⌒)⌒)⌒)
- 241 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:30:56 ID:D9nTaU6d
- //
,-─‐──、//
/ ゚ .\ ;:. //
l U u ; |__/⌒ '"⌒ヽ、//
| _ノi||iヽ、__u | ;:. ー \
. ! (◎) (◎) .| ,; \,rー、
ゝ (__人___)||| i'′⌒ ̄ ̄` ̄ ̄ ̄ヾ`ヽ ヽ
( ヽ `⌒´ _ノ ヽ、____"___,、___ソノ___ノ
´ ´ `゚~゜´^" ´~`゚゜`⌒ ´"´´゚^゚^ ~゜゚`´^゙^ ^´'
バタン!
十一月のある日、宗矩は胃潰瘍の発作を起こし、倒れたという。
(倒れた場所や時刻については、実際は詳細不明)
- 242 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:31:16 ID:MTXrzv5g
- あああ・・・
- 240 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:30:36 ID:Pu+QW7U3
- 普段のストレスがついに胃にきたか……
- 243 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:33:36 ID:D9nTaU6d
- =====/iii::i:::::i:::::i:::::i:::::::i!i!:::!i!i::!i::::!i!::!i!:::!i!i ==========
----/i::i ii:i::::::::i ::::::i:::::::i:::::::::!i:::i:::!i::i::::::!i:::!i!i ---------
____/ノ:i :i:i:::::::::i:i ::::::!i:::::::i:::::::::i:::::i:::i:::i::::::i::::!i::i _____________
==ノノ::i:! :i:i::::::::i:::i!:::::::!i::::::::i:::::::i::::::i:::i::i:::::::i::::i:::! =======
=ノ:|::::|i:! :i:i:::::::::i::::!i::::::::!i::::::i:::::::ii::::ii:::i::i:::::::::i::::i:::! =====
=|:::|:::|:i:!:::i::i:::::::i:i:::::!i::::::::!i:::::i::::i:!i:::i:!i::i:::i::::!::::i:::i:::! =====
=|:::|:::|::i:!:::i!::i!:::::i:i!::::i'!!::;::;::!i:::i:::i!;!i::i!:!:i:i::::i::::!::::l:::i:;ゝ===
=|:::|:::|:::i::!:::!!λ'土トトトi:i:iii!:i:i::::!'ヒヒ十;:|:i:::::i::::!:::N' ----- ち、父上っ!?
|:::|i:::!ト、:ii:::!:!,イ"'。;;下 i ι。;; ア'|:::i:::ノWレ'_________ 父上ぇぇぇっっ!!
=|:::|:::::| |::::!::::、``== ' ヽ  ̄" ⅳレ'i::::| =======
=|:::!:::::|ニ|ヽ::!:::ヽ u . ! u |:|:::!:::::i =======
=!::::!::::|ヘ|:|:::::!::;;;ゝ _ _ |:!::::!:::::::!i =====
= !:::|::::|ヘ|:|::;'' /.. ̄..`i ノ:!:::!:i:::::::::i======
= !:::|:::|::l::::λ' ι く;;;;;;;;;;;;;;;! /::::!:::! !:::::i::i =====
-- !:::l:::l:::l:从 マ /::i!::i:::! '!:::! レ' -----
--- !:::l::,ヘl:l:l>、 /;j;;j !;!;;j レ'' -------
...:iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii>... メ... =============
ヽ、ー=ニ''´::... ::::::: : :: ..::::`'''´く 、)ー'
,r‐`゙゙´::..... ::::::::...:.: ..::::::::::::::`ヽ_,.) | ヽヽ
、_ _/'´::.. ...:::::: ::........::::::::::::.......::::::::....::':,゙つ |\
`7:::::::::::::::::: ..... .......:::::::::::::::::::: ::... ::::::< |
,:':: :::::::::::: .. ...:::: :::::::::::::::.......::::.. :::.. :::::::::) ,.―‐ァ
i::::: .:::::::: .:: .::::::. .::::: .::::::::::.....::: ::. ::... :. :::::', / /
;l:::::::: .: .:: .:::::::::..:.:::: : .::: :,-、;'゙゙',:::.::ト、:::... / /
!!::::::: .::: .::::::::: :::::::: ::: : :l ::: ,':: ::l !::ド、ー、 ,.―‐ァ
',!:::: :: ::::: : : .::::: :.::: :.::::) /:ィ:::,' /;/,=,!:.::,| /―‐/
ゝ:: ..::: .: .::::::/!.::::,'!::::::,' ノ'´/:/ィ'" O':::/ ! /
/,:::::::: .::::: .:::ノ:,':ィ,:'/イソ、 i /ノ' ー''´':/!,.) |
'"´,'::::: :::::::イ!´フ'r'''ァ´Oゞー '´ ! u./'´ /'|'´`ヽ |
!::. :..ヽ、:::ヽ、_`''ー''"´ '´ _', ' '、 ! ヽ ヽヽ/
!',::::::::::/ー、'´.. ..u. . ( _)_,..、・ !/ ,! ノ
ヽ',:::::::`丶、!、ー-、_ ::u. , -- ''´-'_,.) ;! ,.ノ'´`! ヽヽ/
ノ::::::. : ::::::! '、::.. ', /´`ニニ´''゙゙)ニ! ,!',/ ノ'´`),、,_ ノ
フ,:::::..:. :.:,' `丶、ヽ ヾ、ー--_ ニ´'ノ ! ':, '´ /,.,、,.、 _
'"´ ヽ::::::::,:'! l`丶、 ゙ ー‐ ''´ ノ 'i'''ー- 、 /´ ' ヽ
,.ニ´‐''´' ∧:: ! ` 'ー--- '´ ,' `、 ノ!゙丶、
__ _,... __. '´!、_ / ∧ :. ', / ::::./ ! r' | >‐''゙゙゙゙丶
,. ''´ゝ '゙ ゙''ー、 ヽ ノ ', : ヽ / :/ ! ,.. '゙ ト´
おそらく、居合わせた人たちは大騒ぎであったと思われる。
- 244 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:34:54 ID:MTXrzv5g
- 気の休まる暇もねえもんなぁ宗リン
- 245 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:35:03 ID:XwdXCNTF
- 実は胃がんじゃない?
- 246 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:35:18 ID:uANhbB7G
- 57才か……本当にいい年だ
そういえば、今日は父の日だったことを思い出した。
- 247 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:35:51 ID:D9nTaU6d
- そして…。
/ ̄ ̄\
┌-/ ノ \ \-┐
│ | .(○) (○) | .| ……………知ってる天井じゃ…。
└-|ヽ (__人__) /.|-┘ ここは…わしの部屋か。
.| `⌒´ .|
.| |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| | ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| | @ @ @ | |
| | @ @ @ .| |
| | @ @ @ | |
| | @ @ @ .| |
- 248 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:37:15 ID:D9nTaU6d
-  ゙̄''ー-、.._ _,,-―'" ̄
|| ゙̄''ー-、______________,,-―'" ̄
二.二二二二i===||________,| | | |
|| ||;; | | | ̄ ̄__i__ ̄ ̄| |―┬―┬―┬―| | |\
|| ||;; | | | | |: | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | \
|| ||;; | | | | |: | |. i i | | | |
|| ||;; |_| | |_|: | | (_;;). | | | |
|| ||/ /| | | | ̄ ̄ ̄| ̄''''――| | | |
|| ||/ /三.三.三.三三|_|―――|゚____,|_| \ |
|| || / \ \|
|| ||' \
//|| / \
//|| /
//
/ ̄ ̄ ̄ヽ
.;/:::: ||||| ヽ;
/::: u. __ノ::::::ヽ;;:); う…か、体を起こすことすらままならぬとは…。
.;/ ( -ノ:::::<-> こ、これでは今日の勤めを果たすのは無理じゃな…。
/;:;:;:;;;: ヽ(_ _人 __);
;//ヾ .` ノ し、仕方ない…。
/ // ∧ |; だ、誰か、紙と硯を…。
/ /_|__ ./ | |
ヽ___) / .| |;
/ ノ .| |
____,/ )--- ヽ ヽ つ;
- 249 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:38:30 ID:tO7F9AWw
- スーパードクター鎬紅葉がいれば
- 250 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:39:42 ID:D9nTaU6d
- 『あの日、忠利のところに
宗矩からの手紙が届きました・・・ 』
_____
/ ヽ____//
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| |
| |
/  ̄ ̄ ̄ ̄ /_____
/ /ヽ__//
/ かゆ / / /
/ うま / / /
/ ____ / / /
/ / / /
/ / / /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 251 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:41:02 ID:XO9UybBh
- 死んでんじゃねーかw
- 252 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:41:53 ID:Pu+QW7U3
- それダメー
- 253 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:42:01 ID:D9nTaU6d
- 、_ヽ、、_,,y
-‐ヾ;;;;;ヾツ;;;;;彡_,
ヽ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''<,_ _______
`゙シ;;;;;;;;;;;;;;、;;;;;ッ;;;;;ヾ;;;;;;;;ラ. /
彡;;;;;;リッヾ`ソリiiヾ、;;;;;彡 |
ノミ;;;;/´-゙'。、ノ ノ-。、iヾミ、 i ないない
リi;;;ミ. `ー ' _`ー' iミ、, ー='、
ノ彡ヽ -' u .!` | それはない
__ノ''゙゙´\J ,-‐、・ ./\__ |
`ヽ、 0 ./`ヽ、 ̄_/!`!) `ヽ-, \_
_,ィ-‐=´ ヽ. 〈 ヽ  ̄ / _/ /´`'ヽ、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
----──-- / \‐-、 ,r‐''´./ / \
--──ー--/`i─--  ̄ ̄ヽヽ ヽ ノ ヽ \
/ヽ__ / ./! /ヽ ヽ\ / /´ fi i
./!ヽ!__ / ! | .// / V ' |i! l
-チ/ fヽ二=/ / i ̄ // /-、 | ..::!' `ヽ
.┼=| i-- (( ⌒! /´、 ( ./ ̄::.... / ..::::::/ / ヽ
.! ヽ ) 〈 '' !,ヽ、! |/ ヽ ...... ::::::::ノ::/
.ヽ、 ( / ij ヽ i' ....:::::::::::ヽ:::::::::::..........::::::ィ'/:..
二二=====── | 〈..:::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::ノ\::::....
)vナ ( ヽ、_ノ`'ヲ‐'' ) ::::::::::::::::_,,,./:::'' / ヽ`''':::::..
ヽ〈 〉::::: /、 |:::,,::--‐'´ i / ノ /´ヽ::::::
寛永四年十一月十日付の、宗矩から細川忠利宛の手紙によると、
『昨日ひる時分、むね悪候て、両度ととぎゃく(吐逆)致し候へ共、
少しち(血)をまぜはき申候故、ふせり候て、無余儀迷惑不過之候』
とある。
つまり、「胸がよくない。げえげえ吐いた。少し血も混じってた。起き上がれない」というわけである。
- 255 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:45:10 ID:D9nTaU6d
- ,..-ー '' ´  ̄ ~ ゙¨''ー 、
,r ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙ヽ,
, ':.:::/::/:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.!、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`i
,':.::./:.,':/::.:.ィ:.:/:.:::.,! ヽ:.:.:.:.:.:.:...:.:.゙i あまり知られてないけど、
,'/:::,':.,':/:::.:/:.:/:.:ノ:,'__゙i:.i:!:.::.!:.:.:.:.:i. この頃、宗矩は胃潰瘍を患って、
,':.i::.:il:.:l:!.:..:イ_/!:.:,':/´ _, `!:i:.:.:.::i:.:.:.:.:ト、 倒れているんだよ。
i:,i:.l:.ハ:,':i:.i´!i/,';/''´´ ,rtTハi!:.:l:l:.:.:.:.:゙,:',
i!l:.l:.i:.i,':.l:.:/ィiテォ, 辷ノi:.l:i:;:.:.:.:.:.l:l:.i 胃潰瘍の原因については、
' .iハ:、:.l:.:ヽ! 弋,ソ , ノ,i:.:,':.:.:.i:,'i:.l、! 普段からの煙草の吸い過ぎも
' ヾ,:`:.:.: ゙、 _.. ' , 'i:.l:.:ノ:i:.,'.i,' 影響していただろうと思うけど、
l:.i;、:.、_`. 、 __ , ' i从ノ,'// '. 一番の原因は、どう考えたって
ヾ ,ヾ、_,,_,,,.l _,}ー-'¨゙`ヽ,
, ':::::::::;;;;/ー- ' ´ }:/::::::::::::::::i 「ストレス」
!:::;;:::::/'゙_ ,','::::::::::::::::::;;}
};;r':/;; ;; ;; ;;  ̄;; ー-'_:::::::::;;:::::;;:;i しかないだろうね。
,';;l:.:.´  ̄  ̄ ¨ ''ー-,_{:::::::;;::;;;::k
l;;l;;;;;;;;;,,,:::::::::::::...,,,,,:::::::::::::::;;;:::;;::i その理由は…まあ、今更言うまでもないね。
l:::l;;;;;;;;;;;;::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::;;;::;;:::i
,':::,'::::::;;;::::::::::::;;;;,,:::::::::::::::::,;;;;;;;;:::l (一応、この頃執筆していた
,':::,':::::::::::;;::::::::::::;;;;;;:::::::::::::,';;;;::::;;!' 「兵法家伝書」がうまく筆が進まず、
,';;;,'::::::::::::;;::::::::::::;;::::;;;;:::::::/;;;;:::;;;::l 苦労していた、というのもあったようですが)
,'::/::::::::::::::::::;;;;::::::::::;;:::::::::/;;;;;;;;:::::!
,<,ノ:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,::;;;;;;:::;;;::ハ;;;;::;;::::::l
_,,,.._,,,--く´:.:.ヽ、;;;;;;;;;;;:::::::::::;;;;;;;;;;:::::::::!i;;;;::::::::::l
,,..-ー'゙´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙、:..:..:`ヽ、:;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::i'' ̄ ̄~i
- 256 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:46:04 ID:MTXrzv5g
- 言うまでもないですよねー
- 260 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:49:57 ID:mPRrGy0V
- ヘヴィスモーカーだもんなー
ちょうど吸いながらこのスレ見てるけど肺が痛くなるわ
- 261 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:51:56 ID:Pu+QW7U3
- なんというか、剣豪でありつつ超有能官僚でもあるあたりに、
どっか心身のきしみも生じようという気もする。
- 257 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:47:56 ID:D9nTaU6d
- そしてこの胃潰瘍はなかなか治らず、長く宗矩の体を苛むことになった。
例えば、翌年の寛永五年(1628)六月のある日…。
.___
./ ノヽ\ //
;| (○)(○|: //
:|ヽ (_人_)/; // う、上様。
. :| |. ⌒ .|; // それでは本日も、け、稽古を……。
:h /; .//
:| /; ’ //
/ く、 //
;| \\_ //
;|ミ |`ー=っソ
__
,.-''";;;;;;;;;;``'ヽ、
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
/;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、
,!;;;!゙`''~^~ァrr-'゙`'´''ラヘ;;;!
|;;;| ノリ u ミ;;;|
_ゞ;! r─-- 、 ,rェ--- 、ミ;リ 宗矩…大丈夫か?
!ヘl;|. ぐ世!゙`` ,ィ '"世ン 「ヽ 無理はしなくて良いんだぞ。
!(,ヘ!  ̄'" |:::.`  ̄ ,ドリ
ヾ、! !; ,レソ
`| ^'='^ ム'′
,rト、 ー- ─-: /|
_../ i| \ === ,イ.:ト、
/ i| ゙、\ ; /リ.:;!:::\、_
゙! ゙、 `ー─''゙:::;:'::::|::::::::::\
゙、 :::/::::::|::::::
`ヽ、 ゙、 ./ .| ,-、、
- 258 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:49:09 ID:D9nTaU6d
- .__
./ \
./ /i||i\ ._
| ( ⌒)(⌒) .// い、いえ、上様。
.| u ||i (__人__) // それがしのような者を思いやり下さり、
| \/ ̄)ノ .// そのお心だけで、宗矩、いくらでも元気になれますぞ…!
| / / } //
ヽ/ / } .// …はああッ!
/ / .'´ヽ .//
ヽ⌒)/
- 259 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:49:43 ID:D9nTaU6d
- / ;;;;;;;;;;ヽ
/ ;;;;;;;;;;;;;ヽ
| \ / ;;;;;;;;;;| …さあ、戻り申した!
|( ●) (●) ;;;;;;;;;l 参られませい!
| (__人__) ;;;;;;;;il
| `⌒´ ; ;;;;;;;.;;;;;ヽ
! ;;;;;;/i;;;;;;;;ヽ、
\ ;;//;;;;;;;;;i;;;;;;ヽ、_
\ /).  ̄ ̄;l; ;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`‐-、
.\\ _ / :/ |;;;; /;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ヽ、
\ノヾ `‐-" l , -‐"i /;;;ノ;;;;;;;/;;;;;;,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ヽ,
ノヽ | / .ヽ!;;:/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;li
l , :l / , ;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
( ヽノ .i i; ;l ,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ヽ、 \l/_,-‐ 、:;| :;\,,-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
ヽ、i \i;;;;;:));| ;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;‐、;;;;;;;;;;/
\ \´);;| ;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;
,, - ―- 、
,. '" _,,. -…; ヽ
(i'"((´ __ 〈 } わかった、じゃあイクぜ…!
|__ r=_ニニ`ヽfハ } (気合を入れたら膨らむ…アレみたいだな…)
ヾ|! ┴’ }|トi }
|! ,,_ {' }
「´r__ァ ./ 彡ハ、
ヽ ‐' / "'ヽ
ヽ__,.. ' / ヽ
/⌒`  ̄ ` ヽ\_
/ i ヽ \
- 262 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:52:15 ID:q5bIxFGk
- 海綿体のことかー!
- 264 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:54:12 ID:64hG6+o1
- マウント斗羽もビックリのパンプアップw
- 263 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:52:17 ID:D9nTaU6d
- そして稽古終了後…。
.___
./ノ ヽヽ:
;| (0):(0)|:
:|ヽ (人)/: う、上様は下がられたか…。
. :| | ^ |. は、反動でますますしぼんでしもうたが…
:h ノ:: な、なんとか今日もやり過ごせたか…。
:| /:
/ く、
;| 、`、_、
;|ミ|  ̄^
.__
./ ハヽ
;| 0:0| し、しかし…休めぬ…!
:|ヽω/ 左門ではまだ指南の任に耐えられぬ…。
. :|| '^ |. 又十郎の出仕の事もある……。
:h ノ
:|/:
/ |、
;| 、、_、
;|ミ|  ̄^
λ
|. (わしが…ここでやらねば…柳生家はどうなる……。
.|. あの馬鹿者が…致仕…さえ…しな………け……………)
:|
/.
|_
;|  ̄^ \
- 268 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:56:31 ID:qnm6/FTC
- ちょwwwwww
- 266 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:55:43 ID:uANhbB7G
- ママー!あの人、針金より細ーい
- 265 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:55:02 ID:Pu+QW7U3
- 十兵衛痛恨の失敗だったんだな……
- 267 名前:やる夫で学ぶ柳生一族(その24) :09/06/21 23:55:58 ID:D9nTaU6d
-
\
\
\ \
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
- 269 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:59:06 ID:64hG6+o1
- あーん、又様が消えた!
お疲れ様でありますw
- 271 名前:名無しのやる夫さん :09/06/21 23:59:53 ID:/6JeGISP
- 細まりすぎでありますよw 乙ー
- 278 名前:名無しのやる夫さん :09/06/22 00:04:49 ID:I/e9NI00
- 乙でした
宗リン 死ぬまで気が休まらないのかね
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