- 248 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:21:54 ID:6Q1WNq.2
- 長らくお待たせしたが、満をきしてここでやる夫が登場である。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
- 249 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:22:08 ID:6Q1WNq.2
-
さて、やる夫の出自についてなのであるが―――
聖書自体の記述に多くの矛盾があり、詳らかではない。
＿＿＿_ ━┓
／ ＼ ┏┛
／ ＼ ,＿＼. ・
／ （●）゛ （●） ＼
| ∪ （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 250 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:22:41 ID:6Q1WNq.2
- 紀元前３５０～２５０年にかけて編纂された歴代誌上の二章に
ユダの系譜とされており、ベツレヘム人の「ユダ族」ではないかと思われる。
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_.＼
／ （●） （●） ＼ ……なんか「思われる」ってはっきりしてねーお？
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 251 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:23:01 ID:6Q1WNq.2
- ルツ記によればやる夫は祖先ボアズがモアブ人の女性を妻に娶っており
その系譜のエッサイの子であるともされている。
＿＿＿
／ ＼
／ ─ ─ ＼ ……純粋なヘブライ人ではないって事だお。
／ （●） （●） ＼
.| （__人__） | ＿＿
＼ ｀ ⌒/￣￣⌒/⌒ /
（⌒ / / /
i＼ ＼ ,(つ / ⊂)
| ＼ y(つ＿＿./,＿＿⊆)
| ヽ＿ノ |
| |_
ヽ、___ ￣ ヽ ヽ
と_＿＿_＿＿＿ノ＿ノ
- 252 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:23:21 ID:6Q1WNq.2
-
多くの学説はやる夫を「南部のユダ族」と推定しているが、アメリカの古代イスラエル学者
Ｊ・ブライトなどは「イスラエル史」などでユダ族とは断定できないとしている。
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ ……？
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／´ ｀＼
/ / l l .＿＿＿
＿_l l_¶＿＿＿＿＿＿/＿/＿_/ ヽ
＼, ´-'ヽ ￣|￣￣￣￣| l二二二二l
ヾ＿ノ | '''' ' | l二二二二l
| 9=ε-8. | '''..-- | l二二二二l:::..
| ..'' | ''-. ,|
￣￣￣￣￣￣￣￣
- 253 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:23:40 ID:6Q1WNq.2
-
三笠宮崇仁説ではやる夫は紀元前２０００年中葉以降にオリエント全域に現れた
「ハビル」もしくは「アピル」と呼ばれる集団――それに属する「イブリー」（ヘブライ人）
であったのではないか、とされている（この表現は聖書の中では三十四回使われている）
__,,,,,...,,__
,,,.-''"::::::::::::::::::ミ,.‐-..,
,,''":::::::::::::::::::::::::ミ;:::::::::::::ヽ
,i::::::::::::,,,,.-....,,ミ-‐''""''':､::::::::ヽ
i::::,-''" ヽ:::::::::i
l::::l l::::::::::i
'l:::l _ ヽ::::::l ハビルとは「追いはぎ」「強盗」「盗人」を指す
l ''-'''"ヽ ,.-'" "'> ヽ:i_ 蔑称の事である。
/ i`"-"￣"''' `-'',,""'''''' i/r.-ヽ
l i | | -‐=・>l'⌒｀i ＝・=-| :|"i ',/
ヽ| ヽ.＿,,ノ | ､ヽ＿,,.'" |/,/
l ,,ﾉ ､ l,ﾉ
l /(,,.､_,,.-､)ヽ ﾉ
i /,,:ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ､ ,/
＿ヽ /"""""'''''''''''L /＿
-''''";;;／;;;;ヽ ､ ´￣｀ ,,.-'';;;;＼;;""''''─-
;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;| ヽ｀"'''""／/;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;￣＞;;;;;|／〈;;;;;;;＼/;;;;;;＜￣;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;| /;;;;;;;| /;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;|/;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;|;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
三笠宮崇仁
- 254 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:24:04 ID:6Q1WNq.2
- つまりやる夫は――奴隷、もしくは傭兵階級の低い身分の出身だったとも考えられるのだ。
＿＿＿
／ ＼
／ノ ＼ u. ＼ ！？
／ （●） （●） ＼
| （__人__） u. | ｸｽｸｽ>
＼ u.｀ ⌒´ ／
ノ ＼
／´ ヽ
＿＿＿_
<ｸｽｸｽ. ／ ＼！？？
／ u ノ ＼
／ u （●） ＼
| （__人__）|
＼ u .｀ ⌒／
ノ ＼
／´ ヽ
- 255 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:24:45 ID:6Q1WNq.2
- ベニアミン族の貴族系の家に生まれたサウルとは――
／: : : :／ : : : : : : i: : : : : :ヽ : : : : ｰ ､ : : ＼
/: : : ／ : : : : : : : ,ｲ : : : : : : :l: : : : : : : ＼- ､:＼
. /: : : / : /: : : : : : / |: : : : : :| : |､: : : : : : : : ＼ ＼
.' : : :/ : /: : : : : : / ｖ : : : : l : |斗-: : ヽ: : : : ﾍ
|: : :/ : /| : : :― ｘ ∨: : :∧ | ∨: : :ﾊ: : : : :ﾊ
|: :/ : /: | : : : : / ｀ |: : :/ j/- ∨: : :l: : : : : :|
r┴､/:ヽ| : : : / |: :/ 示旡ｱV : :|: :|ヽ: : |
| | : :│: : /|. | / ﾄ::爿/ ハ: :|: :| ',: :|
'vｰく ,ｘ┤: / :|三≧x ｊ/ 込;ﾘ { : | ∧ | ∨
／ ヽ. | /: :│ ,／ ' .:・} : |/ i/
| ／⌒}:Ⅵ : :ﾍ:.:.:. ー'ｰr' ／: : |
{ ／´}_ﾑ: : :≧ｒ ､ .. _ ｰ ' .. ＜/: : : |
ヽ ／ }ﾍ: : ＼＼ 厂}ヽ._/ | : : : |
. ＼ __／ ＼: : ＼＼x-┴く ヽ| : : :.′
／ /ヽ ＼ : ヽ ＼ | |: : :/
/ {ヽ}} ヽ: : } ＼ l |: :∧
まったく対照的と言ってよい二人が出会うのはまだ先の話ではあるが――
';, ';,.
;, ﾞ';.
ﾞ､ ﾞ';, ＿＿＿
ﾞ'､ ,;' ／ ＼ ';
ﾞ';, .;:' ／ -‐'" ﾞ'ｰ ＼ r､ ∩ ';
';...;ﾞ ／ （ー-ヾ （-―） ＼ ﾞ'､'v'ﾆﾆッ
ﾞ''''~| ﾞﾞﾞﾞﾞ /o oヽﾞﾞﾞﾞﾞ | rﾆ>ﾉ l |
| 丿Ｏ ヽ_ | r'r‐,⌒ﾞ/
＼ ｀ﾆ´ ／ ﾞY´ /
／ ＼ / /
- 256 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:25:02 ID:6Q1WNq.2
- ここはサムエル記の記述どおり、やる夫がベツレヘムで羊飼いだったとして話を進めていく――
＜ ベツレヘム ＞
_,,,...:-‐‐=-..,,,_ __,,.. - ‐‐ ''''"
.､ ,r'";; ;; ;;＼,,_ _,,.. - ‐‐ ''''"";;;;,,,, ,,;;;;;;;;;;,,,,,
;;;,`';;.､ ,,r'";; ;; ;,,, ;;; , ;;; ;;;,`';;.､ --‐‐''''""';;; ;; ,;;; ;;;;; ,,,;;; ;,,,;;
;; ;;;,`';;.､ ,:r';;; ;; ,;;; ;; ;; ;;;,`';;.､ ;;;; ,,,;;; ;,,,;;; ;;;;;; ,,,,;;;
,,;; ,,;;;, ,r'";;;,, ,,;; ,,;;;, ,,,, ; ;; :; ;; ;;, ;;`';;､_ ,,,, ,,,,,,;;;;; , ;;; ;;;
;;;; ,r'";;;; ,,,;;; ;,,,;;; ;; ;,,, - '''' ''':‐-,, ,, ;; ;;`';;､_ __,, - ''""
;;;; ,r'",,,;;;;,, ,,,,,,;;;;; " ''''‐- ,..,,,... __,, -‐- ,... ,-‐‐''''",,;; ,,;;;, ,;;
,r'";;;,,,,,, ;;;;;,,,,,,,,;;;;;; ,,, ,,;; ,,;;;, ,,,, ;; ;;
- = - = - = - = - = - = - = - = - = - = - = - = -
- = - = - = - = - = - = - : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :- = - = - = -
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
～ * ~~ + ～～
- 257 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:25:30 ID:6Q1WNq.2
- サムエルは神に生贄を捧げるという名目で、ベツレヘムを訪れていた。
＿_
,. ´ ｀ヽ.
／￣｀ヽ / , ‐ 、 , ‐'.
/, ⌒ヽ i ｜ ｀⌒ ⌒ｉ
{ { ､__ノ ,ﾉ |^v=｢ ￣｀H´￣} そなたがエッサイか？
い､ __ノ}:ｰｧ! ヽ＿_ハ__,ｲ‐.､
,ゝ､ ,ｲ.:｜{`┐ ,. -‐～ｰ〈:.:. :.＼
／. .:.:.｀ｉ＿}.: :ヽ｀ｰＶ : : :, へ.:.::',:.:. :. :.ヽ,
／ . : .:.:./´ ＿}ヽ : ｀!7 : ／.:.::::,ﾊ.::}.:.:',:.ｌ.:. :.',
/ :, -‐ァ´| ＿｣丿: : !{／ｉヽ.:.::/: :ｌ/.:.:.:l/.:. : :′
. / :/.:.:.:/ / 、 ―j.:. .: .:i―┼‐∨.:. .:. .:.:.:l:. : : : :ｉ
|: : .:.:.:.i ｜ ,ｌ￣l:.:. .: .:|＿_|＿_|:. :. :. .:.:.:|:. : : : :|
|: : .:.:.:.ｌ ｌ／ | |.:. .: .:| | |:. :. :. .:.:.:|:. : : .:/
. ＼: .:.:.:＼ ＼,.| l.:. .: .:!＿_!_＿!:. :. :. .:.:.:!: : ／
`ｰ―→一'| l:. .: .:| | |:. :. :. .:.:.:|／
/: .:.:.:.| |: .: :,'―┼―',:. :. : : : :',
. 〈: .:.:.:.:.:l |: .: ' ∧ ',:. :. : : : :〉
丶、.:.:l l: / /:::::', ',:.:. .:.／
丶i l/ / ::::::::', ,／
＿＿＿＿＿
／ （ ;;;;(
/ ／ ＼ ) ;;;;) へぇ……そうですがぁ
| ／ヽ /;;／
| ／￣丶 l;;,´.| 先見者様はいったいどのような御用で？
/ ∩ノ ⊃━・'／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
エッサイ
- 258 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:25:55 ID:6Q1WNq.2
- 聖書には神に直接エッサイの家に行くことを指示されているが――
なぜ、サムエルがエッサイのもとを訪れたのか――具体的な理由は不明である。
＿＿＿
／ ＼
/ ( ⌒ ⌒｜ いや特にこれといった意味はないが
｜ ／ |￣ハ￣| r"ﾞﾍ
{ ６ﾐﾐ _二､ ｣二L i ﾞ i とりあえずお主には多くの息子がおる
＼／／u￣u､ ﾍ丶ﾞﾉ
/／＼n＿nﾊ ) | | そうじゃないか。会わせてはもらえんかね？
`＿/V、 /Ｖ | |
/ ∧ ＼ /二二uﾐ)
_. ｣＼＼//＼ / | |
| | ^ ： | | |
__)＿＿∧_｣ | |
Ｌ＿＿ィ_｣ | |
｜ ｜ ｜ | |
｜ ﾞ) ﾞ) | |
｜ ｜ ｜ | |
(＿ｍYｍ) Ｖ
＿＿＿＿＿
／ （ ;;;;(
/ ) ;;;;)
| ／ ＼ /;;／ はぁ…わかりました。じゃ、連れてきます。
| ／ヽ l;;,´.|
/ ∩ノ ⊃━・'／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 259 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:26:14 ID:6Q1WNq.2
- ＮVVVVVVV＼
＼ ＼
＜ ｀ヽ､
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼
//, '〆 ） ＼ ヽ チョリーッスｗｗｗｗｗ
〃 {_{ ノ ─ │i|
ﾚ!小§ （●） （●） | ｲ. ━
ﾚ § （__人__） |ﾉ ┃┃
/ ゜。 `ー'´ 。゜ ∩ノ ⊃
(受＼ ∞ ∞ ／＿ノ
. ＼ “ ＿∞∞＿ノ∞／
＼。＿＿＿＿ ／
長男 エリアブ
＿＿
/ ≡ 丶
r=v- f ^ヽ/^ |―、
ﾋﾉ| ([こＨこ])、 ＼ （……無いだろ）
|γ /⌒∪⌒丶|＼｜
／| | f ノ~~ヽ i .| 丶 次。
Lf Ξ 0 |ﾉヾ ハ|丶| |
丶.TTﾉ |ツｲ .|_ |
| | |土| _ノ |_ j
| |丶＿|土| ＿ ノ | ﾉ
| |＿＿|人|＿＿_ |
| | 、 ＿｜ ノ /
∥ ＼＿λ＿／
｜ ／ー)(ー＼
- 260 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:26:48 ID:6Q1WNq.2
- -‐ '´￣￣｀ヽ、
／::::::::::､::::::::::::::/ て
∠／::::::::/'´￣￣｀｀ ヽ
ノ／/::::/ シ .ヽ、ヽ ｜
ｲ /: :从 （●）（●） ﾚレ|
. |ﾊ | （__人__） ./ﾉ
ｲ| ｀ ⌒´ ﾉ。 ウィッシュ
ヽ .川 .}
ヽ_/ } . ﾉ
/⊂ ＼∩ノ ⊃
(〆 ⊂ ／ ＿ノ |
.＼ “ ／＿ /
＼ ／＿＿／
次男 アブナダブ
＿＿
/ ≡ 丶
r=v- f ^ヽ/^ |―、
ﾋﾉ| ([こＨこ])、 ＼
|γ /⌒∪⌒丶|＼｜ ……はい次。
／| | f ノ~~ヽ i .| 丶
Lf Ξ 0 |ﾉヾ ハ|丶| |
丶.TTﾉ |ツｲ .|_ |
| | |土| _ノ |_ j
| |丶＿|土| ＿ ノ | ﾉ
| |＿＿|人|＿＿_ |
| | 、 ＿｜ ノ /
∥ ＼＿λ＿／
｜ ／ー)(ー＼
￣￣ ￣￣
- 261 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:27:07 ID:6Q1WNq.2
- ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ ）)
(（〈● ﾉ＼ ／＼ ●〉
ヽ彡' ヽ / ヾ_ノ
） Y （
γ⌒γ⌒ ⌒ヽ⌒ヽ
(（ | | | .|
(（ ヽ ヽ＿＿人＿＿ノ .ノ
＼ . `ー'´ ／
三男 シャンマ
＿＿
/ ≡ 丶
r=v- f ^ヽ/^ |―、
ﾋﾉ| ([こＨこ])、 ＼
|γ /⌒∪⌒丶|＼｜ …………
／| | f ノ~~ヽ i .| 丶
Lf Ξ 0 |ﾉヾ ハ|丶| |
丶.TTﾉ |ツｲ .|_ |
| | |土| _ノ |_ j
| |丶＿|土| ＿ ノ | ﾉ
| |＿＿|人|＿＿_ |
| | 、 ＿｜ ノ /
∥ ＼＿λ＿／
｜ ／ー)(ー＼
￣￣ ￣￣
- 262 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:27:27 ID:6Q1WNq.2
-
エッサイは息子七人をサムエルに拝見させたらしいが、どれもサムエルには気に入らなかったらしい。
＼＼ ＼ r/ Y､ヽヽ l l l _,;=--‐‐‐‐‐--=:;.._ ／ ／ ／／／ ／ ／
＼＼＼ (´ ﾍ ,, ,l､.ヽヽ l l,.-‐,.-'" ｀ヾ,`"y;;;..,,,／ ／ ／／／ ／ ／ ／
＼＼＼.l:::.. 〃 ,l ヽ ヽ_,.-' ~ ,r'" , `y l j`ﾞ‐ ,.／／ ／ ／ ／ ／
＼＼＼人::::::. .,_j _ -'" ヾ / ,,-‐'ﾞ'､ ヾ V ,.:-'"ヾ, il / j` ／ ／ ／ ／
＼＼＼ Y `-'"=- j'" l ,,.::::,';'",..:‐-,. ｀: ヾ ,;' ; "｀`v l / ／ ／ ／ ／
＼＼＼＼ !,_ / ゝ-''" | '" `､｀; ,'., ' l:::::::...／ ／ ／
＼＼＼＼ I_ =＝'" ," _-'" .ヘ_,- | `y; ;.,' .l!::::::::::::... ／
＼＼＼＼／Y .j'" _,.-'/ ,/ ,i , '",二二,ヽ,l.! !!,,=＝＝=:.y-;,l!y-;,:,,__
＼＼＼／ l ;, l, ,,lv'" /"/, '"`,!_r.r'"::::::::::::::``y'⌒.y:::::::::::::::::::`yi'/z l `l‐- もうちっとまともな子はおらんのか？
＼＼_/ _,ゝ-/ i ﾐ:! /"/.l /'"l !:::::::::::::::::::::| /~~ヽ,::::::::::::::::::::,ll υ ,,i ,!i.､, j
, -‐'" _,,,,',y,,___,l. /"/ .l /.,_Ti .!､:::::::::::::::::::リ !k:::::::::::::::::::ll' ,// l i
..／ __,. . ／;; `<,` y' .ヽ.`y'l.｀k"＝==＝" `＝==＝" l ,y/ l l
'"´ / /;; ,,___ ,j_,..l'／ .l`'"`''l,._ , ,! ､ ,,/`'" .l l
,l / `"lr_ilヽ､／ | l i_,..;;:::∠.(,_ . ,._ )ヽ;:;:;,.l! l l
_,.=＝,l ,,___ /`'"／ ,,,;;;;;;;'"`'" l !`-'' "~ `ヾ;;, l l
,./-‐ﾒ ,, `i ／ ,.;;;" _,,,;;J;;;;ヾ;;;;;;;,,..,.,., `
|.| ／ =--,‐"i .,,;;" _,,,;;'" `':;;;;
.l.| ヾ __,,,,.....ノﾍ幺 ,;:::'" /,,,...:;; ﾐ ﾞ`;;,
＼_,,,,... -‐`'"il ,,i 彡 ,,,,,;:::" ノ,, ﾐ
° 彡 ,.;;;::''" ;,,. ;;;"
'"~ ;;; ;::"
- 263 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:27:44 ID:6Q1WNq.2
- ＿＿＿＿＿
／ （ ;;;;(
/ ) ;;;;)
| ／ ＼ /;;／ はぁ……と言われましても
| ／ヽ l;;,´.|
/ ∩ノ ⊃━・'／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿＿＿
／ （ ;;;;(
/ ／ ＼ ) ;;;;) あ、そういや末の息子が残ってる
| ／ヽ /;;／ ですが―――
| ／￣丶 l;;,´.|
/ ∩ノ ⊃━・'／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 264 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:28:07 ID:6Q1WNq.2
-
／ ￣ ⌒ 丶 ／￣￣￣￣
_ - / ＼ | ほほう？
/::::::::::;;;;;） /ﾍ /⌒＼ 丶∠＿＿＿＿＿
（:::::/;;::::::;;;;;;) | へ : /＿＿＿ ト～ ー ＿
⊥::::::(;;::::;;;;;;;;;） ┌～^~ ／ー―ヽー/~） | / 丶～
/:::::::::（;;;:::::);;;::く |⌒~/Ｒ;;: ::::;;;;;リ /∂| ）:～─ ＿ / ＼￣ ヽ
（;::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;| |＿ｊ| 丶＿__ノ ；/| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`＼/＼:::::::＼
)::::::;;;;し::::::::::;;;;;;;ﾉ | | ﾍ 丿 ｒこノ~ノ⌒ー ＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ::Ｙ ＼
し;:::::::::;;;;;;;;::::）;;;;;;;;;;) ｙ し～⌒～、/:: ｒ |;;;: ＼ ;:: |:| ～ ＿ ＼ ＼
＼::::（:::::::::;;;;;;;;:ﾉ ／/ ＼Ｊ |;;;:: ~;;;| |:| フ＼ ＼ |
（;:(;:::::::;;;;;;;;;;;;ﾉ / / 人 ヽ: ﾉ;;;:: ゝ |:| ｒ ＼ ヽ）
＼::::::;;;;;;/ / | / ∨＼ |:: /;;;:: ／ |:| / 丶 ヽ
（::::::::;;/ / | / ヽ | |;:: ／ |:| / ＼
（⌒ ￣ )ヽ //|/ ＼ |r;:/
ｒ⌒ ￣ ）し // ） ＼ ）
＿＿＿＿＿
／ （ ;;;;(
/ ) ;;;;) やる夫っていうんですが―――
| ／ ＼ /;;／
| ／ヽ l;;,´.| 連れてきましょうか？
/ ∩ノ ⊃━・'／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 265 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:28:25 ID:6Q1WNq.2
-
＿_
,. ´ ｀ヽ.
／￣｀ヽ / , ‐ 、 , ‐'.
/, ⌒ヽ i ｜ ｀⌒ ⌒ｉ
{ { ､__ノ ,ﾉ |^v=｢ ￣｀H´￣}
い､ __ノ}:ｰｧ! ヽ＿_ハ__,ｲ‐.､ ふむ……では、連れてきてくれ。
,ゝ､ ,ｲ.:｜{`┐ ,. -‐～ｰ〈:.:. :.＼
／. .:.:.｀ｉ＿}.: :ヽ｀ｰＶ : : :, へ.:.::',:.:. :. :.ヽ,
／ . : .:.:./´ ＿}ヽ : ｀!7 : ／.:.::::,ﾊ.::}.:.:',:.ｌ.:. :.',
/ :, -‐ァ´| ＿｣丿: : !{／ｉヽ.:.::/: :ｌ/.:.:.:l/.:. : :′
. / :/.:.:.:/ / 、 ―j.:. .: .:i―┼‐∨.:. .:. .:.:.:l:. : : : :ｉ
|: : .:.:.:.i ｜ ,ｌ￣l:.:. .: .:|＿_|＿_|:. :. :. .:.:.:|:. : : : :|
|: : .:.:.:.ｌ ｌ／ | |.:. .: .:| | |:. :. :. .:.:.:|:. : : .:/
. ＼: .:.:.:＼ ＼,.| l.:. .: .:!＿_!_＿!:. :. :. .:.:.:!: : ／
`ｰ―→一'| l:. .: .:| | |:. :. :. .:.:.:|／
/: .:.:.:.| |: .: :,'―┼―',:. :. : : : :',
. 〈: .:.:.:.:.:l |: .: ' ∧ ',:. :. : : : :〉
丶、.:.:l l: / /:::::', ',:.:. .:.／
丶i l/ / ::::::::', ,／
- 266 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:28:41 ID:6Q1WNq.2
- ."⌒ヽ.
ヽ ,'
ﾞ､;´ ﾌｺﾞｺﾞ……
_（_｀Y´ ）
／ |r┬｀| ＼
／ `ー'´ ＼ ､´｀ヽ
／ ヽ ⊂´rｨ_;ヽ､
| ､＿＿/;;: ｀ ｀⌒￣￣｀ >
「｀ｨ､- -‐ｬ,--─´⌒ ￣｀,.￣ ,ｲ , -─ ´
､'ゝ_ /,_＿＿_｀＿ ゝ､ ヽ´
X／ ￣｀ヽ ヽ
| ､
| ヽ
|,´ ｀ ´ ｀ヽ
/ ヽ
/ .,＿──‐-､ ヽ
′ ／ ､ ヽ
, ′ ヽ' ヽ,´ ヽ ,-､
,ｲ ／ ヽ ゝ- ´｀'"ゝ
l､｀￣ ,' l ｀j ﾗ
ヽ ｉ ｀､_ ,＿ _.,~ﾉ
ゝ- ‐ ^─´
【やる夫】
- 267 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:29:03 ID:6Q1WNq.2
- ＿＿＿＿＿
／ ／ ヽ＼
.| ／丶 /⌒l 起きやがれこのドラ息子！！
／ | ／￣￣ヽ |`''' |
／ ／ ⌒ヽ ´ | |
／丶／ へ __/ / ／￣￣＼
／ ／ | ＼ ノ ／ ●)) ((●＼’, ･ ｹﾞﾍ！？
( _ ノ | ＼´ ＿ （ (_人_)’∴ ）, ’
| ＼＿,, -‐ ''" ￣￣ﾞ''?---└'´￣｀ヽ て
（ （ .| 三三三三三三三三三 ノ （
ヽ ＿,, -‐ ''" ﾉ ヽ ｒ'"￣
＼ , '´ し/.. | J
＼ ( / |
＼ ＼ し- '^`-J
ﾉ Ｌ＿＿＿_
⌒ ＼ ／ ＼
／ （○） （○）＼ 何すんだお！人がせっかく気持ちよく寝てたのに！！
／ （__人__） ＼
| |::::::| |
＼ l;;;;;;l ／l!| !
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ ドンッ！！
`ー､＿ﾉ ∑ l､Ｅ ﾉ <
ﾚY^Ｖ^ヽｌ
- 268 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:29:24 ID:6Q1WNq.2
-
ほほう、おまえに任せた羊の世話はどうなった？
´￣￣￣￣￣丶 ＿＿
| / ＼ ／ー ＼
| /| ／ (●) ＼ヽ
＼ ／ / ／（⌒ (●) | ……隣のヤコブに押し付けてきたお
｀ ´ | ￣ヽ__） |
/⌒ (´ ヽ ／
/ ,⌒＼ ni777 ／
/ 、 ＼ / .ﾉ `＼
/ ゝ jヽ / i |
/ | ＼ / .i |
| |: ＼/| | |
| |: | u＿)
／￣￣￣￣￣＼
| / ＼ ヽ
| ノ( ／＼. | おまえってやつあぁ……まぁいい。
| ⌒ ／ ￣ヽ |
＼ ／l!| ! 先見者様がお前に会いたいていうから
／ ＼ |i
／ ヽ !l ヽi 行ってこい。
（ 丶- 、 しＥ |そ
`ー､＿ﾉ Σ l､Ｅ ﾉ <
ﾚY^Ｖ^ヽｌ
- 269 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:29:46 ID:6Q1WNq.2
- ＿＿＿
／ ＼
／ _ノ '' 'ー ＼ 先見者様が……なんでだお？
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | とりあえず行ってくるお。
＼ ｀ ⌒´ ／
＿＿＿＿＿ たったったった＞
／ （ ;;;;(
/ ) ;;;;)
| ／ ＼ /;;／ （しかしこの息子はマヌケそうで）
| ／ヽ l;;,´.|
/ ∩ノ ⊃━・'／ （案外ずるがしこいというか……ちゃっかりしてるよな）
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 270 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:30:06 ID:6Q1WNq.2
- ＿＿
/ ≡ 丶
r=v- f ^ヽ/^ |―、
ﾋﾉ| ([こＨこ])、 ＼
|γ /⌒∪⌒丶|＼｜
／| | f ノ~~ヽ i .| 丶
Lf Ξ 0 |ﾉヾ ハ|丶| |
丶.TTﾉ |ツｲ .|_ |
| | |土| _ノ |_ j
| |丶＿|土| ＿ ノ | ﾉ
| |＿＿|人|＿＿_ |
| | 、 ＿｜ ノ /
∥ ＼＿λ＿／
｜ ／ー)(ー＼
￣￣ ￣￣
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
- 271 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:30:23 ID:6Q1WNq.2
- ＿＿
/ ≡ 丶
r=v- f ^ヽ/^ |―、 （ふむ――マヌケそうな顔だが）
ﾋﾉ| ([こＨこ])、 ＼
|γ /⌒∪⌒丶|＼｜ （なかなか聡明そうな目をしておるな？）
／| | f ノ~~ヽ i .| 丶
Lf Ξ 0 |ﾉヾ ハ|丶| |
丶.TTﾉ |ツｲ .|_ |
| | |土| _ノ |_ j
| |丶＿|土| ＿ ノ | ﾉ
| |＿＿|人|＿＿_ |
| | 、 ＿｜ ノ /
∥ ＼＿λ＿／
｜ ／ー)(ー＼
￣￣ ￣￣
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ （なんだおこの耄碌爺）
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | （さっさと終わらせてほしいお）
＼ ｀ ⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
- 272 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:30:40 ID:6Q1WNq.2
- ＿_
,. ´ ｀ヽ.
／￣｀ヽ / , ‐ 、 , ‐'.
/, ⌒ヽ i ｜ ｀⌒ ⌒ｉ
{ { ､__ノ ,ﾉ |^v=｢ ￣｀H´￣} お主、やる夫と言ったな？
い､ __ノ}:ｰｧ! ヽ＿_ハ__,ｲ‐.､
,ゝ､ ,ｲ.:｜{`┐ ,. -‐～ｰ〈:.:. :.＼ おまえは神についてどう思う？
／. .:.:.｀ｉ＿}.: :ヽ｀ｰＶ : : :, へ.:.::',:.:. :. :.ヽ,
／ . : .:.:./´ ＿}ヽ : ｀!7 : ／.:.::::,ﾊ.::}.:.:',:.ｌ.:. :.', 王よりも偉いと思うかえ？
/ :, -‐ァ´| ＿｣丿: : !{／ｉヽ.:.::/: :ｌ/.:.:.:l/.:. : :′
. / :/.:.:.:/ / 、 ―j.:. .: .:i―┼‐∨.:. .:. .:.:.:l:. : : : :ｉ それとも王が神より偉いと思うか？
|: : .:.:.:.i ｜ ,ｌ￣l:.:. .: .:|＿_|＿_|:. :. :. .:.:.:|:. : : : :|
|: : .:.:.:.ｌ ｌ／ | |.:. .: .:| | |:. :. :. .:.:.:|:. : : .:/
. ＼: .:.:.:＼ ＼,.| l.:. .: .:!＿_!_＿!:. :. :. .:.:.:!: : ／
`ｰ―→一'| l:. .: .:| | |:. :. :. .:.:.:|／
/: .:.:.:.| |: .: :,'―┼―',:. :. : : : :',
. 〈: .:.:.:.:.:l |: .: ' ∧ ',:. :. : : : :〉
丶、.:.:l l: / /:::::', ',:.:. .:.／
丶i l/ / ::::::::', ,／
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼ もちろん神様のほうが偉いに決まってるお！
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
- 273 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:31:02 ID:6Q1WNq.2
- ＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ＞） （＜）＼ やる夫は神様が大好きなんだお！
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ そんな神様より王様の方が偉いなんて
| |r┬-/ | 考えられねーお！
＼ `￣'´ ／
＿＿
/ ≡ 丶
r=v- f ^ヽ/^ |―、
ﾋﾉ| ([こＨこ])、 ＼ ふむ……
|γ /⌒∪⌒丶|＼｜
／| | f ノ~~ヽ i .| 丶 （信仰心は厚い……こいつなら――）
Lf Ξ 0 |ﾉヾ ハ|丶| |
丶.TTﾉ |ツｲ .|_ |
| | |土| _ノ |_ j
| |丶＿|土| ＿ ノ | ﾉ
| |＿＿|人|＿＿_ |
| | 、 ＿｜ ノ /
∥ ＼＿λ＿／
｜ ／ー)(ー＼
￣￣ ￣￣
- 274 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:31:18 ID:6Q1WNq.2
-
具体的にやる夫とサムエルの間でどのような執り行いがあったかは詳らかではない。
しかしサムエルは一目見て、やる夫こそが選ばれた人間だと確信しやる夫に油を注いだのだ。
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ なんでやる夫に油かけるんだお？
| |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
＿＿
/ ≡ 丶
r=v- f ^ヽ/^ |―、 ﾅｷﾞｰﾄﾞ ﾒﾚｸ
ﾋﾉ| ([こＨこ])、 ＼ ふむ……お主こそ、イスラエルを導く『指導者』にして真の正統な『王』
|γ /⌒∪⌒丶|＼｜
／| | f ノ~~ヽ i .| 丶 これは神がお決めになった事なのだよ。
Lf Ξ 0 |ﾉヾ ハ|丶| |
丶.TTﾉ |ツｲ .|_ |
| | |土| _ノ |_ j
| |丶＿|土| ＿ ノ | ﾉ
| |＿＿|人|＿＿_ |
| | 、 ＿｜ ノ /
∥ ＼＿λ＿／
｜ ／ー)(ー＼
￣￣ ￣￣
- 275 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:31:41 ID:6Q1WNq.2
- ＿＿＿
／ .u ＼
／(（○）) (（○）)＼ ―――――で、でも――この国にはサウル王がいるお！？
/⌒)⌒)⌒. :::: （__人__） l_j :::＼ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / /／
| :::::::::::(⌒) U .| | | ／ ゝ :::::::::::/
| ノ | | | ＼ / ） /
ヽ / └ー.┘ ヽ / ／
＿＿
/ ≡ 丶
r=v- f ^ヽ/^ |―、 ああ、あいつはもうクビ。
ﾋﾉ| ([こＨこ])、 ＼
|γ /⌒∪⌒丶|＼｜ もっと堂々といたせ。お主は神に選ばれたのだ。
／| | f ノ~~ヽ i .| 丶
Lf Ξ 0 |ﾉヾ ハ|丶| | 神が望まれている事だぞ？断るのか？
丶.TTﾉ |ツｲ .|_ |
| | |土| _ノ |_ j
| |丶＿|土| ＿ ノ | ﾉ
| |＿＿|人|＿＿_ |
| | 、 ＿｜ ノ /
∥ ＼＿λ＿／
｜ ／ー)(ー＼
￣￣ ￣￣
- 276 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:32:02 ID:6Q1WNq.2
- ,, ､､ ,
､､ ゛ ＿＿ ' ,
,' ／^ ≡^＼ 丶 め、滅相もねーお……ちょっと驚いているんだお。
; ／(@)≡(@ ) ＼ ;
; ／::⌒（__人__）⌒:::＼ ;
,' | u |ｒ┬-| u | _
; /´￣｀｀゛）- .‐ ／ '､,
; | ￣￣ ￣） ､
; | |￣￣ ;
＿＿
/ ≡ 丶
r=v- f ^ヽ/^ |―、
ﾋﾉ| ([こＨこ])、 ＼ （ふむ、良い反応じゃ）
|γ /⌒∪⌒丶|＼｜
／| | f ノ~~ヽ i .| 丶
Lf Ξ 0 |ﾉヾ ハ|丶| |
丶.TTﾉ |ツｲ .|_ |
| | |土| _ノ |_ j
| |丶＿|土| ＿ ノ | ﾉ
| |＿＿|人|＿＿_ |
| | 、 ＿｜ ノ /
∥ ＼＿λ＿／
｜ ／ー)(ー＼
￣￣ ￣￣
- 277 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:32:17 ID:6Q1WNq.2
- こうしてサムエルはサウル在位中に秘密裏にやる夫を時期王位継承者にしたのである。
そして――
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;( （この国にはサウル王がいる―――なのにやる夫に王になれ）
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;)
／ （─） （─ /;;／ （というのはすなわち―――）
| （__人__） l;;,´|
./ ∩ ノ)━・'／
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;) （サウル王を倒して――王位を奪えをいう事かお？）
／ （●） （─ /;;／
| （__人__） l;;,´|
./ ∩ ノ)━・'／
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
- 278 ：タタ ◆QAKxV0tPcs：2009/12/04(金) 20:32:31 ID:6Q1WNq.2
- _＿
／⌒ヽヽ
__＿ ,、＿＿ |/
‐＝ﾆ_ : : : : ｀Y: :`: : : : : : ｀ ヽ、
, イ: : : : : : : :l: : : : l: : : : : : : : : ＼
／;:／: : : : : : : |: l : : |、: l: : : : : : : : :ヽ
/／/ , : : : : :l_:_/|: l : : l l_:_|_: : : :ヽ: : : : l
/ /: : : :/ 'l:./｀|: l: : { ´l: |､｀ヽ: : l: : : : !
,' /| : : /: :/|{ l/l: : | ヽl ＼: : :l : : : l ＿＿＿_
|/ |: : /: :ﾊr┯┯ l : | ┯┯yl : |: :＼l ／ ＼
. |: :lｲ ;'ハ ｂ::| ヾｌ ｂ::! l l: l｀ｌ:`ﾒゝ ／ ─ ─＼
ヽ| ﾚ |: :ｌ ￣ ￣・ ｌ l/ｰ': :l ／ （●） （●） ＼
l.:|: :ゝ､._ ｰ'ｰ' _,.ｨ': : l:: : :| | （__人__） |
|.:|: : : :__二７T ¨´lヽ､| : :l: : : ./ ∩ノ ⊃ ／
|.:|: : :|| l´＿__7 |: : |､: :│ ( ＼ ／ ＿ノ | |
|:,ゝ､:ヽ │ / /: :/ !:: :| .＼ " ／＿＿| |
|:l＼ヽ: l | / l: :/／.|:: :| ＼ ／＿＿＿ ／
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それはまだイスラエルが南北ともに不安定な時代の事だった―――
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【第一章】（８）終
- 282 ：名無しのやる夫だお：2009/12/04(金) 21:55:07 ID:KK.12XeQ
- 乙！
やる夫とこなたか～
- 283 ：名無しのやる夫だお：2009/12/04(金) 23:10:22 ID:7el8s.do
- 乙でした
どちらが勝ってもオタクが王とか終わってるだろこの国
続きはこちら
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