- 122 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:05:59.84 ID:eAXfjeQ0
- / \
/ 、 ヽ\ ヽ
./ , / ! ∨丁ヽ い |
/ ! | ィ 「\ | ハ l | ,′
l ! | / /j/ '. ノ, =、!// /j/
l い/ ,, =x j/ ′ 〈j/ 前回の続きダヨ♪
ト ._ \_〃 :.:.:.:.}
l l { 下 ̄ .:.:.:.: -‐1 ∧
l l T ‐个 ._ ー' イ l|
l/ /| l l//下二千ヽ_l い
' / .′ l,ノ\/// 小、|、\ヽ\
¦l / / \/ U` \ヽl i
¦l l i ! ト ヽ |
- 123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:06:57.22 ID:19BZRDIo
- お、ハジマター
- 134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:20:18.18 ID:wIXVKVMo
- まとめからようやく追いついたので楽しみに見てます
- 124 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:07:14.86 ID:eAXfjeQ0
- さて、日はあっという間に過ぎ、寛永十年五月二十日…。
: .ヽ.: .│ .゙l .、 ., ._,,-'" .|ヽ: 丿
゙ヽ,/ .│ : │ :|--―'"`'i、: : l゙: `\、: : :|
./ : .,/l,: | \,_: : \: : │ : |
.,i´ : 丿 │ .| 〕 :│: │ : |
│ : : ,i´ │ | | :/′ .|: : |,,、
`゙l : │ │: \ │.丿 .|: : ::丿
゙l : ゙l、 ゙l、: │ 丿 :/ │:: ,i´
ヽ : \ l゙ : .| ,/: :.│ /: : /: カッ
ヽ : `゙',! .|: : l゙ .\,,,/゛ .,i´ ./′:
\,,,,,l゙│ ,! .丿: ,/: :
: : ./: .l゙ : : `: !. :
} / j! | l /
l , l j!/l l /
| / | ,.'/_.| ! /
{ {_ ィ j! ! | ,' /
l | .! ., 'j!{. ! / /
ヽ. | j,' j!j | / /
ヽ l/ ,ハ....l / /
. ...::::V' j! ! `l / / ザッ
:., ィ´ j! ,ィ { / /
, イ/ , イノ ` 、 _. <
ハ,lf,ニニフ// ´ , 、 ` ┬─ ‐ イ´ `::.
{ヽt_, -彡' `´ ..../ {l ,:
` = ´ {ヽ ィ彡|! . .::: ::'
lト、V/ , iノj..:: ' ´
l{__ハ_jノ'//
` =‐ ´ - 125 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:08:34.00 ID:eAXfjeQ0
- / ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_ \
. | (●)(●). |
. | (__人__). │ ではそろそろ行くぞ。
| `⌒´ | 主膳、留守中は左門と共にしかと勤めるのじゃぞ。
. | |
. ヽ / ではな。
.ヽ/;:| /、 ノ:;|
/ {;:;::乂_,,ッ、、_/.:;:;}
/ ゞ彡彡ニミミッ;;/
( _б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:゙ヾミ、
ゞ ''"/ : :.,;"´゙,;.:.:.ヾゝ
∥ ゙i .:ト'',.´;, ',;:.:"〈
ヾ :: 〈● :゙;, ,;"::;●夂
八 `ヾ,|`: : : ;, ,;:.::::`";l 乂
/ /,!;;;ゝ,リ|; : : :; ;::.:.:;::i)! : .彡
,/ヽ//: :,ヾ〉,;.;、:'':::.:.;::;!:::| : . |
// : : //イ::,.:..; :.{、; ゙;:゙;;.:"';}:::!、_!
/: / : : //'゙::;'.:.::; :,::`i.;゙:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =、/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ソ::::::::.:,:.}!
/ ̄ ̄\
/ \ ./\
/ (●) (●)ヽ
.| (__人__) | ははっ!
.| `⌒´ | 行ってらっしゃいませ!
ヽ /
/ ヽ ノヽ
/ ヾ - 126 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:11:26.45 ID:eAXfjeQ0
- _, ィ'"フ==‐- 、、
,べ´ヾル≦、;;三三ミミヽ、
,イ〃,、ヽソ⌒ヾトミヽ`ヾミミヾ`、
/ ,;;.:;:;:;:;:,=t;;, lミミ、 ヽ`ゞ;;;;\
,'/,' ;;/´`~´ ヾ; lト、 J、;;;f;;;;;;;;;くヽ
kイ// ゙i,Wl;;;;, l;;;;;;ヾ;;;;;;;;;ト、 それでは、宿場検分役の御出立ーっ!
li;;;;;/ 、、 >;;lヾ;, l;;;;;;;;;;;;;;;;ミ、
/l;;;/ィ'^ヾァ ー,シヘメミ、いト;;lト、h;ゞ、
ljバ' Q ) ` Q 〉ヾl V〈ノ人ハ
l`'=",ィ `'ー'" ,ソ ',ノ ヾ-、、
! `'' / ヾ} ヽ、_
ヽ 亡二ゝ、 .,.イl ,! ヽ
ヽヾ::::::::::::ヽ / l / 〉
ヽl::f>'"フ'} /;;; l / l
/ヾミ=zァ,. <;;;; / l
/ `ー-イ `ヽ. / /
この日、宗矩は、松平伊豆守信綱、井上筑後守政重と共に、
宿場検分の為、江戸を出立した。 - 127 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:12:29.68 ID:eAXfjeQ0
- 出立後─
/ ̄ ̄\
⌒ ⌒ \
.(-)(- ) |
(__人__) u | (…やれやれ、一時はどうなる事かと思うたが、
.(`⌒´ | 何とか間に合おうてよかったわい)
|ヽ、,.,、,、,、、 ,ィ'ヽ { .|
ヽ彡彡 ミミ//、/ミ { ./
Y彳,イルリヘ_レ’z`ミ \ /-- 、 但馬殿… >
/{リルy7” `゙ミ ミ _,. ィ'´ `Vノ| ヽ / | r ヽ
/ iリ' ト,ミ ミ ,i´、 | ((ノ' / l /ー-`ヽ
● :i: ● / l ミr- /ー-ヽ! ヽ、/ l / ヽ
〉 :/: `´/'7/ル ミkヽ-‐- 、ノ // ノ/ `ヾ 、_ _ヽ
/_,:/:_ // /,∧jト k ヽ, ノ〃/ / ヾ〉、 _7´, `ヽ
,/=:i:==ュ`V///;: `ヾi! ,r-'´ `!ヽ {O_ O___ | /´ ̄' 〉
/ `¨ ¨ ¨ _}レ'/´ ;: \ ! _`_},r==〔,r' `ヽ、_l/=ー / カッポカッポ…
|O O /ム〈 ; ヽ __」r=´l{O (「Y´_,. })_,. -―‐ '
l、_=ニ=- ノ,. ヘ`゚ー== ====ー'<´L_ _>、 `´`ーj7-'^l´
`^ー--‐''´ i、 ヽナ`====-ー'' ̄V - 128 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:13:51.65 ID:eAXfjeQ0
- ,,,,,__i‐=‐-:、,,,_
|i'':,ヽ':,|.|:::ヽヽ','、‐:、
i |:::::_',,'-'-:、ヽヽ 、ヽ`,
| l::::,'-、_ __,,, | | .|.::ヽ', 但馬殿…。
|'ヽ:|.ti-l ''tj-|.|.::::r、ヽi ここ数日、随分と難儀しておられたようですな?
' `'| i_ , //:::/i |ノ"
'、,,____,,..'ソ,:'/,'r'i
ヽ.`‐‐'".'/ `|
`:,--‐'_,,-‐''"i':、
,r,''i"゙i"i‐-"-./ ',-、,,,_
_// | | ',--=/ .', .`',:=‐‐ー-:、
__,,,.-‐'/ ,:', .i___:::', ,:,:'_ / / .i
,.:' / ,...!'..' .ヽ,_l゙ .!,'__!./ `"> .i |
,:' /. ,' r'r‐:、 |''i,__r:|:/ / l ',
井上筑後守政重
(いのうえ ちくごのかみ まさしげ)
/ ̄ ̄\ ━━┓┃┃
/ _ノ \ ┃ ━━━━━━━━
| (( ○)(○) ┃ ┃┃┃
| u (__人__) .┛
| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚
. | 。≧ 三 ==-
| -ァ, ≧=- 。
.\ イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
/ ≦`Vヾ ヾ ≧
| 。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 - 129 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:15:06.25 ID:eAXfjeQ0
- / ̄ ̄\
/ ノ \
| u ( ⌒)|
. | u. (__人_) は、はは…な、何のことですかな?
| .|r┬|
| `ー'}
ヽ }
ヽ ノ
//;:| \.ノ:;|
/ {;:;::乂_,,ッ、、_/.:;:;}
/ ゞ彡彡ニミミッ;;/
( _б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:゙ヾミ、
ゞ ''"/ : :.,;"´゙,;.:.:.ヾゝ
∥ ゙i .:ト'',.´;, ',;:.:"〈
ヾ :: 〈● :゙;, ,;"::;●夂
八 `ヾ,|`: : : ;, ,;:.::::`";l 乂
/ /,!;;;ゝ,リ|; : : :; ;::.:.:;::i)! : .彡
,/ヽ//: :,ヾ〉,;.;、:'':::.:.;::;!:::| : . |
// : : //イ::,.:..; :.{、; ゙;:゙;;.:"';}:::!、_!
/: / : : //'゙::;'.:.::; :,::`i.;゙:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =、/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ソ::::::::.:,:.}!
,-'"´ ̄ ̄`'‐、
__ r‐"‐‐、''ヽ-‐-:、‐:`、
/ ``:、ヽ ヽ i`i _,,ヽ`‐', いやいや…隠さずともよろしいでしょう。
| .| r'.\', ヽヽi´i''`i‐-.| 正直、このお役目を命ぜられて、
ヽ|', !、,rヽ', i |`i',:i、` | 我が家も随分と慌てたものですよ。
` ',ヽ| '"' .',l ./ |'゙:、_ ヽ
ヽ,'ー、__,,,.|/ ,.:! "`i 流石に急な話でしたからね。
ヽ / _,.-‐')ヽ
`'r,''i"゙i"i‐-"-./ ',-、,,,_
_// | | ',--=/ .', .`',:=‐‐ー-:、
__,,,.-‐'/ ,:', .i___:::', ,:,:'_ / / .i
,.:' / ,...!'..' .ヽ,_l゙ .!,'__!./ `"> .i |
,:' /. ,' r'r‐:、 |''i,__r:|:/ / l ',
r' .,' l `/、 Y.| ,-l,.|' / | l
/ i i. ,', i-:' ,:'ー';::./ ,' l i
,:' l .| i .i | .// .,' ,' ヽ __|
,-、 ノ .| | | `i/" ,' / | ./ .)',
!,__`'''‐:、__ _,..:'" .| | .| |o i. ,' ___,,,,,,r''=‐---、,,!_ ,:',,_.',
. ,.:-'-、 `i," ヽ | | l .| .|. ,' (-i:':、,_`ー'-::、 、 ./, ',
. / , `‐ .li`i ヽ ,| | | .|o |.,' `゙、'_ `゙-、_ 、`' ` ノ,.l i
. / /、 _,,,_、 ._,l | | /|. ',| .| .|i ヽ':、_ `‐ ノノノ l
.(__,:'i゙ )'r'i',_.)-'r、)' i _,r' | | .|o | __ヽ、ニニ,,,-='ニ/- - 130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:15:36.44 ID:19BZRDIo
- 良く間に合ったなぁwwww
- 131 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:16:38.65 ID:eAXfjeQ0
- / ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー) 筑後殿もそうでござったか…。
. | u (__人__) いや、お恥ずかしい次第でござる。
| `⌒´ノ
. | nl^l^l
. ヽ | ノ
ヽ ヽ く
/ ヽ \
,____,-_‐_'''‐-:、
,-、-!'-:、ヽヽ`':、 \
| i‐:、', _,,ヽヽヽ ',r-、 | まあ、我が家は妻がしっかりしていたので、
| | !" _,-! l .!,、.l | まだ段取りよく済んだのですがね。
!'ヽ.`i``'''"!'.| ;'.',ノ |
`''‐i__,' .|/ ,! `‐! 但馬殿は、確か今、奥方はおられぬとか…?
ヽ ,. _,,.-'i、
フi-r‐''"_,.-''i `i- ,,_
,:;':' | |''_ -',/. ', `'''ー--;;、
/,' /, |゙ ,:;''-、,.-´ ./ ´ `:、
_,.:!ヽ!ヽ,! lヽ!/./ `-, / i
/ _,i゙-, l-:、_i"| / ,.:' i |
i ./.| (ヽ Ti |:i _| ,' ,:' | | - 132 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:18:24.75 ID:eAXfjeQ0
- / ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー) 妻(おりん)に先立たれて、
. | (__人__) もう十五年経ちますのう…。(※)
| ` ⌒´ノ
.l^l^ln } 今回、その辺りの女手のなさが、
. ヽ L } 難儀した一因だったのかもしれませぬな。
ゝ ノ ノ
/ / \
l´`、''‐=_‐-:、_
i'r"`、 __ヽ、 ヽ、 `:、
!.i r'"_,,,.';', i_ '; ふむ…無闇な漁色はまずいとしても、
|.i、'、. rti-|i, ,'-`i | 柳生家ほどの家で、奥が空というのは
!'`;| _ ノ ! ./!) ノ./ .寂しいものがありますな。
.!-‐- ,'ノ /'く,/
ヽ'' _,,. :' _,. '、_
フi-r‐''"_,.-''i `i- ,,_
,:;':' | |''_ -',/. ', `'''ー--;;、
/,' /, |゙ ,:;''-、,.-´ ./ ´ `:、
_,.:!ヽ!ヽ,! lヽ!/./ `-, / i
/ _,i゙-, l-:、_i"| / ,.:' i |
※ 宗矩の正室・おりんは元和四年(1618)九月二十四日に死去 - 133 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:19:32.58 ID:eAXfjeQ0
- / ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ⌒)(⌒)l まあ、それがしも、もう齢六十を越えておりますしの。
. | (__人__) | 不肖者とはいえ、息子も三人おることですし、
| ` ⌒´ | 近くに女を置く事は、もうないでしょうな。
. | }
. ヽ } はっはっは。
ヽ ノ
/ く
/ ヽ
/ ,r l i! ハ ヾ;;;;;;;;;;;l ヾ;;;i!;;l
/ / l l! 川 _,lriナ卅''ア ゙i;;ll;;l
/ / l l!'゙´ ト;;;;_ェ土リ、l;;ll;;l
/ l リ ハイ:::::}゙ン ヾjリ
イ l l /,! / l;;`Tヲ´ /,ヘ いやあ、世の中、どうなるかわからないものですよ?
リ l l! ,! l / l;;;;;;;;l ,リ′\
j ィi ノ/ ,イ // |;;;;;;;l f' ,> 「ない」と思った事が起こる事など、
ll / ,! /,f ハ// |;;;;;;;! l イ´ 古今、珍しくもないでしょう。
リ〃!/イl /゙Y/i! |;;;;;l! _,,._,〉
!/i/〃ll / 〃 !;;;ノ ー ''´ ,,j
レリ//ハLイ`i ! l;;/ |
川'ノ ▽ fil! `丶!;ト;;-;ァ::,,_,ノ
▽‐- i、 _▽ l;! ,ィイj
/ 7ヽ、、 jLf/ ▽
松平伊豆守信綱
(まつだいら いずのかみ のぶつな) - 135 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:20:46.73 ID:eAXfjeQ0
- (⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ⌒)(⌒)
| (__人__) 伊豆殿、そのように老人をからかうのは
| ` ⌒´ノ おやめくだされ。
| } \
/ヽ } \ それより、本日の検分は
/ ヽ、____ノ ) どのように振り分けしますかの?
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_)
/// /:::::::::} r.rー.、\ヽ
/// // /::;/llハ:::|:ヾ:::::l ヾ|
/ // / / / /:/ ヾ :リ i i \
 ̄/// //:::::/、 /:/ | :l | i }
//// /:::::/__ ヽ // _ l:::::| | | / ふむ、本日の検分先はまだしばらく先ですが、
l// //:::::/T;;;;ラヾ// /二__|:::::| l // 今のところ割り振りとしては…。
| l//:::/ `=- / /エ;;;,)_,|::::|ヽ /
l/ /:::/ /  ̄ |:::::|l /
▽ |:::ハ / }:::// |
,):ハ|ヽ `- __, /////l |
▽リリ| \ 二" /リ:/|▽ ▽
/{ 〈| ヽ- "/:| ヽ▽ - 137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 21:23:19.19 ID:tF3wYpg0
- フラグがびんびんに立ってますね
- 136 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:21:59.05 ID:eAXfjeQ0
- / / _,ノ,イ /::::::::::::::::::::ヾミ/:::i::::::::.:.ヽ
/_,ィニ三彡' / .::::/´``'ーl::::;A:::.:. ',
l / , ィ/,イ::.. ,∠、 ,':/ l::. l
l / ////::::::::::/ 、_`ヽ、 /;/ l::: l
△/彡fシ/,/::::::,ィ7でiト、ヽ /ノ-―-::..:...:::l …というところですな。
,. -ニ三△rナ,ィ'7:::::::/ヾ:::::ノ ' /,zニ.,.、 l::.:..:::,'
,ィ'‐ァ'"l>ム!ァl `' /:::/ ` ̄ _ノ'fイ:::ノ ゙ソ!:::::::/ そうそう、そういえば、
/,彳7//リオ`ー/::/ ノr' イ ``゙'ー'/ l::::::/ 昨日、毛利家の留守居役が
l/ /,',ィi/l/リ /:/,ィl'´ 、.ノ ///::::/ この度の出張の件で、羅紗を贈りに来ましたよ。
, ―-- レ'L/ _l/ ヾ ‐- 、、 ///:/
/ ヾ`'ーァ'´ ▽ 丶、 、_ ``' /,ノ'/:/ まあ、今回は断りましたが、
―''/ `丶、 ノ 丶、 _ ,. イ /:/ 耳も足も早い者がいるものですね。
| \ / ̄´ ,.l:/
| ,. -― '"´l | ト―┐ |v>
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(● 毛利家の留守居といえば、
| (__人__) 確か、福間とかいう者でしたかな?
. | ノ
| ∩ ノ ⊃ …長門守殿も
/ ./ _ノ なかなか良い家臣をお持ちですのう。
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
余談ではあるが、この時の出張に際し、前述の萩藩江戸御留守居役・福間彦右衛門は、
松平伊豆守に対し、羅紗五間を贈っている。
(尤も、伊豆守は受納しなかった) - 138 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:23:42.53 ID:eAXfjeQ0
さて、こうして宿場に着いた宗矩たち検分役一向は、早速検分を始めた。
/ ̄ ̄\
/ ⌒ .⌒. \
. | (●)(●). |
. | (__人__). │ ここが初日の宿になる宿場か…。
| `⌒´ |
. | | で、おぬしがこの地の案内役となるのじゃな?
. ヽ / 細かい調査は家来達に任せるでの、よろしく頼むぞ。
.ヽ/;:| /、 ノ:;|
/ {;:;::乂_,,ッ、、_/.:;:;}
/ ゞ彡彡ニミミッ;;/
( _б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:゙ヾミ、
ゞ ''"/ : :.,;"´゙,;.:.:.ヾゝ
∥ ゙i .:ト'',.´;, ',;:.:"〈
ヾ :: 〈● :゙;, ,;"::;●夂
八 `ヾ,|`: : : ;, ,;:.::::`";l 乂
/ /,!;;;ゝ,リ|; : : :; ;::.:.:;::i)! : .彡
,/ヽ//: :,ヾ〉,;.;、:'':::.:.;::;!:::| : . |
// : : //イ::,.:..; :.{、; ゙;:゙;;.:"';}:::!、_!
/: / : : //'゙::;'.:.::; :,::`i.;゙:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =、/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ソ::::::::.:,:.}!
__ lヽ/レ'/!イイィ__
>. ` ´ <
イ゙ ,v'`^`ヘハ.ハヘ'`^"ヘィ, ゝ
(ヽ i ト!く\ v /ス' i
` | {u \\ // j |
⊂. r'ニ|.| r==`゙ "==、 |にヽ は、はいっ!
. {.に|l `ー-゚/. ゚-‐ ' !|-j } では、皆様をご案内致します!
⊂. ヽニl! '//, {. u } , v l|ニ '
, | , -‐-`ニニニ゙-‐- 、.| (幕府からの御検分役…。
(.ノ l. { ` ー-‐-ー-‐ー '" }│ 手落ちのないようにしないと…!)
_,,. -‐''ハ.ヽ'.二ニニTニニ二ン.;ハ''‐- 、.._
´: : : : : :_」l :ヽ. , , ,ー‐, , , ノ:,,|L_: : : : ;,.:`
:-‐'': ¨´ :l|: : : `l''ー----- ‐'7:,; : :l| : `¨: :‐-
: : ;, : : : :|l : : : : ト、 ,イ :' : : :l| : ;;': : : :
: : : : : : :|l: ;..へ: :ト`ニニニ:´イ :,.ヘ : l|: : : : : :
: : : : :'' :|レ/ : \| l/: '^: \l| : : : ;,:
宿場の案内役- 139 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:25:11.13 ID:eAXfjeQ0
あーで、こーで…>
それは、かくかくしかじか…>
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●
| (__人__) …概ね問題はなさそうじゃな。
. | ノ 細かい話は江戸に持ち帰ってからで事足りそうじゃの…。
| ∩ ノ ⊃
/ ./ _ノ 『但馬守様!』
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| |
. \/ ___ /
この時、直接的な調査は、宗矩たちではなく、
同行する役人達や、各検分役の家来などが行なったと思われる。- 140 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:26:30.66 ID:eAXfjeQ0
/,, ̄ ̄ ̄,\ 但馬守様…!
/ ,, '' ヽ その、我が主が御検分役の方々に、
l,.. -─fニぅー‐- 、 } 改めて御挨拶をしたいと…!
ノ‐''_,.二二二二.._‐ゞ、
とz7,へ リ v {// lVzう r-⊆_ヽ、
r〈{{ 。, '。 _ノ/ヘ ⊂ニ''_ヾ; ヽ
{ f:〉`ニ{ vij }ニ-'ヾリ ⊂ニ_'ヾ; !|
,γ) `〈r',ニ=`==´=ニ、ヽ〉、 ヽ i !|_
,.ィ゙/゙/ r') ヽ{二二ニ二二ノ./: :|二二二ニ7{.__ノ: :〉、
. /゙「.「 レ'゙/ , ベー‐''ニ`ー',.イ : : |: : : : : : : :ハ:_:_;ノ : :
〈" ゛ ゛ ゙〈 ,/: /:l\'_'_'_',/./ ,へ:|: : ; : : : : !: :| : : : : :
. ヾ.ヽヽ. ノ、 ,ハ/: : :l/:L_:\__」:o:> : : : ' : : : : |: : l : : ; :
ゝ-‐' : ハ /: : :ヽ: ; : : : : : :  ̄ヽ!:,イ : : : : : : : : ; :i: : :l : : :
〉ー '´: ; l. /:\: : :ヽ: : : : : : : : : : |' :i : : : : : : : : : : ヽ: :ヽ:
. ! : : : : : : l/:\: : : : ; \r--ー‐┐:.|: :i : : に.o二イ: : : : \:
l : : ; : : : :l : : : : : : ' :/ト、:o_;.イ : |: :i : : :l : : : : :| : : : : ::::
l : : : : : : :!: : : : : / l : : ; : j : :l: :i: : : :L:_:_:_:ノ: : : : : ::
!: : : ; : : : : : :/ ヾー '´: ; : !: i: : : : :_; : -‐ ; : : : :
ヽ: : ' : : : / ド`ニ:ニ:¨にi二´ : : : : : : : : ,:ィ
`ー-‐ '´ l: : : : : : :l :i: : : : : : : :_; イ:!;レ'
,に工T''i十+-r‐i'´「:_L└´: :
宿場のある藩の家臣
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、.\
| (●)(●) .|
! (__人__) | ふむ…わかった。
, っ `⌒´ | では参ろう。
/ ミ) /
./ ノゝ /
i レ'´ ヽ
| |/| | |- 141 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:27:49.92 ID:eAXfjeQ0
- そして、公儀の検分役、ということで、宿場の主だった者たちは当然として、
場合によっては、道中にある藩の藩主達も検分役一行を出迎えることになる。
∠ `\´ \
/ キ ヽ
/ fヾィ1 i
i |"'''"| |
. | ,ィ | | | |
. | /」 ノ_. ゝ.!l |
. | /ナ‐-、 _] [ __ 、-‐ヘ .|
. | | ./ ===- -=== ゝ | 改めて、御検分役の皆様を歓待するために、
i⌒| | `,. , _○_ | | _○_ , .,´ | |⌒i うちのヨメさんが作ったカレーなんだが・・・・・・
. | F.|.| | | |.|つ.|
| じ|| l .| |. l ||ヲ | どうかな・・・・・・?
ゝ-|| ゝ- (_.|__|._) -.'´ ||-i´
| l 、=============ヲ .l .|
レ | ゞ二二二i二二二フ | |
| /!| ___ !|\ .|
__/ | L.___三三____亅| \__
__ 、 -‐ '' " 〃 | | ヾ " '' ‐- 、 _
'' " 〃 , 、 --―――――――――-- 、 ヾ "
\ ,,、- ' ´ ` '‐ヾ /
\、-'´ ,、-' "´`´^´゛´`';';';';';';';';';';';';';.,.,.,.,. `'-、 /
へ\ ,.、'´ ´ ´` ';';';';';';>';';';';'C;';';';';',.,. /へ
< ノ i 〆 ゛ ゛ ';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'; i ( ノ
ゝ 二 ノ f ´` 、 " 、 ';';';';';';';';コ;';';';';';';';へ';'; ゝ二 /
{ f ゛ 、 ´` ゛ ';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'; }
道中の藩の藩主
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| (●)(●) |
. | u.(__人__) .| いやいやちょっと待て
r、 | ` ⌒´ .|
,.く\\r、 ヽ ノ (カレー?カレーってなんだ?)
\\\ヽ} ヽ /
rヽ ` ヽ / ァ'´ヽ
└'`{ . \.| / i
ヽ、._ ヽ、_,r' .|
`ヽ、 /' |
`'ー'´ - 142 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:29:54.30 ID:eAXfjeQ0
- 、‐- 、r'" ̄ Z..__
< ̄ ′ <
. ∠,´ f'''゙l. l. 、 ヾ
. /, ,.イノ ヽNム | まあ、それはともかく、
'7イ;;≧、 ≦三ヘ :| 上様の覚えめでたい伊豆守殿に
. | ー゚/ ゙ ゚-‐ ゙ |.|^i│ 惣目付のご両方が参られるとは…。
ト (. -ヽ ‐':|レ' l
. lヾ三三三ヲ∧.、 ヽ この度のご上洛、上様の御為にも
. l ー一 / 〉t‐-ゝ、.._ なんとしても成功させなければなりませんね!
,.. -‐'''二ォ───' / | ̄`'''ー
/|''" ̄ / \、 _,/ |
| ./ ,.へ∨7∠\. |
. | ,'/ く∨ / ヽ |
/// /:::::::::} r.rー.、\ヽ
/// // /::;/llハ:::|:ヾ:::::l ヾ|
/ // / / / /:/ ヾ :リ i i \
 ̄/// //:::::/、 /:/ | :l | i }
//// /:::::/__ ヽ // _ l:::::| | | /
l// //:::::/T;;;;ラヾ// /二__|:::::| l // いや、まったくですね。
| l//:::/ `=- / /エ;;;,)_,|::::|ヽ /
l/ /:::/ /  ̄ |:::::|l /
▽ |:::ハ / }:::// |
,):ハ|ヽ `- __, /////l |
▽リリ| \ 二" /リ:/|▽ ▽
/{ 〈| ヽ- "/:| ヽ▽
/ ̄ ̄\
_ノ ヽ、 \
(○)(○ ) |
. (__人__) u .| (…あれ?今のはなんだったんだ?
. ヽ`⌒ ´ | 伊豆殿も普通にスルーしてるし…幻術?)
{ /
lヽ、 ,ィ'.) ./
j .}ン// ヽ
ノ '"´  ̄〉 |
. { 勹.. |
ヽ 、__,,ノ . | - 143 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:31:17.58 ID:eAXfjeQ0
- 、‐- 、r'" ̄ Z..__
< ̄ ′ <
. ∠,´ f'''゙l. l. 、 ヾ
. /, ,.イノ ヽNム |
'7イ;;≧、 ≦三ヘ :| …………。
. | ー゚/ ゙ ゚-‐ ゙ |.|^i│
ト (. -ヽ ‐':|レ' l
. lヾ三三三ヲ∧.、 ヽ
. l ー一 / 〉t‐-ゝ、.._
,.. -‐'''二ォ───' / | ̄`'''ー
/|''" ̄ / \、 _,/ |
| ./ ,.へ∨7∠\. |
. | ,'/ く∨ / ヽ |
__
/ノ ヽ\
/.(○)(○)\
|. u. (__人__) | (いや…気のせい…うん、気のせいだ、気のせい!)
. | |
| |
. ヽ ノ
ヽ /
/ ヽ
| |
| . | - 144 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:33:33.52 ID:eAXfjeQ0
- ∠ `\´ \
/ キ ヽ
/ fヾィ1 i
i |"'''"| |
. | ,ィ | | | |
. | /」 ノ_. ゝ.!l |
. | /ナ‐-、 _] [ __ 、-‐ヘ .|
. | | ./ ===- -=== ゝ | ささ、まずは御一献…。
i⌒| | `,. , _○_ | | _○_ , .,´ | |⌒i
. | F.|.| | | |.|つ.| (宿場の検分というが…
| じ|| l .| |. l ||ヲ.| おそらく、それだけではないはずっ…!
ゝ-|| ゝ- (_.|__|._) -.'´ ||-i´ 皆には意趣を含ませてはいるが、
| l 、=============ヲ .l .| .まずは惣目付に隙を見せないようにっ…!)
レ | ゞ二二二i二二二フ | |
|/!| ___ !|\ .|
__/ | L.___三三____亅| \__
_ 、 -‐ '' " 〃 | | ヾ " '' ‐- 、 __
_ 〃 | | ヾ " ''
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) いやいや、
. | (__人__) 昨今の上様の御意向を重んじ、
| ` ⌒´ノ そのような歓待は失礼ながら遠慮したく…。
. | }
. ヽ } (…まあ、今の幻を横に置いておくとすれば、
ヽ ノ mm この挨拶ってのは、こちらの引き留めだろ。
/  ̄ ̄ ̄ つノ .常識的に考えて…)
| | ̄ ̄ ̄ - 145 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:35:07.95 ID:eAXfjeQ0
- / ヽ
. / .!
|‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐i
∠二二二二二二二二二ヽ
|::::|.| | |NヽNヽ/ WNゝ
. |::::i'⌒| | モテ‐‐ <テ‐|
. |::::|に| |. --‐ .\.| このくらいでも、御遠慮なさるのですか。
. |::::ゝ.」」 ゝ__ r, __ ヽ お気の使いすぎでは…?
. /::::::::/H ヽ========「´
/::::::::/ i.i. \‐‐‐‐y‐‐/| (とりあえず飲ませてしまえば…っ!)
7:::::/\ .i.i.  ̄ ̄ ̄ .|
. 7::/\ .\ i.i  ̄ !
. // \ ヽ, ̄7  ̄ ̄
. /-‐‐- .., \ ヽ/
/. ヽ,. \ \
. / 'i \ |
/ .| ヽ|
__
/ ~\
/ ノ (●)\ まあ、このようなお役目ですからの。
. | (./) ⌒)\ .実際、国廻衆(公儀巡見使)も遠慮しておったそうですし、
. | (__ノ ̄ \ 我等も受けるわけにもいかぬのですよ。
\ |
\ / (各地の巡検は国廻衆の仕事だから、
. \ ⊂ヽ∩ 今回は本当に宿場の検分だけなんだがなあ…。
/´ (,_ \. …やはり惣目付二人じゃ警戒もされるか)
/ \. \
./ / |. \ソ
( y' .| - 146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 21:35:50.64 ID:tF3wYpg0
- 還暦過ぎた老人と言う事を除けば、ムネリンは最適だよな。
- 147 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:36:48.15 ID:eAXfjeQ0
- 、‐- 、r'" ̄ Z..__
< ̄ ′ <
. ∠,´ f'''゙l. l. 、 ヾ
. /, ,.イノ ヽNム |
'7イ;;≧、 ≦三ヘ :| そうですか。
. | ー゚/ ゙ ゚-‐ ゙ |.|^i│ では、せめてこの地の特産の品を…。
ト (. -ヽ ‐':|レ' l
. lヾ三三三ヲ∧.、 ヽ
. l ー一 / 〉t‐-ゝ、.._
,.. -‐'''二ォ───' / | ̄`'''ー
/|''" ̄ / \、 _,/ |
| ./ ,.へ∨7∠\. |
. | ,'/ く∨ / ヽ |
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( -)(-) だから受け取れねえっての。
. | (__人__) 面倒くせえな。人の話聞けよ。
| ` ⌒´ノ
. | } (いやいや、それも難しいところでして…)
. ヽ }
ヽ ノ ビシッ
/ く__,-ュ__ て
| ___ 三) (
| |  ̄ ´
歓待しようとする相手先に対し、
検分役一行の対応は、概ねこのようなところであったと思われる。
ともあれ、このようにして宗矩たち検分役一向は、
京を目指して検分の旅を続けるのであった。 - 148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:37:21.59 ID:3aJhsAko
- 本音と建前が入れ替わってますよムネリンww
- 149 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:38:35.41 ID:eAXfjeQ0
- .... -=ミ:、_
/ Y `ヽ、
, ' , ^~^` ^ヽ
/ / 'v=o',
…こいつら、何やってんだ? | /ー=~ xv~=‐} i
{ { {,ィ斤Y 行㍉;! l !
!∨代vツ`゙汀弋vツ:! l !|
| 个ー--‐ ' `ー-‐个i l|
:| ト、 u,||l|
:|l 小 ≧ァr-ニ)‐≦ リ 川.
|川 j>{└--‐'' }'く./ 小
|レ'´く ヽ:、__:_: '/ ,ノ\|
/^丶 ヽ、ヽ: : :/'く ハ
...:.:.:.:.:.: ̄:.:.:.:.:...
/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.、:.:.:\
.:':.:.:.:':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.\:.:.ヽ
/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:、:ヽ:.:.:.:.:.:.ヽ:.ハ
.':.:.: ':.:.:.:.:.:.:.':.:.:,:':. ト、:.:、:.: i:.:.:i:.:.:i
!:.:.:.l_:.:.:.イ:.:./ィ:./ ヽ:.i:.:.l:.:. l:.:.:l まあ、一言で言えば「茶番」だね。
.:l:i:´l:.:/`メ:, ' /:´ ̄ メ、:l:.i: l:.:.:l
.': ll 小ィfラト、 ィfハオト、:l:ハリ:.:.:.! 実際にそうだったかどうかは分からないけど、
./:/:.!:ヽハ 乂:ノ Y::ノ´リ' ノ:i:.:.:.! 宗矩たちの立場を考えると、
/:.':,ィ:i:.:.:.ハ , /ー´:.:.l:ハ:.l .こういうことがあったんじゃないか、という話さ。
. {:ハ:l .lハ:.、:、 ヽ ー一 イ:.:ノ:.: 人 l:.!
ヽ ` `ー`ー>. _ <ムイハ从 ノ'
‐、/| ノ' }
. /: : : //´l /: : :ゝ. __
. /: : : : ://_ ` /: : : _ --、ヽ
/ /: : : 〃- 、ヽ:´: : :, ´ ヾ!
. / /: : : 〃 /: : : : :/.i }:i
/ /: : : :/ /: : : : : : :'j ' .':.ヽ - 150 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:43:06.96 ID:eAXfjeQ0
- ,r─'三:/ `ゝ、:::::| ',
あー、つまり、 / f⌒i⌒! `丶、`,
..... / l0:::::::::l / 〉 \ ヽ、 \
「年寄と惣目付二人が自領地に来たから、 . ! l:::::::::// / / ヽ \ \
.宿の検査のついでにマズいもん見られたら困るし | |::::::// ∧ / 、 ゙, ヽ ヽ
.接待ついでに監視しようとした」 ... | ∧// / ノ゙l ハ ! } i
..... | l { じ、 / | ./- /、_ ヽ | l /
「でも、宗矩たちは、相手がそう考えてる事は . .| | ト,r-、j | / j/ - `ト| ノl / /
わかってるし、元々そのつもりもないけど、 ..... | l { { ヽ 弋¬t、r::チ,、| /ノィ / /
相手の面子もあるから、接待に付き合ってる」 . | ! ト、ヾヘ ` `ー‐' j/ ´ノ ,.イ__, イ
..... | | |`ー、 ´ ̄ }´:.:| |
ってことか? . | | | \ /ヽ、_ , イ:.:.:.:l |
| l | r‐_' ´|、` - `.ー‐_'´、.-<l:.:.l:.:.:.:.l |
| l | 〉〔 ノ、;;;`;ー‐‐";;;| \|:.:.:.l:.:.l:.:.:.:.l |
_,,.. -ー― -ー―- 、- 、
,.: ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙':::`ヽ、
, ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::、::::::::::::::::::::::::゙i、
/:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l ゙、:::::i:::::::::::::::::::::::::::゙,
,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i ゙、::::i:::::::l:::::::::::::::::::i
!:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::, ̄`¨゙、::i::::::!::::::::::::::::::゙、 まあ、そういうこと。
イ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,' l:' ゙、:i,::::i:::::::::::::::::::::ヽ .実際、自領での統治が上手くいってなければ、
,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,' l:::::,' l! ,,ィttーァ、-:.:l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:.゙、 それを理由に改易される事だって
/ .l:.:.l:.:l:ヽli.:;ィftt-、' ' 弋'o;;ノ l:.l:.l -、゙,..:..:.l:.:.ト:.゙、 十分あり得るわけだからね。
' l:.、!:.l:.:.:l.iヾ;or';ナ ~´ .i::.:il _iノ.,':i:::l::li:::l `ヾ、
l、,'、:li::::l, `¨´ ' ,'::::l, - '::イ::.l゙:l.l:.l 年寄や惣目付が直々に来ているタイミングで、
l:.、:!゙、:l 、´ ̄i l:.:.:l::l::,i::/ l:,' j! ',i 変なものに目を付けられちゃたまったもんじゃない、
l:.:l、:、:.:l` 、,'^、. ` ー' /l::::::l:.i/l,' i' というのが道中の大名達の本音だろうさ。
. l::l ゙、ヽ:.,-'-t, lー,- - '゙l´ ,':::::!l:_,,..-ー-、.
l:!. , ',_ーt ト'゙./,,-tー-' jl::::,'、l:::::::::::::::l 推測だけど、
.i' .l ._/l ,l.ノ. ,'::::::/、,,、_,,,_ l::,'::::`::::::;;;;;;;:l. この時、実際に宿の検分に当たっていた
iト、゙-'´_,,-'゙l:ィ/,XXXXXl'l::,'-:::::;;;;;;;;:,' 役人達を相手にしていた者達にも、
_ ,,,... -―ー゙¨´ ̄ ̄l~l`゙ー--ー''゙:::i::::::::;;;;;;;;;;,' 事前に指示が行っていたと思うよ。
¨ l. l:;;;;;:::::::::;;;;;;;;;,':::::::;;;;;;;;;:,'. - 151 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:45:58.78 ID:eAXfjeQ0
- / `´  ̄ `ヽ
/ ヽ>― 、
, ′ ,イ ヽ| 〉
/ /,,. --/、! | ヽ ー|. |
まあ、大名の側からすれば、 ..... / / , / ! !、⌒ヽ、V| !
江戸でも散々に監察されてたわけだし、 . / /! ,イ ,.',rヘ V | W、 |j| !
そんなのが自領にきたら、確かに警戒はするか。 i. / .l/〈 j〈.|:.:rj、 V,i,ィf⌒ヽ. |j| !
. l/ i lN〉 ゞ:ソ`}={´ ト:.:ィrソゝ|. |
…で、実際のところは ...... | | ゞ_--- '; ヽ `¨´/イ|.| i |
どうだったんだ? ..... / ハj>--=ュ_ >r'| !l | l |
,{ .|`Y/r'⌒ヽ',.Y |、 i !| | ! !
/ ヽヽ{ { !(⌒) ノノ ,j' Y`ヽil l |
/ :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ さあ、どうだろうね?
. / :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
. .' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!: ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i ただ、この同じ年(寛永十年)の二月に、
. ,'.:.:.:.:.:.:.:. i:.: : i.:.:. |i.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.': ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i 譜代大名格六人を正使とした「公儀巡見使」が
|.:.:.:.:i:.:.:.:.:|.:.:.:.|:.__:||:.:|!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/____Ⅵ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :| 日本全国に派遣されているんだ。
|.:.:.:.:|.:.:.:. |  ̄|∨.|Ⅵ∨.:.:.:.:.:.:.:.: /´ Ⅵ ̄:.:. i:.|.:.:.:.:.: : :|
|.:.:.:.:|.:.:.:.:ヘ;.:. |: Ⅵ Ⅵ∨:.:.:.:.:.:.:/ Ⅵ:.:.:.:.:|.l.:.:.:.:.:.:.:.:| こちらは、名目は各藩の国境や領内の道、
. !:.: : |:.:.:.:.:.:ヘ_,iィチ云ミ、∨.: : :,:′,.ィチ云ミ刈_:.:.:.j:i..:.:.:.:.:.:.:.j 及び、居城や古城の見分となっているんだけど、
. ',.:.:.:.∨:.: i.:.:|Ⅵ{::廴リ::! V/ {::廴リ::}j/.:.: /リ:.:.:.:.:.:.:.:.i 実際は、「各藩の実態の監察」が真の目的で
. i.:.:.:.:.∨.:|:.:.iハ代:z少j し乞::リ リ.:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! .諸大名たちは随分と警戒していたようだよ。
. i.:.:.:.:.: ∨V:ヘ `ー‐'′ `ー‐'"/!.:/;イ:.:.:.:.:.:.:.:.: i:!
. i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト:ヘ 〈 /.:j/:./i:.:.:.:.:.:.:.:.: 从 「質問された時にどう答えるか領民に伝える」
j从.:.:.:.:.!:|: l:::: ヘ、 、____, /.:.:.:.:/:::!.:.:.:.:.:.:.!.: ハ:ヘ 「使者は接待攻めする」なんて手は
/ハ.:.:.:.:.:i:|:. i:::::::::::ヽ、 ー ,イi:.:.:.:/:::::i:.:.:.:.:.:/:.:.:! `\ 大名側も実際にやっていたみたいだしね。
. / ′リV:.:.:i:ト:.l:::::::::::::::::> イ`<!:.:.イ::::::从:/:/:|:.:/!
\リi.、!::::;ィ ´ j: > < :| !:./ヾ(jj:.:./イ |/ ただ、時期的にほぼ同時期だから、
\i.:.:'!i;) ,|/ (jj:./`:.:.:.:'..、 おそらく、それらの監察は巡検使が担って、
. ,..、.:.:':.:.:`:.:.:.!i;) ` ー 、 ,. -― ´ (jj:′:.:.:.:.:.:.:`ヽ. 宗矩たちは、本当に宿の検分が目的だったと
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!i;) (jj:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヘ 考えていいと思うね。 - 152 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:47:22.15 ID:eAXfjeQ0
- そして…。
/ ̄ ̄\
/ \ \
.(●)(● ) |
(__人__) | ようやく水口まで着いたか。
.(`⌒´ | 京も目の前じゃの。
{ |
{ /
\ /
//;:| \.ノ:;|
/ {;:;::乂_,,ッ、、_/.:;:;}
/ ゞ彡彡ニミミッ;;/
( _б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:゙ヾミ、
ゞ ''"/ : :.,;"´゙,;.:.:.ヾゝ
∥ ゙i .:ト'',.´;, ',;:.:"〈
ヾ :: 〈● :゙;, ,;"::;●夂
八 `ヾ,|`: : : ;, ,;:.::::`";l 乂
/ /,!;;;ゝ,リ|; : : :; ;::.:.:;::i)! : .彡
,/ヽ//: :,ヾ〉,;.;、:'':::.:.;::;!:::| : . |
// : : //イ::,.:..; :.{、; ゙;:゙;;.:"';}:::!、_!
/: / : : //'゙::;'.:.::; :,::`i.;゙:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =、/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ソ::::::::.:,:.}!
"丹後 ゛! / ;`'__,ノ ゙̄';''"
..、 〈,,..ゞ゙l __, -'",,,.. / 美濃
,,..、_ , ;.....若狭. / ,./~~/ l
、  ̄ ̄ | / ! ! _
! 丹波 / .! / ,/ .| .,,.._ /
.; /. l | .../ ! | 尾張
\ ,. -,、 ノ 山 ! !,ミ゛ 近江 .〉 .,ゝ
/ `t,,、 / 城 l. ! ●━【水口(現在地)】
! 摂津 ゙.l ┏.■ ;_/~` ̄ ./ |.l
! ___ ノ ! 京 } .伊 ヽ | ヽノ
!- ! |` ̄ ̄★| 賀 | 伊勢' ! く---
/ ノ和! 河| 柳生┛! │ ` ;'--、,
/泉 | 内| ` .,./ | 志 ,!
..i ヽ-── .ヽ 大和 !.,,.....,,,. _/,摩 /
【近隣地図】 - 153 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:48:46.20 ID:eAXfjeQ0
- / ,r l i! ハ ヾ;;;;;;;;;;;l ヾ;;;i!;;l
/ / l l! 川 _,lriナ卅''ア ゙i;;ll;;l
/ / l l!'゙´ ト;;;;_ェ土リ、l;;ll;;l
/ l リ ハイ:::::}゙ン ヾjリ
イ l l /,! / l;;`Tヲ´ /,ヘ ふむ…。
リ l l! ,! l / l;;;;;;;;l ,リ′\ そういえば、ここには
j ィi ノ/ ,イ // |;;;;;;;l f' ,> 城を築くという事になっておりますな。
ll / ,! /,f ハ// |;;;;;;;! l イ´
リ〃!/イl /゙Y/i! |;;;;;l! _,,._,〉
!/i/〃ll / 〃 !;;;ノ ー ''´ ,,j
レリ//ハLイ`i ! l;;/ |
川'ノ ▽ fil! `丶!;ト;;-;ァ::,,_,ノ
▽‐- i、 _▽ l;! ,ィイj
/ 7ヽ、、 jLf/ ▽
/ ̄ ̄\
/ ヽ、_ \
. ( (● ) |
. (人__) | 城…ですか。
r-ヽ | まあ、水口は直轄地ですから、
(三) | | 差し障りはないにせよ、来年までに完成となると、
> ノ / .これまた時間はあまりありませんのう…。
/ / ヽ /
/ / へ> < どなたが作事奉行を勤めるので?
|___ヽ \/ )
|\ /| エヘン!エヘン!>
| \_/ | - 154 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:49:46.62 ID:eAXfjeQ0
- υ
/⌒丶 ⌒` ヽ
(_/(_/し\ノヽゝノ
|^ ⌒ |∴∵:|
|. . |∵∴:| あー、それはぼくです。
c ∂∵:|
(_ ヽ∵/
ヽ__ /
! !
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ●)(●) (また唐突に出てきたな)
| (__人__)
| ` ⌒´ノ …失礼ながら、どなたで?
| } \
/ヽ } \
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_) - 161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:53:21.27 ID:gBGwY.ko
- コボたんwwwwwwww
- 155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 21:50:39.44 ID:aeMbgic0
- 遠州wwwwwwwwwwww
- 156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:50:47.66 ID:vuadFV.o
- コボたんまんまだったかww
- 157 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:51:20.09 ID:eAXfjeQ0
- ∨
/ ̄ ̄丶 ̄ ̄ヽ
(/ヽノヽ丿\ノヽ/
!^ ⌒ |∴: |
と・ ・ |∴: | ぼくは小掘遠州です。
(_,へ_ 9∴ノ 愛を込めて、”コボちゃん”と呼んでください。
ゝ、_ __ソ
,⊂○⊃_
/ /'/ヽ`ヽ \
/ ∨ ∨ \
| ∧ |
| ( | > /
ヽ__| |____/__/|
d__//_|_|_||_b ヽ
//__|_|_|_ヽ |
/ |___|__人__|___| ヽ
/ | | | | ヽ
< | | | | \
小堀遠江守政一
(こぼり とおとうみのかみ まさかず)
(⊃ ̄ ̄\
(⊃ _ノ \
(⊃ ( ○)(○)
| (__人__)
| ` ⌒´ノ
| } \
/ヽ } \
/ ヽ、____ノ )
/ . | _/
| / ̄ ̄(_)
\ \ /| JJJ (
\ / /⊂_) - 158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:51:51.08 ID:tXxUcpko
- 愛を込めてww
- 159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 21:51:55.96 ID:aeMbgic0
- 40歳越えてるだろwwwwwwww >>遠州
- 160 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:52:50.77 ID:eAXfjeQ0
- __
/ノ ヽ\
/.(○)(○)\
|. u. (__人__) | (…おかしい…!
. | | 遠州殿と言えば…もう少し…こう…)
| |
. ヽ ノ
ヽ /
/ ヽ
| |
| . |
__,,,,,、 ,、
,,:r''"⌒´ ,>';;ヽ_.rt_
,r'´ ,r ,ィ /;;;;;;;;;;;Y;;;l'"^ヽ
/ /,r",r'";;;;;;;;.rmィ;;/;;;;;;;;;゙i,
ノィ' / //イ/^'フ;;/ /ノ^'i;Nト;;i!
'// ノ,/zァ' /ィ' ‐-ァ'゙、、 ,リ′ l! i ''!
rレイ //〃/;;;;;,Z,,,.、、`ソ ,,..,、lハml
△7jィ'ァrイシ7;;;/ 、{;・;;ソヾ/ ,f二、l;;;;;;;l いや、高名な遠州殿が
ツイ7l Y /;;/ `゙`"ン ,!'7;・゚;ト!;;;;;リ 奉行を務められるのなら、
l>'ソ/,ヘ,_ ,/;/ (^ヽ、、 l!´``''ソ;;;;/ こちらも安心というものですよ。
7N/ y;/ ``''ヾ:ヽ._j ,/l;;;/
,..、/^tフ /ヘ ヾ二ニ''‐-、ヾ::ヽ, / '^,f^´゙) しかしコボちゃんとは…プフゥッ
ヽ `△'′tヽヾ三ミヾ::`':ゝ`i ''二ニ`'"
ヽ ^ヽ ヾ:::ヽ`''ヾ::ヽ::::::::::::i, `''″ - 164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 21:56:19.41 ID:gBGwY.ko
- へうげのカマ言葉坊やとどっちがマシだろうかww
- 162 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:54:12.14 ID:eAXfjeQ0
- . {}
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. 、_____,、.‐',,、_'___n,n__`_、,,`-、,_____、
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|:::::::::::::::::::::::::::::n::::::::::::::::::::::::::::::|,
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_、,,,,,f'''*;;;^r:'",r'"' へ:'`' 、`':、^;;;*、L,,,,,.、
゙、=┴'ァ゙'"r'"´.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:..`'-、`'=t┴=',゙
゙r:''",r'"..:.:.:.:.:.:lコ:lコ:lコ:lコ.:.:.:.:.:..`';;,、` ‐!、
ゞェェtエ゙┼┬i┬┬┬┬rハ┬┬┬┬i┬┼┬t'ェェブ
゙,~~i~~~~~~~~~~~~~~~~~{n}~~~~~~~~~~~~~~~~~i~~゙;┐
「;、.| .冂 冂 冂l:''"..へ`' .l,冂 冂 冂 .|.. .|Ti
ゝ,、,,,,、、!‐''"┬┬┬┬;、‐'":'"::: ヘ:::`:.、`‐、┬┬┬┬┬`ーf-、、ィ,
ソ;゙、ニ┴┴┴┴┴ァ'"r:'´。 ......::.. .:....... 。'‐、`'t┴┴┴┴┴=゙7
ヽゞz、:|;ヘ「]「],r'"r'´、z、r、、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. `': 、`'-.「]「] .|_,'、
Y;;ゝヾi彡〉''"r''";ヾ;ゞ::::ゞヾヽ]「バヘ,'z]「:]:.:.:.:.:.:...`''‐`、':-.、,|l l l.゙i
ソ ヽ;; i;;ゝソ ヽ;;ゝ彡ソ ヽ;;ゝゞヽi;ゞ::::ゞヾ;ヘ――――,rz、;ヘz、`''ー-、;;ソゞヘ
ヽ;;;;ゝヾiヽ;;;;ゝヾゝヾ;ゞ::::ゞヾ;iゝヾ;ゞ::::ゞヾヘソ;ミ^ゝヾ;ゞ:::ゞヾミヘtz彡ヾ;ゞ;ゞ
ヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ
ゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ソヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾソ;;;;ゝヾ
ヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ソゞヾ;;;ゝヽヾ ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞヾ;;;ゝヽヾソ;;;;ゝヾ;;ゝヾ ヽゞ
水口城(水口御茶屋)
υ
/⌒丶 ⌒` ヽ
(_/(_/し\ノヽゝノ
|^ ⌒ |∴∵:|
|. . |∵∴:| これも、ぼくの作品のひとつです。
c ∂∵:|
(_ ヽ∵/
ヽ__ /
! !
こうして、小掘遠州の手によって、翌年にはこの地に城が完成する。
これが水口城(水口御茶屋)であり、御茶屋といいつつも
本丸と二の丸によって構築され、本丸は堀と石垣に囲まれた上で
土塀・門・櫓まで備えた本格的な近世城郭であった。 - 163 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:55:24.57 ID:eAXfjeQ0
- また、この水口城の地には、甲賀五十三家のひとつ、美濃部氏の屋敷があったといい、
おそらく、その作事に際しても、甲賀の土豪たちが参加したものと思われる。
_,.. -―- 、_‐ュ_,. -‐- 、
,ィ',ニ -‐ '"三 ,ィ"~丶、 ̄,>にニ、
_/ _,,∠こ/:::::::::::::::::`Y::::l::::::::`丶
,ィ/ _,ィ"´//:::::::::::::::::::::::ミl::ィil:彡::::::::::\
,イノ// _,/ /::::::::::::::::::::::ノ`~^'i::i, ト、::::::::::::、、'、
// ,ノ// ,ィ':r'、::,.、::::::/ l:::lリl ヽ::::iトミ ヾ':,
/' ,ィ彡,/ /,':/ '" ノ:::/ l:::::::l ',:::ヽ jl!
l 彡才イ l l::li //ノ:::/ l:::::,' ',::::'、 f::l
三ミソ7リノ/,ィl l,l::::ll!:::リ:::/―‐- 、 l:::/, -―ヘ:::::ヘ,j:::l
ニ彳ツ //l ll:::::l::/::::l,. -‐- 、_ l//_ ,. - 、'、::::l!:::l
//|_>ノ/ィi /li::::l::::::::l'、 ● > / ,' '< ●,.>!::::|::::l ほう…貴様、但馬殿と縁があるのか。
_,'/,r△彡彳l /l li::::::::::::l ` "" ´ l, `""´ 〉::::::,' 面白い、ちょっと待っていろ。
//イ△∠lイ,li/ li l::::::::::::! '、 ハ:::::,'
/,イ!Tl▽、',メで! l '、::::::::l ,〉 /リ:::/ 「はっ」
/ li リ!l lト、>、__, l l:::::::l /l/!:/
jツ lN l'、llTリイ` 、!::::l 、____ ,,..ィ / /:/
/ l リヘトヾリlj l::::l、 丶、___/ / ,'::i
/ ',j Уl l:::l 丶、、 ‐-‐ / l::l
,! l ノ:ノ `:::..::┬-‐' _l::l__
/こ二二ソ ヾv7 ::::::::| 丶v/
/ `ヽ、ノ У ::::l、_ `ケ
,/ `丶、 ト、 ヽ、
'"´L、 `丶、、 ヽ|「ヽ.丶、
`ヽ、 `丶、 ',| '、:.:.\\
\ , ニヽ l| ヽ:.: \
\ / / ! | _,>、
\ / ノ '、 っ l \
ちなみに、この検分の際の縁で、伊豆守と甲賀忍者の間に繋がりができたという。 - 165 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:56:44.56 ID:eAXfjeQ0
- __
|┃ / \
|┃ / \, 、/ \
|┃ ガラッ | (●) (●) |
|┃ 三 | (__人__) | お待たせした、但馬でござる。
|┃ l `⌒´ u | 久しぶりですの…光太殿。
|┃ . l .|
|┃ 三 { ./
|┃ ヽ ノ、
|┃ / `ヽ.
|┃ 三 / \
_-===-、-ミヽ、\
_.二ニ=`⌒ミ::::::`ヾ\ヽヽ 、
_ニヲ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:Yiji
,rニィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ミ=、
/彡':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::``ヽ、
/;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、ヽ
r勿:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::`ミヽ
〃:::::::::::::::::::::ハ:::::::::ミ:::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::ハ お久しゅうござる。
//ィ:::::::::::::::::::;`_''::::::::::::、rx癶ソヽ,::::::::::::::::::::::::::ヽ 又右衛門殿…いや、但馬守様。
イハj::::::::::::::Nゞ'弋t、 ミヾ\ ̄´ Y!::::::::::::::::::::::i、\
|! /|::i!::::::::〈ミ、 冫\:ヾミ 川i::::::::::::::::::::ト\
|:::;:::::::::::ト、` ヘ ヽ\:\ ノ!::::::::|}:::::::ハ、
l;/|:::::::::::トミ _,、 `~^ //::ィ::::::::::::::':::ハ
//ノ:::::::::::::、 /^一'⌒ヽ /::ク!:::::::::::::::::::::ト、
/ノ/イ::::::::::::::ヽ '⌒ ヽ,、 ノ/,イi::::::::::::::::::::トミ、
〃ノ}:::::::::::::::::ゝ `';、}>' 〃/}::::::::::::::::::ハ `ヽ
ハ!:::::::::::::i{ ト 、 / ///〃:::::::::irリ
/ !n:::::ト、::i ヽヽ ̄ ̄ / /::::::::::ハ∧
/ { !::::トミ \丶ヽ / /〃:::イ:/ \
 ̄ X!::ト、 \____/ / /イノ/ノ ヽ
ヽい `マヌヌヌタ /´
YXY
多羅尾光太
(たらお みつもと)
多羅尾光太は、水口近隣の信楽を治める多羅尾家(俗に言う甲賀忍者)の前当主である。
寛永十年の時点では、既に息子の光好が跡を継いでいる。 - 171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:03:01.61 ID:asFWkMgo
- おお!筑摩小四郎!
- 166 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:58:12.04 ID:eAXfjeQ0
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ⌒)(⌒)
. | u (__人__) やめてくだされ。
| |r┬|} 餓鬼の頃の醜態まで知っておられる方に
| | | |} そのような呼ばれ方をされると、むず痒くなりますわい。
. ヽ `ニ}
ヽ ノ 又右衛門で結構ですよ。
/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒)、
__、、
、_,>´:::::::::: :ヽ=-_ l
、_ァ: : ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、_,ノzニ二__ そう言って貰えるとありがたい。
イ: : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≦ いや、そなたがこちらに来たと聞いて、
'7/ハヽzf!>-、::::::::::::::::::::::::::::::::::: .どうにも懐かしくなってな。
.川 トヽヽ ,ハ::::::::::::::::::::::::::::::::
.ヽ乂K _,.ュ 、ヽ、|イ!小::::::::::l/:.::::::::: …そなたが、まだ子供の頃、
小ー `, 'ヽリl:::::::/:.:.::::::::::::: 於万と共に転げ回っておった姿が
仆-‐¬、 //!:l::|:.:.::::::::::::::::::::::: 昨日の事のように思い返せる…。
川:l:::::::|V/:.:リ/:.::::::::::::::::::::::::::
个リ::::ノ7:.:./:/:.::::::::::::::::::::::::::.:.
,.イ:/:/:.:./:.:.:.:::::::::::::::::::::::::.:.:.:
/:./l:./:.:./:.:.:.::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.
. |:.:./:.:/:.:./:.:.:.:::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.- 167 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 21:59:50.60 ID:eAXfjeQ0
- / ̄ ̄\
/ \
|:::::: |
. |::::::::::: | そして…於万殿が、太閤に殺されたあの日(その5・続参照)から、
|:::::::::::::: | もう、40年近く経つのですな…。
. |:::::::::::::: }
. ヽ:::::::::::::: } わしはもう、このような年寄りになったのに、
ヽ:::::::::: ノ 思い出の中の於万殿は、若いままじゃ…。
/:::::::::::: く
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)
_-===-、-ミヽ、\
_.二ニ=`⌒ミ::::::`ヾ\ヽヽ 、
_ニヲ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:Yiji
,rニィ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ミ=、
/彡':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::``ヽ、
/;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、ヽ
r勿:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::`ミヽ
〃:::::::::::::::::::::ハ:::::::::ミ:::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::ハ …又右衛門坊…。
//ィ:::::::::::::::::::;`_''::::::::::::、rx癶ソヽ,::::::::::::::::::::::::::ヽ まだ、我が娘を…於万を覚えておってくれるのか…。
イハj::::::::::::::Nゞ'弋t、 ミヾ\ ̄´ Y!::::::::::::::::::::::i、\
|! /|::i!::::::::〈ミ、 冫\:ヾミ 川i::::::::::::::::::::ト\
|:::;:::::::::::ト、` ヘ ヽ\:\ ノ!::::::::|}:::::::ハ、
l;/|:::::::::::トミ _,、 `~^ //::ィ::::::::::::::':::ハ
//ノ:::::::::::::、 /^一'⌒ヽ /::ク!:::::::::::::::::::::ト、
/ノ/イ::::::::::::::ヽ '⌒ ヽ,、 ノ/,イi::::::::::::::::::::トミ、
〃ノ}:::::::::::::::::ゝ `';、}>' 〃/}::::::::::::::::::ハ `ヽ
ハ!:::::::::::::i{ ト 、 / ///〃:::::::::irリ
/ !n:::::ト、::i ヽヽ ̄ ̄ / /::::::::::ハ∧
/ { !::::トミ \丶ヽ / /〃:::イ:/ \
 ̄ X!::ト、 \____/ / /イノ/ノ ヽ
ヽい `マヌヌヌタ /´
YXY - 168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 22:00:38.52 ID:tF3wYpg0
- ああ宗矩の幼馴染の…
- 169 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:01:01.78 ID:eAXfjeQ0
- /  ̄ ̄\
/ ノ ヽ
|:::::: (● )
. |::::::::::: (__人)
|:::::::::::::: ⌒ノ …忘れるはずもござらぬ。
. |:::::::::::::: }
. ヽ:::::::::::::: }
ヽ:::::::::: ノ
/:::::::::::: く
|:::::::::::::: |
|:::::::::::::::| |
__、、
、_,>´:::::::::: :ヽ=-_ l
、_ァ: : ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、_,ノzニ二__
イ: : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≦ …ありがたい。
'7/ハヽzf!>-、::::::::::::::::::::::::::::::::::: あれも、浮かばれることだろう。
.川 トヽヽ ,ハ::::::::::::::::::::::::::::::::
.ヽ乂K _,.ュ 、ヽ、|イ!小::::::::::l/:.::::::::: そういえば、又右衛門殿は
小ー `, 'ヽリl:::::::/:.:.::::::::::::: 今は一人身なのか?
仆-‐¬、 //!:l::|:.:.:::::::::::::::::::::::
川:l:::::::|V/:.:リ/:.::::::::::::::::::::::::::
个リ::::ノ7:.:./:/:.::::::::::::::::::::::::::.:.
,.イ:/:/:.:./:.:.:.:::::::::::::::::::::::::.:.:.:
/:./l:./:.:./:.:.:.::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.
. |:.:./:.:/:.:./:.:.:.:::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:. - 170 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:02:45.28 ID:eAXfjeQ0
- / ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、.\
| (●)(●) .| なんだか行く先々で聞かれますのう…。
! (__人__) | わしも歳ですし、女人はなくとも気にならぬですよ。
, っ `⌒´ u. |
/ ミ) / (というか、光太殿ってわしより20歳近く年上(※)のはずなんじゃが…。
./ ノゝ / なんで昔と見た目変わってないの?)
i レ'´ ヽ
| |/| | |
_-===-、-ミヽ、\ ( ;;;;(
_.二ニ=`⌒ミ::::::`ヾ\ヽヽ 、 ) ;;;;)
);;;; ) _ニヲ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:Yiji /;;/ シュー
(;;;; ( ニィ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ミ=;,、
\;;゙i彡':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::``ヽ、 ( ;;;;(
,;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、ヽ ) ;;;;) シュー
r勿:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::`ミヽ /;;/
〃:::::::::::::::::::::ハ:::::::::ミ:::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ;, いやいや、
//ィ:::::::::::::::::::;`_''::::::::::::、rx癶ソヽ,::::::::::::::::::::::::::ヽ 身近に女人がおると、やはり若さが違いますぞ。
イハj::::::::::::::Nゞ'弋t、 ミヾ\ ̄´ Y!::::::::::::::::::::::i、\ 現にこの私も…<<プシュン…>>あ…まずい…
|! /|::i!::::::::〈ミ、 冫\:ヾミ u. 川i::::::::::::::::::::ト\
|:::;:::::::::::ト、` ヘ ヽ\:\ ノ!::::::::|}:::::::ハ、
l;/|:::::::::::トミ u. _,、 `~^ //::ィ::::::::::::::':::ハ
//ノ:::::::::::::、 /^一'⌒ヽ /::ク!:::::::::::::::::::::ト、
/ノ/イ::::::::::::::ヽ '⌒ ヽ,、 ノ/,イi::::::::::::::::::::トミ、
〃ノ}:::::::::::::::::ゝ `';、}>' 〃/}::::::::::::::::::ハ `ヽ
ハ!:::::::::::::i{ ト 、 / ///〃:::::::::irリ
/ !n:::::ト、::i ヽヽ ̄ ̄ / /::::::::::ハ∧
/ { !::::トミ \丶ヽ / /〃:::イ:/ \
 ̄ X!::ト、 \____/ / /イノ/ノ ヽ
ヽい `マヌヌヌタ /´
※ 多羅尾光太は天文二十一年(1552)生まれで、寛永十年(1633)当時で81歳。
元亀二年(1671)生まれの宗矩(62歳)とは19歳差。 - 173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:03:57.46 ID:gBGwY.ko
- えらい長生きだな。
- 172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:03:24.98 ID:wIXVKVMo
- 煙がwwwwww
- 174 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:04:07.50 ID:eAXfjeQ0
- ,、
rヘヘ¬- 、
/ V \ て
/ ', そ
! ヨ そ
〉 _ _ ミt‐-、 ぽんっ!
‐' Yy , ` \ `ヽ
/ rヘン ' Y´ \
/ / !〃 __/'フ ハ あ、いかん。
, ' い  ̄こヽ〈/ _,ィス ヽ 効果が切れおったか…。
ゝ、__ 〉!∠゚ノ! { 早いとこ帰らねば…。
ドi゙!t゚イ介 ヽこ__/ゝ
j\__/`ー'^ ´ミ 又右衛門殿、ではまたの。
ソ} r-'ニ='Y 〈リ よい女人がいたら、いっそ於万の導きと思うて
ノ| /「(´ 人_ノ! | しかと掴まえるんじゃぞ!
'1|| ´ i| j ふぇふぇふぇ…。
{ l i! l イ
∨!ハi iハリ
Yハ! i|j!
|::{ i| |,ハj
|:::Vl リ::::l
|:::::!|/::::::|
多羅尾光太(正体)
., ―――- 、
/ u' ヽ、 あ…ありのまま、今、起こった事を話すぜ!
.| ヽ_{ル{_ノ |
_.| {(○{liii{(○.))u| 『光太殿の体から煙が出たと思ったら
./´ { u(_人__) .| 次の瞬間にはじじいになっていた』
/' .{ `⌒´ |
,゙ / ) { u /ヾ、 な…何を言ってるのか、わからねーと思うが
|/_/. { /V:::::ヽ わしも何が起こったのかわからなかった…
// 二二二7__u'_/u'/:::::::/`ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
/'´r ー---ァ‐ T '"´ /::::/-‐ \ 妖術だとか幻術だとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ } もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ - 175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:04:27.78 ID:vuadFV.o
- 夜な夜な、女から若々しさを頂いておるのですなww
- 176 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:06:04.55 ID:eAXfjeQ0
さて、そんなこんなの出来事があったりしつつ、
ようやく宗矩たちは京に辿り着いた…。
ネ
,..ヒニゝ、
_,. -‐'"~ ,ォ、 ``''ー 、_
、-─'''"~__,,,..〟-‐''"个`';ー-, 、.,_``''ー-;:-
`ー=ニ二! |^'│ . | | | l゙ニフ ̄
,.__|,∩_|ェェ|,∩ェ|∩!ェェ!∩_|、、,ォ
;r、 {ニlニlヨ=!ー'''','二二ニ三王ー亠'=|;
,.,.r;:ゞ゙ヾ;,:ゞヾ`ゞ> _,,..〟-‐‐"ー''''' ̄ ̄_,,..〟-‐个ー-二二.,`_''ー------‐ャ
,,,.、ッゞヽ>;:;ゞ《ゞ;':;ヾ:ゞ;ヾ-;ソ ‐ニ;゙----──''''''''''"""~ _,,,,,,.....--|─┬--;--、、 ̄,``````´
ヾ;';:ゞ》:;、_ゞヾ;;/ヘFゞヾ;:'`  ̄ ̄|| ̄〒─i'''''"""| | | | | | | |. ̄|
〉ゞ;'ヾゞ、`)'~ヾ;;ゞ';;゙ゞ;ヾ;'ゝ iョェェ||ェョ;||ョェョ|ェョェ==|FEFEFE;|;王i;|;王;|王il|EF|EFヨ
,;z、,,r;、;v、ヾヾ;;'ゞ;ヾ;iiゞ<ノ;ゞヾ-'、、_ '==i‐_‐‐__‐_',,'ニニiニ二二二i!ニニニニニニニ=‐''
{;ゞ;;、ヾ;ゞ;'ヾ,.;;:,、 |r''ゞ-ヾ´;ゞゞ;《ヾi |「--i ─┬──i─┬─‐||─┼─|─┼-┤
_ _,,,_`;;='ー'ゞ'ヾゞノ (;;ゞヾ;ゞ';''/ゞヾ;;ヾ`、、 ||. | | | ! || |||||||| | .|
<;ヾ;{ヾ、;ゞゞ;'、ゞ;`ー/ゞ;ヾゞ、-;::='‐'>ゞ''ヾ_ ヾ'" iョョ;llョェョ'ェョェョェョェョェョェョェョェョェョェョ_||||||||_,」__|_,,.
〉ゞヾ;;ゞ;ヾーヾ;/''-ゞヽヾ| | `ヾゞ;'ゞ';ゞr;、ri、,,rl~ヽ|======================ll========i
ノ;';ゞ,ヽ;;》、ゞゞ'ー;;;;-ャ ヾ;;| |-=ゞ゙;ヾヾ、=''""二`"^"^ー──────────亠---------------'
'ヾゞ;;'ゞゞヾ;;''ゞ::ヾ、'ゞゝ;-/:/ ̄``';ー-、=-、 r-、 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二
コ/ ̄l``ー、_,.)'| |'二二゙__,| ;|-''ヽー'─''''''''' `''"二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─
`ー' ``ー'`'='、 |`ー─ー'| ;|─ 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二
─ _,,..、 .二 | .| ─ / / 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─
〈 ヽ、__,.l ヽ;‐-;、/ /,.r---;i二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─
二iゝ ,.,.;:;:,.,. ,..,.,./'"``'ーゝ i,.、`i 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二
/_,;;;-ーi─--──l''iー( ̄ ヽi-''´二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─
二`''''ー‐亠───‐'‐'`""~゙ ̄二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─
─ 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二 ─ 二- 177 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:07:20.56 ID:eAXfjeQ0
- __ ,. -;z_
__ヽ. `' `ヽ.
,> ` l 御検分役の皆さん…ようこそ!
∠- ,.ヘ、、 | 京は誰でもウェルカム。
. /イ./ ,4/ュ r_ニゝ、_ | 寺社でも遺跡でもお好きなものを
lイ/l .=。ァ f'。ラ |fr} | どうぞお気になさらず
l: ` ´|_、 ノ .|レ'ヽ .ご自由にお楽しみください。
ハ ヾニニフ.,イ_ゝ
_,,... -‐ '" ヽ. ー ./ l ー-,,,,,,...._
,ィ''"´:::::::::::::::| l.l :::: ヽイ_, .::´ :l.l |:::::::::::::::::`¨lヽ r'つ
. /:::|:::::::::::::::::::::::W \ ::::::::::: /lル:::::::::::::::::::::::|:::ヽ / ∟、-‐''つ
/:::::: |::::::::::::::::::::::::l. \ / .l::::::::::::::::::::::::|::::::ヽ ,.< )ヽヾニニ⊃
. /:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l /\ .l::::::::::::::::::::::::|::::::::::ヽ /\\ i lニ二⊇
/:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l/\_/\.!::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::ヽ /::::::::::::\.ゝ-─'ー-- '
:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l ハ /:::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::\ /::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::! ./ ヽ ./::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::/
ヽ::::::::::::::;イ:::::::::::::::::::::::::::V V::::::::::::::::::::::::::::ト、:::::::::::::/::::::::::::::::::::::/
:::::::::::::::/ |::::::::::::::::::::::::::::ヽ ./::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ::::::::::::::::::::::::::::/
::::::::::::/ | :::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ::::::::::::::::::/
_:/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \_:/
板倉周防守重宗
(いたくら すおうのかみ しげむね)
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| (●)(●) |
| (__人__) | いやいや遊びに来たわけじゃないから。
| `⌒´ .| もう連絡行ってると思うけど、来年、上様が上洛するから。
. | .| 京都所司代として、準備を手伝ってくだされ。
. ヽ /
ヽ ノ
r、 r、/ \
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
\>ヽ/ |` } | |
ヘ lノ `'ソ | .|
/´ / | |
\. ィ | |
| | | - 178 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:08:59.93 ID:eAXfjeQ0
- __.」|_ __─-..、 __
二||二 >ー:::`:::::::'´::;∠.._
.  ̄|| ̄ /:::::: ::::::::::: :::-<
=== イ:::::::::::::..... ::::;、 .:::::::\
==ぅ> |:::::::::::::;ィ;イ:/ \::::::::ヾ そりゃ勿論手伝うけどよ…。
〃 |:::::::::::ノクへ> <.ヘハ::N 七年前(寛永三年)にも来られたわけだし、
== !にリ大。_ラ' 〈。_ラハ! それに則って同じ対応すればいいんだ。
___,ィ 八_jノ , ,、 r_ `く/
 ̄ ̄ /::::::::ト.人_ー─‐ァ7′ これは必勝法のある勝負みたいなもんだ。
O ,∠:r‐:ヘ::::|`Y⌒¨二´/:\ 慌てる事なんかねえ。
o / ...:{:::::: ヽ:ヽ \ ,.イ::::::::::ヽ .気楽にいこう…!
o / ....::::::\::::::ト:ミ\./「:|::|::::::::::::::}
/'´ ̄:\:::::::::::::\| l l l |/|/:::|::::::::::::::ヽ
:l::::.. ..::::::ヽ:::::::::::::::|/////|....::|::::: ..::::::::\
|:::::::::::::::::::::|::::::::...../'/////|::::::ト、 ..::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::{:::::::::::::::::::::::::::::ヽ 、 `丶丶、ミ丶、
::::::::::::::ィト、::::::::::.:.::::::.:.:.:.:丶 \ `丶、ミミミ丶
::::::::::::,'"´ヽ::::::::.: ::::.: 丶 `丶、 `ヽミミ
:.:.:.:.:.:l \:::::.. : : ヽ、、 丶、 ヽ
.:.: :.: l', \::.: .:.:.. '、ヽ、 `':ヽ、
: :l:', \::.. .::::::ヽ、` 、、 丶丶、
:. ::l::', `>、::. .:.:::::::ヽ丶、丶、 \丶、
::.:. .::l:::', / \::.. .:::::::::ヽ、`丶丶、 \丶、
::::::.:.:::l:.:.', /: ,r ,.ゝ、:::::::::::::::::'、 `ミ、丶、 ヽヽ、 ふむ…同じ、と言うか。
゙':,::::::::l:.:丶 〈::'、 / /ヾ゚'}ト、:::::::::::::::ヽ、 ヾミミヽ、 ククク…無知というものは、
ヽ::::::l \ ``' Vli、 `'il! \:::::::::::::丶丶 `ト、丶、 人に驚くべき豪胆さを与えるものだな?
゙、::::',.:..:....丶 丶 ll! \:::::::::::ヽ、\` `
',::::ト、::::::.:::', ` ″ \::::::::::丶. \
',:::', \::::::l `丶:::::::ヽ、
',:::', ヽ::l `丶::::ヽ、
',:::! `l ,ィト、::ヽ
',:l ,! ,イ/ ヾ::゙:、
'! ,' ,イン′ <´|
/ , ィトン′ `'
`ー――┐ , ィ'トl_> '′ /
LィZくlヽl>'´ ,.:::: /::
ヾ'´ /::: /::::
丶-<:::: /⌒丶
\ /
`ー '′ - 179 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:10:30.52 ID:eAXfjeQ0
- __ ____
<、 ```ヽv'´ `>
__,,.> , `Y´ 、 ``ヽ、
,ィ'´ ;'´( )ヽ ヽ
∠二ィ : . `、 > ___,,,..ノ 丿 .ヘ
/: : ; . `´ `ー--‐''´ . : : |
∠:/,:ィ: : : ,:ィ: . /| ト、 . : : : |
///.: :, く// \!_,> . : : : : :|
'´ /:,:イ`>、\ _,/ /\ . : : : : : | 無知って…何がだよ?
|/ .kー-。、〉 >-‐'ー。、 |.:|‐-、: : ! この京の事も、前の御上洛の事も、
|`ー:/'´ `ー-‐'´ | !か.|: / 一番知ってるのは俺だぜ?
|/ __‐、 u lノい/:〈
`iー______ ,'/じ:' : :ヽ 上洛関連で、俺の知らない事が
l `ー―‐---‐' '/: : : : : : :.ヽ まだあるっていうのかい?
'、 ー //: : : :∧: : : :ヽ
∧. /,.r': : : :,/⌒'ヽ: : : l
ノ|: ,ヘ__/,r'´ノ: : :/ \.:|
|: : /」:/ /: :,:イ \
ノノ^「ヘ、 ノ// \
'´ |i゚:l \'´ /
|i :! V
,,,,,__i‐=‐-:、,,,_
|i'':,ヽ':,|.|:::ヽヽ','、‐:、
i |:::::_',,'-'-:、ヽヽ 、ヽ`,
| l::::,'-、_ __,,, | | .|.::ヽ', ほほう…では、
|'ヽ:|.ti-l ''tj-|.|.::::r、ヽi 此度の御上洛の人数は聞いておられるかな?
' `'| i_ , //:::/i |ノ"
'、,,____,,..'ソ,:'/,'r'i おおよそ、三十万。
ヽ.`‐‐'".'/ `| まあ、これを下回る事はなさそうですな。
`:,--‐'_,,-‐''"i':、
,r,''i"゙i"i‐-"-./ ',-、,,,_
_// | | ',--=/ .', .`',:=‐‐ー-:、
__,,,.-‐'/ ,:', .i___:::', ,:,:'_ / / .i
,.:' / ,...!'..' .ヽ,_l゙ .!,'__!./ `"> .i |
,:' /. ,' r'r‐:、 |''i,__r:|:/ / l ',
r' .,' l `/、 Y.| ,-l,.|' / | l
/ i i. ,', i-:' ,:'ー';::./ ,' l i
,:' l .| i .i | .// .,' ,' ヽ __|
,-、 ノ .| | | `i/" ,' / | ./ .)',
!,__`'''‐:、__ _,..:'" .| | .| |o i. ,' ___,,,,,,r''=‐---、,,!_ ,:',,_.',
. ,.:-'-、 `i," ヽ | | l .| .|. ,' (-i:':、,_`ー'-::、 、 ./, ',
. / , `‐ .li`i ヽ ,| | | .|o |.,' `゙、'_ `゙-、_ 、`' ` ノ,.l i
. / /、 _,,,_、 ._,l | | /|. ',| .| .|i ヽ':、_ `‐ ノノノ l
.(__,:'i゙ )'r'i',_.)-'r、)' i _,r' | | .|o | __ヽ、ニニ,,,-='ニ/--―‐
`‐゙ .`-:'、_,,r"r''゙ ___,,r:'__!,,,.... -'---'---――'''''''' ̄ ̄ - 180 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:12:07.13 ID:eAXfjeQ0
- /::://:::! /-=、 ,// u / _,,.-ゝ. 「ヽ l ! , l
/::_;イ-‐=レ'==ミ" '∠-==ヽl=ヽlヽ レ'レV
/::::::::..、 o ,≡:::::::〈、 o , :|│ リ ' え…?
::::::::::::::::: ` ー--‐ '´三 :::::::::ヽ`::ー-‐:'.´ |│ l さ、さんじゅう…まん?
::::::::::::::: ニニ ::::::::::::::ヽ::::::::: U |│ !
:::::::::::::::U  ̄ ̄ U::::::::::::::::ヽ::: u |│ .l
:::::::::::::::: U r‐:::::::::::::::::::::ヽ. Lノ |
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(●) 「御世替の御上洛」ということでしての。
. | (__人__) 上様直々の治世が始まった事を徹底させるために、
| ` ⌒´ノ かつてない規模で、という御希望でしての…。
.l^l^ln }
. ヽ L } まあ、だからこそ、そのための宿場の検分役として、
ゝ ノ ノ 年寄に惣目付二人まで出張る羽目になったわけでござるが。
/ / \
/ / \
. / / |ヽ、二⌒)、
ヽ__ノ - 181 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:13:26.60 ID:eAXfjeQ0
- ∠ -‐ァ ,、'´ ,.、-'' " \
/ ,、'´ ,.、-''´ fi fi ト、 ヾ、 ヽ
. / ,、'´.,、''´ /| ,ィ |:| |:l .l_.ン l`ヾ
//l ,、'´,、''´ 〈:::レ':|.|::| |::ヽ /\ヽ .ト、 |
〃 | ,、'´,、'´ n, \:リ:::リ:::::i| 〈==、 lヾ | ヽ| 三十万…さんじゅうまんっっ…!
. | ,、'´,、'´ | _|f=-、.\ u !|/ヾ.、 〉| |ヽ| なんというバカげた数字っ…!
. ,!'´,、'´ r( リ \!i 〈 o .ノノ| | 今の京に住む人数とさほど変わらない軍勢っっ…!
,、-'´,、r′ _ N ヾ、 o 》 ヾ ̄ | | 大坂の陣の時ですら、最大で二十万だったのにっ…!
,、-'´ | ( r‐ヽ、 | |j~ ゝ==シ |j. \.|j~| |
| ヽヽr‐ゝ | 〃" |ju U u \| '、 …無理っっ…!
| ヽヽ⌒l .| u ___ r' __ u _) ヽ、 ,、-'´ 前のままじゃ絶対に受け入れできないっっ…!!
. | ヽゝ-l | |j i´ _` ''ー----‐ァ/ ,.、ゝ''´,、-'´
| ゝ-リ l ̄  ̄ ̄二ニ7.ム-''´ ,.、-'ヾ どうしてっっ…!?
,' |\ |j { ,.、-'´ ,.、-r‐i ''' "´ \/ どうしてっっ…!?
. / / |::::::\ ,,ゝ-'´ ,.、-''´ | l /
/〃 |,.、-''´,.、-t''´ ̄``_二ニ! l _.... -‐''´ ,、"
〃/ _,.、-‐'' " ,.、-''´::::::\ゝ- '´ r== l ヽ、 |j ='"´
. / ,.、-‐'' " ,.、-''´ヽ、 ::::::::`'-、.. u |j | ヾ u
/''´ ,、-''´ \ ::::::::::::`''..r-'′ \ U
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( -)(-) …まあ、気持ちもわからなくもないですが、
. | (__人__) とにかく話を始めましょうぞ。
| ` ⌒´ノ
. | nl^l^l まずは、上洛した軍勢を泊められる場所が
. ヽ | ノ 京と、その周辺にどの程度あるかの調査からですな…。
ヽ ヽ く
/ ヽ \ - 182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:14:33.02 ID:vuadFV.o
- え、三十万(主催者発表)とかじゃなくてマジなの?
- 184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2010/01/24(日) 22:16:10.98 ID:tF3wYpg0
- この当時の人口は2000万程度
つまり日本の1.5%の人が上洛すると - 183 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:15:08.22 ID:eAXfjeQ0
- ___ ___
`> `'´ <´
∠´ `ヽ、
/ ヽ
/ ヽ
,.イ /|ハ/! ,ハ ト、lヽト、 `、 わかったよ!
´/ ハ/\\|/ `,// \ | 俺が甘かったよ!
/ r| ==\! |/=== ヽ. r‐、 | こりゃ気合入れなきゃどうしようもねえっ…!
7 | | `-v゚/ `--u゚‐'′| |こ!| |
,/ | | u / u U | |こ!| `、 ひとまず、京にある
/ `| /_ - ヽ u' | !_ン ヽ 宿舎として使えそうな寺社仏閣を全部まとめて、
.イ ヽ lニニニニ二ヽu /| \ あと、空き地になっている場所も早急にっ…!
/ ヽ`ー──―'/ / ハ~"''‐- ヽ_
7' ヽ ~~~ / / ,/ ヽ~"''‐-
/__,.,.ィィ \_/ u' / / `、`、
-‐''"~ /~7 /| /ノ ', `、ヽ
/ / / |‐-、 ,r-―"| ', `、ヽ
/____///__| | |______`、
,.-'", ィ"´:::::::::::::::::Y^ヽ , ‐:''"::::::::::`丶、
/ /:::::::::::::::::::::::::::/:::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::
, '′,ィ':::::::::::::::::::::::::::::::::{::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::
,:' ,:':::::::::::::/::/::::::/:,:=、l::::::::::l,:=:、:::::::::::::::::::::::
/ /:::/:::::::/::/:::::::::::,イ'ミミl:::::::::l彡ミヽ、::::::::::::ヽ:
/ /:://:::::/:::/::::/::,r'""~゙゙'i::::::::l'""゙゙`丶、;::::::丶',
,'/ /:i/ //::::/::::// l:: ::l .:.:.:.:.`ヽ:::::',',
i′,':::l l ,'' .:/イ/::/ l: :l .:.:.:.:.:.:.:.:.:',::::::
| i:::l.:l l / /.::/ l:. .:l .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:::::
| |:::l:l / /.::/ ',::::l .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:::
| l:::::ll / /:'-―‐‐- 、、 ',:::l ,, -‐.:''"´ ̄',:: なんだ、やればできるのではないか。
l ,!:::|l l l // _ `` ',:l .'´: __,, .:.:.:.:.:.',: では、働くがいいぞ。
l /l::::|ll .::ll::::,' _,, ===ミミヽ ',:! ,':.:.:,彡==≡ミ、
/ /| l::::|||::::ll::,' '´ `` ,リ l;, .:´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 我輩は存分に 見 て お い て やろう。
/イノ! ',:::l|l:::::l:,' / |;, :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/´,ノ/! ',::|::::::,' |;;, :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
/ l ,l::::::::::l、 |;;;;, :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
_,ノ_/}',::::::::lヽ |;;;;;; :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
|_/l八::::::ト'ゝ、 ノ '" :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
リ ノ ',::::lWハヽ、 、_ .:.:.:.:.:.:.:.:_, .:.:.:/
l::::l▽/`>、 丶'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ン´.:イ^'
|::::|イ 〈::l \ `丶 ___ ,. '´//!:〉:.:
|::::| ヾ 丶、 、,,_,, /.:./:l/:.:.:
/{`> 丶、 丶、__/.:.:.:/:.:/.:.:.: - 185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:16:33.42 ID:wIXVKVMo
- 惣目付様が見てる
- 186 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:16:46.72 ID:eAXfjeQ0
- |l ヽ\| =~_〈==,,, _,,,==,- '''||~`l
ヽ\____> ~> ~lニl~ / .|l ノ
___,,,ニ== <_|'ー / ` ー''´ |
~二;;;;.=- /|l.l.| llヾヽ -=ニ,T_/ _ ) _、、-''~
~二ニ /l;;;;;;||;;l;;;;;;ヽ;\ヽ ~~'''''Z、-'''~
_,,,ニ-= /ノ;;;;;;;|;;;;l;;;;; ××_ヽ |⌒ ヽ _、‐''''' ̄ ふざけるなっ……! てめえっ………!
/// ./\\ ;;;;;u/.×''~ | |⌒l .| _,、‐~ んなこと通るかっ……!
///// |∥/ ~ 。ヾ||:.:.:.||/。 ,ノ | |⌒| | ヽ
//| | |/|ヽ,_,.、/::'''彡ーu <~u |.|ニノ/ |ヾ\ 来たなら………手伝え……!
/ |u/ u u `' u ||ー ′ .l 汚ねえぞっ……!
./ / _丶u u __,,О /| .| ヽ、
/ ` l 、,,__,,.、、-;;;二-‐`l ./ l ヽ、 検分を手伝わないと言うのなら………なんのために……
/ \ l l''‐-‐'''~ ___| /;; u| お前はなんのために来たっ…!? なんのために……!?
/ \ヽ|-‐'''┬;;ニニ゜-‐ /;;0 l|ヽ、 許せるかっ………! 許せるかよっ……!
./ \ヽ ̄O,,,,,,,;;;u /;;;;; u u |ヽ、ーー / ,,_ ''''''''' | | そんなペテン……!
/ O ヽ u ''''''' /;;;;; u / ( / ,,_ '''''''' | |
./ _,,,、、-‐‐-、、,/\ u /ヽ、 u u / ( _/ '''''' || ○すっ……! 伊豆守っ………!
/ / ~'''‐、、_/ ヽ、U ノ ''-==ヽ_____,,,,、-ノ |
,,....,,.,、__,,..,.,.,.、
,:r彡'⌒ヽ, ハ彡=‐、`丶、
//;;;;;;;;;;;;;;ミ/;ヾ;;;;;;;;;;`ヽ.ミヽ、
/, ;/;;;;;;;;;;;;;;;:=!;;rミt;;;;、;;;;;;;丶ミ ヽ
/ /;;;〃/´¨ l;;;l `´丶;〉ミヽリ l!
i/ /;ツ // l;;;l ヾ;;、''i! l l!
fH;f ' リ/__ i!;! ___,,,ゝ;i l! l
l ll;;川;i,,..二ニ^ヾjr`,rz=-、i!;;川 l !
川;;;;;;;i´i::o::)`' l! ´f:o:::)`i;;;;リil/ あなた…何を怒っているんです?
,リl j;;;;;;l`'゙=''" l ー'--'" l;;;j、f
△'k;;;;;l! ゙ ι リ;i/!L 誰があなたなど見るといったのですか?
'i´ Y!;ハ、 ノ ,イj;{ ▽
、!リvll\ ,: -- 、 /-、!l 私が見るのは、上がってくる報告の書状ですよ?
▽i!jLl!_i丶 ` ̄´,/::r'v"▽
ヽ,r‐'"ユ f^i`'フ":/)迅、ノ
,、ノ ヾ/;;r'゙´;f'´ / ,〉ト、
,:-'"/ i!ミ ヽ /;;/;;;;;;;;゙'ーf′,:' l!::ヾ' ー 、
, :-‐''": : /: : トt ゙'y;ノ;;;;;;;;;;;;;;〈, ;:",ィァ!: : :ヽ: : :`゙ ' - 、
,:r:''"´ : : : : : /: : : :ゝ‐-!、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)彡ア/: : : ::丶: : : : : : : ヽ、
f: : : : : : : イア′: : :/: : : :`ヾ、;;;;;;;;;;;;;j ,;:/: : : : : : :ト:、 : : : : : : ヽ
,i' : -:‐:'':": :/: : : : : /: : : : : : : ヾ;;;:ィ'"レシ:/: : : : : : : : i!: :`:`:丶、: /
l!: :ヽ: : : : : :ヽ:、: : : /: : : ::△: : : ヾ゙ハ >く:_: -▽: ''",フ: : : : : : : 7゙〉
l: : : \: : : : : :\ : ノ : : : : : : : : : : )illレ': : : : : : , - '" : : : : : : : /: f! - 187 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:18:53.04 ID:eAXfjeQ0
- ∠ ヽ
/ ./|, |
// 、/|/:::::ヽ|ハ> .|
/ /X\:::ij:::/X 」、 .| だったら最初からそう言えよっ…!
|/l/l .~"'。'、ij`''。"~, ||~ヽ | 俺を…俺を怒らせて何が楽しいっ…!?
l`) r-/u.`=u´ || | ヽ、
. l `´/ _┐ ij .||_ノ _ ヽ、
. /l iェェェェココ /l .lヽ  ̄""''''―--
--"゛~'、lェェェェェェノ/ l .! ヽ ̄""''''―--
.-‐''"゛゛/ヽ ≡ / .l, ,' ヽ
/l / ヽ/ .l / ヽ
/ l / | .l/| /ヽ
/ ̄ ̄\
/ _ノi||i\ \
| (●) (●) | まあまあ周防殿。
. | (__人__) | ここは堪えて堪えて…。
| u `⌒´ |
. | } まずはお役目を果たすことを第一に…。
. ヽ }
ヽ ノ
/ }
.n:n nn
nf||| | | |^!n
f|.| | ∩ ∩|..| |.|
|: :: ! } {! ::: :|
ヽ ,イ ヽ :イ - 188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:20:36.34 ID:gBGwY.ko
- 知恵伊豆がどんどん変な人に
- 190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:20:58.22 ID:ATIqr.oo
- でもこのメンツだと、ネウロがぶっちぎりの最年少なんだよね……w
- 189 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:20:54.51 ID:eAXfjeQ0
- / ̄ ̄\
/ \ \
.(●)(● ) u. | …しかし、実際、この京に三十万の軍勢を入れるとなると、
(__人__) u | .どうすればいいのやら…。
.(`⌒ ´ | 大名衆と側近、それに仕える者だけでも確実に数千は越えるし、
{ | . 寺社を宿に使うための交渉だけでも一苦労じゃわい…。
{ u. /
\ / これはしばらく休めそうにないのう…。
ノ \
/´ ヽ
イ`ヽ、:::::::::::::`:ヽ-、_lllllllllllllllllllll`、
__,―'´lllll|lllllllll`ヽ、:::::::::::::;;;;;;`ヽ、_lllllllllllll|
`l ‐-、_lllllllllll|、lllllllllllll`、;;;;;;;ll;;;;;;;;;;;;;;ll`|lllllllllll`l
`|l|ll|lll`ヽ、llllヽll'‐'´⌒`、llllllllllllll;;lllllll|ニ、lllll|
|l|ll|lllllllli'´ ̄´ U `、llllllllllllllllllll|,-、`|llll| まったくだ…。
|l|ll|llllllll| , _,.‐ |ll,、l,lllllllllll|‐ 、/lll/
|lト、lllllllll`ー、_ ヽ`-',=iフ.|l|`l|`|l|、l/ー' /llll`l
|| ヽllト、lll`F|  ̄´. || ||ll|llノ i‐' ‐、lll|
ll `ヽ、`ヽ| l l/ | |l||/ `l |`i、
| `ー `し_ ー / |l/ / / 人`、
\_, -‐― U /_, -、'`< ノ llllヽ、
┌‐────┐ ,.‐∧―- / `l `ヽ`ヽ、ノllllll\-、
│ イノウエ. | /llllll/llll`、___,/ | | `ヽ ヽllllllllll`ヽ
├───‐─┴────────────────────────
…かくして、宗矩たちの京での役目の日々が始まったのである。 - 191 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:22:28.12 ID:eAXfjeQ0
- _,,,,,,, ---―――- 、,_
,,-‐''''´ `ヽ,
,,-''´ , ヽ .、 `‐.、
_,,-''´ / .i .ヘ 、 ヽ ._ ヽ
…なあ。 ... / / , / .| .i _,,,,,,,,_. | ヘ ヽ ヽ ヘ
なんだかみんな随分と張り切ってるけど、 . / / .l .l .|/'ト、 `ヽト、 .| ヘ i .| ヘ
たかが京都に行くのに、 . / .| |,.‐|、 | |_,,`,,, |. ヽ, l | .| .| |
なんでこんな大騒ぎになってるんだ? ./ | /| | |'l/| /'''''i'''ヾ|、 ヘ. | .| |、 |
l | /| .|,、.、 |.∨i ::::::l、__,| .''li‐| | .|.| .|
単に家光が京都に行くだけなら、 ヘ .| |、ヘ,||::iヽ、 |/ .| :::::::::::: | .'' |l| / | |.| |
30万も連れて行く必要ないだろ? .. 丶. ,ヘ ト l |::`‐| 丶l ヘ ::::::_,,ノ .'| /_ | |.| |
. \ .ト、` `| ヘ:::::|  ̄ .| _,-''´,.- ミヽ| |
. \| `- ,`,,_`''、 ./, -'' .ノヽ' | .|
. .l _,, -- 、 ´ '-,,,,l, ノ |
. ヘ. i´ ヽ ., ‐- 'i''''´ | | .|
. `i、_ ヘ l i' .|.| | .| | .|
. | | `''-,,,_ヾ ' .| | | | .| | |
| .| | `i'‐i--‐'i' | | .| .| | .| |
. | | .| .| | l | l .| .| | | | | |
| | .| .| | .| .| | | .| | .| | | .|
|ヽ|l:.:.:.:/|:l:.:.:.:.:.:..|:.,rー'''゙¨ヽ、:.:.:.:.|:.:.:.:|:.:.:.|:.:|
|/ l\/ l/|:.:.:.:l:.|!´ l:.:.:.:.:|:.:.:.:l!:.:.:|:.:|
|_/|/ ヽ、|:.:.:.!/ /:.:.:.:.:.|:.:.:.:.l:.:.:.|:.:|
|`ヽミ l:.:.:./ _,,,.. -ー/li.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:|
|ィト,/` l,/´ l:/|`:.:.:./:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:| いや、そうじゃない。
|ソ,/ ___ ' i:.:.:.:/:.:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:| この上洛は、
|` ./,、 ̄`_ヽ|:./l:.:.:.:.:./:.:.:.:|:.:|
| ,ト!(:.:rテ'/ ´ /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:l:.:| 『圧倒的な軍勢を引き連れて、
| ' ヾニ_ / /'ノl:.:.:/:l:.:.:.:.:.:.|:.:| 京に上る』
/iヽ ヽ 、_ ,/_' -‐':.:.:|:.:.:.:.:.:|:.:l
ヽ` \  ̄ ィ‐':.:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.|:/ ことにこそ意味があるんだ。
l`ヾ、 l--──‐─‐.' ´:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.l/
_'、 \. |イ:./l/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.ノ:.:.:/l/:.:.:.:.:./'
l l \ `'i Y |:.:/ノ_ -‐!/l:./l:.:.:/ /:.:.:.:./l
〉、 ヽ | \ ` ´ レ i/ il_/ - 192 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:24:13.54 ID:eAXfjeQ0
- | ̄`ヽ. / ̄/
! \ __/ :/
\ ヽー/ /
X___ }-{ ____/\
/ /__>'-<_ \ ヽ
/ /'´ / , `ヽ{ ヘ
どういうことだよ? / , / /ハ ヽ丶 ',
/ / /‐ト /l ! !, -‐lハ │:ハ
l |i ,' l |_,ィki l | l ムk、! j/ l
| ∧ { !〈{ハ;rヘ┴'-'イ;; rヘ,_/ヽ !}
V ヽ ヘ. V _ゞソ ゞ_;ソ/__ノ {ヘ
rヘ ヾ}八 :.:::: , :::::.,.イ⌒ヽ ! }
ヽ.:: \ 〉i }>ーrゝニフ</l ヽ乂
rー- 、 \:::\{父 |}>{}<{│ }rク⌒ヽ
` -、::::::\ _〉、:::',_ \ハ.| l___l | ハ j//_j_ル'`ー┐
`' -、:\ ヽ::::! `ヽ>! ヾ{ /~ヽ  ̄} \
/` ', ヘ ゞ、 \ ヽ `ー、
-──-
, '"´ `丶、
/ \
/ ヽ
, ' ',
. / ',
// / ./ ハ
. // l: ,' / l つまりね、この上洛が、
ハ ! / | |
| | _l」⊥.、| -‐‐,イ‐- ...,,| 『家光が日本の支配者である事を
| !.! ヽ/l // .| / 当時の日本の中心…即ち、京に於いて
', .{イ示ヽ', ./ ィfテミメ、 ! / 万民にアピールするイベント』
', ヽ .ハ ヤ:::} ヽ/ rテ:::::} 》ノ /} /
. l \/ ヽ ゞ'' 弋zシ/ _./! ,' というものだからなんだ。
. | 八 ヽ  ̄l レ' |
ヽ 、 _. ,' .,' | つまり、圧倒的軍事力を以って、
/ \ / r/ヽ / ハ ,' 日本の中心である京を制する…
. 厶イ八 ハ ハハ /-‐´ イ≦ ´ / / V /l .ハ ', そういう事が可能な存在である事を証明し、
,ヽ! .\, イ ^ ‐---- 、 イノ/ ヽ/ j/ ヾ、 「自分が天下の主である」ことを周知徹底させる…
| ヽ, ´ ^ヽ‐--r > ヽ これが、家光の目的なんだから、
| ヽ, \./ / ヽ 軍勢を率いて上洛しなければ意味がないんだよ。
| ヽー────‐、 ∨} _,,,... -‐ 、
| / \\,.. ./ ヽ
| .i ー─' / ヽ
| i / __./ ヽ - 198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:31:58.86 ID:bH9xD1g0
- 信長の馬揃えや秀吉の聚楽第行幸とか醍醐の花見とか>京都でイベント
- 199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:32:36.98 ID:asFWkMgo
- 秀忠もやってたね。京上洛。
- 193 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:26:39.15 ID:eAXfjeQ0
- . _
/ `´ ̄`丶
/ \
_/ ヽ ヽ
.// / / ! ト、 ∧ ',
ふーん。 ,′ || ! | |ト! || ||| | ! ハ
要するに . i 斗七! !ハ !! !七ハ!`! | ハ
. | |Ⅳ!イヒミⅥレイヨミ | | ハ
『俺が天下人だ!』 ...... | ト、 辷ソ 辷_ソ.| | |
. ', ! { xx xx ! | |
っていうセレモニーなわけだな。 ', | |> _ っ イ| | | |
まあ、それなら気合も入るか。 ', | | | || >ァj ´ ト、j | |
', | | |// / ト、ヾ .| ',
∨/ ´ /レ{-、 ,- / ヽ. ',
___ | ! | / / \ ',
/ `ヽj | | /´ ̄ヽ/ L |
/ ' | / / | !
_ ......-.―.-..、_
,..:.:,.:.: ̄:.:.:.:.:`:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:`ー..、
. :':.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
':.:.:.:.:.:.: i:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.ヽ:.:.ヽ:.:.:.、:.:.:.:.:ヽ そういうこと。
/:.:.:.:.':.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:. ハ:.:.':.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:', この頃の幕府が行なう中で、最大級のイベントだよ。
.':.:.:.:.:i:.:.i:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.: ハ:.:l:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:' 戦後史で例えてみれば、
l:.:.i:.: l:.:.l:.: !:.:.:.:.:.:.:.:.: l _ヘ-‐―-:.:.:.:': l、:.:.:.:.:.',:.:.:.:.l 東京オリンピックか大阪万博ってところかな。
l:.i:i:.:,l-┼‐-、:.:.:.:.:.:.: l ヽ:.:.ト、:.:.:.:.:.l:.l:.',:.:.:.:.:.!:.:.:. l 幕府の威信に掛けてでも、絶対失敗は許されなかったんだ。
l:.i:i:.:.:l:.:.ヾ:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.! ,.ィ=≠ミメ:.:.:.:.:.ト:!:.:!:.:.:.:.':.:.:.:.:l
l:.i:i:.:.ハ:.:.:.!ィテヽ:.:.:.:.:' γ':::::::::!〉:.:.:.:l:.!:.:.!:.:./:.:.:.:.:.:! そして、だからこそ、入念な下準備が必要だった。
レl:.i、:.:丶〈 r'::::i \/ 弋:::::シ.!i:.:.:.:'l:.:.:.:!:.':.:.:.:.:.:.:、ヽ そうでもなければ、幕閣クラスの重臣を3人も入れたりしないよ。
!ハ:.、:.:.ヾ! ゞ'ノ ' /// ':.!:.:/ }:.:.:.':.:.:.:':.:. i:.:.lゝ\ 今で言えば、大臣や事務次官クラスが、
ヾ\ハ〃ゝ i:.:!/:.rl:i:.:.:.:.:,':.:.:∧:.:l オリンピックか万博の実行準備委員に就任したようなものだからね。
i:.:.:.:.人 ―-ァ l:.:':.:,:il l:.:.:.:/i:.:イ/ ヽ! これだけでも幕府の本気度がわかるものだろう?
!:.,:..:.:.:.:.ト ` ー /l:.:.:/!ハl:.:.:/< ̄`:.、
!ハ:.:.:.:.:i:::::`...、 イヽ !:./ l:./::::::::::::::::::::ヽ さて、それじゃそんな彼らの状況を更に追ってみようか。
ヽ:.:.:',ヽ:、::::::T::::::ヾ 、>!' ∧::::::::::::::::::::::::::',
ヽヘ ヾ\:! ヾ`フ:.:.:.,' /::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
`ヽ ` {:.:.: i i:::::::::,、::::::::::::::::::::::::::ヽ
',:.:.l___l::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::: - 194 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:28:01.15 ID:eAXfjeQ0
- さて、それから更に日が過ぎ、寛永十年六月十九日…。
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_ \
. | (-)(-). | …ふう。
. | (__人__). │ とりあえず、これで大坂の方もどうにかなりそうか…。
| `⌒´ u .|
. | | やはり、どう考えても、京に三十万全部は無理じゃしな。
. ヽ / 軍勢は京の周りに分散させるしかないのう…。
.ヽ/;:| /、 ノ:;|
/ {;:;::乂_,,ッ、、_/.:;:;}
/ ゞ彡彡ニミミッ;;/
( _б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:゙ヾミ、
ゞ ''"/ : :.,;"´゙,;.:.:.ヾゝ
∥ ゙i .:ト'',.´;, ',;:.:"〈
ヾ :: 〈● :゙;, ,;"::;●夂 カッポカッポ
八 `ヾ,|`: : : ;, ,;:.::::`";l 乂
/ /,!;;;ゝ,リ|; : : :; ;::.:.:;::i)! : .彡
,/ヽ//: :,ヾ〉,;.;、:'':::.:.;::;!:::| : . |
// : : //イ::,.:..; :.{、; ゙;:゙;;.:"';}:::!、_!
/: / : : //'゙::;'.:.::; :,::`i.;゙:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =、/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ソ::::::::.:,:.}!
__l゙r`、ー-=、-:、_
r'i"、ヽ.__ヽ、 ヽ ヽ
',i r'"_,,,.';'; l l i __ '; うむ。
|l、 li. riェ|.|i ;' /r;', '、 方針は固まった事であるし、
!'`;i゙_ .i' ! ./l)rノ / あとはひとつひとつ、潰していくだけだな。
ノ|. ',-‐- ,':'",!"'、/
、 _,..:' | ヽ,__,,.. -'._,,. ヽ、 …おお、そろそろ南都(今の奈良市)か。
. ヽ- ,__,,..-''" | ,.-|''iニ"_,.-' ,! ヽ- 、,_
. `、 | ,:;':' | |二-:' / '; ``''‐- 、_
ヽ |. ,r'゙,、 i-, .', ,.:'/-、r'" ,.:'"´ `i
ヽ .| ,.:'!,`ヽー' !丶i:' ./ `r ,:' |
ヽ、 .,..、| / ,.i‐:、_!"'、,i"i / ,:'´ i |
|`; .,:'`フ .|゙ / | ',r、 ,.i !ヽ,!.,' ./ |
i .';./ .∠,-' ,' |. |、 i >'/ .i ./ 、! |
. | ! ,:'゙ ,-!、 | | .|. `i,' '" ! / | |
'、 ` ´ r,!.| .! | |O | .,' i |
`i、 ヽi ',| | | .,' .| |
,' !、‐--‐;':'i .i .|O |,' | | - 195 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:30:06.35 ID:eAXfjeQ0
- =南都=
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::.. ::::.. :::: ..:::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::... :: ,: "⌒ '.;. ..::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;::..: :: .; ; :::..;..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:.. ..: ヽ、_. ,,ノ ::..;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::..: :::..:: : .: ::: :: : :. : .
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ::..: ; : : : ... : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:..: : . :. . ::: .:: : : .. : :
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:: .. :: .::; :..: .:: ; ':: .:: .:::: ::. ::: ..:
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;::::. ::: .: ,======================
::::::::::::::::::::: :::: ::::: :::::;;: .:::. ::: ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::.. ::: .:: :: .: .:: ..: ..: :' ..: ..: ; ;; /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:: ..: ;;; ::.. ::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
: ;;,イ,,二二二二二ニニニニニニニニニニ
ニニニニニニ@ ヽ||―――升――,;r┬―f ‐r ‐r ‐r
:::::::::::::::::::::::, へ、 .:.::||二二二| |╋╋|==i===i==i==!==!
::::::::::::::::::/, へ ヽ、 .::||―――| |╋╋|^´l`^´l`^l´^! l
::::::::::::/∠二二ゝ、ヽ : : ||―――| |╋╋} i /ヽ_/ヽ、l i'
::::::/∠二二二二ス l二二二二二二二| i!-‐ ー- l l
/|ニゝ--------孑 /;;:::;;;::::::::::::::::::::::::: l ヽ、∀ ,ノ、 ヽ
| |モ幵幵||幵幵l <元三三三三三三 ヽ、,_,x,_,x_,x,_,x,,_
| |モ幵幵||幵幵 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|| 菊屋
| |モ幵幵||幵ホ ムニニニニニニニニニニニニニニニニ
二二二二ニニニ |_|ニニニニニニニニニニニ:i! ト-‐|l| | ̄ ̄|| ̄
_||__||__||_||_; | ||||||||||||||||||||||||||||||||∥|llii!:|l| | ||
_||__||__||_||_; | ||||||||||||||||||||||||||||||||∥|llii!:|l| | Q||Q
_||__||__||_||_; | ||||||||||||||||||||||||||||||||∥|llii!:|l{ | ||
_||__||__||_||_; | ||||||||||||||||||||||||||||||||∥|llii!:|l| | ||
_||__||__||_||_; | l二二二二二二二二l| |ニ´}」 |__||_
'| |________i! |, -'  ̄ ̄ ̄ ̄
~  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~ - 196 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:30:59.48 ID:eAXfjeQ0
- =宿内にて=
 ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄
|| || ||
|| || ||
|| || ||
|| || ||
||_____||_____||
||_____||_____||
||O ※※※※||※※※※※||
||※※※※※||※※※※※||
____||※※※※※||※※※※※|| ____
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄\ ) ;;;;)
/ _ノヽ_\ ) ;;;;)
| (─)(─) /;;/
. | (__人__) l;;,´ ………。
| `∩_ノ)━・'
. | |_ノ
/ヽ | |_
| \_/ ノ ヽ
\ /_| |
| \ / _/ - 197 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:31:50.09 ID:eAXfjeQ0
- / ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( =)(=) お゛…ふぅぅ~~…。
. | (__人__) ああ…この一服がたまらぬのう…。
| ` ⌒´ノ ,r'゛ヾ
.l^l^ln } `‐= )
. ヽ L } ゝ-´ );;;;;;)
ゝ ノ ノ .) ;;;;)
/ / \ ./;;/
/ / \ .l;;,´
. / / |ヽ、二⌒)━・'
ヽ__ノ
,-、_ ./`゙':、___
| i:、`| i ', `:、 `ヽ、
| !.,r'ー'‐‐| i `i ヽ
|i',i、 -r=' | ,i i i i_ i 但馬殿は
!'.!l' ` ̄.!/|,' /i-', ! 本当に美味そうに煙草を吸われるな…。
i`___ !/ r';,ノ ./
ヽ ` ' /" ',./
゙ー-r‐''" ._,.-‐'i:、_
,:-|‐'iニ"_,,-=:l. i`':、_
,.;'" ,' i"-‐ _.,:' .|  ̄ `''=:、
// ,'-:、 |-‐フー-=ニ ,.;-'" ヽ
_,.-',`-i"`i ,' .`i.,.:'/ ./ ,.-, / i
,r' i-、!"'、r-'"i゙ ./ //,.:'-" |
,:' / r''l__ri"r| i"'、|./ r-"-く_ .i
/__,,,!__| | i" 7 /.i ,!゙-ニ_''‐、'`:、.. /
. _,.-:;'r'゙,.',:-' `''―:'-'-'---!-',r‐-,,,`‐:、)‐' ,,:'
/ -'、_,'/ ` ―`゙´- _,:',:'
ヽヽ ヽヽ
ヽヽ-、,,_ ヽヽ
,,.-'''"´ ヽヽヽ`''‐、,,_ | |
/l i´ h、 | | ヽ `} |
. /:..l | f::oヽ |.| ` |.|
r'´/. {;;:::::::ヽ|.| ゚ |.|} まったくだ。
|:./ ク 、 `''''ーヽl ゚ 。゚ .ャ'
|::入 ´ク ヽ ヽ、
. |:::::|、ン´ ̄ \ ヽ l ヽ
. |:::::/、 〈;;::ミw、 `' 、 ,. | ヽ
,,|::::::|:.:.\ \ヽ、`ミニミュ、, i./ヽ ./
/:::::::::|:.:.:.:.:.丶、, 丶、,_` ''‐-ィ´ //
/:::::ヽ:::|ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:`.''ー--ゝ i .| '´
永井信濃守尚政
(ながい しなののかみ なおまさ) - 200 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:32:57.48 ID:eAXfjeQ0
- _ l >
,) .'、__, `,=-
: -+ 'ー、,,
: {ニ|メ、 、' ̄
: .ォ,.-、 ,ニ=
: !'| / ( 、
: +-ォ `,ニ=- ヾ\ _,
: .'ー- { -='  ̄ `´ ヽ
: ーラ > =ニ"__,.- 、 ヽ
: /L '-、 i i!/ ヾ_, i
: ( ( ̄` _,.-' < i l6l ,l
: ) `,=- '-ュ- -= i l ) i
| ( ( `r三ヲ/| ` i'
・ .) r、」 7 /;; i 「ヽ`、
( `,=- ー' | ,.-| |十`ヾ、
) ( /,-'+l .l十十+ i
ヽ ('|十 レ ,.- ー 、+ |
,.、 ,r、 i、 ;´⌒ヽ /;;|十+/ 十十',十i
`/ |/ `;、| ヽl /+,|,十.i+十十+| +|
_ 〈十,|十.|-十十+|++l
(`ー`i /`''=ヽ+キ十十十|++l
(ヨ u 'ー----─''' ̄` u ,|十l、'''''゙u''"'l十l
__ __
,:r'"^,:r;;‐;`ミミゞ'"シ'^三ミ`ヽ、
/ /;;;;;;;;;;;;;;;ミfヽ /;;;;;;;;;ヽヾミ:、
/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミソ;;ヾシ;;;;;;;;;;;;;;;ヽヾミヽ
/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;ィミミy;;;;;rVハ;;;;;;;;;;;;;ヽヽ 丶
/ /;;;;;;;;;;;;;;;;/^`"~7;;;;/^""`ヾ;;;;ヽ;;;;';, ヽ ゙i,
/ /;;;;;;;;;ォ;;;;/ l;;;;;l ヾ;;ミ;;;;;;;'; l!
/ /;ィ;;;;;/テ/ !l;;l! ヾf^N;;;;'; ヽ l!
f , l;〃;;ノ,;;/ ゙i;;;! ヾ;;、_lぃ;, ゙i,l
,! !; !ソ`7'7ー-::、;_,,、ヾl 、,_,: -‐''ベ´ソl;;;l いl
l l l;l ィ;;l _,,,..-ェ、、 l;l ,r ,,.ュ==ェメ;;w ;;l、、lN
|l| l;l,l lリ;;l '´,ro゙ミヾュ ,リ l シ"ro;;;ヽ`'i;;;リレト、 il ゙'
lj、 il;;tチ;;;lヽ.ヾ::::ノ,ィ f l ヽゞ:::ノ,r l;;;;l;;;;l ゝlil! こちらはこちらで、
lハ l,l;;;;;;;;;l ` ̄ ´ l | ` ̄´ l;;;;;;;;l リヽ」 無闇に美味そうに酒を飲むものだな…。
/ l lt;;;;;;;{ | |;;;;;;jl |! ▽
lj ,〉;;;;;ト、 | l;;;ィ'トl」 j! これはこれで芸かもしれん…。
ノルll;;;;;;lぃ、 '^ ,:イ;リ,ll▽
▽,リ゙i;;;;l ソl\ , -――- 、 /リ;;ハ!リ
t! ゙l;;;;l リ,/l>;、、 `,二二ァ´ ,ィl7lノl;/
゙' ヾ;;;l ▽ リ」 丶.l;;;゙l ,:ィ'7!リ▽l;l
▽,ン'´フ! l;;;;l― '" / トミヽ▽
(_ノ ,ィ´ {イ l;;;;l! ,/ ソ `lリーュ、
,ィ"{ ヽ ヽ、 ,!;;;;l '′/ f! ,! ヽ、、
_,:r:ァ'´:::::〈 ヾ`ソ;;/'^丶、,r'′ / イ::::ヾヽ、、
,. -‐''"::/:::::::::::人 、 /;;;{ ,:r''^ヾi, ,ォ' ,:ツ /l::::::::::\::`丶、、
,. -‐''"::::::::::/::::::::::::::::ト、 `ミヽ, /;;;;;'";;;;ィ;;;;ヽl,ィ彡'/ノ / l::::::::::::::::\:::::::`ー::、 - 201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:33:48.16 ID:19BZRDIo
- カイジの焼き鳥とビールは反則だわww
- 202 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:34:30.29 ID:eAXfjeQ0
- / ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) しかし…周防殿もそうですが、元年寄の信濃殿に
. | (__人__) お出迎え頂けるとは…恐縮ですな。
| ` ⌒´ノ
.l^l^ln }
. ヽ L } );;;;;;)
ゝ ノ ノ .) ;;;;)
/ / \ ./;;/
/ / \ .l;;,´
. / / |ヽ、二⌒)━・'
ヽ__ノ
ヽヽ ヽヽ
ヽヽ-、,,_ ヽヽ
,,.-'''"´ ヽヽヽ`''‐、,,_ | |
/l i´ h、 | | ヽ `} |
. /:..l | f::oヽ |.| ` |.|
r'´/. {;;:::::::ヽ|.| ゚ |.|} なに、我等も別用のついでだ。
|:./ ク 、 `''''ーヽl ゚ 。゚ .ャ' 気にする事はない。
|::入 ´ク ヽ ヽ、
. |:::::|、ン´ ̄ \ ヽ l ヽ ところで、明日以降の予定はあるのか?
. |:::::/、 〈;;::ミw、 `' 、 ,. | ヽ
,,|::::::|:.:.\ \ヽ、`ミニミュ、, i./ヽ ./
/:::::::::|:.:.:.:.:.丶、, 丶、,_` ''‐-ィ´ //
/:::::ヽ:::|ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:`.''ー--ゝ i .| '´
なお、この年、永井尚政は年寄を解任され、山城淀藩十万石へ加増移封されている。 - 203 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:35:50.76 ID:eAXfjeQ0
/ ̄ ̄\ ) ;;;;)
/ _ノヽ_\ ) ;;;;)
| (●)(●) /;;/
. | (__人__) l;;,´ 明日は春日大社へ参ろうかと…。
| `∩_ノ)━・' それが終われば、また京に上りまする。
. | |_ノ
/ヽ | |_
| \_/ ノ ヽ
|\ /_| |
| \ / _/
/// /:::::::::} r.rー.、\ヽ
/// // /::;/llハ:::|:ヾ:::::l ヾ|
/ // / / / /:/ ヾ :リ i i \
 ̄/// //:::::/、 /:/ | :l | i }
//// /:::::/__ ヽ // _ l:::::| | | /
l// //:::::/T;;;;ラヾ// /二__|:::::| l // 私は、それが済めば
| l//:::/ `=- / /エ;;;,)_,|::::|ヽ / 一足先に江戸へ戻りますがね。
l/ /:::/ /  ̄ |:::::|l /
▽ |:::ハ / }:::// |
,):ハ|ヽ `- __, /////l |
▽リリ| \ 二" /リ:/|▽ ▽
/{ 〈| ヽ- "/:| ヽ▽- 204 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:37:07.73 ID:eAXfjeQ0
- ____
-=ニ"`' , , ' " ,," '
______\ ` , , ' '-ー ̄二=-
∠二__ ~` ""'ー、
, - ~ ヽ
, ' , , ヽ
/ /, ' `,
i/ / /| 'i
,' , /:i /:i |:::| |', | 正直言えば…人手が足りてないから
i /i /' /::::| |::::i |::uヽi::`,`ヽ | まだ伊豆守殿には残って欲しいんだが…。
i/ i/ i /ー-ヒ--`|u|--エ--ー\ ___ |
i i/|二ニ=ニ~ 二=ニニニ,:::| |─i`. \
.,|ヽ_゚_./:::::"ヽ_゚_, イ/:|.|─| | |`┬ー-
/ | ==:/:::u::: u ~/':::|.|ニノノ | |ー--
__;;-ー''"~~.λu:/:::::::_::i /'::::u::|.|ー' / |
__;;-ー''"~'/| .| (_,- u ::u:::::/| || |
| !i .| <__ __-ー''ー:-:::/::| |.| |
.| | .|x--二_____:::::/:::::| ./ .| .|
| |/~ニ二\\ 'i/::::: | | | .|
.| ,r┴'---, ̄\', |::u | |. | |
| </ ̄ ̄\こつ i / .,| .| |
!-ーC' ̄ ̄`こつ | / /!/,/ \ .|
| ̄ ̄ヽ、 | / /| - ` , |
/ ,r l i! ハ ヾ;;;;;;;;;;;l ヾ;;;i!;;l
/ / l l! 川 _,lriナ卅''ア ゙i;;ll;;l
/ / l l!'゙´ ト;;;;_ェ土リ、l;;ll;;l
/ l リ ハイ:::::}゙ン ヾjリ
イ l l /,! / l;;`Tヲ´ /,ヘ ふん。
リ l l! ,! l / l;;;;;;;;l ,リ′\ 貴様達だけで片付けられる程度には
j ィi ノ/ ,イ // |;;;;;;;l f' ,> こちらの仕事は片付けておいた。
ll / ,! /,f ハ// |;;;;;;;! l イ´
リ〃!/イl /゙Y/i! |;;;;;l! _,,._,〉 あとはせいぜい頑張るがいい。
!/i/〃ll / 〃 !;;;ノ ー ''´ ,,j
レリ//ハLイ`i ! l;;/ |
川'ノ ▽ fil! `丶!;ト;;-;ァ::,,_,ノ
▽‐- i、 _▽ l;! ,ィイj
/ 7ヽ、、 jLf/ ▽ - 205 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:38:27.47 ID:eAXfjeQ0
- .、-―-..,,_ /:: ̄;;Z
゙>::::::::::::V::::::::''"::::;;;;>
∠;;;:::::::: .:::::::::::::::.... :::::::\
/::::: :::::::::::::::::::::: ::::::\ゝ
〃::::::::: :::::::::::::::::::: ::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::........::;:;;::::::::::::::::::::::::::::i
|:::::::::::::::::::/!:/ ヽヽ:::::::::::::::::::::|
レ!::::::::::::::/V/ ij' ヽヾ:::ヘ;::::::::::!
」::::/|/>、゙':.、 /;:ヘヽ\;:r''、 つくづく癇に障る奴だな、アンタは!
i r.i:|ヽ"''‐、ヽ、! .i/ ‐''゙゙゙7|:ヒ'i } わかったよ!やるよ!やりゃあいいんだろ!
. ヽ'ニi:iヾ、 o\i i< o ノ' i:ヒ7/
ヘ,,_|! ゙'=u='"'|.| ゙=u=" /|!_,/-、
,, ‐''" |:::ヘ u , .|.| 、 .,,//::::!. ゙''‐ 、..__
,.┼/!:::::ヘ.iエェ.ヽ!.レ'‐rエi/::::::! ヽ‐- ,,_ ゙'' -
i┼i‐|/‐!:::::::ヘrェェェェェェェノ::::::::!‐| ヽ┼i┼i‐- ,,_
i┼i /‐i‐!;:::::| \ ‐=‐ ./.}:::::::!.i┼i.ヽ‐i┼i┼i┼i
i┼/.|‐i‐ .!::::| \_,/ /::::/‐i┼i‐ヽ.i┼i┼i┼
.i‐|/.┼i┼ |ヘ|ヽ,,___,,/|W .|‐i┼i┼ヽ..‐i┼i┼i
/ ̄ ̄\ ( ;;;;(
/ _ノ ヽ\ ) ;;;;)
| ( ─) (─)/;;/
. | (__人__) l;;, (…でも、ああは言っても任せる仕事は任せてるんだよな…。
| ∩ ノ)━・' なんだかんだで京の仕事は周防殿が一番よくわかってるし…)
. | / ノ´ }
. ヽ / / }
ヽ/ / ノ
なお、この下りは、『玉栄拾遺』において、以下のように記されている。
『寛永十癸酉六月、公(宗矩)和州エ登リ玉フ。
臣按、南都福智院因幡旧記云、寛永十酉六月十九日、江戸横目衆柳生但馬守殿・
井上筑後守殿・松平伊豆守殿三人、郡山エ大阪ヨリ参着、郡山ヨリ南都エ参着、
奈良エハ夜中初夜過ニ菊屋前エ宿、京都ヨリ板倉周防守殿・永井信濃守殿郡山エ御越、
南都エ御出、同廿日江戸奉行衆春日社参』 - 206 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:39:35.46 ID:eAXfjeQ0
- .( ;; ; ; ; : ; ; ; ; : ; : ; : ; : : ; : ; : : : ::; ; ; ; : ; ; ; ; : ; : ; : ; : : ; : ; : : : ::; ; ; ; : ; ; ; ; : ; : ; :) :::: ::::_,,(("::::; :;
:: |``'''''"""" ̄ ̄''''''''''''""""""" ̄ ̄ ̄ ̄'''""""""""'''''''''── ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ::: :::_,,(("::::; :;
:: |_______________________,,..--一────/ _,,(("::::; :;
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;;;::::::::::::::::::;;;:| 納 |_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~~""''''''''""""~~~ ̄ ̄ | 奉 |._,,,"( (( ::;;; _-='''"~
从W::;:::;;;;;W| | ---__________ _________.| |._,,,-":((: (:;;:;( ; : ; : : :
I|l|llij;;;;:/:/;''| | ̄!─--i i__________ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┌─┬┘ | | ..::从 ;;:f::;;: :( 〔 i─
I|l|llij;;;;;;;;//| | l l i i ̄ ̄ ̄~l l ̄ ̄ .| | ..::从 ;;:f::;;: :( └ ̄ ||||
l|ll||l|i;;|l;:;::;│ | [二二| |ニニニニニ ニニニニニ| | ─┐ .| |;((;;:::;;;((:;;: :; ゞ::;;;.. ;;::||||
||l||lji(_);l:l:/| | .| | | |;;;| | ̄ .|~| ̄~|~..| ̄ ̄~| .├─:::::::::::::::::::| |wリノwv从w从wv从 .||||
|il|ll|l;;;;:ll:l | | | | .| |;;;| |;;;| | | .|;;;;;;;| |;;; ;;;;| |:::::::::::::::::::::::::::| |.|ll ;;: ||ll;; i:: | .|||||
|l|lil||i;;;;:ii : | | | |;;| .|;;;;| .|;;;| | |. |;;;;;;.| |;;;;;;.;;;;;;;;| |:::::::::::::::::::::::::::| ||ll ;;: ||ll;; i:: | ||||
、||l|ll|;l;;;i:;; | | .| |;;| .|;;;;| .|;;;| |.| .|;;;;;;;| |;;;;;;.;;;;;;;;| |'''"""''''''. | |jl: jll;:: |ll ; f ||||
ヾ/ | |└i;└i;;;;| | .!┘| .|;;;;;;.| |;;;;;;.;;;;;;.;| |; ; ; ; ; ; ; ;. ; ; | |'''''''''''''''''''''''' ||||
\_│ |/ ̄ ̄ | | "'''─_─ ̄ ̄ヽ | |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ||||
) | .|;;;:::: | |::::::::ヽ== :::::::::::ヽ | |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ├─------"""""".||||
/ | |;;;;;;;;┌────\== :::::::::::ヽy |'''""""""'''''''| |
| | |─ ̄ ::::::;;;;;;;\=ノ / ̄ ̄ | |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
___.| | / ::::::;;;;;;;;;ヽ二二二ノ;;;; . | |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
ゝ─=_ ::::::;;;;;;;;;ヽ 二二二ソ;;;; | |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;
""'''' ─__ ::::::;;;ヽ____ノ;;;;, | |;;;;;;─
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( -)(-)
. | (__人__). rm、 何卒この一件が無事に済むようにお頼みするだろ。
| ` ⌒´ノr川 || 常識的に考えて…。
. | },.! ノ'
. ヽ r / .|
ヽ ノノ ノ
/ / ./
| /
| i´
この翌二十日、一行は春日大社に参じた。
また、おそらくこの後、松平伊豆守は一行から離れ、六月二十八日に江戸へ戻った。 - 207 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:40:27.02 ID:eAXfjeQ0
- そして、再び京に戻って数日後…。
_
_.. --ゝ `ヽ'´ ̄¨Z_
> \
∠.._ , i
/ ,.ィ./uヽ,iゝ |
/イ ィ,ヘ'i ヒ'.へ「\. │ 但馬殿…。
レ|/lた・ラ :ヽ二’フ:|∩ | 悪いが、中坊の方まで頼まれてくれないか。
. l/ _┐ v/u ||9| l 確か、あそこの代官は柳生家と遠縁だろ?
`i.r====ニヽ |レ' l
i‘ー── '´/ i
,ハ.  ̄ v / ,/! ヽ
フ ヽ. / ,∠ -‐l ヽ
ーz'ノ Z イ ヽト、 i 、i
/ ,. -‐ .、 }ハ}ヽ|
l / \ |
| | ヽ. |
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●
| (__人__) ああ、飛騨守殿(中坊飛騨守秀政)ですな。
. | ノ よろしいでしょう、行ってきますよ。
| ∩ ノ ⊃
/ ./ _ノ
(. \ / ./_ノ │
\ “ /___| |
. \/ ___ / - 208 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:41:29.21 ID:eAXfjeQ0
- こうして六月二十八日、今度は宗矩だけで奈良へ下り、
中坊(おそらく奈良奉行所)へ向かった。
/ ̄ ̄\
⌒ ⌒ \
.(-)(- ) |
(__人__) .| まあ、久々に秀政殿の顔も
.(`⌒´ | 拝める事じゃし、悪くはないの。
|ヽ、,.,、,、,、、 ,ィ'ヽ { .|
ヽ彡彡 ミミ//、/ミ { ./
Y彳,イルリヘ_レ’z`ミ \ /-- 、
/{リルy7” `゙ミ ミ _,. ィ'´ `Vノ| ヽ / | r ヽ
/ iリ' ト,ミ ミ ,i´、 | ((ノ' / l /ー-`ヽ
● :i: ● / l ミr- /ー-ヽ! ヽ、/ l / ヽ
〉 :/: `´/'7/ル ミkヽ-‐- 、ノ // ノ/ `ヾ 、_ _ヽ
/_,:/:_ // /,∧jト k ヽ, ノ〃/ / ヾ〉、 _7´, `ヽ
,/=:i:==ュ`V///;: `ヾi! ,r-'´ `!ヽ {O_ O___ | /´ ̄' 〉
/ `¨ ¨ ¨ _}レ'/´ ;: \ ! _`_},r==〔,r' `ヽ、_l/=ー /
|O O /ム〈 ; ヽ __」r=´l{O (「Y´_,. })_,. -―‐ '
l、_=ニ=- ノ,. ヘ`゚ー== ====ー'<´L_ _>、 `´`ーj7-'^l´
`^ー--‐''´ i、 ヽナ`====-ー'' ̄V カポカポ - 209 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:42:29.64 ID:eAXfjeQ0
- /彡彡三;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;三ミミミ;;ミミ;; ゙、
,/;;;;;;;;勿彡''';;;;;;;;;;;;;;;;三ミ三 ミミ从ヽヽ:
/;;;;;;;;;;;;;彡シ'';;;;;;;;;;;;;;;;≧、、、ミミ;;;ミミ从l| ;;
'/;;;;;;;;;;;;;;;;彡彡;;;;;;;;;;;;;;二ミミヽヽヽヽ从l|l
;;;;;/;;;;;///;;;;/彡;;;;;;;;三ミミヽ::ヽ::ヽ从;;;;;;ミ、'' おお、久しぶりだな。
;;;/;;;;///// {彡;;;;;;⌒ヽl、从 从从从;;;;ヽ|リ 又右衛門…いや、但馬守殿。
l;l|;;;l|///从l|,,,从;;ー''゙゙゙゙l|l|ll|||Wl|从|V;;;;;r、;;;Y 息災で何よりだぜ。
'、;l|;;"/;;;;;;;;l|从l|l| |:l|从l|;ノ从lリ;;;;;;}t'i;〈
::::゙l / l|;;;;;;;;;;;;;;;;l|从|从゙ヽ l|;;从''"ィ;;iiィッ|;;;;;|)l.|;;ミ`''' ー- 、,,_
::::::L ( '、;;;;;;;;;;;;;乂从;;;;;;;;'|人t;;;ィ'=;ヲツ''´レ};;|''リ;;;;゙l ヽ  ̄` '''''' ー--<こ''ー '''"゙'''''''''''"
: : :`'ー、 ,、-'" ,〉|l、;;;;lミ{:>z毛zゝミ', ::::"´ー- :|;|,/l;;;;;;;| ヽ ,'::: : : : : : :
`'"´ ̄` ,、-'''/ ゙ヽ'、ヽ`´ ̄´:::::ノ ', ゙ ゙´´" :l" ';;;;;ノ ヽ ,, ''":: : :: :: :
::::: ゙::,, ,、 '´ l| l;;ヽ;ヽ ::::"::::} | コヽ |: ';lリ ヽ ,, ''´::: '' ー : :
: : : ::::::: ,,'' リ,、 ゙、;;;゙'';ヽ ::::゙''゙ヽ'ノ_ |:: l| | ヽ ,,'":: : : :: : :: :::
:: ''' "" ゙'',, ,、 '" `゙゙'' - 、,ヽ ィ::、彡_,ュヽ ,/::: リ | ヽ '',,::: : : ::: ::: : : :: :
゙''∠zzz='ー-、, ):'、, てニ- '"´::... /:::: /: | ヽ::::''"'' ー:: ,,,::::::: :: : : : :: :
;;;::: '' :::: ,,r(@))))))、-'了'''ヽ::::::゙' 、 ゙'''''ンーー' /::::::: , ' | ,, '''"::ヽ: : : : : : : '' ー:::: :: : ''::-:::
,, ,, _ __,, ,、、、j'''゙''ー '''::"´ '" `'' 、::l|`' 、:::::\ "、 ,,, , ':: :: / | '',,:: : : : : :: :::'' |
゙'' ー ー ''' ''" /`~ ```゙゙゙゙'''',ー、:: `' 、 :`'' 、::::゙'ー― ''´:: / | '' 、 ''::::/'' ー ,,,,、 - ー'゙゙ ゙゙゙゙::::|'' "゙ ゙
:::::::: j ''' ー-- 、ツ',-'`' 、 ) `'' ー 、;;;;;∠::: | `''-、/ |/ / /
::::::::: l| 、 l:: ',::::' 、/`'i''" / ``'' 、 /| `'' -、 ノノ /
ヽ :::::::: ,' ミ゙''zく,, j,ノ j |'、 /、 / `゙' 、,,/::| `゙ソ / / ノ
: ヽ ::::: / :::'-ー'''':: r' | '、 /"''::\,、- 、/ / ::::::| | / //
:: ヽ ::/ ::::: / | '、,r'゙'' ,, ::://|ll ゙', / ::::| | ,, ー '' " " "::
中坊飛騨守秀政
(なかぼう ひだのかみ ひでまさ)
/ ̄ ̄\ ( ;;;;(
/ ._ノ ヽ、\) ;;;;)
| (●)(●)/;;/
| (__人__)l;;,´| まったく、お互い様じゃの。
| ./´ニト━・' .l あと、お主にもその名で呼ばれるとむず痒いわい。
| .l _ニソ } 又右衛門でかまわん。
/ヽ、_ノ /
__/ / ノ__
/ / / `ヽ.
/´ ./ ,. ヽ.
ト、_,/. |、 ヽ
| |/ / - 210 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:43:33.30 ID:eAXfjeQ0
- ,,、- 、,,、-''"゙゙''ー 、
,、 ''"''";;;;;;;゙''}"之三ミミ`"'ヽ、
,,/,,彡;;;;;;;;;;;;;;ミ;;;;;;;;;;;;ミ゙゙ミミヾヾヽ、
|/;;;;/´´彡;;;;;;;;ヽ;;;;;ヽヾ ヽヾヾミミミ、
(;;;;////イ;;;;;;;;ミ゙゙゙ヾヾヾヾヾヾヾ''、l
L/;;////"'//l;;;;;;;;ヾヾヾヾヾ从ヾヾ从,ll|
//////l|ll/l|| |人゙゙゙'、人从从l|;;从从lll|/
L从,,//ll;;|ll| l|、|l|ヽ ',从从l|,,,l|;;l|从l|l||
(从从l|;;;l|||、,l从:: ヽ l||l|;;;l|リ从;;|'lリ;;;;;l|
〔;;;;;;;;、从-从、;;;;;'ーッyl||リ_lノ」ll||リlノl;;;;;;リ
{;;;;;/从シィ;;t;;ッ-ミ、;;ノ ソッィ;=;≦ツ;;;;;;;// そりゃ結構だ。
r、{;;;;l::  ̄´:/゙l |` ̄`゙゙''"リ;l|.|;;| それじゃさっそく用件を聞こうか。
.::';;;;|: ::"ヽ::ゝ :j. lィ::'ヽ::.. ,';;リノ/
''ー、|: .::ィr-'、,,ノ、::. ,';;/;/
.ー〉;| `゙'ーv-'',,、、 -ーz-、
::::l _,ノニ''''ーイ´l´(:(::(:@:}
.:::\ :、`二 ̄>'''ーァ- i;イ ,
::::::\ ゙ '' "⌒゙゙゙゙'、:::/::: |l
:::::::::\ ::::.... , ':::: |
:::::::::::`' 、, ::... , 'ヽ:,、'ー |
/ ̄ ̄\
/ _ノ \ ( ;;;;(
| ( ●)(●) ) ;;;;)
| (__人__) /;;/ うむ、今回の用件はの…
. | ノ l;;,´
| ∩ ノ)━・'
/ / _ノ´
(. \ / ./ │
\ “ /___| |
. \/ ___ / - 211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:44:28.92 ID:vuadFV.o
- やっぱりストレートな中坊だったww
- 212 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:44:42.42 ID:eAXfjeQ0
- / ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
| (__人__) …と、まあ、そういうわけなのじゃ。
| `⌒´ノ 手間をかけるが、頼まれてくれるかの?
| }
ヽ } (
_ヽ ノ`ヽ、_ )
. _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ (
_, ハ \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,)
. , -‐ ´ ,ゝ \/ _ 又/ ,ヽ\丁
/ ヾ. \ , イ{`< _ ,ィ 〉〉〉|
. / `゙ヾ\ ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |
. ! ´⌒` ヽ / `ーヲ`〈 i !
,,、 '´ミ/彡ニニ ヾヾヾミ ミ;;;;;ヒミミミ ミ::'、
/Z三ミY彡三ミミ ゙\ \ヾヾヾミミ 从リl
/彡彡 ゙'Y八ミミミ ヾヾヾ ヾヾミ;;;;;ミミ\;;;;;;、
l//ソ ゙从l|\;;\\;;\;;;;\\\;ヾ、゙、ミ;;;;;;)
|从从 l l||| ヽヾ从ヾ从;;;;;;;;;;ll|゙゙从;ヽミミ;;;;;;{
〉从从l|,l,| l| 从从从从ll|l||;;|}}、ヾll|;;;\ ;;ミ|
ll| !||从|;;;;;l|| l|| 从 l||,,〉彡从l|ヾll|ll|;;;;;;;\ミ| 任せろ。
゙'l| |ll|;;;|ll|从l| || l|;;-'彡;;≦ォミ>゙lリリ゙ヽ;;;;;/| そのくらいなら軽いもんだ。
| ||||;ヽミ||;;;;;;;;;;;}}l|'lレ''ノ/-'=''"´ :::};;;;;|l´|
ヽ从、|;Y;ッォ'ろゝ} ', ゙'ー 、:::... ::|;;;;j〉/ …ところで又右衛門殿よ。
\;;;;;',.゙''´:::〈.|: ', r、. ..::};;リ)゙''l ひとつ、聞きたい事がある。
゙'ヽ;', ..::::i.', .:;; ノ::.. ..::"l;/ {_
,rz、ー- ゝ ::::゙''"´ィ"... リ゙'''"´ノ, 「なんじゃ?」
、--、 / {:(()):):):):):`))));;;、彡;ォ゙ヽ イ::::::: う-
. ,'  ̄l ゙lr'""゙ ,r''''''ヽー― --、;;---;イ'"´,,´` ノ:::::::: ',从リ
イ_ノ l. /―イ l ィ'´l_ヽ'、` ''"´ー- '' /l|::::::::: ',l||リ
/ :: / /三彡:"/. l 三;;ミ、ヾ''{{::.. /'" |::::::::: /ヽ
. l三三: イ. j ::: イ ', ::||:ヽヽ:::::... /" |:::::::: / ヽー- 、,,
. | :: |. | ::: | / |:l::::`''''''''' "´ /:::::: ,、 '´ | `'' 、ー-
. | :: ',. j :::: | ,,、-l |:::゙' 、:::::ヽ、 /:::::,、-'´ | ゙,;;;;
. | ::. |_j :::: |''"リ: l ::|::::::::::`''ー----、,、- < | ||;;
リ ::. |,' :::: |;;;;/: ,' 三三::| / ̄ヽ /´ `> 、 | ||;
/:| ::.. 'l三三彡 ';;/: / : レ"l: | /ヽ / `''ー、. | ||;
r"ニ::{三彡'" ', ::: ';|: / :: ::/、リ |":::::ヽ,,、-ーx" `゙''' ||;
, :::'、 :::.. ', ::: l|: / :: : /:;/ ::ミ二リ ::::/ /| ヽ ||;
', :::', :::..', ::::| / :: : // ::. /ヽ:: / l| ヽ |
.', ::::', :::', ::::|/ :: ::// ::. / / l| ヽ ||
. l :::::l :::}|、 } " :: | ::. / ::.. / l| ヽ ||;
| ''":::|l |、 |::. t ィ ゙ " / :::./ l| ヽ l|; - 213 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:46:02.47 ID:eAXfjeQ0
- /彡彡三;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;三ミミミ;;ミミ;; ゙、
,/;;;;;;;;勿彡''';;;;;;;;;;;;;;;;三ミ三 ミミ从ヽヽ:
/;;;;;;;;;;;;;彡シ'';;;;;;;;;;;;;;;;≧、、、ミミ;;;ミミ从l| ;;
'/;;;;;;;;;;;;;;;;彡彡;;;;;;;;;;;;;;二ミミヽヽヽヽ从l|l
;;;;;/;;;;;///;;;;/彡;;;;;;;;三ミミヽ::ヽ::ヽ从;;;;;;ミ、'' …お前、柳生庄には
;;;/;;;;///// {彡;;;;;;⌒ヽl、从 从从从;;;;ヽ|リ 何年帰ってねえんだ?
l;l|;;;l|///从l|,,,从;;ー''゙゙゙゙l|l|ll|||Wl|从|V;;;;;r、;;;Y
'、;l|;;"/;;;;;;;;l|从l|l| |:l|从l|;ノ从lリ;;;;;;}t'i;〈
::::゙l / l|;;;;;;;;;;;;;;;;l|从|从゙ヽ l|;;从''"ィ;;iiィッ|;;;;;|)l.|;;ミ`''' ー- 、,,_
::::::L ( '、;;;;;;;;;;;;;乂从;;;;;;;;'|人t;;;ィ'=;ヲツ''´レ};;|''リ;;;;゙l ヽ  ̄` '''''' ー--<こ''ー '''"゙'''''''''''"
: : :`'ー、 ,、-'" ,〉|l、;;;;lミ{:>z毛zゝミ', ::::"´ー- :|;|,/l;;;;;;;| ヽ ,'::: : : : : : :
`'"´ ̄` ,、-'''/ ゙ヽ'、ヽ`´ ̄´:::::ノ ', ゙ ゙´´" :l" ';;;;;ノ ヽ ,, ''":: : :: :: :
::::: ゙::,, ,、 '´ l| l;;ヽ;ヽ ::::"::::} | コヽ |: ';lリ ヽ ,, ''´::: '' ー : :
: : : ::::::: ,,'' リ,、 ゙、;;;゙'';ヽ ::::゙''゙ヽ'ノ_ |:: l| | ヽ ,,'":: : : :: : :: :::
:: ''' "" ゙'',, ,、 '" `゙゙'' - 、,ヽ ィ::、彡_,ュヽ ,/::: リ | ヽ '',,::: : : ::: ::: : : :: :
゙''∠zzz='ー-、, ):'、, てニ- '"´::... /:::: /: | ヽ::::''"'' ー:: ,,,::::::: :: : : : :: :
;;;::: '' :::: ,,r(@))))))、-'了'''ヽ::::::゙' 、 ゙'''''ンーー' /::::::: , ' | ,, '''"::ヽ: : : : : : : '' ー:::: :: : ''::-:::
,, ,, _ __,, ,、、、j'''゙''ー '''::"´ '" `'' 、::l|`' 、:::::\ "、 ,,, , ':: :: / | '',,:: : : : : :: :::'' |
゙'' ー ー ''' ''" /`~ ```゙゙゙゙'''',ー、:: `' 、 :`'' 、::::゙'ー― ''´:: / | '' 、 ''::::/'' ー ,,,,、 - ー'゙゙ ゙゙゙゙::::|'' "゙ ゙
:::::::: j ''' ー-- 、ツ',-'`' 、 ) `'' ー 、;;;;;∠::: | `''-、/ |/ / /
::::::::: l| 、 l:: ',::::' 、/`'i''" / ``'' 、 /| `'' -、 ノノ /
ヽ :::::::: ,' ミ゙''zく,, j,ノ j |'、 /、 / `゙' 、,,/::| `゙ソ / / ノ
: ヽ ::::: / :::'-ー'''':: r' | '、 /"''::\,、- 、/ / ::::::| | / //
:: ヽ ::/ ::::: / | '、,r'゙'' ,, ::://|ll ゙', / ::::| | ,, ー '' " " "::
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ○)(○)
| (__人__)
| `⌒´ノ
| }
ヽ } (
_ヽ ノ`ヽ、_ )
. _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ (
_, ハ \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,)
. , -‐ ´ ,ゝ \/ _ 又/ ,ヽ\丁
/ ヾ. \ , イ{`< _ ,ィ 〉〉〉|
. / `゙ヾ\ ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |
. ! ´⌒` ヽ / `ーヲ`〈 i ! - 214 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:46:57.18 ID:eAXfjeQ0
- / ̄ ̄\
/ \
|:::::: | 最後に戻ったのは…大坂の陣の後じゃの。
. |::::::::::: | もう…十八年も経つのじゃな…。
|:::::::::::::: |
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,):::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ (:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
,,、- 、,,、-''"゙゙''ー 、
,、 ''"''";;;;;;;゙''}"之三ミミ`"'ヽ、
,,/,,彡;;;;;;;;;;;;;;ミ;;;;;;;;;;;;ミ゙゙ミミヾヾヽ、
|/;;;;/´´彡;;;;;;;;ヽ;;;;;ヽヾ ヽヾヾミミミ、
(;;;;////イ;;;;;;;;ミ゙゙゙ヾヾヾヾヾヾヾ''、l
L/;;////"'//l;;;;;;;;ヾヾヾヾヾ从ヾヾ从,ll|
//////l|ll/l|| |人゙゙゙'、人从从l|;;从从lll|/
L从,,//ll;;|ll| l|、|l|ヽ ',从从l|,,,l|;;l|从l|l||
(从从l|;;;l|||、,l从:: ヽ l||l|;;;l|リ从;;|'lリ;;;;;l|
〔;;;;;;;;、从-从、;;;;;'ーッyl||リ_lノ」ll||リlノl;;;;;;リ 結構経つじゃねえか。
{;;;;;/从シィ;;t;;ッ-ミ、;;ノ ソッィ;=;≦ツ;;;;;;;// お前、石舟斎様や於鍋様の墓にも
r、{;;;;l::  ̄´:/゙l |` ̄`゙゙''"リ;l|.|;;| ロクに参じてねえんだろ?
..::';;;;|: ::"ヽ::ゝ :j. lィ::'ヽ::.. ,';;リノ/
''ー、;|: .::ィr-'、,,ノ、::. ,';;/;/ あと、謹慎させてるお前ンところの嫡男坊だが、
.ー〉;| `゙'ーv-'',,、、 -ーz-、 あいつとも何年顔合わせてねえんだ?
::::l _,ノニ''''ーイ´l´(:(::(:@:}
.:::\ :、`二 ̄>'''ーァ- i;イ ,
::::::\ ゙ '' "⌒゙゙゙゙'、:::/::: |l
:::::::::\ ::::.... , ':::: |
:::::::::::`' 、, ::... , 'ヽ:,、'ー | - 215 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:48:07.65 ID:eAXfjeQ0
, -――-、
/ \
/:::::::::::::: ヽ
/:::::::::::::::::: ヽ …七年になるかの。
|:::::::::::::::::::::: /
.| /
\ /
,,、 '´ミ/彡ニニ ヾヾヾミ ミ;;;;;ヒミミミ ミ::'、
/Z三ミY彡三ミミ ゙\ \ヾヾヾミミ 从リl
/彡彡 ゙'Y八ミミミ ヾヾヾ ヾヾミ;;;;;ミミ\;;;;;;、
l//ソ ゙从l|\;;\\;;\;;;;\\\;ヾ、゙、ミ;;;;;;)
|从从 l l||| ヽヾ从ヾ从;;;;;;;;;;ll|゙゙从;ヽミミ;;;;;;{
〉从从l|,l,| l| 从从从从ll|l||;;|}}、ヾll|;;;\ ;;ミ|
ll| !||从|;;;;;l|| l|| 从 l||,,〉彡从l|ヾll|ll|;;;;;;;\ミ| そうか…。
゙'l| |ll|;;;|ll|从l| || l|;;-'彡;;≦ォミ>゙lリリ゙ヽ;;;;;/|
| ||||;ヽミ||;;;;;;;;;;;}}l|'lレ''ノ/-'=''"´ :::};;;;;|l´| よし、わかった。
ヽ从、|;Y;ッォ'ろゝ} ', ゙'ー 、:::... ::|;;;;j〉/
\;;;;;',.゙''´:::〈.|: ', r、. ..::};;リ)゙''l
゙'ヽ;', ..::::i.', .:;; ノ::.. ..::"l;/ {_
,rz、ー- ゝ ::::゙''"´ィ"... リ゙'''"´ノ,
、--、 / {:(()):):):):):`))));;;、彡;ォ゙ヽ イ::::::: う-
. ,'  ̄l ゙lr'""゙ ,r''''''ヽー― --、;;---;イ'"´,,´` ノ:::::::: ',从リ
イ_ノ l. /―イ l ィ'´l_ヽ'、` ''"´ー- '' /l|::::::::: ',l||リ
/ :: / /三彡:"/. l 三;;ミ、ヾ''{{::.. /'" |::::::::: /ヽ
. l三三: イ. j ::: イ ', ::||:ヽヽ:::::... /" |:::::::: / ヽー- 、,,
. | :: |. | ::: | / |:l::::`''''''''' "´ /:::::: ,、 '´ | `'' 、ー-
. | :: ',. j :::: | ,,、-l |:::゙' 、:::::ヽ、 /:::::,、-'´ | ゙,;;;;- 216 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:49:06.39 ID:eAXfjeQ0
- ,,、- 、,,、-''"゙゙''ー 、
,、 ''"''";;;;;;;゙''}"之三ミミ`"'ヽ、
、_r、,,,ィ、-'L_,ィ,ィ ,,/,,彡;;;;;;;;;;;;;;ミ;;;;;;;;;;;;ミ゙゙ミミヾヾヽ、 ヽ、、ー―从―从ノ|ノ|
`´|/;;;;/´´彡;;;;;;;;ヽ;;;;;ヽヾ ヽヾヾミミミ、 ヽー'
俺 後 (;;;;////イ;;;;;;;;ミ゙゙゙ヾヾヾヾヾヾヾ''、l ヽ 今 お
が の L/;;////"'//l;;;;;;;;ヾヾヾヾヾ从ヾヾ从,ll| ) .か 前
何 事 //////l|ll/l|| |人゙゙゙'、人从从l|;;从从lll|/ { ら 、
と は L从,,//ll;;|ll| l|、|l|ヽ ',从从l|,,,l|;;l|从l|l|| ) 柳
か .(从从l|;;;l|||、,l从:: ヽ l||l|;;;l|リ从;;|'lリ;;;;;l| ) 生
し 〔;;;;;;;;、从-从、;;;;;'ーッyl||リ_lノ」ll||リlノl;;;;;;リ < 庄
て {;;;;;/从シィ;;t;;ッ-ミ、;;ノ ソッィ;=;≦ツ;;;;;;;// ノ に
や r、{;;;;l::  ̄´:/゙l |` ̄`゙゙''"リ;l|.|;;| ) 戻
る (i ::';;;;|: ::"ヽ::ゝ :j. lィ::'ヽ::.. ,';;リノ/  ̄) .れ
! .(゙''ー、;|: .::ィr-'、,,ノ、::. ,';;/;/ /_ !
―、 ,>゙'ー〉;| `゙'ーv-'',,、、 -ーz-、 ノ____/ ̄ヽ"
|r―ー、rー、ィ'ア;;;;l ::::l _,ノニ''''ーイ´l´(:(::(:@:}
|;;;;;| :::\ :、`二 ̄>'''ーァ- i;イ , ― 、
';l|;;| ::::::\ ゙ '' "⌒゙゙゙゙'、:::/::: |l/⌒:::::...゙' 、
,l|';;| :::::::::\ ::::.... , '::::;r<>,、ー '' 、 ` 、
,、 '´イi'l :::::::::::`' 、, ::... , 'ヽ:,、'ー-、イ/ ヽ: ` 、
,、 '´ ::| `゙'-、 :::::::: ::::: ̄ ̄::: Y´" ゙{::" ヽ: `' 、
、-ー''"/ :| `゙''- 、, ::::::::;r''´´゙','´ ヽ:::. ',:::::: ',
..::::/ :| `゙,>r''"{" '、::. ヽ:::. ',ミー、::l、,,
.::::::/ :| ,、 ''´ |'" ', ヽ::. ヽ:::. ll ヽ|: ,' `゙' ー- 、,,
::::/ :| ,イ:::. l '、 ヽ::. ヽ {{ / `゙
::/ :|. /::::\ ', ヽ ゙ {{} {::.. ::'" /
" | /:: :::::::\,,、-゙'、::. ヽ:{{ {{ }} ヽ::::" ,'
|し ":::::. ::::/ l|: '、::.. :::... ヽ::::::'" ::: リ、
_ |:: :: :::::.... ノ l:l| ヽ::::.... ::::" :: l|)'、
\__/ |:: ::: :::::.... / ヽヽ、::::.... ::::.. ヽ::.. / ヽ
::/ |:: :::.. ::::::...../ \:::::....... ヽ / \
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ○)(○)
. | U (__人__) ………は?
| |r┬-|
. | ι `ー'´}
. ヽ u }
ヽ ノ
/ く \
| \ \
| |ヽ、二⌒)、 - 217 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:50:16.52 ID:eAXfjeQ0
- __
/ノ ヽ\
/.(○)(○)\
|. u. (__人__) | 戻れったってお前、
. | | わしはまだ高樋(※)の方にも用があるし…。
| | 第一、柳生庄に戻ってどうせよと…。
. ヽ ノ
ヽ /
/ ヽ
| |
| . |
行 .じ グ う ( ,、- ''"´:::: ,、ッッl| 从;;;;;;\ミミ三ヽヽ
っ ゃ ダ る ( ,、- ''" ::j:::l:::::" /;;;;;;;;;彡リヽ、;;;;;;;;;;;;;r 、;;;;}
た あ グ せ ( ,、-''"::::::'、:::{:(::::::,、 '´,、-':::__、" `゙''i;;;;;//ヽヽヽ
帰 、 ダ え ( ,イ ;;;、、,,_{{,|(゙z'";;;;;彡ィわ>'" :|;;;;|イー、:',',リ
り .高 言 ! イ /;;',::ミ';;;;;;;;;;;;;;从゙'ーア'"ツ ''"´::... :::|;;;;|ミ:ヾリリ|
に 樋 う ( 、,,,ィll|;;;',゙ァ'彡 ィろ>l|l ',シ/彡彡:::..... :::::|;;;|〉" //;;|、
寄 に な ( .|ll;;;;;',::::"'''"´::::{ ', : " ::::::|;;;|:ー"/;;;;;|\
れ ! ( l|',ヽ;', ::::::::::'、| ヽ ゙ヽ :::::l|ヽ,ノヽ;;;;|ミ
! __r、( ヽ、ヽ'、 :::::: ::::('、_,,、ィ'ァ'"゙'' , 、, '"゙'ヽ:l|:::: ヽ;;;ヽミ
\___/::::::::ヽ '、t、::', .::人:::::/.:::;;;;> ''";;;;;;;l((0リ:||::: ヽ;;;ヽ
〈::::::::::::◎ヽ;;;::::::ヽ ,,、- 、 `ヽミ::'、 ..r::彡-'"Z;;;;;;;;;;;; ,,≧ー":::l|:::. ヽ;;;
ヽ:::イ,、-'"::ヽ`゙゙'/=、:: ', ',、:', :::〉ニ-ー''゙'''''::"´:: , '::::: ヽ;
ヽ":::::::\:::ヽ/ :::リィ''´ミヽ)从、 '"´--ー ''"´:::ノ , ':::::''" 〉
,、- 、)、 :::::::::\/ .::リ/ :::::',从',\. ゙''、:::'''""´ ̄ , ':::|::::'" /
.くヽ ヽヽ:::::::::::/ .::}/ ::::/_リ゙'i'、::\ :::::::::.... , '::" |:::.. , '
ヽ,〉 ヽヽ::::::/ .::}リ .:::/ `' l|ヽ::::\ ::::::::::::,,,,/:" |:::... / .::/
', ヽヽ/ ィ" .:リ/ ..::::/ ::}ー '、 : :`'ー ''"´:::::::": /::::...,、-'´ ..::/
カ lン :::::V ,':: ゙::::" ..:::::リ ::| ::',、::ヽ、:::::::::::::イ::... , 、- '" ...::::/
チ ゙'," :::/ :::: ..::" ゙:::''l| .::リ :::| `''ー- -- ー ''"´ .. ..::::::::"/
ッ ', / ::: :::::イ ...::::) l|l| : ::| :::... ....::::::::::::::"/
| l| :::::. ..::〈 ,ノノ : :| ::::::::... /::::::::::::'''"/
| |l ::::::: ..::: .:::::: ll|" .:::ノj\ :::::: /:::::::'" /
※ 現在の奈良市高樋町近辺と思われる。 - 218 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:51:23.76 ID:eAXfjeQ0
- /彡彡三;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;三ミミミ;;ミミ;; ゙、 /\ /|
,/;;;;;;;;勿彡''';;;;;;;;;;;;;;;;三ミ三 ミミ从ヽヽ:\ \、_ハノ ヽ、|/ |
/;;;;;;;;;;;;;彡シ'';;;;;;;;;;;;;;;;≧、、、ミミ;;;ミミ从l| ;; \)'
'/;;;;;;;;;;;;;;;;彡彡;;;;;;;;;;;;;;二ミミヽヽヽヽ从l|l /.
;;;;;/;;;;;///;;;;/彡;;;;;;;;三ミミヽ::ヽ::ヽ从;;;;;;ミ、ヽ,)
;;;/;;;;///// {彡;;;;;;⌒ヽl、从 从从从;;;;ヽ| /. オラッ!
l;l|;;;l|///从l|,,,从;;ー''゙゙゙゙l|l|ll|||Wl|从|V;;;;;r、;;;Yヽ
'、;l|;;"/;;;;;;;;l|从l|l| |:l|从l|;ノ从lリ;;;;;;}t'i;〈_) わかったら…行ってこいッッ!!
::::゙l / l|;;;;;;;;;;;;;;;;l|从|从゙ヽ l|;;从''"ィ;;iiィッ|;;;;;|)l.|;,)
::::::L ( '、;;;;;;;;;;;;;乂从;;;;;;;;'|人t;;;ィ'=;ヲツ''´レ};;|''リ;;/-、
: : :`'ー、 ,、-'" ,〉|l、;;;;lミ{:>z毛zゝミ', ::::"´ー- :|;|,/l;;;;;;;/ヘ ヽ : : : : : :
`'"´ ̄` ,、-'''/ ゙ヽ'、ヽ`´ ̄´:::::ノ ', ゙ ゙´´" :l" ';;/ //7/ヘ /l ト、 |":: : :: :: :
::::: ゙::,, ,、 '´ l| l;;ヽ;ヽ ::::"::::} | コヽ |: ';lリ / V | ,l ヽ| '' ー : :
: : : ::::::: ,,'' リ,、 ゙、;;;゙'';ヽ ::::゙''゙ヽ'ノ_ |:: l| | ヽ ,,'":: : : :: : :: :::
:: ''' "" ゙'',, ,、 '" `゙゙'' - 、,ヽ ィ::、彡_,ュヽ ,/::: リ | ヽ '',,::: : : ::: ::: : : :: :
゙''∠zzz='ー-、, ):'、, てニ- '"´::... /:::: /: | ヽ::::''"'' ー:: ,,,::::::: :: : : : :: :
;;;::: '' :::: ,,r(@))))))、-'了'''ヽ::::::゙' 、 ゙'''''ンーー' /::::::: , ' | ,, '''"::ヽ: : : : : : : '' ー:::: :: : ''::-:::
,, ,, _ __,, ,、、、j'''゙''ー '''::"´ '" `'' 、::l|`' 、:::::\ "、 ,,, , ':: :: / | '',,:: : : : : :: :::'' |
゙'' ー ー ''' ''" /`~ ```゙゙゙゙'''',ー、:: `' 、 :`'' 、::::゙'ー― ''´:: / | '' 、 ''::::/'' ー ,,,,、 - ー'゙゙ ゙゙゙゙::::|'' "゙ ゙
:::::::: j ''' ー-- 、ツ',-'`' 、 ) `'' ー 、;;;;;∠::: | `''-、/ |/ / /
::::::::: l| 、 l:: ',::::' 、/`'i''" / ``'' 、 /| `'' -、 ノノ /
ヽ :::::::: ,' ミ゙''zく,, j,ノ j |'、 /、 / `゙' 、,,/::| `゙ソ / / ノ
: ヽ ::::: / :::'-ー'''':: r' | '、 /"''::\,、- 、/ / ::::::| | / //
:: ヽ ::/ ::::: / | '、,r'゙'' ,, ::://|ll ゙', / ::::| | ,, ー '' " " ":: - 219 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:52:43.29 ID:eAXfjeQ0
…そしてその翌日(六月二十九日)…
/ ̄ ̄\
/ _ノ ヽ、_ \
. | (●)(●). |
. | (__人__).u.│ ………。
| `⌒´ |
. | |
. ヽ /
.ヽ/;:| /、 ノ:;|
/ {;:;::乂_,,ッ、、_/.:;:;}
/ ゞ彡彡ニミミッ;;/
( _б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:゙ヾミ、
ゞ ''"/ : :.,;"´゙,;.:.:.ヾゝ
∥ ゙i .:ト'',.´;, ',;:.:"〈
ヾ :: 〈● :゙;, ,;"::;●夂
八 `ヾ,|`: : : ;, ,;:.::::`";l 乂
/ /,!;;;ゝ,リ|; : : :; ;::.:.:;::i)! : .彡
,/ヽ//: :,ヾ〉,;.;、:'':::.:.;::;!:::| : . | カッポカッポ…
// : : //イ::,.:..; :.{、; ゙;:゙;;.:"';}:::!、_!
/: / : : //'゙::;'.:.::; :,::`i.;゙:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =、/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ソ::::::::.:,:.}!- 220 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:53:36.51 ID:eAXfjeQ0
/ ̄ ̄\
/ ノ \
| ( ●) | …秀政殿の、なんだかよくわからん迫力に押されて、
. | u (__人_) 思わず高樋からの帰りに、柳生街道に入ってしもうた…。
| `⌒ノ
| } このまま行けば、柳生庄か…。
ヽ }
ヽ ノ
//;:| \.ノ:;|
/ {;:;::乂_,,ッ、、_/.:;:;}
/ ゞ彡彡ニミミッ;;/
( _б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:゙ヾミ、
ゞ ''"/ : :.,;"´゙,;.:.:.ヾゝ
∥ ゙i .:ト'',.´;, ',;:.:"〈
ヾ :: 〈● :゙;, ,;"::;●夂
八 `ヾ,|`: : : ;, ,;:.::::`";l 乂
/ /,!;;;ゝ,リ|; : : :; ;::.:.:;::i)! : .彡
,/ヽ//: :,ヾ〉,;.;、:'':::.:.;::;!:::| : . |
// : : //イ::,.:..; :.{、; ゙;:゙;;.:"';}:::!、_! カッポカッポ…
/: / : : //'゙::;'.:.::; :,::`i.;゙:.,,:''::`/::::::.:ヾ
../: : / =、/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ソ::::::::.:,:.}!- 221 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:54:38.20 ID:eAXfjeQ0
/ ̄ ̄\
/ \ \
.(-)(- ) |
(__人__) u. | …ただ、正直、ずっと気にはなっておった…。
.(`⌒´ | 代官からの報告は受けてはおるが、
{ | わしのこの目で柳生庄がどうなっておるのかは
{ / もう、十八年も見ておらぬのだからな…。
\ /
//;:| \.ノ:;|
/ {;:;::乂_,,ッ、、_/.:;:;}
/ ゞ彡彡ニミミッ;;/
( _б 彡〃.:.:.:.:.:.:.:゙ヾミ、
ゞ ''"/ : :.,;"´゙,;.:.:.ヾゝ
∥ ゙i .:ト'',.´;, ',;:.:"〈
ヾ :: 〈● :゙;, ,;"::;●夂
八 `ヾ,|`: : : ;, ,;:.::::`";l 乂
/ /,!;;;ゝ,リ|; : : :; ;::.:.:;::i)! : .彡
,/ヽ//: :,ヾ〉,;.;、:'':::.:.;::;!:::| : . |
// : : //イ::,.:..; :.{、; ゙;:゙;;.:"';}:::!、_!
/: / : : //'゙::;'.:.::; :,::`i.;゙:.,,:''::`/::::::.:ヾ カッポカッポ…
../: : / =、/,.!::: ; :,' :' : :.:.:ヾ;∞;ソ::::::::.:,:.}!- 222 :やる夫で学ぶ柳生一族(その31) [saga]:2010/01/24(日) 22:55:31.45 ID:eAXfjeQ0
- _
ヽ/ ヽ
● ●) l …ええいッ!
(人__) | こうなれば行ってやろうぞッ!
、v ´/´< ヽ ノ
ーヘゞ、、,, 、ヽ、 ̄ーニ / \ さあ、走れッ柳生庄までッ!!
イ::/`不ヾ :.:.`\ \、 _ ===、.___/ / ./ /
ハ:.:.rj:.:|:ト`:.:.:.:.:.:.:. `ヾ `<=-= .ノノ!!!__/ /
i:.:.:.:.`|Yヾ:.:.:.:.:.:.:. .:.:`ハ-ニく_,/ ´__y / ”ヒヒンッ!”
'r==k==ァ--―:==―  ̄ ヾ\( ___ノ
,ハ_'`,イ,/ ゞ:.:.:.:.:.:.〉:..:. /`T:ォ \ \}ー--
/ ,/ .r⌒`ー--、:.-:.: .:. / |:::| i // `ヽ
`ー´ .|: ハー:._.:_:. ):./. ゝ、./:/ ,. -ニ:/ }:.:.: ヾ 、 - ― - _
___|: {-ゞ:::::::::::.:.:.:.:.:.:. /:/ ̄ ̄ .:./ ト、ー '' ̄ 三
/:::;--}: i:::::::::::::::、:::::::::.:.:.rz:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ :.:.:. ! ヽ::_:.:.:.:._ -― - 二ニ=
. // ゝ、`ー、 ̄ `ー __::::::::::::::::::::Y: : /  ̄
// v::ノ {:::::::::::/ ̄ヘ:.: {
r´/ ゝ:::::::i `ー:.:._:. ゝ
i::ゝ .〉:::::> /:.:/
{/ /::/ i:.:/
// i:./
,ノ:/ i:.{
ノ::イ /:.:Y
こうして、宗矩は十八年ぶりの故郷…柳生庄への道をひた走ったのであった。 - 223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/01/24(日) 22:56:35.50 ID:bH9xD1g0
- さて本日のもう1人の主役の登場ですか。
その2はこちら
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