- 21 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:03:38 ID:IeDGzt3Y
- このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレです。
【今回のメイン柳生 : 柳生新左衛門清厳(やぎゅう しんざえもん きよとし)】
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| ・ .. ・ | 柳生家の嫡男、新左衛門清厳、推参!
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- 26 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:05:55 ID:IeDGzt3Y
- 【寛永十四年(1637)時の柳生一族系譜】
大膳長永
:
<柳生家>
:
├─────┐
柳生永珍 中坊源専
:
├─────┐
家厳 重厳
| (七郎左衛門)
| (松吟庵)
├───────────────────────────────────────────┐
宗厳 .妹
(新左衛門) .【江戸柳生】 |
(石舟斎) .(大和柳生藩) <幸徳井家>
├───┬───┬────┬───────┐ |
厳勝 久斎 徳斎 宗章 宗矩 友景
(新次郎) (五郎右衛門). (又右衛門) .|
| (但馬守) |
| 【尾張柳生】 | |
├────┬────┬────┐ ├─────┬─────┬─────┐ .|
純厳 利厳. 妹 厳倚 三厳 友矩 宗冬 .六丸 友種
(久三郎) (兵庫助). (権右衛門) .(十兵衛) .(左門) .(主膳)
| (幼名:七郎) .(刑部少輔) (幼名:又十郎)
|
├─────┬────┐
.清厳 利方 .新六
.(新左衛門) .(茂左衛門)
- 27 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:06:33 ID:IeDGzt3Y
- 【第1部(その1~11)のあらすじ】
時は戦国、乱世の時代。
大和国柳生庄の領主、柳生新左衛門宗厳は、上泉伊勢守秀綱創始の新陰流の正統を継ぎ、
後に名を石舟斎とあらため、その剣名を天下に上げた。
しかし、長男新次郎厳勝の不具廃嫡、豊臣家による所領の没収、
新次郎の長男、久三郎純厳の死など、柳生家に辛く重い苦難が襲い掛かる。
だが、徳川家康の招きに応じ、「無刀取り」を以って家康に指南を請われた際、
末子・又右衛門宗矩を推挙したことで、再び柳生家にも光が差す。
その後、関が原の戦にて徳川家に味方したことにより、柳生家は旧領を回復、
更に家康が幕府を開いたことで、宗矩が将軍家剣術指南役となり、
柳生家、そして柳生家の新陰流…「柳生新陰流」は、一気に繁栄の路を進む。
そして、柳生家の家督を宗矩に、新陰流の正統を兵庫助に継がせた石舟斎は、
慶長六年(1611)、78年の生涯に幕を閉じたのであった…。
【第2部前編(その12~24)のあらすじ】
石舟斎の死後、宗矩は正式に家督を継ぎ、新たなる柳生家の当主となった。
またその翌年、柳生庄にて宗矩に待望の嫡男・七郎…後の柳生十兵衛三厳が誕生する。
そして、大坂の陣による豊臣家の滅亡、一代の英傑・徳川家康の死を以って、
戦国の世は完全に終りを告げ、新たな時代「江戸時代」が始まる。
その新しき世において、柳生家は将軍家指南役となった宗矩の「江戸柳生」、
尾張徳川家指南役となった兵庫助の「尾張柳生」の二家に分かれ、
宗矩は「坂崎事件」を解決するなど、剣術指南の枠を超えた才を発揮し、柳生家を発展させ、
兵庫助は新たな時代の剣、「直立たる身」の工夫を編み出し、新陰流を発展させる。
その後、時は寛永・三代将軍家光の世に移り、尾張においては後の柳生連也斎厳包こと新六が誕生、
江戸においては十兵衛が小姓を致仕するなどがあったが、その末に、遂に宗矩が諸大夫成を遂げる。
「柳生但馬守宗矩」がここに誕生したのである。
【第2部後編(その25~47)のあらすじ】
晴れて但馬守となった宗矩だが、知己の禅僧・沢庵が紫衣事件で罪に問われ、
また自身も主君家光より難題を出されるなど、次々と苦難が立ちふさがる。
だが、大御所・秀忠の逝去によって赦免された沢庵より
「剣禅一致」を説いた「不動智神妙録」を受けた宗矩は、
真の大将の剣、『活人剣・治国平天下の剣』を確立することに成功、
これを家光に教授し、信任を確かなものにする。
そして、宗矩の惣目付就任、柳生藩一万石の大名への立身や、柳生新陰流の全国への広がり
また、十一年ぶりに江戸に戻った十兵衛も、宗矩より印可を授けられるなど、柳生一族が繁栄の絶頂を謳歌する中、
寛永十四年、江戸を遠く離れた九州の地において、後に江戸時代最大の一揆と呼ばれる「島原の乱」が勃発する。
そんな中、病に冒され、余命幾許もない尾張柳生家の嫡男・新左衛門清厳は
死に場所を求めて、「島原の乱」に参陣するのであった…。
- 28 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:07:26 ID:IeDGzt3Y
- さて、江戸で知恵伊豆こと松平信綱が家光の命を受け、
一揆鎮圧後の仕置のための上使として出立してしばらく後、当の島原では──
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原城
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/ ニ `′二_`ヽ.\
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/ / , l f'``"" | ト l l |
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| l /イノー-、 rヽ!'ヽ!ヽ | まったく、籠城だと・・・?
. | /l''==a= , =a==''|r、! キリシタンどもが面倒なことをしてくれる・・・っ!
|,イ| ` ̄ 〈|  ̄´ ||'イ .野戦なら、今頃一捻りだろうに・・・っ!
. トl.| _ ヽ _ l'イ|
l l.ト、.‘'''" ̄ ̄`'''’,イ l |
-‐'''l ! l.\  ̄ / | l |`:ー-
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板倉内膳正重昌
(いたくら ないぜんのかみ しげまさ)
十一月末頃から、幕府の上使がやってくるという情報を得ていた一揆衆たちは、
島原の南側にある原城に篭城することを決め、十二月九日にはほぼ全員が原城への籠城を完了していた。
その数は、老若男女合わせて三万七千人に及んだという。
- 29 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:09:07 ID:IeDGzt3Y
- _ _
, -─ゝ `ヽr'´ `>
∠ -─- ミ 二 ´ ̄ >
, ' ニ-‐ r─ ミ -‐ 、\
/ / | r;ニV三、 ヽ ヽ. l \
. l / :| | l | ヾ`
│ / l | :|. トi |
│ / / ,1 L_ :!│l ト、ヾ |
. ! ! / / レ' `ヽ ゝ!´ヽ! \ 、| ・・・まあ、とはいえ、
. | | ノヾ、二raニ ('ra二フ"レ′ いくら籠もったところで、この数万の軍勢の前には、
| _,、イ| `ー-; :| たかが百姓ではどうしようもあるまい・・・っ!
| ヾニ|:| - / |
| | | | ヽー----------‐ァ :| まさに圧倒的勝ち戦・・・っ!
| | | | ` ー-------‐´ ト
. | l/ヽ. ヽ ー一 / |
_レ':::;;;;;;;;ト、 l.\ ,.イ , l
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∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧
∧ |i | ∧ |i | ∧|i | ∧ |i | ∧ |i | . ∧ |i |
|i | 州 |i | 州 |i |州 |i | 州 |i | 州 . |i | 州
州 ∥ 州 ∥ . 州∥ 州 ∥ 州 ∥ . 州 ∥
∥ ∥/\.... ∥ ∥/\ || ∥/\ ∥ ∥/\ ∥ ∥/\ . ∥ ∥/\
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∥__●_\. ∥__●_\ ||/| 彡ψ ミ∧ ∥__●_\. ∥__●_\` )
∥´∀` ) ∥´∀` ) /Y'| メ三 / ・ |ミ . ∥´∀` ) ∥´∀` )i日
◯]iiiUiii日 ◯]iiiUiii日 |. !.ヘ (・∀(_)' |ミ ◯]iiiUiii日 ◯]iiiUiii日;ゝ
∥;/甘ヽ;,,ゝ ∥;/甘ヽ;ゝ ヘ、__>@]:三/ ,|. ∥;/甘ヽ;,,ゝ ∥;/甘ヽ;ゝ
∥_)___). ∥ ~<三ミミγ"⌒(⌒) /`ー'"|. ∥_)___). ∥_)_)
γ/ ヽ(_/ノ`ーΩ'`ヽ
/,へ、 ,)( ,‐、 ノ.ノ
/__)/`二ン⌒し/ /~i ./
//" (__) ./ /
/__) / /
|__)
そして、その翌日の十日には、
幕府より遣わされた上使、板倉重昌が率いる数万の軍勢が、
原城から十町(1.1km程度)の距離で陣を引き、城を取り囲んだ。
- 30 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:10:07 ID:IeDGzt3Y
- ___ヾヽ__
/ -=´、
. / ,ィ\l ヾv
| 〃 / .| |
| ルナメ、 ,.ゝャ、 |
| ノ|| せ。ラ 〈。ラ"リリ まあ、無駄な犠牲を出す必要もあるまい。
|. |ヒリ , > | ゆっくりと準備を整えて、万全の状態で攻め上げてやろうじゃないか。
|. ゞl ヽヨヨヨヨヲ l ククク・・・。
| | ≡ ,!
ノ/| |`' 、 /|
-‐ '' "  ̄≡ | | `'- 'ンi |" '' ‐ - 、
≡ ≡ ≡ ≡ Nリヽ、 ./ リリ ≡ ≡/ l 内膳様…>
. ≡ ≡ ≡ ≡|ヽ X / ≡ ≡ ./≡|
さて、城攻めに関しての重昌の方針は、
まずは遠くから鉄砲などで攻めて様子を伺いつつ、
準備を十分に整えた後、一気に攻撃を開始する、というものであった。
しかし…。
- 31 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 22:10:16 ID:LWxlTPtI
- まぁ・・・じっくり攻めてたら何がどうなっても負ける事はなかっただろうねぇ・・・。
- 32 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:12:29 ID:IeDGzt3Y
- ヘハ..,, ニー 、} 」'´ rlf゙′ /' ノ‐ ̄ ̄ヌニ! _,, !|i!'´ ,.r 1 ゛
弋| _丶 1, !l、lリ _ / ...., ;.! t ||| ー‐‐'′ 」 ュ'
/土 ‐ーll\ ゙ヘ /」 ( ◎) ,ノワ || |l.j ____,/''´ |::.
..`ヾゞハ-ヾnt l_ ゙Y''' : l;__............r;ニノ ┌ ffー...... -丶--nノ
│ │ 《φゞ.. `丁弋 ニ `-- 、 'ヘ: /ソ -‐‐'''' / _. 、 l
│ |ゝ..丿l'ノl‐ !'_ r { ;ー-―-t;" /丿 ノ'ニ..-" 内膳様。
│,,,..ハ| 1 ! '「 `l 1 ゙1 | ィ_____,..y____ / 今、一揆衆どもの準備は整っておりませぬ。
|! - 「│ | ,.j-..,, 丶.._ |.j ,/ l'′ `"j
{ t、 l │ / ___,/ `''ャ、 ヽ| !゛ ''ヾ{ ゙ー..,, l 攻めるなら、今かと…。
│ "゙ー、j `1_l´ ,/ノ′ l′ > 、||\ ゙''t、ノl
丶 丶----ャ'' ヘ,r _ ' /tl. ヽ
`ー 、 `ゝ;l!っ--'" ,,,..ここニニ」lll)! 、 `ー l´|、
`ー、 1|t l !エエ..工エ!-‐--||/゙fl \ \_,l'′゙ 、
゙l ノl│∥ _,,..-----―-r'`'1 ゙ーヘ ││ / 、 l
! l!´│r~~ゝ. `‐「 ノ | l゙ゞ \ ヘ
|,..-'" ゙│ ! ヘ_ ,,, | ] _/''´ . ,/ tj丶
l'ン" ゝ !........ゝ、..,,_ ├'"''゙゙ -__,..llゞ ./゙「
多久美作守茂辰
(たく みまさかのかみ しげとき)
、-‐-、r''二∠‐- 、
< ̄ニ ミ -─ 、 \
///r .ニ、 ヽ \\\ヽ
レ'〃,' l f'''゙゙l ∥ l l ! ヽ.l
. /イ//,.1.| l l、i 、 | ∥ l.|
レ/イ-lノ、 ゝlヘ.「ヽ\ | l |
|==ij ==i;j=''| | l | またそなたか。
. │"ー) ー‐ '゙ |lゝ、 ! 前にも言ったが、城攻めは準備が仕上がってからだ。
| < 、 u. |Lノ│| 多くの士卒の命を無駄にする無理攻めは幕府の意図ではない・・・っ!
. | ヽニニニフ ,| l |.∥|
ヽ、 ー ./リ ノハ l !|
. ` 、__,. '´ ///_,.ゝ!|.!
,」 -‐ イル',. -‐}ル}
. /\ /::;::-─-:ヽ.
/-r'´>':::::/::::::::::::::::::::ヽ
この時、この時点での幕府軍のうち、最大勢力(三万人以上の軍勢)である鍋島家の家老・多久茂辰が、
重昌に対し、「今ならどこからでも乗り入れることは容易なので、城攻めの許可を頂きたい」と二度訴えていた。
- 33 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:14:04 ID:IeDGzt3Y
- ./// :// , './/'/} ′: : ゙ヾ ハ 小 ハ}/リ __
/ / :// / // , ′:.:} i ニ=‐-ミ ゙≪ }. } j/ :斗 }
/// / / //\ヽ//:.:_.:.:.: `ヽ\:`ヾ イイ / ;′
´/ / / / //:=ミ // \:.>x:.:.}、.:.\:.: :} / /
/' , '/, ' //、゙\/∧ ∨、:.\:\:.:ヽノ / /
:/ // , '/: :゙ヽ//:___ヽ .}:.:.:.: :\:ヽ′,./
// /./: ⌒://∧ `ヽ 廴_\:.:ヽ}// /
/.ィ´ /: : / ′;∧ ん ', }:.::}:.、ノ/ /
, / : : , ': : i { : V∧ {リノ、_,丿:ノ:: }/ /
,′/: : :. j:リ 、 ヽ;_`¨升^ ーく.:.: j ,/ それでは、一揆衆どもにも時間を与えることになり申す。
/: : : : :. ;/ :\_;/ :.:. _」¨´ i 我ら鍋島衆にお命じ頂ければ、百姓ばらごとき、
: : : : : : : / ,:,ツ i; ;.;.: i / .| 準備など無くとも攻め落とすことなど容易いことで…。
: : : : : :/ , ,:,:,:イ 八 ;.;.: | ./ リ
: : : :/: : .¨´ ;/-、:.:..:.:;.: |/ ./ 何卒、ご許可を。
: : : : : _:; ィ´(:__ ヽ:.:;.;. } /
: : : : :>'"´j: :j: : }: 〉ミ、 ':;.;.; j /
: : :/ ;-‐=‐-ミ_:.j:.{: { `'ー一'′′
:.:.:.:/:.、: : : : : :.}-一′
, :く:.:.:/:ニ=‐-ァ´
: :.:.>:.r:.._/
/: : :.:}:.:.:.ハ
:.:. : : :ノ:. /:.:}
( \ 、
\ \
.\\ \
/ \ \\
く u / ` ` \\
\ 〃=====ゞ |
.) l 、 | くどいっ・・・!
/ ----゛ | 今、この場での上使たる俺の命は、上様のお下知と同じと心得よ・・・っ!
、-- ̄ u | .その俺が言っているのが聞けないというのか・・・っ!
\ 、 u |
フ | それとも・・・
ゝ王王王王王ヲ .|
「 |
L u |
 ̄/ U .|
/ ___-- |
/ __--、:::::::: |
`¨´ \//
く
人
- 34 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:15:47 ID:IeDGzt3Y
- /  ̄ ヽ〆 ̄ニ=
/ ,.ィm、 ヽ
l l゛ | ',
| リ`ヽ ,ゝト、 |
| /!なラ なラ|ノ 貴様らが俺の命に従わないのなら、
ノ イl ,`> | 江戸におられる信濃守殿(鍋島家当主・鍋島勝茂)が
. 1 `|ヾ三三三フ| .その責めを負うことになるが・・・それでもいいのか?
. / ト、 = ,.!_
----―'―'´| |. `' 、__、イ≡`''- 、
≡≡≡≡≡.l | / l ≡≡≡`''- 、
≡≡,r―っ≡|レリ\ / | ≡≡≡≡≡ r- 、
//二つ、 | /ヽ |≡≡≡≡⊂ニ、'ヽ \
/ / /二二) |/ 〉8〈ヽ| ≡≡≡⊂ニ、'ヽ ヽ .l
./ :i { { {: | | | i | / / // /;/ハ
{八 . { { { {: i | | | リ./イ/=彡'-=< }
|=ミ/⌒ヾ八 \∧.| | |///-‐‐<ニ‐=彡 i
{二{iニY´:‐-`二`¨=≠<-──‐ ∨ニ二.∧ _______
j二{|ニ{: :辷-─-‐‐‐‐‐-==ニ二:∨=ニ=彡rニリ }:ハi三三≧ 、
〉ニ}ニム: ==ー-‐----‐‐‐==ニ¨¨⌒Y=ニ=彡イ ./ }三三三ニ\
{二:}ニ彡辷=‐- 、___: : Y´r='^'´‐=ニ彡:|:}う∧=彡' ノ三三三三ニ:ヽ
|ニ/`ヽ_ 二=-‐<__} (八:. :.r' ぉ ¨フニ゙|.:)} `=-‐≦三三三三三三ハ …………!
j={ ム >弋. い ゞ :} }: : ー-=彡⌒ :}_ノ .i三三三三三三三三三_i
//∧{::∧⌒ `二/( { { : :弋二: : 丿 V {_三三三三三三三三三|
////∧ }: . /:.:.:.:.:} :} { :}. ヽ /i ハニVハ三三三三三三三三ニ|
/ノ//;/>ーi>:.、 : :_ノ: 、_ _ノ.:>、 .Y: : |.| }三Vハ三三三三三三三三|
., ';//;/彡'三}:ノ ハ {: . __ニ)_j /:} }:j 丿} |三 Vハ三三三三三三三ニ|
//=彡イi { i|三_\.} :}. :`Yrrrrrrz> } j:'´ : | }三ニ ハ三三三三三三三∧
//三=/三| i.| リ三三=ヽj :/:Y´丁ハ:ヽ: j/: : : :| |三三i. |三三三三三三三三\
=彡 ' 三三/三:_| i.| 三三三ニ> ┴:┴:┴‐く : : : : :.:| }三三|i |三三三三三三三三三>-、
./三三三三三=j lリ三三三三三三_Vハ: : : : : : :.:.| |三三|i |三三三三三三三三ニ/三ニハ
i三三三三三三川三三三三三三三Vハ: : . : : : : :i {三三j丿三三三三三三三三/=三三i
|三三三三三三三三三三三三三三_Vハ: : :. : : : :} j三三三三三三三三三三三{三三ニ |
- 35 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 22:15:59 ID:r.K/F5sQ
- 皆、最後の戦果が欲しいんだなぁ・・・
- 36 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:17:00 ID:IeDGzt3Y
- 彡彡 ' 二 ニニ 、, ニニ 二` ミミミミ
彡,'´z===≡) i f≡==zミミミミ
|川=- _━-、.:,'}.:..,'´ , -━、_= lミミl|
|l川´, '´', '二: | :| ::=≡ミヾ ||川 | …へへえ。
|l|frヽ、..::: , :>.:}:.{:..、::.. :. ../ヽ川 内膳様のお下知通りに…。
川ヽ_l :ヽ:::r_‐ゝ(._.) ┘-、:::Y::(l ノ川
川|川:|l::.:} 〈- トェェェェェイ.ソ { ::l川川
彡彡彡'´ヽ、::rゝfT_┬_イソ、:: >ィ|\ミミ、
彡' >'´ ! | |`ヽ( ,'´ | 「ヽ >'´ /| | ヽ┬ 、
, - ' ´/ l | |ヽ ..;`ー -‐ '´ ,'/ l | l `丶、
l l l ヽ ::::... ヽ ::::. ソ /│ l 〉
| | \\:: ヽ l:::: ::ノ..::// / /
、-‐-、r''二∠‐- 、
< ̄ニ ミ -─ 、 \
///r .ニ、 ヽ \\\ヽ
レ'〃,' l f'''゙゙l ∥ l l ! ヽ.l
. /イ//,.1.| l l、i 、 | ∥ l.|
レ/イ-lノ、 ゝlヘ.「ヽ\ | l |
|==ij ==i;j=''| | l | ・・・それでいいのだ。
. │"ー) ー‐ '゙ |lゝ、 ! さあ、とっとと準備に掛かるがいい。
| < 、 |Lノ│|
. | ヽニニニフ ,| l |.∥|
ヽ、 ー ./リ ノハ l !|
. ` 、__,. '´ ///_,.ゝ!|.!
,」 -‐ イル',. -‐}ル}
. /\ /::;::-─-:ヽ.
/-r'´>':::::/::::::::::::::::::::ヽ
しかし、重昌は被害が出ることを理由にこれを却下。
多久茂辰も、あくまで攻めようとするならば、主君に責めが行くかも知れぬと言われ、引き下がったという。
- 37 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:18:29 ID:IeDGzt3Y
- ,--――――――――――――――――――――――,r、
|!三三∧_∧三.:三三三三三三三三三∧_∧三三三三〈@} 仕寄を作るよ!
`-(`( ;´∀`)つ――――――――(`( ;´∀`)つ―――`^'
ヽ / ヽ /
/ (⌒) / (⌒) viwハ、
(__/ (__/ .:::. ..::: ;;;;, :::"´
,.vVw, .::;; .:::: ,;;;, ;;, .:::;;
,;;:.
::;;;;;;;;;;, :::. .:;;:. :..
,--――――――――――――――――――――――,r、
|!三三∧_∧三.:三三三三三三三三三∧_∧三三三三〈@} でも、 材料が足りないから、
.:;;:.:. `-(`( ;´Д`)つ――――――――(`( ;´∀`)つ―――`^' 困るよ!
;;'''""" ヽ / ヽ /
(_,ヘ 〈 (_,ヘ 〈
ヽ__) ヽ__)
,; ;:. ::.:: .:: ,,.、 ,.::;,
,,.,,. :: ,,::::: ::::;;; ,;;::::. ;;; ´"'' ;;:: ,;
その後、鍋島家の軍勢は、もっぱら仕寄(前衛陣地)の構築に励んだという。
他の軍勢も似たようなもので、原城包囲後、しばらくは城攻めの準備に励むこととなった。
- 39 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 22:20:34 ID:LWxlTPtI
- 鍋島はこの時、やたらめったら投入してたからなぁ。
なんでだろ?
- 50 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 22:32:09 ID:xcyvML/E
- >>39
関ヶ原の挽回のつもりか何かかしらね
- 38 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:19:51 ID:IeDGzt3Y
- それに対し、原城に籠もった一揆衆たちは…
|\ /ヽ
| \ / |
i \___/ |
ヽ,. |
/ _ヽ,, ノ_ | 遂に来たな。
i | 軍勢の大半は鍋島勢…あとは憎き松倉長門の軍勢に、幕府上使の手兵か。
ヽ ノ ̄| /
> ´  ̄ ` <
元有馬家家臣の牢人1
lヽ、 / 、
. l >‐'´` l┛┗
,ノ o ┓┏
i'.o r┐ ヽ、 やっと引っ張り出せたぞゴラァ!
l ,!-l、 | 今までの恨み、存分に晴らしてやるぞゴラァ!
ヽ _,.ィ'.
`ー-、_ く´
,! `!
l `! `!
l l. l , l
l、_,! し' l
元有馬家家臣の牢人2
- 40 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:21:22 ID:IeDGzt3Y
- ノノ/ノ_,ィシ',二つ-、
{l´/ /´ /:f:::::::::::`丶、
,イ/ /. :;:::::o:o:o::::::ヽ
/ ./: : :::::::::::8:::::::::::l
-‐'´ ̄ ̄\ィ'´::..__...::::_:::∞∞:::::::!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ'´:: : : ::::::``丶、、_:{
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: : : : : ..::::::::::::::::::::::::ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ィf、tェュ―- 、、::::::::::::::ノ まあ、落ち着けや。
:.:.:.`ヽ:.:/リ'!リ` ̄'" |::::;:;:``リツ7 まだあの野郎、こっちから何町も先で縮こまってるだろうが。
:.:.:.:.:.:.:Y 八i、 |:;:;:; / ,/、
:.:.:.:.:.:./ 〈:.:.lト、t、_^__,ィt,イト:.:ヽ 討つには、もっとこっちに寄せてからじゃねえとな。
:.:.:.:.ノ_,.ノ:}:.:ハ `ヾ`ニニ´/ l:.l:.:.:ト
:.:.:/´:.:.::ノ:.:{ 、 ` ―r:イ/ l:.:.!:.:.:.:
:.:/:.-‐'://:.:l ヽ ,}/ ,イ l:.:.:ヽ:.:
:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.ト、,,_'、 ,'_,. -‐l:.:.:.:.:〉:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:ト、_____,.ィ!:.:.:.:/:.:
森宗意軒
. (もり そういけん)
/`i /`i
/ | / /:.:.|
/ ___」,/ / . :.:|
/ ´ -、::l
,' .:.:.'; うむ、その通り。
l -― ―- ::.::.:.l そのためにも、城の備えを万全にせねばな。
| :.:.:.| .それまでの時間を稼がねば。
', ― .:.:/
ヽ /
- 41 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:22:52 ID:IeDGzt3Y
- l\ /|
| \ / |
| \ / |
| ──/ |
| | じゃあ、鉄砲は七百~八百丁ほどあるから、
|__ ___ | 上手な連中に持たせて、仕寄を作ってる連中を撃たせるぞゴラァ。
| l_l l__l .|
| ____ | 頼むぜ、お前ら。
\ |/___ ヽ /
> <
/ \
/,rシ,ィ彡,ィ三Z彡= ヽ、
/〃 ィシ,==二ム三三ミ l
_/,.ィムr=、三三≦ミ三シ_, ヽ
ヲ/7/rぅfr=''"~~`;、'ー-イリl
ニシ!,rf ゙{,`。、 jツ
しァ' ゞ゙ミャ,i′ 任せてクダサーイ。
,〈 ヘ、 ヾ ボクの手に掛かれば、百発百中どころか、
,;;丶 tー-、(^_ 丶 .百発万中デース。
;;;;;;丶 ヾミメ-' \ 丶 .ゲンジバンザーイ。
、、//⌒ヽ,_,ノ^''′ \.ヽ
ヽvイ `゙′
`ヽ r:、
゙i, lノ゙i ,‐、_
l l l/_/ ,〉
l! f Yン^ヾ
l { ハ_ノ´,)
駒木根友房
(こまぎね ともふさ)
- 43 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:24:17 ID:IeDGzt3Y
- ///ノ,:r''"-‐ユ_, ,r''≧ 、ヽ,, ミヽ
,にフ/〃,r''"ィヲ/'" ,、、ヽ トミヾt ボクは刀や槍なんて、
r',r',ィ/イ"=彡イ/ _,,ィテ,ハ'lぃヽNミヾl そんな野蛮な道具使いまセーン。
l /ツ '/ 〃シヲ/ ,ィ彡 ノ ヽヾj ヽミミl!
lレ ,イ' ,ィ久シ,,:-ァ=''"´ `ヽ'トミ、い その代わり、
j /シrャ'"-彡 ''′ ゝtぃlリ ボクはコイツを使いマース。
∨リ〃rノ´ ,|! ,,;;;,`ト川
ヾ,シムz:-t‐ァ‐ォ,从j|ル,r‐r‐ァ‐,ォ:''l;リ/
{`! `゙ゝ-゙゙ェ彡''^゙|;;;;;ミ=゙゙‐''":: l:ソ
, ィへl ::::::::: |;;;;'`'' ::::::: ,K
,. - '´,;:'" ヽ ,r' |;;; 、 / `丶、
,, :-‐ ''" 々ュ,..、 丶 ,.:-‐'^'v |;;' ノ =ォ j/,! `f^ヽ
,, .. --― '''"~´r;;-、 /;;,.ミミミ==:ゝいミー-:! ;|;;fZ.. ィハ,/ / ,rツ ,rヽl ヾ'ー-r 、_,, -―- 、、
,, -‐ ''" ´ ヽ ヾ;;;ソ`;ァ'r'´ ̄≧ミミ、-r-ミ~''でl ;; ヒ彡'´/ イ ,;;;' l ゙i, ヽ l ヽ,..、 `丶、
-'´――-- 、、 ,、,,r'´:,:-'";;{;;;;;;;;,,,,,,`>':::f;;;;;;r':,r''^''l ゙'lュ~`゙゙ミニ‐-'' ::;、 ヽ ヽ ヽt, ! ヽ、
`ヽ、 ,/匀`;;";;;;;;;;;;;ゝ;;(二:‐'゙::O,rミミゝ:t;;;;;;;,,l l;;,,~`゙゙゙' ‐-゙ニ:ュ:::``::''==:r'ニ:,―┴一''' 7 -、、
ヽ、 丶.ィ":;;:ハ;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ、;;;;`弋:::(;;;;;f´r'^`''‐-;| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~`゙`'';;‐;;く`''--ュ~`゙゙'';;‐ァ<ヽ ヽ
ヾミ、、 丶、 `゙` ''' ―ァ、;;;;;;;/´;;;;ヾy‐ゝO〉`''7ヾ:;;;;;;;;;;;;l !`;;丶;;、::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙゙`'';;‐';;‐- ュ/;;/ l
`ヾミ、、 ``ヽ,,___ '′ヾ久;;;;;(x)7ミミへ、ノ::::ァ"^`''‐l ,!;;;;;;;;;;;;;;`;;ミミ -、、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r'´, = 、ヽ ゙l,ヾミ、
`ミミ、、 `丶、'^゙ヽ::::::\ \;;;フヾ;;;;;{:::;f´::::::〈 ミミ`'' l, ,!`丶、:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~` ''‐-ミ;;;;;;;;;;;;;l::{(:.:.:.:)};;l l ヾミミ
、 `ヾ、、 ヽ ヽrへ!ヽ,、'^ヽ、 ゙i`''ニゝ、__ノ jl|∨ ´~ `ミ>ミミ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`丶;ゝミ三彡' ! ;;;
_丶、 `ヽ. \. \ ヾヽtト、丶,フ:/;;/´ミミ、ィ、,ぃ };;;;;|i ,ィィツ;;;;;;;シ `゙`''t- :、;;;;;;;;;;;;;;;;,r'´;;;;;;;ヾ´ ,l! ;;
丶、7丶、 、 、 丶 \ ヽ.`丶=::ニ彡;;;ノ `ヾミミ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡'" 丶 `r-;;ミ;;;{;;;;;;;;;;;;;リ l
ノ:::::::::::`ー-、 丶 )-‐く、 , -=≧;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;≦、、 ヽ `ヾ、;;;;ゝ-;;ァ'" , , : :l
`丶、::::::::::/;;;ヽ, 〉 彡/
`丶/;;;;;,く_,,,r'^ー '"
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- 44 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:25:22 ID:IeDGzt3Y
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,ィ"ニr三l !≧三三ミミ==、、
,:r''"´彡ア==l l三三彡シ"^`ヾミヽ、
,ィ"シィ'彡'"r≦ニ! l三彡'" ヽミミヽ
,r'´彡彡イ,=''""~´l ! いヾ`ヽ
ノリ'´,rシ ノ,r'´ ,l l ゙t,いヽ:ヽ
,f´ムィツ=‐''" _,,,:.:.:l l ,.,.,_ ヾミミlYl 昔、エラい人が言いマーシタ。
ノリfrシ'"_,,ェ=三==、:.:.リ _,_ ;l;lリ __ ヒ'":.:.:.:.:.:.:,二ニミー-、ヾリl h
/N/' ,ィ7,:r'´ (_・ノ `丶/ ,ィ;;;;;l l;;, f;;;;ヽ.ヽ,r ''"´ (_・_)`ヽミi, Vlト、 「鳴かぬなら 殺しちまえ ホトトギス」
,{リツ /,Z/ , :-==三ニ/ /;{__};;l lト l;;f^_}ヽY_,,.z ===ュ、、 . :ヾt, ゙il い
f川リ/ //イ''" { (;;;_;;;;ノ,、,、ヾ:;;;;;;ノ )`''ー `゙ヽ、:;ゞ, ltiリ 今、近くをうろついてるあいつらも、
ljソリ ,ノ'´ ,,.ゝ-、 ''゙ ゙'' _,人ミ、、 `ヾ{、∨{. いずれ、攻めて来る連中も、
l,jノ ,,ィ::: ''"^ ヾ.土卅土ナ´ ``' ヾミtリ} ボクの前ではホトトギスデース・・・!
!'′ , - 、`,゙;;ー-_''_,, -‐、 `ヾl!
l ,rェ'' , :'":┬- :、`二´, ィ:―rミ`丶、 zュ、、 ゙il サア、行きマースヨ!
l, f´ _,, ィ"ニj、_ノー┴―'^'―'ー 'ヽ_ノゝ>-z三テ;;イト, l
l トミニ二Z,r‐ア-r―v‐''‐y'"~`l'"^`Y^ヽr'^ヽ,.ユ二フ,r''" //' ,!
'i, トぃ `~゙゙゙` '―'^'―'^'―┴─┴─'=''"~´ ̄´ 〃 /
l, ヾヽ `丶、,,_ ,, ノ / ノ
- 45 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:26:55 ID:IeDGzt3Y
- \
\ ギャアアアアッッ!!!! .\\ ヒィィ
.\チューン \ \ \
\ \ .\チューン ・ ∧_∧ .\チューン
・ .\チューン \∧_∧ ( ゚∀゚ ; \\ ∧ ∧
\ 、,.λ∧ ゲフ ・ ´Д`;) i i’)) \ (;゚Д゚)
グボア,,, 、,.,,,,.,,,) ノ・;;(#゙;;0゙),,, ∴、/ / 、ノ⌒;;,、,.、,. (、.,,,.,,.,,つつ
<@;;, (メ_;;。#)@;;';;@)(@∴U(゙p;`;,)ξ;,と@;, (、0;'。#)っ@)~ と´#;;メつ#!i;-゙)っ
"'`''"";""゙'";;'""∵""''"""゙'" ~;゙`'゙゙;''∨"" "'`;"""∵∵`'
,ri、
l tヽ _, ィ三ミ≦ミヽt-、、
l `ヾ、 f⌒ヽ、 /テ三≧==ョ ``ヽ、
,-‐-<ヽ、 ゙、 `ヽ. l :. 丶、 rチ'^ー=ニ彡ァr rfミミ丶、
;;;,,';;くヽヾt_,,..,、`ヾ::. l! l :::. ゙':;,,`ヾE=フ ,,,;;;,, {i ll l ノリjゞヽミヽ ボクは小さい頃からキリシタンの
ヾ;;;,,ヾヽヽ\jlヽ ヽ ゙l l ::::... '';;,,, ,, ヾミt=-ミ、、ヽ.ll l川ト、ミヽV lト、 .精神を教え込まれて育ちマーシタ!!
;;,\;;;;,\`<;;\ヽ i,__ ゙i, ゙l ::::r;、 ヾ::,イ `ヾミ(・)゙`i,ヾtlハヽヽソリl l! ヽ
ヾ;;;,\;;;;,\ヽ;;;ヽ〉 /== 〉 lト、:l;;;;ヽ ヾ;' ``^''¨` ゙i〉リ入リノ,イ! l ハ どんな場所でも・・・
./ヾ;;;,,\;;;; \vヘ\ / tレ。。ー'" _,ノ; リツハj /仏ヲ l 介! そこに信仰さえあれば・・・
′l ,>、;, \;;;;,ヾヽ.ヽ\./ r'^ヒナテ"´ ヘ;, イリ/!リ/〃ィ!,llオトll 生きていけるのデース!!
_ノノ \;;, \;;;;\ヽ>;;\ ヽ、__ ,,..、 jソ,lリ/"二Yリノノ,l′
~´_,,ノ \;;;,\;;;;;\ヾ;;;ヽ,r'^ー=r''ヾヽ、 _,、 リツ/´ ゙l lシノ/ でも、今、外にいるあいつらは・・・
\;;;,,\;;, \>ヘ\ `゙`''ミ≧=‐''チ) ,ノ ^)//イ,;/ ボクたちがキリシタンであることを否定した・・・
ー―--,r=t‐ヾ;;;;\ ヾヽヽヾ:::::;;;,,,,, ム/,:イfツ! だから殺すのデース!!
{ 》 jト、;;;;\ \\>\'''" 、__,: ィ7.レ'/リ
/`―'^―'' `(ヾ;;\;;;,,ヾ、ヾ;;>、 / ∨リ/ '″ ボクにはそれができる力がありマース
/ ''"" lト、;\;\;r'"⌒t-:ヾー―-ァ--‐イ l,ツ キリシタンできないお前らがボクに逆らうのは・・・
{ / \;ヽrシ^t-ヘ:;\\:.:.:.:. '´ ,;:'′ l, .有象無象の区別無く、ボクの銃弾が一切許しまセーン!
ハ / V^)、;;;;, \::\\\ ,;::'′ ト、
/ ,r';;〈、:.\;;;;;,,`ー';;;;;ゝ、ヾ:;;'' \
''"´ ~``''r'´ ヾ、::ゝヽ:_:);;;;r'>.,:-‐-:;ゝ;ヽ.へ、 \
-- ;, ;: l ゙ト、:ヾ;;;;;;;;;;;/r。>-‐<。)':</<、 ,' `丶、
`~ 'l _,,:ィ'フ;;ヾ;;;\ト;;l;:;i´r''";;〔;:;:;:/\;;`'> ;' `丶、
一揆側も、原城の普請を進めつつ、鉄砲の撃ち手の中から上手な者を選び、外にいる幕府軍側に撃ち込んだ。
撃たれた側である鍋島家の記録によると、玉薬の不足故か、頻度はそれ程でもなかったが、
無駄玉が無かったため、手負いになる者も多かったという。
なお、駒木根友房は、元小西家の家臣といい、
「糸針の穴も撃ち通す」ほどの銃の名手と言われ、「下針金平」とも呼ばれたという。
- 52 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 22:34:05 ID:JRz4U9Uo
- 銃の開祖と呼ばれたどこぞの稲富さんは実戦では役に立たなかったものを……
- 47 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:28:36 ID:IeDGzt3Y
- ,,〟 \, ,,〟
'\ ヒュン '\
. \, ,,〟 \,
'\
,,〟 ,,〟 \,ヒュン
'\ '\ ヒュン ,,〟
\, ,,〟 \, '\
'\ \,
.∧(oノヘ \, ;.∧(oノヘ ウヒー
/(゚∀゚;)\ /(゚∀゚;)\
| ∥`ヽヽ|||||i、 ヾヾ、ヾヾ、ヾヾ、ヾヾ|||| ill||||∥////////〃彡彡彡./三三/´``'´
ヾヾ、 `i|||ヾ`ヾミミミ、ヾヾヾヾゞゞゞゞ、ヾ:|/////////////彡彡彡/三三冫 :__/::/
ヾ、ヾ、_∥ト、``ヽ、ミミミミヾ、ヾ、ヾヾミ、iiii,//人//┛┗//ミミ彡彡三三三::|´´ノ::/ ,/
``ヾミミヽヾミミミミヽヾヾ\‐--、、__ヾii/____ヽヾ┓┏彡彡彡ミミ三三三::`'''/ :/
``ヽ、ヾミミミヾヾ、ヾ二二三≡__``´,-‐´,-‐__/彡彡彡ミミ三三三::::人,,::/ :/
ヾ、、ヾミ:::||ヽ、ヾヾ\ヾ\=`:|-‐/‐‐/-‐´´ゞ彡彡::三三三三三/ /
|ト(ソヾ夊ヽヾ_ ヽ i'´ ノ,__´,_-‐了彳`ヽ三三三:::::/ /||`ヽ‐- おのれキリシタンどもめ!
,,'´`ヾ、ミミ/彡彡ヾ丿彡ヾ(´Oヾ=/、i_,,i//.O ),`乏彳丿ノ三三::::/ /三|| やってくれた喃!
||´`'ヾ、,彡 _,-‐‐ ヽ、彡ヾヽミ彡ミヽ //ツ ミ彡´´ヾ//三三三:/ /三三::||
/-‐'´ ̄三三三 .∥|i`ヽ、ヽ‐‐-/`、:l l ∥\´ヽ´ 丿|liヾ三::/ /三三三::::||
-‐'三三三三三三≡∥ヾ\ノ:::ソ,/ ,-、ヽ :/っ ヾ...::/|三三:/ /三三三三三||
三三三三三三三三∥三三ヽツ丿〈ヾヽ:` ´´ノヾ,、:://:/三:/ /三三三三三三::||
三三三三三三三三ヾ、三三\ツノノi´┬=二=リ彳/三/ /三三三三三三三::::||
三三三三三三三三三`'ヽ、三\ヾ:Y`Y´Y〃夊タ/:::/ /三三三三三三三三三||
三三三三三三三三三三丿三三:\ゞ‐´-´ツ´‐'// /三三三三三三三三三三
´三三三三三三三三三三三三三:.::i一一一‐:/ / ||三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三 ヽ´::::::/ /ソ/:||三三三三三三三三三三
´ ̄´`'```\三三三/´``'ヽ、三三三冫 / ||三三三三三三三三三三
─--、 人 `ヽ、_,-|‐‐‐、 `‐-、:::/ /丶//ツ::::::||三三三三三三三三三三
`'‐‐-`‐-─´ ノ `l /i::::.... ii ´ソ ||三三三三三三三三三三
/ ̄ ̄| .| /三ヽ::::... ii //||三三三三三三三三三三
、 /´ ./ /三三三ヽヽ:::: ii :::: ソ三三三三三三三三三三
人,-‐‐‐'''''`l /三三三三ヽヽ::::ii ::::: //三三三三三三三三三三
ヾ ノ_/三三三三三::ヽヽ∥ :://三三三三三三三三三三三
` _,-,‐‐'´三三三三三三三::ヽヽ //三三三三三三三三三三三三
//三三三三三三三三三三ヽヽ//三三三三三三三三三三三三
また、城の近くに仕寄を築くために近づくと、銃だけではなく、矢も飛んでくる。
では、夜になり、闇にまぎれて工事を進めようとすると、松明が飛んできて、また鉄砲が撃ち込まれる。
それで命を落としたものも少なくなかったという。
- 48 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:30:25 ID:IeDGzt3Y
- ;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ,、,、__|lll|╋i:;:╋;:;:;;:╋il1_╋i!__i! ,.,
:;:;::;::;;:;;:;:;::;:;::; ixYx .!;;;IIロ|[| トrrrrトHlHlhihihi1..
::: :::: :::: :::: :::: | []X]|[ IIロ|品| | | |´l l l l|,,|||||||
: ::::: ::::: : :. ,,,|ト.LL.![[[ | ,;;⌒";;⌒ヾ"⌒;:゛;,i,;,''";;,,
::::,,,,,,,:::,;;'⌒;;;⌒゛"''⌒''' ⌒;:;"⌒^^ ;:;⌒ヾ⌒ ⌒^;;)
:x""⌒;:;:;iiii⌒ ii^^ ~;:;;;;⌒''''""''"⌒、;:;;;''". ^ "`´;:;ヾ
::::;:i^ :::::⌒⌒ ⌒;:;;""'''''""⌒;:;;''",.,;;:;:;''⌒"";:;;:;⌒;:;:; ソ
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二二二二二二二二二二 二二二二二二二二二二]
. | | . | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | オーライ オーライ
∧_∧ ∧_∧. ∧_∧
<三三三三三三三三三三三三三三」
ヽ.∧_∧ ∧_∧. ∧_∧ノ
( ´・ω)人( )人(ω・` )
( ) ( ) ( )
`u-u'. `u-u'. `u-u'
そのように犠牲を出しながらではあったが、
十八日には表三十間(約54.5m)、左右二十間(約36.4m)の竹束の仕寄が4つ仕上がり、
幕府の軍勢はその陰にひそんで、原城の一揆衆と向かい合うことになった。
- 49 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:32:00 ID:IeDGzt3Y
- そして、その間に幕府側には立花家や久留米の有馬家(有馬直純ではなく、有馬豊氏の家)の軍勢が加わり、
その総数は五万以上に達していた。
_ , _ ,, ....... ,, _ _,.. -_=_-_
, /, ´ '´ `´/´, -=ニ`` ノ!
,イ// ` ー '´ノ .ノ!
/ ' 、_ -‐ '-‐' i
ー=イ 、 ヽ  ̄ ノ
. 〃 ト, ト, リ `ー ' フ´
ク / ,ィ //ク//,∠、ヽ、 ヽニ=,´
l ヽ _ /‐'くレ'_, ‐'´/ , _-,` T`i_ iヽー '´
l ヽー_‐-_、__ノノ 》ィイ。:)_〉 l lヽレ′ 養父・宗茂に代わり、参陣!
ヽ -、 l. 7 (:。:)ゝ, ヽ !、 ー`´´ .l リ キリシタンどもは全滅だ!
〉 !ヽ'、.| -`' ´ l ヽ l.ヽヽ
. /. l !)ハ ヽ' ! ヾ、
l ,ィ ゝ' ヽ-_ノ ‐ / " リ`l.リ >、
ヽlヘ l l,イ 、ヾ、 _,,.__ ...、 ,' i '/ / .!ー―――――
!` `ヽ(ト、 ヽヽ ´ ,,.. / l{.! ,'./ .!
l >ゝ-,ト、 !ヽ、 , ヘ. ! ! ! l-― '' " ´  ̄
,ィ| / /´ lハjノ `` ‐ --‐ ' ヾ!.l ト 、 l
'´ l ! ! l '、 V l \'、
, -l l l l ヽ ヽ! ヽ
立花飛騨守忠茂
(たちばな ひだのかみ ただしげ)
_,. -―ァ=ーァ
、z'´、'、i / ,. -‐ヾ'、
ノ_,r====‐tミ、ト
彳iリ,.,_ _ { 、{` 父・豊氏に代わり、参陣致しました。
ハf゙!rtぇ`;'´rェァ`fY`
`f、ヽ、| (ヽiイト、
,. -‐:.,ヘ.ヽ`ニ ‐` ∨l ` ー- 、、
,ィ´:.:.:.:.:.:.:/:.:|ヾミ_ |:.:|:.:.:.:.:.:,. -ニヽ
/:.:l:.:.:.:.:.:.:/:.:.:|∨} l>、,ノ)、!:.:.:,:.':.:.:.:.:.:.:|
!:.:.:.、:.:.:.〈:./|::::::∨/::/:.:V:.:/:.:.:.::..:.:.:.l
|:.:.:.:ヽ!:.:.:/:.:.:.!::::::::l〈´:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:i:./
ノ:.:.:.:.:.:|:.:.:|:.:.:.:|:::::::::|:∨:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:lノ
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,!:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:|:.:.:.:|:::::::::|:::::::}:.:.:.:.:.:.:.Vi:.:i:. ノ
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|:.:.:.:.:.:.:.:ハ:.:.:、:.:.!:::::::::!゚:::{:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:ソ
有馬中務大輔忠頼※
(ありま なかつかさだゆう ただより)
※ この頃は忠郷を名乗っていたが、ここでは忠頼で統一する。
- 50 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 22:32:09 ID:xcyvML/E
- ああ、とっても「死ぬことと見つけたり」なエピソード……
- 53 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:34:23 ID:IeDGzt3Y
- なお、この頃には既に細川家も、父・忠利の名代として、
嫡子である光尚が二万人以上の軍を率いて島原・上津浦にまで出てきていたのだが、
「これ以上、前線に仕寄を入れる余地もない」ということで、海からの船手を出すに留まっている。
/ / i: : : : :! !.! iL...iレ、: i:ハ! j__i i i.!
. / , ' !. : i iノ´ノ ̄リ´: : :! ノ /⌒i从リ
/ / ノ ノノ ─ニ {'- !
. i / ´ ノノ 〃´ -) .'ヘニ´{
从! / ゝ-- " ,;;ゞ-、
} } { ,. : :ノ i この状況を見たら、
イj ノ i人,ノ 、 .! 父上はさぞ文句を言うだろうな…。
い イノ !i从 ,.' i
乂ヽ. 人 . u. -─,′ とはいえ、上使に逆らうのはマズいし、
`ヽ ,ノ ,′ .今は機会を待つしかないか…。
ノノノ,人ゝ`ヽ、 {
乂ヾハ)ト-.人 ノ
細川肥後守光尚
(ほそかわ ひごのかみ みつなお)
尤も、出した船の中には、鉄砲の撃ち手を載せた鉄砲船六隻があり、
幕府上使の見る中、海上から原城に撃ち込んだところ、なかなか見事な腕前だったため、
重昌はこの鉄砲船を出して欲しいとの意向を示している。
- 54 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:35:19 ID:IeDGzt3Y
- そして、十二月十九日…。
,、n,、 ,. -──- 、
f゙| |│|. 〃⌒゙ニニ'⌒ヾ;
|_LLLレ') |l -─ ─- l| 内膳様。
l -‐y' / f^|| -, 、- |l^j 各家の仕寄も概ね仕上がったようです。
ゝ_ 、 _/ ヽ.l! _八.__.ハ__ lレ' 如何なさいますか?
| ゙ | _ハ((三三三:))ハ_
| | ,. -‐_''二/ ト...ニニ...イ :l 二''_‐- 、
| K.`Y´ l | \_./ |. |  ̄∧
|. ト、 i. ∟-┴ 、 V , ┴- 」 | λ
| ト、ヽ.|. oヽレ' = | /∧
l ヽ. |. | ___ !// ∧
. ヽ ル′ | |L__o__」| |'/ / ヽ
\_,∠イ: | o 「  ̄ ̄| |' / _,.イ
石谷十蔵貞清
(いしがや じゅうぞう さだきよ)
/ ̄ ̄ ̄ ̄`丶、
,.-''⌒´ \
/ ⌒` ヽ
/ i"'"! !`、 |
'/ イ| | | i i、 \ |
|ィ′ / /ノ j lノ ヽ\ヾト、、 丶 ヽ
l'|.イ ,イ' ``丶、 ×´\\\ i
|へ.| ===。=、 = 。==== ヽ \、 | ふむ。
|.` ー‐ '/ ー― '" |ト、 | キリシタンどもにもこれといった動きはなし。
| / ||,) |ヽ. | .城外に潜んだ連中がいるかと探ったが、
|.く__ - 丶 |!'ノ i|| 特にそういう様子も無いようですし・・・。
ハ ー――‐一 /! i |_ |
゙イ,`、 === / ,|||| ~"'''‐-
,. -‐'''"~ヽ. / ノノノ/|
\__/ / |
| \ / |
| ヽ/ |
l /\ |
l/| /\ |
- 55 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:36:43 ID:IeDGzt3Y
- _-‐─------- 、
⌒/ ─ ヽ
// r ─ \ \
/ .r \ \ ヽ
./ / | \ \ \ \
/ / / (ヾ ⌒ヽ. . ヽ
| | | |:: ::| || || || || || || || |
.| | | .|:: ::| || || || || ||ノ|ノ | \ |
| | ノ_| |::: :|ノ.|ノ|ノ|ノ|ノ-‐─|ノ| .|
.| ノ| / ::|ノ::ヽ 、 / :::::::| \ |
| ノ:|ノ=====ヽ ::"======::::|r‐ 、. |
.| rへ||::` _O_ノ;;| ` _O_ ノ :::||Fヽl | ならば、頃合良し!
| |に ||:::::: ヾ| ::::||レ./| 今夜、あの城を攻めるのだ!!
.| .ヽ_||:::::: :::: :::|| ノ |
.| | .|::: ヽつ :::| | | 皆を集めよ!
| .| |:: ─‐----------‐─ ::| | || 城攻めの指示を出すぞ・・・っ!
.| |:: ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ ::| | ||
| |. ヽ: `──---─‐' /| | |
.| | | .\: ≡ ./ | |
| | | | .ヽ / | | | |
|ノ/| \::: /| | |\ .|
-‐'''"~:::::::|ノ| |ノ "'''‐--‐'''" |ノ| | |::::::~"'''‐-
:::::::::::::::::::::::::|ノ| ヽ ./ ||ノ|ノ::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::| \ / |:::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::| .\ / |:::::::::::::::::::::::::::::
この日、遂に重昌は城攻めの命を下したのである。
- 57 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:38:18 ID:IeDGzt3Y
-
この時、重昌が立てた作戦は、概ね以下のようなものであった。
_______________
|
| 【板倉☆内膳正の原城攻めプラン】
|
| 1 : 夜半に全軍で一斉にときの声を上げ、
| 鉄砲を打ち込み、城中の者どもをおどす。
|
| 2 : そうして夜明けと共に、城の搦手にあたる
| 松山の出丸を攻める。
|
| 3 : 出丸の防戦に一揆衆が気を取られている隙に、
| 大手から攻め入り、城を落とす。
|
| 4 : 大勝利!やったねしげちゃん!
|
/ ゙'⌒\
/ f゙'1 ヾ、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ルリメ ,ゝト、l
l ノ||゙6ラ 6ラリリ ククク・・・まさに万全・・・っ!
|. ゞ|| 7 | あの城、既に陥落(おち)た・・・っ!!
|. |ヾヨヨヨヨヲl
ノ_./| |\ , イ___
 ̄≡ |リ\` "リリ ≡ ̄
≡≡≡|:::::×::::|≡≡≡
≡≡≡レ 〉〈ヽ|≡≡≡
- 58 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:40:38 ID:IeDGzt3Y
- /⌒ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⌒`\
.彡" ̄ ̄⌒`' \/ ヾ
/| ヽ
| | ... .|
|/ √"" ∨" "| | |
/ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;| | .| |
レ.リ .|| |;;;;;;;;;;;u;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;| || | |
/ |;;||``ヾ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| | | |/||| |
丶|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |~ | > ..| ククク・・・一揆の者どもなど、所詮は烏合の衆・・・っ!
レ  ̄``ヾ、 ヽ / | ,. ‐'' " | | この軍勢の前には手も足も出まい・・・っ!
|. ```丶 ,. ‐'' " .| | あいつらには俺に手柄を運んでもらう・・・っ!
| ..| / ;;| ..| まさにカモネギ・・・っ!
. | ,, .◎ | ◎ ,,,,../ ;;;| |
.. |. ;;;;;;==ノ::::::::::::ゞ== ;;;;; U ;;;| | これで俺は、兄上を越えてやるんだ・・・っっ!!
.. |. <":::::::u::::::: .,,/ |;|\ |
.. | ヽ \ヽ:::::::: /|_/|;;;|つ∥ ..|
... | |`|`|丶 ,,_____,,,,,,,,,.. --"|/ |;;|し . |
. | | ̄``ヽ,,| | | |__」__」-'ー" |;;;;;| ....|
| .|ー _ __ ̄ ̄ ,,, __ -」コ ;;;;| |
. | |\ヽ_ _, ̄"''|''""" ;;---|ノ ;;;;;;| | .\
..\ ゝ凵ココココココ┘- ̄ ;;;;;| | ..\
./. \ ,,==| ||  ̄""'''''
./ \ ≡≡≡ ,,, ‐''''";;;;;;;;;;;;;;| | ||| |
./ ヽ "" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; | | |||| |
. ./ |||.ヽ、 /;;;;;;;;;;;;;;;;; | | |||||
| ||||| ヽ | | ||||||
- 59 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 22:42:05 ID:JRz4U9Uo
- なんというフラグびんびん……っ!
- 60 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:43:04 ID:IeDGzt3Y
- …ここで余談ではあるが、板倉重昌と、その兄・重宗について次の逸話を紹介する。
,.、-rァァァァァ‐-,.、
ハシ'"`''ー‐''"`ヾ;ハ
lミ' _ 、__,. _ ゙ミl
|| へ、_`ー '_,._へ || お前達・・・この訴訟をどう扱う?
rョl ,.=。=゙ '=。=、 h 答えてみよ。
|ヒ|. `二} {二´ :|j.|
. ,ゞ| 人__人 |く
_,,. -‐''"´| : lヽ、{. ̄- ̄.},.イ: :|``'''‐- 、.._
/´l : : : : : : : :|: : |.\`'' ‐-‐''´/|: : l: : : : : : : : 「ヽ
/: : l : : : : : : : |: : :|. \ / |: : :| : : : : : : : |: : l
ハ : : |: : : : : : :│: : | >< | : :│: : : : : : :| : : 〉
. {: : : : | : : : : : :│: : :| /| /|\. |: : :│: : : : : : | : / }
ハ : : :│: : : : : : \;ノレ'´ 〉〈. ヽlヽ;/ : : : : : : |: : : ;ハ
〉:\ :│: : : : : :./: :│ |/ | | : :\: : : : : : :|: : :/:〈
板倉伊賀守勝重
(いたくら いがのかみ かつしげ)
_ , -─- 、 . ‐、――-、,,.. -――‐;:‐
/ ニ `′二_`ヽ.\ .... >  ̄<
/ / ヘヽ -‐、 \ ヽ . -=ニ `ゝ
/ / , l f'``"" | ト l l | ...... ∠´ ,.ィ ハ `、
! | 〃 , | l | l |、 | |.| / / | ./ ヽ ト、 |
| l /イノー-、 rヽ!'ヽ!ヽ | .. lイ /''-ニ|/、 r‐\lニ\! __ |
. | /l''==a= , =a==''|r、! ...... 'l.イ| ==。、i '"==。== l. l"l| |
|,イ| ` ̄ 〈|  ̄´ ||'イ ... |l| `ー'/ ー‐''" | |"l| |
. ド||. ,__ヽ__、 l'イ| .... l || ./ |.|ソl |
l l.ト、 __ イ l | ..... ! `|/_,. - ヽ l!-'′ |
-‐'''l ! l.\ /:| ! |`:ー- .... ,l ヽ ヽニニニ二) /| |\. |
::::::::::l,ル ト、 ` ー '´ ./!ル'::::::::::: _,,.. ‐'''"~/lヽ ≡ / | | |~"''
:::::::::::::::N \ / |'::::::::::::::: | | / | \ / レ! | |
::::::::::::::::| ,>< |::::::::::::::::: | | / レw、 l´ | l |
板倉周防守重宗
(いたくら すおうのかみ しげむね)
ある日、二人の父・勝重(前京都所司代)が、二人を呼び、
とある訴訟について、その是非を答えてみよ、と問うた。
- 61 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:44:52 ID:IeDGzt3Y
- _ _
, -─ゝ `ヽr'´ `>
∠ -─- ミ 二 ´ ̄ >
, ' ニ-‐ r─ ミ -‐ 、\
/ / | r;ニV三、 ヽ ヽ. l \
. l / :| | l | ヾ`
│ / l | :|. トi |
│ / / ,1 L_ :!│l ト、ヾ |
. ! ! / / レ' `ヽ ゝ!´ヽ! \ 、|
. | | ノヾ、二raニ ('ra二フ"レ′ このような訴訟、考えるほどのものでもありませんな!
| _,、イ| `ー-; :| それは、これこれこのようなものかと。
| ヾニ|:| - / |
| | | | ヽー----------‐ァ :|
| | | | ` ー-------‐´ ト
. | l/ヽ. ヽ ー一 / |
_レ':::;;;;;;;;ト、 l.\ ,.イ , l
 ̄:::::::::::;;;;;;;;;;| ヽ. l l ヽ、..__.// |ル^::ー-
:::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;|. \! , ' :|;;;;;::::::::::
::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| \ / :|;;;;;;;;;:::::::
r──────‐:┐
. | ,.へ、..___./ヽ. |
. l / ==== ヽ.|
. | F=‐-_ll L-‐=ゝ!.|
r:|.l ==。=, =。== |.|.、 ふむ・・・そうか。
{(!|. `二.l. l.二´ ||).} 重宗、お前はどうだ?
ヽ|!/rー' L__」 ー 、`|!ソ
. _/| l ー───一 | | ヽ._
 ̄ | ト.、,. -‐==、 ,/| |  ̄
. | |/ ∠Hニニ、 ´/ |. |
. | / ,r‐|.|==‐'<. | |
| / ,' r‐|,|ー- ' \│ │
この問いに対し、重昌はその場ですぐに答えた。
- 62 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:46:33 ID:IeDGzt3Y
- _ _
_,. -‐-`' ``'‐、,.‐'"´,. =ニ`
,.‐'"´ __`ヽ
/ ``''‐、
. / `''‐、
i , /i 、 ヽ‐-ヽ
. ! /| /| / ! .!ヽ..ト、 、.ヽ
| /''l/、l/_, l/ _,.ゝ' ゝ、 iヽ!
| ノ`''‐ 、._/ /_, ‐'´ !.\!
! ,.-、 r' =。=== _ ,=。===,! ・・・父上。
/ { ‐、!| ` ー-‐' '' \--‐' ! 俺は今しばらく時間を頂きたく思います。
. / !( r||. r __ \'/|
/. ,、 ゙ー'|!、 ,..-‐───; 7゙│ そうですね・・・明日、お答えしましょう。
/_,./ l │\ `ー-----‐'´/!\i
 ̄ .! 1 l ヽ、 ー一 ./ | |`'‐、
| i、 l. ヽ、 / | .| `'‐、
. | ヽ i ヽ、.イ │ |
. | |ヽ !. | ! ! .|
| |. ヽ. i、 | W1 │
| ,. ‐'´\|ヽi.ヽ、 ノ|/`‐、 !
!.‐'´ | `'ー-‐' .| \!
___________
/´ , -‐- 、. /
. i /:::::::::: `''‐ 、..__,. ‐'´ヽ. /
. ! ,':::::::::: 、 ∨
| i:::::::::: 、 、`''ー---‐''´ ヽ
|. l:::::::: /へ.\` ー---‐ ´/,.ヘ
│ \:::::::: _\\, /∠_ |
|. /"ヽヽ:::==。=`,, /=。==│
| { i⌒| |:::::` ー-‐' .::.\-‐ ´│ ふむ・・・。
/|. l ト、|.|:::::: ー-‐ ' ::::::::::: l::-‐'.| なら、明日、回答するのだぞ・・・!
/ | ヽ.._||::r':; -‐‐' r __::::::::::::: l ー、|
_/ | /l!:::/:: ー----------ー'--.|
.! .| ./ ::|:::::::::: |
| │./ ::|::::::::::: ===== |\
| |/ ::|:::::::::::::... ,.イ .!`
| |\ :`'' ‐- 、::_:....... ,. ‐'´/| │
| │ \ ::::::::::::::::::`~`''"::::::::/ .| |
これに対し、重宗は一日の猶予を求めた。
- 63 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:47:54 ID:IeDGzt3Y
- _、─-v-─;z_
>:::::`::::::::::::::::: :::::\
/:::::::::.. .:::::::.. ..::::::::::ヽ
イ:::::::::::::::::::::::;、::::::::::::::::::::::l
. l::::::::::::::;:イ::/v:ヘ::lヽ、:::::::::|
. |:::::::/|/ニ|/ュ ┌リ_ニヘl::::::::| 父上・・・一晩考えましたが、
j::r=i|==。=,, _=。==|r=、:| 私の答えはこれこれかと・・・。
|::|ヒ'|| ` ー":|.|:`ー ' ||J:|::|
. |:::ヾ;l| .r:|」:、 |レ'::::|
. ノ::::::::::\ (二ニニ二) ,イ:::::::::::ヽ、
_,∠:-‐ァi:::::::!\ == ./ |:::::::ハ''ー-ゝ、._
-‐'''": : : : :/,/|::::::| ::::\_/ |::::::ハ ヽ: : : : : :``'''‐
: : : : : : : :/,/,/|::::::| ::::: ,|:::j¨二二二¨l: : : : : : :
: : : ; -:、ム--‐ヘ|:N\.____/j;ル| |:::::::::::::::| |:_;、_: : : :
: /.rh \: : : : : :|},',',',',',',',',',',{|: :| |:::::::::::::::| | +++`l: :
´、-t( )ァ-; > : : : |} ',',',',',',',',',',{l: :| とニ二二, ゙̄ヽ、! :
:\`゙lし´/: : : : : |},',',',',',',',',',', {| :|‘r──- .、` \
: : :.`:‐:'´: : : : : : :.|} ',',',',',',',',',',',{|:.L.`⊂二¨_丶
/ミミ、 ̄「「「¨リリ゙777
. /:==≡ジ ̄ ̄ ̄"\
. i:三三三/ ,.、_ `ニニゝ、
l===シ '^'''‐-゙ニ7' /
. !三三ニ└- 、 ===t ,,/ ほう・・・重昌と同じ答えか。
. l===r'ニヾミ| `ニニ \ それがお前の下した結論なのだな?
l:三三三| {こ|ミ|. __,ノ r __ ヽ
. |=== | に|ミ|. /r'ニ.‐- 、.__ラ 「はい」
│三三三:ヽニlシ / に二二ニZ
|===シ´ :| __ノ
__/|三三/ :| |
/::::::!ニ/ `ー- 、..____,ノ`ー-
::::::::K ,イ:::::::|::::::
そして翌日、重宗も答えを返したが、
その答えは重昌が出したものと同じであった。
- 64 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:49:06 ID:IeDGzt3Y
-
(ヽ、00 ∩
⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
,, -‐- \ | |/⌒ヽ 〇 〇
( ⊂ニニ / /⌒) )
`ー――'′ し∪ (ノ
(ヽ、00 ∩
⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
,, -‐- \ | |/⌒ヽ 〇 〇
( ⊂ニニ / /⌒) )
`ー――'′ し∪ (ノ
______
\_ | _____
く/∟ | \_ | ______
∠| ̄~~@_| ____ く/∟ .| \_ | 「重昌様は即答されたのに、
ー / | \_ | ∠| ̄~@_| く/∟ | 重宗様は次の日までかかって同じ答えを・・・」
く/ ̄ ̄| く/∟_ .| ― / | ∠| ̄~@_.|
| ∠| ̄~@_| く/ ̄ ̄| ァ / | 「これは重昌様の方が器量は上か・・・」
フ / | | く/ ̄ ̄|
く/ ̄ ̄| |
これを聞いた周りの者達は、重昌の方が器量が上だと噂した。
- 65 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:50:16 ID:IeDGzt3Y
- が、当の勝重は…
. l~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄l
l , '⌒゙'''ー-----‐ ''⌒ヽ、 |
| /:: ` ー--‐ '´ ヽ、 |
| ./:: ` ー----‐ ''´ ヽ│
| レー- 、.._ _,,. -‐.、.| |
| | ̄``''‐ .二ll ll二 -‐''" ̄| |
r‐、|:: ===。=~ l=。=== | r‐、
. |l^|.|:: ` ー--‐1:: l ー--‐ ´ |.|、l l ふむ・・・これは重宗の方が器量は上か・・・。
!l._||::: ` ー-‐l::: lー-‐ ' ||ノ,リ
ヽ.|!: / , 一' l::: l ー 、ヽ. |!ノ
/ | / └‐^ー^‐┘ .ヽ. | ヽ.
/ │.!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | ヽ.
‐'''~|. | | ー─‐ | |~`ー-
. ! ト 、 ,.. -─rr─‐rr‐┬- 、, イ. |
|. |r''´ __  ̄,ノ /| |
| l '' ,r=ニ二「~|  ̄./ .|. |
|. | ⌒ " | !~`'''‐-,、 .| |
r───────-、
. ヽ,.ヘ、__,. '⌒,ゝ l
. ヾ`く /./ヽ. |
/\_]| |「_ ∠_ _」 │
「::==。lニニ「:==。=::|r=、 | 何故です・・・?
ヽ:::: ̄:l l:::: ̄:::::ノ||^!| | 答えが同じなら、すぐに答えを返された
l  ̄ L___.」 ̄ ̄ ||ン│ 重昌様の方が優れているのでは・・・?
! ⊂ニニニ⊃ .∧. ト、
! -- / ヽ !:::\
__,∧____./ >|:::::::::`ー
::::::::::::| \ / l:::::::::::::::
:::::::::::::l. \ ./ l:::::::::::::::
::::::::::::::l ンく l:::::::::::::::
「重宗の方が器量は上」と判断した。
- 66 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:51:37 ID:IeDGzt3Y
- _,,. -‐-,、
<Iエ¨-‐<:彡"'ヘ.
,∠ __ \彡"ヘ. 上辺だけを観れば、なるほど、そう見えるかも知れぬ・・・。
/__/゙べ> /=彡"ヘ. だが、実際には重宗もすぐに同じ答えを出していたのだ。
\`"テ''ラ , 〈ハ'ニヽ彡'ヘ
/ 二.´ V〉ソノ::彡'ヘ それを、慎重を期して一晩の猶予を請い、
___ / __┐ _\ Vく=三彡ヘ. 吟味した上で答えを返した・・・!
|/ニ'ー'ニi.| ‘ー ∠、-‐''´ | \ニ彡;へ、 大した奴だよ、あいつは・・・っ!
f:|l二H二ト, └┐ │ //: : :人
,>|r' L」ヽK | _,,. ‐''´/./: : :/: : :\
_,,. -‐''7: |ヽ'三ソ|:ヾ'':‐- 、  ̄ > '´ /: : :/ : : : : : : ヽ
/|: : : : : | : |\ /|: :|: : : : ハ. ∧ /: : :/: : : : : : : : : :│
これに対し、何故かと問うた者に対し、
「重宗も重昌と同じく、すぐに同じ答えを見出していた。
しかし、慎重を期すため、敢えてその場では口にせず、一晩の猶予を請うたのだ。
この点に於いて、重宗の方が器量が上である」と答えたという。
そしてその後、名所司代と評された父の次に京都所司代の地位に着いたのは重宗であり、
二代続けての名所司代と評されることになったという。
- 67 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 22:52:25 ID:LWxlTPtI
- なるほどねぇ・・・後付なのか事実なのかはわからんがw
- 68 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:53:21 ID:IeDGzt3Y
- 実際のところ、この逸話が真実かどうかはわからない。
また、重宗・重昌兄弟の仲についても、特に不仲であるとする記述はない。
_ゝヽ∠--ー 、 r-‐―‐― ̄ ̄ ̄\
ノ ″ ヾ ミ < ⌒、ヾ \ ヽ
/ ″″″″ へ ミ< ^ ^l \ヽ ヽ\ \丶 |
/ ″″ /|/ヽ|、lll\ < l.|ヽ ヽ\ \ヽ丶\ i
│ ii ii ii | \ヽ / y \ |!/ヽ|ヽ|\ヽ\\ | 兄上・・・っ!
i ii i i i | ==i < |ノf=。= =。==″| \ \l
.| ii r-y | ヽ、_ \ ヽ__ | ヽ-= | ト、\丶i 「な、なんだよ内膳・・・」
i ii l ヲ|.| u _ \ メ u u | .|コ | l
.| ii i ヽリl ヒ=====-┘ヒ | |_丿!l |
| ii ii ヽ  ̄ ̄〕 | ―――==ュ | il l
.| ii \ | | ≡ u ./|ll |lヽ i|
/ii i |\ヽ | \u / |ll | \ii
/ ″./| .| ヽ.\ _| l|\_./ /|!il ≡≡≡ ̄ ̄ ̄丶
|∧ / | |ヽ |⌒ヽ\ヽ ill! | / /≡≡≡≡≡≡r≡≡\
/ / |/ || ヽヽ! /≡≡| ヽ< /≡≡≡≡≡≡|≡≡≡
/ / | | | ≡≡ |/l__|\/≡≡≡≡≡≡ |≡≡≡
とはいえ、兄弟揃って才がある故に、心のどこかで、
重宗に対する対抗心が重昌の中にあったのかも知れない。
(所詮はそれは想像に過ぎないのだが)
- 72 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 22:57:06 ID:QWyx7m82
- 現場型の即断か政治向きの熟慮かの違いみたいなもの?
- 69 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 22:53:45 ID:JRz4U9Uo
- 絵面がカイジだと、一晩悩んでるときに、
おっちゃんと出会って電流走ってひらめいたようにしか見えないしねw
- 70 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:55:02 ID:IeDGzt3Y
- 閑話休題。
さて、そうして重昌の下知に従い、城攻めを行うことになった。
_,Y」彡-ー===-〈V'> '"⌒"'ヽ.
,-,.'-┴''"三 三 三 三 Ξヾヽ/ィ'つ ',ヽ.
ィ'7>、'",. -三 三 -ー ニ二-テへ、彡'"_,,/,'.
{レ/ /i-‐_,. -‐ '" ,. ィ'" // /^ヽ,ト三ン.
,/ー '"´ ./ ,ィ '" / / / イハ
/ ./ / ,. -'" / ./ / ,' ハ
./ ,... / /ィ/ ,. ー'´,/,. -'/ / ,' ハ
./ _,./_,/ イィ'_,, ‐ '"/ / / /イ.iハ.
lヽー--‐ニ-'"_, -‐ 与ィ '"_, ./ _./,--、イ/,'i
{^ー‐ '"ニ ‐'_,, -‐_ ミー- '--‐'_,/ /^ヽヽ/.イl 者ども、あの出丸を落とせ!
[,^ー-‐'_,./ /ク/>ィィテ' , ,'`ーミ三 ,' f ヽ .'、.V:,' 足軽を先頭に立て、一揆に攻め落とすのだ!
ト、,、_i { ト--ィ'/,.ン -‐_,/ノ_ィ ミ- ヘ }- ' } 〉'
ヽi_i;{ ヽ、ヽ-ティ-ュテ' イ--‐´ ヾヽ-`''ソ ) ,'.ハヽ、_
.トュ } :: `、 '三-‐ ニ/ ヽ-‐彡 ' _,' ハヽー-、
'、ニ'、. :: '、::::  ̄ ミ三ィr‐'"_,/ヽヾ ヽ,
l`ヘ ;{ ヽ、_.. ´ ヽイ´:: '、、ン´
ヽ、l :: _ヽ、 ` } ;;//
^ {、__,ィ个卞,、 /// /
ヾ、_Lニ--'、'_,i__,, ,.ィ'// /
.ヽL-┴-へ、 ,, ,.// ./ /
.ヾ'、=-、''"^ ' _,、-'" ./ / /
/ `ー----‐、'" -‐'' ,' .,' /
諫早備前守茂敬
(いさはや びぜんのかみ しげよし)
. ∧ ∧ ⌒`).ドし'⌒^ミ `)⌒`)ォ .
(´⌒(´ (´∀`)つ ド ∧ ∧⌒`)
(´⌒(´( つ/] / ォと(´∀`) 突撃――!
―― ( | (⌒)`)― ォ ヽ[|⊂[] )`)―――
.人し'⌒^ミ 人人ォ (⌒) |
(´⌒(´⌒`)⌒`)
(´⌒(´よっしゃぁ!`)⌒`)
(´⌒(´∧ ∧⌒`)`)`)⌒`)
(´⌒(´(´∀`)つ `)`)
(´⌒(´⌒ (´⌒( つ |〕 /⌒`)⌒`)
一番乗りモラタ!! ( | (⌒)`)⌒`)
. ∧ ∧ ⌒`).ドし'⌒^ミ `)⌒`)ォ .
(´⌒(´ (´∀`)つ ド ∧ ∧⌒`)
(´⌒(´( つ/] / ォと(´∀`) 突撃――! !
―― ( | (⌒)`)― ォ ヽ[|⊂[] )`)―――
.人し'⌒^ミ 人人ォ (⌒) |
人 人 人 人 人し´人
出丸に攻め上る鍋島の足軽衆
予定通り夜半にときの声を上げ、夜明けを待って、鍋島家の家老・諫早茂敬の手勢が
原城の出丸のひとつ、松山の出丸に攻め寄せた。
- 71 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:56:17 ID:IeDGzt3Y
- しかし…
._.. ー'¬ー-.. ―-、;:;:;:;:;:: --'''''''''''''゙冖 :::::::::: .ー''''''''''''''''' : :;:;:;:;:;:: ´゛ `''''―--. ..
=xii_,_ i.ー冖'ー..,,,,, `'ー、、 ゙'-、 .\ !.|: / / / .〃 ,r゙/
`゙"'`-=t;;ii ..,,_. `-.>゙,゙''/ ,,_゙'''ー. ." `'-、 ヽ. .!./ .;"/./ . / / ." . /
_、 `゙''''´゙''ii,,;;`゙,,,.゙゙''ー二ー ..,,.丶 `'=i、 \ !./ . "., ./ :' ,/゛
`゙''“'┴- ..,,,,,_ `''ー二ー..,,, `ゝ ゙'. - : .゛ '" ._...
.''''''―-- ......,,,,_i〃."ー.‐‐ .y. ....,,,,_ `''''ニニッr_へ .,,, .丶 ._..-'"゛
`^''''''¬―-- ..i、 ̄二'ニニl゙ ., , 、 . ̄"'''―- ..,,,,_ .゙'ゞ';;フt./ : _,, -‐
"ヽ‐-.-v゙l-' `゙゙"''―-.ミ',.., _.. -''゙゙_,,,..
´ ゛
_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, _
--ー‐ー‐ ―‐¬'' ''''''' '''" ` jl-
__,,.... .;;;;,,ッ-一゛'' ll
. _,,,,.. -;;ニニ`-ー'''"゙´ ,,,r'"| iリ
二`-‐'''"゙´ _..- .l゙.,..-',゙メ..,,,、 ″ 、 .゙.'._ /し'/
. _.....‐ _..-'"゛ .,..-'゙y‐゙_,.. -'" ミ(.l. l ,r'⌒''"´ j / /
_._..ぃー''"´ ,.. ‐'″ .,..-'゙. / .`'./ , ゙!.l,゙tヽ / ,く( {
゙~ _..-'"゛ ._ / .,/゛ ./ | . / ,, ,イ l| /
_,, ‐'" , / ,..‐" ./ .' | .l,../ // / l l| _」
,..-'"゛ ._ / . _/゛ / ,丶 , / | . / / / / l lレ′
._..-'"゙,/] , / .,/゛ ./ ./ ././ .l "′/ ヽ レ、ゝィ.__.. -‐z
._..-'"゛ . / .,! _ir'" ,/゛ ./ / / " : .| .'、 ゙/ ハ ヽ、 / _ /
-'"゛ ./ .'″ ゙l. / . / / ,i'゙ ,! .l ./ / ヽ { l ,r''7゙// ,'
./ .,- , / / / ./ ! .! l / ヽ-' {/ / ∠ノ
./ く . .ヽ. ./ / : '゙ | .! レ′ / /,r‐r 、
,,,l゙ _..-'" ./ / : ! | .ヽ l / l / ノ
-'" .ゝ .......... ー''"゛ / / : ! : : | ゙‐ レ | ル/´}
" / /
/ /
i /
レ′
- 73 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:57:44 ID:IeDGzt3Y
- だが、当然一揆方もこれには気付いており、
攻め寄せる鍋島勢に向かい、鉄砲や矢、石などを浴びせ、散々に被害を与えた。
∧∧ よーし!
(゚Д゚,,∩ 弓の次は鉄砲だ!
,__イ i/ さあ、撃て撃て!
 ̄''' | |~
∪"∪
∧ ∧ よしきた!
(,,゚Д゚)______
i つヮっゥ--―''
| 'イ
し'^J
攻撃する松山出丸の一揆衆
\
\ ギャアアアアッッ!!!! .\\ ヒィィ
.\チューン \ \ \
\ \ .\チューン ・ ∧_∧ .\チューン
・ .\チューン \∧_∧ (・∀・; \\ ∧ ∧
\ 、,.λ∧ ゲフ ・ ´Д`;) i i’)) \ (;゚Д゚)
グボア,,, 、,.,,,,.,,,) ノ・;;(#゙;;0゙),,, ∴、/ / 、ノ⌒;;,、,.、,. (、.,,,.,,.,,つつ
<@;;, (メ_;;。#)@;;';;@)(@∴U(゙p;`;,)ξ;,と@;, (、0;'。#)っ@)~ と´#;;メつ#!i;-゙)っ
"'`''"";""゙'";;'""∵""''"""゙'" ~;゙`'゙゙;''∨"" "'`;"""∵∵`'
攻撃に晒される鍋島の足軽衆
- 74 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 22:59:11 ID:IeDGzt3Y
- \ / /
\ | / /
\ | / /
‐- ,,_ | _,,, --―'''""
~゙'' ‐-
,,,,|], ,,,,,,|],,,
,,-'""""'-,,|] ,,-'''""""""''''''-,,,,,|],,,, ←奪って鍋島の旗印を立てた松山の出丸。
,,-'" ;;,, ;;;;,,,, "''-,,,, |],,-''' ;;,, ;;;,, ,,;;; ,;, """''''''''
;;,, ;;;..,, ;;,, ";;,,-''",,;;;;'';;; ;,;,;;,, ,;; ;, ;; ,;. ;. ;;,;,
,,,;;;,,,;;; ; ;; ,;;;,, ,,-'' ,;;;''' ,;;;; ; ;;;;; ,;; ; ;,; ,;;; ;; ..; ;;;,,,,,,
_,Y」彡-ー===-〈V'> '"⌒"'ヽ.
,-,.'-┴''"三 三 三 三 Ξヾヽ/ィ'つ ',ヽ.
ィ'7>、'",. -三 三 -ー ニ二-テへ、彡'"_,,/,'.
{レ/ /i-‐_,. -‐ '" ,. ィ'" // /^ヽ,ト三ン.
,/ー '"´ ./ ,ィ '" / / / イハ
/ ./ / ,. -'" / ./ / ,' ハ
./ u. ,... / /ィ/ ,. ー'´,/,. -'/ / ,' ハ
./ _,./_,/ イィ'_,, ‐ '"/ / / /イ.iハ.
lヽー--‐ニ-'"_, -‐ 与ィ '"_, ./ _./,--、イ/,'i
{^ー‐ '"ニ ‐'_,, -‐_ ミー- '--‐'_,/ /^ヽヽ/.イl …散々苦労してようやく取ったが、
[,^ー-‐'_,./ /ク/>ィィテ' , ,'`ーミ三 ,' f ヽ .'、.V:,' あの出丸では、ろくな人数も置けぬ。
ト、,、_i { ト--ィ'/,.ン -‐_,/ノ_ィ ミ- ヘ }- ' } 〉'
ヽi_i;{ ヽ、ヽ-ティ-ュテ' イ--‐´ ヾヽ-`''ソ ) ,'.ハヽ、_ 無念だが、あそこは放置するしかあるまい…。
.トュ } :: `、 '三-‐ ニ/ ヽ-‐彡 ' _,' ハヽー-、
'、ニ'、. :: '、::::  ̄ ミ三ィr‐'"_,/ヽヾ ヽ,
l`ヘ ;{ ヽ、_.. u. ´ ヽイ´:: '、、ン´
ヽ、l :: _ヽ、 ` } ;;//
^ {、__,ィ个卞,、 /// /
ヾ、_Lニ--'、'_,i__,, ,.ィ'// /
.ヽL-┴-へ、 ,, ,.// ./ /
.ヾ'、=-、''"^ ' _,、-'" ./ / /
/ `ー----‐、'" -‐'' ,' .,' /
そして、そのような被害の上にようやく出丸を奪うことに成功はしたのだが、
いざ、取ってみると、地形が悪いことが判明し、到底軍勢を置くことも出来ないので、
結局、放置することになってしまった。
- 76 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 23:01:33 ID:PQYzsngk
- これはきつい、なんという骨折り損……
- 75 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:01:12 ID:IeDGzt3Y
- その頃、その松山出丸の防戦の隙をついて、大手から攻め入る、という下知に従い、
先陣を任され、大手三の丸に攻め入った立花忠茂の軍は…
/ ヽヽ_ /) / ,.,....._
/ l l  ̄`'''-<_ l ,..-''" )) ヽ、
/ ゙,ヽ ,'/"´ ,,.-( _,.ィ-、 ヽ、 さあ行くぞ!
,,.-イ // ̄`` ''' ' < (/ >-''" _ .ノ、 ヽ キリシタンは全滅だ!
..// ヽ、_ _ノノ ヽ. ヽ,,.-''" ) \
.l l /-、_ ̄/ ヽ_,人_,. ,. -'"`; lヽ-、._
ヽヽ /──'´ _,...-、,-、.,_ ,、.,、 ( ,.+" / .! -、._`` ' -.、
ヽ.ヽ、 _,.,.-'´ ∩∩,.'i<_ヘ_ii_/冫-' i'''i' '、 `<人 ,..' ,..' 、 `' x
,_`` ``/ .i'"ニi--ヒ i`''_-イ__ヽ'"i ̄ } ` -<-'ヘ ヽ, 、. ` -、
/./ /、_ ゙、 __ i- 、l _,.!/i- '' "´ ,.r-' ' ' ' ─-z、、、_,,ヽ. ヽ、. `'.、' 、
/ / ,,,_ ~'''-─-x,,─-- 、 _ ``'' - 、,/\_i__,!/ヽ _r-─-< /./-_,..! ヽヽ ` 、 ` 、
/ ./ | '-`,','--ヽヽ. `<"' ' -、,.,.,.,__/ l ヽ ヘヽ7"´ .ヽヽ ~ヽ、 l. i. ̄ ヽ. ヽ.ヽ ` 、
./ リ  ̄"'''i i ヽヽ ヽヽ ` =±ュ_ヽ_,./ ヽヽ ヽ. l i,.,.-'' ',ヽ、 ヽ.ヽ、
// ./ ,.- 、_ .l l ヽヽ. ヽヽ ヽヽ ヘヘ. ヽ. l. i-'" ̄_,.,.ヽ、._`-'
''" ./ `'''- ニ_'''-nl l l. l. ヽヽ ヽヽ. ヘヘ ヽ ヽ.ヽ、-'".-''" _>─'''"
,.'  ̄7 / l. l. ヘ.ヘ ,r- 、 ヽヽ ,.--、. l. l. ヘ ヽ、ヽ,_,.- ''"
'" (`` '-x、_ ./ / .l. l ヘ.ヘ ((,,;;;)) ヽヽ ((,,;;;)) l. l. ,x、 ヘ >'
─- ~`'' -、.~f// ././ ._ l. l `'' '´ .ヽヽ l. l (´;;;) l ,.r'
 ̄~''c-'",..'´ ,/./ /r,,,;ヽ l. l _,.,.r-─ '''`-゙ ̄``' '- .!_j. l-'"´
 ̄` -、 .// .ヾzン _,r !_j'"´_,.,.,.r--z──-、- 、 _ `` -、 / ←鎧姿の立花忠茂
`'─z---=='-''´ ,r'´ ,..-' "´ /,r''"~``'' 、ヽ `` '-、 /
ヽ、 ,r'´ ,r'´ / /,.',.、>~ '`ハヽ`` ' ' -、_l´
ヽ、 ,r' ,r'´ .,.--'´,. l i )) /m゙、コ.、i````' -、ノ
ヽ、 ,.' ,.'´ ,,..-'´,.r-'''"´l. l l (( iElll3 < i l r'"/~`` 、
ヽ、j / ,r'´ _-''"-'" ̄.iヘ ! ゙、フ 、W,' c l l l. l ` 、_
ヽ< r'´_,-'´ ./ ヘ、ヽ.ヽニ/yr<,'/ !./ / ヽ、_ _ _
< イ / ヽ`ヽ、- .....r',./.' ,,-' ,,.-< ,r-''" i `7
`-l,,,.-''" `' -~、. ̄,.,.r-'" ,-'"´// ヽ. ヽ
,-'´  ̄ ////`` '-、 ヽ ヽ
- 77 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:03:00 ID:IeDGzt3Y
- ,!ヽ
,!ヽ、 ,! ヽ
_,..ィ´ ̄`)-‐‐‐'' ヽ
/ ´`)'´ _ !、 おお、来た来た。
/ i-‐'´ 。 `! あれは立花勢じゃな。
lヽ、 / Y ,! ヽ-‐‐/ l
. l >‐'´` l ノ ヽ_/ ノ
,ノ o ヽ l _,イ 一応正面から攻めてきた根性だけは
i'.o r┐ ヽ、 ヽ、_ ,..-=ニ_ 褒めてやるぞゴラァ!
l ,!-l、 ノヽ、, ヽ
ヽ _,.ィ'. ,! 、 `!、
`ー-、_ く´ l ヽ l
,! `! l ヽ、__ノ
l `! `! ! l
l l. l , l ヽ、 、_ ,ィ ノ
l、_,! し' l l `l
, -, - 、
,、 ,、 ,イ!〃 , ='‐ \__ト,__i、_
l T! Tl'lT_-r-、ィ_‐_7´ l l! l! | 何を生意気な!
l、` ` lヽ_lー〈!_,. - ´j _ -, ! さあ来い!さっさと全滅させてやるぞ!
\`丶!、l  ̄ l /,ィ ´ /
\ i、!  ̄ l´ ,ィ ヽ/
_ _ ,.l lヽ‐_7´ ll ゝ- .,, _ _
‐ ´// (! l! ll ll ノ // >'´ ``丶、
,',' ヽ、 !l__,.,. -'´ // / ヽ
i l 77 ̄ // ,' ',
!l l ! ,',' l ,. -―- 、l
!l _ !l _ !l ', / , _,、'" ト=、ヽ
!l (O.) !l (O.) l ! _. ヽ / /ヽ ', '、 !〈
l !_,.. ---.!.!-- ..,,_ l l (O.) ヽl∧ヘ ヽ_j ヽJ ',
_,ニ - , ― ''ヽ ―-`.,_ ‐- ., ヽヽJ,. -,.ニニ 、ヽl
/ , ⌒ ヽ.ヽ ` ‐ 、`ヽ、 〉v' /´ ,.、 `ヽ ヽ
_,,.. j /、jー'^、,、', L _ `ヽレ' /' _ i l く
_,. -‐ii'r' ,-、 ー,ー-, ..,_`` ‐ ., ! ! l ', ! l ,ヘ !
..ll llr' ! ! ー, ll `! ‐ 、 .>′ ! l l ! ! l l l
. !! ll r' ! l ‐, .ll ll ll ! ! l ! .l l l / /
- 80 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 23:07:43 ID:JRz4U9Uo
- ジーグはセンテンス毎に「全滅だ!」入れないといかんのかw
- 78 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:04:40 ID:IeDGzt3Y
- / イ
/ //
. / {
: . / ノ`: .
: : . \
: : . ヽ
: : . ヽ
: : /⌒ i
: : ヽ ふむ…面白い。
: : } では、久々に本気を出すとするか。
: : ヽ.___, ,'
: : V ア/
: : ー' /
: : : . /
;_;_;_; /
二二` <
,、 _
/| //
/ _⊥ _ _ / /
/ ´O r‐┐O`ヽ/ まったく、
! | | 」」_ l 待ちくたびれたぞゴラァ!
ヽ _|__|_ TT ノ .行くぞゴラァ!
(´_` ー─ァ- イ
`l し'´ l
| | _ ,-、
| |´-二_ノ
l r─‐-、 l
`´ `′
- 79 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:07:05 ID:IeDGzt3Y
- | | , '"
i l .| , '" , '"
| i: : : : : : :l , '" , '"::.::.::., '"
! |:::.::.::.:.:.:., '" , '"::.::.::.:, '"
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_ / _ , , -‐' , '"::.:, '":, 'iヽ
, '/ , -ー ' "´.: , '"::.::.::./::::/ l ' ,
/:, '" , -‐ " ..:.:.:.: , '"::.::.::.::.::./::::,. ' .| ',
/::, ' , " ..:.:.:. , , '"'"::.::.::.::.::.::./::::/ | ',
./:.:::/ , " , ,. '"'":::/::.::.::.::.::.::,. '::::,. ' i i
.//;;/ / , ,.'" '"':::::::/::.::.::.::.::.::/:::, ' .,' |
.//::// , ":. , ,.'" '"::::::::/:::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,.'::::::/ ,' i
, ':.:/::.:.: !,_, '/:.:.:.:.... , ,.'" '":::::::::::::::://:.: : : : :.:./::::::/:i. ,' | では参る!
./:.:. !_::::...__,ノ./ :.:.:.:.:.:.:. , ,.'" '"::::::/::::::::::::/: : : : : :, '::.::.,':::,' / |
/:.:.  ̄ :.:.:.,.':.:.:.:.:.:.: , '" '":.:.:.:::/:::/:/::::/: : : : /::.::.::,'::/ / .! さん・ちゃご!
/:.:.:...... ....:.:.:.,' :. / '":.:.:.:.:.:.:.:/:, "::::,'::::/: : : :,.'::.::.::.:|:/ / ,': l
.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! _,//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:::::/::.:.:.:.::l:::::|: : : i::.::.::.::.i ,.' ,':. ,
丶__,;; -―ー \ :,':::::::l:::. .:.:.|:::::i: : : :|::.::.::.::.', / /::. ,'
ヽ |:::::::::|::.:.:.:.:::|:.:.:.: : : |::.::.::.::.:'.., ,/ /:::. /
|__,, -― ---、:::.:.:.:.:.:ノ:.: : : : : i::.::.::.::.::.::`ー ' " /:::.:. /
`l二ニニ - ':.:.:.:.:/:::.: : : : : : :ヽ::.::.::.::.::.::.:\ , '::.:.: : : :/
` i `ヽ:.:./\:::::.::.: : : : : : : :\:.: : /:::.: : : : /
| /:::.::.::.:ヽ:::.: : : : : : : : ` 、: : :.. ヾ、::::.:.: : /
ノ _-‐'::::.::.::.::::\::.ヽ: : : : : : : : : : :` ー- ,___i__ , -ー
 ̄  ̄  ̄ ̄ ヽ::ヽ::.:'.,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
__ ',::::',::.:i: : : : : : : : : : : : ::, 、: : : : : : : : : : : : : : :
元有馬家家臣の牢人1(変身後)
- 81 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:08:40 ID:IeDGzt3Y
- ヽ ヽ \! ヽ \ \\ ./ ノ `i | /_/ヽ\ ./// / ./
\ \ ヽiヽ \ヽ_ \i |Y | | / ̄/| | | / / / ./
\_ / ヽ .l、丶 } /i \ ヽ-'、 /ヽ | / / l | l/// / ./
_ / ` ―-'、 | | \|` ‐-/ V./\_lヽ//ヽ\ /\ / /i_ / ̄/| ./ ̄i _
\ | | \ ヽ | l/_ ヽ__|.|_ |`‐`| i `.i \ //i ヽ,/ / l / / / ./
\ | ! ./ ̄ヽ _i_,ノ|ー-,_|__/:.:.\,,_./`‐-'、 / ̄i .| l / ,. -‐┤ / ./i /
.\_ ヽ .l | /:.:.:.:/:.:.:ヽi_;/_;;/:.:.:.:.:.:./t`ヽ li.´Yヽ,_/__ソ____ / / | // |/
 ̄ \_\ ___| ヽ___ノ__/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.ヾ,,-‐ '`‐-' r===,ゝ<,⊥_ ヽ/ .i/ヽイ/illi,
.、 ヽ  ̄  ̄/:.:.:.:.:.:.:.:i;;__/:.:.:.:.:.:∧/;:;:;:;:;:;:;(;:;:,ヽ、{ i!}ゝ-| 〉‐-/`ヽ__/ミミリVノノソ
-\ ____l /:.:.:_ /:.:.:.:.:`i;;__/;: ヾ;,;,,;,-‐;\ヽ(";:;i'''i"ヾノ ̄`i ̄ヽ __ ヽミミ==イ=l
____ / ̄` ‐- ,,/ ̄:.:.:.:.:.:`ヾ_ /:.:.:.:.i;;:: ::;:;\:;:;:-ーヽ` ̄ ̄ ̄i l,,_∠|ヽ,__\ ;,,ヽ__三`'"! |~〉
_/_ _/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:., -‐:.:`ヾ:.:.:.:.|;;:: ::;:;:;:`ヾ;,;,;,;,;,`ヽ_ -ー;'ー-,-'、/ .| l .;;| | 彡/V、i
- ' ヽ ___ !__,,〉ー--┬‐':.:.:.:.\ヽ,_ノ~|;;: ::.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| !\ __l__ _/|く \ /iヾ,;;!/ ヾ/__〉ミ
―-、/ _ノ_:.:.:.:,.;-ー'`ヽ、, -ーヽ,_ __!;: :.:.:.:.:.:.:.::::::::../;;ヽ_i,-┬i、.! ヽ_|`i ̄'i_ヽ-ー 'ーt_//
>、__ l___<_-〉- Y":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:__i:.ヽ;. /!_/ ! ;;;:l .|;;`i,-、i`iヽ_/:iノ!`i .! i ここが貴様らの墓場と知れ!
__/ >'ー‐'`ー-、,.:-ー:.'`ー-;':.:.:.:.:`ヽ`ー- ,___ ,/ ヾノ .|_ノ|_ノ .| /| ;;;:l|冫、'二|/
-‐' ヽ _ / フ' ̄  ̄ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:__ノ;:/ー┐ ;:;r、レ/|_ノ.|\/_/ いえずす・まりあ!
____/ `ー-、,-‐ '`'ー、, -ー:.' ̄`i:.:.:.:.:`i;:{;:;:;:;:;!:::.. ::ヽ /i |;: ;:|ノ|/ `V l_ノ,/
__> --― / ̄_〉-ー .!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|;;_ |;:|;:;:;:/;:;:;:;:;:;:/.:;:;|::ヽ, i;:;:::.. ;:;:ヽ、
/ , -`ー-、_ -__|___ ,/:.:.:.:.`i":.\ , -‐ ' ..:;:;:;/ :;:;:;|_ヾ、;:;/| ;:;:;:;;;;`‐--,
/ - ー- ,' -―'`ヽノノ___/`i:.:.:.:.:.:.:.:.:.|__ノヾ;:;:;:;:;:;:;:/ ,、;:;:;ヽ|,/ / 'ー---ー '
 ̄ ̄`ー ' /:::.. /_フ_ l___ _,/:.:.:.:l:.:.:.:.`‐-, "_/_|_ノi/l、 :;:/
`ヽ//::::::::::::::`ー- ,_>- ┘/ |:.:.:.:.:.:.:.:|,,__/ン -‐、 l__/ ノi/i/l
:::::::  ̄ヾ::::::::::::::::::::: 〉/, _/ !______/ ノ / } ./〉-\/ .| !/l
:::::...... `ゞ:::::::::::::::://>--―‐ノ //l ./__/|`ー-' |i / / ̄iヽ |
、::::::::::::::::::::... /::::::::::::::::::`ー‐---、/〉、///.| i./ .|_ -‐i\_/ |〉t
└┐:::::::::::::: |__, -‐'ヾ、:::::::::::::::::: | / |/ \/ / | | i`ーi-i
元有馬家家臣の牢人2(変身後)
- 82 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:09:53 ID:IeDGzt3Y
- 、
\ ィ
` ー-‐'´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 //
ヽ__ / /
| u. /
ヽ | |
\ヽ ! k'´ ̄`ヽ、0 _ u. |
ヽヽ | \__,ィ介く_,> /
| ! | ,ィ / | | u. |l / えっ
| _ `ー' | ヽ/ニl ト、__||´
-―{(|ヽ  ̄ ̄ r===、 ヽ. !
ソ l 、 `こ二´ /∨
〈 l \ f<_ ←忠茂
\  ̄フr‐'′ \
ヽ、 \___ノ \,.-―――-
/
- 83 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 23:10:35 ID:LWxlTPtI
- いや、ジーグなら十分対抗できるだろうwww
- 86 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 23:12:54 ID:3ms4IgGI
- 変身後って…鎧ですらないのかよ
- 84 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:12:01 ID:IeDGzt3Y
- -、 `''~ ..、,, ..,,、
、 `'-、 ` `''-、
ヽ `'-、. 、、 - ..,、 `'ヘ、
ヽ .'、 `'-、 .` \ .`''ー、、 \、 .〟
ヽ .ヽ .`'-、 .ヽ.\ `''-、 ゙ \. !.ヽ
\ ヽ `-、 ゙''-.l、.\ `'-、 `イ .ヽ
ヽ. .ヽ .\ 、 .`lッ、. |i, \. ヽ _______ / ̄/
\.. . l `'、 \ ヽ`'')i、 \ ヽ / / / /
゛ ヽ \ \ ヽ .゙㍉、 \ .ヽ / / /レ/ / ̄/
゙ー `‐ l `'、゙'-、 ヽ, ヽ /_____ / / /
l .t.l. .`'-、 ヽ .゙ll, / / iY/
l l ヽ .`'-、 ヽ .《 / /
l l. .ヽ . \ _____/ /
! .l. \ ゙''/ /
! ヽ .ヽ-、 .、 /_______/
〟 | i .l, `-ヽ.゙'ミ'、 l .`''i(、 .、 _从
i7 | ! .` ヽ.ヽ, l / ゙''-、 ゙/ / _从__
l/ ! ,rゝ ゙'.!/ ., ゙>、/,.,// // /
/ l | .! ゙ .\ .`t" /,、/'´ /
/ .lッ l゙ ./ l、 `' ゙' !、゙ //l
/ ./ l l゙ l ヽ ,l! ゙' '´ [゙ト、
/ / / .!';;='"゛ ! .\ i!.l .!.ヽ ゛
/ / / / │ /゙゙″ ! .!,〟 | 〕
゛ / / / / / _..‐ ./ .,〃 ,゙,, -l'''广
/ _x!″,≫''゛ ,/ l ,..-‐彡'"゛ _,,,..i.l┴'"´ ,! .!
,ii'" ijソ" _..-'´ ./ ,iシ‐'´ _彡-ー''''"゛ .,iゾ ./ │
.゛ _..-''″ ._..-シ'"゛ .,.;;,,,i〃‐'''"゛ ._..;;″ / /
_ _,, ニソ‐″ .゛ _,,, -‐'ア゛,, ll″ .. -'ン゛ /./゛
/ ._..-‐',゙..-'''"..‐"゛._,,,.. -‐'''"゛ / / . -'''Z/ . / ./
,..‐" .,, ‐″ ´ _,,, -‐'''"゛ _..-'´ ./ ″ ./゙,, ‐"
/ ._,,.. -ー'''"゛ _.. -'" ./ , '' /
.,..‐,゙,,.. -‐'''"´ _,, __,,.. -'ニ./ ._.. ‐'゙″ ,〃"
´ =ニ-`-冖''"゙´.,,i彡-‐'"
- 85 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:12:35 ID:IeDGzt3Y
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゙l, _,,..、 .| / ,..-、 /`l _
l l l | /´ l,、_ノ l |/ 〉
l | i' '´_,,、 . ,-、,-‐'''"\ l |レ'
l | し''´ 」 . l ._‐t .| ヾ'
l, | ,,.-''´ ヽ┘ l /
l | .| ! .! i
l l、_ノ 、 __/ l ,il!/
l | ̄ __,! ,ノ'il|′ .,. |″
l, └-...‐''゙ . / i|″ ./゛/
.ヽ l l, / ,ll′ / ./
.ヽ l, l ,./ .,i'|′ ./ /
ヽ l l / ./.i| / ./
\. .ヽ .....、 l l / ./ .ll゙/ /
\.ヽ .ヽ ゙''-、、 ヽ l / / i|″ /
.`'.l、 .ヽ .`'‐、、 .l l il冖-、 /.,i'リ.! ./
ス- \ .`'-、 l l , ''} .、 .\//./ l _ -、 / ,,〟
ヽ`'、 ヽ l'、 \ .l l.‐" ! .! ヽ/,/'" .ヽ ,..‐'./
ヽ \ ヽ l .\ ゙'-、 ヽ l, l │ 〃.l ヽ ,..‐" ./
! ヽ ヽ.l .\ .\ l l .′ ! .,i.l"│ .ヽ ,..-'゛ /
l .\ ゙.l, ヽ. \..l ,、 .l. ! "/ l ヽ .,/´ /
'ミ~-,,、 l ヽ|ヽ, ヽ. .l' l. , ----ir l, .l l l ,/ヽ /
`ュ,,, `'ゝ..、 ト \ .\ | ゙ミ-、 ./ . / l`'';;iへ ,....,,_. / .! ._..‐" .l. ./
.l\. l`ぐ'-、、 `''-、、.! \.\、 ヽ ! ! ゙メ、 / ∨ ″ `゙″ .l .,..-'´ | .ゝ ,,,
│ .\ l \ ,,、 ´l゛ ヽ ヽ. | l゙ !'" | /
.l''ー .! _,゙' l、 \ .| .`'-、│ _ / .  ゙̄'ヒ;;;;- ヽ,,_, ._ / .\ /
.vゝ ,/゛ .`'‐、、 .ヽ| `, / .ヽ ゙゙̄^'''''''' lr!-.li、ィニiii_ .! 、 l″
......,|__i;;_______,,,,,,,ミ;;ii. ,..-'´ \ .,/ ´ ._,,,...`-`-“゙゙´ ヽ---―¬'''''''''^゙゙゙゙゙'''― ..).
. |iili∠..iiiiiiiiiiv.....二⊇ニ`-ニ―----------――――ッ',゙,,.. -ー''''"´
- 87 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:14:17 ID:IeDGzt3Y
- 川/ ̄)
――・ < ・ / ギャア!
((( ミゝ ヽ ――・
―‐―― _-ヒュン─── (Д`;ミヽ ヽ,
/つ ミ/__ ―― _-ヒュン─・
ナー‐(⌒)'~ 》ゝ、__,,ィ /
―‐―― _-ヒュン―‐――・ ――・
| γ__|,ノ"〈__ノ〉 〉
/\ ノノ /\ 〈__/ /\ ヒイ!
/■\ /__●_\ /__●_\./■\ /__●_\
(lili・Д・)(; ´Д`) (; ´Д`)(lili・Д・)(; ´Д`) 勝テネエ!
/ つ_つ / つ_つ / つ_つ / つ_つ / つ_つ
人 Y 人 Y 人 Y 人 Y 人-───・ 逃ゲロ-!
し'(_) し'(_) し'(_) し'(_) し'(_)
, -, - 、
,、 ,、 ,イ!〃 , ='‐ \__ト,__i、_ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
l T! Tl'lT_-r-、ィ_‐_7´ l l! l! | │
l、` ` lヽ_lー〈!_,. - ´j _ -, ! │ くそう…
\`丶!、l  ̄ l /,ィ ´ / < もう手も足も出ないぜ…撤退だ!
\ i、!  ̄ l´ ,ィ ヽ/ │
l lヽ‐_7´ ll ゝ \______________
! j! ll ll ノ
ヽ、 !l__,.,. -'´
一揆衆の反撃に受け、城に攻め入ることも出来ないまま、多くの被害を出したため、立花勢は撤退。
攻撃は失敗したのである。
- 88 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:15:58 ID:IeDGzt3Y
- この時、松倉勝家率いる松倉家の軍勢は、重昌の命により攻撃に出ることを止められていたため、
仕寄の後ろでこの戦闘の様子を観ることになった。
〈 ,.-;ニ u、 / /∠-:::::::::.. ヽヽ
. { ゝ` ‐、 ', / ,rニ-彡=--、::.... u:::::::',
∨ _`ミゝ ヽ/ / 。 `ヽ、::::::::::::}
', r'´ 。`ヽ::j,、...... ::.::ヽ、 _ノ`::::::::::l __
}イ //:: ::::::::::::ヽ ::::`=ニ´::::::::::::::::::j r'´;:-
,':::::ー'彡':/ .:::::::::::. :: :::‐ 、:::: ..:::::::::|イ/::/::::::
{ :::: '´:::::::::::::::::. ::::::::::::::::::::.:::::l:: な、なんだあれは!?
', U \ r、 :::::::. u ::::::::::::::::::::):::j:: 何故キリシタンごときが、あれほど強い!?
', ..`.:::::::::::::...... ::::::::::::::r':::::ノ:/
', 、--‐ニニニ''-、,;, ::::::::::::l'⌒::;:'/
', .. :j匚-――-、-ソ ::::. ::::::::::::l-r''´/
', ::.゙''''" ̄ ̄`''''''´ ::::: .::::::::::;'::::l ノ
', ,;-――-;;:.. ..:::::::;;-':::::ノ (
\ '' '':: u ,;;;-‐'´:::::::::ゝソ
', ...::::ニ--―'''" ̄ ̄ ̄ }
'、.....:::::::::::::::;;-;'"´ _,,..-‐''  ̄ ̄7
「 ̄TT'''''''''"´/ ,.-‐''"~ .l
',ヘ l::ヽ ::::::::/ / |
l l ゙、::. ,' . ,' |
l ヽ ヽ / . / |
松倉長門守勝家
(まつくら ながとのかみ かつしげ)
-,_|__/:.:.\,,_./`‐-'、 / ̄i .| l / ,. -‐┤ / ./i て
;/_;;/:.:.:.:.:.:./t`ヽ li.´Yヽ,_/__ソ____ / / | // |/ そ
:.:.:.:.:.ヾ,,-‐ '`‐-' r===,ゝ<,⊥_ ヽ/ .i/ヽイ/illi,
.:∧/;:;:;:;:;:;:;(;:;:,ヽ、{ i!}ゝ-| 〉‐-/`ヽ__/ミミリVノノソ
/;: ヾ;,;,,;,-‐;\ヽ(";:;i'''i"ヾノ ̄`i ̄ヽ __ ヽミミ==イ=l おお、そこにいるのは松倉長門ではないか!
;;:: ::;:;\:;:;:-ーヽ` ̄ ̄ ̄i l,,_∠|ヽ,__\ ;,,ヽ__三`'"! |~〉
|;;:: ::;:;:;:`ヾ;,;,;,;,;,`ヽ_ -ー;'ー-,-'、/ .| l .;;| | 彡/V、i
|;;: ::.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| !\ __l__ _/|く \ /iヾ,;;!/ ヾ/__〉ミ
!;: :.:.:.:.:.:.:.::::::::../;;ヽ_i,-┬i、.! ヽ_|`i ̄'i_ヽ-ー 'ーt_//
ヽ;. /!_/ ! ;;;:l .|;;`i,-、i`iヽ_/:iノ!`i .! i
ヽ`ー- ,___ ,/ ヾノ .|_ノ|_ノ .| /| ;;;:l|冫、'二|/
ノ;:/ー┐ ;:;r、レ/|_ノ.|\/_/
`i;:{;:;:;:;:;!:::.. ::ヽ /i |;: ;:|ノ|/ `V l_ノ,/
|;:|;:;:;:/;:;:;:;:;:;:/.:;:;|::ヽ, i;:;:::.. ;:;:ヽ、
i":.\ , -‐ ' ..:;:;:;/ :;:;:;|_ヾ、;:;/| ;:;:;:;;;;`‐--,
.|__ノヾ;:;:;:;:;:;:;:/ ,、;:;:;ヽ|,/ / 'ー---ー '
:.:.:.:l:.:.:.:.`‐-, "_/_|_ノi/l、 :;:/
- 90 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:17:18 ID:IeDGzt3Y
- そして、激戦も終わりを迎えた頃、その仕寄の前になる城壁の上から、
数人の男達が姿を見せ、大声を上げて勝重を罵ったという。
;;;;:::::::::::`i::;;: ::;;;::\::;;;::::::::i ` 、/::;;: //_, - ―'´i`ヽ、i/´⌒フ'´
:::;;;;::::::::::`i::;;:: ::;;:::\::;i ̄ヾ/::i /´::;;;:::::::::ノ 〃 ,ノi/;;ノヽ、 ,::;;::
i::;;::::ヾ、:::`i::;;::: :;;::::::`ヽ _/iヽ、/_, -―' ´iヽ、__ノ´ ̄ /i / ヽ::;;;;;;;
ヽ;:::::::;;;;:::: `!:::;;;:::: ヾ:;;;::\::;i /´::;;;:::: / / / 〈 ヾ_ i :;;:::`ヽ、
ゝ:;;;;::::::::;; `i:;;:::: :;;;:::::\ i::;;, / / / `ヾ―-,`´
ヾ::;;;;、:::; `i::;;;::: ヾ::;;;;;;;;ゝヽーー';;i`ーr―'7 /_ノi /:{
 ̄iヾ::;;:: `i::::;;;;;:: ::;;::::::i`ヽ`ヽ /´ /´` ノ ,ー'´::;:〈
ヽ、 `i;;:::ヾ `i:::;;;::::: `;;:r`ヾ } ーー7`ヽ―/ `ヽ、 iヽ/i
ヾ、___ノ-'´ゞ:: `i::;;;;;::::::: iヾ' ヽ i r'´ ://´i! ̄> __,-―'i>ト`i / 年貢を納めさせるため、
、 i`ヽ ̄::;;:::::;;;:: `i:;;:::::::: _〉ヽ、 > 、_// rヾ iヽ_>/ r、;;;;::/ ゝ ` oi 散々に拷問で我らを責めたように、
ヽ、`ゝ:::;;:;;;;:::::::::::::;ヽ、::;;::::i ̄ヾ、 / r―'7 i' i、ノi ! //;;::ヽ、 `(i_)/ヽ この城を攻めてこないのか!
>:;;::ヽ::::;;;;::::::;;:::(:;;;ト、/`'、\ r` ヾ/i/ゞ、_// .i/::;;;;;;;;;;;;;;`ー- 、/ .0 こちらはいつでも相手をしてくれるぞ!
ノ;;::::》;;:::\;;;::::::::::::>ヽ`;;;/ ヾ;;r`´ ̄ ヾ」;;;;i/_ニニヾ .i/:;;: `;::::::::::::::`ー-
-―ー、;;;;;;:ゝー-/;;:i´ゝ`、 / /;;´iiiii| ヾ /;;i::::;;;;;;; 今日は何故攻めてこなかったのだ!
- 、 ヾ::;;, /:;;: iiiiiiヾ、_/ /iii/;;;;ヾ `ヾ/iii/ゝ;;;::::::::::ヾ、 この卑劣な臆病者めが!
;;;:::::: ̄', - ' ´;;:::" ヾiiiiiiiヾ /iii/ヾ~ iゞ、 /iヾィ´iヽ`ヾ::;;;;;;::;;;;;;
_, - -'´;;;::::ヾ ト、 i /iiiiヽミ ヾミ:/ i<´ ヽi ノ ~`ー - 、
:::;;;;;;;::::;r" ;:::::;;;;;;;;;::ヾiヽ、i /ミiiiii|三 _,,_〉/;;;;;; |!`~`' ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;;i! ヾi ̄
;;::::::::::::_, -ー'ヾiヽ;;;;;iヾ、iiiiii川/;;i`ヽ;;;; ノ ヾ:;:::;;;;;;;;::;;i`ヽ //
;;;;;;;;;;;;;;:::::::::_, - ';;;;;;i:::::::::::::::ヽ`i;;;;;;;;;ヾ/;;;;;;;;| ヽ;;/ ヾ;;;;;;;::::::| `ヽ
――― '´;;;;;;;;;i |;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽiヽ;;;;:::::|ヽ;;;;;;;;|ヾ ;; ヾ ゞ;;;;;;;;);;:: `i、
ヾ;;;;;;;;;;;ヽ;;;/i ヽミi;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、/ヽ、ヽ;;! ;i; ヾ、〆 、 ヾ;;:: ;::iヽ
ノ:.:::::::::::::::::::::::::::、、:::::. :::. . ::.
| :::::::::::::::::::::::::::::/丶、:.. ト、. ';: \....
_,ヶ‐ 、::::::::::::::::r''´ `ヾ \ト、 ヽ、_.....
,.-‐'''´/ ';:::::::::::/ u __ ` `ヾ `゙''--、::::....
. ,.-‐'´ / r _rヘ !::::/ r'( u `゙''ー-z
,.-'´ ヽ l l::{ -ニ;; ̄` 丶、 ゞ-
', r )ヘl  ̄`丶、 丶 l, u
ハ } / ` __z===ミ、ヽ ヽ l,
|l ト', , ;;;「 `ヾ、 ヽ ゙l ,. -ー ぐ、ぐぬうう…っ!
l ヽ ';;;, ,,,;;ヽ O ヾヽヽ,l ;, ,//_,,..-‐ い、言わせておけば…っ!
_ l. l ヽ }'';;, '';;;;;;;丶、 ` ヽソ,,」 //ニニ;;ニz__
_ -''/ ハ l. | | ''',,'''''''`;;‐;;ニ´ ,;;'''''' ;;;;;;;;;;;"´ゞニソ__,,..-
/ | l l `{ `-''"´-''´,,,;;;''' ,;;;;;;;;;;;;ヽ`゙丶;;;;;;;;/
,' | l l '、 '' ,;;;;;;;'' '';;;;;;;;;;;;;;u/
- 91 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:19:51 ID:IeDGzt3Y
- こうして、最初の原城攻略戦は、幕府側の敗退という結果で終わったのである。
ワアアアアアア!
\\ ヤッタヤッタ!我ラノ勝チダ! //
.\\ でうす様万歳!四郎様万歳! //
\\ //
;;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ,、,、__|lll|╋i:;:╋;:;:;;:╋il1_╋i!__i! ,., ''''
;:;:;::;::;;:;;:;:;::;:;::; ixYx .!;;;IIロ|[| トrrrrトHlHlhihihi1..
:::: :::: :::: :::: :::: | []X]|[ IIロ|品| | | |´l l l l|,,|||||||
:: ::::: ::::: : :. ,,,|ト.LL.![[[ | ,;;⌒";;⌒ヾ"⌒;:゛;,i,;,''";;,,
:::::,,,,,,,:::,;;'⌒;;;⌒゛"''⌒''' ⌒;:;"⌒^^ ;:;⌒ヾ⌒ ⌒^;;)
::x""⌒;:;:;iiii⌒ ii^^ ~;:;;;;⌒''''""''"⌒、;:;;;''". ^ "`´;:;ヾ
;::::;:i^ :::::⌒⌒ ⌒;:;;""'''''""⌒;:;;''",.,;;:;:;''⌒"";:;;:;⌒;:;:; ソ
;:;:;::; ^^;: /ヽ,.,"""'''⌒:::::::^;:;;"⌒;::;:;:;:´ヽ'';:;:;::::;:;:;:::⌒^^;;:"ヾ
__./i!/;:;;;;;;:;::;:;;;;:;:;:;:;''";:;:;:;:;:;:;;;::;:;:ヾ ⌒;:;::;:;:;⌒;::::;:;:;;:;:;:;:;:;:''⌒';,
 ̄ ̄i!/;:;:;:;;::;:;:;:;::::::''''''''''''';:;::;:;::;:;:;::;;:;;''''''"""'''';:;:;:;:;:;⌒;:;:;:;:;⌒;::;:;:;, ニ「
 ̄ ̄""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
__
/´ `ヽ ,r'"⌒`' 、
/ ヾ¥r \
/ ヾf r ヽ
/ f゙゙゙''''"""1 ヽ
/ |:::u:::::::::::::::| ヽ
l ,イ l| .ト、:::lj":::::::::::l |l ヽ
| ノ:/ノl l:::::ヽ::::::::::::::::::| .|:| ヽ
| f´r=",、レ::::::::::ヽ::::|j:::::::::l|:::|. r、 l
| /| |¦ ヾ_、.._:::::l::::::::::::,r'''"レ'「´l |
| lに| .|:¦ ``ヾ::::::::::::;r,====ッ l
| | し| |::::::ミ、◎ :::::::::/´ ,、リ ノ ぐっ・・・!
. / ヽ、| |::::::: `ヾ=‐='"::u::/◎ _..ノ:/_. -'´ ど、どういうことだ・・・っ!?
/ /| |:::::: |j |j:::::ヒ≡三= / .何故、百姓ばらの籠もった城如き、落とせんのだ・・・っ!?
/:::| |:::::___ U u ::::::`''ッ l
/:::::::|| .| f⊥⊥T‐r、__ r'::/ u / 俺は、俺は百姓ごときにも勝てんというのか・・・っ!?
::::::::::::| | ト、`┴'┴±±r干,コ'ェn / ぐ、ぐううううううう・・・・・・っ!!
:::::::::::| | |:ヽ _  ̄`'┴'‐'リ
::::::::::| | |:::::ヽ u ≡三≡ u /
:::::::::|ヽ | |:::::::ヽ u _.、 ‐ヘ
:::::::::| ヽ| N :::::::\_.. ‐''´ /::::::::::::\
:::::::::| ヽ | ::::// /::::::::::::::::::::::\
- 92 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:21:17 ID:IeDGzt3Y
- ,. -──- 、
. //⌒`ニ二^ヽ.
l L_ '⌒ヽ r'^ヽ
|r=i|.u.‐-, 、- | 内膳様・・・っ!
||l_||ィ、 {.___,ハ._ | 戦は時の運・・・っ!こういうこともあります・・・っ!
./|`ァ| l.ト三三三ァ}| しかし、我らは奴らよりもずっと有利・・・っ!絶対的有利・・・っ!
-‐'''7 |/,'ヽ.` ̄ ̄ ̄´ノ 慌てず、更に万全の体制を整えて攻めれば、
-‐'''l | ` ̄ ̄「´「¨'''‐- 、_ 二度とこのようなことにはならぬでしょう・・・っ!
| ヽ、 / 「¨'''‐-、._ 〉、
| ,⊥\ /⊥_ | / }i、 どうか、焦らず・・・慌てず・・・っ!
. ,、/)/〉,、 o|ー-/、 ` / / \
〈/,(////,、 |:::/ ____ / / //ヽ.
ヽ. ,|. " '' ン′V /lf o 7 // //ヽ、/
∨ -r''´ 〈o /└===ス // // ./
. / / } 〈 / \// // /
_____
(\\\ ヽ 、`ヽ
,ゝ\\\ヽ l. |
く '´``__\\i ! |
) ゙i ̄ ̄"トゝ|. | | ・・・ゆ、有利・・・!
< 、 u  ̄ u |_,リ | | l| 我らが絶対的有利・・・た、確かに・・・っ!
'ー-r==ヽ |‐' | l l|
r'──' //,イ | |
`7 u ./// | | |
`ー r〃/_| | |
┌‐;〃' | i | !ト、
- 93 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:22:53 ID:IeDGzt3Y
- この敗戦後、重昌は各大名家の当主・または名代を集め、以後の指示を出した。
_ __
/´=:ミ´二.ヾ\
/ '/ '´rー=、ヽ.ヽ 、ヽ
i / 〃,イ| u | |_L| l l 皆の衆・・・っ!
|.l.l ル'__リヽ ヘl_Nヽ!.l | 今日の敗退は、確かに驚きの出来事・・・っ!
| |.バ ̄。` ´。 ̄,".|l | だが、焦ることはない・・・っ!
. レ1 ゙ ‐- 〈|: -‐''u !`| 状況は変わらず我らが有利・・・っ!
ド」. トェェェェェェェ7,lイ! .そう、絶対的有利・・・っ!!
_,,... -‐| l ト、 ェェェェェノイ.l lー- ...._
,ィ''"´:::::::::::::::| l.l :::ヽ、三, .:´ :l.l |:::::::::::::::::`¨lヽ r'つ
. /:::|:::::::::::::::::::::::W \ ::::::::::: /lル:::::::::::::::::::::::|:::ヽ / ∟、-‐''つ
/:::::: |::::::::::::::::::::::::l. \ / .l::::::::::::::::::::::::|::::::ヽ ,.< )ヽヾニニ⊃
. /:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l /\ .l::::::::::::::::::::::::|::::::::::ヽ /\\ i lニ二⊇
/:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l/\_/\.!::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::ヽ /::::::::::::\.ゝ-─'ー-- '
:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l ハ /:::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::\ /::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::! ./ ヽ ./::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::/
ヽ::::::::::::::;イ:::::::::::::::::::::::::::V V::::::::::::::::::::::::::::ト、:::::::::::::/::::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::/ |::::::::::::::::::::::::::::ヽ ./::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ::::::::::::::::::::::::::::/
::::::::::::/ | :::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ::::::::::::::::::/
_:/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \_:/
,. 、
,. ´ _,. `、
/ _,,.. -‐''";Z_,,:ァ'' _,. ヽ
;´ 、_ゝ''" ´ `ー‐'-=-'Z_ ゙、
i ,ゝ )、_ :::::ヽ、 l
〈 /´ _,..-;.´-‐`ー=、ヽ |
'i|;、 、;' _,.-';:='_、==‐;:'、::::::::! {
',l,ノ,ニニ':‐、ゞ' ー"´イヘ‐ゝ'''"゙ ::::::;! ,r',ニニ:、l そ、そうですな。
イ'´,.=r;:i、ゞ` .:::::'!,/',.、ヽ,l.i 御公儀の軍が、あのようなキリシタンの百姓ばらに
| `"´ /.::::::.. u. .::::::::'::::ヾ`ヽ !l| 敗れる筈がございません!
| ' ::::::: .:::::::::::::::::)` ノノリ
', ヽ ::::::::::::::;::、-:'-ツi 今回は偶然ですよ!偶然!
!i ..-_____ ::::::::::::::!'、;;;:ィ´ 〉
`i ,r:''"゙゙゙゙゙゙゙゙´ ::::::::::::;!:::ノ,. 〈
ヽ '" ̄ ::::::::::/::::::'ヽ...ィ'
ヽ ..::::;::::': _,... -!i
ヽ ....::;:-';"-‐''"´ '、__
'、 ..:::::::::;;:-'-<'´ ヽ)`ヽ
>ァ='"''´ ヽ ,.,;;'´;;;;;;;;;ヽ、
l / ヽ ,.,;;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
,..-|/ ,i、 ,.,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
- 94 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:25:29 ID:IeDGzt3Y
- 从火乂YハYY从マミシノ ト、=彡
乂从八八乂从仆爪〈く{{从リ小从イ
爻八乂乂爻'⌒⌒``⌒`ヾ}ソ'⌒`V
爻从乂八ミ }.
スrrヘYハミ {
イ{{⌒ヾ{ミ、 -‐=‐- ニ二, ,_ ,斗rz!. …果たして、そうでしょうか。
ノ{{V(し个 .─┤ーfモテラッ'' ノ rZfテア/ 「窮鼠、猫を噛む」の諺もあります。
八ヽ └─── 〈 -─┘ 百姓といえど、命を捨てて掛かる者は、侮れませぬ。
イ介ー} 〉 ,′
((ノノ ト、. ´イ / かの一向宗の者どものことを思えば、
f爪∨ \ =ニこア / 百姓だからと侮るのは危険かと。
_,八 \ \ /
./ \ >ー≧ー‐ァ〈V⌒丶
ノ´ ` < │ 〉 ヽ
鍋島紀伊守元茂
(なべしま きいのかみ もとしげ)
( \ 、
\ \
.\\ \
/ \ \\
く u / ` ` \\
\ 〃=====ゞ |
.) l 、 |
/ ----゛ |
、-- ̄ u | ぐっ・・・っ!
\ 、 u | わ、わかっておる。
フ |
ゝ王王王王王ヲ .| だから、更なる必勝を期すため、
「 | 更に包囲を強化し、万全の体制を組むのだ・・・っ!!
L u | 挑むのはそれからっ・・・!必勝成ってからだ・・・っ!
 ̄/ U .|
/ ___-- |
/ __--、:::::::: |
`¨´ \//
く
人
- 95 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:27:35 ID:IeDGzt3Y
- / |::::::::| |
. / ,イ ノ l::::::::::!、 ヽ |
レ´/ ,イ ノ:::::::::::::::ヽ.ト、 lヽ i、 |
/ / / ィフノ ‐-、 >ヘ「 \l \ l |
. レ'レ'レ'ギ===、 ッ===‐ ラ"|ゝ.ゝ |
|丶,, @l _ @、゛ | |ヽ | 御公儀が、これ以上
. | `フ .|j~u  ̄ u |.|う) | 百姓やキリシタンなどに負けるわけにはいかぬ・・・っ!
| く 、 ||じ |
. | r=`=== ニニ二`i l | 左様、心掛けよ!
| l | l | 以上、解散・・・っ!解散だっ・・・!!
| !ニ二二と二二二ノ l .∧ l
l __ u ,、イ / ', l 「「「…ははっ」」」
\ ≡ ,、-'´ / .ム-―l ',
l\ ,、-'´ ,,、/ / ,.、-ゝ ヽ
| `i''´ |,.、-'´ / /,.、-''´ l ト、
| l レ ,< / /./´ .l |l | \
レレ / ヽ‐7イノ リ.リ \
こうして、重昌は、
「更に包囲を強化し、万全の体制を作り上げてから、改めて攻め入る」という方針を決め、
各大名家にも、その方針を徹底させることにした。
- 96 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:29:05 ID:IeDGzt3Y
- かくして、各大名家も再び仕寄の構築を再開することになった。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、掘るよ!、、、、、、、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、、、、、、、、、、、、、、
 ̄\;;;;;;;;;∧_∧、、、、、、、、、、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、、、、、、、、、、、、、、、、
、、,,,\;;;;(゚∀゚ ) ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(-_- );;;;;;;;;;;、、、、、、、、、、、、、、
、、、,,,,\;;;;;; );;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; );;;;;;;;;;;;;、、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\;;;;;∩∩;;;;;;;;、、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、│(´ー` );;;;;;;、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\ );;;;;、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\;;;;∧∧;;;;;;;;;;;、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、|(゚ω゚=);;;、、、、、;;;;;;、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\ );;;;;;;;;;;;;(´∀` ) 、穴を掘るよ!
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\;;;;;===∈○三⊂);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 ̄ ̄ ̄ ̄\| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、\__);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
鍋島家では、更に城に近いところに仕寄を立てたり、井楼(敵陣視察のためのやぐら)を組んだりした他、
原城二の丸の北側にある沼地を埋め立て、そこにも仕寄を築いたり、
城壁に横穴を掘って攻め入ろうとするなどしていたという。
- 97 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/21(月) 23:29:42 ID:LWxlTPtI
- シグルイどもは何でこんなに戦意旺盛なんだwww
- 98 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:31:31 ID:IeDGzt3Y
- そうして日は過ぎ、年も暮れの十二月二十九日…。
/0 ̄\
|:::::::::::::::::|
\___/
___
/ \ 一体、いつになったら
/ \ / \ 戦は再開するのであろうか…?
| - .. - |
| ' ̄` | それに、前と同じく、板倉様が攻め手に加わらなければ、
/\____/ヽ . .何のためにここに来たのか分からぬ…!
_,;‐-、_ .______,
/,. ..::. 'i∠三;;;:.:`‐、.
し;;、"''./_,. ゛ `ヾミ;)
`"/ _・ ) . .:.:_.::;`ト-‐、
i.;'"゛ . : :.::・ )::::!:.:;;` `i
,,イヾ、 .: : . `;::;ノし;:.. 丿 若、焦りは禁物ですよ。
/ `‐、`'ー、,,___,.ノ;( し'゛ どっちにしても、あと一度は戦うわけですし、
,ゞ、 ,,イ`マニヽ-‐".} .それまでは体を休められるのがよいかと…。
ノ`''ミヽ!_ ‐く,、:.::).:.:.ノ
./ ` 、,`''‐二ニ二し‐''1
{`'.、 ゛''‐-、,,;_;;;...-‐''",l
武藤太左衛門儀信
.(むとう たざえもん よしのぶ)
- 99 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:33:17 ID:IeDGzt3Y
-
/0 ̄\
|::::::::::::::::::|
\___/
ノ L___
⌒ \
/ \:::::::/\ わかっておる!
| ・ .. ・ | だが、討ち死にするためにやってきたのに、
| . |::::::l | .これではあまりにも…!
/\__l;;;;;;l__/
/ /__ `ー'ヽ !l ヽi
( 丶- 、 :: しE |そ
`ー、_ノ ∑ l、E ノ < ドンッ! おーい そこの人>
レY^V^ヽl
- 100 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:34:44 ID:IeDGzt3Y
- /:.:.:.:.,-、:.,.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`丶、
/:./`Y:.:.:.l:l:.:ヽr‐-、:.:.:.:.:、:.:.:\
/:.:./:.:.:.:_l::::::/l|:.:.:.l:.:.:.:.ヽ:.:.:、ヽ、:ヽ:ヽ
,ィ':::::/:::./ l::,ィニニ!::::l^l:.:.:.:l、ト:.:i、:.:、:.l:、:':,
/'イ:::::::::/ //ノ⌒'i|:::l l::::::,!:l:::、i:.、!::、!:::::l
/::::::::/`ーァ'" ゙!メ、_|:::,、::::::::::::::::::::l::::::|
,':,イ:::::l '´テ`ヽ、 ,ィi―レ<!::::::::::::::::::i、::::r{
l/ l::::::l ,=ァz、` r' __,,,レi:::::::::::ri::;:;j;リ ちょっといい?
/:/l::l.ヽゞ-'` ィ'"で::),ソ,!:::::,イT!:;:;:/ ここ、板倉内膳様の陣で合ってる?
'´ ,ノ、:', ` ̄  ̄ ´ /:/r'^ ソ:;ト:!
'´ l:f', / シ′`Ti:;:;N` 俺、初めてここに来るからわかんなくてさあ。
.,リ ヽ 、`___,. / リヾL__
\ ー- / _,. -‐:'´:ト、
` ー-z<_,. -‐ '´:.:.:.:::::::ノ:::\
「二l-┐:.:_,. -‐''"´:.:.:::::::::丶、
ゝ-‐fi´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::丶、
/0 ̄\
|:::::::::::::::::|
\___/
___
/ \
/ \ / \ …何者だ、お主は。
| ・ .. ・ | それを答えぬような輩に、開く口は無いぞ。
| ' ̄` |
/\____/ヽ
- 101 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:36:15 ID:IeDGzt3Y
- -=ニミ丶, .. ,、
r、,ィ') , -r''"二 ,..、 ミミヽ、
,/7',ソイ∠_ィ彡r=、 ,イヾNヽ ヾヽ
l ゙l 'l /,r''ァ'"7イ/KlLr'i||lイilト、li,ミト、
,' l ^ソ/l{{, / l//ノl!'li, llリ lllノl llト、i
,ri,7 l /ヽ-ゝ=/='" l `メ-rリllトi llN}
/八 ノ ,;r::'"l‐土ミ、 ! /-;ェミl||l lllヾ
/ll:.:.'i, ケ´llィ:rH,{i,(9ヾ ノ '"i9ライll7l! l:::ニニニ:::l ああ、ごめんごめん。
_/:l:l:.:.:∨:::::ll リ、', `゙゙゙´ i! `゙゙" ノクハ! l::ll゚々。ll:l 俺、松平伊豆守様の使い。
,/:.:.:l:l:.:.:.:.ヾ:::l:l ヾ,、 :' ,イli′ l::l,ニニl:l
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ニノ l:ゝ、、-―-, ,ィi|八| l::ll__l:! 板倉内膳様にお伝えすることがあるから、
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ リルiヽ`三´イXN 〉==:ィ二ニヽ、 ちょっと通してくんない?
:.:.:.:.:.:.:.:.:r' r-==L,__,rl==-i, l::::::::::::/^ヾ、',
:.:.:.:.:.:.:.∧ , ィ:.:.:.:.:_ll___ll_:.:.:.:.{-: 、、 l::f|「o〈/,二 ,}
:.:.:.:.:.イ:./-‐:''":.:.:丶、└r――r┘:.:ノ:.:.:.:.`丶l:::ヾ=シLl;-、 ,ノ
:.:.//:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.`:ll―- ―ll'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:L::::::::::::/⌒'/
'":::/:.:.,!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.:.:.:.:.:.:.:ll:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:~l´:fY fL、
:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ll:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.V ,リ:l:l,
:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, リ:.:.:.:.:.:.:.:.:}}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:l /:.:.l:.}
:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j:.:.:.ヾノ:.:.:.:.:l
:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ll:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.∧
松平伊豆守の使い
/0 ̄\
|:::::::::::::::::|
\___/
___
/ \
/ \ / \ ま、松平伊豆守様の使者…?
| ・ .. ・ u|ヽ し、しばし待たれよ…!
| ⊂⊃ | l
/\____/ /
/__/__ __/
- 103 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:38:12 ID:IeDGzt3Y
- そして…
_ , -─- 、
/ ニ `′二_`ヽ.\
/ / ヘヽ -‐、 \ ヽ
/ / , l f'``"" | ト l l |
! | 〃 , | u. l | l |、 | |.|
| l /イノー-、 rヽ!'ヽ!ヽ |
. | /l''==a= , =a==''|r、! …そなた、松平伊豆守様の使いと言ったな。
|,イ| ` ̄ 〈|  ̄´ ||'イ 伊豆守様から、何を言付かってきたと言うのだ?
. トl.| _ ヽ _ l'イ|
l l.ト、.‘'''" ̄ ̄`'''’,イ l |
-‐'''l ! l.\  ̄ / | l |`:ー-
::::::::::l,ル ト、 ` ー '´ ./!ル':::::::::::
:::::::::::::::N \ / |':::::::::::::::
::::::::::::::::| ,>< |:::::::::::::::::
,,..、,_,,...、
, '"´ ,ヘ r ミ丶
,r '.: : : :. ./リ<L:f゙ヽヽ
/:. .: ::: :. :.. .! l jl!´!ヽノ::',
!::::::::::::::::::::::::l=lz'=-ハト、::ト、
l:::::::::::::::::::::Nl llィ6=、 〈N! ええ、まあ、大した事じゃないんですけどね。
ノ',:::::::::::::::::::{,リ l ゙ー' ヾ'、
',:ト::::::::::ハj_ ノ __r'′
l!ヽ:::::イ 丶、.`゙´ィ′
リル -―‐`干´‐┐_,,. - 、
ノ:.:.:.:.:.:.:.:._, -― ''゙´:.:.:.:.:r:.:.:ヽ
〉:.:.:.:.:.:'"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.`ヽ_
_jr'",:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:,ユ、
/:.:.:.</:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:./,イノ
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、l,:.:.:.:.// ヾ
〈:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ:.:.:i:/ ヽ
ヾ:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.リ 丶-、 /7>、、
'、:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`'ヘ ヽ:`/// \
- 104 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:39:44 ID:IeDGzt3Y
- ,.ィ'"´ `丶―- 、、
/ィ'",. , z'" 、、 丶 `ヽ、
/::::/ィ'_,/:::彡ィ_, _,,_ヾli 、ヽ丶ヽ,.-‐v┐ ボリ
/::::::::::::ィf'ク:ィ:::::::::::ィ'-、:ヽィヘ, l 、ヽr‐-Lr i l l^i,
/:::::::::::::{{ィシ,/:::::::,ィ}トミミ:/::〉::ヽ l i ト`丶 ヽ! '、ヽ ', ボリ
,:'::::::::::::::::li、/イ:::/ ノノ=ェ/:/=}li::l :::.::.::.::::::〉 )
ィ'ノ/ィ:::::::::/ゝミ=/z= '" /:/ ,il:!l::ll::::::::::::::/ ,' / /, ' ボリ
,//:::::::::::久/ ノ ,'ハ! /リ l:l !:::::::::::/ /,/ /'′
ノィ:::ィ::/,f=ミ丶、 / ヾ/ il ,l:/!::::::! /′
l/| リ 'li、(゚::ン、ヽ ,ノ `_,ェ=ilイ:::::::', '、 伊豆守様、それに戸田采女正様は
リV! `' ー- ゙ ,.ゞ'ーニ,o‐rチソ:::::::ヽ ヽ 昨日、小倉に着かれました。
ノ 'li, /.:. '´、`‐"ィ"/,}:l:::/ヽ ヽ
li、 :.:.: ` ̄ノ /リ|/ ヽ 丶 一月の四日頃に
l:〉、 、, ,ィ'i7´ ヽ 丶 こちらに着陣される予定です。
リハヽ丶ー‐-- 、、 _,ィ/ リ ′ ヽ 丶
// リiト、`ミニ=' , ィiリ/ ヽ 丶
ノノ} ` ― ''"´ |ハソ_, -‐、 ヽ 丶
r―==ニフ_____,ノニ'":.:.:.:.:{ ヽ 丶
ノ:.:.:.:.:.:.:.:./~):.:.:.:.:.:.:.:.:.| |:.:.:.,. ='":.:.:ヽ、 ヽ 丶
_-‐─------- 、
⌒/ ─ ヽ
// r ─ \ \
/ .r \ \ ヽ
./ / | \ \ \ \
/ / / (ヾ ⌒ヽ. . ヽ
| | | |:::::: ::| || || || || || || || |
.| | | .|、::::::::| || || || || ||ノ|ノ | \ |
| | ノ_| | \::::::|ノ.|ノ|ノ|ノ|ノ-‐─|ノ| .|
.| ノ| / ::|ノ::: \ 、 / :::::::| \ |
| ノ:|ノ=====ヽ ::"======::::|r‐ 、. | な・・・っっ!?
.| rへ||::`ヽ ○ ノ;| ! ○ ノ :::||Fヽl |
| |に ||:::::::`~<ヾ| `--~´ ::::||レ./|
.| .ヽ_||::::::ι :::: υ ∪ :::|| ノ |
.| | .|::::::::: ヽつ :::| | |
| .| |:::ノ⌒⌒~――~⌒⌒\ ::| | ||
.| |::[ ̄⌒ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⌒ ̄] ::| | ||
| |. ヽ[________ノ /| | |
.| | | .\:~─~┴~─~′ ./ | |
| | | | .ヽ ≡≡≡ / | | | |
|ノ/| \::::: ≡ /| | |\ .|
-‐'''"~:::::::|ノ| |ノ "'''‐--‐'''" |ノ| | |::::::~"'''‐-
:::::::::::::::::::::::::|ノ| ヽ ./ ||ノ|ノ::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::| \ / |:::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::| .\ / |:::::::::::::::::::::::::::::
- 105 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:41:24 ID:IeDGzt3Y
- _,,.-z
_ i'":::::::: ゙̄''‐-、_
>:ヽ:'":::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ,
/::::::;;;;:::;;;;::::::::::::::::::::::::::::::_;;i 、ノ゙''‐''"
7,;::::::i!!!Y!!!!:::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:/::|、 u !;::i、::i::;::::::::::_ノ.
/ムY、、ヽ、 y"Vヾ'',,-,:7 おい!着陣とはどういうことだ・・・っ!?
|゙'ヽ、,,! /,.-‐''"~ }∠、 この一揆勢の討伐は、上様より俺が頂いた役・・・っ!
|、 o ). o ノ.|::;;;::)
|゙〒‐" u ゙==" |:i/ 伊豆守様と采女様は、一揆鎮圧後の仕置のために
| ヽヽ _,,,-'工]/-‐、 来れられるんじゃなかったのか・・・っ!?
| |コココ工!┴ '" | |''":/
| |,, -‐-,-――--! |:::/_,,,
!.!工エココココエ工ソノ:::7::::::!/"''V⌒
」ヽ、 ‐≡‐ v. ,.イ:::://:::::::::::::::::::::
,r''" ̄ヽ:::!ヽ、,,_,,.::'" !/!/:.i:::::::::::::::::::::::
/ L -‐''" !N ト、 /: :i:::::::::::::::::::::::
. / .:::! ... :::|: \/: : : i::::::::::::::::::::::::
/ ... :::! ......::::::::::|: :/ ヽ : : /:::::::::::::::::::::::::
/ .. :::::::! ..:::::::::::::::::::::::|/! ノヽ /:::::::::::::::::::::::::::
/:/ / / /:/イ l::::///r‐|::li A::l、リ-ァシ!::/l::::::l::::ll、:::ヽ
// / // /:/::l ll::::://:::/~!::/|l'!:lヾl-‐y':/゙l::::::lト、:lli,:::::i,
l:i /l /:/:/::/:::l ll:::::l/// l:/ ll l:リ:/⌒iソ l::::/l l}::ll:l:::::l
,l:l/:::::::/":::/::::ll:ll::::〈//、、,l/ ,ll _lル′ ∧、,l::/ l,/!:::::::::::l
,!::::::::::::::::::/:::::ll::ll:::::l//ヾミムェリシll′/ ヾi:ムiッ il::::::::::::::l
/:::::::::::::::::::::::::::ll::ll:::::; ,l. -‐リ‐-、、! _,,.斗‐-リl:::::::::::::l
//l::::::::::::::::::::::ll::ll:::::l´l_,,,..,,、 `` 7 ,.lL.,、/゙l:::::::::::::l
/'′ l::::::::::::::::::::::::/ll::/ 'if'´{i::フ`ヾ' ,ィでiフ ,リ',!:::::::::::リ
l::::::::::::::::/}l::ルl/ ヾ==='" i, ` ='" ハ/lN::/
l:/l::::::::://,リlノ/ ヽ、 ,!lリ/ l/ だって、一揆鎮圧されてないじゃないッスか。
リ l:::::::::{/ 八 〉ノ /,i′ l'
/ lj::::::::ヾ ` // 伊豆守様は、こちらに着陣したら、
,l::/}:::::`ーi 、 、、____,., / 一揆鎮圧の指揮も取ることになってるらしいっスよ。
/イク:/l::::::l 丶、 ` '' ―-‐ ''´/
ソ /::::::l 丶、 ー-‐/
/|/W `` ミォ- '′
__,lム,.ノ /
/:.:.:.:.:.:.:.:. ̄`゙`'' 丶 、、 l
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Fl‐'--ri、
,, イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r'‐'―- Lll_
.:-‐ '' "´:.:.:.:.` ̄ ̄`丶、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.L:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、:.:.:.:.:.:.:.. 「!``:.‐rr{
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`丶、:.:.:.:ヾ t,__l.l:l
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:``ーヘ',:.:.:.:ヾ{,
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l'l:.:.:.:.:l ト、
- 106 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:43:38 ID:IeDGzt3Y
- _-‐─------- 、
⌒/ ─ ヽ
// r ─ \ \
/ .r \ \ ヽ
./ / | \ \ \ \
/ / / (ヾ ⌒ヽ. . ヽ
| | | |:::::: ::| || || || || || || || |
.| | | .|、::::::::| || || || || ||ノ|ノ | \ |
| | ノ_| | \::::::|ノ.|ノ|ノ|ノ|ノ-‐─|ノ| .|
.| ノ| / ::|ノ::: \ 、 / :::::::| \ |
| ノ:|ノ=====ヽ ::"======::::|r‐ 、. |
.| rへ||::`ヽ ○ ノ;| ! ○ ノ :::||Fヽl | バ、バカな・・・っ!
| |に ||:::::::`~<ヾ| `--~´ ::::||レ./| こんなバカなことが・・・っ!!
.| .ヽ_||::::::ι :::: υ ∪ :::|| ノ |
.| | .|::::::::: ヽつ :::| | |
| .| |:::ノ⌒⌒~――~⌒⌒\ ::| | ||
.| |::[ ̄⌒ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⌒ ̄] ::| | ||
| |. ヽ[________ノ /| | |
.| | | .\:~─~┴~─~′ ./ | |
| | | | .ヽ ≡≡≡ / | | | |
|ノ/| \::::: ≡ /| | |\ .|
-‐'''"~:::::::|ノ| |ノ "'''‐--‐'''" |ノ| | |::::::~"'''‐-
:::::::::::::::::::::::::|ノ| ヽ ./ ||ノ|ノ::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::| \ / |:::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::| .\ / |:::::::::::::::::::::::::::::
/:.:.:.:.,-、:.,.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`丶、
/:./`Y:.:.:.l:l:.:ヽr‐-、:.:.:.:.:、:.:.:\
/:.:./:.:.:.:_l::::::/l|:.:.:.l:.:.:.:.ヽ:.:.:、ヽ、:ヽ:ヽ
,ィ':::::/:::./ l::,ィニニ!::::l^l:.:.:.:l、ト:.:i、:.:、:.l:、:':,
/'イ:::::::::/ //ノ⌒'i|:::l l::::::,!:l:::、i:.、!::、!:::::l
/::::::::/`ーァ'" ゙!メ、_|:::,、::::::::::::::::::::l::::::|
,':,イ:::::l '´テ`ヽ、 ,ィi―レ<!::::::::::::::::::i、::::r{ .バカバカ言ってもしょうがないでしょ。
l/ l::::::l ,=ァz、` r' __,,,レi:::::::::::ri::;:;j;リ まあ、来るものは来るんだし。
/:/l::l.ヽゞ-'` ィ'"で::),ソ,!:::::,イT!:;:;:/
'´ ,ノ、:', ` ̄  ̄ ´ /:/r'^ ソ:;ト:! あ、そうそう。
'´ l:f', / シ′`Ti:;:;N` 戸田采女様から手紙を預かってるから、
.,リ ヽ 、`___,. / リヾL__ それもお渡ししておきますね。
\ ー- / _,. -‐:'´:ト、
` ー-z<_,. -‐ '´:.:.:.:::::::ノ:::\ それじゃ。
「二l-┐:.:_,. -‐''"´:.:.:::::::::丶、
ゝ-‐fi´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::丶、
- 108 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:46:08 ID:IeDGzt3Y
- __
/´ `ヽ ,r'"⌒`' 、
/ ヾ¥r \
/ ヾf r ヽ
/ f゙゙゙''''"""1 ヽ
/ |:::u:::::::::::::::| ヽ
l ,イ l| .ト、:::lj":::::::::::l |l ヽ
| ノ:/ノl l:::::ヽ::::::::::::::::::| .|:| ヽ
| f´r=",、レ::::::::::ヽ::::|j:::::::::l|:::|. r、 l
| /| |¦ ヾ_、.._:::::l::::::::::::,r'''"レ'「´l |
| lに| .|:¦ ``ヾ::::::::::::;r,====ッ l
| | し| |::::::ミ、◎ :::::::::/´ ,、リ ノ
. / ヽ、| |::::::: `ヾ=‐='"::u::/◎ _..ノ:/_. -'´ ぐううう・・・っ!
/ /| |:::::: |j |j:::::ヒ≡三= / こ、こんな不名誉、認められん・・・っ!
/:::| |:::::___ U u ::::::`''ッ l 俺が、この俺が、百姓の一揆ひとつ鎮圧できないと
/:::::::|| .| f⊥⊥T‐r、__ r'::/ u / .思われるなど・・・っ!!
::::::::::::| | ト、`┴'┴±±r干,コ'ェn /
:::::::::::| | |:ヽ _  ̄`'┴'‐'リ な、なんとか・・・なんとかしなければ・・・っ!!
::::::::::| | |:::::ヽ u ≡三≡ u /
:::::::::|ヽ | |:::::::ヽ u _.、 ‐ヘ
:::::::::| ヽ| N :::::::\_.. ‐''´ /::::::::::::\
:::::::::| ヽ | ::::// /::::::::::::::::::::::\
十二月二十九日、小倉に松平伊豆守・戸田采女正が到着したとの報告を受け、
重昌は大いに焦った。
- 109 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:48:16 ID:IeDGzt3Y
- ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:ヽ:::ヽ:::::::::::::: ヘ::::::::::::::::::ヽ:\:::
::::::::i:::::::::::::::::::/:::::::::〉、::::ヽ:::::::::::::: ヘ _,,,_:::::::::::ヽ::::::
:::::::::i::::::::::::::::/:::::::::/ \/\:::::::~:::i_ ヘ:::::::::|:::i:::::
::::::::::||:::::::::::::|:::::::::/__,,-"\::::\`'',<::i 〉|::::::|::イ:::::
::::::i:::|::::::::::::::ヘ|::::/ _,,_ ` -'" ノノ |',::/|ノ|:::::
:::::::',i:::::::::::::::::::',/ ./ソ:| ` `' ',|/彡|/
:::::::::ヽ:::::::::::::::ヽ'., <_i':::ノ .、 | " 律子姉ちゃん。
::::',::::::| ヽ,::::::::::::::ヘ  ̄ ' ./ この人、なんで焦ってるの?
::::::ヽ::ヽ_ `ヽ:::__::::\ 〉./
ヘ|\;;;;|ヾへ_∧. ̄ ̄ /| あと、なんで律子姉ちゃんも解説なの?
_/ -, ,, _ __,,.| |
/ \ ` ミ/ __./ |ヘ
/ ', / ,_、| _/ ト,ヽ\
. / ',|. .| || / .| ', .ノ
/ .| | ヘi /
. ,.-=ニ二ヽ、 ,.-、
′ _. -‐一`ヾ∠ニl|、
,..:.´.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::リ::ヽ、
/.::.::.;.::.::.::;.::.::.::.::.::.::.、.:.:.ヽ:.:.\
細かいこと気にしちゃダメよ、涼。 /.::::/::/:::'::::/l::l::::l:::::l:::::::';:::::::';:::::::ヽ
禿げても知らないわよ。 ... li::::::l:::il::::l::::l:||::|::::ll::::|トl::::l:::::i:l::l:::::::i
. |l:::::|:::lトN、」ハハ::」|::」l::|::::|:::::|:|::|:::::::|
「は、禿げないよ!」 lヘ:::l、:{'⌒ヽ. '´ ̄`ヽ、l::::jリN:::j:::l
. ヽヾ1|y'Tヾ゛ 丁ヾ、_,|lTムkl:/::/
ま、禿げはともかく、 ,-x‐<フ{Tゝしノy‐f ̄上メイイ::K) j/
この時、板倉重昌が焦るのは / ュ_} } }, |:トー-イ `ー‐一'′!::ル/ }ハ
当然といえば、当然なのよ。 . ヽ ⌒Y^′l::!ヽ、 、ー┐ //ン{、_ ノノノ
. ,ハ、 _ ノlムrィ\ ヽ.ノ /公ム厶スス彡'′
「どうして?」 ...... ,r=7 〈 ´ /__`ー亠'´_>ー ´ __イ、
ノ;r〈 ヽ∠}/,.' ̄,'フ7l/ ̄ ̄ __∟、
/,' / ,´,>‐一´_´ ', ' Oゝ‐;¬,ブ' ̄', '´ ̄>‐ 、
,/´, ' , ´/, '´,. -‐_´‐' _'/,. '´_,. ' ,. ' , ',. ',. ',´ ', ',.ヘ
// , ' , ' ,/,' ,' ,' , '´O, ‐'´, ‐' ,. '´_,. '´,. ' ,.' ,' ', ; , ;. ;l
./ '/ ,.' ,.' ,.' i ;. ; ; ; ,' / , ´,. ',. '´,. '´ ,. '´,. '´, ','',. ; ',. ; ; ;.|
l , , ' ,.' , ' , '{ : ; ; ; ; ;l ,' ,.' , ' , ' ,. '´,. '´,. '´, 'i. ', ', ', ',. ; ',l
l', ' , ' ,.' 'ノl ; ; ; ; ; j,' ,' ,.' ,.' , ' , ' ,. '´, ' ,ヽ{、', ', ', ', '、,ハ
- 111 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:50:11 ID:IeDGzt3Y
- ,,.:==≧ヽ_/_ ̄㍉、
,..<:  ̄: : : : : : :>.、
/. : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ
だって、 ....... /: : : : : : : : .:;:ト、i,:: : : : : : : :.',
,: : : ::ii: : : .::/リ .i| i: : : ::i: : : : !
「こんなの簡単だろうけどさ、 . {: : : ::l| : : ::|!/ | |i:: : ::|!: : : .}
この仕事、頼まれてくれない?」 ∨.:i,≠三< -‐=ミィ:_:/
. f'|:ト f'{式ヽ イ式トァ.|:i }
って言われて任された仕事が、 ...... ゝi. (゛¨´ )‐( ゛¨´) i:|ノ
思った以上に手間が掛かって、 ィ〈 |:i',  ̄ '  ̄ 'lリ /:i、
四苦八苦してるところに、 .... \:.〉._.-i'´〈|:.〉. ‐ ‐ .<}:/゙:}、_ _/: ノ´
>'=ィ='ーヘ. 丶 .< ノ'ー'=‐=ィ''´
「来週には別件で他の人が来るけど、 ...... -ト、 ¨´::|-、
アンタの仕事が終わってなかったら . _.、-{ 、 `゙'「 ,}、.. __
それもまとめてやるってさ。 ...... ,..'"〃ヽ〉 il `ー.|イ 、 ヽ }` 、
…つーか、なんで終わってないの?」 ... l ii ll || {,ィil ll ヘ{ .l; .| i|ヾ 、∨、i
| ll ll || { !| | }} i}∨o il ', ヽi l|i
とか言われるようなものだもの。 .... 〈 |l || i| i |,〈i |i i} ヘ i! ヘ ヽヾ', il
重昌の立場は今でいえばエリートだし、. . il|斗ニ ¨.ヽ.}} }| ; }} |b| } ll } i} ト.
ましてや、才がある事を自負していたんだから |i|ゝ‐‐ 、ヽヽ.} | }} i| | i ii / リi i!',
こんなこと言われたらプライドが許さないでしょうね。.| i゙r''_´` i ノ/ /;di { .///i| ll i
| | i´ll`ヘ |ー=ニ≦=.!_i{::| i| i| |;
| | li i| |!', } }===‐- -ニ=ミ i|.}
/'  ̄ ̄`ヽ ,ィ⌒ト、──-tz._ _
. /' ,.ヾ/: : : : : ::\ : : : : : : :: : : : :ヽ
{! /: : : : : :: : : : : :: : :.ヾ : : :: : : : : : : :: :.\
/: : : : : :: : : : : :: : :\ : : :: : : : : : : :: : : : : ::.\
/: : : : : :: :从 : : : :: : : : :\ :: : : : : : : :: : : : : :: : :.ヽ
/: : : : : :: : :〃{{: : : {: : :: : : : :.\:: : : :: : : : : : :: : : : : :}
. 〃: : /: /:/|| {: : : :ヽ : :: : : : : :.\: : : :: : : : : : :: : : :.{
{ 〃 〃 〃 |l \: : ::\ : : : : :: : : ヽ: : : : :: : : : : :: : :ミ.
. 乂{: : : : :八‐' {! `ー─‐‐-、: : : : :: :.ヽ: : :: : : : : :: : : : :ト、_,ノ …なんか、面倒臭い人だね。
}: : : : :.|  ̄¨} : :: :} : : : :: : 、: : : :: : :ヽ いいじゃない、「思ったより難しかった」って言えば。
. /: : : : : { ィfテト、 ィfテ示)ト、 /:::::/:: : : } : : }: ::.} : : : :: :.}
{.: : : : : : :辷 V沁 _Vt:j刈 ソ::/} : : : : j: : :.:! : :.! : :.: : :/ 実際、苦戦してるんだし。
\: : 〃 ̄ ̄乂_ Y´ ヾ炒7 .j:: : : :ノ}: : :.} : :.} : : :.:/
{ ァ ̄`{ /==ノ.::,ィ'´ /: : /: : ,ハ:.:.:/
`ー┬ ′' ー─‐──' // r‐‐':::/ !: / }:./
. \ し |: :/¨ |:/ |/
. \ へ イ {从
/ \ ィ ヽ
. / 〃 ̄ ̄} / ̄`ヽ
- 112 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:52:05 ID:IeDGzt3Y
- . r―=ヽ ,ィ=‐-、
,.ィ≠´ ̄:`:゙^:ニ‐-..、 ヽ
/. : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
それができるなら苦労しないわよ。 〃. : : : : : : : ;イi: : : : : : : : :ヘ
いくら実態としては牢人がかなりの数いて、...... i:;'. : : :i: : : : // |ハ: : : : :i: : :;ハ
信仰の為なら死も辞さない厄介な敵だったと訴えても、 |:|: i: : i|: : : // リ |i: : : :リ: : :;:;}
一揆衆に「百姓」というレッテルが貼られている以上、 !;ィi ̄≧=、 ′ !|_: : /: : :;:;リ
それに勝てない言い訳としてしか {,':i、、.__,, ´ ̄≧.、7;:;:/
取ってもらえなかったでしょうね。 .. _/i. i: | ( ¨¨ `マ__,-‐=-ェ,_ //}´
. ∨.:! _|:il  ̄ 〈 `、._,.イ/:iソ
武士にとって、同じ武士相手ならまだしも、 \}:ヘ=:{: : ! |\ ___ ,-, /:ノ ,
「百姓と戦って勝てない輩」なんて評価がついたら ..  ̄¨´ ̄ヘ! \  ̄ _i .i<//:ト,_ /:iィ
それこそ、本人だけじゃなくて、 .. _.| `ーrニヾ._|〃ーヾ:}=ェ:_:ノ′
一族郎党に至るまで面目を失う羽目になりかねないの。 __ノ `‐-〈//.,ニ i ゙¨
. , -'"彳/〃/>.、_|ヒー-} | ̄"'''- .
そして、当時の武士は面目を失うくらいなら ..... //,ィリ/〃/ / / iP|ト、 { ∨i| ト、ヾ、ハ
死んだ方がよっぽどマシくらいに考えてたんだから、 ///,.=| 〃/ / / :i|.|| ヘ_,.ノ \i_ } i| i ',
そんなこと、言えるはずも無かったのよ。 . /.〃//, ‐i//〃〃 /|o|:i| |\ ノ`ヽ\ヾ∧
. , -'"// 〃 //リ{:. / 〃 イ :|. |: i | iト、\\ヽ、\ ∧
言えるとすれば、まあ、勝ってからでしょうね。... /〃//, イ´ /´¨∨i |i il i| |o| l:| |:∧ .\ヽ、.\\.',
つまり…どういうことかわかる? i'´r'´///>'´ i:{ l! l| l: i:|. | || i| /∧ヽ.\` 、\`ヽ
{ ll .ー‐-‐=≠、 ∨〉 ヾ {i i|o| |i リ ノ/ハ.ヘ \`、 \ヘ
____y⌒ヽ
,. ´: : : : : : `⌒}}∠≧=‐-
/: : : : : : : : : : : : : 〃 ̄` 、
( /: : : : : : . . . . : : : : : : : :.\
`ー=≠: : : : : : : : : : : : : : : . . . : : : : : : :',
__/: : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : :. .
〃 : ,/: /: :./: : : : : : :/: : //: : : : : . . . . .l
{{: :〃 〃: : 〃: : : : : : :〃 /,〃:.: :. : : :}: : : : : :|
乂{: :.八: : :.{{:.:. : :./V {/ く{{: : : : : : 人:.: :. :.:.|
Y:\:\:.i!: : ≠vィチ行ミヽ X_>< }:. : :.ノ …つまり、伊豆守が着く前に、
vヘ: Y⌒ヽ {{ i 以リ ノ }} ィ=ミ `V: : : :{\__ 自力で勝たなきゃダメってこと?
\丶 `\` <__/⌒Y以 } Y: : : }}: ヽヽ¨ヽ
. 〉:ハ , ゝ ノ ノ: : :.ハ: :八j それこそ無理じゃないの?
'⌒ヽ、 u =≦_/7 V 今まで勝てなかったのに。
| ヽ ` ヽ /¨{ `v′ }
__} \ , <ノ ヽ /
/^V `¨´r─ 、 i {
___{ \ ヽ \_ | l
- 113 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:53:01 ID:IeDGzt3Y
- .... , -=== 、 ______
,. - '´:: ̄ >-== .、 ::::::`丶、
/.::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ.i :::::::::::::::\
だから焦ってるのよ。 . / /:::: ,.ィ :::::::、 ::::::::: i.| ::::::::::::::::::: ヽ
.... / ::::::::::: / :::: /// | :::::::::: | ::::::::::::::::::::::::: !
『自分の名誉を守るためには、 | ::/ ::// :::::: |/|.| | ::::::::::::::: 、 ::::::::::::::::::::::|
自力で何とかするしかない』 レ |:::|:::: 、`>, -、 || :::::::: , <ヽ :::::::::::::::::::|
.... ー|::__Y ,ィl || ::::: / ゞ<゙イヽV:::::\::|
『しかし、上手く行く確証がない』 | |i ! l::j  ̄` {,.j.|´|::.| ヘヽ:)::/
.... 、ヘ∧ ヽj |¨、_-丿=( -ー'γ|:::||_/ :::∠ _、
『でも、タイムリミットは ...... |::::::::,ハ _||ヽ ´ `ー- " !:::||∟:::::::::'┐_ √:: _>
刻一刻と近づいている』 ..... `ーく::..Y:::||::.|`_、 、__, / |::|! |:::::::::::::×::::./
.... ` ̄ ,l,::j `> ー‐ <、 _l/ _,ン_  ̄"゛” ~~
こんな状況で焦らなかったら、 ` /_/ / 「ヽ/´ / // i| \_ヽ、
そもそもこんな事態に | | || ヘゝ-´| // / j / ヽ l
ならなかったでしょうしね。 ..... | ヽi| //| ノノ | | | |∠ i| i| |
ヽi |/ // |// // || 丶 || i| ハ
V // // // |i | ヽ ヽ ゝ |
::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:ヽ:::ヽ:::::::::::::: ヘ::::::::::::::::::ヽ:\:::
::::::::i:::::::::::::::::::/:::::::::〉、::::ヽ:::::::::::::: ヘ _,,,_:::::::::::ヽ::::::
:::::::::i::::::::::::::::/:::::::::/ \/\:::::::~:::i_ ヘ:::::::::|:::i:::::
::::::::::||:::::::::::::|:::::::::/__,,-"\::::\`'',<::i 〉|::::::|::イ:::::
::::::i:::|::::::::::::::ヘ|::::/ _,,_ ` -'" ノノ |',::/|ノ|:::::
:::::::',i:::::::::::::::::::',/ ./ソ:| ` `' ',|/彡|/
:::::::::ヽ:::::::::::::::ヽ'., <_i':::ノ .、 | " なるほど…。
::::',::::::| ヽ,::::::::::::::ヘ  ̄ ' ./ これは確かに焦るよね。
::::::ヽ::ヽ_ `ヽ:::__::::\ 〉./
ヘ|\;;;;|ヾへ_∧. ̄ ̄ /| でもこれ、どうするのかなあ…。
_/ -, ,, _ __,,.| |
/ \ ` ミ/ __./ |ヘ
/ ', / ,_、| _/ ト,ヽ\
. / ',|. .| || / .| ', .ノ
/ .| | ヘi /
- 114 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:54:50 ID:IeDGzt3Y
- かくして、焦りが限界に達しつつあった重昌は、ここでひとつの手紙の存在を思い出す。
_____
/ ヽ____//
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
戸田采女からの手紙
_____
(\\\ ヽ 、`ヽ
,ゝ\\\ヽ l. |
く '´``__\\i ! |
) ゙i ̄ ̄"トゝ|. | | そ、そうだ・・・っ!
< 、 u  ̄ u |_,リ | | l| 確か、戸田采女様からの手紙があったと・・・っ!
'ー-r==ヽ |‐' | l l|
r'──' //,イ | | な、何か少しでもいい・・・。
`7 u ./// | | | この状況を乗り切る助けになることが書いてあれば・・・っ!(バサバサッ
`ー r〃/_| | |
┌‐;〃' | i | !ト、
- 115 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:56:03 ID:IeDGzt3Y
-
そして…
/⌒ソ/⌒ヽ、
. / // ..\ ._,
/ // .`ヽ,.._,ィ''´ `'ー- 、 /i
/ // \,. _..ノ .|
. / // ⌒´ .|
/ // |
/ // |
. / // 板倉内膳殿へ── .|
/ // . |
/ // .|
./ // . |
/ // |
ッ芝ヾシ⌒ヽ、 |
.ヾニジ \ ._,.イ⌒ヽ |
`ヽ,.._,ィ''´ `'ー- 、 . |
.\,. _., 、 . .リ
⌒´ \._,ノ
板倉重昌は、戸田采女からの手紙を、読んでしまった。
読んでしまったのである──
- 116 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/21(月) 23:57:21 ID:IeDGzt3Y
- ___ f| _,,..-‐‐―- ..,,_
_,,.."‐'" ̄>'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::> 、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミヽ、
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ゛'‐--‐ソ__
/:::::::::::::::::::::::::::::::::゛''-.,,:::i!:: __/| :::::::::::::::::::',::::::::::::二_
∧:::::::::::::::::::::__;;;:::::::::ヽ||:::ヽ ヽ:::::::::::::::::::::i:::::::::::::r"'
∧::::::::::::::::::::::::'‐-..,,_゛'‐-.;;;;ヘ;ニ〉__ i"::::::::::::::::::/::i:::::::::::::)
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>_,.-ヾ| _, `''|::::::::::::::::/:::::i::::::::r"
.|::::::::::::i-,,:::::::,::::::::::::/ / ,x,=':::::ヘヾ|;|!;::::::/|::::|yヾ というわけで、前編はここまで!
|:::::::::i!::ヽヽ:;;::ヽ.::,:ミ' .|! 弋;;;;ノ || |:::/ソ |::f 次回、後編に続きますっ!
|::::::::::iヘ:::\ ゛'‐" ` " |! |/ r:::r'_ きゃおんっ☆
|:::::::::::ヘ ゛'-,r'" .|::::三゛
ヽ::::::::::::\.i| .ィi"::ゝ, .,'::rヾi ,,.-''"''-.,_
ヾ、:::::::::::|! i| 弋;;;ノ /:ヘ ,' ` --./o": : : o \
./::::::::::::::丶ヾ ' /::::::::::i .,' _/o o: : : / ̄"ヘ、
/:::イ::::::::::::::::::::\ < |_::::::::ノ ./_ / |i: : : : ::// |!
i:/ |:::::::::::::::ヾミ-‐ヘ、  ̄ /、 `>_ ',:o: :.// __ |
|! ヘ_;;.-..;;;_;;-" γ‐γ' ‐‐-./'i'" r( `.,メ゛\ ', .|:| ,,.-''"-‐ヘ
_,,..-‐‐ | / / 〉 |".i ヽ ` ', || .// ト'┐
/,_,,.-‐‐'| / / .| .|、ヽ ',:|.|'/ .i_,,.|
i/ | / / | |', : : : : : : |〈' |、::|
|ヽ ヽ: : ヾ',: : : : : : / .| .| |,: |
ヽ゛'‐-..,,_―i ゛-.,,_: : : \: : : : i | .i:::.',::|
,>'--.,,゛'‐-|゛'‐-ヽ、: : iヘ: : .| | i:ヽ.i: ',
/ ̄ \ < ,.--..,,'_::::| |: : :: | ヘ ', | i:::::::|: ::'.,
∧ ,.-''.<ヽ |::::::::::::::",| i' |::::::', ',| .i、.__|: : ::'.,
/ \/:::::::::ヽヽ'"|:::_,,.-'",-| ,' |::::,::::| ', i/::::/|_: : : :',
./ / \:::::(_,,.-''"_,,.-'": ::| / .|/ ',.| ', i::::::/_ヽ_: : ',
.|''-.,,_ .| ゛''/i-''": : : : : : : :| ./ .|、、 .', '., i::::/\:::::::|: ::ノ
.| ゛i''-.,,_ | \: : : : : : : ::| / .|::ヽヽ' ', .', .,'|!/
.丶、 ',:::::::゛゛i'-...,_ ',: : : : : : :| / |ヽ ,〉:::::i', ', / ヾ
 ̄| ゛''‐.',.._:::::::::', /::\: : : : |' .|: :〉::::::::| ', )/
゛''‐-....,,,,',_゛'‐-..,\ |:::::::丶: : :i .|: ::\_ ヘ.ヘ, /
_(:::::::::::::::::゛'''‐-..,゛'..,,_:::::',: : :i /: : :://ゝ、"\_ ノ
\. \::::::::::::::::::::::::::〉 ゛'‐',: :ヽ /: : :://-.,,_''-.,,_\ /
―丶 \::::::::::::_,,.-'゛'‐-..,,__,,.ヽ、ヽ___/: : ::/'/:::::::゛''-.,,_''-.,,_ ...... __ __¨ ./
゛''-.,,__,,.''---'"---― ""  ̄ ̄゛゛''''‐‐‐<_|____/ _,,.-''" ._) _) \
- 122 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/22(火) 00:06:30 ID:uUhYY16Y
- 乙でした
ここで引きとかwww
- 123 :やる夫で学ぶ柳生一族(その48):2011/03/22(火) 00:09:16 ID:xjMRihD2
- どもども。
本日もお付き合いありがとうございました&お疲れ様でした>ALL
今回は「柳生一族」スレと題打ってるものの、
実質、板倉重昌が主役のスレでアリマス。
今までも、家光や沢庵和尚がメインを張る話はありましたが、
それは、彼らが柳生一族と密接な関係を持っていたからであり、
そういう意味では、柳生一族とあまり関係がない(清厳のことがあるので無関係ではありませんが)重昌が
話の主役になるというのは結構珍しい感じで砂。
(まあ、今までも、一揆衆が話の主体になってたりもしましたけど、
特定個人の話ってわけでもなかったので)
というわけで、今回は前後編でアリマス。
後編では、この戸田采女の手紙を読んでしまった板倉重昌がどう動くか、
そしてそれが、清厳の運命にどう影響するのか、といった話をしようかと。
来週もよろしければー。
それではでは。
- 130 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/22(火) 12:53:03 ID:S1.vdffU
- 乙ですー
重昌さん死亡フラグ乱立すぎてつらい
- 125 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/22(火) 00:21:37 ID:gi618WG6
- 乙でした。ここら辺はしょうがないよね。
せめて関ヶ原みたいに裏で積極的に動いていればまだしも・・・
- 124 :地震なんかに負けるなお!:2011/03/22(火) 00:10:48 ID:nf/CZPkY
- あいつ戦争弱ぇーじゃんって評判は武士にとって致命的だもんなぁ
三成も忍城落とせなかったことが後々まで周りの視線に響いたっぽいし
無茶振りした秀吉が悪いのにね
続きはこちら
これで『あの事件』に繋がるわけか…。
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