2009年7月16日

やる夫で学ぶ柳生一族 その7(1)

<<その6 | まとめ | 2>>

374 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:03:03.46 ID:EUi/vBk0
 このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレです。

【今回のメイン柳生:柳生石舟斎&柳生又右衛門宗矩】
           ____
         /⌒三⌒ \
        /-(◎)-(◎)-\     柳生家の当主にして、新陰流正統二世、
      /::⌒(((__人__)))⌒::\   柳生石舟斎(但馬入道石舟斎宗厳)じゃお!
      |     ||r┬-||    |  
      \     `ー'´     /
        >         <
       ( |        / )
        `|       /'
           |  (u)  /
         ヽ  ヽ/
          >__ノ;:::......
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)     石舟斎五男、柳生又右衛門宗矩だろ。
  |     ` ⌒´ノ   常識的に考えて…。
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ    
   /    く  \       
   |     \   \        
    |    |ヽ、二⌒)、




376 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:04:35.86 ID:EUi/vBk0
 これは、江戸時代前半において「天下一の流派」と呼ばれた剣術流派
「柳生新陰流」を担った「柳生一族」についての物語である…。

【物語現時点(慶安五年(1600))での柳生一族】

   大膳長永
      :
   <柳生家>
      :
     ├─────┐
   柳生永珍   中坊源専
      :
     ├─────┐
     家厳      重厳
     |    (七郎左衛門)
     |     (松吟庵)
     ├──────────────────────────┐
     宗厳                                     妹
   (新左衛門)                                    |
    (石舟斎)                                 <幸徳井家>
     ├───┬───┬────┬──────┐         |
     厳勝   久斎   徳斎     宗章        宗矩        友景
   (新次郎)             (五郎右衛門)   (又右衛門)                             
     ├────┬─────┬────┐     
     純厳    利厳      厳倚     妹  
    (久三郎)  (兵庫助)   (権右衛門)

377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 21:04:52.67 ID:Z0a1M5Eo
来た

378 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:05:13.17 ID:EUi/vBk0
【前回までのあらすじ】
 時は戦国、乱世の時代。
大和国柳生庄の小豪族、柳生家の当主、柳生新左衛門宗厳は、
新陰流創始者・上泉伊勢守秀綱と運命の出会いを果たし、新陰流に入門。
克己努力の末、ついに「無刀取り」を開眼し、秀綱より新陰流の正統を受け継ぐ。

 こうして、新陰流正統二世となった宗厳であったが、
戦国の風雲児、織田信長の登場により、世は大きく揺れ動く。
嫡男厳勝の受難、足利幕府の滅亡、長年友誼を結んでいた松永久秀の滅亡など、
世の流れに対する己の無力さを噛み締めた宗厳は、遂に柳生庄への隠遁を決意。
剣の道を究めることに全力を注いだ。

 そして、隠遁から20年経った文禄三年(1594)。
名を石舟斎と改めた宗厳は、自らの創意工夫を加えた新陰流を天下に広めるべく、
四男宗章、五男宗矩、嫡孫純厳を柳生庄より旅立たせた。
その後、大納言徳川家康の前での新陰流上覧の場において、
見事家康を無刀取りで打ち負かした石舟斎は、家康より弟子入りの誓紙を受ける。
ここで石舟斎は自らに代わり、宗矩を推挙したことで、
宗矩は二百石で家康の侍従として仕える事になるのであった。

 しかし、宗矩の仕官をはじめ、宗章、純厳の仕官も適い、
柳生家の将来は明るく見えたその時、隠し田の密告による柳生庄没収の大難が降りかかる。
更に、嫡孫・久三郎純厳の討死などの悲劇により、柳生家は没落の憂き目に逢う。

 そんな中、諦めずに家の復興を狙う柳生家に、絶好の機会が訪れた。
慶安三年(1597)、太閤・豊臣秀吉の逝去後、宗矩の主君、徳川家康と石田三成が不和となり、
結果、日本全土を巻き込んでの一大決戦「関が原の戦い」が発生、家康が日本の覇者となる。
その戦いにおいて、柳生家は一族を挙げて徳川家に味方した事で、
ついに柳生庄二千石を取り戻すことに成功、ここに柳生家は復興を果たしたのであった…。

379 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:06:02.98 ID:EUi/vBk0
          ____
        /_ノ 三ヽ、_\
 ミ ミ ミ /o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ     遂に柳生庄を取り戻せたお!
/⌒)⌒)⌒.  :::⌒((_人__))):: \    /⌒)⌒)⌒)   これでご先祖様に顔向けできるお!
| / / /     |r┬-|    | (⌒)/ / / //    貧乏も今日までじゃお!めでたいお!
| :::::::::::(⌒)    | |  |   /  ゝ  :::::::::::/     あーひゃっひゃっひゃひゃwwwwwwwwwwwwwwwww
|     ノ     | |  |   \  /  )  /    
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /      
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l
 ヽ    -一''''''""~~``'ー--、   -一'''''''ー-、 バシバシ
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


      ,r=ヽ、            r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、
     j。 。゙L゙i     rニ二`ヽ.   Y",,..、ーt;;;;;;;;;;;)
 r-=、 l≦ ノ6)_   l_,.、ヾ;r、゙t   lヲ '・=  )rテ-┴- 、
 `゙ゝヽ、`ー! ノ::::::`ヽ、 L、゚゙ tノ`ゾ`ー ゙iー'  ,r"彡彡三ミミ`ヽ     オー!トノサマー!ムネノリサマー!
  にー `ヾヽ'":::::::::::: ィ"^゙iフ  _,,ノ ,  ゙tフ ゙ゞ''"´   ゙ifrミソヘ,     ヤギュウケフッカツ、メデターイ!!
 ,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ   ゝ-‐,i ,,.,...、  ヾミく::::::l      
 ゝヽ、__l::::ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/   /  lヲ ェ。、   〉:,r-、::リ     オーイエー!
 W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i / ,, 、   '"fっ)ノ::l
   ̄r==ミ__ィ'{-‐ニ二...,-ゝ、'″ /,/`ヽl : :`i- 、ヽ  ,.:゙''" )'^`''ー- :、   ヒュー!
    lミ、  / f´  r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''"  ,:イ`i /i、ヺi .:" ,,. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙
    ! ヾ .il  l  l;;;ト、つノ,ノ /   /:ト-"ノ゙i  ,,.:ィ'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;   バンザーイ!
.    l   ハ. l  l;;;;i _,,.:イ /   /  ,レ''";;;;`゙゙" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   人 ヾニ゙i ヽ.l  yt,;ヽ  ゙v'′ ,:ィ"  /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  r'"::::ゝ、_ノ  ゙i_,/  l ヽ  ゙':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´'     ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  ` ̄´     /  l  ヽ   ヾ"/  `゙''ーハ.     l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
        /    l  ゙t    `'     /^t;\  ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;

 「柳生庄二千石の復活」…この知らせに柳生家一族郎党は喜びに湧いた。

380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 21:06:11.52 ID:OzLZyRw0
まってましたー

381 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:07:31.09 ID:EUi/vBk0
゚ | ・ +o            o。 |  *。 |
 *o ゚ |+ | ・゚   / ̄ ̄\+・  o  |*
 o○+ |  |i  / ._ノ  ヽ、\  ゚| o ○。
・+     ・ l  |  (≡)(≡) |・|*゚ + |
゚ |i    | +   |::::: (__人__) ::::| |! .   |  (感無量だ…!それがしの苦労も報われた…!)
o。!   |! ゚o   |   |r┬-|  .} |. * ゚ | 
  。*゚  l・    |   `ーlj´  } |o  ゚。・ ゚
 *o゚ |!     ヽ       / |*|○・ |o゚
。 | ・   o,. ‐- .._ヽ、.,__. /  !| ・ +゚ ||*|
* ゚  l| /    、  i  }  \   o.+ | ・
 |l + ゚o i     ` -、{! /_   \  ○・ |o゚
 o○ |  | ヽ.     ヾ´    ̄  `ヽ  *。
・| + ゚ o }  }                ヽ O。
 O。 |  | リ、  ..:::        ..   l 。
 o+ |!*。| / `ー::::       , ヘ:::::..  | *
 |・   | ゚・ |/   /  :::... ..   /:::/ | ::..... { |
    _|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_
    >                  <
  /\  ──┐| | \     ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
  /  \    /      /  | ̄| ̄ 月 ヒ | |
      \ _ノ    _/   / | ノ \ ノ L_い o o

            柳生家復活ワッショイ!!
       \\     殿様ワッショイ!! //
   +   + \\  宗矩様ワッショイ!!/+
                              +
.     +   /■\  /■\  /■\  +
        ( ´∀`∩(´∀`∩)( ´∀`)
   +  (( (つ   ノ(つ  丿 (つ  つ ))  +
         ヽ  ( ノ ( ヽノ  ) ) )
         (_)し' し(_)  (_)_)

382 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:08:29.98 ID:EUi/vBk0
     ┏━━━┓                               ┏┓┏┓
     ┃┏━┓┃                               ┃┃┃┃  ////////
 \   ┗┛  ┃┃┏━━━━━━━━━━━━━┓┏┳┓┏┓  ┃┃┃┃   /////
\\\    ┏┛┃┗━━━━━━━━━━━━━┛┗┻┛┃┃  ┃┃┃┃   //////
\\\  ┏┛┏┛                         .┏┛┃  ┣┫┣┫ ///////
\\\  ┗━┛                          .┗━┛  ┗┛┗┛ ///////
\\\\                                           ////////
\\\  ∧ ∧      ∧ ∧    ∧ ∧     ∧ ∧     ∧ ∧     ∧ ∧   //////
\\  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ ///////
\  ∧ ∧     ∧ ∧    ∧ ∧     ∧ ∧     ∧ ∧     ∧ ∧    ∧ ∧  ////
 ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ  ヽ(・∀ ・)ノ ////
(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ ))(( ノ(  )ヽ )) ///
   <  >     <  >     <  >     <  >     <  >     <  >     <  >     /

         <<殿様万歳!宗矩様万歳!これで柳生家も安泰じゃ!>>
        <<これも徳川様の勝ちを見抜いた宗矩様のおかげじゃ!>>
      <<これからは徳川様の天下じゃ!我ら柳生もますます栄えるぞ!>>

         ____
       /:::::::::::  \
     /::::::::::::    -\      
    /:::::::::::::     ( ●)\    ………
   |:::::::::::::::::::         |   
   \:::::::::::::::::::     -/
    /:::::::::::::::::::     く    
-――|::::::::::::::::::::::::::     \-―――
     柳生新次郎厳勝

383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 21:09:44.04 ID:RxOwD7w0
新次郎…

384 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:10:15.20 ID:EUi/vBk0
         / ̄\
        |     |
         \_/
          |     
       /  ̄  ̄ \
     /  \ /  \        はっはっは!愉快愉快!
    /   ⌒   ⌒   \      これほど愉快な日は久々でござる!
    | /// (__人__) /// |      そうでしょう!父上!
    \    ` ⌒´    /   ☆
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \
 l     |    |ー─ |  ̄ l   `~ヽ_ノ
    柳生兵庫助(兵助)利厳

         ____
       /::::::::::  \
     /::::::::: -  -\      
    /:::::::::: (● ) (● )\     ……ああ、そうだな。
   |::::::::::::::::::::  __´___    |   
   \:::::::::::::::::  `ー'´   /
    /:::::::::::::::::::     く    
-――|:::::::::::::::::::::::::::     \-―――

385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 21:11:20.39 ID:OzLZyRw0
このままでは呪殺陣厳勝に…それはいかん、いかんぞ

386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 21:11:22.62 ID:aqQVHNoo
あ、ここでやるんだ

387 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:13:34.76 ID:EUi/vBk0
  _
/  \      
\_/  ___    ━┓
   \ /::―  \   ┏┛
   /ノ::::<●> //\  ・     …?
 . | <●>  ⌒)  \   どうかなされたのか、父上?
 . | //(__ノ ̄    |    あまり楽しそうに見えませぬが。 
   \        ノ
    /´       `\
    |          |


         ____
       /::::::::::::::::::\
     /::::-::::::::::::-:::\       
    / ( ● ):::::( ● ) \     ………
   |    :::::::__´___:::::::   |    
   \    ::::::::::::::::::::   /
    / ::::::::::::::::::::::::::::::: \
-――|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |-―――

388 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:16:04.51 ID:EUi/vBk0
         / ̄\
         |    |
         \_/
         __|__   
       / u    \
      / ::::ノ ::::\::::\     ど、どうしたのですか?
    /  <<○>::::::<○>> \   じっとこっちを見て…俺の顔に何かついてますか?
    | /// (__人__) /// |  (…なんだこの表情…こんな父上の顔、見たことねえ)
     \    ` ⌒´    /
    ノ           \


         ____
       /:::::::::::  \
     /:::::::::  ノ \\     …いや、なんでもない。
    /:::::::::  ( ●)( ●)\   どうも…飲み過ぎたようだ…。
   |:::::::::::::::::    __´___   |   向こうで酔いを醒ましてくるでな。
   \::::::::::::::    `ー'´ /
    /:::::::::::::::::::     く    
-――|:::::::::::::::::::::::::::     \-―――

389 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:17:54.02 ID:EUi/vBk0
         / ̄\
        |     |
         \_/
          |     
       /  ̄  ̄ \      …はっはっは!
     /  \ /  \     飲み過ぎるなど、父上らしくもない!
    /   ⌒   ⌒   \    大丈夫ですか?誰かつけましょうかの?
    | /// (__人__) /// |    (なんだ飲み過ぎか!ギョッとしたぜ)
    \    ` ⌒´    /   
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \

         ____
       /::::::::::  \
     /::::::::: -  -\       いや、かまわん。
    /:::::::::  (⌒ ) (⌒ )\     皆が楽しんでいるところに水を差すのも気の毒じゃ。
   |:::::::::::::::::   __´___    |     一人で大丈夫じゃ。お前も楽しんでくるがいい。
   \::::::::::::::   `ー'´   /
    /:::::::::::::::::::     く    
-――|:::::::::::::::::::::::::::::     \-―――

         / ̄\
        |     |
         \_/
          |     
       /  ̄  ̄ \
     /  \ /  \        
    /   ⌒   ⌒   \       父上がそうおっしゃるなら…わかり申した!
    | /// (__人__) /// |      お気をつけ下され!
    \    ` ⌒´    /   ☆
    /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.     スタスタ
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \
 l     |    |ー─ |  ̄ l   `~ヽ_ノ

390 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:21:01.39 ID:EUi/vBk0
<<ハッハッハ、サア飲ムゾ!
<<オオ、若様、流石デゴザイマスナ!
<<ハッハッハ!ドレ、オ前ニモ権利ヲヤロウ!
         ____ 
       /:::::::::::  \        
     /::::::::::::   - \      
    /:::::::::::::     (● ) \     ………。
   |::::::::::::::::::         |     
   \::::::::::::::::::     -/
    /:::::::::::::::::::     く    
-――|:::::::::::::::::::::::::     \―――


        ____
      ;:/::::::::::  \;
     ;:/:::::::::      \;:      ………仕方ない。
   :/:::::::::          \;    これは…仕方のないことなのじゃ…。
   :|:::::::::::::::::         |;:   
   ;:\::::::::::::::         /;:    すまぬ…久三郎……ッ!
   :/:::::::::::::::::::       く;:    
――:|:::::::::::::::::::::::::      \;:-―――

391 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:21:55.26 ID:EUi/vBk0
       ____   。"
      /⌒::::::⌒\ ~
    /((⌒)::::::(⌒)) \
   / ///((__人__))/// \    ふうぅ~久しぶりの楽しい酒じゃお~。
   |     |r┬-|      |   もう飲めないお~。
   \     ` ー'´    /
     >         |
    /           |
    /           |
    | 丶    ヽ  /  |
   /| /      | /   |
   ( ∪  /(ν_)\∪  ノ
   \  /      |  ノ
     )ノ      \ |

        /;;;;;;;;;;;;ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
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     ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!!ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
     ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;/`´  !! ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
     |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!     !{ ,,>\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
     |;;;;;;;;;;;;;;;;;;!    ヽ'v彡、\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|    おまえさん、おまえさん、 
     |;;;;;;;;;;;;;;;;;;レ-、   〉',彳ゞ、\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;弋ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;|     大丈夫かい?
     |;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ==',   ヽ'=''へヾ\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ );;;;;;;;;;;;;;!    
     i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡ヒ;;j    ヽ\ \ \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',!;;;;;;;;;;;;;;'          
     ',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彳フ      `ー、..,,_`''‐、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/_/´ ̄`゙'''ヽ
     ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ヽ、 、         `゙ー--=ュ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ´     / ̄  
      ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;! `                 j;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∠-‐  ,,.. へ..,,_         
      ヽ;;;;;;;;;;;;;;;',  ヽ;;;::::::,,,,          ノ!;;;;;;;;;;;;;;;イ;化弋ー'''"´     ヽ
         ヽヽ;;;;;;;;;;ヽ ヽ::::::'´           !|;;;;;;;;;;;;∧リ'´ \ヾ\       ',
        ヽヽ;;;;;;;;;;ヽ  `              !|;;;;;イ;;/ ハ   `  ヽ       !
         \ヽ;;;;;;;;;;ヽ        .    リ|;;/ |;;!  _,,,〉,...-――┐      !
           `ーヽ;;;;;;;;ヽ._,,,,.....-‐'"     〉;L,,jリ‐'´         i      /
              ` ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ       /ハ             i     /
                ゝ;;;;;ハリ'´ ヽ   //  `''         /ヽ, ,,.../
                 //   /}  ///           ,//   \
                    於鍋(春桃御前) ※石舟斎ビジョン

392 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:24:19.04 ID:EUi/vBk0
         ___    。"
       / ⌒ 三⌒\~
      / ((⌒) (⌒))\    ん?お、於鍋!?
    /  ///((__人__))///ヽ   いつの間に若返ったんじゃお?  
     |   u.   `Y⌒y'´    |  
      \       ゙ー ′  ,/   うひょー!
      /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
      / rー'ゝ       〆ヽ
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
    | ヽ〆        |´ |


    γ::::::::::::::::桃::::::::::::ヽ、     
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::  ヽ  
  γ:::::::::人::::人::人::::人  ヽ    ……?
 (:::::::::/ ⌒ 三 ⌒ \  )   何言ってんだろねこの人は。
  \:/ ((-) (-)) \ノ    飲み過ぎにも程があるよ。しっかりおし!  
    |   (((__人__)))   |
   \    ` ⌒´    /  
    /           \
       ※現実

       ____    。"
     /_ノ 三ヽ_\ ~      まーなんでもいいお。
   /((≡) (≡))\     お前もすっかり柳生の人間になって久しいけど、
  / ///((__人__))/// \   お前が嫁に来てくれた時は、そりゃー嬉しかったもんじゃお~!
  |     |r┬-|     |   
  \      `ー'´     /        

393 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:26:20.64 ID:EUi/vBk0
=50年以上前(結婚直後の宗厳・於鍋)=
      ____
     /⌒  ⌒\
   /( >)  (<)\     やったお!このままだと魔法使いに転職もやむなし、
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   とか思ってたけど、それがしにも春が来たお!リア充だお!
  |    /| | | | |     |  このまま勝ち組を目指すお!やってやるお!シッシッシッ!!
  \  (、`ー―'´,    /
       ̄ ̄ ̄
                           /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ.
                          /:::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::;イ:::::::::::::::::.ヽ
                           /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/|:::/ ノ:::::::::::::::::::::::}
                        /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ::::::ノ }/ /}::::::::::::::ト:::::::v'
                      /:::::::::::::;;z、:::::::::::::::::::::::::/フ∠,,三ミ〃レ'::::::::.::::::\:::::|
         ̄ヽ、\_        /.:::::::::::::::/ >イ::::::::::::::::::://气゙マ;;「`〉/{:::::::::::::.:::::::: 〉::/   (……どう見ても…白饅頭)
    ー=ニ ̄ ̄ヽ、>::::\ヽ、____/.:::::::::::::::::::〈  / |:::::::::::::::::〃  ¨´ ̄   '、:::::::ト;:::::::::::レ'
   ,=ニ二__:::--、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\!ト{:::::::::::::::::/           ヽ:::! ヽ:::/     (………大丈夫なのかしら)
  /      \ヽ、 丶、::::::::::::____ノ.:::::::::::::::::::::::|ヽ!::::::::::::::::レ´       ,. -'::::| 'iイ
      ノ   ヽ::`ー―=ニー'"´--― 、::::::::::::ノ  }::::::::::::::::ミ=-'      __〉::::::::ノ  i
     <(    )::::::::::::::::::::<´       ヽ:::::〈\ ヽ::::::::::::ヽー'⌒  --ニ入:::/  
       }〉   /:::::::::::::::::::::::::ヽ      ヽ':::::::ヽ ヽ|(\:::::}`ー     /  )
      i:::`ー"´::::::::::::::::::::::::::::::彡'´    ー=::ヽ〉::\ヽヽ |::::::`- ___. '  
     ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡'´ ̄      ヽ\:::\Y´::::::::::::::::::::::∠  フ   
     ´ ̄` - 、:::::::::::::::::::/ __,,...        } `ヽ::ヽヽ,ヘ::ト、:::::ヽ ̄ーノ
           \::::::::_∠-´          ,'    \', ヽ !| \::) / 
        \ー-':::::ヽ ̄           ヽ     ヽ  リ    ヽニ二<
          \:::::::::::::::)              ヽ     \           ̄ ̄ ヽ、

394 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:27:40.33 ID:EUi/vBk0
    γ::::::::::::::::桃::::::::::::ヽ、     
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::  ヽ  
  γ:::::::::人::::人::人::::人  ヽ    やだよおまえさん。
 (:::::::::/ ⌒ 三 ⌒ \  )   お互い、この年になって。
  \:/ ((⌒) (⌒)) \ノ     
    | xxx (((__人__)))xxx |
   \    ` ⌒´    /  
    /           \

       ____    。
     /_ノ 三ヽ_\~      そして、いい子もたくさん産んでくれた…。
   /((≡)  (≡))\     
  / ///((__人__))/// \    今、こうして宴ができるのも、又右衛門が
  |     |r┬-|     |   柳生庄を取り戻してきてくれたからじゃお。
  \      `ー'´     /    
  /           \     

395 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:28:57.78 ID:EUi/vBk0
     ____  
   /      \        …あの時、又右衛門の説得がなければ、
  /   ノ 三 ヽ_\      今もわしはただ我が身の不幸を嘆いていたのみであったじゃろう。
/   ((●)  (●)) \    至らなさ故に家をつぶした不甲斐ない親の尻拭いをしてくれた…。
|  ///(((__人__)))/// |    
\            /     子が親を越える…とは、こういうことなのかのう。
 /           \    


         /  ̄ ̄ ̄ \
      /    -三 - \    
     /   ((⌒) (⌒)) |    …於鍋、ありがとうじゃお…。
     |  ///゚ (((__人__))) j    
     \、    ` ⌒´,; /
    /           (  

396 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:33:26.97 ID:EUi/vBk0
    γ::::::::::::::::桃::::::::::::ヽ、     
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::  ヽ     …よしとくれ、照れるじゃないか。
  γ:::::::::人::::人::人::::人  ヽ   
 (:::::::::/ ⌒ 三 ⌒ \  )    しかし…本当にあの子は大したもんだよ…。
  \:/ ((=) (=)) \ノ    これで、あとはあの子も嫁を貰ってくれれば、
    | xxx (((__人__))) xxx |    柳生家も安泰なんだけどねぇ。
   \    `⌒´    /  
    /          \


          ____
        /_ノ 三ヽ、_\
 ミ ミ ミ /o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ     まったくじゃお!
/⌒)⌒)⌒.::::::/// ((_人__)))::::\    /⌒)⌒)⌒)   又右衛門もさっさと身を固めてくれんと困るお!
| / / /     |r┬-|    | (⌒)/ / / //    これからの柳生家のためにも……ッ!!
| :::::::::::(⌒)    | |  |   /  ゝ  :::::::::::/    
|     ノ     | |  |   \  /  )  /    
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /      
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l
 ヽ    -一''''''""~~``'ー--、   -一'''''''ー-、 バシバシ
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))

397 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:36:51.18 ID:EUi/vBk0
          ____
        / ― 三 -\
 ミ ミ ミ /  ((●) (●))      ミ ミ ミ     …これからの……ッ?
/⌒)⌒)⌒.::::/// (((__人__))) \   /⌒)⌒)⌒)
| / / /      ` ⌒´   | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒)           /  ゝ  :::::::::::/
|     ノ            \  /  )  /
ヽ    /             ヽ/    /
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))

          ____
        /―三― \
      / ((●) (●))\     
/⌒)⌒)⌒.// (((__人__))) //\   /⌒)⌒)⌒)    …柳生…”家”………?
| / / /    ` ⌒´     | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒)           /  ゝ  :::::::::::/
|     ノ            \  /  )  /
ヽ    /             ヽ/    /
 |    |                  |


          ____
        / u 三  \ て
      /((○)) ((○))\そ              ……………ッッ!!
/⌒)⌒)⌒. :::: (((__人__)))l_j :::\    /⌒)⌒)⌒) 
| / / /     |r┬-|     | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| |  |    /   ゝ  :::::::::::/
|     ノ    | |  |    \  /  )  /
ヽ    /    └ー.┘    ヽ /    /

398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 21:37:57.91 ID:aqQVHNoo
ちょwwwwwwww忘れんなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 21:38:33.31 ID:guBpp9I0
ああ、避けては通れない問題が…

400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 21:38:35.39 ID:OzLZyRw0
(つД`)厳勝兄さん…

401 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:40:23.77 ID:EUi/vBk0
    γ::::::::::::::::桃::::::::::::ヽ、 ?
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::  ヽ  
  γ:::::::::人::::人::人::::人  ヽ    どうしたんだい、おまえさん?
 (:::::::::/ ⌒ 三 ⌒ \  )   急に固まったりして。
  \:/ ((●) (●)) \ノ     
    |    (((__人__)))   |
   \    `⌒´    /  
    /          \

            ___
       /      \
      /ノ 三\  u \      い、いや、なんでもないお。
    /((●)  (●))   \    流石に酒も抜けてきたみたいじゃお。
    |  (((__人__)))   u   |    お前の顔も…いつも通りに見えるお(…残念じゃお)
     \ u.` ⌒´      /
    ノ           \      …於鍋、新次郎と又右衛門、それに兵助に
  /´              ヽ    屋敷の方へ来るように言ってきてくれお。
 |    l             \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、  -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))


    γ::::::::::::::::桃::::::::::::ヽ、     
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::  ヽ  
  γ:::::::::人::::人::人::::人  ヽ    はいはい、わかりました。
 (:::::::::/ ⌒ 三 ⌒ \  )   すぐ呼んできますからね。
  \:/ ((⌒) (⌒)) \ノ     
    |   (((__人__)))   |
   \    `⌒´   /  
    /          \

402 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:42:19.39 ID:EUi/vBk0
            ___
       /      \
      /   ノ 三\ u\      
    /  ((●)  (●)) \    …………。
    |     (((__人__))) u. |   
     \    u `⌒´    /
    ノ            \       

            ___
       /      \
      /  \ 三 /\
    /  し ((>)  (<)) \   ………新次郎…すまぬお。
    | ∪  (((__人__))) J |
    \  u   `⌒´   / 
    ノ           \ 

403 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:43:47.12 ID:EUi/vBk0
     |┃三        / ̄\
     |┃         |     |
     |┃          \_/
 ガラッ. |┃            |      。"  
     |┃  ノ//   ./ ̄ ̄ ̄ \~     ど、どうなされましたかな~お爺様~。
     |┃三    /  ::\:::/:::: \    お、お爺様にも権利を…ヒック…!
     |┃     /   =   =   \   
     |┃     | /// (__人__) /// | 
     |┃三   \    ` ⌒´    /      
     |┃三   / ̄ ̄I><I ̄ ̄ ̄\
         ____
       /     \
     / -   - \      …父上。
    /   (●)  (●)  \    新次郎、参りました。
   |      __´___    . |
   \      `ー'´     /

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)      それがしも…。
  |     `⌒´ノ   
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ    
   /    く        

     ____  
   /      \
  /  _ノ三ヽ__\     ……来たかお。
/  -((◎)-(◎)-\   皆、そこに並んでくれお。
|     (((__人__)))  |   あ、戸は閉めておいてくれお。
/     ∩ノ ⊃  /     
(  \ / _ノ |  |      
.\ “  /__|  |  
  \ /___ /

404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 21:45:53.31 ID:hGuEX3Uo
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405 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:46:59.49 ID:EUi/vBk0
          ____
       / \ 三/\ 
.     / (◎)-(◎)\     さて…楽しいところに水を差すようで済まぬが、
    /  ⌒(((__人__)))⌒\   又右衛門、お前に一つ聞きたいことがあるお。  
    |      |r┬-|    |     
     \     `ー'´   /    まず、徳川様は「柳生”家”に柳生庄二千石を与える」と
    ノ            \   そう仰ったのじゃな?
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一''''''""~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


   / ̄ ̄\         
 /  _ノ   \         
 |   ( ●)(●)l     
. |    (__人__) |     
  |    ` ⌒´ |    …左様でございます。
.  |         }
.  ヽ        } 
   ヽ     ノ
   /    く
   /     ヽ

406 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:48:18.64 ID:EUi/vBk0
     ____  
   /      \
  /  _ノ三ヽ__\      ……そうかお。
/  -((◎)-(◎)-\  
|     (((__人__)))  |    では、もう一つ尋ねるお。
/     ∩ノ ⊃  /    又右衛門、”お前は”この度の件で恩賞を頂いたのかお?
(  \ / _ノ |  |      
.\ “  /__|  |  
  \ /___ /


   / ̄ ̄\         
 /  _ノ   \         
 |   ( ●)(●)l     (きたか…)
. |    (__人__) |     
  |    ` ⌒´ |     ……いいえ。
.  |         }     それがし自身には恩賞はございませぬ。
.  ヽ        } 
   ヽ     ノ
   /    く
   /     ヽ

407 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:50:39.53 ID:EUi/vBk0
         ___
       /     \
     / \   / \     (……やはりな)
    /   (●)  (●)  \    
   | し    __´___    . |
   \      `ー'´     /


     , (⌒      ⌒)
   (⌒  (      )  ⌒)
  (             )  )
    (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
          | || | |
       ノ L,l ,|| |、l、    。"
       ⌒:::\:::::/::\ ~      ん~、そりゃあおかしいんじゃねぇの?
      / <=>::::<=>\      一番の功績はどう考えても又右衛門叔父上だろ?
     / /// (__人__)/// \    叔父上、何かの間違いじゃないのか?ヒック
     |       |::::::|     |     
     \       l;;;;;;l    /l!|     
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE | ドンッ!
    `ー、_ノ       ∑ l、E ノ >
               レY^V^ヽ


        / ̄ ̄\   
      /       \      
      |::::::        |    
     . |:::::::::::     |    ………
       |::::::::::::::    |    
     .  |::::::::::::::    }     
     .  ヽ::::::::::::::    } 
        ヽ::::::::::  ノ   
        /:::::::::::: く    
-―――――|:::::::::::::::: \-――――

408 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:54:50.50 ID:EUi/vBk0
         ____
       /     \
     / \   / \       …兵助、静まれ。
    /   (-)  (-)  \     それについては、父上が今、話される。
   | u    __´___     |    
   \    `ー'´    /

  _
/  \
\_/  ___    ━┓
   \/::―  \   ┏┛
   /ノ::::<●>  \  ・     え?お爺様が…?
 . | <●>  ⌒)//\     ……なんで?
 . |  //(__ノ ̄    |
    \        ノ
    /´       `\
    |          |

409 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:56:28.89 ID:EUi/vBk0
     ____ 
   /      \
  /  _ノ三ヽ__\ 
/   ((●)  (●))\    ………。
|      (((__人__)))  |    
\           /
/       彡   \ 
( -つ◎-◎-  スチャ…  

      ____ 
   /  ~~~\
  /u  _ノ三ヽ__\     …徳川様も、回りくどい事をされるものじゃお…。
/     ((-) (-)) |    だが、確かにずるずると決めてこなかったワシにも問題があったお…。
|      (((__人__))) |    これも…いいきっかけなのかもしれんお。
/     ∩ノ ⊃  /     
(  \ / _ノ |  |       …又右衛門。
.\ “  /__|  |       
  \ /___ /


   / ̄ ̄\         
 /   - -\         
 |   ( ●)(●)l      ………はい。
. |    (__人__) |     
  |    ` ⌒´ |     
.  |         }
.  ヽ        } 
   ヽ     ノ
   /    く
   /     ヽ

410 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 21:57:53.17 ID:EUi/vBk0
          ____
       / \ 三/\ 
.     / ((●) (●)\       …柳生又右衛門宗矩!
    /    (((__人__)))  \     お前に、この柳生家の家督を継がせるお!
    |      |r┬-|    |     
     \     `ー'´   /      柳生家の当主として、以後、立派に振舞うお!
    ノ            \
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一''''''""~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))



         / ̄ ̄\   
       /    \ /\
       |    ( ●)(●)     …承知致しました!
       |     (__人__)     この宗矩、二度と柳生家が没落することなきよう
         |     ` ⌒´ノ     一命を賭して働きまする!
         |         }
         ヽ        }
    /  ⌒ヽ    '´(  
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.

411 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:06:54.27 ID:EUi/vBk0
      __|\/|__ パーン
      \      /
      <<      >>
      /      \
       ̄\/|\/ ̄
       / ̄ ̄ ̄\  
      /::- :::: -:: \
    /  <○>::::::<○>  \   
    |    (__人__)     |   
     \    `⌒´    /
    ノ           \

        / ̄\
        | \1. |
        \_/
         _|__
       /      \ そ
      /ノ ::::\:::: u. \て    ち、父上!?こ、これは…!
    / <●>::::::<●>    \     よろしいのですか!?
    |   (__人__)    u.   |   
     \ u.` ⌒´      /
    ノ           \

         ____
       /     \
     / \   / \       …仕方ない。
    /   (-)  (-)  \     これが…もっとも良い形なのだ…。
   | u    __´___     |    (あの時…あの時の銃がなければ…)
   \      `ー'´     /

412 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:11:38.28 ID:EUi/vBk0
            / ̄\
            |\2980.|           
       (⌒) 三 \_/
     三/ | ニ  _|___     (⌒)     なんでだよ!お爺様!
       |  |   /\::::/::) し   / |  ミ  いくら不具の身とはいえ、父上がこの柳生家の嫡男だろ?
       !   、 /<● >::<● >⌒\/ | ミ   なんで叔父上が…!?
       \./:::::::(_人_)::::::::   i'  |        
         |     )ww)      |  |
         \    `ー"        ノ
          \ .    .     \

      ____ 
   /  ~~~\
  / u _ノ三ヽ__\     
/     ((-) (-)) |    ………。
|  u    (((__人__))) |    
/     ∩ノ ⊃  /     
(  \ / _ノ |  |       
.\ “  /__|  |       
  \ /___ /

413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:11:53.75 ID:RxOwD7w0
嗚呼無情…

414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:13:01.16 ID:OzLZyRw0
宗矩ががんばんなきゃ柳生庄は返ってこなかったのだけど、その結果兄を追い落とす形になっちゃったのは悲しいな…

415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:14:23.99 ID:rKT0P4go
それでもまだ息子を先に慮るか。
新次郎いい人でよかった。
爬行の剣とか研鑽された日にゃあんた。

416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:16:05.48 ID:hGuEX3Uo
変な仕込み松葉杖の工夫とかされちゃうと、ねえ

417 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:19:15.16 ID:EUi/vBk0
     / ̄\
     |\7140 | 
     \_/
         |
     ノ( ̄ ̄ ̄\             もし、父上が立合いができないせいなら、
   /⌒ :::\i||i/:\          俺がいくらだって、誰とだってやってやるよ!
  /   <●>::::::<●>\         叔父上とだって立ち合っても負ける気はしねぇ!
  |      (__人__)  .| ≡_)_   
  \      `)ww)´ /=_) ≡_)   なんなら、今、この場で立ち合ってもいいぜ!?
   /_    `ー" _ =_) ≡_)
  (___)        ≡_) =_)
   |        ノ     シュババババ
   /  ___  (  
  (_ノ     ゝ_)

           ____
         /     \
       /  \i|||i/  \       
      /   (○)  (○)  \      兵助ッッ!!
     |      __´___    . |    
     |        |::::::|     |     
     \      l;;;;;;l    /l!|     
     /      `ー'     \ |i
   /            ヽ !l ヽi
   (   丶- 、         しE | ドンッ!
    `ー、_ノ        ∑ l、E ノ >
                  レY^V^ヽ

        / ̄\ て
        | \980 | そ
        \_/
         _|__
       /      \  そ
      /ノ ::::\::::  u. \て    ……ち、父上!?
    / <○>::::::<○>    \     
    |   (__人__)    u.   |   
     \ u.` ⌒´      /
    ノ           \

418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:20:52.10 ID:Z0a1M5Eo
値段がww

419 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:23:16.77 ID:EUi/vBk0
         ____
       /     \
     / \   / \     その口を閉じよ、兵助。
    /   (-)  (-)  \   これは全て、柳生家のためなのじゃ。
   |      __´___    . |    
   \      `ー'´     /

         ____
       /     \       兵助。
     / \   / \     お前はさっき言ったな。 
    /   (●)  (●)  \    
   |      __´___    . |   「何故、叔父上に恩賞が無いのか?」と。
   \      `ー'´     /

         ____        これが…その答えじゃ。
       /     \      又右衛門は今、二百石の小禄じゃが、
     / \   / \    柳生家を継げば、一気に二千石の立派な旗本になれる。
    /   (-)  (-)  \   なら、それを継げばよい…と。
   |  U   __´___     |  
   \      `ー'´     /    だから、又右衛門自身には恩賞はなかった…。
   /           \   このご沙汰は…そういう意味なのじゃ。


        / ̄\
        |\105 |
        \_/
         _|__
       /      \  
      /ノ ::::\::::  u. \    そ、そんな…
    / <●>::::::<●>    \     
    |   (__人__)    u.   |   
     \ u.` ⌒´      /
    ノ           \

420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:26:33.85 ID:OzLZyRw0
兵助がもはやワゴンには収まらないレベルの値段にww

…しかし重いな。

421 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:26:45.84 ID:EUi/vBk0
         ____
       /     \       この柳生家は一度は所領を奪われ、潰れた家じゃ。
     / \   / \    それがこの度元通りに復興できたのは、兎にも角にも又右衛門の手柄…。
    /   (-)  (-)  \   それはお前もわかっていよう。
   |  u   __´___     |    
   \      `ー'´     /    潰れた家を甦らせた人間が家を継ぐ…これが道理じゃ。
   /           \   

         ____
       /     \      それに…この後、徳川様が天下人となられるのは間違いない。
     / \   / \    寄らば大樹…その大樹に繋がる枝は太いに越したことはない。
    /   (●)  (●)  \    
   |      __´___    . |    兵助…家を保つことと剣を遣うことは違う。
   \      `ー'´     /   この柳生家を二度と潰さぬためにも、
   /           \   最も相応しい者に任せるのが一番なのじゃ。


      ____ 
   /  ~~~\
  / u _ノ三ヽ__\     
/     ((-) (-)) |   …そうじゃお兵助。
|  u    (((__人__))) |  家は又右衛門に継がせる。
/     ∩ノ ⊃  /     だからお前には…「もういいッ!!」
(  \ / _ノ |  |       
.\ “  /__|  |       
  \ /___ /

422 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:28:37.88 ID:EUi/vBk0
         / ̄\
         |  \0 |
         \_/
            |
         / ̄ ̄ \
       /   " `..,::\ 
     :/       ::::;::::::|:.  
     :|         :;;::::::|,,     ………ちくしょう…ッ
       ヽ.....::::::::::::  ::::_::/
       r "     .r ミ~.    
     :|::|    ::::| :::i ゚。    
     :|::|    ::::| :::|:           
     :` |    ::::| :::|_:           
     :.,'    ::(  :::}            
       ::i     `.-‐" 


  __,冖__ ,、  __冖__   / /// ̄\
 `,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ / |    | )) ピクピク
 ヽ_'_ノ)_ノ    `r=_ノ    /  \_/
  __,冖__ ,、   ,へ        (( |  ))
 `,-. -、'ヽ'   く <´   7_//  ̄ ̄ ̄ \
 ヽ_'_ノ)_ノ    \>     /   ::\:::/::\  
   n     「 |        o゚< >>::::::<<>゚o   
   ll     || .,ヘ   /    ` (__人__)  | ダッ! ガラガラッ! ピシャッ! 
. n. n. n  ヽ二ノ__  {      |r┬-/ ' |     
  |!  |!  |!      _| ゙っ  ̄フ   ` ⌒´ /   「待つお!兵助…!」
  o  o  o     (,・_,゙>  /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \

423 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:30:49.38 ID:EUi/vBk0
 -=/ ̄\                  / ̄\
   \__/                   \__/=-
 -=_\_                __/_
   ノ ::\:::/:ヽ     三      ノ ::\:::/:::ヽ=-
-=/ o゚>::::<゚o\         /  o゚>:::::<゚o|     わかんねぇ&わかんねぇ……ッ!
  |   (__人__)  |     三   |    (__人__)ノ=-   お爺様も、父上も、叔父上も…わかんねーよッ!
-=\   ` ⌒´ 、` ̄ ̄ヽ    / 、   ` ⌒´ \    
/ ̄__       Y ̄)  |   (  (/     ヽノ_  |    ………兄上ッ!俺はどうしたら……!?
(___)       Y_ノ    ヽ/     (___ノ=-   
     \      |       |      /
    -=|  /\ \     / /\  |         
      | /    )  )  三 (  (    ヽ |=-
      ∪ -=(  \   /  )    ∪て
          て\_)  (_/て   
           そ       そ   ヒュンヒュン!

  、、、┯、、、
  彡(・)(・)ミ
  彡 д  ミ_   あ、若!酔って走ると危ないですぞ~!?
⊂彡      ミ⊃
  彡"  "" ミ
  彡_ミ""ミ_ミ
 柳生庄住人

424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:34:43.35 ID:rKT0P4go
剣と家かー。
両方できた宗矩の方が、武芸者としては異端なのかねえ。

425 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:35:06.10 ID:EUi/vBk0

  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
  |   ワ ゴ ン  |  <初めましてワゴンです!
  |           |   兵助!君を迎えに来たよ!
 /.|_______| ̄ヽ
/ __  ◎   ◎  ̄) |
(___)       Y_ノ      
     \      |
      |  /\ \        
      | /    )  )        
      ∪    (  \
            \_)       

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            /  ::\:::/:::: \   この感覚!ワゴンか! 
______ ../  <..●>::::::<..●> .\_∧,、_________  
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄. .|    (__人__)     .| ̄'`'` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「あれは…ワゴンか!ええいッ!!」

「あっ、若!
そのワゴンは他所のものですぞ~!?」

「うるさいッ!!」

426 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:36:53.73 ID:EUi/vBk0
            / ̄\||i
            |    |
            \_/
              | |ii
         i||/  ̄  ̄ \||i     
         /  ::\:::/::  \||i  
      i||/  .<●>::::::<●>  \i     フェード・イン!
       |    (__人__)     |     さあ行くぞワゴン!
       \    ` ⌒´    / 
      i||/,,― -ー  、 , -‐ 、|i
       (   , -‐ '"      )
        `;ー" ` ー-ー -ー'|i
       そi|l           l て  カシーンッ!!
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    |   ワ     ゴ      ン   |

427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:36:57.39 ID:OzLZyRw0
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:37:49.77 ID:RxOwD7w0
ちょっ、わけがわかんない!ww

429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:38:31.08 ID:hGuEX3Uo
なんだこの展開wwwwwwwwwwww

431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:41:15.27 ID:0uxsGewo
フェード・インwwwwww

430 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:38:47.83 ID:EUi/vBk0
    -=三 =-=三 / ̄\                盗んだワゴンで走り出す 行き先も解らぬまま
             |    |               
            \_/ヽ               暗い夜の帳りの中へ
                 \              
         -= =-=三=/  ̄  ̄ \         誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に
   -=三=       /     ::\::::ノ\       
             /   o゚< >>::::<<>゚oヽ    自由になれた気がした 22の夜
             |       (__人__)  |     
-=三 =-=三  =-=三\       ` ⌒´  /
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
         | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
-=. =- =..-    | ワ     ゴ      ン     |
       .二三 |                      |
         |______________|
             ◎           ◎
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄







  、、、┯、、、
  彡     ミ
  彡     ミ_   若…ワゴンは元の場所へ戻すのですぞ~…。
⊂彡      ミ⊃
  彡"  "" ミ
  彡_ミ""ミ_ミ

432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:41:22.75 ID:guBpp9I0
元の場所ってwwwwwwww

433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:41:23.98 ID:RxOwD7w0
ぐれたwwwwww

434 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:41:44.40 ID:EUi/vBk0
        ____
        /::::::::::  \
       /:::::::::      \    
     /:::::::::         \    ………。
    |:::::::::::::::::         |   
    \::::::::::::::         /    
     /:::::::::::::::::::      く    
-―― |:::::::::::::::::::::::::      \―――


     _____
   /  ~~~ \
  /   _ノ三ヽ__ \     ………。
/     ((●) (●)) |    
|      (((__人__))) |   新次郎…つらい役目をさせてしまったの。
/     ∩ノ ⊃   /     
(  \ / _ノ |  |       
.\ “  /__|  |       
  \ /___ /


         ____
       /::::::::::  \
     /::::::::: -  -\     …いえ、構いませぬ。
    /:::::::::  (⌒ ) (⌒ )\   私が言うのが、一番よかったでしょうから。
   |:::::::::::::::::   __´___   |  
   \::::::::::::::   `ー'´   /   あやつももう22…一晩頭を冷やせば納得するでしょう。
    /:::::::::::::::::::     く    
-――|:::::::::::::::::::::::::     \-―――

435 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:44:46.99 ID:EUi/vBk0
   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |  u   (__人__)     …兄上………申し訳ございませぬ。
  |     ` ⌒´ノ   
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ    
   /    く        

         ____
       /     \      …又右衛門、何を謝ることがある。
     / \   / \    今、言ったことは全て事実じゃ。
    /   (⌒)  (⌒)  \    
   |      __´___    . |    わしはともかく、気性の激しいあやつでは再び柳生家を潰しかねぬ。
   \      `ー'´     /   二度と柳生家を苦難に合わさぬためには、お前が家を継ぐのが一番じゃ。
   /           \   頼んだぞ…又右衛門!


         / ̄ ̄\   
       /    \ /\
       |    ( ●)(●)     
       |     (__人__)     …ははっ!
         |     ` ⌒´ノ    決して…決して、柳生家を二度と苦難の目に合わせませぬ!
         |         }
         ヽ        }      誓って、この柳生家を潰させはしませぬ!!
    /  ⌒ヽ    '´(  
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.

 こうして、柳生又右衛門宗矩は、
父、柳生石舟斎宗厳より柳生家の家督を継ぎ、柳生家の新たな当主となった。
時に慶長五年(1600)、宗矩、30歳の時である。

439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:54:39.36 ID:aqQVHNoo
がんばれむね・・・・むねなんとか!

436 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:48:49.33 ID:EUi/vBk0
''"´ニニニニニニニニニニニニニニニニニ/
ニニニニニニニニニニニニ_ニニニニニ/           
ニニニニニニ_,.. - ''': ´ ̄ : : : : : : : : : : : \       
ヽニニニ: '"´: : : !:. : : : : : : : i: : : : :`ヽ : : : : ヽ      今回は一応やる夫スレの御約束ということで、
  >'´: : : : : : : : .|: : l : : i: : : '; : : : : : : ヽ.: : : : ヘ    ローゼンキャラの僕が解説役になるよ。
 , : : : : : : .!: : : :ハ : :!: : '; : : : \ : : : : : '; : : ヽ : !   ちなみに一番手が翠星石じゃないのは、
 |: : : : : : :i: : :./.ハ:.ヽ: : ヽ : :___lヽ.: : : : !: :i : :|!:.|   「あの口調で解説を書くのはキツい」という>>1の都合なんだ。
 | : : : : : / : :/  _,.ヽ ト、 .l\: : ヽ \ ̄「: |: : l !:|   
 '; : ; : :./: : / ̄___ ヾ:.\ヽ. >ァ水 ァ.|: l: :/ リ     さて、宗矩がいつ家督を継いだのか…。
  V : :/: ;.イ.ヾ'アュ _ !`    `` .ヒ:;;'ソ 〉! ./;/      直接それを記した史料は無いので、
  l:/イ: 、ヽ  ゞ‐ '         ,,,,,, //ノ: :!:ヽ     正確な時期は不明なんだけど、
.   |∧: ' : :ヘ.` '''''''       i     ,.イ ´: :|.|:.:.\   現状、残っている史料から推察すると、
   ,.ヘ : : : : ヽ、       -‐  /| |/!: :ハ |:.:.:./   おそらく、関が原の合戦が終わって、しばらくしてから、というのが
-、/.  ヽ: : : :l l >t- .,,_,. イ:.  )! | / .レ:/     妥当なところだと思われるんだよね。
ヽ、⌒l   \: : | : . . >ァt<ヾヽ ( ト'´:.:,.イ       
<´ヘ.`ーt  ヽ:| // //ト、ヽ! |  )!.).イ:. |       
:.:.:じr.l :.ヽ    ヾ ー'/ | | ー' .( .ト、:.:.:.: |      

437 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:50:40.80 ID:EUi/vBk0
           ∨三三三三三三三三三三ニ/
      __  lニ>‐ '´ ̄ ̄ ̄` ー<三三/
     〈三三二ニ―‐- 、 ___     `ヽ|       まず、関が原以前については、
     ∨三三三三三三三三三三三三二二ニ¬  家康が柳生家の力を借りるため、「石舟斎に」手紙を書いている。
       ヽ三三二ニニニニニ二二三三三三三/   つまり、関が原の時点での柳生家の当主は、まだ石舟斎だった、
       Y´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:\::.:`ヽ::<三/     と考えられる。
.       ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::、::.::.ヽ、::.`、:l:T    
      |::.::.::.フ7¬‐、ヾ、:\>、:|-ヘ::.::.}::!:|       そして、少し先の話になるんだけど、
       {::.::/代了圷ミヽ. \行‐t予l:ノ/::|      慶長六年(1601)、宗矩が秀忠の剣術指南役になった時、
         !::.::.::.:| ゞ-'′  \  辷シ '/:/::./      大抵の資料には「千石加増され、三千石になった」とあるんだよ。
       |::.::.::.:ゝ       ,       厶ノ::.;′      
       ヽ.::.::l|ヽ、    r-、     /::.::/        もしこの時、まだ柳生家の家督を継いでいないのなら、
           \:ト、:j> 、   _,.ィ:´::;:l:: /        関ヶ原前の宗矩の家禄は二百石のままだから、
             ヽ ` ,.イ `¨´ ト、レ'|/ |:/         千二百石になるはずなんだよ。
            __,. '´_>v< `ヽ、′         
       ┌イ  //了,ハ\\ヽ `┬ァ         それが三千石ということは、
       /7 |  { く/ノ/引ヽヽノノ  | }-、       この時には、宗矩は二千石の柳生庄を継いで二百石を返上、
.      /:.:.:.:{ |  `ー'´//l弓| |`ー′  | } :.:l       という形になっていたのではないかな。
     /:.:.:.:.:.{ |     // ]弓ト、ヽ     |「 :.:.|      

438 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:52:17.72 ID:EUi/vBk0
、     , '´          _, -‐ '´    ,'
 ヽ   /       _,  '´         ′    
   ヽ′   ,  ' ´           ___,'       
    ∨ /         _, -‐ '´- 、 `ヽ       故に、時期としては、慶長五年(1600)九月の関が原以降、
':,     | '´     _, ='´ー- 、    \丶、 ハ.     慶長六年(1601)の秀忠の剣術指南役就任以前のごく狭い時期が、
 ,   l      , イ、 \  ヽ `丶、 ヽ. i丶!、    宗矩に家督が譲られた、あるいは嫡男となった時期であり、
  !   l   /i | |ヾ、 ト、 丶  `ト、ヘ lヽ ハ\  状況的に考えれば、柳生庄を取り戻した後、というのが
  ,  |、/i  l l l  ヽ l丶\ ヽイハ!ヽ|ヽ!   最も妥当であろうと思われるんだ。
、  ,.  V|  ,  l - l ヱ二ヽ 丶 イ::カ |ヘ |`ト、 |  
 、 ,.  V!  、  | ヽ;;;;;〔ヽ `ヽ  ー' !、 、|      そして、これによって厳勝は嫡男ではなくなり、
  、 ,   Vト、ヽ /、|ー '´    '   ハ l|     自然に、兵助も嫡孫…柳生家を継げる身ではなくなる。
   l i  |ヽヽ、|ヽ \   ___ ' ` /|  ヽl !      このことを考えると、遺恨とまでいかなくとも、
    l l   V-―\―- 、{- ヽ∠ -ッl   | !     色々思うところがあっただろうし、
__ヽ ヽ  V: : : : :/´ ̄´`ヽイ{ー‐' |  l/     それが、後の江戸と尾張の不仲説の要因となったと
: : : : : :ヽ ヽ V: : : :{ l´ ̄`ヽ. |」|\、,、,、 /       言えるんじゃないかな。
: : : : : : ヽ.  V: : :j 、: : : {| l ヽ.} \〕      
: : : - 、 : : ヽ   V;ノ 、 ゝ:_:_{」 |   ヽ」 `ト、      ちなみに、この後も石舟斎は生きてるけど、
: : : : : : :/: ヘ /  /ゝ、_ノ!    ト、  ヽ}      形式としては隠居になったと思われる。
: : : : : /: : : : / t: /-、: : : : :lLl」    Ll〕、 ヽゝ    まあ、元々隠遁していたから、大して変わらないんだけどね。
: : : : :/___:/!   / ∨ \: : : Ll〕   Ll〕!ゝ、」〕

440 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 22:56:43.73 ID:EUi/vBk0
 さて、こうして所領を取り戻し、新たな当主も決まったことで、柳生家は落ち着きを取り戻した。
それと同時に、どこからともかく上がった声がある。

      ,r=ヽ、            r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、
     j。 。゙L゙i     rニ二`ヽ.   Y",,..、ーt;;;;;;;;;;;)
 r-=、 l≦ ノ6)_   l_,.、ヾ;r、゙t   lヲ '・=  )rテ-┴- 、
 `゙ゝヽ、`ー! ノ::::::`ヽ、 L、゚゙ tノ`ゾ`ー ゙iー'  ,r"彡彡三ミミ`ヽ     オー!トノサマー!
  にー `ヾヽ'":::::::::::: ィ"^゙iフ  _,,ノ ,  ゙tフ ゙ゞ''"´   ゙ifrミソヘ,     イマコソフクシューノトキデース!
 ,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ   ゝ-‐,i ,,.,...、  ヾミく::::::l      
 ゝヽ、__l::::ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/   /  lヲ ェ。、   〉:,r-、::リ     マツダシンカゲリューウツベーシ!
 W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i / ,, 、   '"fっ)ノ::l
   ̄r==ミ__ィ'{-‐ニ二...,-ゝ、'″ /,/`ヽl : :`i- 、ヽ  ,.:゙''" )'^`''ー- :、   オーイエー!
    lミ、  / f´  r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''"  ,:イ`i /i、ヺi .:" ,,. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙
    ! ヾ .il  l  l;;;ト、つノ,ノ /   /:ト-"ノ゙i  ,,.:ィ'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;    ヒュー!
.    l   ハ. l  l;;;;i _,,.:イ /   /  ,レ''";;;;`゙゙" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   人 ヾニ゙i ヽ.l  yt,;ヽ  ゙v'′ ,:ィ"  /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  r'"::::ゝ、_ノ  ゙i_,/  l ヽ  ゙':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´'     ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  ` ̄´     /  l  ヽ   ヾ"/  `゙''ーハ.     l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
        /    l  ゙t    `'     /^t;\  ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;

 そう、柳生家苦難の発端、隠し田を密訴したという
松田新陰流・松田織部之介清栄への復讐である。

441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 22:59:53.52 ID:RxOwD7w0
げげ!リベンジするの!?

442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 23:01:59.52 ID:OzLZyRw0
>落ち着きを取り戻した
どこが落ち着いてるのかと小一時k(ry

443 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 23:04:33.77 ID:EUi/vBk0
          /      .:.:.:.::::::::::::::|         さて、この松田織部による密訴については、時期もそうだけど、
         /     .:.:.:.:.::::::::::::::::::::|        そもそも実際にあったかどうか自体不明瞭、というのは
        ./     .:.:.:.:.::::::::::::::::::::::」_      先にも書いた通りなので、若干はエピソードとして捉えてほしいんだけど、
       〈   , -一'"´   _ __ _   ``)    その上で語るとすれば、まず、問題になるのは、
      ヽ/.:.::::::: :., .:.:.::::::::::::::::::::::.:.ヽ 〈     
      _ノ´.:.::::::::.:/.:::l::::.ヽ.、:.:.::::::::.ヽ:.:ヽト、        「何故今更?」
    < .:.:.:.:.::::, .イ .:.:.:j.::lト、トト、.:、:.:.::::::`,:::j::|   
      \_, イ .:.::i.:.::::/:/  >ヽ{ ` ー=ュ、l:::|/    という点だよね。
       `i1.:.:.:::|;:ィイ/-‐'´   ,trハYl::〈    実際、所領没収から時間が経ち過ぎている点を以って、
          |ト、.:.::|.::::|,ィ〈fオ{`    ゞ' i!::/    「これは虚構ではないか」とする意見もあるんだけど、
         |l.::ヽ.:!.::::l  ""´   ゝ ' ' ノ/     実はもう一つ、見方があるんだよね。
        ト、.::.ミ.:.:::::、     ‐ /l          
            `ヘ.:.い>‐ -- イ:::/        そのキーワードは、
            >⌒`ー- 、_」:/|::/_           
       ,rェrr<     , ィ只<^ヽ T:.:ヽ         「豊臣家の没落」
       レ'^ヽ 人  / /7^j:ト、ノ〉!{:::::.\     
      ,イ .:.:.:::::::::)i 〈〈 __// f{ト、:/ |(:::::::::::.ヽ   なんだよ。

444 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 23:06:54.19 ID:EUi/vBk0
     ゝ-‐―──────-、―- 、 /   
. _, -' ̄               ̄`―Y、    
(                        ヽ、    そもそも、柳生家が密訴の際、復讐を思いとどまった理由に、
.ヽ    , -‐―" ̄ ̄ ̄`―--、__      )  「復讐が、豊臣家への叛乱と受け取られることへの懸念」があったのでは、
  ` y‐"´     、         ``‐、  /   というのは書いた通りだけど、これは逆に言えば、
  //,  i   ノ, lヽヽ、    、   l  、 l,,/    「豊臣家が脅威ではなくなれば、復讐を控える理由が無くなる」
  i'//l  | /λヽヽ、ヽ _,-‐ヽ''"!  i |      ということでもあるんだよね。
  l| l 'i ‐-/イノ‐ト ヽ、ヽヽ ._,=-t'フ   | |      
  l,| | |l ノニ-y--、ヽ `ヽ /'i,,,;;;,l/ ノ  l l       そして、関ヶ原以降、豊臣家自体の権威が大幅に下落、
   ',l lヽ、ヽ` i..:::l  ヽ    ̄ // , //      大和国も豊臣の直轄ではなくなり、
   ヽl', `ヽ_ト ̄   、     ノl /,-/ヽ      また、柳生家自体も当主が宗矩となったことで、
    ノ l li lヽ、   -   ,,,,,/-‐''''""''―-、   徳川家の庇護を受けることになった以上、
    /  ,ヽ',   ` ‐,- -‐''"~~~           復讐を躊躇する理由はなくなった、ということなんだよね。
,,,,,-―''"'')`iヽ}、-‐'"ヽ、  _, -‐'"~ ̄'/ヽ    
     ) )/'´ ,--、 >' lヽヽ、    ) ノ      だから、柳生庄復活と同時に、松田新陰への復讐の声が上がったのは、
>'´ ̄"''"(~/ _  ̄`Y l | > ヽ   (`/      ある意味、自然ともいえるんじゃないか、と思うよ。
     ) l     ̄`y'  | `´/  iノ       

445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/03(月) 23:07:56.98 ID:EUi/vBk0
 さて、理由はどうあれ、今こそ松田織部討つべし、という声に押され、
柳生家の家臣の中から一人が選び出され、刺客として赴くこととなった。
                                         _   _
                                       / / ,/ /  __
                                      / ,,==' /  /  ∠,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
                               ,,,,,,, ,,,,,;;;;;/、-'" // ::::/ ,,、-'""""""フ  ,,、-'"
  i                 ( ,、-'|;;;;;;;;;/   ―=-、i,,,(/''|;;;;ii;// ::: / ''"::::~'t;ヽヽ;;/,、-'"
、―'   ┃  長  6      L(::::(|;;;;;;;/     i从,,二;;;;;、';;、/'"ii||| :: :::::::::::::::::;;;;);;;/'i'r―――- 、
 )'    ┃             /~''、|;;;;;/  ::::::::: '、""''''ー、,ヽヽ~'、ミ  ::: ::::::::::;;;;''"/;;ノノノ;;;; ̄~i''i'ァ /
ノ     ┃  か.  年     (~''''::::::t;;/   ::::::::::::: `'-、 (:・:)~'' 、;;,,,,  :::: ,,r'''~::ノr"ノノ /;;;;;;i;;;;;Uノノ
)     ┃            ヽミ、,_ y'   :::::::::::::::::::::::: ~'''ー--jヽ;;;;≧z'"" ノ"彡彡" リ;;;;;;;;();;_;;;;;_
7'     ┃  っ  の.      /;t''/    :::::::::::::::''''"''::::::::::i、;;;;ミミ三'''_∠彡、;;;;マニ;ノ;;;;、;;;;////_
ヾ    ┃            /;;;;;リ:/         :::::::::::::::''" ~'-、ヽ /~''ー'z;;",,,,>";;;;;;;;ミニ="" ""/ /
/'     ┃  た  隠     (;;;;;;ノir'         ::::::::'''" r'~~ヽ,  y /::::::~'''ー'",/;;;;;;;;;;;;;;~'''ー-、、,/ /
      つ            ヽヽ t        "   :::::t~ヽ、 :::::::/、:::::::::''" ノ;;;;;;;(、ー---- 、, ) ̄
、__    //  ぞ.  忍     ,〉i | :ヽ       ,'"i' 、;::::   :::::ヽ:ヽ  ノ'":::::  /;;;r、;;;ミ ;;;;ヽ   ノ
  |   ・・      ・     ( } |:::::ヽ     /  ~ー、'-、;; :::::)::ー'":::::::::: , ';りi;;;;) ~ヽ;)ノノ
 / ,,,,,,,,        ・     rゝ| |i::::::ヽ    :}、"~~~ヽ;;~''ー"'ニ=ーァ"::''"/;;ノノノノヽ, ノ'
 "   ヽ       ・ ,,、-、i":: i. |i:::::: ヽ    :::t、  :::::"''~~ );;;/'", '";;;;;;("  、  ヽ,
     ヽ/t,,、-ー―ー ' :::::  ::: t t:::  ヽ  :::ヽ::`'、'''-、 __、ノ;/ /;;;;;;;;;;;;;;;;`' ー--- 、,ヽ
      リ|  |;;;;/⌒ヽ  :::::... ::  t t"  ::ヽ  ::`' 、、,,~''' ー--''  /;;;;人;;;;;;;;;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~' 、
      / |  Y ::: /"⌒ i::::: :ヽ t t  :::::ヽ  ~ ''ー-"、:::::''" ,、'";r'7   ~ '''' - 、;;,,    ヽ;リ
.     / /;;;;;;;/ :: /:::::  /⌒j:: :レ tt  :::::::ヽ  .....:::::::::::: //;;/ / ・  ⌒ー  ~);;)  ノ'i
    / /;/;;;/ :::: /:::::  /::::: /::  :::: tヽ:::::::::::~' 、 ::::::::'''"/r'"ノ /   >   ,,,、-''"     |
    / /イ 〉"::: ノ:::::  /::::: /|i:::: :::::.. i |:::::::::::::::::::~~ ''''''"/-'",ノ   `、           |
                         庄田喜左衛門

 一説によると、庄田喜左衛門は何名かの郎党を連れ、
松田織部の屋敷の周りを囲み、討ちもらさぬように手筈を整えた上で、赴いたという。
それに対し、松田織部は道場を清め、刺客が来るのを待っていたといわれている。

446 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 23:11:54.85 ID:EUi/vBk0
           ,,,, ,,,、、、 ,,,, ,,,,  ,,,,,, _,,,,,,,_
       ツツ、,,,(((rレ"イ彡-''""rr'',、-ー//ー-、~'''-,r''" ̄ ̄ ̄~ヽ
       ≧从从((、、,""(((ア;;;;;;;((彡    彡 /  
     ,、'"~ヾヾミ三⌒;;;;;;;;ミ(;;;;((、r"ヽ(;;;;;;;; 彡"|  来たか!
   ,、'""(''"((((( r''"~~フ;;;;;;;;r'ヽr"iii""、、二ー、シ |.  柳生新陰流!
  r"/ノ"((",、(;;;;r''",、-'"r'"tit(;;iii:::::..."":::~'-、) |.  
  ツ"r'"ヽソi'",、-'"" ((yi(((::::入::::ii;;;; iii  :::::::、、,ヽ、.
 " {、√" ,,(((ーi:::::ii:::::);;rrrリ),',))iiiiリ||,,,::::::: ヽ::::ii|人|i,`''――― '''"
  ノミ リ ((ii"ii" j (;;;|iii,/  ノ(、 i,,Y(リソサヽ、、;;;;;; t;;;;"ミ ≡"""
  (、::::  (~'フY iii彡;;/rYiii(ヽ,リti( iitt))))りii('|ii、彡ii |ミt、アー''三""
   )j,  てjj ノ " iit(((Y"ノ,,レ ::::(,,r'"tt i'i、 j))tii 彡ii |(:: "1__シミ
  (""  ら((Lii ミツ、〈〈リ( り:::::::::j(  Y)人)iリ ゝ彡r、ミii)(、、、,,,
 ,、ゝiii:  (~ i~~'r)"''-,((,,yリ::::::::::ミ ソ:::ttリ((ii,,,,,t...t:/::::|、ii|''ヽ;;;t三
'" (,、-'ii  ゝ:::r、Y'tこ'''=リ、,,, ::::、:ミ:;;;;;;;;;、='''"""`:::/、::リ ~''、 リ;;;;ミミ
))ノ (((リ|y(:::'~it、't ヽ;モtッチミ,ヽ シ;、-tッチヲ'''" :::/:ノ:,':::__Yヽミ ミ
ノ   ::::::::iit  リ"ヽ,t:: "`"""":|  '''"""'''''"  :::リ,,,,/;;t::::  ヽ|シ彡ミ
,、-'",、 '"( `''i、,、、'"i::t    :::i  ............   :::::/:/":/;;リ'''ー-、 )'' `'
,、 ''"彡""t  |'" ノ(ii|::ヽ :::::'"、i 、 )-、:::''' :::"リ::|| jjjj 'ゝ、,, i、''ヽミ
 シツ"",r'''''Y⌒): i|::::ヽ  、・ヽ、;;'"__ ,,r   :/:: ヽ( ii/|t、;::::~'ヽノ、;;
 iii::::: ,(:: ヽ",,ノiリi,,i:::::::ヽ, `ミ'ーー'''"    、 ':::  サツ, ツ::t:''' ー-、ハ
:::::::  (:: ヽ ノ,ノ""iiリリi"'':::::ヽ, `""~   /:::    ::'((iii:::::::ゝ、,,,, i )
  (:''ヽノ":::):::::シ(((t  ::::::ヽ, :::::: ,、 ':::    ::: ::'" ヽ;;::::/ii(:::: ヽ|ヽ
. ,r⌒人ノ'ー"ii彡'" ))''リ  :::::::::: ̄ ̄:::'"    :::""  (((~'''ー-~''ヽr
"ヽノ  ):::リリ;;、-'''~iijj(  `'' 、::: :::::::     リ":::     :::::::::: ~'-、
             松田織部之助清栄

447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 23:12:56.78 ID:vnFmApg0
濃厚な戦いだな……。

448 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 23:13:28.17 ID:EUi/vBk0
           /";;;;;;、、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡三三二り
          (;;(,、-'''"三;;;;;;;;;;、、、;;;;、;;;;;;;;;;;/リ/;;;;;;;;;彡;;;ヽ'';;;;;;;;''"彡 三;;;;ヽヽ   
         ヽ、;;;;"彡,、 ';;;;;;;;)'7;;;;/~Y~'' 、、リソ~''ヽ''ヽヽ |;)|彡;;;;;;;;"Z二二;;;;;;リ 
        ~'ー-y//"彡";;;;;;;| i;;;;;i | |i|    :::: リ リリ リリ| 彡;;;;;;;;三ミミミ;;;;>   松田織部!
          //"/"彡三;;;;;リ t;;;;ti ヽ, 、   ii  / // /;// ろ;;;;;;;;;彡;;;;;;;;ヽ<    松田新陰流は二度と輝かぬ!!
          |(tii,、'~ 彡;;;;;;;、 ヽ、t、 ヽji,, i リ"/,, /"/// 彡;;;;;;;;;''~~ヽ、);;;;;;;;   
          ,,,r'"彡'了;;;;;;;;;r'、--、,,,,,'' ii リ r"","、、 -ーー-ゥヽ;;;;;;;、-i;;;;;;;;ミ;;;;ミ   
        `''ー''/;;;/;;;;;;;、;;;;t`'-、-モzチ';;t tz(;"zニ竺'ン''",,  |;;;/),|L,、、;;;;; ;;;_  
          /;;;/彡M;;;;ii;;;;;t  `~~~"":ri~'シ;;;;;;;:::""""::''"  リ;/´ ,r'" ,、~'''-、、  
          |;;//;;;;;;//;;;;;;t、;;;t  "::::ヽ |  :::::::::    ::   i/ ⌒t  ,r'~、'"  ヽ   
          Y/;;;/;;;川;;;;;;;ヽ;;t   '""、|、,,  ヽ    "  r"-,,rー' 、:::::      ヽ
          i;;;/(;;i;;;;M;;;;;;;;;;;;|:t   ::::ゝ、,,、 '"       /7`,,   `' 、:::      ヽ
          ヽ| /;;ノ/;;;;;;;;;;;;;i::ヽ   、,,,、:::",,,___,,,,    ,、-"、"     `' 、:      t
           〉"、-';;;;;;;;/W;;;;i::::ヽ   `~:~~"",, ̄    ,r"'  `' 、     `' 、,    i
- ''' """"~~"" ''' ー'i";;;;;;;;A;;/, iy;;;;;i::::::ヽ   ~''''''''"    ,,r';t'"    `' 、        ,,i::リ''-、,
 "~,、,, ~   ,、-'",|;;;;/;;//;;レY;;|;;;;;;| :::::ヽ  ::::::::::   ,r"'''"ヽ      `'、   、 、、  :;ノリ  ヽ、
''"、-ーz~>-'"、-'" t;;;i|;;i~|i;;;;;;||;;i't;;;;|   :::ヽ、 ''''''''': ,,、-':::t"   \         ヽ,'' ,r"i h  "|| ~'' ーー- 、、,
,、 ,,、-'"" r'"   /ヽt,/t;;;;;;itt;;t"''|   :::::::~~~~~:::::::::: ヽ,    \  ,,  、,,  ':::::: j ソ/ j、、 ,ノノ       ~
//i  <,    ,/   /ヽ ' 、;;,,,ヽ、    ::: ::::::::::::::::::  ,ノヽ,  ,,    "'':,, "'',, ,、-"ソ'/ /j  ~ ''' ー- 、,,
/;;;;;t  ヽ,   i   i     ~  ~''   :::  :::::::::::::: '"    "    `  "" ""  " "         ~
 
 こうして、松田織部と庄田喜左衛門の立ち合いは始まった。

449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/03(月) 23:15:52.28 ID:EUi/vBk0
             /   ::  /,r", / イ イレ r'ノ /|//|ii | |"iり、ヽヽリハハ ヽ `''-、       
            ,/ r" :::::"  / // /r/i| /|/ハ/,/||//:::|| | i、ヽ::::t、 i t从从 、tヽヽヽ       
            tri //'"  i // i //iレ // ||/ '||||iij::::リ|::|リ::i i':::::|ハ リミii|| i|从|| iti`''
            ヽi(、 (i / ノ///|/,,,//、('-、リ、/:::::::::|'り/::ノノ_|リソi ミ |! i从|i|リミヽ    「見よ!我が松田新陰流を!我が剣が告げておるわ!
              ノ,  )| /|/彡/::||":| i、、:::|it,||;~ノ、,,、::::ヽリニ/-ーー、||i ミヽ乂从 ii|ヽ     師は本当は俺を選んだと!この世で最も強く美しい俺を!!
            ,ノ'" ::::j/ y i人::::::ミ| |''r=ュヽ|、;;;:::::::i;;"、シ,ニ,-ミ 、、;;ソリ)ミt从川从iit     フフフ…欲しい、貴様の血が!俺は貴様の血で化粧がしたい!!」
         ,、-'"、''"  ::::{ t/r、、|:::::::::レ ̄~~~~"~  :::i';;t'''''''''ー弐'"/'"リ)t|))从レt从| t
        ( ,r'/"  ノ:::〉, |(| ,t|iiii""""'''''''" ,,、- 、,r-、""'''''::::::::"::::::|'"i,i||i从レt|tt| ヽ    
         t// y  / ::::〉 iヽ(;;;i|}iii  ,,:::::: . "ー"ノ;;'"ノ' 、 ,,,,,, ::: リノ:i i;;ヽjj}从|i| || t
    ,r '''''''ー-、、」  ソ彡::::::/ :: ヽ`'-i iiiリ "::、,,,_,,、-ー'''ヽr'''ー、::: ヽ:::::::: /-'ン ::::);;;;;i||| |||    「フッ…松田織部よ!血化粧は己の血でするがいい!!」
  ,r"'":::''""    ツ 彡,r''|  リ~'''ーiリリ   ヽ'、 ̄,,二二ニこy'ーァ":: /,/ | :::/ヽ;( ''ii i
  / ::   彡'''" ,,彡ツ( y;ヽ / ,,r、;;i ',    ヽ;;⌒ヽ;;;;;;;rー、",r" /: ,':::t''-、,ヽ/:::::リ、,,iii,,从     
 ノ ::  '"" ,,,,,,::::::::''",、-'t,Y:::| ::::):::::;;i,     ヽ;;、  ''" ,,、'  ''  i':::::i;;ヽ," ヽ, /::::::i||iijj ッ、
" ::   ::::''"  ,,,,,:::j|jjii:::t| リ r"::::::::;;ヽ    ヽ、,,~~''''''''"ノ:   , "::''"i;;;r'~''-、ヽ  リ⌒)|| |リ   
 :::  :::::""/iijji'"/-、iii  i ノ~i::::::::::::::::::;;ヽ    ~~''ヽ:::::"::   , ":::  |;;|::::::::  ヽ,,,i" ノヽ| |   
::::::::'''""//jjj''",,,,/r"|jjit  / ,,,、':::::::::::::::::::::::::;ヽ    ::::::::''" ,,,,r'":::    i;リ:::::   ノ ~''' 、,|i ii、      ,、- ーー
       リr'⌒i||ii' リノ-コ;;|    ::::::::::::::::::ヽ   :::"  /'"::::::::::   |り ,,、- "、- ''"  ''''''ー- 、,、-'''~
ー -、-ーー-" /、,,,,,,|  ノ,,、 '"ヽ|,,,,    ::::::::::::::::::~'''''ーーー''"::::::::::::::   ,r'',、- '"  ,、- '"彡彡   /"
ー 、::: - 、     ~''''ー-(、 ミ;i  ~ '' ー 、;:::::::::::::   :::::::::::  ::::::::::   ,/'"  ,、-'",""彡""   /、 '"

 剣を交えること数度、そして…

450 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 23:28:38.12 ID:EUi/vBk0
  一    〉  |  |  ノ/   ̄      -ミi| ,, ,, )   ((  リシヽ)( rァ     つ     柳
       フ 了 |,, ,、-''~/、-ー―- 、,,, ,,r'((:(" " Y  iiiソッ シ父シリツ:)ノ , 、-ー''")
  刀   ヽ j  "、、,、-'":::::::::::::::::::::::::~(: j iiレ(/) ))& 彡}ナ"彡;、 '"::::::::::: イ     生
       了} /          :::::::ヽ ミミ'W〉〉r"次、))リ彡リ 彡:r'":::      ろ 
  両    / ノ ノ      /|     ::::之ミ(|(((从リ;;|ノ,)(彡fi|;;/"  ,,,     イ  .    新
       〉゙j |'t    ,ri |. / ,rー- 、 :::(ィ〉itモiiミ;i(r;;忝ヲツ}ノ/ r'' "、 |      )
  段   ,r"ノ イ ' 、 r" j.イ ( ,/;;(  );;/::::リ;|iii、'' ̄j ,, ̄  リノ;i: |;;( ノ;;t   ,,、- '"~Z    陰
  //   〉 | /   `'| ノ |// r''''' 、;/ :リYiii|iヽii ',j,,ニ、  ノノノ| |(_ノ;;;i、-'"::::::::::::::::/
ヽ, ・・ ,r"゙ / ,、 '"   |rt`::'':ー 、,''ー'";i ,,ノ(|;j|r、i|ヽ '=='ii;/,,イ';;〉-ーi''":::::::::::::::::''"  '、 ̄t  流
 i  i~  ,,、-" (    _,> '"(::::::::::~'''マ":::::::(( i|jij~'''`'ー '´i'"| |リノ::::r"   ::'"     i  |,、-'ー '
 ト r'   )  /    2,   |    ::: ',:::...  t、~、tt~、ヽノlリノノ イE/ン   ::"  ::::::::  |,,,,、、ー
  Y    |  r'"   / :::) |   ::: リ::::::::  t、'::、~'-、辷≦,r''|lE:| ::    ::",,,,,、、- ''",、-z
      |  ノ    t、 :::| ヽ.... :::" ノ、,,,,,,,,,,,,,,,t、 `~"''ti|i、:::: tiEt ::::::: ::::''"ノ r-''",r" 了
-ゥr''')    |  イ    ノ ::::|/:::::::r(''"" "'"'"  ~'ー-、 t巡,,,,,,、-'ー'ヽツ:::::  /'"" ミ ::t  /
" r' ,,、-、 |  | ;;ii  ,r" ,,,,,,,;;;;;;;''(l| 从 彡: : : : : : : : ~=、 ̄ ̄;;;;;;;;;、,r"::::::;;、-ー -,,;;;;))リ /
 ノ'", ''" | ,r'从;;i /::'~:::::::  ゝ: : : : : : : ツツヽ:: : : : ~''ミ)ー三ー ''"/ ,、 '":::::::::::::::::: ヽ |',/ /
" ,'   |r'ii 从;;/::''""" 、ノ: 彡ツ: / :ッ :、,, :レ : ::ヽヽ,)三-ー ''/,'~:"'':::::::::::::::::'"  ヽ/ (, 
:  '、,, -、 ;; ,ii ii|;;;i :::   ,ゝ: : : llli: :''' :ノ: :ツ : シ: 彡リ'l|リ、;;;;,,ー-iiソ  ::::::''":::::::::"   /,、,'" 
  ;;、- ''' ,、从-|ii:;:| :::  (: : : :,,, : : /彡:: :/: :ノ : : :::;j | ::::::::~' 、;;;(   ::::::::::::/    /"Y|i、 
〈''"  i;|'"从从iiiii;;| ::::  ノ: : :从 : iii: :|ll:::ノ :(从;;;ril" j ::::|}::;il|ヽヽ'、 :::::::::::从      リ::::t
~', '';;i/从;r'iiiiiii;;;;;;;;;;| :::: (((: : :,,, : : : :!!!リ ((: )( :リ:t.t |  il|::从:::ミ;',゙i :::::iiiノー-、,,,,_  /::::::
ー'ー/;;;;从从从从i;;;| ::::、ノ: : :彡llllll": リリ ,,,: ((入、)~'' ,'  ||从||从:リ | ::::/ノ:ノ i| ゚ )、 '''<, ::::::i
:::::;' ,'从iiiii从从从;;;|,,;;;フ: 从: llll: iiiiレ : :从 iii゙t "''');;;,j,,,|i从从从リ. j::;;;/ ゚/~'リ=ソ l '、'、ヽ '"|
  l ||;;;;i、iiiiiiiii;;;;;;;从;r""): : : : 从: ::lllii 从:: 彡:'゙ァ-ー'''〉从从iii从ii,,ノ:;;/ / / /  リ |. j t:::::
: l ll;;;;;|Z从iii;;;;、 '~  了((: : :''''': : lツツ"llll|| (((: :゙''''''"i从iii;;;,、-''~:::::::|"~,'-、/ ゚,'  / / リ リ :
: t t;;;;l∠iiiiiii/ ::i..::.. ,ゝ: ミ:||llli,,: :llll| : llllii|、、llii |'" /从从ii| ''"  .| l  ノ、リ ノ  / / /::ヽ'
::::..ヽヽ;;izxiiii〈 '' 、'':::::lノ:,,, :iilll : : :lll :: :llliii : :'' ::~''〈、iiii从;;ノ ,/| ..::| ::i゚ / ノ/ // イiii::`'
 ::::::|ヽ`lー、ii;;iiァ、,,j::::::((、(((:リリ: : :|||llllii :リツlll| : ::))ノ从从;l''' j  :::::} :,' //" ,,、-' ///:ii|::::
'' 、;:i::i||`t从;;;;{ ,jヽヽ;| ''hl: : : : :llll: : :!!!: リ:ツ: :: ( ,,ノiiii从t,ノl  リ::ソ~/'リー''" ,、-' /;ノ::ll|:::::::
  |:::iリ:|l|i'i. /. ).)ヽ、|. |リl: : : :iii: : : : : :((: ::lll: :~' 、;;;''iii;;;;;;;/ ,,/ リ / / -ー'",、-'"/::::::::::::::::

 庄田喜左衛門の剣が松田織部を切り裂いた。

451 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 23:30:31.18 ID:EUi/vBk0
i| || :| :::i|li|::: |.リ|.j:|j|  ノ从从l l|||||i||
:'、|| | :::イi|:: ノ/ /::リ| 、)ミ|||从 ||i|i||||
-、;ヽi| |:l __ノ,≦:ソ_| ノi|i|||  从从
弖マア::: クィ=弖;チ,/r)Y i|||   ||i|从
 ̄''"´  |;;;`二彡 i、)'"ll |i|   ||ll i|
     |:::    リ)'ii|i|| i|||  |从,;:i|
   ァ::、, ):::   /从从||ii||||从l|从ll|
   ヽ;;:ノ   /:;;'''""|||||l||||从从ll||
  ,,、='ミ;   ;;'"|||iii''""''""""  ''"
  ´:::ーー`  ;;'"
   "   ,r''     ::,ii||i,,   ,, ''~::''      「フッ…松田が新陰流に心魅かれた時から、
、    ii"        ,;;''",,''::、:::::::      その家を失う運命にあったのだ。
::`' 、,,i||ll    ...:::::.   "   i|ii、、       庄田喜左衛門…おれがただひとりこの世で認めた男…。
:::::::,,'''"    :::::::::::: ::::  " ..:i|从ヽミ      せめてその胸の中で!!」
:::r''''"     |::::::::::::''"  /.:l|;r''''' -、|     
r'''"   l |、 ',:::::::i| 从从从i|{;;;.~'ヽ      「松田織部…お前もまた孤独…」
::'',r''   i|、.',t: ',:i|从从从从i' trー、 }}      
::ノ    |t, ','、 t,,i|| '''  "'':::..゙'、;;;}      
:: ,r  'i: ii:', ',ヽ、,,i     :::::: レ'.:::
::/   ::i|: ttヽ'("..:::::     ;;;;.....ii|::::
ii| jl,, ゙,, ''; til|~'ーyァi||    ;;;;i| |从::
::} i}|tl|'',,',,,'';从;;_/l|r::..     '| ~'、:::
: }:Y ヽ::'',,ii;;:t;;ii'"il''||lllll从}};     ゙
::ヽi|  't::::::゙":::ii  ,,'''、''"::'"
 ::`::... ::::~'::、::::i| "r'j  ;ツ从、   :::
   ::::::.. ::::::::ヽl}::/,r'゙'ィシ"从::;; ;;'' ::::
 ::::::::::..... ::::::::::::゙'"::::::::::゙='ヽ|: ;; ;;; ::::
::::::::.......::::: :::: ::::::::;;;、、;;:::::::::i|:  __;;;;;、
  :::::::::::;;、、-ーz''"  '''""~ ''''ー---―
  ,、 '~  /    :::  ::::
,、-'~ ::::_;;;、、::::、、、、、;;::::::::::::: ::::::......
,、- ''""::-ー― - 、、;;::::~::''''ー 、::::::::::::
''"   :::::::::::::::::::::::  ~'''ー:::::::~'':::::::::

 こうして、松田織部は討ち取られた。
しかし、

452 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 23:35:35.93 ID:EUi/vBk0
                                              
                               ,,,(ゝ'"""~~~ ~ ヽ-、,       
.    .    .                     ,r'""''rriii、iiri ii、、 ji t "'-、     
     .                        J r,,",、,,,,i(|t,,、、-、i,、::::、-、~'z        清次殿、そなたは行くがいい…。
        .  .                   ,ミゝir:リrzッ) 、'-≠手t:::::ツリ' |,,,、,,       戒重家の血を絶やさぬためにも!
       .     ,、-''"~~ ''ーー-、         j(( i|〉:|  'iヽ,    ::::j_riツ'}::: ""'')) ,,、 
         ,r'~:'"::/"::" ii:::::ー、 ~''ー- 、   ,r'"ー((ミii| '=;;;=- ::::::::{,ツXノ、_::::: ~~)リ        「清栄殿…!」
        ,,、-"/~ ::'"ー、 ノ:::   ~''' 、  ~ ''''ー"、('ii)i|i: ,,,,,   :::/Kリ|了/、):::::iiii `=マ)) 
     ,,、-'" ,,、z'__ ji,,, r、 十、:: ::::      ,,   ,,,,~' 、ヽ":::::~'''ー''"::4"(iヱイ~|ヽ::::jjj   ''''t_
    '--ー''フ ,/  ルー/j|. /  ~'' 、 :::     :::::  :::: ヽヽ`:::::::::'"ノ:: {itiijjj}||≧z、、}ヽY''Y''Yヽr、ミ-)
       / ル-/ j j (,/     '、 :: ::    ::: :::: ヽ~'~、~~'''ー 、 ,/::::::::::::::::::~'' -)~)Z入(~ヽ、)ヽ
      'ー ' | ,ノ |,ノ   、- ''''' ーヽ ::  ::    :: :::::::    ~''ー―、~' 、:::::::::::::   ~''::ヽ"マー芒iー、)
.         ~    ,、 '"  ::::::"  ヽ ::、  :::    '':::::::'"":::  .....       ::....:::::  ::::ヽ、iiii ら⌒)、

  松田織部は、かつての主家・戒重家の遺児、幕屋五郎右衛門清次を匿っていた。
(清次は戒重家当主・戒重肥後守の弟、幕屋玄蕃頭の遺児。つまり織部にとって主の甥)

 この清次は織部から新陰流を伝えられており、後に子の宗八郎清方にこれを相伝、
更にこの子となる幕屋弥次右衛門清信が後に一流を立て、松田派新陰流を名乗った。
そして、後に彼は隠居し、名を大休と改める。

 俗に言う幕屋大休である。

       ,,,,, _  _
     ,r"´,,",,,、、`´、,`'' 、,
    ッ"ミ从从从\\ミ))リ、
   /ミ;;ミヽヽll|アンラ;;;ヽl|;;;;ヽ
   ノミ;ミ;;;;从;;;;゙゙;;;;;;;;;;;;;;リシ;{リ
   }ミミ;;;;;Y'///;;;;;;;;/'''"リl゙l;;}、
   |;r、;;;;ノ 从l|,l|l;;|、j } :: {;イ
  イ;|l゙、;;{  r弖≧;; ツ弖マ,'/    ふっ…俺は雲!
  r';\'、}  ::::'''''" |゙'' リ     俺は俺の意志で動く!
  フ;;リ ゙'''l  "  、,,、}  /       ざまあみろ柳生!
  r'-、" :::'、   、_,,,t、 /
. /ヽ `' 、::::\. ´-ー' /
,fヽ/~'' 、,ベ'ー、\___/
幕屋五郎右衛門清信
  (幕屋大休)

453 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 23:39:04.71 ID:EUi/vBk0
          ト ..___ _ __ _ j!
      ∠ ∧               |    ちなみにこの幕屋大休、映画「十兵衛暗殺剣」では、
        \  ` ー───── …   「幕屋新陰流」を引っ提げて十兵衛と死闘を繰り広げるんだけど、
         \              |   実際のところ、寛永の頃、江戸において
          >ー───‐ =…丁  「狩野探入の絵・外郎の蹴鞠・幕屋の兵法」と並び称され、
         / '     .      |   「江戸の三名物」とまで呼ばれるほどになった
        ′  \ \ \  │ |   「幕屋新陰流」とは実は別物なんだよね。
        |   _i_トゝ\i弋_丁_..|    
        | ⅰ Vi=、   イ⌒Y|    どういうことかと言うと、
        N l\ 代心   弋少|   この時、逃がされた幕屋五郎右衛門清次が、
        | ヽト、 ゞ`  ,    "|   後にその息子の清房に新陰流を伝授、清房は越前福井に移り、
              \ゝ、  、 _ .イ   更にその子として生まれたのが、大休こと弥次右衛門清信なんだよ。
         o 。 .ゞⅤj 丁 / |   
            /: : : : ヽゝ レイゝ !    つまり、大休自身は江戸には出てきてないんだよね。
          ⅰ: : : : : : : \〃ハi|   まあ、そもそも映画の大休は清次のことになってるんだけど…。
          人;: : : : : : : : : V l!!   
         く: : : : : : : |: : .,=ゝf'1    歌にある「幕屋の兵法」こと「幕屋新陰流」は、
          ん:.:.: : : :レハ ⌒ハ1   大休の弟、幕屋与右衛門の方なんだよ。
            ` ー '´ Ε\  |   大休の方は、あくまで松田派新陰流だよ。
                /ゝ三:ゝ-   (ちなみに松田派新陰流は福井藩で採用されている)。

454 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 23:42:33.81 ID:EUi/vBk0
  /:/:/. : : // _!:\/ ヽ::::::::::::ヽ: : : ヽ::::::::::::::::::l
∠/ : /. : ! /  (__ノ: /!ヽ ハ.:::::::::::::!: : : : l::::::::::::::::::l
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 なので、幕屋大休が十兵衛と戦うとか、
あるいは十兵衛の姉(注:十兵衛より強い)と駆け落ちしたり、
そのせいで十兵衛が引きこもってラブやんのカズフサばりのダメ人間と化し、
柳生庄でニート三昧、「あねうえー」とか言って夢漏らししたりする有様なのは
断固として虚構であり、後世の某作家の愉快な捏造なので本気にしないように。
(荒山徹「柳生薔薇剣」「柳生百合剣」は好評発売中)

※管理人注:同作者様による詳細な紹介はこちら「柳生薔薇剣

455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 23:43:16.35 ID:hGuEX3Uo
戒重!戒重!戒重!

456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 23:45:14.75 ID:ntQt3cYo
何その楽しそうな話w

458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 23:51:01.55 ID:rKT0P4go
褌ぬらしたり団子三兄弟だったり、
「あねうえー、着たぞ!」
とか女者の衣装を嬉々として着たりしないんですか!
なってこった(棒読み)!

457 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 23:46:05.68 ID:EUi/vBk0
 ┌──┐
 i二ニニ二i
 i´ノノノヽ)))    最後に、この復讐が石舟斎か宗矩による指示なのか、
  Wリ゚ -゚ノリ X   家臣の声に押されてやることになったのか、その辺は不明なんだけど、
  ⊂)_介」つOO  参考としては、こんな記録が残ってるね。
   〈__l__〉      (まあ、最終的に決断したのは、結局宗矩だったんだろうけど)
   〈_ハ_〉
             ____
             /ヽ_//
            /  /  /      
            /  /  /
           /  /  /      
           /  /  /
          /  /  /
           ̄ ̄ ̄
 「織田殿の時、宗厳大和の守護筒井入道順慶に属して、所々の功名ありき、
  関白秀吉、天下を知召して、当国を悉く御弟秀長大納言に参ぜられしに、
  柳生の譜代の郎等、松田という者告申せし旨ありて、柳生の庄隠田の科に処せられて、累代の所領没収せらる、
  宗厳口をしき事に思い、三人の息に如何にもして汝等本領を安堵し、松田が首切て我にたむけよといひしが、
  宗矩再び此地領する事を得て、松田を搦取て、荘田といひし郎等して首刎ねしむとなり」
 (『藩翰譜』第六、「柳生氏」)

459 :【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 [saga]:2008/11/03(月) 23:56:59.54 ID:EUi/vBk0
                _人人人人人人人人人人_   r‐   ───‐─‐-..、
               >   一旦終わらせてね!!<  |_____ _.:.:.:.:.:::::::::::::::\
      _,.rァ--―-- 、_  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^Y^Y^Y ̄   |_ ___ _ _     ̄``丶、.:/
    > ノ* , - '^⌒"ヾ丶                  |         .:.:::::.:.`:.ヽ、/
  . / ノ  r'´         ヽ  ',             /_ _ ___ _ ._._.:.: .:.::.:::.:::\
  /  ノ * ノ    /   ,  、 ヽ             /  .          `:ヽ、.:.::::::::/
./   l  l  //  ,  /,  j.l i  ',             \: ,'==─-      -─==', i
/  、_ l   l l l/  /_,ィ// ..ム.! l .l l              i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
 ̄|`lヽj * 〈 l ,lィ'__,.!'´ノィ' ,ィリ!__.l,' l l              レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
  .l l l,  { 'l下 (ヒ_] ,// ヒ_.ンレ ,ソ              !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
 ll l  '、  }、' ト"   ,___,  "' iリリ,               L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
  l l  ヽ* '、ヽ',   ヽ _ン   人.                | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
 l l l  {  ヾ>、  _____, ,.イ                   レ ル` ー--─ ´ルレ レ´

 【やる夫で学ぶ柳生一族(その7)】 一旦終わり

461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/04(火) 00:02:03.68 ID:gTGGhlk0
やる男な柳生と比しても数段ろくでもないなんて、やっぱり某伝奇小説家は頭おかしいな

466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/04(火) 00:23:41.54 ID:LB1MMWko
柳生の男の人って・・・・・


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