- 198 :1:2009/03/08(日) 21:46:05.49 ID:mNNaRfvh0
- さて、結局、この冬の陣は和議という形で収まる事になる。
和議については、12月18日、京極忠高の陣で交渉がもたれ、
徳川方は本多正純・阿茶局、豊臣方は常高院(お初)が、それぞれ使者となった。
,.≦三三ミ 、 , '"  ̄` ー''⌒ヽ、
/ ≦==ミ ヽ ⊥.._ / \
,:'/ ≦==ミ `y'´=ミ ヽ . / ヽ
//〃/x===ミ /=ミ ヽヽ ハ l ,ィ j`ヘ. ハ .、 l
,′////ミヾ┴┴==ミヽ ', '. | │ ,.ィノ-jノ lノ-リ‐l N さあ、はじめましょうか…。
!l ,′ ,'-、 / ̄` ミy l l | . |. r'コ.r'=ヒァ= _ ;セァ=:|nノ 和議の交渉を…ッ
!l:l:l:l:l:l Fミ f癶y ^yヘl ! ,' l |.ヒ|.| `ー- ' / ー ' :||.|
ll:l:l:l:!从{f} {_〔t} 〃ふ}lレ′ . l. ヽl| u' 冫 :ル'
刈:l:小 ̄く __, {{ニィ″ ヽ ト.、 'ー---- /″
`7尤ッ._ ,〟升§ /ヽ|. \ ー ,:く
从_jj尨ノ魲@彡仇__ -‐''"|:.:.:.:.:ト、 \._. イ:.:.:.|`''ー-
_{{{ミj尨ノ-、′__// \ :.:.:.:.:| .:.:.:.:| \ ,⊆ニ_ヽ、|:.:.:.:.:.
阿茶局 本多正純
――― 、
/ ヽ
/ __ノ `。´ \|)
| / __ _ ||
〉 ノ ゙((ノ ~ ((ノ~リ そうね。
(6リ ´ 〉´ | それがいいと思うわ…。
/⌒`゚ヽ σ ノ
( _| ´イ)
>―\__ __へ
/ \  ̄ ̄V ̄ ̄ | \
/ \ <> | \
常高院(お初)
- 200 :1:2009/03/08(日) 21:48:23.53 ID:mNNaRfvh0
- /-─‐7 // ヾ l | |〃
. / / ミ 彡
/ l l / o o __ _ 三 い 三
/ / ,-─` ヽ´ '´‐z._ 三 け 三
/ ‐-ゝ 三 っ 三
, --、 / .ノヘ \ 三. ! 三
, -、i \ | イ/::::::|∧ト、 トゝ 三 ミ
/ \ ,〃 \ | ,イ‐!-:: j:::!-‐!ヽN 彡'| | |ヾ、
\ ,〃 \ /\ | r‐、 |=== ==l
〃\ /\、ヽ、ノ). │.{ {、|| ゚‐- /゚-‐ ,'
/\ヽ. 〉ト‐< │ `ーl! u `7 /
.ヽ\__/)、`´ノ./| /l. /\ ⊂ニ=‐ /
`‐-‐'\`/ /,,. -‐'|=|. / :\ = /
‐- 、::::\| /::ヽ |=:|/ ::::\/|`ー- 、._
. `‐、:::::::::::::::) |=:|\ ::::/|=|
`ー-‐ ' .|=:|. \ / |=|
|=:| \/ |=|
|=:ト、 ∧ |=|
さて、この和議に際し、最終的に挙げられた条件は、
主に以下のようなものであった。
1:大坂城は本丸以外(二の丸・三の丸・濠)を破壊する。
2:大野治長・織田有楽斎の息子を人質として差し出す。
3:今回、豊臣方に参加した者たちは、いずれも罪に問わない。
実際のところ、条件だけを見れば、ほぼ豊臣方の降伏と言っていい内容である。
- 201 :1:2009/03/08(日) 21:50:41.15 ID:mNNaRfvh0
- 当然、牢人たちは反発した。
実際、個々の戦闘においては、大坂城という強固な城に拠っていることもあって、
そう極端に不利という印象は(牢人たちには)なかったのである。
/::::::::::::::,、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
./::::::::::::::/ ` ̄ ` ‐ー─一'´ ̄`ヽ::リ
:::::::::/レ'´⌒ヽ=============<`Y
::::::/.:/{:::f三三三三ニ}'⌒ヽ三三三三}
:::/.:./゙ハ{三三三三ノ /|ヽ.三三三|
/:.:./:/ `ー─一'´ `´ `ー一'´| このような条件を飲んでどうすると言うのだ!
.::r-〈 c / ,.-==ァ ヾ==-、ヘ ! 早まるんじゃない!これは徳川の罠だ!
//ヽ.! i /r'´ ,. -──-、``゙ヽ ト,
ヽ!{ゝi | / /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..i ', //
',ヽ.ヽ. し/ {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! V/
',てハ / ヽ.___.ノ /.′
ヽ.{ハヽ 二 _ /.′
. \ヾ;\ト、 ,. '´::::::::::::::`V::::\__
|::', \:::::`´::::::::::::::::::::::::::::::,.-‐'ヽ\
':.: .:.:./ .:./.:.:/:.:.: .:.l .:.l:.: .:',:.:.:.:.:.:.:.l
,'.:.| :.:.l. :.:.//:/:.:.,':.: .:|:.:.:!:.:. .|:..:.:.:.:.:.:|
./:.: l:.:.:.|:.:.//:/:.:./.:.:. //∧'.:. !:.:.:.:.:.|:.l
/イ.: .|:.:.:.l://l//:./.:.:.:./// _ヽ:l:.:.|:.:.:|'.!
../ /:.:.:.r':.:.|ド㍉、'/}.:.:.///_,∠zミ.|:.:l.:.!:{ ヽ そうだ!
/´|:.,:.ヽハゞfェ'イト.|:.//廾ゝュ'イフ:./ }:.lヽ、 この条件を飲んでしまえば最後、徳川の思う壺だ!
|:.{ヽヽ:ヽ  ̄i!´リ ,'  ̄ //イ:.l'.! 何故それがわからないんだ!?
ヽ! ヽ:.l:ヽ. i! /':.:.ハ:.| ヽ
l:.|:.:.\ !ニニ! /l:.:.| ',{
リ.ソ}Fr>、`=´イ/ヲ.:.{ `
ノl`=r ≧≦ヲ/f |`ヽ
- 204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 21:55:43.73 ID:4UCPSHlT0
- 少なくとも大将クラスは、「物資がないから戦えない」で納得したらしいね。
- 202 :1:2009/03/08(日) 21:52:35.54 ID:mNNaRfvh0
- しかし、牢人衆の意見は却下され、和議は成立した。
\ ,..'' :::::::::::::::::::::::::::::::::::::: __,,,,/ / |
| \ ` .、::::::::::::::::::::::::::.,-‐'"'" / .|
i `'''ヽ、 -::::::::::::::::::: -‐'"'" / /
`i | `、'''ヽ、、 .ヽ.Y , ..-':''" ゙/ / ../
`、 | `、 (:、、 . .| ,..-') / / ‐-‐' ホホホ…。
‐-‐'| \ `、....,,,`_゙ヽ_、_,| ノ、."..-'''''''" // .. / あの条件で和議が成立しましたか…。
| \\γ .,--‐-‐ "゛"゛‐-‐'''"゙'' |/// / ならば、最早勝ったも同然ですね。
`i| \\ | 、 |/// /\`i
/`i \ | < ___ ゙''-''"'_,,,, >.. |///. / `、 正純、高虎、後は任せましたよ?
/ `i\\| ヽ゛⌒⌒/゛ |/ / /
`i \| `.、__ ノ //.- 「「ははっ!」」
~ \ ‐'''''‐ / '
\ /
"'''゙''-''"~
こうして、和議の条件のひとつである「大坂城の本丸以外の破壊」の実行を
本多正純、藤堂高虎に任せ、家康・秀忠はゆっくりとではあるが軍を引き上げていった。
(途中、家康は京に、秀忠は伏見へ寄り、大坂方で異変が無いことを確認後、本格的に引き上げた)
そして…。
- 203 :1:2009/03/08(日) 21:54:58.81 ID:mNNaRfvh0
- ._ __
| \_/ ◎<
\__◎× \
 ̄×\ \
\◎X \
[◎> |
/7>◎<
//.//"7 / キリキリキリ…
// // / /
/ ̄×/ / ./
_V\|V\\◎/ / /
\◇N\N / 7 / / さあ、いくぜ…。
∠C^・ー・)| へ/ / あらゆる大地を掘り削る工事の要…
_/ノ゚□゚|◎__/ ショベルのかまえ!!
山]| ,- |
(_)i_) `\
藤堂高虎 i \
ii \
|i ii ii
|| |i ii
_V\|V\ || |i ┃┃┃ ┃ ┃┃
\◇N\N || |i ||i ┣━ ━╋━┓
∠C^・ー・)_||_/~\ ;|| /| ||i ||i ┃ ┃ ┃
_/ノ゚□゚|◎ | ◎×\|| ||/ | ||i || // / ┃ ┃┃┃
山]| ,- |\×\ ̄\\\|| ||/ ||||| / / / ━━┛
(_)i_)\wwwwwwVVV/ |/|/ //
和議の結ばれた翌日の12月23日、藤堂高虎の指揮によって早速総濠の埋め立て開始、
これを僅か数日で埋め尽くした後、間髪入れず、二の丸・三の丸の破壊と、
更に、本丸の濠まで埋め始めた。
- 206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 21:56:04.93 ID:KLDZhwjP0
- ユンボルwwwwww
- 205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 21:55:50.74 ID:FjdQ169g0
- ユンボル、なんで打ち切られてしまうん?
- 208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 21:57:07.46 ID:4UCPSHlT0
- > 間髪入れず、二の丸・三の丸の破壊と、
> 更に、本丸の濠まで埋め始めた。
実際には一月以上かかってる。間髪どころか結構ゆっくり。
- 207 :1:2009/03/08(日) 21:57:04.03 ID:mNNaRfvh0
- これには流石に豊臣方も抗議したのだが…。
/ /ィ´ _,. ゝ フ フ´>ー 、>r / ヽl
{ ,ィlく _ ィ7l/ l ィ´ /ィjTl`i´ | l| | ,. =ヽ
`ー 1 l.`7/ {ニヽ_ト{〈 l'´ _ 、ー'ィ='-l l| | ,.ィ ´ ! ちょっと待てよ!
l `トヘヾ彳じゝ ` " j, -l| | / | なんで本丸の濠まで埋めてんだよ!
! ! l ハ ーヽー j || | ! l 大体、二の丸・三の丸だって、豊臣方の受け持ちのはずだろ!?
', !ハ. |´ r_ ニ>_、 ノ || l | l .なんでアンタらがやってんだよ!?
',. ヽ レl l / ヽ ノ-=/ .! ニ l! ,' _,.. -‐ 'ヘ
ヽ ヽ1ヽ V / / | ー'j!_,.. ィ7-‐ _,.´ -‐ ´/` ヽ
ヽ ヽ, ヘ ヽ_ ィ ´ / ,. イ ̄ l!ノ ヘ ー´- .._ 〃 ヽ
ヽ. レ' ニニヽ、lゝ'´ / !! /ヽ ヽ` ー- ニ '_- 、 ヽ
/ `l´ /ヽ jl/ ヽ j1 / ,>'´ ̄ `丶、
|\ /{
|:::::::\ /::::|
|:::::::::::::::\ /:::::::|
|:::::::::::::::::::::V::::::::::::ヽ、
ヽ―-----‐'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
\::::::::::::::::::::, ― 、:::::::::::::::::::::::::::::', /|
\:::::::::::/= 〉〉 iヽ、::::::::::::::::::::レヽ::|
>:::::ヾニ彳'\| \:::::ト、:::::ヽ i|:|
/::::::::::::::::::/, -==ヾヽ \! \::::: Y:::ヽ いや、そんなこと言われてもなあ…。
/:::::::::::::,-i:::::| ( ・)ヽ "ニ、i:::::|:::::::〉 俺は指示通りにやってるだけだから、
∠___ {ィリヾ!`ー‐ ,.ィ{・)j l:::::!ハ:::l 抗議なら正純殿にやってくれよ?
/ヽ__, ゝ`-' |:::::| }::|
∠:::::::::::,ィ;\ rュ ハ::::| リ
 ̄ ̄/;へ:::>- 、 , -''´ V
r'´  ̄ {´' ´
- 210 :1:2009/03/08(日) 21:59:30.89 ID:mNNaRfvh0
- / ,. ‐'' "´ |! ``\
, '/`ヽ. ,.‐'´ !! ヽ
, ' ヽ/ __!l ヽ
/ :| 〈> ,. ‐''」二⊥..`\ ヽ
/ |_ ,∠,ノー'((_((ヽ.(( `i‐,、 ,1
,' _ | ||__ハ}∠ ‐- 、ヽ、` )ノル'´` ー-z‐7´リ
`1'⌒`''‐、. | || _}}` rッーヽ._ソ´ ,L. -‐、,〉ノ_シ’
│ `ヽ、| || _}! ヽー-',. ,ヮー、^!´ : …って、高虎殿は言ってたから来たんだ!
l ∥ || } '"´ ヽ:ー' ! :
! ∥ |! _,} _ -┘ .!. : さあ、どういうことなのか説明してくれよ!
ヽ. ∥ ヽ、\ ∠.---`ヽ !! :
ヽ.___∥ `‐ゝ、 L.-─-、./ /_| :
\ヽ. 「`` ‐、. `‐、冫´ ̄ ̄ ̄``ヽ| :
「 ̄ ̄「`~'' ` ‐、 :| ┌─‐-- 、 :|
ヽー- 、.._|. | |`'‐、._____ ~ !
, '"  ̄` ー''⌒ヽ、
/ \
. / ヽ
l ,ィ j`ヘ. ハ .、 l 説明…?ククク…どこまでも筋違い…ッ!
│ ,.ィノ-jノ lノ-リ‐l N .こちらは条件通りに「本丸以外の破壊」をしているんだぜ?
. |. r'コ.r'=ヒァ= _ ;セァ=:|nノ 説明もなにも、条件通りにやってるだけ…ッ!
l |.ヒ|.| `ー- ' / ー ' :||.|
. l. ヽl| u' 冫 :ル' むしろ、そちらの手伝いをしているんだ。
ヽ ト.、 'ー---- /″ 感謝の言葉くらい、ほしいところだよ…!
/ヽ|. \ ー ,:く
-‐''"|:.:.:.:.:ト、 \._. イ:.:.:.|`''ー-
このように、まるで抗議を受け付けられないまま、工事は進み…。
- 212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:01:08.77 ID:TYIMkSZ3i
- もろ役人と土建屋の返答だなあw
- 214 :1:2009/03/08(日) 22:01:28.50 ID:mNNaRfvh0
- \ヽ, ,、
`''|/ノ
.|
_ |
\`ヽ、|
\, V
`L,,_
|ヽ、)
.|
/ ,、
/ ヽYノ
.| r''ヽ、.|
| `ー-ヽ|ヮ
| `|
ヽ, .|
ヽ_圭___ノ_
///////.ヘ.
//////// `lへ.
 ̄||ニlニ厂|ニlニ「l~「 ∩ l ̄
|`┴ノ l`┴' || | | |
レ'l´l^'i'^l`lヽ || | | | ←大坂城ver.2
L.LL.L.LL.LLl -''"~
結果、大坂城は濠もない本丸のみの平城と化し、裸同然になった。
- 215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:02:11.53 ID:owFCoZmG0
- これはヒドスwww
- 213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:01:08.75 ID:owFCoZmG0
- 天下の名城もかたなしやね・・・
- 216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:02:26.84 ID:FjdQ169g0
- AAの上のほうだけ見えてここで終わり!?と思ったww
- 218 :1:2009/03/08(日) 22:03:26.14 ID:mNNaRfvh0
- / ̄ ̄\ ) ;;;;)
/ _ノヽ_\ ) ;;;;)
| (─)(─) /;;/ 流石にこれは…なあ。
. | u. (__人__) l;;,´ とはいえ、これで幕府に服従してくれればいいのだが。
| `∩_ノ)━・'
. | |_ノ …無理だろうな。
/ヽ | |_
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
| \ / _/
こうして、和議の条件そのものは全て履行され、
これにより、「大坂冬の陣」は、一応の幕引きとなった。
宗矩は秀忠に付随して江戸へ戻り、
柳生家の郎党達も、柳生庄か、または江戸へ戻っていった。
しかし、宗矩に限らず、この戦に参加したほぼ全ての人間が、
こう思ったであろうことは想像に難くない。
「またあるな、これは」
と…。
- 220 :1:2009/03/08(日) 22:05:25.34 ID:mNNaRfvh0
- __/ ヽ ヽ さて、こうして冬の陣は終わったわけですが、
r'´ ヽ ヽ その後の展開はこれも柳生とあまり関係が無いので
| ヽ \ ヽ 端的に言えば、
|.| | ヽ 、 r-、_、/:::::{ 、 \
|.| ! ヽヽ \ ヽゝ::::,_ゝ-´ \ ヽ \ 「結局、再戦することになった」
|.| i {\ ̄\ ̄ ヽヽイ|::|、:ヽ ヽ\ヽ、 \
|.|i .i ヽ  ̄しヽ\ ヽ}ヽ:|》}::ヽ\\ヽ ヽヽヽ ということになりますね。
.i.|ヽ ヽ、 ヽ ヽ,::ヽ \ |リ|:::i_ノ!:::i\\ヽ、\ヽヽ …流石に端折り過ぎかもしれませんけど。
.!| ヽ、 ヽイ ヽ-C ヽ} |:::{\',::',-、\\ ヽ
ヽ ヽ、 ヽヽ ///// i__,} / \ ィ' ̄`ヽ、 この再戦への流れについては、
ヽ ヽ ヽ|`i' 、r_⌒_ ィヽ、 / / /:::::::::::::::: ̄`ヽ 年の明けた慶長二十年(1615)3月に
ヽ |:::::ii::::! /´. | ||`/ / {::::::::::::::::::::::::::::::} 豊臣方の不穏な動向…即ち、
i::::i !::_ゝ/ ヽ ヽ/ ,ヘ,--ゝ、:::::::::::::::::::::/
{::ィ`` {\l V / /  ̄_`}:::::::_ - ´ヽ 「埋めた濠の掘り直し」
` | ヽ } // :: {  ̄--}-i / } ヽ 「更なる牢人の徴募」
{ ヽ}_/ :: { , -ー´ i´ } ヽ 「大坂・京での略奪や乱暴狼藉」
{ _/ ::: ヽ'´| \ .i | .ヽ 「京への放火の噂」
/ ::: ヽ:| \ i | ヽ、
/' :/-  ̄ヽィー--、 / `ヽ などの情報を元に、幕府が、
V´ / ::: /:::::::::/:::::::::::::::}/ \
( / ::: .l_::-ー´::::::::::::::::::l ̄ゝ´`ーーーーー-- 1:牢人全ての追放
入 / ::: .l__,|''{::::::::::::::::--{:::/''ヽーーー-- ,:: 2:秀頼の国替え
/ ヽ, / ::: l:::::|:::ゝ,:::::::::::::::::ヽ、 `ヽ
/ ヽ / ::: |:::::l:::::ヽ,:::::::::::::::::::ヽヽ:.、 \ のどちらかを実行する事を迫ったところ、
/ ヽ / ::: l::::::l_ィ'´\:::::::::__-ー´::::::::`:ヽ これに反発した豊臣方の態度に対し、
ヽ | / ::: {::|`:l:::::i::::ヽ`:::ヽ::::::\::::::::::::::::`'':::: 幕府が再戦の決意を固めた、というのが
ヽ l / ::: |:|::::l::::::i::::ヽ:::::::ヽ:::::::::\:::::::::::::::::: 概ねのところと言われています。
ヽ / ./ :: ||::::::l::::::i:::::ヽ:::::::ヽ::::::::::::\::::::::::::
- 222 :1:2009/03/08(日) 22:07:13.91 ID:mNNaRfvh0
- l | l | i | i l i l
l | l | i | ,ィ、 i l i l この2つの条件のうち、豊臣家にとって、
l ふ l | i / ', \r- 、 i l 秀頼の国替えはともかく、牢人全ての追放は、
l き l | , ー-, -'"´` ‐、>_.i l 豊臣家の命脈を保つことを考えるならば、
l | l | / lノヽ ` ‐、 手段としては悪くないものではありました。
l | l | / / l `\ ヽ
. l | は. | ,' / ,' i l lヽ、 \ ', 元々、縁あって与力したわけではなく、
、..::l | ) | i ,' i ,イ li l l ヽ. i その日の糧を得る為に入城した者が
__ , - 、 ( | l i l li ', ll l l / l 大半である以上、追放したところで、
「 r、ヾ`ヽ、 二 ).| l li li l Tヽ.!l l l ノ- '´ i l 豊臣家にとっては痛痒を感じるものでは
l ヽ. ' ', | ',! ', l. ノ│ l ', l リへミ l l なかったからです。
/ / l ',. l | ヽ「 Ζz ヽ,'ノ ) / ヾゝ l ', l
/l ヽ、 ',__ | ,.- 、 ヽ - 、 └イ l', ト、 l !ヽ、 ですが、それ故に、豊臣家を追放された場合、
l , -< ̄ l | (. `ヽ` ー-へ , -ヽ l', l', ヽ!',l 最早行く場所の無い牢人たちにとっては、
└'´ l ヽ ヽ、.ノ_.ノ / ̄, -ー 、ヽヽ`ヽ 絶対に受け入れさせてはならない条件でした。
l | L__」-‐プ lヽ./ ̄ ̄ ) ';l/l 最悪、力ずくでも。
l | l::::::::::l ___//:::::::::::::::「.__ i:ト、ヽ
l | l::::::::::l l::::::::::::::::::::::::::::::::::::)ヽl:l , イ 故に、牢人達の叛乱を恐れた豊臣家は、
l | l::::::::::l l::::::::::::::::::::::::::::::::/- 、 l:l ヽ どちらの選択も受け入れる事が出来ないまま、
l | l:::::::::::l 」::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ l:l イ 再戦への道を歩む事になったのです。
l | l:::::::::::', ソ:::::::::::::::::::::::::::::/l___ l:l ', , ─ - 、 (まあ、どちらにしても最終的に滅ぼされるのなら、
l | l | l:::::::::ヽ'´::::::::::::::::::::/ ̄、::::::::::::) l:l irーへ、 l 座して死ぬより…という意見も無論あったわけですが)
l | l | ';:::::::::::::::::::::::::::/ \:::::ヽ、 ';!l ヽ l
l | l | ヽ:::::::::::::::::/入ヽ ` ‐-l, -', / ', ヽ そういう意味では、
二二二 |:ニニニニニニ |ニニニ ` ‐-‐ '´ /:::ヽ、\ / ヾ、 `i 」 「軒を貸して母屋を取られる」という諺を
l | l | i | /:::::::::::`‐、 // /` i‐ 、' ´ 地で行った、といえるのかもしれません。
l | l | i | /:::::::::::/ ヽ/ /// l l:', ヽ`
l | l | i | /::::::::::/ ', // / l l::', \
l | l | i l /:::::::::/ i/ / l l:::',
- 223 :1:2009/03/08(日) 22:08:49.27 ID:mNNaRfvh0
- .,,.--- 、
/ .:::::::::::. `ヽ
/ __::::::::::::::::_ ',
/ .:::::::::::::::〃:::::::.ヽ
!、,,,,==、',::/==、,,.j …ということだそうです。
┌}'::::: ̄〃::ヾ ̄::::::Y゙! 諸大名方の軍で大坂城はすっかり囲まれております。
!, !┌='^ニ^ヽ、,,_ j丿 あれでは逃げることもままならぬでしょうなあ。
トヘYヘ三三三ヲ//イ
」、,,'、ヽ====='' 〃⊥,_
,.-'"´ | 、\ `"゙゙"´ ノ'´, | `ヽ、
/....::::::::::/:::ヽ::::`! ̄ ̄::::/::::ヽ:::::::::::...\_
,..--''"´ ̄ ::::ヽ、,,__::::::::ヽ:::ヽ::::::::/:::::::__,,..-‐/´ ̄ ̄`゙ 、
/:::::::::::::::::::::: :::::::::: ̄`ヽミ,::::::::〃‐'"´::::::::::::/ ::::::::::::::::::::::::\
/ ̄ ̄\ ) ;;;;)
/ _ノヽ_\ ) ;;;;)
| (─)(─) /;;/ やはりそうか。
. | (__人__) l;;,´ …最早これまでだな。
| `∩_ノ)━・'
. | |_ノ (というかさ、だから何でお前服着ないの?)
/ヽ | |_
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
慶長二十年(1615)4月1日、家康は諸大名に対し、豊臣方の監視を命じ、
大坂城から逃げ出す者達を捕縛するように伝えている。
既にこの頃には、大坂城は再び包囲され、戦が始まる直前の状態となっていた。
なお、この際の宗矩が柳生庄に戻っていたかどうかは不明。
(夏の陣でも大和路の道中案内を命ぜられたかどうか不明の為)
- 225 :1:2009/03/08(日) 22:10:59.23 ID:mNNaRfvh0
- そして4月4日、家康は再び駿府を出た。
名目は、尾張に入った九男、徳川義利(後の義直)と浅野幸長の娘・春姫の婚姻の為である。
ただ、それが口実(というかついで)でしかなかった事は、誰の目にも明らかであった。
,-<⌒ヾ!||||||||゙゙゙|||!>、__ _ン
ii ヾ!!Jl,-''' lヽiiiii´
l! ,.t:-- 。、_i_,r.。-ァ、`i'゙~ 義利!お春!
`-i´ lミ、二フ=,、`ニ7;!l.ノ 新婚早々で悪いが、義利には俺に着いて来て貰うぞ!
.'、}i. |ミ| t----ァ fメi/
`< l|ミl ヾ二/ :f/ …大坂までな!
.ノ \`ヾ.、__二_,彳
/ ` `,二ヾ ̄/_ハ_
|\| i V / |/ / f// |
| | | \イ |'' / lレ / |
i | . \ | il ソ / ,/ レ´/ , |
| 、ヾ ソ 〃 // ,|´ 」ー/
\サ ̄ ̄ ノ ,,… ,┴、イ /,! _∠-
//, -‐'/ , /┴、,`i 〉'、 / ´ / ま、そういうことなんだ。
/__/,i ,-‐,、イ '/ .,. 〉'ノ Y´__、、__/ すまねぇな、お春。
// |l / /,人 i __,,、/イ_',ィl__三 ̄ オラちょっと行ってくっから、待っててくれ。
'´ ,ゝ'/ ,仁ヽヘい 'ヲ' ´勺ノ-__,,-‐''~
// '' ,'ニユ、ヾ.i._ _,、´´ ,f‐'^`ヾ、
/ ' '' k_ 〉 \ テ ./,/ ト、 「もう…早く帰ってくるだよ!
./ __ /'ー' `¬ヤ^/ ''' _\ 新婚早々、未亡人なんて嫌だからな!」
../―- ,,Y'´ ノ∠ -‐ァ-‐''´ ̄
/ .:::::::::::/ ,r‐' ̄__,..-ニ^
徳川義利(義直)
- 226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:11:34.04 ID:FjdQ169g0
- 変身してやがるwww
- 228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:12:55.19 ID:4UCPSHlT0
- 名君義直公
- 227 :1:2009/03/08(日) 22:12:51.09 ID:mNNaRfvh0
- また、5日には大野治長の使者が来たのを迎えている。
,r":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`'ー--:,r'
,!.::...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:''ヽ.
,!::::::::::...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,.イr,:.l:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:ヽ,
l::::::::::::::...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./// 'i:l゙:,゙i,.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾヽ
l:::::::::::::::::....:::..:::::.:.:./// |:| ゙;:lヽ;:.::...:.:.i,:.:゙l 大御所様…。
l:::::::::::::::::::::,rソr'"ニニー、,_ |;! _、-)::::.::.:.:゙t,! こないだの条件なんだけど…、
,!::::__,,,,.-''"ヽ ヽ、゙ー',ノ ノ,/'-'フ,!::::::::.,;:;、ヾ` あれ、やっぱ無理だよ。
/:::::::::::::::::::::::::::| . ̄ ..:::: ゙t,~.|;/,r'''"` .飲めねえって。
l::::::::::::::::::::::::::,!::| ’ т''゙ ,!'"
シ::::::::i::::::::,:':::,!!ノ -―-、.,,__,) ,ノ でも、なんとか討伐だけは
,、lヾ,|::::ri:::::::|:::/ ゙ヽ、 - /::ゝ、 勘弁してもらえねぇかなあ…?
―''" | !:::l''l::::::::,! ゙ヽ、._ _/:::,!`' \
大野治長の使者
\;;\ //
\;;;;;\ /::::::::::: ̄ ̄ ` /;; /
\;;;;;;;; ⌒ |::::::::::::::: \ー;;;;;;;;;/
ヽ;;;;丿 \::::____ _丿 );;/
(______ Y_____/
[ | |ミ\ ・人・丿| |
(日] |ミミミ >⌒ ∋Y| | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
L ヽミ | ≦≧ ト|/ < そうですか。ならどうしようもありませんね(棒読み
\ \ミ| / \_________________
/ヽ /\
使者の回答に対し、家康は簡潔に返答し、
その直後、諸大名に対し、鳥羽伏見への集結の命を出した。
また、秀忠も10日には徳川軍本隊を率い、江戸を出発している。
- 229 :1:2009/03/08(日) 22:14:04.97 ID:mNNaRfvh0
- _,、 -‐''''""~~""''''‐- 、_
,.-'" ゙ヽ,
,r" ゙、
_,/ ゙、
. ,r'" ゙、
{ { ヽ 秀頼…君の父上がいけないのだよ。
{ { ..,,_ ヽ 聞こえていたら、君の生まれの不幸を呪うがいい。
. ノ ,'゙'、ヾ、レ‐---、ヾ゙)ノ) -、 ゙,
/ { ,、-:::::.. :. :::ツ ノ ゙、゙'、 } …さらばだ、茶々。
," _!,,ソ:::::::::::::::.. :. :::::ノ{ } } ノ
{ r'':::::::::r-、;_:::::::: :. :/ ゙'‐-、, }.ノ {
゙、 { ::::::::;' `''ー-‐'" ノ リ ゙ヽ
. ゙'‐-、 ゙'、 ::::/ 、,クノハ }
゙'‐`'{'゙iヽ、' __,,,.、 ,.,.,.,,,_/_ハ {
`'ヽ r,"-''" | ┌ー-゙-ニっ ヽ、
{ヽ r" | .| } ト) ヒ`ゝ
`~}ヽ /.| | -‐" ヽ、 マ
l'''ニニニニ{、、,゙'、.,__-‐" | | ヽ'
. | i ノ l,.、-'"| |
| i `つ ζ .| |
ヽ,ヽ `''ー'l
. ヽ,゙、 !
またこの頃、織田有楽斎も大坂城を退去していた。
- 231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:17:24.85 ID:C/DB3+uMO
- コイツが言うとシャレにならん
- 230 :1:2009/03/08(日) 22:16:48.01 ID:mNNaRfvh0
- _______
_ |郡山城戦闘中!|
`)) | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ジ
( ) ∧ ジ ャ
( ) <⌒> (⌒ ⌒) ャ |
ウーウー.( .人 /⌒\ \( ,, ⌒)// | ン
人/ ヽ ______]皿皿[-∧( ⌒ ,, ,, ) ン
( ( )( ) ).三三三∧_/\_|,,|「|,,,! ( ,, ) !!!
__| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩ |'|「|'''|「( )
/__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「|ガシャーン |「| | * +
/_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「| 田 田 |「|[[ *
|ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| | |「| |「|ミミミミミミ ++*:
λワー ∧ λワー λワー
λワー | | λワー λワー
そして、秀忠率いる徳川軍本隊が21日、京に到着して数日後、
大野治長の弟である大野治房率いる2000の兵が、筒井定慶の守る大和郡山城を攻め、
ここに、「大坂の陣」第二幕、「夏の陣」が始まったのである。
- 232 :1:2009/03/08(日) 22:18:14.82 ID:mNNaRfvh0
- ,-‐,,ii||||||||||||ii、-、
`゛!!!iiiiiiiiiiiiiii;;;;;;;;;;,,,,,-‐/ i||||||||||||||||||||||||i ヽ‐-、,,,,,;;;;;;;;;;iiiiiiiiiiiiiii!!!"´
'''''!!!!!|||||||||||||/ i||||| |||||||||||||||||i ヘ|||||||||||||!!!!!'''''
''''''''!!!!!I/ |||||| |||||||||||||||||| `iI!!!!!'''''''' /Vー-へノ\ノ\ノ\ノ\
ヽ, !|||||||||||||||||||||||||!" 〈 ノV \
─────----了 ゛!!||||||||||||||!!" `ヽ---─く
| | | `ゝ.__  ̄Y ̄ ___ノ ノ 今回は短期戦だ!
| | | ,| ]下ミ ̄`。、_|_;'。´ ̄7エ"┬| | ノ
| | | |└、 トミミi─'´<_,l、三´,E=|#ナノ | ) 腰弁当は三日分でいいぞ!!
| | | | | `ヽトミ||^=====^|E彡/ ' | | |<
、 | | | | | ーヾミ||]⌒i⌒「|ソ‐'-─/ / | ) ワハハハハハハ!!
ヽ、 | /^‐━, \_ `、`===='',/ _/ /\ | └、
ヽ、 | /ノ―、='、 \_二二`─´二二_/ \ Vヽ
ヽ/´ / / ̄`i、  ̄|| ̄ / \ ヽ/ ̄ ̄ヽノ⌒Vー-、/⌒V
ノ 丿 l | `i---┼-----------'´
| 〈 l 〈 〉 |
ゝ ,/
そして5月5日、家康率いる徳川軍本隊が動き始めた。
この際、家康は「今回は短期戦だから、三日分の腰弁当でよい」と言い、
最早長引かせるつもりもなく、一気に豊臣家を葬り去る決意を見せたという。
- 236 :1:2009/03/08(日) 22:24:47.05 ID:mNNaRfvh0
- その後、徳川方と豊臣方は激しくぶつかりあった。
豊臣方も死力を尽くして戦ったものの、圧倒的な戦力差故に次々と敗れ、
樫井の戦いで塙直之、道明寺の戦いで後藤又兵衛、薄田兼相、
若江の戦いで木村重成と、武将達も命を失われていった。
/::::::::::::::,、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} _,. -‐──- 、
./::::::::::::::/ ` ̄ ` ‐ー─一'´ ̄`ヽ::リ /´.:.:.:.:.\.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:::::::::/レ'´⌒ヽ=============<`Y ∧.:.:.:.::::::::::`:::ー─-
::::::/.:/{:::f三三三三ニ}'⌒ヽ三三三三} ト、.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::
:::/.:./゙ハ{三三三三ノ /|ヽ.三三三| / \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/:.:./:/ `ー─一'´ `´ `ー一'´| . / ,>-、_.:.:.:.:.:.:.:.:
.::r-〈 u / ,.-==ァ ヾ==-、ヘ ! |{ 〃ニ´,. --,:ヽ `)::::::::::
//ヽ.! i /r'´ ,. -──-、``゙ヽ ト, / fj `ヽ V′く::::::::::::
ヽ!{ゝi | /u. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..i ', // ,ノ ヾ ー- ヽ:::::r;
',ヽ.ヽ. し/ {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! V/ . ヽ ミ | /::::::|
',てハ / ヽ.___.ノ /.′ く 、_j ノ::::::::|
ヽ.{ハヽ 二 _ /.′ ` ̄ヽ ミ==、/-'
. \ヾ;\ト、 ,. '´::::::::::::::`V::::\__ 〈ヽ、__,ノ ヽ-‐
,ノ`
_____
.ィ" ,、 .,、 .,、^ヾ fヘ.::::::::::::::.`Y⌒ヽ
! 7 jl jl /,,,,lj .j 卞 __フマ}:::::.ト __人
i^iuィ"o`゙〈"o`r" .K ゚ u.メ6)├'
ヾluu ̄ フ ̄7 r==丶jiiチィ}
.ィl\u(二フ/ /└┬f壬/ ̄⌒ヽ
`=ユ ̄t≫ j./ii/ / `ヽ. {
(今回亡くなった武将達)
そして、更に戦いは続き、遂に運命の日、5月7日の朝を迎えた…。
- 237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:26:10.90 ID:FjdQ169g0
- 絵面的には殺しても死にそうもないメンツが……
- 240 :1:2009/03/08(日) 22:31:13.41 ID:mNNaRfvh0
- /| |:::::/ ::/ :/::: /::/ ::| ::::::/ \\ :::::::|: ::l ::l :::::::〉.、 \
/ |::/ ::.' ::/ :::/::/: ::.' ::::/ /_ \\:::│::: l ::| ::::::/:::::.ヽ 〉
| }'::::/ ::::{: :/:::イ: ::/: :/_//__>≦7::,':::::/::/ ::::/ヽ ::::/ / もはやこうなった以上、
| /:::::{ :::: |: l::/、|:::/ ::// /,ィチ:rf:::ノ/ ./:::/ :/ :::://.、〉:/ / 我々に残されたプランはただひとつ!
| ./:|:::::| ::: :|: |:仏∨イ//', 〃,,≠¬ ̄ /:::/ :/ :::/っ〉/:/ / 全戦力を集中し、家康・秀忠の首を取る!
| /:/|:::::| ::: :|: }:イ泛ム/' .' ^ ,イ: / :/ :::/.r'/::/ / これしかない!
| /´ .}:|::| ::: :|: |::ゞ屮'} ' , /イ :/ :::/ r '}::::/ /
ト _ |:|::| ::: :ト::l:::ハ / `ヽ、 /:イ::/ { |::/ / …諸君、乗ってくれるか!?
', \____|ハ:ト :: :|_}| ::::ヽ\ ____`_丶 // , ' // /
:ヘ  ̄ヽヽ{ リ::::/|ノ\ ¬'-──¬ `、 / ' / /
Vヘ 乂::イ ´ |\  ̄ ̄¨` , <___∠::/ /
:::Vヘ /j/ j/jノヽ .イ ̄ ̄ / /
ヽ::Vヘ r‐`≦==¬ニ二二フ /
. \Vヘ r‐タ7 ̄// イ ̄^ //
/ \
/./ ____ ¨┐
/ : : l , -‐ァ' ≦_\ \ ̄ }
イ : : /.: / -‐tァ、冫  ̄ l
_ヽr=、.:./  ̄ 〈二≧
く : :( ノ:/ lヽ{ …ああ、いいとも!
ゝ_」‐'.:.:.{ ´、 、 〉 〉 真田の、よくぞ言ってくれた!
≦.:.:.:..:i ` = 、´ / お前の策、この毛利勝永、乗ってやろうじゃねぇか!!
7_ニ.:.:.:.ゝ  ̄ /
/ ⌒z、.:、 /≧
, -―┤ \ ` -、__ノ ⌒~
./ _ /‘/ \__/ト、__
兵力に劣る豊臣方は、戦力を集中し、家康・秀忠の首を取る事だけを目指して、決戦を挑んだ。
こうして、大坂の陣・最後にして最大の戦い「天王寺・岡山合戦」が始まったのである。
- 246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:35:46.13 ID:f34ri7Z30
- ようやくここで戴宗のアニキが!
- 243 :1:2009/03/08(日) 22:33:57.31 ID:mNNaRfvh0
- ,'.:.:.:./ .:.!:.:.:.:.:./:.:./',.:.:.:.:.:.:.:.:.\ `──--
/: .:./ .:.l:.:.:.:./:.:./ ヽ\.:.:.\:.:.\ ∧ ̄`──----、_
/. /:. l :.|:.:.:./l:.:.,' /ヽ:.\.:.:.ヽ:.:.|ヽ ∧: : : : : : : : : : : : `──
| /. :./l.:. | :.|:.:/ |:,'/ ./ヽヽ:\.:.|:.:.|:.:.', ∧: : : : : : : : : : : : : : : : 行くぞ、佐助(仮名)!才蔵(仮名)!
|l /:. :/:.:|:.:.| :.|:.{ 〃|l /fi /\', ヽ|:./:.:./ヽ ∧: : : : : : : : : : : : : : : : 我が黒の十勇士(仮名)、ここが最後の舞台だッ!
| {/.:./|:.:.l:.:.| :.|:.|ヽ,/i!ノ {ノ| / ヽ、:./:.:.:/.:.:.ヽ ∧: : : : : : : : : : : : : : : :
|// l:.:.イ:.:l :.:l:.|.:..|彡 iノ/ /:.:./.:.:.:./:ヽ ∧: : : : : : : : : : : : : : : : …かかれえぇぇぇーーーーーーッッ!!
/´∧ |.:.,'|:.:.|.:.:.|:.l:./ / /:.:./.:.:.:./:.:/ ヽ ∧: : : : : : : : : : : : : :
/ \ ∧ |:.l |:.:lヽ:.ヽ'、 ´ /:.イ:.:.:.:/./ \ \: : : : : : : : : : : :
ヽ. `|:| ',:.| /ヽ、 ///:.:/´ | \ \: : : : : : : : : :
\|:l l:| \ 、 _____. /´ .// } / /: : : : : : : : : :
|!、`ヽ、 ヽ_ _∠二ニ/ヽ /´ イ// /: : : : : : : : : :
` \ \ ノ`ヽ\ /¨´ヽ / /: :/ /: : : : : : : : : :
\\/:.:/ ヽヽ/ / /,' / /:./:./ /: : : : : : : : : : : :
`// |/} iニニイ , ' ´ /:./:./ /::.::.::.::.::.::.::.: : : : :
/´\',ノ ^ヽ¨ ̄ //\_. //:./ /::.::.::.::.::.::.: : : : :
\ ',_ / //:.//:.:./ /::.::.::.::.::.: : : : :
\ / < / / /::.::.::.::.::.: : : : :
/ / } ̄/ ヽ{-/ /:.::.: : : : : : : :
/ / i| / / / /: : : : : : : : :
こうして正午、真田信繁と毛利勝永は、1万4500の手勢を率い、
一本の矢の如く、立ち塞がる敵全てを蹴散らし、家康の本陣目指しての突撃を開始した。
- 244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:34:40.93 ID:KLDZhwjP0
- 黒の十勇士wwww
- 245 :1:2009/03/08(日) 22:35:31.37 ID:mNNaRfvh0
- {.::.::.::.::.:/ {::/.::.:/ .::/.:/{lァ≠㍉::.::.{::.l: ::.:::!: : :!::l:. :.} :}::}.: ::.ト、j、___ノ
l::.::.::.,::/ l::.!::./ .:./.〃′,rff㍉ヽ、ト、}、::.::|: .::.}::} ,イ.::,:イ: :. :.V¨¨¨´
{::.::.// {::l::.!: ./V {{ィfトイV㍉、, }::.::}::.://厶}ノ.::}::.::}::.「´
メァイ/ Vヘト、{ 、__゙f竺シ_, '_ノ_:./.:厶广/.::.::/.::/.::/ 「了解ッッ!!」
/{ {/.:{ __ ヽ. ヽ.  ̄ ̄` ノイL} ゙V.::.::.イ::.// (ああやっと…!)
. / Vハ/ } / \ ヽ マf」 /.:/{::V´
. _/ ,イ弋/、 { } } _ V7〉' ヽ}、
´ / 弋. く ヽ. \! { {、 /ーー`、_、_ / ,/
{ ヽ ヽ. 丶、 ヽ. \{ l:::/ .イ/ ___
ト、 __ _ヽ ヽ. 丶、 ヽ. \ }/ /゙{ {⌒`´ `ヽ
| }_} }ム ヽ. ヽ 丶、ヽ \´/ | | i ト、
└; 〈 レ′ 〉 〉 >ー } 」 | ,′ } ト、
猿飛佐助(仮名)
/ / /:\ /: : : : :丶 | \
_ ,,..-''''~ i i: : : : \ / : : : : : : : :`、 | ''''ー- ,,,__
\ ̄ ̄ . . . : : :| L:_:_:_:_ヽ:_\、 /:_:_/:_:_:/_:_:_:_:| | ____/
`"""''''---イ | F======================7 | ''''ー- ,,, __
/ | | | | . . : : : : : : ,,.. /
/ . : :| F三==================三.| | . . \ーー -" 「了解ッ!突撃します!!」
/ . . : : : :| .| x->-,, _,,..-<~、| :|. . . : : : :'''ー- ,,,_ (…あのミカンの被り物が取れた!)
_ /. : : ,,..-'''': : :| |'"イ┘~`iー' `ーイ~) ̄) 7| : : :|: : : : : : : : : : :/
 ̄ ̄ ̄ ./: : : : | .| .ゝ---" 弋____ノ' .| : : :|: :----- '''"~
__ ./: : : : : :/| |、 | ./| : : |-='''~
` ---- ''""''": :| |ヘ ..! .ハ| : : ト---'
 ̄ ̄ ̄.| .├.ゝ, --- ./`/: : :/>
| .|ヽ、> 、.( ) ,<|__/: : /|
| .| \!__> 、 ̄,,.<_ -" /: :/ .|
__ - | .| \ ̄ ` " ,,..-'~/: :/ |_
霧隠才蔵(仮名)
- 247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:36:35.58 ID:FKExoBk+0
- ミカン被ってたのか
- 248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:36:46.24 ID:Qrg1u8jt0
- 何かぶらせてんだよw
- 249 :1:2009/03/08(日) 22:38:03.61 ID:mNNaRfvh0
- ___ i´ ̄ ̄`ヽ
. . :´ `ヽ |
. . :´ \ / ̄ ̄ ̄`ヽ|
. . :´. ヽ/ |
. . :´: : : : : 」{ |
. . : ´: : : : : : : : : . . . . . . 斗<:::::::`ヽ }
/. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ー―z...::::ノjハ / / やるじゃねぇかあいつらも…!!
>ー、 ノ: : : : : : : : : : : : : : : / x‐=ニ三ミメ、__,, 〉 / / こっちも負けちゃいられねぇなあ…。
 ̄`ヽノ ̄ ̄: : : : : : : >''":::::{ ノ彡''⌒>rテ'' く / /
/⌒ヽ. . . -‐=ニ三::::::::::::::/ ´´ ´ー‐ァ′ \ / ̄ ̄ さあ行くぜ!
/.:.:.:x‐‐=ニ二三/⌒ヽ::::::::::{ / / / ̄ ̄ こんな野郎ども…俺一人で十分だッ!!
.:.:.:.:.:{ { `ヽ Y:::::::', ,′ / ̄ ̄ ̄
.:.:.:.:.:.ヽ \ ,ノ::::::::::} (ー――‐=- / / ̄ ̄ ̄ `ヽ
.:.:.:.:.:.:.:.:\ 彡イ::::::::::\  ̄ ̄, ⌒ヽ.く__,. --v' ̄ ̄`ヽ
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ 厶イ.:::::::::::::::\ / 、 ヽー‐x ',/
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ ´ ̄ ̄ `ヽ::::\/ / , ゝ Y´
:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ ___ノ⌒フ´ ̄ { 、/ / /
:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\´ 厂.:.:.:.:.:.:.:.:.:くヽ. . j / / ノ
:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.', /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノヽ.___)ー'ー―'ー‐'"
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}/:.:.:.:.:.:.:>''" ノ}
- 251 :1:2009/03/08(日) 22:40:08.23 ID:mNNaRfvh0
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ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ|iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
/゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´
`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´
真田・毛利両名の軍の勢いは凄まじく、家康本陣の前に立ちはだかった
諸将の軍を次々と破り、落命・負傷する武将が続出した。
- 252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:40:34.25 ID:nN4EsXnS0
- 大戦争だなw
- 253 :1:2009/03/08(日) 22:42:19.71 ID:mNNaRfvh0
- iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii\ヽiiiiiiiii/
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii \`─'
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ \
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ <
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ `i 何をやっているのですか!!
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ ___,,,--''' |
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/,,,,---''''''__,,--'''iiiii | あんな小勢を相手に…!!
 ̄'''''''---iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ / _.,,-' ̄i ,-~,iii .|
 ̄''''-,,,iiii/ / ノ i´; -~ii / こ、この本陣まで近づいてきているでは無いですか!?
,,,----;;;,________ ``i | / o ,-、'''ノ ̄|
;;;\-~ `--;`─-;,__;;;`i ハ`ヽ,,____,,-' ̄ |ノ,,--ノ 一体何が起こっているというのです!?
;;;;\~-~: . o i`´` ハ,i,,,,,---'''',,--''''|彡 ノ
` `---`≡=------─'`i iii `--'''' ̄ |彡)
\` `ー- i' ,,,;;;''''''''''´´ `,i´ -、_,,,,,,,,,, .|,彡`i
\` ー\ (,-、,;-' _,━.、`l . |,彡|
\`---\ ,,-'' ,━━'"" ,-''''┃ i .|,彡|
,_____ミ .\`---.\ ヽ .┃`''''' ̄ ̄,--、┃ , |彡|
ヽ \`----\\ \= i ⌒ i i=┃ | /彡| /⌒レ^ii~ヽ
ヽ.__`ヽ \`----\` \\=i,,,,,,--.i=:/ / /| / `ヽ ∩
ヽ `ヽ \`三三\ `━━'''"" ,,,i/ .| / | / `--
`丶___ ̄ ̄ ̄ ̄,'''''''''''''''─--'''"""" |/ | /
 ̄ ̄ ̄ ̄ | |/
そして、遂には家康の本陣にまで突撃に成功する。
一説によれば、三方ヶ原以来倒された事のなかった馬印を倒され、
家康がもはやこれまでと切腹までしようとしたのを、
金地院崇伝が必死にとどめたとも言われている。
- 256 :1:2009/03/08(日) 22:44:58.43 ID:mNNaRfvh0
- /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::冫 \ そ き で
/_,,,,,,_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ニヽ--,,,,,,,___ノ
 ゙゙̄─ヽ,,,、 / ゙ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  ̄ヽ-、 こ く .か
:::::::::::::::::::::::::゙ヽ、,/ ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ゙, >、
:::::::::::::::::::::::::::::::::| .ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ,|''"::::::::::::\ ま の い
:::::::::::::::::::::::::::::::::| l | l ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ |::::::::::::::::::::::\
:::::::::::::::::::::::::::::::::|///|// | | \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ/ |::::::::::::::::::::::::::::ヽ で も ク
:::::::::::::::::::::::::::::::::|///|/ | ゙、 ゙''ヽ、::::::::::::::::::::::::,.,.イ ,l ヽ|ゝ /::::::::::::::::::::::::::::::::)
::::::::::::::::::::::::::::::::::|///| /,-、\ ゙""''''''''''''"~〃 / 〈 | /::::::::::::::::::::::::::::< だ .チ
::::::::::::::::::::::::::::::::∧〃l __ ヽ 、 | 彡 /-‐、 ゝ /゙ヽ,、:::::::::::::::::::::::::>
::::::::::::::::::::::::/|ll |ヽ \ ゙'''ヽ、 \ | /ミ/" ,.,.-‐─, / ゙'ヽ:::::::::::::::::::\ !!!! .を
::::::::::::::::::::〈、 ヽ,゙、 \ ゙ヽ、 ヽ、 / ,.‐''" / / //::::::::::::::::::::<
:::::::::::::::::::::゙ヘ ゙、 \ \ ヾ |l// / /ミ"/ ,//::::::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::::::::::゙ヘ ヽ \ ○ \ | |,/"/○ ___.ノ // \:::::::::::::/
:::::::::::::::::::::/、ゝ, メ──---ゝ、」-‐ニ二 ̄‐ヽ // __/ ゙"''ヽ:/
::::::::::::::/ ヽ-、,,,,,,,ヽ、 -十 ̄ ̄""''‐_'ミ‐/ ニ" ,,,|;;;; /‐'''"ミ/ /
:::::/ //// ヽ、 ゙゙゙゙、 | , ,-、 く、__,,>_,,=、 、 ;;;|;;; / ;; / ─-,,,,,_ / ,--‐''" ̄
'" ////'''"" \ \、 ::::|::::: l┃-、二━二,イ┃/ | /''"/ /‐、 /
// ,-‐''" ゙ヽ、. ゙、;:;:;:;|;:;:;:.|┃  ̄ ┃| | / / ,.,.-----,.,.,.,.,.__ \\ヽ──
,‐'''",.,.----───- ゙''ヽ、;:|;:;: |┃ニ,‐┬‐ニ┃l;:;:;| /'" " ノや だ い
,/-‐''"~ \ ┃フ l =┃:::;;;/ <
/ 彡彡ミミ \ ,┃┤ |┃ / ///;:;;;;;;___ノ る ま ま
///ヾゞ,,,,, \ヽニ──_ノ /ミ /;;;;;;; \
ヽ 、、、 ノ//////,,,,,,, \二二二/ヽ //;;;/ \ ぞ ら す
\ ;;;;;;'''''" ::'''''" :::::::" \
;;;; \ ''''' ''| :::: ) !!!! せ ぐ
'" ゙、ヽ、 __,.,.-┴--,,,,,,,,,,,,,,,__ ,,;;;;;;,.,.-'" /
〉 ゙'''''ヽ、,,,,__,,,,,,-─'''"":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄フ''''''''''" > て
しかし、勢いを取り戻した徳川勢により、遂に豊臣方は家康を討ち取ることはできず、終わった。
- 257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:46:31.37 ID:Qrg1u8jt0
- 家康様がキレた!コレで勝つる!
- 258 :1:2009/03/08(日) 22:46:56.96 ID:mNNaRfvh0
- //:.:/:.:.:/ /:.:.:.:.// // _____l:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:
:./:.:./:.:.:/ /:.:.:.:.// // , -‐=´ ̄ ̄ _---- ヽ:.l_'.:.:.:.:.:.:.:
/:.:./:.:./ /:.:.:.:.// //__∠ _,-ェr=¬ ̄ヾ  ̄`─、::',|::ヽ:.:.:.:.:.
/,':.:./ /:.:.:.:.// // ,--' ̄: : : : : : : : :|i: : : :ヽ ¨|::::lヽ:.:.:.:
/:./ /:.:.:.:.//-‐=´// : : : : : : : : : //: : : ',::::! }::/ ∨:.
./:./ _r/:.:.:/// .//:ヽ ヽ_ :_: :___://: : : : :l::::} /:/ /:.:.:. 最早…計画は失敗した!
:./二-/:./// /‐´ : : : : ゝ7(::)l┌: ´: : : : : : /::/ /. ' /:.:./ 故に、真田信繁が命じる!
/三‐/:/ //_/l::| : : : : : : : { .{___}. }: : : : : : : :/::/ / /:.:.// 各員、戦場を離脱し、再起を図れ!!
-─/:/‐'// ',', : : : : : : : :.\_/: : : : : : : ノ/ ノ ./:.:.//:.
/:/ //>─--⊂ニニニ===、___⊂ニニ ̄ ̄,つ //://:.:. 以上だッッ!!
//_/---=ニニニ¨ ̄ ̄ ̄` ─- ヽ.'./ //://:.:.:.:.
/-‐./  ̄ ` ─- 、 | | //://:.:.:./:.
/ ` ‐、 ヽ | | //://:.:.:./:.:.
/ | l //://:.:.:./:.:.:.
| | /´/:.:.:./:.:.:.:
この、
「真田日本一の兵、いにしえよりの物語もこれなき由」
とまで謳われた突撃の後、真田・毛利の軍は押し囲まれて四散し、
信繁自身は、「安居神社で石畳に腰をかけているところを討たれた」と言われている。
また所謂「真田の残党」なるものについては不明である
(生き残りの一人や二人くらいならいたでしょうが)
あと、「花の様なる秀頼様を、鬼の様なる真田がつれて、退きものいたよ鹿児島へ」
というのもロマンがあっていいのですけど、まあ、それは伝奇ですな。
- 261 :1:2009/03/08(日) 22:49:21.22 ID:mNNaRfvh0
- なお、余談ではあるが、この時、馬印が倒れた件について
その確認の問いが廻ってきた時、大久保彦左衛門は、
-=ミヽl∨レl イイイイィ
Z ,vvwvwvwvv、"ミ
Z /:|:|:|u|:|j:|:u:|:|u:|:ヽ ミ ト・・・・・・
Z. \;:|u|:|:|:|j~|:|:|/ _ ミ
1 l::\ \l:l:l:l:l:/ /::l ト'
|〈:|u:|::\`!ll !´/:|:U:ノ.|
r‐'‐〉 ==。=-ソ /=。== 〈.‐、 トップシークレットだ・・・・・・!
| f.ヲ u三三〈 〈 三三|j )〕|
l ゞゝ 〃〃/ /〃〃〃/ソ.l
ム`''〈 /´ r_(_/_ 、 `ヽ 〉‐ヘ
/_l´ ̄u ̄ ̄u ̄u ̄ ̄`l._ヾ、
一 '' "|| | 〃〃〃〃〃〃〃〃| ||" '' ー
. || .| l l l l l l l l l |. ||
|| l |j u |j |j u l ||
. ||  ̄ ̄ト ̄ ̄ ̄ ,| ̄ ̄ .||
|| | `r----/ | .||
頑として「馬印は立っていた」と言い張ったという。
高齢で、且つ、もはや戦が無くなった以上、名誉を挽回する機会の無い家康を
思い遣ってのことと言われている。
- 262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:50:39.55 ID:P+MsE8x90
- なるほどなぁ
- 263 :1:2009/03/08(日) 22:51:22.88 ID:mNNaRfvh0
- さて、舞台は変わる。 ,.-―- 、
__ / ヽ
,. -'' " `ヽ | l
/ ´ ̄ ̄ く | |
/ / l lヾー | |
/ / / ヾヽヽr彡| | 将軍はどこ!?
| l | i! _,.. --ゞミミ彡| ! | なんとしても将軍と大御所を討ち取るのよ!!
| | l__ ,.レ`' rfてア゙ l | | l! |
ヽ-+r'f;i} `''´ ! | | i |
T´ / | | | | !
l ヾ _,,. | ∧i| l! |
ヽ ゙´- l / l ! | : |
ヽ、__,. -ァ .| | |ハ l l |
川 |,..--Y _| | '-‐リ~ヽ | l |
r 'f |l | } | ゙i | ,.-‐へヽ |
大野治房
\ /_ / ヽ / } レ,' <
|`l`ヽ /ヽ/ <´`ヽ u ∨ u i レ' /一体何が起こっているんだ!?
└l> ̄ !i´-) |\ `、 ヽ), />/ く
!´ヽ、 ヽ ( _ U !、 ヽ。ヽ/,レ,。7´/-┬―┬―┬./ 父上は…大御所様はご無事なのか!?
_|_/;:;:;7ヽ-ヽ、 '') ""'''`` ‐'"='-'" / ! ! /
| |;:;:;:{ U u ̄|| u u ,..、_ -> /`i ! ! \ ええい、俺の槍はどこだッ!?
| |;:;:;:;i\ iヽ、 i {++-`7, /| i ! ! <_
__i ヽ;:;:;ヽ `、 i ヽ、  ̄ ̄/ =、_i_ ! ! / この将軍秀忠のビッグバンアタックを御見舞いしてやる!!
ヽ ヽ;:;:;:\ `ヽ、i /,ゝ_/| i  ̄ヽヽ ! ! ,, -'\
ヽ、\;:;:;:;:`ー、`ー'´ ̄/;:;ノ ノ ヽ| / ,、-''´ \
大御所・家康とは別に、将軍・秀忠には、大野治房を主将とした豊臣方の軍が強襲を仕掛けてきた。
これは、家康本陣の混乱に乗じてのものと言われている。
- 264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:52:31.65 ID:P+MsE8x90
- ビックバンアタックww
- 265 :1:2009/03/08(日) 22:53:58.60 ID:mNNaRfvh0
- _. -‐- 、 ,. -─;-
>- !i! ′ !i!  ̄`>
. / i!i !ii i!i i!i \
'7"´!i! i!i ,.、 i!i !i! ゝ
. イ !!i , ,ィ /-ヽ. ト、 ii! ii |゙ 上様…ッ!
| i!i /l/‐K ̄ ,ゝl‐ヽ!、i! | 今、この時、自ら槍を持つなど…愚策…ッ!
,h ノ==。= , =。== i r〈 全体で見れば、徳川が勝ってる…ッ!
|f_|.| `二ニ | | ニ二´ |.|f,|
ヽ_|| , -‐' 、|_レ ー-、 ||:ン 落ち着いて…全体の流れを把握するんだ…ッ!
ハ l ー───一 l ハ
_,.. -‐1:(:lヽ. == /l:((!`''ー-
...l.....l....|::):l ::\ / l::)):|....l.....l
...l.....l...|((:)l. ::::`ー'´:: ,'((::(| ..l.....l
本多正信
} / ! / \
.、| l i-、u ! / _)
ヽ r、}''7、、 ∨ u __\ そんな事言っても、
ゝ|,、| | ヽ', }i / /,┤/ そこまで敵が来ているではないか!
-' 、.ヽ、i.{_。>_ィ'。´__//
`ヽ}'""' ノ_ ⌒" ) 槍だッ!槍をよこせぇーーッッ!!
} lニニニ:l u`7
,イ\!:l'`'´ノ /
ヽ二´, -'/_.
`)'`ヽ--‐┐〈
この時、秀忠本陣も大混乱に陥り、一時、秀忠自身が槍を持ち、
敵を蹴散らしてくれんと言ったところを、本多正信が押し留めたという。
そして、ここからが本日のハイライト…!
- 268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:55:24.00 ID:FjdQ169g0
- 俺達のアイドルクル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
- 266 :1:2009/03/08(日) 22:55:22.58 ID:mNNaRfvh0
- / / ,イ i ト. ',
/ / / ノl ト. | ヤ ', ', ', ',
.ィ"/ // リ リ.| i ', i ', i i
././/ミ;;ノ/ .ノ ,/ ,! リ i ,! ,! | i
/_,,レー/メ:ミ;;、// ,! /,∠;i ,' i ノ ,! ,! 見つけたぁッ!!
,' ..,,,__ゞ:ソ_`ンィミン ,ノ /r'''0''jノ ,! / ,∧ |. i
{'''-ー;;;-::- "_,r'',ィ/ .イー`‐''/'' ,!/ ./ } }! i 将軍秀忠だねッ!
、 ', "'''''" ".イ "'''''"~ .,!' / ノノレ゙ 私は木村重成が一族、主計!
、ヾ.', ', ,r彡:"i | "
` ヾ . ', .,ヘ.ii l 将軍!その首、貰ったああッッ!!
- , r ' ,/;;;ノii i ネネカ隊、かかれえええええぇぇぇッッ!!
,r-:..,,,_丶" /、 !i l
〈''‐- ニ7 / \!i |
木村主計
' , \、 、| ヽ l / / ヽ, / / /
``ヽ ヽヽ! , lj ヽ i/ , ' u !/ / /
、 ヽ\ ` l_/ /`ヽ、 ヽ/ / ,. ' ´ヽ l ,'/'´ /__
、 ヽ、 ,へ、/ ,ヘ``ヽ、ヽ. ` / /,. -‐,´ _!,-、 / /'´/
ヽ\`` l l^ヽ,', ', oヽ`、} レ/o ,' 〉"^l//'´/ あ、ああああ…!!
\、 l l r' ', ー―‐",`ー´`ー―‐' //_',/_,. -;ァ (ハ、ハイレグビキニの武者だと…?
,.ゝ-\ー、 ','""""" ノ_ ゛゛゛゛` /'_j / / な、何人いやがるんだ…や、殺られる…!?)
``,ゝ-ゝ、_',u r====ョ /-/_/
´ ̄``ー,ヘ `===='' /=''"´
,'、 `ヽ、,:' -‐- , '``>、
ノ`::ー-、_\__,/_,. ::'´:::::冫二ニ77ー-
,...-、‐ニ二{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ニニニ〃::::::::
- 269 :1:2009/03/08(日) 22:56:33.18 ID:mNNaRfvh0
- , '
〆
//
ノ /
/ i
,i |i
,' |i
i| |i
i| .|i
| .i、
ゝ i、
.i| ゝ
.i| 丶
.i| \
.i| 丶
.i| 丶丶、、,,
i| \ゞ`
i|、 `\ 、、,
ゝ `丶`\ゞ
\ ,. ミ\丶 `
`;丶\丶 、`丶
\ 丶
\
- 271 :1:2009/03/08(日) 22:57:55.15 ID:mNNaRfvh0
- ∠二_ヽ \ 、
l´>,へ`lト、 / ̄ ̄\ \ 丶
,/ /:::.::|ラ \. / ヽ_ \
/ ./:.::.::.|へ:. ヽ(●)(● ) | \
/; /.::.:::.::|. \:... (__人__) |
./::::::':;.. i'::.:...::.::| ヽ (,`⌒ ´ | ヾ
/'::;:::::::::::'::,l!.:::.:::.:..:l! \ { |
;! '::;::::::::::::l:.:.:....:...:.l! { ..:/⌒ヽ.
l. ''::;;/\:.::.:..:.:.i!. ` ー .:;. \ ●. .::
|:.:.. / \:::.:.:.:!. | .:/\:.. \ _/|\_ `.
:!::::./ . \::.::゙:、 | ::| \ノ ;! . ~/\_
゙く \:.:.゙:、. | _」__,∠ 〈_,_,_,_,.,、
. ` 、 \::゙:.、 .| ((:::))_)} |o) o)o)):}
`゙ ‐- .,,__ _,,.> | ./´ ̄`V`rー'' ̄ ̄' ̄'`´ ,
 ̄ ノ i' .:レ′ /
/ .:::レ''"""'' ::l / /
/ . .:::::;:/ .:::::::::::::::.:..| / /
/ .::::::/ l .:::::::::::::::::::..:! / '
/ .:::::/ | . ::::::::::::::::::::| ´ ,
/ i/, /ハ .:.::::::::::::::::::;! /
- 275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:58:47.62 ID:P+MsE8x90
- キタ――(゚∀゚)――!!
- 273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 22:58:26.54 ID:TYIMkSZ3i
- かっくいー!
- 276 :1:2009/03/08(日) 22:59:35.00 ID:mNNaRfvh0
- , '
〆
// _,,,....-::::,,..-;:'
ノ / _, -=''"""" =--、,、`,"+`ゞ,;:
/ i _,.-'^ "  ̄=.、".
,i |i -'^ \`,`,;⌒`;・",;+
,' |i > ミ`+,;:;"・ヽ` `
i| |i :" ._=__ ヽゞ,:;*ヾ"`丶 ┼
i| .|i / 彡 . -ミ、 ミ `,;:"
| .i、 /〆" \ `i 丶
ゝ i、 丶 |i + +
' i| ゝ ミ .ミ
.i| 丶 | |l / +
.i| \ .i| |i ´
.i| 丶 . .i| |i ゞ
.i| 丶丶、、,, i| |i ´` +
i| \ゞ` j| ,/ ' /
i|、 `\ 、、, .i| ,/;:";:|;,/×
ゝ `丶`\ゞ i| ,/";:`, 、 丶
\ ,. ミ\丶 ` \ i| ,/`,;:ノ`,
`;丶\丶 、`丶 .j| /;`,;:+
\ 丶 / ./+``
\ ././ ,'
/"`;丶
/ `,
'
/ ゞ
- 277 :1:2009/03/08(日) 23:01:19.17 ID:mNNaRfvh0
- / ̄ ̄\
/ .― / \
| ( ー)(ー) |
. | (__人__) |
| ` ⌒´ ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
( \ ∠二_ヽ
\ __l´>,へ`l|
\__ ,/ /:::.::|ラ
/ ./:.::.::.| チャッ
/; /.::.:::.::|
./::::::':;.. i'::.:...::.::|
/'::;:::::::::::'::,l!.:::.:::.:..:l!
;! '::;::::::::::::l:.:.:....:...:.l!
l. ''::;;/\:.::.:..:.:.i!.
|:.:.. / \:::.:.:.:!.
:!::::./ . \::.::゙:、
゙く \:.:.゙:、
. ` 、 \::゙:.、
`゙ ‐- .,,__ _,,.>
 ̄
- 279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:02:35.29 ID:oXzhHQsO0
- かっこいい
- 280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:02:41.72 ID:nN4EsXnS0
- きゃー! 宗矩さーん!
- 282 :1:2009/03/08(日) 23:03:08.74 ID:mNNaRfvh0
- | | |
| | |
| | |
| | |
| | |
| | |
| | | / ̄ ̄\、
| | | / _ノ \
| | | (●)(● ) │ 柳生宗矩、推参…!
| | | (__人__) .│ …上様、ご無事でございますか?
| | | | │:
| | | ヽ }
上 ユ `ヽ ノ
匚_ ̄ ̄__] ア, -─‐ 、ヾ>─-、
{ _アr‐、 / / ヽ \. .
〈 ___j_ハ 」 / } |
{ __,ィ' /7─< ̄ ヽ、 _∠ ̄ >{ / : .|
r^ー‐'_jV / / _ -ァ‐く /
「 `ト-、__ / ´ / /
ゝ rく7─-≧=‐ァ─-=' く |
└r-┐j」/ / ヽ 「
| | `ヽ、:_: / L 丿
ヽ ヽ ` ー───一 ' j /
- 281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:02:46.52 ID:h39nqx+x0
- 宗矩って久しく政治屋さんの顔しか見られなかったけど
そうだよなあ こいつも剣術使いだよなあ
- 283 :1:2009/03/08(日) 23:04:14.09 ID:mNNaRfvh0
- ' , \、 、| ヽ l / / ヽ, / / /
``ヽ ヽヽ! , lj ヽ i/ , ' u !/ / /
、 ヽ\ ` l_/ /`ヽ、 ヽ/ / ,. ' ´ヽ l ,'/'´ /__
、 ヽ、 ,へ、/ ,ヘ``ヽ、ヽ. ` / /,. -‐,´ _!,-、 / /'´/
ヽ\`` l l^ヽ,', ', oヽ`、} レ/o ,' 〉"^l//'´/ あ、ああ…!
\、 l l r' ', ー―‐",`ー´`ー―‐' //_',/_,. -;ァ 宗矩、助かったぞ…!
,.ゝ-\ー、 ','""""" ノ_ ゛゛゛゛` /'_j / /
``,ゝ-ゝ、_',u r====ョ /-/_/
´ ̄``ー,ヘ `===='' /=''"´
,'、 `ヽ、,:' -‐- , '``>、
ノ`::ー-、_\__,/_,. ::'´:::::冫二ニ77ー-
,...-、‐ニ二{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ニニニ〃::::::::
, '´|
, ' |
/ ̄ ̄\ , _' |
/ _ノ \ /' .l ! なれば安心致しました。
| ( ●)(●) / / / では、上様、ご覧くださいませ。
| (__人__) ./ / /
| } ./ / ./ 「人を斬る」とは、
ヽ } / / このようなことでございます…!
ヽ ノ / /
/ 、: :.ー:.';:|、 / /
./ l;.l__ / ./
/ : : ; >':.:.:.:`X , ./
| / /ヾ、__,,,〉':.:.:.:/ , ' /
〉l: :i / ヽ〈 l:.:.:.:l:.l , ' /
/: : l l .ヽ.i l:.:.:.l:.:i' ´ __ -- ' ´
- 286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:06:38.82 ID:/2x2Pjk60
- かっけええええええええええええええ!!!
- 285 :1:2009/03/08(日) 23:06:19.90 ID:mNNaRfvh0
- .
\.. /
\\.. //
\\... o | //
\ \ 。/ / /
ヽ \ \ .。 /
ヽ\ /
- -二 二 - - ギギンッ
o \ 。
o \ \.
/ /。/ \ \.
/ / `~´ \\
// / 。 \\
// \
/
- 288 :1:2009/03/08(日) 23:07:31.42 ID:mNNaRfvh0
- | | | / ̄ ̄\、
| | | / _ノ \
| | | (●)(● ) │ まだ来るか…?
| | | (__人__) │ 既に7人は斬り捨てたが…。
| | | | │
| | | ヽ }
上 ユ `ヽ ノ
匚_ ̄ ̄__] ア, -─‐ 、ヾ>─-、
{ _アr‐、 / / ヽ \. . 上様ー!>
〈 ___j_ハ 」 / } |
{ __,ィ' /7─< ̄ ヽ、 _∠ ̄ >{ / : .| 上様!あちらか!>
r^ー‐'_jV / / _ -ァ‐く /
「 `ト-、__ / ´ / /
ゝ rく7─-≧=‐ァ─-=' く |
└r-┐j」/ / ヽ 「
| | `ヽ、:_: / L 丿
ヽ ヽ ` ー───一 ' j /
/ / / ノl ト. | ヤ ', ', ', ',
.ィ"/ // リ リ.| i ', i ', i i
././/ミ;;ノ/ .ノ ,/ ,! リ i ,! ,! | i
/_,,レー/メ:ミ;;、// ,! /,∠;i ,' i ノ ,! ,!
,' ..,,,__ゞ:ソ_`ンィミン ,ノ /r'''0''jノ ,! / ,∧ |. i …これが、将軍家指南役の実力…!?
{'''-ー;;;-::- "_,r'',ィ/ .イー`‐''/'' ,!/ ./ } }! i くそっ、他の連中まで…!
、 ', "'''''" ".イ "'''''"~ .,!' / ノノレ゙ 貴様さえ…貴様さえいなければ…ッッ!!
、ヾ.', ', ,r彡:"i | "
` ヾ . ', .,ヘ.ii l …引けッ!
- , r ' ,/;;;ノii i 引くんだよッ!!
,r-:..,,,_丶" /、 !i l
〈''‐- ニ7 / \!i |
- 291 :1:2009/03/08(日) 23:09:14.86 ID:mNNaRfvh0
- | / \ j冫`ヽ /
| | ヽ / | 卜 | /
.|| /\ ヾー' | / / 危機は去った、か…。
| |/´ ∨/ ´' -,,,_ 宗矩、この命あったのは、お前のおかげだ。
| ||\ u _ム,,,,,,,,、__──'''''´
|、_| / ,, ヽ、 柳生新陰の剣、この目でしかと見届けたぞ…!
) ` ´ 〉 ヽ
/,, /| , /: ! ヽ、
`~'''‐'、 /;; ! \
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| (⌒)(⌒) | …このような剣、然程のものではござりませぬ。
. | (__人__) | 真の柳生新陰の剣は、このように人を斬らずとも済むものでござります。
| ` ⌒´ ノ
. | } ともあれ、上様がご無事で何よりでございます。
. ヽ } 宗矩も御指南役の面目を保て申した。
ヽ ノ はっはっは…。
/ く
| \
| |ヽ、二⌒)
『大坂夏の陣において、密かに将軍・秀忠の側まで忍び寄った木村主計率いる裸武者35名、
秀忠の首を取らんとしたところ、馬前に将軍家剣術指南役・柳生宗矩が立ちはだかり、
瞬く間に7名を斬り捨て、見事、秀忠の危機を救った』
…これが、世に名高い「宗矩の七人斬り」の逸話である。
- 292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:11:30.59 ID:nN4EsXnS0
- 宗矩さんパネェっス! マジ尊敬しまっス!
- 293 :1:2009/03/08(日) 23:12:01.56 ID:mNNaRfvh0
- _ ,へ-┐,.-、
(〃´―‐く 7 ̄ \___ …さて、最後にわざわざ「逸話」とつけたのは、
/ / ̄´ こ/ ! これが本当かどうか、不明瞭だからなんです。
/ / ,. - 、´ / / |
|< < 〉/ / / ,イ i! ト、 この逸話、岩波版「兵法家伝書」にも載っていて、
! ヽ 、 ///// / _/__/ | | | | i!ハ 参照先が「徳川実紀」と書いてあるのですが、
! //ヽ._ こ.!///// /i! /! X| | | | | | 実際に実紀を確認してみたところ、宗矩の項目で、
! / r(_,.イ辷!//// /レ⌒ヾ 〉! | | | | この七人斬りについて述べている文は
///〃Ujヽ レ| | |/ ィ'じ' ハ| !| | | ! なかったのですね。
〃/ 7´! //\`.}| |イ! 、j_rリ/ヘレ'/| ! /|/
/イ//|/|/|/⌒ヽヽレ' /i /7//〉'!/ / / ついでにいえば、柳生藩の記録である
/ /´>< _ヽ. Y `、し' ' / // 「玉栄拾遺」にも、これは載っていません。
( /::::::::`7 |> >― '´ ′ せめてこれだけにでも載っていれば、
_う'::::::::::::::::::ヽ_ルくレ'´ ̄:! まだ「捏造乙」くらいは言えるところなのですが。
「 ̄::::::::::::::::::::::::::::ソ ゝ`不こ:〈
|:::::::::::::::::::::::::Y::::::{こ乂: :|: : : :| また、特に戦後、宗矩が目立った恩賞を
_,.-一⌒ヽ !::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::ト、 `Tヽ‐┴.、 与えられていない、というのもポイントですね。
《/ /_/ /ノ \ `ゝ::::::::::::::::::/::::::::::入_〉 |: :|-ヽ: ┌ 流石に将軍の命を救って、恩賞無し、というのも
ヽ_Y ,.イ' iト、 リ::::::::::::::::::/::::::::::(__ ! ⌒ | 「 考えづらいところですし。
:~^ヽ.L__/:::::::::`ー'::::::::::::::::∧:::::::::,へソ | ||
::::::iヽ\ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::/`ーV:::::_う/ ! ! ! 逸話の内容的に考えて、もしこれが事実ならば、
::::::ト、\ヽ \::::::::::::::::::/ V::{ 7 / // ハ-、-、,--、 .剣術指南役として、旗本として、これ以上の名誉は
::::::|ヾ:::\\ \:::::::/ ___ヘぅ∠ニ=-- _/ |::::|| 〉 `┐ 無いと思われますし、それが自藩の記録にも
:::::::|: :ヽ::::\\  ̄ | _`Y´二___≠=L_」!_/ 々ノ .載っていない、というのは流石に不自然と
:::::::|: : |::::ト、\\ | ヽ `| /二二≧z=ニ} `>r'| 言わざるを得ません。
ニ_-L : |N::::\\ `、___ヽ...-― 水´ー-二二 ―-、ト-<::::|: :ヽ (他のことであれば、かなり細かなことまで、
っ`>`_、!:::::::::::::`:::::`ー‐z___/ | |\ //7:::::::::::|: /ヽ\ -例えば詩を献上したとか-まで書いてあるのに)
::`'┬-}ヽ::::::::::::::::::::::::: ̄ ̄/: /:| | /|::::::::::レ':::::::::
:::| |⌒ー、:::::::::::::::::::::::::::::/: /:::|i | / |:::::::::::::::::::::
- 295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:14:03.76 ID:FjdQ169g0
- 「なんと、捏造であったかい」
- 296 :1:2009/03/08(日) 23:14:20.98 ID:mNNaRfvh0
- __/ ̄ / \l/ ヽ \
、_,-─‐'´ ヽ/ L. ヽ では、この逸話、何が元になっているのか、というと、
/ ',ー ヽ ', これが「安藤治右衛門家書」なる別の家の記録に
ヽ / i ノ 」 i 載っているのが、今のところの目処となっています。
// l l_ L l (そちらでは、ほぼ逸話通りの話が載っている)
\// i l i l l l
,'/ l l l l i l l i l L l そして、これがまたややこしいのですが、
i.,' l l l l l l l l l l lー ` ‐ 、 この安藤治右衛門正次という人物、
l i l l l l l il li l l l l l` ー- 、._ \ 家康/秀忠の使番として夏の陣で活躍しており、
l il l l l l l l l l l l', li l l l l ノ  ̄ ̄ヽ、 別の逸話によると、先に出ていた木村主計と
l,イ l l l l',l_!l. l ! ',l ', l l l i l ト l / 相打ちになったと言われているのです。
l l l li l l/ ,-ヽ ! l , -─ 、l l ! l l i l リー---‐'´ /
l l l l', ',.l i ', ', l r⌒ヽ \ノl l l l ハ、__, イ´ そうなると、当事者の家の記録ですから、
l ', l ', ',l Lリ ヽ! l ', ヽli ,イノ /lヽ l', l まるっきりの出鱈目と断ずるのも難しく、
ヽ l', ヽ. l ////L l ノ / l /ノ ,イl::l 」 l ',l ひいては、宗矩の七人斬りも、
', /´\lヽ///////J リ__,.イlノ、」l ', l ', 或る程度、近似の事柄があったのでは、と
l ', \ __ ,. イ l', l l l l ',l ', l 考えることもできるかもしれませんね。
,. イ ,-r、 i/ \__ , - '´ ト、 l/ ',! ', ヽ! __
「:::::::` ‐l ヽ/ / l ノ リ/7、 , -' ´, -‐ー`-、 実際、宗矩が秀忠の護衛をしていた事、
「l __ l::::::::rー'´/ / `ヽ l / /::/` ァ'´ ', 及び、大野治房が攻め込み、秀忠の本陣が
Ll/:/ l:::::::l /__, イ 」 / // / ___ i 大混乱に陥った、という状況自体は
../:/ ';::::::; -‐ー''プ::::l / / / , - ' ´ / l / おそらく事実なので、それに+αされるような
〈:/ / , -‐'´::::::l /ーr-、 / 、_ / /ー┴‐'´ .何かがあったのでは…、というところでしょうか。
/ 「::::::::::::::::ノ /::::::::::::l: : :ヽ、 / / ` ‐- 、 ヽ:\
/ l::::::::::::::;:' /:::::::/::::::l: : :/::::/ヽ/ / , -、 /::::::\ まあ、結局のところは、不明なのですけどね。
\ヘ ノ';::::::; -' ´::::::::/::::::::l: : /::::/ /, - ' ´/-‐─ ' ´::::::::::::::\
- 297 :1:2009/03/08(日) 23:16:44.70 ID:mNNaRfvh0
- _,r'´ ̄`ー'´ 7 ̄ヽ._,. ただ…もし、万が一、この話が事実であったなら、
/\ ___ノ_,.-ー=-、ヽ、 .宗矩の腕前は相当なもの…
_,. -r' /´ ̄ ̄ニ== `/ \,ー 、 もしかすれば、本当に「天下一」である可能性すら
'´ /'´_`/ ヽ.__レ、_ 有り得るのではないか、というのが
,う' / `ー-∨ .ロマン成分強めなところですね。
´ ̄ー-// i
1! i 単純に考えて、
\ 〃 , / / /,! :| .| i
`y' / / / // ! ! ' ! ! .! ! ! 「戦場で」
i i .〃 / // | i .| | .| i 1 「他人を守りながら」
. i i ,/' / ̄〃ー .ト、 .! 1ハ ! | ト 「数十名を相手に1人で」
_,.-i | ,!'' /i_,//_! ノ ヽ| ,! _,j_ハ, i 「他人に話しかける余裕を持ちながら」
i i' /,ー――--.,_ュ | ,ハ'´!ノノノ` ,ハ. ! 「無傷で7名を斬り捨てた」
`r´`1 . 1/ ∧|'T´て_,.-'i i / ドミ_ i ! / i i
く / }:! り ハ' ! ! ノ / !`ー'!Yi / .! ! というのは、相当な実力が無いと無理なのは
iヽ ! ノ' Y t.,__,ノ ノ- '' ! .! i ! / 1 / 容易に想像できると思われます。
/∧ヽ _ゝi i i . `ー り / i' /
!./ハー 〈! U "/i/ 〉/i/! i / !/ 「1対多」の逸話は一刀斎や武蔵にもありますが、
// } : ハヽ. ノ リ あちらは極論すれば、「自分が生き残ればOK」で、
/ !:: 1 i ! \ /ー‐ァ ,. </ こちらは「他人も自分も生き残らないといけない」
` ヽ 、 ハノ.、 へ ヽー' イ/ …つまり、「逃げちゃ駄目」ということですからね。
>'ヽ、 ヽ 、 ` ,r /i丿__ _, へ.
> \ L \ \ (1ヽ、/ ソ ヽ. 上記の項目を全部備えた逸話のある剣豪は
/ \/ ヽ、 ヽ! \_,/ ヘ 宗矩以外だと、岡田以蔵が勝海舟を守って、
{ ー―' \ /うヽ. ヽ r― ! 1対数名でやりあった、というのがある程度です。
ヽ.__ ヽ ̄ { ̄ヽ! し' r ´¨7'´ ̄ ハ ̄>
ヽ._/ \_ 7ーゝ、i ))k /!ヽ、/ i'´ ヽ. まあ、そういう逸話が出るというのは、
〉' , へ i__/`7yヽ、 ゝ、 ヽ ‘ー_、\ やはり、それなりに評価されていたから、というのが
ヽ.∠,r―- 、 /〃i ヽ. \ , \!´ ̄ } \ あるのではないかな、と思うところですね。
`ーヽ} ,!_,1 i_,r'ニ ゝ ノ \
- 299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:18:42.95 ID:FjdQ169g0
- なんのゲームでも護衛ミッションは大変ですな。おっまそっち行くなよバカ!とかしょっちゅう
- 301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:19:41.90 ID:P+MsE8x90
- なるほど
すげぇっぇえ
- 304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:21:14.32 ID:Qrg1u8jt0
- 将軍の剣師でありながら、一剣士としても恐るべき腕前を持ってて、なおかつ政治家としても超一流とか…
宗矩も十分完璧超人だよなあ。
となると、そこに妖術要素を+したくなるのも人情というモノ…
- 302 :1:2009/03/08(日) 23:19:49.28 ID:mNNaRfvh0
- さて、家康・秀忠の両人を強襲した豊臣勢も、その勢いは消え、豊臣方は完全に勝機を失った。
そこで、豊臣方から助命の使者がやってきた。
,!::::::::::...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,.イr,:.l:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:ヽ,
l::::::::::::::...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./// 'i:l゙:,゙i,.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾヽ
l:::::::::::::::::....:::..:::::.:.:.///u. |:| ゙;:lヽ;:.::...:.:.i,:.:゙l お、大御所様…。
l:::::::::::::::::::::,rソr'"ニニー、,_ |;! _、-)::::.::.:.:゙t,! ここに及んでは、秀頼様と御袋様の御助命さえ
,!::::__,,,,.-''"ヽ ヽ、゙ー',ノ ノ,/'-'フ,!::::::::.,;:;、ヾ` .容れて頂ければ、あとは望む通りに従います。
/:::::::::::::::::::::::::::| u. . ̄ ..:::: ゙t,~.|;/,r'''"` .
l::::::::::::::::::::::::::,!::| ’ т''゙ ,!'" 何卒、御慈悲を賜りたく…!
シ::::::::i::::::::,:':::,!!ノ -―-、.,,__,) ,ノ
,、lヾ,|::::ri:::::::|:::/ ゙ヽ、 - /::ゝ、
―''" | !:::l''l::::::::,! ゙ヽ、._ _/:::,!`' \
,-<⌒ヾ!||||||||゙゙゙|||!>、__ _ン
ii ヾ!!Jl,-''' lヽiiiii´
l! ,.t:-- 。、_i_,r.。-ァ、`i'゙~
`-i´ lミ、二フ=,、`ニ7;!l.ノ …秀忠、あなたが将軍です。
.'、}i. |ミ| ---- fメi/ あなたがお決めなさい。
.ノ \`ヾ.、__二_,彳
/ ` `,二ヾ ̄/_ハ_
| | ヽ / | 卜 | /
|| /\ ヾー' | / /
| |/´ ∨/ ´' -,,,_ 俺が…?
| ||\ _ム,,,,,,,,、__──'''''´ なら、答えは決まっている…!
|、_| / ,, ヽ、
) ` ´ 〉 ヽ
/,, /| , /: ! ヽ、
`~'''‐'、 /;; ! \
- 303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:20:25.37 ID:FjdQ169g0
- こいつに決めさせちゃダメだーw
- 305 :1:2009/03/08(日) 23:21:56.40 ID:mNNaRfvh0
- ////////| /ヽ / ヽ
////////| | ヽ / ヽ /\
////////| | ヽ / ヽ |\ / \
////////| | ヽ / ヽ | \ / \
//////// | ヽ / | | | \ / \
/////// | ヽ / / \! | | \/ \
/////// | /\ V / ヾ、∠___|
/////// ∠ \ / _-― ̄`\
//////// | ̄ -ヽ \ / /  ̄| \
//////// | | \ \ | / / / / ハーハッハッハ!!!!
/////////| ヽ、_ (\\_ |__/ /◯ _,.-' /
///////// | ._ ` ‐-‐' ヽ!.l|, l__/ヽ‐-‐‐'´ __,. / ザマあないな!!!!
//////////|  ̄=≡/ =i i= ヽ≡=== ̄ \
////////// | | 「 -┐ \ 豊臣さんよぉ!!!!
////////// | /| , ヘ /ー \
///////////| __ヽ| ヽ / /| / /
/////////// | |‐--二二二二 =-イ / / / /|
/////////// | Y´ `、/ / / / | /\
//////////// \ | / / / / | / \
//////////////\ | / / / / | / \
///////////////ヽ !二二二二/ / / // | / \
////////////////ヽ ━== / / |/ \
/////////////////\_____/ /
////////////////
徳川方は、この申し出を拒絶。
もはや守る者もなく、濠もない大坂城に、次々と徳川方の軍兵が城内へ攻め入り、
やがて、火の手が上がり始めた…。
- 307 :1:2009/03/08(日) 23:23:20.07 ID:mNNaRfvh0
- :::::::::::::::::::::::::.... _................................つ......炎.....大 一.............::::::::::
:::;;;;、-ー''''''''''''''''''............................................つ......に.....坂:::::六;;;;::::::::::::::::::::
".......:::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ま::::::::::::::::城:::::一::::::~~ ''' ー-
:::::::::::::::::::''''''''''' れ :::::::: は .五''''''''''''''''::::::::
た. 年: : : : : : : : :
、,;;;; ::::: // ,,,,,,、-'
:::::::~' 、;レノ ・・ ソ::ヽヌ" ,、-':::
:::::::::,'((イ(( ソ" : : :从:::::..... ... ´ヽ::::ヽシフ":::::::::
:::::::,'ツッ(:Y 〉人::::::::;;;;;;;;:::::::::: ,, ...::::::::::)(:::: ::: :::、..|ー、::',ノ:::::::::::,、
~' 、i i;;;リ")f::リ):::::ゝ乂:::Y::::::::::::ミ::::y(::::::::::ー、:~' 、:::ノツ {:::;;;;i|〉:::,、 '"
ニ=( 彡リ"}、〈' ' ' '::::: ::ノ)::::ミ:(::::: 'ー、ノ ノ::::(( )))Yrノ、)|〆:::::::::::
::::::',ゝシイ (::::: (⌒":::::::::: 乂....ノノ,、 '~ ヽ ー 、リ―---::::
::::::::',{ {jj:: '-、::Y::(( ::ミ:: ....,,,,,,:::"""" " "乂 彡:::://:;:;:;:'、' 、,:::::::::::
;、 '":'、レi・Y ~':::、、;;;;;;;;;;;;;、'兀ヲシr彡;;=、;;人彡彡///:;:;:ィ;:;|}:::::::::::::::::
::::::::ノ::~、i |ii rr t 、`'''´:/:}j'''匕;;;;{{从 ,,ソ(ミ,;人(イ:;:;:;:イj::|、:::::::::::::::
:::; "::::::::::)リ|、::::tt 、ヽ..ノ从}};'ー、彡リ从从:::ヽ'ー、イit人:;:(tt{:::~'ー、::::::
~'=、;;;;|;;ー_~'___ __,,,,,,,,},,,,,,,;;;;;;;));i;i;i;;i;;;、;;;;;;;;:るヾ;;;ヽヽ~'、.............
ミ|iii~'-if、マ――― ―=ー三三二=――===;;イ彳ツ:;:从Y))、;;;;;;;;
:::::' 'ii,'ij:~iー、;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:::::::::::;;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;:;:;:;:;/ィ〈:;::;:;jjノ((tヽ:::::::::
三::: }}ii|::j::|||:;:;:;:;:;:;,、-ー'";;;;"""""" ;; j;;} ::;:;:;:;:/ソ从ノノ:;:;:;:/;;~'''"
二::::::::三=+}{;;;} :」} |;;l j| :: :: j;;;} |;;} ,,/〆/:;:;:;:;://::|;;|}
;;;;;;:::::::ニツi彳{;;} :{;;||| |;;i||:|;| ::,,::、 ::j;;;;|iij;;;;}从/サyY:;:;:;///::|;;、-ー'''''''
::::::::: ij;;t〉ッツ;;;;}r{;;;|iii i|;;;;;ij;、'"彡''''ヽ、;;;;;;;;;////_ー、///;;、'":;:;:;:;:;;;::::
::::::::: 彡Y))4ij:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:、'"瓦;;;;;;;;;;;;;;;;~' 、",'"",,,{;)),、-'""";;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;、=''"=i'"ヒii:::::::::::::::ゝ"互;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;彡'、,、'",、-'":::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::|::::::|三 |ヽ,、-'""";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~',、-'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
燃える大坂城(イメージ図)
大坂城の炎は一晩中燃え盛り、京の町からも見ることができたという。
- 308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:24:49.90 ID:FjdQ169g0
- welcome to this crazy timeだヒャッハー!
- 310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:25:23.71 ID:Qrg1u8jt0
- 何を使ったんだMっぱげw
- 312 :1:2009/03/08(日) 23:25:38.94 ID:mNNaRfvh0
- さて、燃える大坂城に際して、ひとつのエピソードがある。
| / \ j冫`ヽ /
| | ヽ / | 卜 | /
|| /\ ヾー' | / / くっくっく…よく燃える…。
| |/´ ∨/ ´' -,,,_ これが豊臣家の最後の輝きか…。
| ||\ _ム,,,,,,,,、__──'''''´ なんとも豪勢な焚き火ですな、父上。
|、_| / ,, ヽ、
) ` ´ 〉 ヽ …父上?
/,, /| , /: ! ヽ、
`~'''‐'、 /;; ! \
 ̄
____
/i||||||||||||||||||iヽ
/ ̄ヽ||||||||||||||||||||||||iヽ
'""ヽ ヽ!|||||||||||| ||||||! ヘ 、―
||l ___ヽll,‐''''__ゞi .|||||
||l /ヽ、 o>┴<o /ヽ\||||| ……………も、もう、我慢できません…!
ヽ‐イ |ミソ ̄'"ノ"/li゙ ̄゛l;|l |、
.\/l .|ミミl l―--―`..l;ll / 「?」
.\ノ |ミミ.l..  ̄ l;|/
 ̄\ |ミミ.l.. ,,,l;/
l \ヾ゙゙....  ̄."/i
_/_``\ ̄、 ̄/ /l___
- 313 :1:2009/03/08(日) 23:27:07.94 ID:mNNaRfvh0
- iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii\ヽiiiiiiiii/
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii \`─'
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ \ 何が焚き火ですかッ!!
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ <
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ `i あの中には、まだお千がいるのですよ!!
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ ___,,,--''' |
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/,,,,---''''''__,,--'''iiiii | お千が!!私の可愛い孫娘が!!
 ̄'''''''---iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ / _.,,-' ̄i ,-~,iii .|
 ̄''''-,,,iiii/ / ノ i´; -~ii / ええい、誰でもいい!!
,,,----;;;,________ ``i | / o ,-、'''ノ ̄|
;;;\-~ `--;`─-;,__;;;`i ハ`ヽ,,____,,-' ̄ |ノ,,--ノ あの炎の中からお千を救い出した者があらば、
;;;;\~-~: . o i`´` ハ,i,,,,,---'''',,--''''|彡 ノ
` `---`≡=------─'`i iii `--'''' ̄ |彡) その者にお千を嫁にやります!!
\` `ー- i' ,,,;;;''''''''''´´ `,i´ -、_,,,,,,,,,, .|,彡`i
\` ー\ (,-、,;-' _,━.、`l . |,彡| だから誰でもいい!早く行きなさいッッ!!
\`---\ ,,-'' ,━━'"" ,-''''┃ i .|,彡|
,_____ミ .\`---.\ ヽ .┃`''''' ̄ ̄,--、┃ , |彡| お千を、お千を救うのです!!
ヽ \`----\\ \= i ⌒ i i=┃ | /彡| /⌒レ^ii~ヽ
ヽ.__`ヽ \`----\` \\=i,,,,,,--.i=:/ / /| / `ヽ ∩
ヽ `ヽ \`三三\ `━━'''"" ,,,i/ .| / | / `--
`丶___ ̄ ̄ ̄ ̄,'''''''''''''''─--'''"""" |/ | /
 ̄ ̄ ̄ ̄ | |/
家康は、燃え盛る大坂城を見て、兜を脱ぎ、頭を掻き毟って、
「千を、千を救え。千を救ったものには、千をめあわすぞ」と叫んだ、という。
- 314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:27:35.23 ID:nN4EsXnS0
- フリ康さま落ち着いてww
- 315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:27:45.99 ID:Qrg1u8jt0
- 陰陽師・坂崎出羽守の出番!
- 318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:29:01.23 ID:FjdQ169g0
- チュ・ソンギョン(だっけ)の出番クル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
- 317 :1:2009/03/08(日) 23:28:43.88 ID:mNNaRfvh0
- ./..:::: i ヽ
/.:::::::::::. / ヽ
.i:::::::::::::: i ./ |、
|:::::::::::::: i .人ェュ、_ )、
丶::::::::::: ノ .レ'´ /´::::: / ヘ うれしいねェ…お千様を救えば、
i':::::ヽ:: ''''´ ヽ .,イ i:::::: _ V.i 名誉な上に、お千様までついてくる…!
┌-t:::::::::::: .___ X ! /::: _,,ィク´ .i |
.!ヽ:ヽ:::::/ ̄´;;;;;;;;;;;;;;;ヽ, ヽ ::::::: fエィ'´ ノノ. こりゃもうおめぇ、行くしかねェよなあ…!
i ヽ |:::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:ノノi ::::::::: ィヽヽ
!`゙イ、::ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::ヘ i::_::: -‐‐</ ヽヘ
`ヽ(ヽ、__`>─'''´ ,r .ゝ (. `)‐-クi ): i:::ヘ
.i.ヽi-‐'ヽ/ ,:::-‐'´ゝ‐-、_,,ィ'´==ッ' 〉ノ /::: iニヽ
.| ::::i i (ヽ、__,, -‐=ニ''´  ̄// // !:::: ./|ヾ゙\
,,イ、:::ヽ、 ヽ\ `゙‐`''‐--─''´/ / i/i:::: :::||>メミノ三
i'´゙〈::ゝ::::::::`'ヽヽ::::::..  ̄` ´ ̄ ノ:::/::: ::ノノ爻》彡
ノ´) 《ム、:::::... ``ヽ、:::.. /:::::!:::: /ミ矢父<
三タ〈 父メミ`ヽ::::::::.. `'-、..__,,.--‐'´ :::/:::./爻爻ノ.ノミ
坂崎出羽守直盛
そして、それを聞いた者の中に、津和野藩主・坂崎出羽守直盛という剛の者がおり、
これが炎渦巻く大坂城へ突入し、見事、千姫を救い出した、という。
- 319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:29:23.30 ID:C/DB3+uMO
- DOPPOwww
- 320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:29:52.56 ID:FjdQ169g0
- この配役では顔で嫌がられてもしょうがないと言えばしょうがないww
- 321 :1:2009/03/08(日) 23:30:07.89 ID:mNNaRfvh0
- ヽ::::::\/ / ./ | // | \ | | | | | | さて、この話自体はこの後、
\::::/ | /ーァ≧テ示ミ | / ≧ミ、/ | | | 宗矩にも絡んでくる逸話な訳なのですが、
「∨ | .// /:::::::ci__ノ| |. / 7:::::::>ゝミ、/ :| | それはさておき、家康がこのように叫んだとか、
レ| :| | /〈 r辷{:::::::ソリ |/ {{^V::辷}ト∧ | | 坂崎出羽守が大坂城に突入して
.| /| | | cV込zZク / マーr::::::/ | / | 千姫を救い出した、というのは
.レ' | | | ' ー- ⊃ | / | 実際のところは違うようです。
/ | | |', XXXX __ xxxx /| ∧ |
./ .∧ ト. |∧ / | /-/ / ヽ / 尤も、実際はどうであったかについても、
/ | \. | ヽ| ハ、 | ,′ /x// | / 未だ諸説があるようなのですが、
|/ヘ | ヘ! | \ ー‐' / / イ ひとまず、妥当ではないか思われる説で
|∧ | }ヽ、 イ | /| ∧ 以下、話を展開していきます。
r ―‐ゝ |、|/ ゝ、 > - < / | /|/ | / |
| \ \ `ー―--ヘ / | / ´|∧|
- 323 :1:2009/03/08(日) 23:31:14.37 ID:mNNaRfvh0
- 落城間近となった大坂城において、豊臣家上層部は、
秀頼、淀殿の助命のために、秀頼の正室でもあり、家康の孫娘にして秀忠の長女、
千姫を遣いに出すことを決めた。
,. -――――― 、 、
, -'" ゙ヽ| )
,r ´ ー 、
/ ヽ
/´ i
. l / / l …そういうわけなんです。
Y / ,-' l i お千様、どうか、秀頼様と淀殿の助命を
| ! /l'´ ヽ、 } 大御所と将軍家に頼んでもらえませんか?
ヾl {{ ニ二ニ=`ー 、 ,. -、 /
. ` ー〉 「゚j 丶 ゝ }ヘi l {
/ ‐ ' } iノfノ / ) 「…私の頼みを、祖父や父が
ヽ, i ノヾ-'イ / 聞き入れてくれるかどうか…。
ヽ、_ ´ `) 、 < 自信はありませんけど…やってみます」
ヽ. ` ー 'ノ 丿 ノ
. l /´ ´
`ー ' "´`ヽ /
/ ヽ、 /
ヽ /
- 324 :1:2009/03/08(日) 23:34:09.05 ID:mNNaRfvh0
- __,,,---,,__
,,,,,,,,/ `'、
l゙ ヽ
ヽ、 .,'゙ ゙`、 │ さ、お千様、こちらへ!
_,,,,,,,,,, .,'゙'、-..,,, .\ `' ,,, {\、 .}
/゙゛ `" |"', へ、゙.l^″ l゙‐',゙`カ l__l゙ 「は、はい…」
./ .l,,.l 〈"ナ _ ゙ザ ." . .,'
,...l゙ ', __,, ,,' ./
/ `、 ,/-、 !, /\ / .! ``'ー-,
./、 ``''/´ ゛〉! ヽ l .`ッ ..,,,,..,, -/゛ ! `' 、
'J,r''ア / ! / レ^,ハ-r'" ゙V゙ _,! ,―、 `'-、
`゙゙´ ! .',, │,i'、....│ / l゛ `l l゙ `'、
', `、 ' ,l_.. - l./ 1 _____ ! .! -..,,__、 !
,ゝ \ヽ ,.!" /´ ! `゙'''' , ( ,' /
/ `> / | │ / /
/ .rー、 │ ゙( ./
| `ー゙ .ゝ..,,, .,i" `'''''''7
l. ._,, -'''"゛.l `".lと.__,,,/
ヽ.,..-'"´ l /
/ _.. --- ..,、 `!、 ._ ,'
! / , ' .\ _..-'″│
ll| ',., 、 `''" ._,,〃
! .l. .゙ハ- --‐'" l
', ..、 .,/l .! !
堀内氏久
こうして、堀内氏久(牢人・新宮行朝の弟、または甥)が護衛し、
千姫は大坂城外へ送り出されることになった。
- 327 :1:2009/03/08(日) 23:35:06.05 ID:mNNaRfvh0
- __,,,---,,__
,,,,,,,,/ `'、
l゙ ヽ
ヽ、 .,'゙ ゙`、 │ 坂崎殿…このお方は、北の方様(千姫)です。
_,,,,,,,,,, .,'゙'、-..,,, .\ `' ,,, {\、 .} どうか、将軍家か大御所様の下へお届けください。
/゙゛ `" |"', へ、゙.l^″ l゙‐',゙`カ l__l゙ 一刻も早く…!
./ .l,,.l 〈"ナ _ ゙ザ ." . .,'
,...l゙ ', __,, ,,' ./
/ `、 ,/-、 !, /\ / .! ``'ー-,
./、 ``''/´ ゛〉! ヽ l .`ッ ..,,,,..,, -/゛ ! `' 、
'J,r''ア / ! / レ^,ハ-r'" ゙V゙ _,! ,―、 `'-、
/.:::::::::::. / ヽ
.i:::::::::::::: i ./ |、
|:::::::::::::: i .人ェュ、_ )、
丶::::::::::: ノ .レ'´ /´::::: / ヘ
i':::::ヽ:: ''''´ ヽ .,イ i:::::: _ V.i こりゃまた…えらい宝物が来たもんですな…。
┌-t:::::::::::: .___ X ! /::: _,,ィク´ .i | よし…この坂崎出羽守に任せてくれい!
.!ヽ:ヽ:::::/ ̄´;;;;;;;;;;;;;;;ヽ, ヽ ::::::: fエィ'´ ノノ. さ、お千様、参りますぞ。
i ヽ |:::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:ノノi ::::::::: ィヽヽ
!`゙イ、::ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::ヘ i::_::: -‐‐</ ヽヘ 「はい、お願いします…」
`ヽ(ヽ、__`>─'''´ ,r .ゝ (. `)‐-クi ): i:::ヘ
.i.ヽi-‐'ヽ/ ,:::-‐'´ゝ‐-、_,,ィ'´==ッ' 〉ノ /::: iニヽ
.| ::::i i (ヽ、__,, -‐=ニ''´  ̄// // !:::: ./|ヾ゙\
,,イ、:::ヽ、 ヽ\ `゙‐`''‐--─''´/ / i/i:::: :::||>メミノ三
i'´゙〈::ゝ::::::::`'ヽヽ::::::..  ̄` ´ ̄ ノ:::/::: ::ノノ爻》彡
ノ´) 《ム、:::::... ``ヽ、:::.. /:::::!:::: /ミ矢父<
三タ〈 父メミ`ヽ::::::::.. `'-、..__,,.--‐'´ :::/:::./爻爻ノ.ノミ
そして、氏久は城外にいた坂崎出羽守に千姫の護送を頼んだ。
- 329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:36:06.53 ID:Qrg1u8jt0
- こんな人相の悪いのにまかせていーのか…
- 330 :1:2009/03/08(日) 23:36:59.41 ID:mNNaRfvh0
- そして、坂崎出羽守は、まず、大御所の下へ千姫を護送した。
(本多正信を経由したとも言われている)
, -―ァ- 、
/ / ヽ
l _,イ/ ,ヘ、キl 大御所様!
l t;;;;ノ ィoァ l) 千姫様をお連れして参りました…。
ゝ'´(、し_) イ
ヾヽく三フノノ
` `ー-‐'"
____
/i||||||||||||||||||iヽ
/ ̄ヽ||||||||||||||||||||||||iヽ
'""ヽ ヽ!|||||||||||| ||||||! ヘ 、― なんですって!?
||l ___ヽll,‐''''__ゞi .|||||| お千が!?
||l /ヽ、 o>┴<o /ヽ\||||||
ヽ‐イ |ミソ ̄'"ノ"/li゙ ̄゛l;|l |、 …おお、お千、よう戻ってきてくれましたね…。
.\/l .|ミミl l―――フ..l;ll /
.\ノ |ミミ.l..\=ヲ/ l;|/
 ̄\ |ミミ.l..  ̄ ̄,,,l;/ 「…お爺様…お願いしたいことがあるのです…」
l \ヾ゙゙....  ̄."/i
_/_``\ ̄、 ̄/ /l__
そして、千姫は家康に秀頼、淀殿の助命嘆願をしたという。
- 332 :1:2009/03/08(日) 23:38:18.97 ID:mNNaRfvh0
- /i||||||||||||||||||iヽ
/ ̄ヽ||||||||||||||||||||||||iヽ
'""ヽ ヽ!|||||||||||| ||||||! ヘ 、―
||l ___ヽll,‐''''__ゞi .||||| …お千。
||l /ヽ、 o>┴<o /ヽ\||||| そのことについては、私よりも将軍家にお願いしなさい。
ヽ‐イ |ミソ ̄'"ノ"/li゙ ̄゛l;|l |、 これは、将軍家が決定するべきなのですから…。
.\/l .|ミミl l―--―`..l;ll /
.\ノ |ミミ.l..  ̄ l;|/ …坂崎、手間をかけますが、
 ̄\ |ミミ.l.. ,,,l;/ お千を将軍家のところまで送ってくれませんか。
l \ヾ゙゙....  ̄."/i
_/_``\ ̄、 ̄/ /l___
,i';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.;:=-‐''" ,、`i
!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::==-'''"ノ ;i:;> !ヽ,il
>、_,...='"´ Xノ 、 ;:; '、,,. ; ノ ノ,/ l
/´ `i, , / / ,. ;:;、 ゞ,. / , i !、
/、_ゝ l , ,..;: _.;;´ .....,,,,,__´ ! =,//,ヘ .ノ 承知しました。
ヾ ,ィ i、 ,.;:" ,i;;;;;;;;;;;;;;;;=イ ノ ノ ,.ィi" …さ、千姫様。
`i、l 、へ、 ,..;-ヽ;;;;;;;;;;;;;;;丿ノ ヽ''" l
丿`ーiニて''"ヾ ヽ``=--ィ, ノ) , ノ 「…はい」
ノl;;; ( `!, /^i , // '=-、_ ,.) ,i丿
;メ i、 `ー、_ノ ,i´ ,.;:-=ニ=‐┐ ノ
ゝ ヽ、 / .,i´!、__ ヽ_,.;! ノ ノiヽ、_
ヽ、 `‐( 、``ー-ニ-‐'"イ l、 ~`ー-
`i、 `i、_ ,.ノ ノ
-''"~~`i、 `ー、__ 丶ー---ナ'"_.ィ´
家康は千姫による助命嘆願について、「もはや自分が決めることではない」と答え、
秀忠のところへ行くように伝えた。
- 334 :1:2009/03/08(日) 23:40:14.39 ID:mNNaRfvh0
- こうして坂崎出羽守は、次に秀忠のところへ千姫を護送した。
, -―ァ- 、
/ / ヽ
l _,イ/ ,ヘ、キl 上様!
l t;;;;ノ ィoァ l) 千姫様をお連れして参りました…。
ゝ'´(、し_) イ
ヾヽく三フノノ
` `ー-‐'"
' , \、 、| ヽ l / / ヽ, / / /
``ヽ ヽヽ! , lj ヽ i/ , ' u !/ / /
、 ヽ\ ` l_/ /`ヽ、 ヽ/ / ,. ' ´ヽ l ,'/'´ /__
、 ヽ、 ,へ、/ ,ヘ``ヽ、ヽ. ` / /,. -‐,´ _!,-、 / /'´/
ヽ\`` l l^ヽ,', ', oヽ`、} レ/o ,' 〉"^l//'´/ な、なに!?
\、 l l r' ', ー―‐",`ー´`ー―‐' //_',/_,. -;ァ お千が生きて戻ってきたのか!?
,.ゝ-\ー、 ','""""" ノ_ ゛゛゛゛` /'_j / /
``,ゝ-ゝ、_',u r====ョ /-/_/
´ ̄``ー,ヘ `===='' /=''"´ 「…お父様、お久しぶりです。
,'、 `ヽ、,:' -‐- , '``>、 どうか、千の頼みを聞いてくださいませんか…?」
ノ`::ー-、_\__,/_,. ::'´:::::冫二ニ77ー-
,...-、‐ニ二{{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ニニニ〃::::::::
:::::::::ヽニ二ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/二二ニ〃:::::::::::
- 335 :1:2009/03/08(日) 23:41:21.60 ID:mNNaRfvh0
- そして、千姫による助命嘆願を聞いた秀忠は、烈火のごとく怒り、こう言い放ったという。
l / ヽ / ヽ \
/ l ヽ / | \
. // l_ , ‐、 ∨ i l | | \
l ,-、,/レ‐r、ヽ | /`K ,-、 < お千!
/ | l``i { ヽヽ l | / , '/',` //`|_/
|> ヽl´、i '_ 。`、llィ'。´ _/ /,) /\ 仮にも豊臣家の者となったならば、、
|`/\ヽ'_i ,.,.,.⌒´)_ `_⌒ /__/l \ 何故夫と共に自害しなかったのだ!!
|/ / l´,.-― 、l`ー一'_冫 /l l | /
\ ', / /`7-、二´、,.| /// | / それを助命嘆願など…できるものか!!
lT´ { / / ト、 |::| /// / / 下がれッ!!
l´ ヽ、 > ー ,/ |ニ.ノ-' / / _
i``` 、/ } ',,,..' |-'´,- '´  ̄/ ヽ∧
\/ ' \_ `´ノ7l´ / // 「…そんな………」
 ̄ |  ̄ ̄/ ノ L___/
ヽ /`ー´ /l
___
/ ̄ /\
/ - /,- |
|( (■) ll (- )
(6 、_,/ , ヽ |
| /ヽ(__(_ノ)、ノ (…まあ、普通そうなるわな)
|, ( 'ー─一ノ|
\λ_ ⌒ ,ノ
こうして、千姫による秀頼、淀殿の助命嘆願は失敗に終わった。
そして…。
- 338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:43:21.44 ID:Qrg1u8jt0
- な、なんかベジ忠さんがかっこいい…?
- 337 :1:2009/03/08(日) 23:42:52.01 ID:mNNaRfvh0
- 翌朝、5月8日。
秀頼、淀殿をはじめ、豊臣家の主だった者たちは籾倉の中で自害した。
,,.. -‐''"~~"''''''‐‐- ..,,,_
,, ''" ....::::::::::::::::::::::::::... ゙ ::..、._
, ''" .:::::;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;:;:;:;:;:;::::::::::... ...゙::..、._
,.:': ..::::::::::;:;:;:;:;:;;;;;:;:;:::::::::: : : : : :: : : 、:::::゙::;;:.....、._
,.': .:::::::::::::::::;:;:;:;:;::::::::::::::::::::: : : : . : : :: : : : :゙::、;;;;;;::::::::゙:::.、._
.,':: ::::::::: : ::::::::::::::::::::::::: : : : . : : : . ゙ 、 : : ::、::::::゙::..、゙::..、,;;;;::::゙..、
.,';: ::,': : : :::: : ::::::::::: : : : : : 、 : :::゙:、 ::゙、:::::::、::゙::、゙:::..、゙ 、:i
i!;: ,'::: :. : : : : : : : : :゙、 、 ゙、 、 ::゙:、;;:、:゙:、:::::゙:、::;::゙:、::::゙:、::::゙:.、
i!; !::: :: : .: : :゙、;、: :゙、 :、:゙、:゙:、::::::::゙:、`、:゙、::、:゙、::;:;:::゙:、::゙、;、_;!`
i!: :i:::. i.. 、 i:. :゙、: :、 : : : ::、゙、,;、:::i、::'、:`、、゙;、:::゙、:i:::::゙、::、'',,゙、::;::;::::゙、:i
i:::::i:::: i:: ゙、 :゙、..:;、゙、::゙:、:... ::::゙、:゙、;::i ',::i゙ヽ,_゙、'"i‐-i!l;:::::::::::゙、'',,゙:;::;::;::i" 秀頼…どこでこのように、
,'::;:::i::: i:::..゙、.::゙、::::゙:、;;、::゙、'、:::::::゙、:゙、i i!; ",. ;゙‐,'i!::::゙、:';;;;;;:::::::i!;;;゙、''" なってしまったのだろうな…?
,':::;':::i:::::::i;',:::::゙、::゙、゙、:::゙.、゙丶、゙, 、...,,i!i, '",, "_i.ン l;::゙;;::゙;、::゙、:::::i:;;i!
,'::;'::,::::';:::::';:;:゙、:::゙、_、_、,,,‐-- ,,、 ゙'' " .i:::::';、:::i!゙;!:::::::i! この母が先に逝く。
../;:/:/;;::::::゙;、:゙,;;;i:::゙、゙、__,,.r ''" 、;,ソ i::::::i!i;-‐',::::,;'" 許せ、秀頼…。
/i::,';:;:!;::;::i;::;::゙、i::i:::゙、 ''゙ --‐''" ',:.. ,''":;::;::;:,i!゙''"
,::i;:i;::i;::;::,:゙、:;::;:i:::i::::i:゙ 、 ゙' ,'i!-‐''"
i:! i::;:i:;::;::;';゙、::;::;゙、',:,-゙、:゙ 、 ,,..;;.''" ,' l,,,__
.i! ゙、;i゙、;::;::;:';゙、;;r''゙ '゙;、:::;i;;;;'゙丶、 , ' ',:;::;::;"'' ‐--- 、
゙ ' ' ' ゙"';;';;;;;;;;;;゙、;;;;;i ゙, ‐- ..,,_,. " ',::;::;::;::;::;::;::;::;::;::゙i,、
_i! :;:;:i:;:、;',;;;;;;;;゙、:;:;゙、 ,i `''‐- ;::;::;::;::;/:;:;゙,-'"~゙:、, -、__
淀殿
- 339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:43:36.53 ID:C/DB3+uMO
- ハマーン様w
- 341 :1:2009/03/08(日) 23:44:44.96 ID:mNNaRfvh0
- ,,-' _,,-''" "''- ,,_  ̄"''-,,__ ''--,,__
,,-''" ,, --''"ニ_―- _ ''-,,_ ゞ "-
て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
(" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii
,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-"
"'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''"
 ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_ __,,-''"
._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、
._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i
.(:::::{:(i(____ i| .|i _,,-':/:::}
`''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
"--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
 ̄ ̄"..i| .|i
.i| |i
i| |i
.i| .|i
.i| ..|i
.i| |i
.i| ,,-、 、 |i
i| ノ::::i:::トiヽ、_.|i
_,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
そして大坂城は完全に陥落。
こうして、豊臣家は滅亡した…。
- 343 :1:2009/03/08(日) 23:46:01.02 ID:mNNaRfvh0
- ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙゙''-
./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::ヽ
l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::ヽ
.|: : : : : : : : : ,: : : ,r: : ::,/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l
l: : : : : : ::、: :!: : / : :./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l
l: : : : :、: l.: .!: :i|: : .!: : : : : : : : : _、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .!
ヽ: : : :ヽ." ゝ l!、.!: : : : : :: / : :.,r: :l: : 、: : : : : : : : : : : : : : ,!
゙'-、:ヽ,.T'ーツッ liヽ: : :./: :_..-'゛_../ / : ./ : : : :,: : : : : : │ 秀頼様……、
/: : ::゙| .l゙゙‐'゙|'\/-‐ニ;;-'''リニii;;;;,゙.. /: : : : : :|: : : : : : : :| 秀頼様ぁぁーーっっ!!
/ :.: : : .! : !;;./ .゙,i'゙ \ `'‐ !: : : : : .l゙: : : : : : : │
/ ::/: : : ::! ,. .l゙""│`- |.: : : :./ : : : : : : : : .!
/ ::/ : : : ,! ヽ .' |;;;;./ ノ/'i": : : : : : : : : : :.l
!: : :!: : : : : | / /'' l′: : : : : : : : : : :.l
.|: : │: : :./.l .`'‐ |i/‐ン゙: : : : : : : : : : : : : :.l
,, 冖'''¨゙´/ .ヽ , ◯゛: : : : : : : : : : : : : : : : .l
./ ./.イ \. _,,,.. ‐'" / : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.l
./ ./ l." / .[゙゙゙ ̄ ̄゛ !: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |
l/ i|l′ ! .l l _,, ‐''.!: : : : 、: : : : : : : : : : : : : : : : ::|
〃 l`" .l `―- --ー''" ヽ: : : : ゝ..,,: : : : : : : : .、: : : : .!
.l′ .! ` l lィ」 ,、.、゙゙'ー- .... -┴''''^゙´cッiレ-、: │
./ .l l-″ ..、_、 ._,,.. -;;ニ=ill┤
/ ..l .、 ¨,゙>‐'".,..-''"゙'_....=―-=、
./ ヽ lンW 〟 ._.. -''"゛ .,/".,./ '´ .`'、
l゙ }、 'V゙‐'._.. ‐'"゛ ,r'" ,/゛ ヽ
.! / ゙ー ....,,,,,,,,,.... --ー''''"゛ / /
.゙ ゛ .゛ ゛ ´
千姫
こうして、千姫は未亡人となり、再び徳川家に戻った。
- 345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:47:56.33 ID:FjdQ169g0
- 響子さん……か?
- 346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:48:16.99 ID:Co76PHJ60
- >334
管理人さんだろ。
- 348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:49:09.95 ID:C/DB3+uMO
- >>346
ああめぞんのか…
クリーザじゃなくて安心だぜ
- 349 :1:2009/03/08(日) 23:49:42.63 ID:mNNaRfvh0
- ////////| /ヽ / ヽ
////////| | ヽ / ヽ /\
////////| | ヽ / ヽ |\ / \
////////| | ヽ / ヽ | \ / \
//////// | ヽ / | | | \ / \
/////// | ヽ / / \! | | \/ \
/////// | /\ V / ヾ、∠___|
/////// ∠ \ / _-― ̄`\
//////// | ̄ -ヽ \ / /  ̄| \
//////// | | \ \ | / / / / ハーハッハッハ!!!!
/////////| ヽ、_ (\\_ |__/ /◯ _,.-' /
///////// | ._ ` ‐-‐' ヽ!.l|, l__/ヽ‐-‐‐'´ __,. / これで徳川の天下だ!!!
//////////|  ̄=≡/ =i i= ヽ≡=== ̄ \
////////// | | 「 -┐ \ もう誰も逆らえんぞぉ!!!!
////////// | /| , ヘ /ー \
///////////| __ヽ| ヽ / /| / /
/////////// | |‐--二二二二 =-イ / / / /|
/////////// | Y´ `、/ / / / | /\
//////////// \ | / / / / | / \
//////////////\ | / / / / | / \
///////////////ヽ !二二二二/ / / // | / \
////////////////ヽ ━== / / |/ \
/////////////////\_____/ /
////////////////
- 352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:50:27.35 ID:FjdQ169g0
- ストレートにモノを言い過ぎるなこの秀忠はww
- 354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:51:39.33 ID:P+MsE8x90
- 政治力ピカ一にみえねぇww
- 353 :1:2009/03/08(日) 23:51:10.54 ID:mNNaRfvh0
- ,-,ii|||||||||||||||||ii、‐、
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_/ i|||||||||||||||||||||||||i ヽ_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
゛゛llll||||||||||/ ' i|||||| |||||||||||||||||i ` ヾ|||||||||||llll""
゛lll/ ||||||| |||||||||||||||||| ,llll""
\ l|||||||||||||||||||||||||||l /
彡 ゛ll||||||||||||||||||ll" u. ミ
\_ ゛゛Y"" __ノ (…秀忠、喜ばしいのは確かですが、
| ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l .お千もいるのですよ…。
ゝ_,. lミミi=´<_,.`=i=ヲ 、__ノ .なんというか、もう少し空気を…)
ヽlミ| 「 ─ |ヲ'´
_______ , へ ノ`i=、_ 二 _,=iゝ、_,へ、 _
i i i  ̄| |――-\ ̄∠-――| | ̄ i
/ ̄ ̄\
/ ー ー\
| ( -)(-)
| u (__人__) (…なんというか、これからが大変だよなあ…)
| `⌒´ノ
| }
ヽ }
/ ⌒ヽ '´(
/ ,_ \ \/\ \
と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.
- 355 :1:2009/03/08(日) 23:52:09.07 ID:mNNaRfvh0
- / ̄ ̄\
/ \
|:::::: |
. |::::::::::: | とはいえ…ついに豊臣家が滅んだ、か。
|:::::::::::::: | もう、幕府の敵になるような勢力は存在しない。
. |:::::::::::::: }
. ヽ:::::::::::::: } これからが、本当の徳川の時代だな!
ヽ:::::::::: ノ
/:::::::::::: く
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,―
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
/ ̄ ̄\
/ \ ./.\
| (●)(●) | 戦の無い「偃武」の時代…。
. | (__人__) | これからが本当の勝負所だろ!
| .`⌒´ ノ
. | } 柳生家の将来的に考えて…!
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
| \
| |ヽ、二⌒)、
こうして、ひとつの時代が過ぎ去り、
新たなる時代…「江戸時代」へ世は移ったのである。
- 356 :1:2009/03/08(日) 23:53:05.73 ID:mNNaRfvh0
- \ヽ, ,、
`''|/ノ
.|
_ |
\`ヽ、|
\, V"
`L,,_
|ヽ、) ,、
/ ヽYノ
/ r''ヽ、.|
| `ー-ヽ|ヮ
| `|
|. |
ヽ、 |
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ_ \
| (≡)(≡) l
. | (__人__) .|
| ` ⌒´ |
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
【やる夫で学ぶ柳生一族(その16):「大坂の陣の巻」】 完
- 359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:54:16.05 ID:nN4EsXnS0
- 乙っしたー!
やらない矩さんカッコよかったぜ!
- 365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:56:59.53 ID:Qrg1u8jt0
- お疲れ様であります。
待ちに待った宗矩先生の実地で教える人切り講座を見ることが出来て嬉しかったですぜ。
- 360 :1:2009/03/08(日) 23:54:58.76 ID:mNNaRfvh0
- 【その16の新規登場人物】
福島忠勝 : アンドリュー・バルトフェルド(機動戦士ガンダムSEED)
大谷吉治 : 影丸(ジャイアントロボ(今川版))
明石全登 : 無明幻妖斎(ジャイアントロボ(今川版))
後藤基次 : 静かなる中条(ジャイアントロボ(今川版))
仙石秀範 : ディック牧(ジャイアントロボ(今川版))
新宮行朝 : 大塚署長(ジャイアントロボ(今川版))
長宗我部盛親 : 韓信元帥(ジャイアントロボ(今川版))
毛利勝永 : 神行太保戴宗(ジャイアントロボ(今川版))
細川興秋 : 大暴れ天道(ジャイアントロボ(今川版))
薄田隼人 : 九紋龍史進(ジャイアントロボ(今川版))
大野治長 : ジュドー・アーシタ(機動戦士ガンダムZZ)
大野治房 : ルー・ルカ(機動戦士ガンダムZZ)
木村重成 : ウッソ・エヴィン(機動戦士Vガンダム)
木村主計 : カテジナ・ルース(機動戦士Vガンダム)
織田有楽斎 . : クワトロ・バジーナ(機動戦士Zガンダム)
中坊秀政 : 中坊林太郎(公権力横領捜査官 中坊林太郎)
蜂須賀至鎮 . : 古代進(宇宙戦艦ヤマト)
田宮対馬守長勝 : 緋村剣心(るろうに剣心)
池田忠継 .: 獅子王凱(勇者王ガオガイガー)
坂田采女 : ウェカピポ(スティール・ボール・ラン)
折下外記 : マジェント・マジェント(スティール・ボール・ラン)
高田又兵衛 : 武藤カズキ(武装錬金)
阿茶局 : ビアンカ(ドラゴンクエストV)
常高院(お初) .: ララァ・スン(機動戦士ガンダム)
藤堂高虎 : バル・クロウ(重機人間ユンボル)
徳川義利(義直) .: 孫悟空(ドラゴンボール)
猿飛佐助 : 枢木スザク(コードギアス 反逆のルルーシュ)
霧隠才蔵 : 紅月カレン(コードギアス 反逆のルルーシュ)
堀内氏久 : 金田正太郎(鉄人28号)
坂崎出羽守直盛 : 愚地独歩(グラップラー刃牙)
千姫 .: 音無響子(めぞん一刻
奥原家家臣 .: 霞刑部(バジリスク-甲賀忍法帖)
大野治長の使者 .: ビーチャ・オーレグ(機動戦士ガンダムZZ)
解説役 : 綾崎ハーマイオニー(ハヤテのごとく!)
てなとこで、今回も終了でアリマス。
ご支援、ありがとうございました>ALL
128秒規制もそうでしたけど、大坂の陣を冬夏両方合わせて全部やって、というのは
それなりに量が増えるかなー、とは覚悟してましたものの、やはり5時間は長かったですね。
御付き合い、ありがとうございました。
もし30秒規制じゃなかったら、どうなってたかとガクブルでありました。
- 366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/09(月) 00:00:02.65 ID:mB2BZuEQ0
- 乙でありました。次の見せ場は出羽守事件じゃろかー
- 361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:55:29.29 ID:h39nqx+x0
- 乙カレー
柳生家としてはここからが腕の見せ所だな
主に世渡り的な意味で
- 363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/08(日) 23:56:01.52 ID:KLDZhwjP0
- 乙でした!
ついに江戸時代に突入か~
- 820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/09(月) 00:08:48.22 ID:HJpk82oo
- 乙でした
嫁もちで腕は立つのに働こうとしない30過ぎの甥って宗矩にしてみればむかつくよなぁ - 821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/09(月) 00:31:40.95 ID:5ixJJmoo
- しかも「俺の方が正統だ。剣だって俺の方が強いんだ。けっ、政治にうつつ抜かす俗人め」
みたいな目で見られたら、
お前誰のおかげで飯食えてるんかと怒りたくもなる罠。 - 822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします2009/03/09(月) 11:01:26.66 ID:Uckgr.U0
- ある意味、ぼんぼんなんだよなあ。
仕官の為にあくせくと活動する必要がなく、
おまんまの為に現実と妥協する必要もないんだから。 - 823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/09(月) 11:39:08.09 ID:x.dkL5Io
- なるほど、だから頭にボンボンつけたオプーナAAを兵庫助役にしたわけだな。
- 824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/09(月) 12:46:44.36 ID:wxE7LXko
- !?
- 826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/10(火) 16:15:03.51 ID:bnCWNj.o
- 結局秀頼は出て来なかったな。
適切なAAがなかった? 柳生と絡まないから出しどころがなかった? - 827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/10(火) 16:25:44.77 ID:3PDlc/.o
- 柳生って言うか、剣客とからんだ話が無いでしょ>秀頼
- 828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/10(火) 16:33:54.74 ID:RuE9c2k0
- 七人切りについてちゃんと逸話扱いにしてきたのは正直意外だった。
宗矩メインの話だと普通に史実扱いされることが多いからな。 - 829 :1[sage]:2009/03/10(火) 23:19:55.00 ID:FKQHVaU0
- どもですー。
ウケて頂けて重畳でアリマス。
七人斬りのシーンはずっと書きたかったシーンなので、ようやく書けてスッキリしました。
ネネカ隊のAAがなかったことだけが残念無念なのですが。
あと、当方も前は「実紀に載ってる」と書いてあるから載ってるんだろ多分、とか思ってたのですが、
実際に史料を読んでいったら、そんなの載ってなかったので、
その辺のことも踏まえて書いてみたり。
兵庫助については、まあ、なんとも微妙なとこでアリマス。
正直、これでもかなり兵庫助寄り(「正傳 新陰流」準拠)に書いてるのですけど、
それでも個別に書くとフォローしきれないところがあってなかなかなんとも。
「生活って大事だよねえ」というところでしょうか。
兵庫助も「新陰流の正統」の件で、黒く書こうと思えばいくらでも書けるのですけど
まあ、無駄に黒くしてもアレですし。
あと、秀頼ですが、当初ガルマかミネバにするつもりだったのですが、
「千姫=未亡人=管理人さんだろ80年代的に考えて…」になった時点で、
「じゃあ秀頼は惣一郎さんだろ展開的に考えて…」ということで、
意図的に出さないようにしました。 - 830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/10(火) 23:36:41.65 ID:bnCWNj.o
- ああー。惣一郎さんかー。それは確かに違和感バリバリだなあ。
- 831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/12(木) 15:21:58.91 ID:KfEZlL.0
- >>829
>兵庫助も「新陰流の正統」の件で、黒く書こうと思えばいくらでも書けるのですけど
これは兵庫助が本当は新陰流の正統じゃないって意味ですか?
それとも何かしら策を弄して正統を継いだってことでしょうか?
もし本編で書かないのなら、そのあたりについてこちらで書いてもらえませんか。 - 834 :1[sage]:2009/03/12(木) 23:42:34.37 ID:/s2OS.E0
- >>831
端的に言えば、兵庫助云々以前に、柳生が新陰流の正統なのかどうか、
更に言えば、そもそも秀綱の新陰流に「正統」なる概念自体があったのか、ということです。
本編で「宗矩は自身を正統と称した事は無い(だから兵庫助の正統相伝を認めていた)」と
書いたわけですが、そもそも「新陰流の正統」なるもの自体がないのであれば、
存在しないものを書くわけなかろうと。
となると、この「新陰流の正統」なるものを考え出したのは誰か、という話になるわけで、
逸話その他から考えて、最も可能性が高い人物は…ということでアリマス。
(まあ、石舟斎が言い出した可能性もあるんですが)
実際のところ、逸話を見てても不思議なのは、
柳生以外の新陰流の剣士たちが、自流派の正統性を掲げる際、
その対象になるのはいつだって宗矩なので砂。正統は兵庫助のはずなのに。
そして、問題は「新陰流の正統」のはずなのに。
でも、些か論ずるには面倒の多い話ですし、
なにより、これを前提に話を作ると、宗矩が一人で無双する話になって面白くないので、
「秀綱→石舟斎→兵庫助→…」の方を採った次第。
まあ、個人的には、「正統」というより、
新陰流という一大流派の中で最も勢力の大きい「柳生派」があって、
その宗家(石舟斎)の一族中、最も腕の立った人物、というのが
兵庫助のポジションなのかなー、と。 - 835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/12(木) 23:55:54.57 ID:T3RLnW6o
- >>834
> 実際のところ、逸話を見てても不思議なのは、
> 柳生以外の新陰流の剣士たちが、自流派の正統性を掲げる際、
> その対象になるのはいつだって宗矩なので砂。正統は兵庫助のはずなのに。
> そして、問題は「新陰流の正統」のはずなのに。
「柳生家」という狭い枠内での「正統」と、
「将軍家御流儀としての新陰流」の「正統」は、また別と言う考え方じゃない?
兵庫助の「正統」はあくまで柳生家の中だけの、私的なものと考えることも出来る。 - 836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/13(金) 00:26:05.93 ID:LPV6FoEo
- その辺のややこしさが、江戸柳生と尾張柳生の断絶に繋がってくるんだろうなぁ、と無知な俺が知ったか風にいってみる。
- 837 :1[sage]:2009/03/13(金) 01:22:39.94 ID:MtbyXIU0
- >>835
その考えも十分ありえそうで砂。
「宗矩と兵庫助にとっては柳生家内の正統こそが肝心だったのだ」という風にすると、
今んとこの本編と上手い事マッチする感じで砂。
まあ、ややこしいのは、石舟斎が保持していた「正統性」を帯びた要素は、
「柳生家の当主」「(柳生派の)新陰流の宗家」の2つがあって、
それが別々に分けられた、というところなのは、本編で語った通りでアリマス。
でも、この方向であれば、宗矩と兵庫助を対等の存在として両立させられるかなー、と。
>>836
まあ、そういうことなのです。
更に面倒臭いのは、慶長当時と現代(平成)で、また話が変わってくるのかも、ってことで砂。
慶長~寛永当時、即ち「家」が大きなものであった時代であれば、
家督を継いだ江戸柳生の方が本家として正統性が強かったのでしょうが、
今現在、家の力がかなり弱まった上に、宗矩の直系子孫がいない以上、
石舟斎の血と、新陰流を受け継いでる尾張柳生の方が正統性強いんじゃなかろうか、と。
(まあ、現代は現代、当時は当時、と切り分ければ済む話ではあるのですけど…) - 838 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/13(金) 11:56:27.81 ID:jzjWPeso
- ぶっちゃけ、どこから始まったか分からんような「直径子孫」とか「血のつながり」に
異常なこだわりを持つようになったのは明治以降だよね。
日本の神聖血脈である天皇家ですら、同族内とはいえ本来複数の系統に別れていることが普通だった。
ましてや武家にいたっては、庶流の実子より高貴な家からの養子の方が歓迎されていた。
近代以前に、血の繋がりで「正統性」を云々するのは、少しナンセンスだと思う。 - 839 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/13(金) 14:15:33.19 ID:hwIrLZ6o
- 一つの見方としては、徳川幕府の組織統制のやり方もあるんだろうと思う。
それこそ寺院諸法度のように本寺末寺(本末制度)を決めてその統制に服する、
徳川一門でも傍流は嫡流と区別するってのが徳川幕府のスタイルだから、
将軍家指南役の江戸柳生と、御三家とはいえ傍流の尾張に仕える尾張柳生では、
幕府としては公式に前者を正統とするのは当然であり、
その認識が共有されていたのではないかと。
ぶっちゃけ、この話を見ていて考えたのは本末制度なんだよね。
もちろん、切り紙や免状は尾張柳生は独自に出せたんだろうけれども、
ぎりぎりの部分で諍いが起きた場合は常に江戸柳生が優先されたんじゃないかと。 - 840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2009/03/13(金) 17:34:45.75 ID:W20pYBgo
- あとは、それこそ番外編で語っていたように、
剣術という物自体の権威が低く、
それに伴って剣術の流派の正統というものが
あまり大きな意味を持たなかったのではないかと。
ある意味、実力主義、実用主義の戦国時代から、
秩序を権威によって裏打ちする江戸時代への過渡期にあって、
その影響を受ける将軍家の周りにいた柳生という時代と立場が要因であるとも。 - 841 :1[sage]:2009/03/13(金) 20:04:55.52 ID:.qiwWV60
- この辺の話が出来るのは嬉しいところでアリマス。
本編だと、投下し終わったところで力尽きたりしてるので…。
>>838
柳生絡みだと、鍋島元茂とかそんな感じで砂。
まあ、あの場合、政治的な問題もありそうなんで、
一概には言えなさそうなのですけど。
(元茂もなんだかんだで結構配慮されてますし)
ただ、一応、長男(というか嫡男)とそれ以外、みたいな区分けが
あったことを考えると、それはどの程度影響あったのかなあ、
というのは気になるとこでアリマス。
>>839
実際、全国に散った柳生派の新陰流が
江戸柳生系ばかりである、というのも
その辺が影響してるのかもなあ、というとこでしょうか。
まあ、尾張柳生は御留流になったから広まってないだけ、
というのもありそうなのですけど。
(でもそれだと江戸柳生も将軍家の御流儀ですし、ふうむ)
とりあえず、江戸と尾張に別れて以来、
交流が殆ど無いので、扱いの差とか不明なんで砂。
どうだったんじゃろかと。
>>840
世間一般においては、剣士個人に正統性があるか否かは
然程頓着されなかった、というのは実際にそうだったのではと。
「流派の正統」が一般にも尊重され、大きな問題になるなら、
兵庫助が正統を継いだ時点で、なにかしら悶着があったでしょうし。
(例えば、宗矩に変わって兵庫助を指南役に召し出すとか)
そういう意味では、慶長~寛永の頃ってのは
色々な意味で過渡期だったんだよなあ、と。
続きはこちら
そもそも新陰流の正統っていうと、始祖の上泉武蔵守からでしょ?
返信削除(その前の愛洲移香斎からの正統は無いと思うんで除外)
その正統を受けた(柳生)新陰流なのに、柳生一族だけで正統と決めたのなら、
それは(柳生)新陰流の正統じゃないと思うのだがねぇ。
強さだけが正統じゃないのは上泉秀綱が言ってるんだよね。
それを当てはめると正直兵庫助は無刀取りの心すら会得してないし、
正統以前に(柳生)新陰流の教えからは程遠い存在じゃないか?
強さを追い求めるなら疋田さんと同じ理由で正統とは言えないよ。
適任者が柳生家の一人だったっててことなだけじゃないの?
削除兵庫オプーナさんにどれくらいの才能があったかは分からないですが
仕官話も断り、魔法使いになって、新陰流の修行に打ち込んでいた時間と
諸国を回って見聞を広め新陰流に組み込みさらに磨いていく姿勢をみたなら自然なことなのではと。
それ以前に本人が正統を託すって言ったんだから
譲られた新陰流をどう扱おうとやるおの自由で、それがルールなのではと思います。
何個目だったかに剣術は時代によって変化していくとありました。
タプタプ先生時代からやるおの継承条件は無刀取りだったけど、
やるおが発展改良させた違う適正テストがあったのかもしれませんね。