- 1 :1:2008/11/24(月) 01:03:01.28 ID:MBxozxU20
- このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレです。
【今回のメイン柳生:柳生石舟斎&柳生又右衛門宗矩&柳生兵庫助長慶&柳生五郎右衛門宗章】
/ ̄\
| | / ̄ ̄\
\_/ /\___/ヽ / \ /\
.__|_ / \ /::\ (●) (●)|
____ / \| (●), 、(●) :| (__人__) |
/ \/ ::::\:::/:::: \ ,,ノ(、_, )ヽ、,,::::| `⌒´ ノ
/ \ 三 /\ <●>::::::<●> \ `-=ニ=- ' ::::|. }
/ -((◎)-(◎))-\ (__人__) | `ニニ´ ::::|ヽ }
| ((__人__)) | `⌒´ /ヽ∩__ニ_ ノヽヽ∩__ ノヽ
/ ∩__ /. ∩__ | | ( ) | | ( ) .| |
( \ ( ) | |\ ( ) .| |/ ノ | | / ノ | |
.\ “ /__| | “ /__| | /____| | “ /__| |
\ /___ /\ /___ //____/ \ /___ /
柳生石舟斎 柳生兵庫助 柳生宗章 柳生宗矩
「柳生家の隠居にして新陰流正統二世、
柳生石舟斎(但馬入道石舟斎宗厳)じゃお!」
「石舟斎の孫、柳生兵庫助長慶だ。よくぞこのスレを開いてくれた。
褒美として新陰流を学ぶ権利をやる」
「石舟斎が四男にして柳生のクールなスーパーマン、
柳生五郎右衛門宗章でござる」
「そして柳生家当主、柳生又右衛門宗矩だろ。
常識的に考えて…」
- 5 :1:2008/11/24(月) 01:05:12.14 ID:MBxozxU20
- これは、江戸時代前半において「天下一の流派」と呼ばれた剣術流派
「柳生新陰流」を担った「柳生一族」についての物語である…。
【物語現時点(慶安六年(1601))での柳生一族】
大膳長永
:
<柳生家>
:
├─────┐
柳生永珍 中坊源専
:
├─────┐
家厳 重厳
| (七郎左衛門)
| (松吟庵)
├──────────────────────────┐
宗厳 妹
(新左衛門) |
(石舟斎) <幸徳井家>
├───┬───┬────┬──────┐ |
厳勝 久斎 徳斎 宗章 宗矩 友景
(新次郎) (五郎右衛門) (又右衛門)
├────┬─────┬────┐
純厳 利厳 厳倚 妹
(久三郎) (兵庫助) (権右衛門)
- 7 :1:2008/11/24(月) 01:06:45.20 ID:MBxozxU20
- 【前回までのあらすじ】
時は戦国、乱世の時代。
大和国柳生庄の小豪族、柳生家の当主、柳生新左衛門宗厳は、
新陰流創始者・上泉伊勢守秀綱と運命の出会いを果たし、新陰流に入門。
克己努力の末、ついに「無刀取り」を開眼し、秀綱より新陰流の正統を受け継ぐ。
こうして、新陰流正統二世となった宗厳であったが、
戦国の風雲児、織田信長の登場により、世は大きく揺れ動く。
嫡男厳勝の受難、足利幕府の滅亡、長年友誼を結んでいた松永久秀の滅亡など、
世の流れに対する己の無力さを噛み締めた宗厳は、遂に柳生庄への隠遁を決意。
剣の道を究めることに全力を注いだ。
そして、隠遁から20年経った文禄三年(1594)。
名を石舟斎と改めた宗厳は、自らの創意工夫を加えた新陰流を天下に広めるべく、
四男宗章、五男宗矩、嫡孫純厳を柳生庄より旅立たせた。
その後、大納言徳川家康の前での新陰流上覧の場において、
見事家康を無刀取りで打ち負かした石舟斎は、家康より弟子入りの誓紙を受ける。
ここで石舟斎は自らに代わり、宗矩を推挙したことで、
宗矩は二百石で家康の侍従として仕える事になるのであった。
- 8 :1:2008/11/24(月) 01:07:02.82 ID:MBxozxU20
- しかし、宗矩の仕官をはじめ、宗章、純厳の仕官も適い、
柳生家の将来は明るく見えたその時、隠し田の密告による柳生庄没収の大難が降りかかる。
更に、嫡孫・久三郎純厳の討死などの悲劇により、柳生家は没落の憂き目に逢う。
そんな中、諦めずに家の復興を狙う柳生家に、絶好の機会が訪れた。
慶安三年(1597)、太閤・豊臣秀吉の逝去後、宗矩の主君、徳川家康と石田三成が不和となり、
結果、日本全土を巻き込んでの一大決戦「関が原の戦い」が発生、家康が日本の覇者となる。
その戦いにおいて、柳生家は一族を挙げて徳川家に味方した事で、
ついに柳生庄二千石を取り戻すことに成功、ここに柳生家は復興を果たした。
そして、柳生家を復興させた功によって柳生家の家督を継いだ宗矩は、
徳川家の後継・秀忠の剣術指南役となることで更に千石加増され三千石に、
また、江戸に道場を兼ねた屋敷を下賜され、柳生の名声は更に高まっていったのであった…。
- 9 :1:2008/11/24(月) 01:07:22.54 ID:MBxozxU20
- (二二二ニ/二二ニ/二|二二ヽ二ヽ二ニニ)
//_/__//_/__//_/| |ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__| |_ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽ
二二二ニ/二二ニ/二二二//_/__//_/__//_/_| |__ヽ_ヽヽ__ヽヽ_ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//_/__//_/__//_/__///_/_//_/__//_/_ | |___ヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
//_/__//_/__//_/__//_| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|__|_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ_ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| .||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| 柳 ||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| 生 ||
___________| |││││││││││││││││|| ||____________
\/\/\/\/\/\| |││││││││││││││││|| ||\/\/\/\/\/\/
/\/\/\/\/\/| |││││││││││││││││| ̄ ̄|/\/\/\/\/\/\
""" ̄ ̄ ̄'''''''''''''''""""" ̄""" ̄ ̄''''''''''""""""""""""""""""""""""""" ̄ ̄'''''''''"""" ̄ ̄ ̄ ̄"""""""""
時は慶長六年(1601)、秀忠付きの剣術指南役となり、
三千石の旗本として江戸に道場を構え、
まさに剣士として順風満帆の様子を見せていた宗矩だったが、
柳生家の当主としては大きな問題があった。
30歳を過ぎているにも関わらず、いまだ独身だったのである。
- 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:08:00.25 ID:qtsqEMSZ0
- ウホ!
- 11 :1:2008/11/24(月) 01:08:09.32 ID:MBxozxU20
- ., ―――- 、
/ u' ヽ、 あ…ありのまま 今 起こった事を話し申す!
.| ヽ_{ル{_ノ |
_.| {(○{liii{(○.))u| 『拙者は柳生家を復興させるために東奔西走していたら、
./´ { u(_人__) .| いつの間にか魔法使いになっていた』
/' .{ `⌒´ |
,゙ / ) { u /ヾ、 な… 何を言ってるのか わからないと思うが
|/_/. { /V:::::ヽ 拙者も何を言っているのかわからないのでござる
// 二二二7__u'_/u'/:::::::/`ヽ
/'´r ー---ァ‐ T '"´ /::::/-‐ \ 頭がどうにかなりそうでござった…
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ } 妖術だとか捏造だとか
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ そんなチャチなものでは断じてない
もっと恐ろしいものの片鱗を味わい申した…
- 13 :1:2008/11/24(月) 01:09:32.67 ID:MBxozxU20
- / ̄三\
/:::::::_ノ 三 \
|:::::::::::( ○)(○)
. |;::::::::::: (__人__) 気がついたらもう三十路越えかよ……。
|:::::::::::: |r┬-|
. |::::::::::: `ー'}
. ヽ:::::::: }
ヽ::::: ノ
/:::: く
|::::: \
|:::: |ヽ、二⌒)
.__
./ ノヽ\
;| (○)(○|:
:|ヽ (_人_)/; つーか、天下一の大名家の剣術指南が魔法使いっておかしいだろ。
. :| |. ⌒ .|; . 常識的に考えて…。
:h /;
:| /; '
/ く、 \
;| \\_ \
;|ミ |`ー=っ \
- 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:09:29.33 ID:tISbYP3D0
- 剣豪で魔法使いとか最強だろ・・・
- 15 :1:2008/11/24(月) 01:10:13.37 ID:MBxozxU20
- .__
./ ハヽ
;| 0:0|
:|ヽω/
. :|| '^ |. フフフ…魔法使いで剣士、ということで
:h ノ 「魔法剣士」というのはどうかな…?
:|/: …ハハ…ハ……
/ |、 \
;| 、、_、 \
;|ミ|  ̄^\ \
λ
|.
.|. ……
:|
/. \
|_ \
;|  ̄^ \ \
- 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:10:33.02 ID:TCopm/5p0
- 細りすぎww
- 17 :1:2008/11/24(月) 01:10:45.84 ID:MBxozxU20
-
\
\
\ \
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:12:01.27 ID:ZOjJJw5W0
- 終わったww
- 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:11:12.17 ID:qtsqEMSZ0
- さて埋めるか
- 20 :1:2008/11/24(月) 01:11:42.81 ID:MBxozxU20
- r ―――――-- 、 今回は可愛い可愛い翠星石が解説役をするです。
,ィ/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽヽ、 前に>>1が使いづらいとか言ってたのは気のせいなのです。
//__, ィ―――、――、 \ヽ、
∠_/´7 : : : : ィ´ : : : : : : :ハ`ヽ、 \ \ さて、今回めでたく魔法使いになった宗矩ですけど、
/ : : / : : / : : // : : /: :! :ヽ :\ ヽ \ 実際のところ、若い頃の宗矩の女性遍歴は不明なのです。
/: : //: : / : : /: :/: : : ノ: : |: : !ヽ: : ヽ ヽ ヽ (何故か小説ではモテ描写が多いのですけど)
/: : : /: : /: :/: : /: : /: :i ∧: : :|: :ヽ! } /\ヽ 於万の方の他、烏丸家の姫(順子)なんかの名前が挙がりますけど、
! i : : !: :/: :/: : /: : /ィ: : /: : ヽ: :!: : : ! Y_ ヽヽ 多分にフィクションの可能性が高くて、
.!: :| : : !/、_/_/ _ィ//: : /∧: : : : !: : : : } | `ヽ、 ヽ! 実際のところ、どうだったかは分かったもんじゃないです。
! ハ: : |./> ̄/ ノ :入〈 !: : : : !: : : :! /! `ヽ! (つか、順子は吉川版武蔵のおつうみたいなもんですし)
|〉、ヽ ! ゙ミミ三、 // `〈__! : : /: : : :イ: :!
| 「ヽ!`ゝ::: ミ、、_ 〉へ : : :ノ :|: :| とはいえ、かつてのように潰れた家の五男坊で、
| | ヽヽ :::: l ::: `゙゙=ミ/: :/:/ /: ! : ! 家禄二百石(最低ランクの旗本)の下級武士ではなく、
| | ヽ \ !ーァ ::: /:// /: : |: :| 今や三千石を領有する家の当主で、
! .\ \ `´ ,イ⌒ア^〉 /| : : !: :! 徳川家の跡継の剣術指南役たる身ですからね。
/| }-、,-、__}>r-ァ´ ̄ / / /: :! : : |: :! 家のためにも、さっさと結婚して後継をこさえる必要があるわけですよ。
/: ! >-、_ 7―、`/ ノ /: : :! : : ヽ:|
/ : : / /\ /==Y〈`-"⌒ヽ< / : : : |: : : : :ヽ 24まで無職で親の力で就職できたニートの分際で生意気ですぅ。
- 22 :1:2008/11/24(月) 01:12:14.80 ID:MBxozxU20
- さて、そこから時は過ぎ、慶長八(1603)年、三月二十五日。
家康は将軍宣下を受け征夷大将軍となり、ここに江戸幕府が開かれた。
これにより、名実共に家康は天下人となり、徳川家による日本支配が本格的に始まることとなる。
/i||||||||||||||||||iヽ
/ ̄ヽ||||||||||||||||||||||||iヽ
'""ヽ ヽ!|||||||||||| ||||||! ヘ 、― /
||l ___ヽll,‐''''__ゞi .||||||
||l /ヽ、 o>┴<o /ヽ\||||||
ヽ‐イ |ミソ ̄'"ノ"/li゙ ̄゛l;|l |、 …感無量ですね!
.\/l .|ミミl l―――フ..l;ll /
.\ノ |ミミ.l..\=ヲ/ l;|/
 ̄\ |ミミ.l..  ̄ ̄,,,l;/
l \ヾ゙゙....  ̄."/i
_/_``\ ̄、 ̄/ /l___
徳川家康
/ ̄ ̄\
/ \ /\
| ( ●)(●)
| (__人__) 殿!…いや、上様!
| ` ⌒´ノ おめでとうございます!
| }
ヽ }
/ ⌒ヽ '´(
/ ,_ \ \/\ \
と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.
- 23 :1:2008/11/24(月) 01:12:35.88 ID:MBxozxU20
- \ ,..'' :::::::::::::::::::::::::::::::::::::: __,,,,/ / |
| \ ` .、::::::::::::::::::::::::::.,-‐'"'" / .|
i `'''ヽ、 -::::::::::::::::::: -‐'"'" / /
`i | `、'''ヽ、、 .ヽ.Y , ..-':''" ゙/ / ../
`、 | `、 (:、、 . .| ,..-') / / ‐-‐' ホホホ…苦しゅうないですよ。
‐-‐'| \ `、....,,,`_゙ヽ_、_,| ノ、."..-'''''''" // .. / これでそなたも未来の将軍家剣術指南役。
| \\γ .,--‐-‐ "゛"゛‐-‐'''"゙'' |/// / ”天下一の剣士”と呼ばれるのもそう遠くないですね。
`i| \\ | 、 |/// /\`i
/`i \ | < ___ ゙''-''"'_,,,, >.. |///. / `、
/ `i\\| ヽ゛⌒⌒/゛ |/ / /
`i \| `.、__ ノ //.-
~\ ‐'''''‐ / '
\ /
"'''゙''-''"~
/ ̄ ̄\
/ \ /\
| ( ⌒)(⌒)
| (__人__) ははっ!
| ` ⌒´ノ
| }
ヽ }
/ ⌒ヽ '´(
/ ,_ \ \/\ \
と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.
- 25 :1:2008/11/24(月) 01:13:08.11 ID:MBxozxU20
- ,-,ii|||||||||||||||||ii、‐、
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_/ i|||||||||||||||||||||||||i ヽ_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
゛゛llll||||||||||/ ' i|||||| |||||||||||||||||i ` ヾ|||||||||||llll"""
゛lll/ ||||||| |||||||||||||||||| ,llll"""
\ l|||||||||||||||||||||||||||l /
彡 ゛ll||||||||||||||||||ll" ミ さて…時に宗矩、一つ訪ねますが。
\_ ゛゛Y""" __ノ
| ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l
ゝ_,. lミミi=´<_,.`=i=ヲ 、__ノ
ヽlミ| 「‐、=ラ7 |ヲ'´
_______ , へ ノ`i=、_ 二 _,=iゝ、_,へ、 _ ______
i i i  ̄| |――-\ ̄∠-――| | ̄ i i i
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) なんでございましょう?
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
- 27 :1:2008/11/24(月) 01:13:37.34 ID:MBxozxU20
- ,-,ii|||||||||||||||||ii、‐、
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_/ i|||||||||||||||||||||||||i ヽ_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
゛゛llll||||||||||/ ' i|||||| |||||||||||||||||i ` ヾ|||||||||||llll"""
゛lll/ ||||||| |||||||||||||||||| ,llll"""
\ l|||||||||||||||||||||||||||l / あなた、嫁はどうするのですか?
彡 ゛ll||||||||||||||||||ll" ミ 将軍家の剣術指南役が魔法使いというのは
\_ ゛゛Y""" __ノ 流石に如何なものかと思うのですよ私は。
| ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l 陰陽師ならともかく。
ゝ_,. lミミi=´<_,.`=i=ヲ 、__ノ
ヽlミ| 「‐、=ラ7 |ヲ'´
_______ , へ ノ`i=、_ 二 _,=iゝ、_,へ、 _ ______
i i i  ̄| |――-\ ̄∠-――| | ̄ i i i
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ○)(○)
. | (__人__) …………。
| u ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:15:54.59 ID:ZOjJJw5W0
- 陰陽師www
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:13:28.15 ID:Pff8kpIb0
- まあWIZなら侍も魔法使えるじゃんwww
- 29 :1:2008/11/24(月) 01:16:27.36 ID:MBxozxU20
- ,-,ii|||||||||||||||||ii、‐、
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_/ i|||||||||||||||||||||||||i ヽ_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
゛゛llll||||||||||/ ' i|||||| |||||||||||||||||i ` ヾ|||||||||||llll"""
゛lll/ ||||||| |||||||||||||||||| ,llll"""
\ l|||||||||||||||||||||||||||l / まさか、剣術指南役で魔法使いだから
彡 ゛ll||||||||||||||||||ll" ミ 「魔法剣士」といか言うつもりじゃないでしょうね。
\_ ゛゛Y""" __ノ
| ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l
ゝ_,. lミミi=´<_,.`=i=ヲ 、__ノ
ヽlミ| 「‐、=ラ7 |ヲ'´
_______ , へ ノ`i=、_ 二 _,=iゝ、_,へ、 _ ______
i i i  ̄| |――-\ ̄∠-――| | ̄ i i i
/ ̄ ̄\
/u _ノ \
| u ( ○)(○)
. | (__人__) …………。
| u ` ⌒´ノ
. | u }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:16:40.76 ID:sUvArMor0
- これは堪えるだろ常識的に考えて・・・
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:17:52.86 ID:DjQk5BLw0
- 柳生の魔法剣士は友景さんの専売特許だしなあw
- 31 :1:2008/11/24(月) 01:17:37.04 ID:MBxozxU20
- /i||||||||||||||||||iヽ
/ ̄ヽ||||||||||||||||||||||||iヽ
'""ヽ ヽ!|||||||||||| ||||||! ヘ 、― /
||l ___ヽll,‐''''__ゞi .|||||| ま、冗談はさておき、
||l /ヽ、 o>┴<o /ヽ\||||||
ヽ‐イ |ミソ ̄'"ノ"/li゙ ̄゛l;|l |、 実際、どうなのです?
.\/l .|ミミl l―――フ..l;ll / 嫁のあてはあるのですか?
.\ノ |ミミ.l..\=ヲ/ l;|/
 ̄\ |ミミ.l..  ̄ ̄,,,l;/
l \ヾ゙゙....  ̄."/i
_/_``\ ̄、 ̄/ /l___
.__
./ ノヽ\
;| (○)(○|:
:|ヽ (_人_)/;
. :| |. ⌒ .|; . ………。
:h /;
:| /; '
/ く、 \
;| \\_ \
;|ミ |`ー=っ \
- 33 :1:2008/11/24(月) 01:19:02.93 ID:MBxozxU20
- ,-,ii|||||||||||||||||ii、‐、
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_/ i|||||||||||||||||||||||||i ヽ_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
゛゛llll||||||||||/ ' i|||||| |||||||||||||||||i ` ヾ|||||||||||llll"""
゛lll/ ||||||| |||||||||||||||||| ,llll"""
\ l|||||||||||||||||||||||||||l /
彡 ゛ll||||||||||||||||||ll" ミ しぼんでないで答えなさい。
\_ ゛゛Y""" __ノ どうなのです?
| ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l
ゝ_,. lミミi=´<_,.`=i=ヲ 、__ノ
ヽlミ| 「‐、=ラ7 |ヲ'´
_______ , へ ノ`i=、_ 二 _,=iゝ、_,へ、 _ ______
i i i  ̄| |――-\ ̄∠-――| | ̄ i i i
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ○)(○) /
. | U (__人__) は、恥ずかしき次第ながら、あてがございませぬ。
| ` ⌒ノ \
. ヽ }
ヽ ノ
ヽ ,/
/ ̄ ̄\
/ \
| ( )( )
. | (__人__)
| ` ⌒ノ
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
- 34 :1:2008/11/24(月) 01:19:42.55 ID:MBxozxU20
- \ ,..'' :::::::::::::::::::::::::::::::::::::: __,,,,/ / |
| \ ` .、::::::::::::::::::::::::::.,-‐'"'" / .|
i `'''ヽ、 -::::::::::::::::::: -‐'"'" / /
`i | `、'''ヽ、、 .ヽ.Y , ..-':''" ゙/ / ../ …そうですか。
`、 | `、 (:、、 . .| ,..-') / / ‐-‐'
‐-‐'| \ `、....,,,`_゙ヽ_、_,| ノ、."..-'''''''" // .. / わかりました。
| \\γ .,--‐-‐ "゛"゛‐-‐'''"゙'' |/// / 今日はさがってよろしい。
`i| \\ | 、 |/// /\`i
/`i \ | < ___ ゙''-''"'_,,,, >.. |///. / `、
/ `i\\| ヽ゛⌒⌒/゛ |/ / /
`i \| `.、__ ノ //.-
~\ ‐'''''‐ / '
\ /
"'''゙''-''"~
/⌒`"⌒ヽ、
/,, / ̄ ̄ ̄\
/,//:: \ …は、ははあっ!
;/⌒'":::.. |⌒ヽ
/ /、:::::... |ヽ_ \
__( ⌒ー-ィ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ )
━━━`ー──ゝィソノ-ヾy_ノー─━━
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:19:45.56 ID:Pff8kpIb0
- 羞恥プレイだ・・・
- 36 :1:2008/11/24(月) 01:20:27.97 ID:MBxozxU20
- =帰宅後=
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ_\
| (○)(○)
. | i||(__人__) …これはまずい。まずいぞ。
| u ` ⌒´ノ ) ;;;;) いくら家を復興させても、
. | } .) ;;;;) 俺一代で家が続かなかったら意味がねぇ。
. ヽ } /;;/
ヽ ノ .l;;,´
. / ∩ ノ)━・'
( \ /|_ノ ヽ
. \ "" /_ノ |
\ /___/
/ ̄ ̄\ ) ;;;;)
/ _ノヽ_\ ) ;;;;)
| (○)(○) /;;/
. | u. (__人__) l;;,´ 兵助を後継にして…。
| `∩_ノ)━・' いやいやいや、やはりあいつじゃ不安だ。
. | |_ノ
/ヽ | |_
| \_/ ノ ヽ
|\ /_| |
| \ / _/
- 37 :1:2008/11/24(月) 01:21:55.75 ID:MBxozxU20
- / ̄ ̄\ ) ;;;;)
/ _ノヽ_\ ) ;;;;)
| (─)(─) /;;/
. | u. (__人__) l;;,´ あいつの性格じゃ、いつ問題を起こすか分かったもんじゃねぇ。
| `∩_ノ)━・' 小野殿相手に立ち合い騒ぎを起こしかねん。
. | |_ノ ”大将の剣”を説く柳生がそれをやったらお終いだ。
/ヽ | |_
| \_/ ノ ヽ …やはり、俺の剣を継げる跡継ぎが必要だよなあ…。
\ /_| |
| \ / _/
_______
/ \
__/ \ しかし…嫁ってどうやって探せばいいんだ。
/. 、 | 新参の身じゃ世話を焼いてくれる心当たりもないしなあ。
|. ,(⌒(○)ヽ | また今日のアレを上様にやられたら、もう表歩けねーぞ…。
l lヽ )> /
/ ヽ\ `(__,(○) / / …こうなったら二次元しかないのだろうか。
| \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
| |ヽ、二⌒)、 \
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:22:54.71 ID:AiPE3kW50
- なんと現代的な悩みwwwwwwwww
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:23:29.28 ID:9i6pS2IM0
- おかしいな、今日は寒いのに、目から汗が……
- 39 :1:2008/11/24(月) 01:23:01.19 ID:MBxozxU20
- そして再び日が過ぎ、
宗矩は重臣・本多上野介正純の屋敷に呼ばれた。
, '"  ̄` ー''⌒ヽ、
/ \
. / ヽ
l ,ィ j`ヘ. ハ .、 l
│ ,.ィノ-jノ lノ-リ‐l N
. |. r'コ.r'=ヒァ= _ ;セァ=:|nノ 柳生よ、今日もご苦労であったな。
l |.ヒ|.| `ー- ' / ー ' :||.|
. l. ヽl| 冫 :ル'
ヽ ト.、 'ー---- /″
/ヽ|. \ ー ,:く
-‐''"|:.:.:.:.:ト、 \._. イ:.:.:.|`''ー-
:.:.:.:.:| .:.:.:.:| \ ,⊆ニ_ヽ、|:.:.:.:.:.
:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|. / r─--⊃、.:.:.:
:.:.:. |:.:.:.:.:.| ,.イ `二ニニうヽ.:.::
本多上野介正純
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ⌒)(⌒)l ははは、いかほどでもござりませぬ。
. | (__人__) | 秀忠様は徳川家の後継。
| ` ⌒´ | その方の指南役としてのお役目、なんの苦労でありましょうや。
. | } 我が身の誉れでござります。
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
/ ヽ
- 41 :1:2008/11/24(月) 01:23:43.71 ID:MBxozxU20
- 本多正純は家康の腹心、本多佐渡守正信の嫡男である。
永禄八年(1565年)生まれなので元亀二年(1571)生まれの宗矩より6歳上、今年で38歳になる。
この若さで、家康の重臣として父の正信と共に名を馳せていた。
/ `′ ヽ
/ ヾ
lイィ イ/`'ヽ .l …ふむ、さすがよの。
l /-l|、 ゞ-Νw、 l
`l=。=、 ,,,=。= | |へ l さて、柳生。
l -_ノ - ' | | | N 本日、おぬしを招いたのは他でもない。
.l ヽ |.|ー ′l おぬしの嫁の件だ。
', ー--‐ リ /
ヽ ''''' ,、 ' l / 「!?」
ヽ,..、ィ;;;;;''' l´
_lー|;;; .l~ヽ
--''´ l-.| /ノソヽ
- 42 :1:2008/11/24(月) 01:25:20.12 ID:MBxozxU20
- /⌒゙ ‐''"⌒ヽ、
/::;,,...:::..,,.;;::...,,,..;;:::ヽ
(:::::::/!::::;ノ !:::::::::::::::::} そもそも、まがりなりにも秀忠様の指南役にして、
{:::ノム< >∠、:::::::/ 三千石の立派な旗本たる者が、いつまでも独身で一人身など、
r i:l 。 ) 。 .l:|,Y このようなこと理が立たぬ…!
ヒl:|  ̄ ヽ  ̄ ||シ
.(ヽ(⌒二⌒) /l 故に、おぬしもさっさと身を固めよ!
wヽ、__, イw' __
_,,,... / | | T"" ̄__,,,iヽ
, -‐'''ニニ --―/ i|\./| l"" ̄ i \
/ / / l:| ハ i| l l ヽ
/ / / !:ト/(Vl:| | _( ̄ ̄⌒) 、
ノ 、 i / .|::| i l::| l ./ ( ̄ ̄ ) \
i 、 ヽ| > |:::! l |::| < し( ̄ ̄ ) ヽ
/ ̄ ̄\
/ _ノi||i\ \
| (●) (●) |
. | (__人__) | そ、そのように申されましても、
| u `⌒´ | そうそう嫁など見つかるものでもござりませぬ。
. | } 剣の腕が立っても、それで女子が捕まえられるわけではござらぬし。
. ヽ } (今度は上野介様かよ!勘弁してくれ!)
ヽ ノ
.n:n nn
nf||| | | |^!n
f|.| | ∩ ∩|..| |.|
|: :: ! } {! ::: :|
ヽ ,イ ヽ :イ
- 43 :1:2008/11/24(月) 01:27:17.46 ID:MBxozxU20
- _,, -─‐- 、 ,,‐''" ̄``>
__,二=‐- `´ ~``ヽ、
. -=二 、ゝ
,, -‐' ̄ ヽ.
∠.--,‐ l
/ /vi l
. / / / /l / | |l iヘ、 | そう言うであろうことは読んでいたぞ…。故に柳生よ。
//|/| /.| /. |/ | l' |.| ヽ|\ | 今、離れに松下石見守重綱殿の姫、おりん殿をお呼びしておる。
... |' |/「:|/‐-'、 ,|-‐'|~ ̄ ̄\ __ | 今からそちらへ行って、挨拶してくるがいい。
.. / | =====、 __======= | /,‐l |
. | ` ‐--゚) ''' ` ‐--‐゚ |.|l,-i|│
. | 、-‐' |.|6_i| |
. l ヽ ||_,ノ..|ヽ
. l. ───‐ /'l | =l、_
l ─‐ /: | . |:==|:::``‐-..、
_,, -‐'ヽ /::: | |===|::::::::::::::::
_,, -‐'´ :::::::::::::lヽ ,/:::: .|====|:::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::|==\,/:::: /|====|:::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::|===|l、:: / .|====|:::::::::::::::
/ ̄ ̄\ そ
/ _ノ \て
| ( ○)(○) こ、上野介様!
. | (__人__) な、何をおっしゃるのでござるか?
| u ` ⌒´ノ
. | } 「わからんか?
. ヽ } おぬし、思うたより鈍いの。
ヽ ノ 見合いよ、見合い」
/ く \
| \ \
- 44 :1:2008/11/24(月) 01:27:54.62 ID:MBxozxU20
- (⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●)
| /// (__人__) いやわかりますけどね。
| ` ⌒´ノ いくらなんでも展開急過ぎじゃないですかね流石に。
| } \ もう少しこう、ラヴでコメな感じの愉快展開とかあってもいいんじゃないですかね。
/ ヽ } \ 例えば、胡乱な連中に襲われる姫様を拙者が颯爽とですな…。
/ ヽ、.,__ __ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:28:31.34 ID:Pff8kpIb0
- 高望みすんな魔法使いwwwww
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:28:59.47 ID:AiPE3kW50
- >>44
死ね!!!!!!
見合い出来るだけでもましだと思え!!!!wwwwwww
- 47 :1:2008/11/24(月) 01:29:09.96 ID:MBxozxU20
- /⌒゙ ‐''"⌒ヽ、
/::;,,...:::..,,.;;::...,,,..;;:::ヽ 何を気色の悪いことを言うておる!
(:::::::/!::::;ノ !:::::::::::::::::} 士の家に生まれたる者のなすべきは、お家を守る。これに尽きる!
{:::ノム i||i ∠、:::::::/ 戦場で槍働きをするのも、嫁取りをして子を作るのも、同じ武士の務めじゃあ!
r i:l O ) O .l:|,Y
ヒl:|  ̄ ヽ  ̄ ||シ 石見殿も既に快諾された話である!
.(ヽ(⌒二⌒) /l わかったか!?わかったら、さっさと行け…ッ!!
wヽ、__, イw' __
_,,,... / | | T"" ̄__,,,iヽ||
, -‐'''ニニ --―/ i|\./| l"" ̄ ||i \
/ / / l:| ハ i| l l |||i
/ / / !:ト/(Vl:| | _(||i ̄⌒) そ、
ノ 、 i / .|::| i l::| l ./ ( ̄||i ̄ )そ
i 、 ヽ| > |:::! l |::| < し( ̄ ̄ )て ドン
レY^V^ヽ
/ ̄ ̄\ そ
/ _ノ i||iヽ、_\ て
| (○) (○)| しょ、承知したでござる!
.| ||i (__人__)l_j|
/⌒)⌒)⌒.| |r--| | /⌒)⌒)⌒)
| / / / | U.| | | / / / / /
| :::::::::::(⌒)| | | |ゝ⌒) :::::::::::/
| ノ \ └ー┘ / / ) /
ヽ / / \ヽ / /
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:29:47.49 ID:tISbYP3D0
- クリーチャーの(゚∀゚)ヨカーン
- 50 :1:2008/11/24(月) 01:30:06.43 ID:MBxozxU20
- =正純邸・離れ=
 ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄
|| || ||
|| || ||
|| || ||
|| || ||
||_____||_____||
||_____||_____||
||O ※※※※||※※※※※||
||※※※※※||※※※※※||
____||※※※※※||※※※※※|| ____
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄\
/ _ノヽ_\
| (●)(●) ここか…。
. | (__人__)
| u `⌒' | ううむ、いざ、見合いと言われてもなあ。
| ∩_ノ) 石見守様の姫君って顔も見たことないし…。
. | | _ノ
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
| \ / _/
- 51 :1:2008/11/24(月) 01:31:06.22 ID:MBxozxU20
- ,.‐''´ ̄`ヽ、
/ \
,.‐'´ ̄ ̄`ヽ' ヽ
/ `‐、
! iヘヘ ヽ
レ イ | ヽ
/ /ノ ト i
,' _,. ‐'´ ヽ、.___ l
. i / /´ ̄` ´ ̄`\`i !
| ,/ ‐++++、 ,:++++‐ ヽ !
| ,r‐、 l. "ヽ、._゚ノ , 、ヽ.゚__,ノ゙ .| r‐ 、 .!
| ! r、| !. / ヽ .| |,ヘ | |
. │| ト |.| / ヽ | ! ン ! |
. │ヽ.__|.| ト、.__`ー^ー^ー'__,.ノl !.!__,ノ .|
. |. |.ヽ`lココココココココココ,フ/ ! !
. | !. ヽヽlココココココココフ'ノ .! |
. |. ! ` ‐-----------‐ ' / |
. | | `' ‐ 、. ==== , ‐' ´ l | !
L__|__l l !` ‐ 、.__,. ‐' ´| |__L.. -┴''´
 ̄ ̄`| | ̄
___, o‐7 ヽo、.____
,. ‐''| | 8 8 | |ー-
| l ┌──────┐ l l
! ! │おりん(想像図).| / /
. ヽ ゙└──────┘' /
(…こんなのだったらどうしよう……)
- 52 :1:2008/11/24(月) 01:32:09.08 ID:MBxozxU20
- / ̄ ̄\
/ ノヽ_\
| u. (◎)(◎) ……いっそこのままばっくれてしまおうか。
. | (__人__) いや、それでは上野介様の顔を潰すことになる。
| u `⌒' | 柳生家のためにも、それはできん。
| ∩_ノ)
. | | _ノ ええい!
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
| \ / _/
/ ̄ ̄\ |┃┃
/ \ 三|┃┃
| ) . |┃┃
. | | .|┃┃
| ノ .. .|┃┃ …失礼致す。
. | } 三 |┃┃
. ヽ } .|┃┃
ヽ ノ 三.|┃┃
/ く .|┃┃ ガラッ
| \ 三....|┃┃
| |ヽ、二⌒) .|┃┃
- 55 :1:2008/11/24(月) 01:33:11.27 ID:MBxozxU20
- ,, ,、-ー'⌒゙ 'ー、
/彡シ三ミヽ)))ヽ、
,、/从///ミ从从从ノ''ー、
ィ(彡''"//;;;;;;;;;;;;、- ll||-、;;彡)
ミ;rー"//;イ彡' ,,,从l__';;;ミ=)
、、シ::;;/|;;;|从,、-'" ,,>≧' 、;;;ラ
ヽ彡从ii从ミゝ=ァ:: {ィ均; ''i;;;( はい…柳生様でしょうか?
イヲ从;;;リリ'ィr均'ノ: ゙''´ lリ'
,ツ==;;;;イ::::`´ ,;;ッ |゙
"{;;;ャi々{::::: ,;.、 l,, ,,
`'、' 、',,,'、、:: ' ''´ ,';;;;r(''ー、
'、;|、;;;;;ヽ'::、、 , ,, ,,,,/r '`j ノ ヽヽ''ー
`'ー、tヽ;;ヽ::::::::::;;;;/// ::;;;イ
/ノ::::::::ヽ::::;;/ l /"::::::::::;;;/::::''"
l i イ::::::::::::::::ヽ//ノ/ :::::::::;;;/::''"
イ / __::::::::::;;;;///
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)l いかにも。
. | (__人__) | 柳生又右衛門宗矩でござる。
| u ` ⌒´ | 松下石見守殿の御息女、おりん殿でござりますかな?
. | } (…頼む、本人であってくれ…!)
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
/ ヽ
- 57 :1:2008/11/24(月) 01:34:53.07 ID:MBxozxU20
- ,,,、-'''"""'';;z''"::''":::::;;`''ー、
/ ーz''":::::::ニミミソ''":::::;;;;、、、、、::::::;;`'' 、
、(`'''''"::::::::::::::::::::}}/::::::"::::::::"'''ー、;;;;;;;ヽ;;;;;ヽ
,>ァ:::::::::::;;;:::::::::::::Y::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;ヽ;;;;;;ヽ;;;;;',
,r彡"::::::;r''":::::::::::;;;(:::::;;;;:::::::::::::::::::::;;ヽ;;;;ヽ;;;;;;ヽ;;'、
/::"::ノ:::ii":::::::::::::::;;r-、r'''''' 、ヽ、:::::::::::;;;;;ヽ从ヽ;;;;;ヽ|
(イ//:::::彡::::::::|:::t(_____))::|:;;;:::::;;;;;;;;;;ヽ;;;;;ヽ;;;;;ヽ
〉:::/::::::/:::::::|:::i::}::|l ,,,,,o ,,,,,, ノ|イ|;;;::::;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;ヽ;;;;', はい。
(:::イ::::::::::::::::j::|リリノ――――tイii|l::|;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;y 左様でございます。
ヽ||::i::::::::;;ノノ'__ 、 ``'ー、;;从;;;;;ヽ;;;;;;;ヽ;;;;;;',
、,ノノ{::"'〈 '" ミヽ `~~~~~~`'':ヽ::~''ー、ヽ;;;;;;ヽ;;;}
ー ''''t::::;;', ー'''""'ン ヽ:'==ミ、;;;::::',t::;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;リリ
ヽ::::l ::/ '':::::::};;リ~'iー、;;;;ヽ;/ (…よかった……本当によかった……!!)
、,,,ノ1:l 、 :::::::リ/)"リ;;;;;~';;/
')', ''マ ::::::::/ /;;;;;;/"
-ー '、 、ー- 、,, :::::::: 'リ~;;;;;;;;;;|;;|
ヽ, `'_''''" :::::/ |イ;;;;;;;;;;;ヽミ
ヽ ,,、 '"ノ: i〉人从从;i
,仝ー- ≦--―― ''' "~'''ー、i||}カ
,,、- ''" ̄ ̄ ̄ ~'' -、 ノノ:::}_
,、 '"  ̄ ̄~'' -、 `'' 、 :::::::::リ~' 、~''ー、
おりん
(松下石見守重綱の娘)
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:35:28.14 ID:Pff8kpIb0
- リンwww
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:34:00.20 ID:YoiXGLdD0
- 天帝の血統ですかー!
- 59 :1:2008/11/24(月) 01:35:58.51 ID:MBxozxU20
- ,、-ー iiiiiiiiiiiーー-、
|iii|(((リ(リソ_)ノリ::i
'iリ"::: ヽr,r' `i|:j
|ii≧z、ii|r::;;≦;||ツ 今年引越しです(常陸小張に)
r'|゙i'了イ|Lミ""´ifii; あと足は義足じゃないのであしからず。
t,,i 'i: _;;_" イシ
|~i ヽ,´''''` ノ::ii
,,,,,,,,、-ー、|: `' 、_;;,,,,、r"::::i|=、、、,,
~ (" (、;;;j|i ヽ,`:::''''":::''" |::)ノ))"~~"
z(("~~ニ>ー-、;;;;,,,,;;;;''";;;;;;;;::::::::::::::::::::::::
リ歹:::ノツノノ:::::::~'''ー----ーー:::::::::::::::::::::
'|:::{ii""""~~::: 、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::~'、 ::::: ~'-、 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::~' 、 ::::: ~'ー、、、::::::::::::::::::::::::
松下石見守重綱
松下石見守重綱は、父に松下嘉兵衛之綱(日吉丸時代の秀吉を召抱えていた)を持つ人物である。
父・之綱はかつての縁から秀吉に遠江久野一万六千石を与えられ、それを継いだものの、
関が原の際、場所の関係から東軍に所属することとなり、そのまま徳川側に寄ることとなった。
おりんはこの人物の娘である。
(wikiだと之綱の娘(つまり重綱の妹)、と書いてあるのですが、
柳生関連の史料を見てると、概ね重綱の娘とあるので、そちら準拠で)
- 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:38:29.94 ID:YoiXGLdD0
- この引越しは、処罰ゆえだったよね…。
- 60 :1:2008/11/24(月) 01:36:42.77 ID:MBxozxU20
- / ̄ ̄\
/ _ノヽ_\
| (●)(●)
. | (__人__) ………。
| `⌒' |
| ∩_ノ)
. | | _ノ
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
| \ / _/
,, ,、-ー'⌒゙ 'ー、
/彡シ三ミヽ)))ヽ、
,、/从///ミ从从从ノ''ー、
ィ(彡''"//;;;;;;;;;;;;、- ll||-、;;彡) ……。
ミ;rー"//;イ彡' ,,,从l__';;;ミ=)
、、シ::;;/|;;;|从,、-'" ,,>≧' 、;;;ラ
ヽ彡从ii从ミゝ=ァ:: {ィ均; ''i;;;(
イヲ从;;;リリ'ィr均'ノ: ゙''´ lリ'
,ツ==;;;;イ::::`´ ,;;ッ |゙
"{;;;ャi々{::::: ,;.、 l,, ,,
`'、' 、',,,'、、:: ' ''´ ,';;;;r(''ー、
'、;|、;;;;;ヽ'::、、 , ,, ,,,,/r '`j ノ ヽヽ''ー
`'ー、tヽ;;ヽ::::::::::;;;;/// ::;;;イ
/ノ::::::::ヽ::::;;/ l /"::::::::::;;;/::::''"
l i イ::::::::::::::::ヽ//ノ/ :::::::::;;;/::''"
イ / __::::::::::;;;;///
- 62 :1:2008/11/24(月) 01:38:06.91 ID:MBxozxU20
- / ̄ ̄\
/ _ノヽ_\
| (-)(-)
. | u (__人__) (…困った。
| `⌒' | 安心したら気が抜けてしまった…何を話したらいいんだよ)
| ∩_ノ)
. | | _ノ
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
| \ / _/
__
/ \
/ノ ヽ_\
| (⌒) (⌒)| (そ、そうだ!本人がどう話を聞いているか確かめねば!
| (__人__) .| 万が一にも、”釣りでした”とか言われたら洒落にならん…!)
l ` ⌒´ u|
{ | ええと、おりん殿。
{ / その、この度のこと、どのようにお話が
,-、 ヽ ノ、 伝わっておられるのですかな?
/ ノ/ ̄/ ` ー ─ '/ ヽ,
/ L_ _( { r-、 ヽ
_,,二) 〔― ‐} |
>?_,フ }二 コ\ Li
- 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:39:01.40 ID:Pff8kpIb0
- 釣りとかwwwww
- 65 :1:2008/11/24(月) 01:39:06.78 ID:MBxozxU20
- ,, ,、-ー'⌒゙ 'ー、
/彡シ三ミヽ)))ヽ、
,、/从///ミ从从从ノ''ー、
ィ(彡''"//;;;;;;;;;;;;、- ll||-、;;彡)
ミ;rー"//;イ彡' ,,,从l__';;;ミ=)
、、シ::;;/|;;;|从,、-'" ,,>≧' 、;;;ラ
ヽ彡从ii从ミゝ=ァ:: {ィ均; ''i;;;( はい、柳生様のところへ嫁入りする前に、
イヲ从;;;リリ'ィr均'ノ: ゙''´ lリ' 一度お会いせよと言われました。
,ツ==;;;;イ::::`´ ,;;ッ |゙
"{;;;ャi々{::::: ,;.、 l,, ,,
`'、' 、',,,'、、:: ' ''´ ,';;;;r(''ー、
'、;|、;;;;;ヽ'::、、 , ,, ,,,,/r '`j ノ ヽヽ''ー
`'ー、tヽ;;ヽ::::::::::;;;;/// ::;;;イ
/ノ::::::::ヽ::::;;/ l /"::::::::::;;;/::::''"
l i イ::::::::::::::::ヽ//ノ/ :::::::::;;;/::''"
イ / __::::::::::;;;;///
/ ̄ ̄\ ━━┓┃┃
/ _ノ \ ┃ ━━━━━━━━
| (( ○)(○) ┃ ┃┃┃
. | (__人__) ┛
| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚
| 。≧ 三 ==-
| -ァ, ≧=- 。
\ イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
/ ≦`Vヾ ヾ ≧
| 。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。
- 67 :1:2008/11/24(月) 01:40:09.36 ID:MBxozxU20
- / ̄ ̄\ そ 「どうなされました?」
/ _ノ i||iヽ、_\ て
| (◎) (◎)| い、いや、なんでもござらぬ。
.| ||i (__人__)l_j|
/⌒)⌒)⌒.| |r--| | /⌒)⌒)⌒) (もうそこまで話が進んでいるのかよ!
| / / / | U.| | | / / / / / これは流石に急展開過ぎるだろ常識的に考えて!
| :::::::::::(⌒)| | | |ゝ⌒) :::::::::::/ 変なフラグでも立てたのか俺?)
| ノ \ └ー┘ / / ) /
ヽ / / \ヽ / /
/ ̄ ̄\
/ _ノヽ_\
| (○)(○) お、おりん殿、申し訳ない。
. | i||(__人__) しばし席をはずすので、今少し、お待ち頂きたい。
| u `⌒' |
| ∩_ノ)
. | | _ノ 「はい」
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
| \ / _/
- 68 :1:2008/11/24(月) 01:41:03.95 ID:MBxozxU20
- __
/ \
|┃ ガラッ / \i||i/ \
|┃ 三 | (●) (●)|
|┃ | (__人__) .| こ、上野介様!
|┃ . l. .|::::::| u |
|┃ 三 { l;;;;;;l |
|┃ { `ー' /
|┃ / ヽ ノ`ヽ.
|┃ 三 / \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄" y r、 ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´| | l" |
|┠ ' | l/'⌒ヾ
|┃三 | |ヾ___ソ
, '"  ̄` ー''⌒ヽ、
/ \
. / ヽ
l ,ィ j`ヘ. ハ .、 l
│ ,.ィノ-jノ lノ-リ‐l N おや、どうしたかな。
. |. r'コ.r'=ヒァ= _ ;セァ=:|nノ 柳生?
l |.ヒ|.| `ー- ' / ー ' :||.|
. l. ヽl| 冫 :ル'
ヽ ト.、 'ー---- /″
/ヽ|. \ ー ,:く
-‐''"|:.:.:.:.:ト、 \._. イ:.:.:.|`''ー-
:.:.:.:.:| .:.:.:.:| \ ,⊆ニ_ヽ、|:.:.:.:.:.
:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|. / r─--⊃、.:.:.:
:.:.:. |:.:.:.:.:.| ,.イ `二ニニうヽ.:.::
- 69 :1:2008/11/24(月) 01:41:45.05 ID:MBxozxU20
- / ̄ ̄\
/ \ / \ どうしたもこうしたもござらぬ!
| (●)(●) | まがりなりにも一家の当主であるそれがしに、
. | (__人__) | いっぺんの相談もなく、嫁を決めるとはあんまりでござろう!
| |::::::| |
| l;;;;;;l } そもそも、上野介殿は上様の覚えめでたきお方なれど、
ヽ `ー' } それがしとて、徳川家の指南役たる身でござる。
ヽ ノ これではそれがしの面目が立ち申さぬ!
/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
,.ゞ ̄ `ヽ,. -‐;z..__
/ ′ <
/ \
i , ノ'ヘ l
. l ,.ィ /|./ u│ハi、 |
| /‐l/、' ,レ-'‐W む?
. | r=、 r' ====` ,'===/ もしや、おりん殿が気にいらなんだか?
. | {にl | `゚ー ' /゚-‐7 なかなかの器量の娘だと思うがな。
. /| ヾ=lノ ij u  ̄// なんでも太極星輝く夜に生まれたと言うてな…。
_/‐| / ヽ. ⊂ァー--〈、
¨  ̄ l=|/ \ l ',二二}j
: : : : |=|ヽ. \|,' ;‐─{、
: : : :.|=| \ ,_l ,' lニン : `丶
: : : |=|、 \ _//,ヽ.___ノイ: : : : :
: : : |=|::\ ,.イoト〈/./ /.//: : : : : :
- 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:51:46.43 ID:AiPE3kW50
- 確かに天帝だしなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
- 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 01:43:11.55 ID:YoiXGLdD0
- なまじ権力あるし頭いいから、気配り足りてませんな正純は。
- 73 :1:2008/11/24(月) 01:52:14.74 ID:MBxozxU20
- / ̄ ̄\
/ \ / \
| (●)(●) |
. | (__人__) | そういうことを言っているのではござらぬ!
| |::::::| | これは道理の問題でござる!
| l;;;;;;l } これ以上、無理にでも話を進めると申すならば、
ヽ `ー' } それがしにも覚悟があり申すぞ!
/ く l!| !
/ \ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE |そ ドンッ!!
`ー、_ノ ∑ l、E ノ <
レY^V^ヽl
- 75 :1:2008/11/24(月) 02:00:07.88 ID:MBxozxU20
- , '"  ̄` ー''⌒ヽ、
/ \
. / ヽ …しょうがないのう。
l ,ィ j`ヘ. ハ .、 l では、内密ながら教えてやろう。
│ ,.ィノ-jノ lノ-リ‐l N
. |. r'コ.r'=ヒァ= _ ;セァ=:|nノ この度の縁談を運ばれたのはな…上様じゃ。
l |.ヒ|.| `ー- ' / ー ' :||.|
. l. ヽl| u' 冫 :ル'
ヽ ト.、 'ー---- /″
/ヽ|. \ ー ,:く
-‐''"|:.:.:.:.:ト、 \._. イ:.:.:.|`''ー-
:.:.:.:.:| .:.:.:.:| \ ,⊆ニ_ヽ、|:.:.:.:.:.
:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|. / r─--⊃、.:.:.:
:.:.:. |:.:.:.:.:.| ,.イ `二ニニうヽ.:.::
/ ̄三\ て
/:::u:::_ノ 三 \ そ
|:::::::::::( ○)(○)
. |;::::::::::: (__人__) . な…なんですとッ!?
|::::::::::u |r┬-|
. |::::::::::: `ー'}
. ヽ:::::::: u }
ヽ::::: ノ
/:::: く
|::::: \
|:::: |ヽ、二⌒)
- 78 :1:2008/11/24(月) 02:02:59.16 ID:MBxozxU20
- _,, -─‐- 、 ,,‐''" ̄``>
__,二=‐- `´ ~``ヽ、
. -=二 、ゝ
,, -‐' ̄ ヽ. お主がいつまでも嫁を貰わぬのを不憫に思われて、
∠.--,‐ l この度の縁談をまとめられたのじゃ。
/ /vi l 即ち、これは上様直々のお話。
. / / / /l / | |l iヘ、 |
//|/| /.| /. |/ | l' |.| ヽ|\ | それにの…後継の無い家は、どれほどの大身であれ、
... |' |/「:|/‐-'、 ,|-‐'|~ ̄ ̄\ __ | お取り潰しとなることは、お主もよく知っていよう。
.. / | =====、 __======= | /,‐l | …そういえば、つい先日であったのう。
. | ` ‐--゚) ''' ` ‐--‐゚ |.|l,-i|│ 岡山五十五万石・小早川家が後継が無きが故、
. | 、-‐' |.|6_i| | お取りつぶしとなったのは…。
. l ヽ ||_,ノ..|ヽ
. l. ───‐ /'l | =l、_ 確か、おぬしの兄も仕官しておったはずだが…
l ─‐ /: | . |:==|:::``‐-..、 その者は、今、どのような身の上かのう…?
_,, -‐'ヽ /::: | |===|::::::::::::::::
_,, -‐'´ :::::::::::::lヽ ,/:::: .|====|:::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::|==\,/:::: /|====|::::::::::::::: 「そ、それは……!」
:::::::::::::::::::::::::::|===|l、:: / .|====|:::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::|===| l、 ./ |====|:::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::|===| l、 ./ .|====|::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::|===| ,X´ .|====|::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::|===| /lO|\ .|====|::::::::::::::
::::::::::::::::::::::|===|| /:::| |::::::\ /|====|::::┌─
- 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 02:05:00.58 ID:AiPE3kW50
- 小早川はなーーーー
支援
- 83 :1:2008/11/24(月) 02:06:07.99 ID:MBxozxU20
- /⌒゙ ‐''"⌒ヽ、
/::;,,...:::..,,.;;::...,,,..;;:::ヽ
(:::::::/!::::;ノ !:::::::::::::::::} さあ、もはや話はここまでじゃ!
{:::ノム i||i ∠、:::::::/ 柳生又右衛門宗矩!これは御下命である!
r i:l O ) O .l:|,Y おりん殿を嫁にせよ!!
ヒl:|  ̄ ヽ  ̄ ||シ
.(ヽ(⌒二⌒) /l それとも…次はクリーチャーがいいかあッ!?
wヽ、__, イw' __
_,,,... / | | T"" ̄__,,,iヽ||
, -‐'''ニニ --―/ i|\./| l"" ̄ ||i \
/ / / l:| ハ i| l l |||i
/ / / !:ト/(Vl:| | _(||i ̄⌒) そ、
ノ 、 i / .|::| i l::| l ./ ( ̄||i ̄ )そ
i 、 ヽ| > |:::! l |::| < し( ̄ ̄ )て ドン
レY^V^ヽ
/⌒`"⌒ヽ、
/,, / ̄ ̄ ̄\
/,//:: \ ははぁッ!!
;/⌒'":::.. |⌒ヽ (ク、クリーチャーは嫌だッ!)
/ /、:::::... |ヽ_ \
__( ⌒ー-ィ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ )
━━━`ー──ゝィソノ-ヾy_ノー─━━
- 86 :1:2008/11/24(月) 02:08:14.07 ID:MBxozxU20
- _______
/ \
__/ u |||i \ …思わず承諾してしまった…。
/. u 、 | もう断れねー。
|. ,(⌒(◎)ヽ |
l lヽ )> 三 / こうなったら、せめて、おりん殿のお心だけでも確認せねば…。
/ ヽ\ `(__,(◎) / /
| \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
| |ヽ、二⌒)、 \
__
|┃ / \
|┃ / \, 、/ \
|┃ ガラッ | (●) (●) |
|┃ 三 | (__人__) ..| …失礼致した。
|┃ l `⌒´ u |
|┃ . l .|
|┃ 三 { ./
|┃ ヽ ノ、
|┃ / `ヽ.
|┃ 三 / \
- 89 :1:2008/11/24(月) 02:10:26.51 ID:MBxozxU20
- ,, ,、-ー'⌒゙ 'ー、
/彡シ三ミヽ)))ヽ、
,、/从///ミ从从从ノ''ー、
ィ(彡''"//;;;;;;;;;;;;、- ll||-、;;彡)
ミ;rー"//;イ彡' ,,,从l__';;;ミ=)
、、シ::;;/|;;;|从,、-'" ,,>≧' 、;;;ラ もうよろしいのですか?
ヽ彡从ii从ミゝ=ァ:: {ィ均; ''i;;;(
イヲ从;;;リリ'ィr均'ノ: ゙''´ lリ' 「もう、大丈夫でござる」
,ツ==;;;;イ::::`´ ,;;ッ |゙
"{;;;ャi々{::::: ,;.、 l,, ,,
`'、' 、',,,'、、:: ' ''´ ,';;;;r(''ー、
'、;|、;;;;;ヽ'::、、 , ,, ,,,,/r '`j ノ ヽヽ''ー
`'ー、tヽ;;ヽ::::::::::;;;;/// ::;;;イ
/ノ::::::::ヽ::::;;/ l /"::::::::::;;;/::::''"
l i イ::::::::::::::::ヽ//ノ/ :::::::::;;;/::''"
イ / __::::::::::;;;;///
/ ̄ ̄\ …おりん殿。
/ \ /\ 大名家の姫たるそなたと違い、この柳生又右衛門宗矩、
| ( ●)(●) 今は一介の旗本に過ぎぬ身じゃが、
| (__人__) 今に徳川家にその人ありと呼ばれる男になってみせようぞ。
| ` ⌒´ノ
| } この度の婚姻、既に決まったものではござるが、
ヽ } それでもなお、そなたの心を確かめたい。
/ ⌒ヽ '´(
/ ,_ \ \/\ \ それがしに、ついてきてくだされるか。
と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.
- 90 :1:2008/11/24(月) 02:13:31.69 ID:MBxozxU20
- ,,,、-'''"""'';;z''"::''":::::;;`''ー、
/ ーz''":::::::ニミミソ''":::::;;;;、、、、、::::::;;`'' 、
、(`'''''"::::::::::::::::::::}}/::::::"::::::::"'''ー、;;;;;;;ヽ;;;;;ヽ
,>ァ:::::::::::;;;:::::::::::::Y::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;ヽ;;;;;;ヽ;;;;;',
,r彡"::::::;r''":::::::::::;;;(:::::;;;;:::::::::::::::::::::;;ヽ;;;;ヽ;;;;;;ヽ;;'、 …柳生様。
/::"::ノ:::ii":::::::::::::::;;r-、r'''''' 、ヽ、:::::::::::;;;;;ヽ从ヽ;;;;;ヽ| 私とて、姫と言っても、たかだか1万6000石の家の身。
(イ//:::::彡::::::::|:::t(_____))::|:;;;:::::;;;;;;;;;;ヽ;;;;;ヽ;;;;;ヽ その言葉だけでも、私は十分でございます。
〉:::/::::::/:::::::|:::i::}::|l ,,,,,o ,,,,,, ノ|イ|;;;::::;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;ヽ;;;;',
(:::イ::::::::::::::::j::|リリノ――――tイii|l::|;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;y どうか…末永くよろしくお願い致します。
ヽ||::i::::::::;;ノノ'__ 、 ``'ー、;;从;;;;;ヽ;;;;;;;ヽ;;;;;;',
、,ノノ{::"'〈 '" ミヽ `~~~~~~`'':ヽ::~''ー、ヽ;;;;;;ヽ;;;} 「…おりん殿!
ー ''''t::::;;', ー'''""'ン ヽ:'==ミ、;;;::::',t::;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;リリ かたじけない!」
ヽ::::l ::/ '':::::::};;リ~'iー、;;;;ヽ;/
、,,,ノ1:l 、 :::::::リ/)"リ;;;;;~';;/
')', ''マ ::::::::/ /;;;;;;/"
-ー '、 、ー- 、,, :::::::: 'リ~;;;;;;;;;;|;;|
. ヽ, `'_''''" :::::/ |イ;;;;;;;;;;;ヽミ
ヽ ,,、 '"ノ: i〉人从从;i
,仝ー- ≦--―― ''' "~'''ー、i||}カ
,,、- ''" ̄ ̄ ̄ ~'' -、 ノノ:::}_
,、 '"  ̄ ̄~'' -、 `'' 、 :::::::::リ~' 、~''ー、
- 92 :1:2008/11/24(月) 02:15:56.28 ID:MBxozxU20
- …そして幾日か経ち、
宗矩は柳生邸に松下石見守重綱の娘、おりんを迎え入れ、祝言を挙げた。
__
/ ノ\ ヽ
|⌒ ⌒ |
,.-─=、 |(_人_) | 「おりん殿…いや、おりん。
/ /;. } ノ:',、_ノ:l よろしく頼むぞ」
/',. /ゞ!.l /:´::ヽ 〃::`ヽ
l ',/、ノノ ,..':::::::::::l:::`/:::::l::::::::\ 「はい…又右衛門さま」
j‐'l´!ヾ/|`!ヽ /:::::::::::::::l:::/::::::::l::::::::::::::',
/l | |V /! | jヽ /:::::::::::::::::l:/::::::::::::l:::::::::::::::',
|、ヽ | |' / l. | l/ | /::::::::::::::;::::l:::::::::::::::::l::::::;:::::::::',
| ヽ`| |′ | | j | j:::::::::::::::i::::i::::::, - 、::::i:::::i::::::::::l
. | ヽ! != ! !' | 〈:::::::::::::::j:::i::::::::' - '::::::i::::i::::::::::〉
j、 ',.| ̄ |ノ ノ '、::::::::::;':`:、:::::::::::::::::::;:::':`:::::::j、
. ,' ヽ ゝ-ニ、 / | /::`:ー::r'´`ヽ::::::::::::/´ `ヽ::':´::::ヽ
l `/‐=´ー'`ー-=' !〉:::::::::::::::::`:ー:´:::::::::::::`:::´::::::::::::::::::j
_,.-‐--‐' / { }ゝ `、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
 ̄ ̄ ー´ ` ー─'‐一' ` ̄  ̄ ` ー‐---──--─‐一 ´  ̄
- 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 02:19:41.10 ID:EZtLm+4d0
- リア充め…
- 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 02:20:10.22 ID:NxDQ5rvY0
- >>92
ちゅっちゅし過ぎて口が腫れたか
これだから童貞は・・・w
- 93 :1:2008/11/24(月) 02:19:02.46 ID:MBxozxU20
- ,. -‐' 二二二二ニ、‐- 、
/ _r‐┘ ※ ※ `^ヽ\ さて、実際のところ、宗矩とおりんが結婚した正確な日取り、
/r‐'´ ※ _r-:‐ヘf^^¬‐-、※\`ヽ、 及び、どういう経緯で結婚することになったのかは不明なのです。
/ /※ _r‐┘::.::.::.:lト、::.::.、::.::.:: ̄ヽ} / (まあ、これは宗矩に限った話ではないのですが)
. / l 「 _r┘::/::.::.::l::|::.||l:ト、::.::\::.::.::.::.:V|
/ ∨::.::.::.::l::.::|;ノ:/::.l:|T 弋ー:ヘ::.::.::.::|:| でも、おそらくは宗矩が秀忠の指南役になった慶長六年以降、
. く |::.::.::.::.」::イ://l::/// _ `ー┤::.::.::ハ 数年内くらいに徳川家方面の縁故で決まった話じゃないかと思うのです。
`゙┬|::.::.::.´:|::// ‐ / ' 、二ニ }::.::.:/::.::l 論拠としては、
|::.ヽ.::.::.::.V -‐'′ , 〃__/:::/l::.::.:|
. l::.::.::.「ヽ、_::\" r-―‐1 `ーイ※|::.::.::l ・宗矩の「格(=身分・家柄)」が安定したこと
ト、\::} 、レヘ ̄ ! | ,.ィ′ /::.::.::.| .・おりんが大名家出身であること
|_込_\小 |> 、 ヽ、_ノ ,.イ::.{ }::.::.::.::.l
/´ ー--ミ、 |::.:/l::`フ ‐'´L_|::( 、レ|::.::.::.::.:| というところですね。
. | 二ニ、∧ヽ レ‐'´ rミニへ `7 小Ln::.::.: | つまり、宗矩はそれまで家康の近習の下級旗本に過ぎなかったわけですが、
rーl ,.:‐ァ'′|\\/ ,.イ^ヽ \! | | ト、 ::.:| それが三千石の旗本にして徳川家の剣術指南役になったわけですよ。
ト厶 }::/:.:.:.:.:li \ヽ//| }{ ト、 }、レ | |{:.:l ::.:| 言ってみれば大昇進で、逆にすぐ引っくり返る危険性だってあったのです。
rへ、`ーグ:.:.:.:.:.:|i、レ i}//:/l }{ |::|ヽ{ 小 | | ):ト、 :|
| `¨´ヽ:.:.:.:.:.:{i小 i}イ::/|}{ |::| | }| ):.:.:.| :l でも、無事に役目をこなし、まず大丈夫、と自他共に認められたことで、
_/ /:.:.:.:.:.:.:{i i} {:{ | ハ|::| | 、レ } | }:.:.:ヽ ヽ、 宗矩の「格」は固まった…これがまず前提なわけですぅ。
ヾ、 |:\:.:.:.:.{i i} |::| / } {|::| | 小 }| ):.:.:.:.:.\ \
- 96 :1:2008/11/24(月) 02:21:04.95 ID:MBxozxU20
- / ,イ^ヽ _米ソ_ _ \ \ そうして、宗矩の格が固まったからこそ、
〈 /´.:,.:. :.:..:::::::/!:!:::::.:.:.\jkヽ \ 小なりとはいえ大名家出身の娘との婚姻が成立したのでは…というわけですぅ。
`y' .:.::::/::,.:::::::::::/::lノ::::::、::ヽ::ヽ. t、__j それまでの柳生家の婚姻は、基本的に大和国近隣の土豪か神職関連だったのが、
/ .:.:::::/::/.:::::::::/::/:ト、:::::`,:::!::::| !:ト、 / 宗矩だけ遠江国の大名が相手ですからね。
|.:/.:.:/、/.:.::::,イ:://ハ::ヽ:;;:ヽ|:::::!/::::.:イ そうなると昔からの縁ではなく、徳川家方面からの縁談と考えるのが妥当ですぅ。
l/トト,!::::仁ニヽ'´ , -‐<:::::::!::::|{::::::.:.|
〉V::i:|ヾトッソ ´トッツ7::/::::/ !:::.:.::| 結婚がもう少し後である可能性も無いとは言えないです。
/,.ィ´ ト、' ' ' 、 ' ' ' /::,::イ /:::::::.:.| でも、宗矩も30越えてるわけですし、早めに結婚したかったんじゃないかな、
,イ: :| |/ >、 _ 0_, .イ´7 /: :  ̄`ヽ ということで、状況が整ったところでさくさく結婚したんじゃないかと思うのです。
_ノ: : :j j! \ フ/ ! |: : : : : : : :.\ 後継が無いことで取り潰しの目に遭う家も出てきたことですしね。
,r‐'´/: : :{ 米| ,ィ介 | 米|: : : : : : : : : : ゝ、_
./ :./: : : : :.i | //小 ! |: : : : : : : : : : : \:`ヽ あと、この縁を取り持ったのが誰なのか、というのも不明なのですけど、
〈: .: :ー‐-: 、:i | // }。j 〉 ! |.: 、: : : : : : : : : : : ヽ: | ここは家康(&正純)にしたですよ。
.\: : : :``ヽ| 米| // f。,リ」 /,米|:.:〈ト、: : : : : : : : : : : i:.| というのは、山岡荘八リスペクト、というのもあるにはあるのですが、
,ゝュ_: : : j ト、 }。j / |こ〈::.\: : : : : : : : ,イ/ 可能性として、「無い」とも言い切れないからなのですぅ。
/ 厂`ヾji| |7こf乙f。|乙j{ |乃 !:::.:.:〉-r‐rュ_ ノ:/\
/ / `! 米|二乃Y7;;;;;;乃〉 米厂:.`i.::::厂``爪ト、:/: : :.|
- 97 :1:2008/11/24(月) 02:23:43.82 ID:MBxozxU20
- _ そもそも今回の縁談について、宗矩が自分から動いたのか、
, - '',.ニ -‐- ニ、''ヽ それとも、周りが世話を焼いたのか、という点で考えると、
/ /ィ'´ _, .ィ ,ハ. ヽ. \ 可能性としては後者なんじゃないかと思われるのですぅ。
∠_ /',r、‐' ''´ ⌒\l、 ン
,、/`! ● ○ lT´ というのは、>>1はここら辺はあまり詳しくなくて役立たずなのですけど、
ヽY'〉 , , , ___ , , , l. | 当時の武家の結婚は基本的に家同士で行うものである以上、
(`)_}ト、 丶 ,/ ,イ l、 一人で江戸に来た宗矩が、自力でおりんとの縁談に持ち込めたか、というと、
r `´ | \ ∨ / | l、 それは難しいのですよ。
| | l`>-,-<´l | l、
∧ | l `7,、ヽ´/ ,/ヽ l、 まあ、あるいは宗矩が誰彼構わず運動して、
/ `` ヽ∟..,ヽ l.l ∠-f `i. l、 縁談を頼んで廻った可能性もないとは言えませんが、
/ _ト-r'└r{ ,._ヽィ' l. l、 立場を考えると、見苦しい話でもありますし、あまりなさそうですぅ。
/ / 〉 `´ 〈'-/´ l l、
/ _, ィ / 丶ヽ 」 l、 そうなると、それなりの立場になったのに一人身の宗矩を見兼ねて、
/ _,.-' / / 丶ヽ_,. t'´ l、 周りが世話を焼いた、という方が妥当だと思うのですぅ。
ル '´ / / 丶 ヽ\. l、
,/ ,/ \ / ヽ \l、 で、旗本と大名家の間の婚姻を取り持てるクラスの者で、
ヽ、 // \ / l、 `` かつ、宗矩の嫁の世話をしてやろう、と考えるような人間となると…。
` '´ ′ ` ´ ` 案外、山岡先生の話は的外れって程じゃないのかもしれませんよ。
- 98 :1:2008/11/24(月) 02:26:13.87 ID:MBxozxU20
- さて、宗矩がようやく嫁を得た話は、柳生庄にも届けられた。
| __
|_,.へ、-、ヽこ Vヽ_
|三ヽ/ ヽ }//└ーァ
|フ `{_ (⌒Vi|//⌒ Tュi、
|-=‐'_'い{〉´`くア ノlV ハ
|/,.へ! ソ /^ー<__ノノ-1 …というわけで、殿はおりん様をお迎えなされたのです。
|二、 =、‐、ヽ(ニ二} 僕としても、殿が魔法剣士にならずに済んで何よりです!
|⌒ヽ ヽ} トー-={
|、(・)l ,.-=、 トニ= /
| `´ ,.、 '(・) } 」こ‐ノ
|‐、 ' } ´``''′ /ーソ′
|ヽ `ー- ...__ /-く
|、 ``' ー-}ノ /7^i/
| `_ー--一'´ /_ノノ
|  ̄ /ー'´
| 、__,.. イ´
|/=== rーv─r- 、
|//:::::::ノ {つノ-─--、ヽ
源太
(宗矩付の小者・仮名)
- 100 :1:2008/11/24(月) 02:28:03.76 ID:MBxozxU20
- ___
/ ⌒三⌒ \
/-((◎)-(◎))-\ おお!そうか!
/ (((__人__))) ヽ 於鍋、又右衛門がようやく魔法使いをやめて、嫁をもろうたそうじゃお!
| `Y⌒y'´ | しかも、相手は大名家の姫君じゃそうじゃ!
\ ゙ー ′ ,/ でかしたお!
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ rー'ゝ 〆ヽ
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
γ::::::::::::::::桃::::::::::::ヽ、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
γ:::::::::人::::人::人::::人 ヽ めでたいねえ。
(:::::::::/ ⌒ 三 ⌒ \ ) いずれ新しい孫の顔を見ることができるかねえ。
\:/ ((=) (=)) \ノ
| xxx (((__人__))) xxx |
\ `⌒´ /
/ \
- 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 02:38:04.01 ID:EZtLm+4d0
- みんな魔法使い魔法使いひでえ…
- 104 :1:2008/11/24(月) 02:45:45.93 ID:MBxozxU20
- ____
/_ノ 三ヽ、\
ミ ミ ミ /o゚((◎) -(◎))゚o ミ ミ ミ うむ、これであとは強い子が生まれれば、
/⌒)⌒)⌒) .::::::((__人__)))::::\ /⌒)⌒)⌒) 柳生家の将来も安泰じゃお!
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / // 又右衛門には別の立ち合いも頑張ってもらわねばのう!
| :::::::::::(⌒) | | | / ゝ :::::::::::/ のう於鍋、そっちの剣術も教えてやらんといかんかの?
| ノ | | | \ / ) / なんての?どうじゃお?うひょーほっほっほ!!
ヽ / `ー'´ ヽ / /
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l
ヽ -一''''''""~~``'ー--、 -一'''''''ー-、 バシバシ
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
γ::::::::::::::::桃::::::::::::ヽ、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
γ:::::::::人::::人::人::::人 ヽ
(:::::::::/ ノ 三ヽ、_\ ) (…この人、これで世間じゃ剣聖なんて言われてるんだよねえ…。
\:/ ((-) (-)) \ノ どうなのかねえ?)
| u (((__人__))) |
\ `⌒´ /
/ \
- 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 02:46:58.90 ID:Pff8kpIb0
- 爺下ネタはやめろwwww
- 110 :1:2008/11/24(月) 02:49:05.20 ID:MBxozxU20
- / ̄\
| |
\_/
|
./ ̄ ̄ ̄ \
. ./ ::\:::/:::: \ ………。
/ <○>::::::<○> \
| (__人__) |
\ .`⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
____
/_ノu三ヽ、_\
/((◎) -(◎)) \
/⌒)⌒)⌒) ::(((__人__))) l_j :::\ /⌒)⌒)⌒)
| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U. | | | / ゝ :::::::::::/
| ノ | | | \ / ) /
ヽ / └ー┘ ヽ / /
「「あ」」
γ::::::::::::::::桃::::::::::::ヽ、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
γ:::::::::人::::人::人::::人 ヽ
(:::::::::/ ノ 三ヽ、_\ )
\:/ ((●) (●)) \ノ
| u (((__人__))) |
\ `⌒´ /
/ \
- 114 :1:2008/11/24(月) 02:51:07.60 ID:MBxozxU20
- ___
/ \
/ノ 三\ u \ (…気まずいお)
/-((◎)-(◎))- \
| (((__人__))) u | あー…、兵助、どうしたお?
\ u. `⌒´ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
/ ̄\
| |
\_/
|
./ ̄ ̄ ̄ \
. ./ ::\:::/:::: \ …お爺様、加藤家からまた御使者が参ったぞ。
/ <●>::::::<●> \
| (__人__) |
\ .`⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
- 120 :1:2008/11/24(月) 02:55:11.17 ID:MBxozxU20
- ____
/ _ノ 三ヽ_\
. / -((◎)-(◎)) \ あー、また加藤様の御使者殿かお。
l^l^ln ⌒((__人__))⌒ \ あの方もいい加減しつこいお。
ヽ L |r┬-| |
ゝ ノ `ー‐' /
/ / \
. / / -一'''''''ー-、.
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
- 122 :1:2008/11/24(月) 02:55:51.57 ID:MBxozxU20
- ヾ""`l
| |◯。
. ´ ̄ ̄ ̄ ̄`\
/.,/、/、/、|、|、,l, ノ ヽ
/´ ' ノ ヽ アタシは清正様からの使者!
/ ___ ____ 7ノ/ ` 、 石舟斎殿!孫の兵庫助殿を是非我が加藤家に!
'´| __ヽ) く/ __ 7 ' 、
. ´ |/___ヽ /' ̄___`ヽ | _. ´ ヽ
(``ニ===|l ´|.0ヽ| | ´|.0「`||ニニニ_ )
'、 |\└┘l \└┘ノ | `ヽ、./
` 、 |  ̄ノ  ̄ | . ´
'λ ヽ - λ__. ´
ヽ 、____, /.|--、
/ ̄ヽ -- /| / l
.――ノ l\ イ l.´ \___
// ´ `、_ト┬イ_. ´ 7 ̄`ヽ、
加藤家の使者
以前より加藤清正は、兵庫助の剣の腕前を伝え聞き、これを召抱えたいとして、
石舟斎に数度申し込んでいるものの、そのたびに、石舟際は断っていた。
曰く「未だ未熟者故、手元に置いて訓育したく…」
- 125 :1:2008/11/24(月) 02:57:19.96 ID:MBxozxU20
- =過去=
,. ‐==:┬┬ .、
,イミ∠⌒ヽ_⊥∠}
/三V >、 、, j.
r=三〈 `ー゚` l L..=〉
,仆、j川 ._| 「゚-j 「加藤様。あの柳生石舟斎の話なのだが、
,tノ`i | |l 仁二`-' 、/ あやつの孫の兵庫助というのが、なかなかの出来物でのう。
_ tノ リ| | | ー- `"ハ 他の息子や孫は早々に旅立たせたというに、
ー-< `ー- 、 ,/レ'^_:、j } /l_j. この者だけは手放せぬと、大層な入れ込みようなのだ。
ヽ、.:\: : :  ̄`ー二_ `rー-r┘ おそらく、柳生の門下で最強の剣士であろうよ」
‐- 、.:..:.:.:.:.:ー-.:.:.:. ` ┴-、|7
島左近
,.-―-、,r ‐-、
r'⌒ ⌒ ヾr ⌒^ヽ
/` ,.~vへ ⌒)
,.-' ( ソ 〉,, ) ヽ
r' ノ,ニ、_ ヾ ソ _,ノヘ ) 「なるほどなぁ…面白いではないか!
r' ゝ 〉 `''’'`,i l '‐・'ゝ 〉ー⌒く 柳生兵庫助とやら、この加藤清正がもらおう!」
_i⌒" y ( (^ヽ ' ' - :レ、 、) )_
,.-メ _ r ゞi r<ニ三ミ:、 / ノ ヽ ヽ_
,.-( ( ; :ハ ヾ-=-.ソ /-' ∠ 、 ヽ
rf ,.-{ ( _ :::i ヽ ~ / |::: _ノ ) ’、
,.-ゝ ゝ' ,.- ' " ,:| `ニニ´ .: |'´ 、 ` ヽ、 ) )
( r / ..::::/ 丶 ,:' ヾ:、ヽ ヽ ミヽ、
加藤清正
なお、加藤清正が兵庫助に仕官を求めたことのはじまりは、
その昔、島左近から兵庫助の腕前について話を聞いた事に端を発するといわれている。
- 129 :1:2008/11/24(月) 02:58:19.39 ID:MBxozxU20
- ____
/ _ノ 三ヽ_\
. / -((◎)-(◎)) \ 大体、あの方は兵法者にとって、あんまりいい方とは思えぬお。
l^l^ln ⌒((__人__))⌒ \ 兵助、お前、砲術の達人、稲富一夢斎殿の話を聞いたことあるかお?
ヽ L |r┬-| |
ゝ ノ `ー‐' /
/ / \
/ / \
. / / -一'''''''ー-、.
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
/ ̄\
| |
\_/
|
./ ̄ ̄ ̄ \
. ./ ::\:::/:::: \ ああ、あれですか。
/ <●>::::::<●> \
| (__人__) |
\ .`⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
- 133 :1:2008/11/24(月) 02:59:39.36 ID:MBxozxU20
- ここで少しエピソードを入れる。
稲富一夢斎(祐直)は、当時名の聞こえた砲術(鉄砲含む)の達人であった。
,r:::::::ァ::::::ー、
く:::::::::::::::::::::/
i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
_ ,,..〈;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;-::::`:ー:-:、_
<_:::::::::::::::::::::::::;, -::::':::"::_:フ
冫ー ‐7´ ̄ i::::ヘ::::::`、 「俺は稲富一夢斎。
イ:::::::i ー |:::ノ:::::::::', 流れ者風、射撃の名人」
|::::::::| __ j::::::::::::::::i
ヾ::::j ´,,、_ ` /:::::::::::::::/
ゝ::::::':::::::::`:´:::::::::::;シ
_,ゝ-::、::_::::::ノ K"´
-..─..''::":: ̄:::/:::::ト、 r:::┐/::ー、_
:::`ヽ:::::::::::::::::/:::::::::i ヽ/ヽ:::ト、 ::::::::、ー、_
:::::::::::';:::::::::::::::>::::::l i::::i ヽ::::::::ヽ:::\
稲富一夢斎(祐直)
最初、丹後一色家に仕えていたが、主家の滅亡後は細川忠興に鉄砲指南役として仕え、朝鮮の戦で名を上げた人物である。
だが、関ヶ原の際の忠興の妻・ガラシャの死に際し、屋敷の警護を担当していたが逃亡、
結果、忠興の逆鱗に触れたことで剃髪・牢人し、一夢と名を変えたところ、
後の彦根藩主・井伊直政に匿われた縁から、徳川家に仕えることとなった。
種子島だけではなく、中国からの砲術なども参考に自流派・稲富流を創始、
江戸幕府成立時には「田付流・井上流」と並んで、砲術の幕府三大流派と呼ばれたという。
- 135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 03:00:14.63 ID:9i6pS2IM0
- 次元じゃねえかwwwwwwww
- 137 :1:2008/11/24(月) 03:01:30.20 ID:MBxozxU20
- そして、この頃、清正が東海道を上って、勢州桑名(三重)に一旦遅留した際、
その頃は尾張の徳川忠吉(家康の四男)の元に預けられていた稲留一夢斎が見舞いに伺ったという。
::: ノ::::::::::::::::::::::::::::/ヽ=- ' i ヽ- i lヽ、、' ヽ-
/:::::::::::::::::::::(:: レ'"´oヾ:、 l!, ___l :::::::::ヽヽl丶、
:::::::::::::::::::::: r '`ヽ´  ̄ l、iヽ.oヽ´7ヽ::::::::::::::::
:::::::::::: :::::::::: ! , - `'´ ィi ヾl::::: ):::::::::::: 「おお!お前がかの名高き稲富一夢斎か!
:::::::::,.ヘー ,-':、_/、,.. --- 、 、 !::(:::::::::::〃 お前の腕前は聞いておるぞ!
:::::::'::::::ヽ_:;::: i ト-‐ ―- .,`ヽ, i /::::::::::::::::ヽ ちょうどいい!我が家臣をお前の弟子にしてくれんか!?」
::::::::::::::::::(:l:: ! l __ `/ /:::::::::::::::::::::::
:::::::;;::::::; l:::l:: !´ ` ー ''ヽ/ //::::::::::::::::::::::::::
:::ム ''7´::::ヽ. ヽ、_ ,/ /:::::::::::::::::::::::::::::
::::::::l {:::|:::::::ヽ. ` ー ̄イ /::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ、r- '::::l::::::::::ヽ.  ̄ ´ ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::
`ヽ、:::!::::::::::::`ー.. __ ,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
s ,ヘニ''´ ̄ ヽ_
;; i' _ {
' / ̄ '''''' "_ ~~ヽ
; ; / ^'"--― ' ` ̄^ヽ
゙s \
'´;; -ヘ,,___,,_.,.-v、-、_/ 「よろしいでしょう。
‘'s 〈 ノ /l i'^l では、早速」
;; } `` // |_シ
“s 、 ァ'>- i ! ./
‘''s ,ヾ/´~~_,、//ニ゙_<
,〃ソ`Z∠二_ ̄ ~~;>
,_,ィ、'/// `! ヽ
清正はすぐに家臣のうち五人を選んで一夢斎に弟子入りさせた。
- 141 :1:2008/11/24(月) 03:02:43.82 ID:MBxozxU20
- rー-,、__,、
___|_,_ 〔
\ く ``''ー┤
〉、 ``''ー-」、
/ {flヽ、 \
〈 `} / ``''┬-,,、_\ 「早速だが、我が稲富流を教授する。
| | ! ゝ ,! `` まず、これが0.3秒の早撃ちだ!」
l |゙:、 `ー- ,/
〉j;r"ヾー'-''ヽ ダーンダーンッ!
r'''"^i、「(○)、_ \
l /"「i'(゙i-イ:、゙;`''=ーミ`
! l r"ド、<i||ト、゙:、l | ;'\
,~、Å,へ、 ((-ー、
( . ,、ノて、、 ヽ i_. __i ゝ (0.3秒の早撃ちって技って言うのか?)
( ノ-‐、__.‐-( ,) 〈__´ フ (つーか俺たちには無理じゃね?)
(´ ). :´) - (`: .)_ ) !~ .ノ〈
清正の家臣
そして、早速一つ二つの技を伝授させたという。
- 143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 03:03:25.87 ID:2Jt/BSNVO
- 無理すぐるwww
- 144 :1:2008/11/24(月) 03:04:02.51 ID:MBxozxU20
- しかし、桑名には一時逗留していただけの清正は、すぐに出立を再開した。
その中に、一夢斎に弟子入りさせた家臣たちも随身する事になったため、家臣たちは困惑した。
,~、Å,へ、 ((-ー、 「あれ?俺たちって一夢斎様に弟子入りしたのに
( . ,、ノて、、 ヽ i_. __i ゝ なんでまたすぐ旅立ってるのよ?」
( ノ-‐、__.‐-( ,) 〈__´ フ 「技ったって早撃ち見せられただけだしなあ。
(´ ). :´) - (`: .)_ ) !~ .ノ〈 また会えるかどうかも分からんし、これじゃ弟子入りした意味ねーよ」
_,,.「`i_,. へ、__
_ノ⌒:::::`:::::::::::::::::::::::.`ヽへ.
r' ::::::::::::::::::::::;iヘ、::::::::::::::::::::.. ヽ
人 、::::く`'´`′ `フ::::::::::::::::::::.:. `ーヘ.
〈 :::ヽ(`ー'´ ノ \:::::::::::::::::::.:.:. L
r‐'⌒'ー'フ'′:::::::)i¬ュl l<ニiユ L::::::::::::::::.:.:.:.:.. lへ、_ 「お前たち!なにをコソコソ話しておるかあッ!」
ノ .:::::::::::::::::::|-‐ // ー- .._,. `フ:::::::::::::::::.:.:.:... └へ
〔 .:::::::::::::::::::::::::| l, 、 / }::::ヘ:::::::::::::.:.:.:.:.:.:. く_ 「「あ、御大将」」
ノ :::::::::::::::::::::::::::::l F==-、 l: └'ソ:::::::::::::::::::::.:.:.:.: L
f′ ..:::::::::::::::::::::::::::::::l. レー-‐‐、| l イ´:::::::::::::::::::::::::::::.:.:.::.:. /
フ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l.└- --‐′ / \::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:. く
く ::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;L_...二...____,..ィ' く:::::::::::;;;;;;;;;;;;:::::.:.:.:.:.:.. ノ
> :::::::::::::/ ̄ ̄. -…‐-ト、:::::::::: l レ''"´ `ヽ;:::.:.: ぐ
ヽ ;;: -‐'フ| il|||i!--‐イ l;:::: / /"" ィ-三l'''ー- .,ム._
- 146 :1:2008/11/24(月) 03:05:22.72 ID:MBxozxU20
- ,~、Å,へ、 ((-ー、
( . ,、ノて、、 ヽ i_. __i ゝ 「御大将、俺たち、一夢斎様から
( ノ-‐、__.‐-( ,) 〈__´ フ 殆ど何も教えてもらえてないんですけど、
(´ ). :´) - (`: .)_ ) !~ .ノ〈 これじゃ弟子入りした意味ないっすよ」
_,,.「`i_,. へ、__
_ノ⌒:::::`:::::::::::::::::::::::.`ヽへ.
r' ::::::::::::::::::::::;iヘ、::::::::::::::::::::.. ヽ
人 、::::く`'´`′ `フ::::::::::::::::::::.:. `ーヘ.
〈 :::ヽ(`ー'´ ノ \:::::::::::::::::::.:.:. L
r‐'⌒'ー'フ'′:::::::)i¬ュl l<ニiユ L::::::::::::::::.:.:.:.:.. lへ、_ 「ああ、あの事か。
ノ .:::::::::::::::::::|-‐ // ー- .._,. `フ:::::::::::::::::.:.:.:... └へ あんなものはなあ…飾りなんだよ!」
〔 .:::::::::::::::::::::::::| l, 、 / }::::ヘ:::::::::::::.:.:.:.:.:.:. く_
ノ :::::::::::::::::::::::::::::l F==-、 l: └'ソ:::::::::::::::::::::.:.:.:.: L 「「!?」」
f′ ..:::::::::::::::::::::::::::::::l. レー-‐‐、| l イ´:::::::::::::::::::::::::::::.:.:.::.:. /
フ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l.└- --‐′ / \::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:. く
く ::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;L_...二...____,..ィ' く:::::::::::;;;;;;;;;;;;:::::.:.:.:.:.:.. ノ
> :::::::::::::/ ̄ ̄. -…‐-ト、:::::::::: l レ''"´ `ヽ;:::.:.: ぐ
ヽ ;;: -‐'フ| il|||i!--‐イ l;:::: / /"" ィ-三l'''ー- .,ム._
- 147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 03:06:30.00 ID:Pff8kpIb0
- 何だと支援
- 148 :1:2008/11/24(月) 03:06:38.51 ID:MBxozxU20
- 「"`、
..-----ゝ ヽ―――
/⌒  ̄
_ノ /⌒ヾ :
( ノ: :: 「この加藤清正から家臣を弟子にしてくれと頼まれたとなれば、
)γ´::: _∫::: λ :.::... おそらく、あの一夢斎は、それを名誉として方々に言い触らすであろう。
.ノ 7::::::. )`^` ̄ l___ノ⌒ノ:: そうすれば、後に我が方に敵が押し寄せた際、
ヾγ:::.:::: ノ ノ _ノ___--、└┐ _ノ: あの一夢斎の弟子がいるらしい、として少しは恐れもなそう。
ノノ::.::::: ζ__.l__レ´く__o`)ノ ノ λ-、ヽ: それだけでいいのだ!
_)ζ:::::┌´:::K/^ `⌒  ̄ /^""(-、 |:
)  ̄レ ::::::./  ̄`--´_/ )/ /: つまりは…ハッタリである!!」
( :::::::lヽ、^ _ | .┴´::
ヽ┐ ::::::λ、___ノ_.、ノ`ヽ /:::::: 「「!!」」
ζ ::::::::::::::| `r―′__.-┤ `l::::
ノ´ ::::::::::ヽ |.--┴--ノ .--´::
ζ ::::... :::::::::::|√ ̄ ̄`´ く::::::::..:
ヾ::::::::: :::ヽ  ̄` )::::::
(:::::: :::.. ...:::::::|____./ ゝ::
ヾ::: ::::::::::::::::ヽ (:::
\_ ::::::ノ ヽ_
- 152 :1:2008/11/24(月) 03:09:25.61 ID:MBxozxU20
- _,,.「`i_,. へ、__
_ノ⌒:::::`:::::::::::::::::::::::.`ヽへ.
r' ::::::::::::::::::::::;iヘ、::::::::::::::::::::.. ヽ
人 、::::く`'´`′ `フ::::::::::::::::::::.:. `ーヘ.
〈 :::ヽ(`ー'´ ノ \:::::::::::::::::::.:.:. L 「大体なあ…鉄砲なんぞは油断せずに撃てば、
r‐'⌒'ー'フ'′:::::::)i¬ュl l<ニiユ L::::::::::::::::.:.:.:.:.. lへ、_ 名人なんぞに弟子入りせんでも
ノ .:::::::::::::::::::|-‐ // ー- .._,. `フ:::::::::::::::::.:.:.:... └へ 上達するものなんだよ!
〔 .:::::::::::::::::::::::::| l, 、 / }::::ヘ:::::::::::::.:.:.:.:.:.:. く_ この加藤清正が言っているのだ!
ノ :::::::::::::::::::::::::::::l F==-、 l: └'ソ:::::::::::::::::::::.:.:.:.: L 間違いはない!!」
f′ ..:::::::::::::::::::::::::::::::l. レー-‐‐、| l イ´:::::::::::::::::::::::::::::.:.:.::.:. /
フ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l.└- --‐′ / \::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:. く
く ::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;L_...二...____,..ィ' く:::::::::::;;;;;;;;;;;;:::::.:.:.:.:.:.. ノ
> :::::::::::::/ ̄ ̄. -…‐-ト、:::::::::: l レ''"´ `ヽ;:::.:.: ぐ
ヽ ;;: -‐'フ| il|||i!--‐イ l;:::: / /"" ィ-三l'''ー- .,ム._
,~、Å,へ、 ((-ー、
( . ,、ノて、、 ヽ i_. __i ゝ 「なるほどなー」
( ノ-‐、__.‐-( ,) 〈__´ フ 「流石は御大将だ」
(´ ). :´) - (`: .)_ ) !~ .ノ〈
これが、清正と一夢斎のエピソードである。
これが真実であるかどうかは不明だが、清正が一夢斎を売名家として批判していたと言われている。
- 153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 03:09:55.12 ID:Pff8kpIb0
- う~む支援
- 154 :1:2008/11/24(月) 03:11:20.15 ID:MBxozxU20
- ____
/ _ノ 三ヽ_\
. / -((◎)-(◎)) \ 加藤様が単に稲富殿を嫌っておられただけかもしれんが、
l^l^ln ⌒((__人__))⌒ \ それでも、武芸の道に対してこの言葉はあんまりじゃお。
ヽ L |r┬-| | 兵助、お前が招かれても、あんまりいいことがあるとは思えんお。
ゝ ノ `ー‐' /
/ / \ だから、もうしばらくここで修行するといいお。
/ / \
. / / -一'''''''ー-、.
人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
- 157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 03:14:22.81 ID:2Jt/BSNVO
- 一夢齊の売名っつーか、清正が一夢齊の名前を利用してんじゃんね
- 156 :1:2008/11/24(月) 03:12:31.78 ID:MBxozxU20
- ____
/ \
/ - 三 - \ じゃあ、ワシはまた行って断ってくるお。
/ -((◎) - (◎))- \ 兵助、お前は着替えてあとで道場に来るお。
| (((__人__))) |
\ `⌒´ /
ノ \
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::/::::\
/ <●>::::::<●> \ ……まってくれ、お爺様。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
 ̄(⌒`:::: ⌒ヽ
ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
ヽー―'^ー-'
〉 │
- 158 :1:2008/11/24(月) 03:14:31.91 ID:MBxozxU20
- / ̄\
| |
\_/
|
/  ̄  ̄ \
/ ::\:::/:: \ …もう我慢できん。
/ .<●>::::::<●> \ 俺は加藤様のところへ行きたい。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/,,― -ー 、 , -‐ 、
( , -‐ '" )
`;ー" ` ー-ー -ー'|
____
/ \
/ _ノ三ヽ__\ 兵助、わしの話を聞いてなかったのかお?
/ -((◎)-(◎)-\ お前にはまだこれから…「もういいッッ!!」
| (((__人__))) |
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
- 161 :1:2008/11/24(月) 03:15:44.53 ID:MBxozxU20
- , (⌒ ⌒)
(⌒ ( ) ⌒)
( ) )
(_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
| || | |
ノ L,l ,|| |、l、
⌒:::\:::::/::\
/ <●>::::<●>\
/ (__人__) \ 「いい加減にしてくれお爺様!」
| |::::::| |
\ l;;;;;;l /l!|
/ `ー' \ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE | ドンッ!
`ー、_ノ ∑ l、E ノ >
レY^V^ヽ
____
/ \ て
/ _ノ 三 \ \そ 「へ、兵助?」
/ -(◎) - (◎)- \
| u. (((__人__))) |
\ `⌒´ /
ノ \
- 164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 03:18:42.02 ID:2Jt/BSNVO
- ボンボンがw
- 162 :1:2008/11/24(月) 03:17:26.48 ID:MBxozxU20
- / ̄\
| |
(⌒) 三 \_/
三/ | ニ _|___ (⌒) 俺は…俺はいつまで柳生庄に居なきゃいけないんだよ!
| | /\::::/::) し / | ミ 久三郎兄上が討死したことの辛さは俺だって分かる!
! 、 /<● >::<● >⌒\/ | ミ でも、このまま修行を続けて、一体何があるっていうんだよ!
\./:::::::(_人_):::::::: i' |
| )ww) | |
\ `ー" ノ
\ . . \
____
/ \
/ _ノ 三 \ \
/ -(◎) - (◎)- \ ………それは…。
| u. (((__人__))) |
\ `⌒´ /
ノ \
- 165 :1:2008/11/24(月) 03:18:48.77 ID:MBxozxU20
- / ̄\
| | ∩_
\_/ 〈〈〈 ヽ
_|___ 〈⊃ }
/:::\:::/::\ | | もういいだろ、お爺様!
/ <●>::::::<●>\ ! ! 俺はこの鍛え上げた新陰流の腕前を、
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\| l. 外の世界で試したいんだ!
| |!!il|!|!l| | /
\ |ェェェェ| //
/ __ /
(___) /
____
/ u\
/ _ノ 三 \ \
/ -(◎) - (◎)- \ ……しかし…しかしのう…。
| u. (((__人__))) |
\ `⌒´ /
ノ \
/.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
|.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.|
|::::::::ゝ - - | 兄上の仰るとおりです。お爺様。
|::::::( ( ●) (●)| それがしたちも、もう十分大人なのです。
(@ ::::⌒(__人__)⌒) いつまでも柳生庄に留まっているのは辛うござります。
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
柳生権右衛門
- 166 :1:2008/11/24(月) 03:20:23.90 ID:MBxozxU20
- ___ て
/ \ そ
/ノ 三 \ u \ 権右衛門、お前もかお!?
/((◎)-(◎))- \
| (((__人__))) u |
\ u.`⌒´ /
ノ \
/.:::::::::::::::::::::::::::ヽ
|.:::::::γ⌒^Y⌒ヽ::.|
|::::::::ゝ ⌒ ⌒ | 今更、一人が二人になったとて、大して変わりませぬ。
|::::::( ( ●) (●)| ちょうど今、仙台の伊達様からもお話が来ているのでしょう?
(@ ::::⌒(__人__)⌒)
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
- 169 :1:2008/11/24(月) 03:21:51.10 ID:MBxozxU20
- /l | / // _ヾ: : |(r、ヽl : :ヽ
/ミヽ、! l |へ /,) ヾく ̄iノノ : : ミヽ、
ノ三ヽヽ/゙Y゙〉 r'゙,.tラ ゙l l/ ゙'ーミヽヽヽ
/彡ニ,. -へ、〈 |、! ゙Y´ ゙ ヾ:: \_,.-⌒
|// r'~レr、k=' l:: /
l/ | / ゞ=;i ,...、 ノ /:::::/ _,.-'´ 『柳生石舟斎殿!
/゙"〉‐<l ゙"、''_/ ,: /::/'´>>/ 我が伊達家も、新陰流の達者を一人
| ,| ::|. \-< //ヾ/--―-、 指南役として召抱えたいッッ!』
_ l゙´」=ラ:| \_/r'/´ ̄_ -- 、_
r''7゙ | r┴-=L、 ,.-'二 ノ ̄
l | ミトゞ=、__ノノ| l゙/´ _,. -‐'"´
!,. レ, ヾ::::::ノ''"ヾ| // _,. -'_,. -‐ラ
ヾ \ Y´ ノノ || ,.-'" ,.-'´ /,.-‐'"
伊達政宗
この頃、仙台藩の伊達政宗からも石舟斎の元に、
新陰流の剣士を一人、召抱えたいという要望が届けられていた。
- 170 :1:2008/11/24(月) 03:23:26.15 ID:MBxozxU20
- ____
/ u. \
/ \. 三 ./ \
/ -(◎) - (◎)- \ ………。
| u. (((__人__))) |
\ `⌒´ /
ノ \
___ …わかったお。
/ /三\\ でもせめて一晩待つお。
/ -(◎)-(◎)-\ 御使者殿に加藤様宛ての手紙を書いて渡すお。
/ (((__人__))) \ そちらを読んで頂いて、それでもよいというお返事があれば行くがいいお。
| `⌒´ |
\ / 「「ありがとうございます!!」」
/ \
石舟斎は、その日は即答をせず、
加藤家の使者を一泊させ、その晩、清正への手紙を書きあげた。
- 173 :1:2008/11/24(月) 03:26:09.43 ID:MBxozxU20
- ____
/ \
/ - 三 - \ 御使者殿。
/ -(◎) - (◎)- \ お待たせして申し訳ありませんでしたお。
| (((__人__))) | この度の仕官の件については
\ `⌒´ / この手紙をお読み頂いた上でご判断くださいとお伝え願えますかお?
ノ \
ヾ""`l
| |◯。
. ´ ̄ ̄ ̄ ̄`\
/.,/、/、/、|、|、,l, ノ ヽ
/´ ' ノ ヽ わかったよ。
/ ___ ____ 7ノ/ ` 、 じゃあまた来るからね!
'´| __ヽ) く/ __ 7 ' 、
. ´ |/___ヽ /' ̄___`ヽ | _. ´ ヽ (…もう来なくていいお)
(``ニ===|l ´|.0ヽ| | ´|.0「`||ニニニ_ )
'、 |\└┘l \└┘ノ | `ヽ、./
` 、 |  ̄ノ  ̄ | . ´
'λ ヽ - λ__. ´
ヽ 、____, /.|--、
/ ̄ヽ -- /| / l
.――ノ l\ イ l.´ \___
// ´ `、_ト┬イ_. ´ 7 ̄`ヽ、
石舟斎は加藤家の使者に清正宛の手紙を渡し、使者を一旦戻らせた。
- 175 :1:2008/11/24(月) 03:28:16.66 ID:MBxozxU20
- それから幾日か経ち、肥後に戻った使者は、清正に石舟斎の手紙を渡した。
ヾ""`l
| |◯。
. ´ ̄ ̄ ̄ ̄`\
/.,/、/、/、|、|、,l, ノ ヽ
/´ ' ノ ヽ
/ ___ ____ 7ノ/ ` 、 殿様!石舟斎殿から手紙を預かってきたよ!
'´| __ヽ) く/ __ 7 ' 、
. ´ |/___ヽ /' ̄___`ヽ | _. ´ ヽ
(``ニ===|l ´|.0ヽ| | ´|.0「`||ニニニ_ )
'、 |\└┘l \└┘ノ | `ヽ、./
` 、 |  ̄ノ  ̄ | . ´
'λ ヽ - λ__. ´
ヽ 、____, /.|--、
/ ̄ヽ -- /| / l
.――ノ l\ イ l.´ \___
::: ノ::::::::::::::::::::::::::::/ヽ=- ' i ヽ- i lヽ、、' ヽ-
/:::::::::::::::::::::(:: レ'"´oヾ:、 l!, ___l :::::::::ヽヽl丶、
:::::::::::::::::::::: r '`ヽ´  ̄ l、iヽ.oヽ´7ヽ::::::::::::::::
:::::::::::: :::::::::: ! , - `'´ ィi ヾl::::: ):::::::::::: ほほう。どれどれ……。
:::::::::,.ヘー ,-':、_/、,.. --- 、 、 !::(:::::::::::〃 …うははははははははははははッッ!!
:::::::'::::::ヽ_:;::: i ト-‐ ―- .,`ヽ, i /::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::(:l:: ! l __ `/ /::::::::::::::::::::::: 「と、殿様?どうしたのよ?」
:::::::;;::::::; l:::l:: !´ ` ー ''ヽ/ //::::::::::::::::::::::::::
:::ム ''7´::::ヽ. ヽ、_ ,/ /:::::::::::::::::::::::::::::
::::::::l {:::|:::::::ヽ. ` ー ̄イ /::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ、r- '::::l::::::::::ヽ.  ̄ ´ ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::
`ヽ、:::!::::::::::::`ー.. __ ,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
- 176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 03:29:09.39 ID:2Jt/BSNVO
- どうした?
- 177 :1:2008/11/24(月) 03:30:04.47 ID:MBxozxU20
- 石舟斎からの手紙には、兵庫助を仕官させる条件として、
以下の要望が書かれていたという。
____
/ヽ_//
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
/ / /
 ̄ ̄ ̄
『兵助は、ことの他なる一徹の短慮者にござれば、
たとえ、いかようの儀を仕出かし候とも、
三度までは死罪の儀は堅く御宥し願いたい』
平たく言えば、三度までなら何をやっても死罪だけは許してくれると
確約してくれるのなら、仕官させてやってもいい、という話である。
- 179 :1:2008/11/24(月) 03:31:35.76 ID:MBxozxU20
- ヾ""`l
| |◯。
. ´ ̄ ̄ ̄ ̄`\
/.,/、/、/、|、|、,l, ノ ヽ
/ `7ノ _l うわー、なにこれ。
/ ___ ____ 7ノ/ ` 、 何やっても三度までなら見逃せって?
'´| __ヽ) く/ __ 7 ' 、 何様のつもりなんだろね。
. ´ |/___ヽ /' ̄___`ヽ | _. ´ ヽ 息子が徳川家の指南役だからって
(``ニ===|l ´|.0ヽ| | ´|.0「`||ニニニ_ ) 調子に乗ってるんじゃないの?
'、 |\└┘l \└┘ノ | `ヽ、./
` 、 |  ̄ノ  ̄ | . ´
'λ ヽ - λ__. ´
ヽ 、____, /.|--、
/ ̄ヽ -- /| / l
.――ノ l\ イ l.´ \___
::: ノ::::::::::::::::::::::::::::/ヽ=- ' i ヽ- i lヽ、、' ヽ-
/:::::::::::::::::::::(:: レ'"´oヾ:、 l!, ___l :::::::::ヽヽl丶、
:::::::::::::::::::::: r '`ヽ´  ̄ l、iヽ.oヽ´7ヽ::::::::::::::::
:::::::::::: :::::::::: ! , - `'´ ィi ヾl::::: )::::::::::::
:::::::::,.ヘー ,-':、_/、,.. --- 、 、 !::(:::::::::::〃 いやいや、よかろう!
:::::::'::::::ヽ_:;::: i ト-‐ ―- .,`ヽ, i /::::::::::::::::ヽ これくらいでないと、面白くない、面白くないぞ!
::::::::::::::::::(:l:: ! l __ `/ /::::::::::::::::::::::: 柳生兵庫助…楽しみである!!
:::::::;;::::::; l:::l:: !´ ` ー ''ヽ/ //::::::::::::::::::::::::::
:::ム ''7´::::ヽ. ヽ、_ ,/ /:::::::::::::::::::::::::::::
::::::::l {:::|:::::::ヽ. ` ー ̄イ /::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ、r- '::::l::::::::::ヽ.  ̄ ´ ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::
`ヽ、:::!::::::::::::`ー.. __ ,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
清正はこの要求を快諾し、再び使者を柳生庄へ向かわせた。
- 181 :1:2008/11/24(月) 03:34:22.41 ID:MBxozxU20
- ___
/ \
/ ノ 三\ u\ …まさか、あの条件を飲んでくるとか思わなかったお。
/ -((◎)-(◎)- \ なんでそこまで兵助にこだわるんじゃお?
| (((__人__))) u. | 断られ続けたから意地になってるのかお?
\ u `⌒´ / それとも、又右衛門が徳川家にお仕えしているのが関係しているのかお?
ノ \
___
/ \
/ \ 三 /\ …とにかく、ここまでされたら仕官させるしかないお。
/ u-((>) (<))-\ これで断ったら、流石に加藤様の面目を潰すことになるお。
| u (((__人__))) u | 又右衛門の立場も悪くなるかもしれんし、それはできぬお…。
\ u `⌒´ /
ノ \
清正の快諾を得た使者は、石舟斎へその旨を伝えた。
石舟斎は、それを受けて、遂に兵庫助を加藤家へ向かわせることを決めた。
- 182 :1:2008/11/24(月) 03:35:46.89 ID:MBxozxU20
- ____
/ \
/ - - \ …父上。
/ (●) (●) \
| __´___ . |
\ `ー'´ /
/ \
柳生新次郎厳勝
____
/ \
/ u_ノ三ヽ__\
/ -((◎)-(◎)-\ …新次郎。
| u (((__人__))) |
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
- 185 :1:2008/11/24(月) 03:37:21.49 ID:MBxozxU20
- ____
/ \
/ ⌒ ⌒ \ …父上、もうよろしいのでは。
/ (⌒) (⌒) \ 兵助も、権右衛門も、もう大人なのですよ
| __´___ . |
\ `ー'´ /
/ \
____
/ \
/ u_ノ三ヽ__\ …新次郎、お前は、お前は構わないのかお?
/ -((◎)-(◎)-\ あやつらを旅立たせても本当にいいのかお?
| u (((__人__))) |
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
- 186 :1:2008/11/24(月) 03:38:16.72 ID:MBxozxU20
- ____
/ \
/ \ / \ 父上、お心遣いはありがたいのですが、
/ (●) (●) \ あやつらにも外を見る機会をやってくだされ。
| __´___ . |
\ `ー'´ /
/ \
____
/ \
/ \ / \ それに…又右衛門が家を継いだ以上、
/ (-) (-) \ あやつらは自分の家を立てねばなりませぬ。
| __´___ . | 特に兵助の性格では、又右衛門の下に付くのは難しいでしょう。
\ `ー'´ / これはいい機会なのですよ…。
/ \
___
/ \
/ノ 三 \ u \ …わかったお。
/((◎)-(◎))- \ 新次郎、すまぬが、二人を呼んできてくれぬかお。
| (((__人__))) u |
\ u.`⌒´ / 「わかりました」
ノ \
- 189 :1:2008/11/24(月) 03:46:25.75 ID:MBxozxU20
- ____
/\ 三 /\
/ (◎)-(◎) \
/::::⌒(((__人__)))⌒:::\
. ┌────────────‐┐
.| .| 兵助、権右衛門!
,. -‐ '| | お前たちに印可を与えるお!
/ :::::::::::| .|__
/ :::::::::::::| 印可状 rニ-─`、
. / : :::::::::::::| `┬─‐ .j
〈:::::::::,-─┴-、 |二ニ イ
. | ::/ .-─┬⊃ |`iー"|
.レ ヘ. .ニニ|_____________.|rー''"|
〈 :::::\_ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::: /::::::
旅立つに際し、石舟斎は、兵庫助、権右衛門の孫2人に印可を与えた。
(実際、詳細な時期は不明だが、少なくとも新陰流の教授を許す免許/印可は
旅立つ前に与えているものと思われる)
- 192 :1:2008/11/24(月) 03:48:14.60 ID:MBxozxU20
- そして…
____
/ \
/ - 三 -\
/ -((◎)-(◎)-\ …兵助、夜になったら道場に来るお。
| (((__人__))) | 肥後へ行く前に、お前に話しておきたいことがあるお。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ ̄\
| |
\_/
_|__
/ \
/-:::::::::: - \ …?
/ <●>::::::<●> \ わかりました
| (__人__) |
\ `⌒´ /
ノ \
石舟斎は、夜になったら道場へ来るように兵助に伝えた。
- 194 :1:2008/11/24(月) 03:52:04.57 ID:MBxozxU20
- そしてその夜…
|┃三 / ̄\
|┃ | |
|┃ \_/
ガラッ. |┃ |
|┃ ノ// ./ ̄ ̄ ̄ \
|┃三 / ::\:::/:::: \ お爺様、来たぜ。
|┃ / <●>::::::<●> \ 話ってなんだ?
|┃ | (__人__) |
|┃三 \ ` ⌒´ /
|┃三 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
____
/ \
/ - 三 -\
/ -((◎)-(◎)-\ …来たかお。
| (((__人__))) | 兵助、そこに座るお。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
- 195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 03:52:47.89 ID:2Jt/BSNVO
- なんだなんだ
- 196 :1:2008/11/24(月) 03:54:08.58 ID:MBxozxU20
- ____
/\ 三 /\
/ (◎)-(◎) \
/::::⌒(((__人__)))⌒:::\
. ┌────────────‐┐
.| .| 兵助、お前にはこれも与えるお!
,. -‐ '| |
/ :::::::::::| .|__
/ :::::::::::::| 目録 rニ-─`、
. / : :::::::::::::| `┬─‐ .j
〈:::::::::,-─┴-、 |二ニ イ
. | ::/ .-─┬⊃ |`iー"|
.レ ヘ. .ニニ|_____________.|rー''"|
〈 :::::\_ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::: /::::::
/ ̄\
| |
\_/
_|__
/ \ そ
/- :::::: -:::: u \て お、お爺様、それは!?
/ <○>::::::<○> \
| (__人__) u. |
\ u.` ⌒´ /
ノ \
この時、石舟斎は兵庫助にのみ、
『新陰流兵法目録事-太刀目録』ならびに『新陰流截合口伝所事』の2巻を授けたという。
- 199 :1:2008/11/24(月) 03:58:23.85 ID:MBxozxU20
- ____
/ \
/ _ノ三ヽ__\
/ ((●) (●))\ ………。
| (((__人__))) |
\ /
/ 彡 \
( -つ◎-◎- スチャ…
_____
/ ~~~ \
/ _ノ三ヽ__ \
/ ((●) (●)) | 兵助…又右衛門に家を継がせたことに、
| (((__人__))) | お前がまだ納得していない事はわかるお…。
/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ ̄\
| |
\_/
_|__
/ \ そ
/ \:::/:::: \て ……!
/ <○>::::::<○> \
| (__人__) |
\ `⌒´ /
ノ \
- 200 :1:2008/11/24(月) 04:00:43.44 ID:MBxozxU20
- ____
/ \
/ _ノ三ヽ__\ しかしの、兵助、わかってほしいお…。
/ ((●) (●))\ わしは決してお前たちや新次郎を
| (((__人__))) | ないがしろにしているわけではないということを。
\ /
/ \
____
/ \
/ _ノ三ヽ__\ 家督は確かに又右衛門に継がせたお。
/ ((●) (●))\ だが、わしの長男は間違いなく新次郎で、
| (((__人__))) | 久三郎がいない今、その長男はお前じゃお…。
\ /
/ \
/ ̄\
| |
\_/
_|__
/ \
/ / :::::: \ .\ ……お爺様…俺は…。
/ <●>::::::<●> .\
| (__人__) |
\ `⌒´ /
ノ \
- 201 :1:2008/11/24(月) 04:02:33.21 ID:MBxozxU20
- ___
/ /三\\
/ ((●) (●))\ …新次郎が家督を継いでいないのは、
/ (((__人__))) \ わしの不甲斐なさのせいじゃお。
| `⌒´ | 柳生庄を失って、一度家が潰れたのも、
\ / わしの力が足りなかったせいじゃお…。
/ \
___
/ /三\\ …又右衛門は又右衛門なりに、
/ ((-) (-))\ この家のために精一杯やったんじゃお。
/ u. (((__人__))) \ あの時、又右衛門の働きが無ければ、
| `⌒´ | 今も柳生庄は戻ってこなかったお。
\ /
/ \ その事にはちゃんと報いてやらねばならんのじゃお…。
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ \
/ " `..,::\
:/ ::::;::::::|:.
:| :;;::::::|,, ………
ヽ.....:::::::::::: ::::_::/
r " .r ミ~.
- 202 :1:2008/11/24(月) 04:04:29.08 ID:MBxozxU20
- /  ̄ ̄ ̄ \
/ /三 \\ 新次郎もそれが分かっていたから、
/ ((●)(●)) | その時、お前を叱ったんじゃお。
| ゚ (((__人__))) j
\、 `⌒´,;/ これは、誰も悪くないことなのじゃお。
/ ⌒ヽ '"'"´ ( 兵助、それでももし恨むなら…その時は、
/ ,_ \ \/\ \ 又右衛門ではなく、不甲斐ないわしを恨んでくれお。
と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.
/ ⌒`"⌒`ヽ、
/,, / ̄ ̄ ̄ ̄\
/,//:: \ 頼むお…!
;/⌒'":::.. |⌒ヽ
/ /、:::::... /ヽ_ \
__( ⌒ー-ィ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ )
━━━`ー──ゝィソノー‐ヾy_ノー─━━
/ ̄\
| |
\_/
|
/ ̄ ̄ ̄ \
/ :::\:::/::: \
/ <○>::::::<○> \ ……!
| U(__人__)U .| お爺様……。
\ `⌒´ /
/ \
- 203 :1:2008/11/24(月) 04:05:59.54 ID:MBxozxU20
- /  ̄ ̄ ̄ \
/ - 三 - \ …兵助。
/ ((●) (●)) | だから、お前には柳生の家にこだわらず、
| (((__人__))) j 新陰流の剣士として、立派に働いて欲しいんじゃお。
\、 `⌒´,;/
/ ⌒ヽ '"'"´ (
/ ,_ \ \/\ \
と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.
____
/ \ 三/\ キリッ
. / ((●) (●))\ そのために、旅立つに際し、
/ ⌒(((__人__)))⌒\ お前には先の目録の他、わしが得た極意を授けるお。
| |r┬-| | よく聞くがいいお。
\ `ー'´ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''""~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
この時、石舟斎は、自らが会得した剣の極意を、
二首の道歌にして兵庫助に授けたという。
- 204 :1:2008/11/24(月) 04:07:47.97 ID:MBxozxU20
- ____
/ \ 三/\
. / ((-) (-))\
/ ⌒(((__人__)))⌒\
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
【極意口伝】
『切り結ぶ 刀の下ぞ 地獄なれ ただ切り込めよ 神妙の剣』
『立ち向ふ その目をすぐに 緩むまで これぞまことの 水月の影』
/ ̄\
| |
\_/
|
./ ̄ ̄ ̄ \
/ ::\:::::::::/:: \ ………。
/ <->::::::<-> \
| (__人__) |
\ `⌒´ /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
- 205 :1:2008/11/24(月) 04:09:47.57 ID:MBxozxU20
- ____
/ \
/ _ノ三ヽ__\ …兵助、これがわしが得た極意じゃお。
/ ((●) (●))\ よく心しておいてくれお。
| (((__人__))) |
\ /
/ \
/ ̄\
| |
\_/
/ ⌒`⌒ |
/,, / ̄ ̄ ̄ ̄\ …心得ましてござる!
/,//:: \ この兵庫助、新陰流の剣士として、
;/⌒'":::.. |⌒ヽ お爺様の名に恥じぬ者となってみせまする!
/ /、:::::... /ヽ_ \
__( ⌒ー-ィ⌒ヽ、 /⌒`ー'⌒ .)
━━━`ー──ゝィソノー‐ヾy_ノー─━━
こうして、旅立ち前夜、
石舟斎と兵庫助の間の時間は過ぎていった…。
- 206 :1:2008/11/24(月) 04:12:24.72 ID:MBxozxU20
- _人人人人人人人人人人_ r‐ ───‐─‐-..、
> 一旦終わらせてね!!< |_____ _.:.:.:.:.:::::::::::::::\
_,.rァ--―-- 、_  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^Y^Y^Y ̄ |_ ___ _ _  ̄``丶、.:/
> ノ* , - '^⌒"ヾ丶 | .:.:::::.:.`:.ヽ、/
. / ノ r'´ ヽ ', /_ _ ___ _ ._._.:.: .:.::.:::.:::\
/ ノ * ノ / , 、 ヽ / . `:ヽ、.:.::::::::/
./ l l // , /, j.l i ', \: ,'==─- -─==', i
/ 、_ l l l l/ /_,ィ// ..ム.! l .l l i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
 ̄|`lヽj * 〈 l ,lィ'__,.!'´ノィ' ,ィリ!__.l,' l l レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||
.l l l, { 'l下 (ヒ_] ,// ヒ_.ンレ ,ソ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |
ll l '、 }、' ト" ,___, "' iリリ, L.',. ヽ _ン L」 ノ| .|
l l ヽ* '、ヽ', ヽ _ン 人. | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /
l l l { ヾ>、 _____, ,.イ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
【やる夫で学ぶ柳生一族(その8)】 一旦終わり
- 210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 04:15:27.90 ID:2Jt/BSNVO
- お疲れさん
おもしろかった
- 211 :1:2008/11/24(月) 04:23:22.76 ID:MBxozxU20
- どもども、御疲れ様でした&ご支援ありがとうございました>ALL
実を言えば、もう少しあったのですけど、
当方自身も限界だったので、今回はここいらでー。
つか、今回、支援がもらえなかったら、
冗談抜きで朝までコースだったでしょうから、尚更有難かったです。
ありがとうございます。
あと、ついでなんで、
今回新規に登場したキャラの一覧をば。
おりん :リン(北斗の拳)
松下石見守重綱:金色のファルコ(北斗の拳)
本多上野介正純:ひろゆき(天 -天和通りの快男児)
加藤清正 :ギム・ギンガナム(∀ガンダム)
加藤家の使者 :メリーベル・ガジット(∀ガンダム)
加藤家の家臣 :ヤコップ&ブルーノ(∀ガンダム)
稲富一夢斎 :次元大介(ルパン三世)
伊達政宗 :ルドル・フォン・シュトロハイム(ジョジョの奇妙な冒険)
また次、「やる夫で学ぶ柳生一族(その8・続)」をお願いしますー。
ではでは。
続きはこちら
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