- 331 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:01:31 ID:BqeyUlF2
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このスレは、「柳生新陰流」を担った剣豪の一族「柳生一族」を
史実をベースとしつつ、適当にエピソードを盛り込んでいく形で紹介するスレです。
【今回のメイン柳生 : 今回もナッシング】
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ー)(ー) …やる夫の奴、どこ行ったんだ?
. | (__人__) まあ、大体想像つくけど。
| .`⌒´ノ ,r'゛ヾ
.l^l^ln } `‐= )
. ヽ L } ゝ-´ );;;;;;)
ゝ ノ ノ .) ;;;;)
/ / \ ./;;/
/ / \ .l;;,´
. / / |ヽ、二⌒)━・'
ヽ__ノ
- 335 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:03:38 ID:BqeyUlF2
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【寛永十五年(1638)時の柳生一族系譜】
大膳長永
:
<柳生家>
:
├─────┐
柳生永珍 中坊源専
:
├─────┐
家厳 重厳
| (七郎左衛門)
| (松吟庵)
├───────────────────────────────────────────┐
宗厳 .妹
(新左衛門) .【江戸柳生】 |
(石舟斎) .(大和柳生藩) <幸徳井家>
├───┬───┬────┬───────┐ |
厳勝 久斎 徳斎 宗章 宗矩 友景
(新次郎) (五郎右衛門). (又右衛門) .|
| (但馬守) |
| 【尾張柳生】 | |
├────┬────┬────┐ ├─────┬─────┬─────┐ .|
純厳 利厳. 妹 厳倚 三厳 友矩 宗冬 .六丸 友種
(久三郎) (兵庫助). (権右衛門) .(十兵衛) .(左門) .(主膳)
| (幼名:七郎) .(刑部少輔) (幼名:又十郎)
|
├─────┬────┐
.清厳 利方 .新六
.(新左衛門) .(茂左衛門)
- 337 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:04:40 ID:BqeyUlF2
- 【第1部(その1~11)のあらすじ】
時は戦国、乱世の時代。
大和国柳生庄の領主、柳生新左衛門宗厳は、上泉伊勢守秀綱創始の新陰流の正統を継ぎ、
後に名を石舟斎とあらため、その剣名を天下に上げた。
しかし、長男新次郎厳勝の不具廃嫡、豊臣家による所領の没収、
新次郎の長男、久三郎純厳の死など、柳生家に辛く重い苦難が襲い掛かる。
だが、徳川家康の招きに応じ、「無刀取り」を以って家康に指南を請われた際、
末子・又右衛門宗矩を推挙したことで、再び柳生家にも光が差す。
その後、関が原の戦にて徳川家に味方したことにより、柳生家は旧領を回復、
更に家康が幕府を開いたことで、宗矩が将軍家剣術指南役となり、
柳生家、そして柳生家の新陰流…「柳生新陰流」は、一気に繁栄の路を進む。
そして、柳生家の家督を宗矩に、新陰流の正統を兵庫助に継がせた石舟斎は、
慶長六年(1611)、78年の生涯に幕を閉じたのであった…。
【第2部前編(その12~24)のあらすじ】
石舟斎の死後、宗矩は正式に家督を継ぎ、新たなる柳生家の当主となった。
またその翌年、柳生庄にて宗矩に待望の嫡男・七郎…後の柳生十兵衛三厳が誕生する。
そして、大坂の陣による豊臣家の滅亡、一代の英傑・徳川家康の死を以って、
戦国の世は完全に終りを告げ、新たな時代「江戸時代」が始まる。
その新しき世において、柳生家は将軍家指南役となった宗矩の「江戸柳生」、
尾張徳川家指南役となった兵庫助の「尾張柳生」の二家に分かれ、
宗矩は「坂崎事件」を解決するなど、剣術指南の枠を超えた才を発揮し、柳生家を発展させ、
兵庫助は新たな時代の剣、「直立たる身」の工夫を編み出し、新陰流を発展させる。
その後、時は寛永・三代将軍家光の世に移り、尾張においては後の柳生連也斎厳包こと新六が誕生、
江戸においては十兵衛が小姓を致仕するなどがあったが、その末に、遂に宗矩が諸大夫成を遂げる。
「柳生但馬守宗矩」がここに誕生したのである。
【第2部後編(その25~51)のあらすじ】
晴れて但馬守となった宗矩だが、知己の禅僧・沢庵が紫衣事件で罪に問われ、
また自身も主君家光より難題を出されるなど、次々と苦難が立ちふさがる。
だが、大御所・秀忠の逝去によって赦免された沢庵より
「剣禅一致」を説いた「不動智神妙録」を受けた宗矩は、
真の大将の剣、『活人剣・治国平天下の剣』を確立することに成功、
これを家光に教授し、信任を確かなものにする。
そして、宗矩の惣目付就任、柳生藩一万石の大名への立身や、柳生新陰流の全国への広がり、
また、十一年ぶりに江戸に戻った十兵衛も、宗矩より印可を授けられるなど、柳生一族は繁栄の絶頂を謳歌する。
しかし、寛永十四年、江戸を遠く離れた九州の地において、後に江戸時代最大の一揆と呼ばれる「島原の乱」が勃発、
一揆衆の勢いは凄まじく、派遣された鎮圧軍の指揮官・板倉重昌が討死にするという事態にまで発展する。
また、柳生一族にとっても、尾張柳生家の嫡男・新左衛門清厳が討死にするという悲劇が起こる。
しかし、討死にした板倉重昌に換わり、新たな上使となった年寄・松平伊豆守信綱の指揮により、
日に日に一揆衆は追い詰められていったのである…。
- 338 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:05:38 ID:BqeyUlF2
- 寛永十五年二月二十一日、原城内・三の丸。
一揆衆の幹部、山田右衛門作請け持ちの場所にて…。
___
_,.-;=ニニ;ァ `゙ヽ
,.‐;=''´ / ,.-┐ j1 、 、 __
,、 // / / { 〈 { ))/ ̄`ヽ__ノ}/..::r ヽ おい、幕府軍側の動きはどうだ?
/ `''ー‐'''フ,ィ / _,.-‐`‐ニ、==-'´.'´.:::::::::::::::...‐'´.::::ノ ` 攻め掛けようとする兆候はないか?
. \ ノ/ l」_∠_ ___ヽ、:::::::::::::::::::::.ー―‐''―‐-、
'、=、r/ ,イ::. .: ̄ ̄-- ..::::.:::::::::::::::::::::r''" ̄`ヾ`ヾ、
゙7 Y / 'ヽ';、:::::::;:::.... ................ :::::::::::∠-―‐'''" ̄`゙ヾ
/ _」/ ` )-'1ヽ、ヽ;-――、、j`'''´ ヽ
 ゙̄‐r‐ /_//‐、 ミト, /,リL_,、 ,-;==弍
`、__/ ヶ/`゙ヽ、ヽ__// | '-ニニ‐'
'、'r、 ゝ、ノ  ̄ ̄`''--、_
/ヾノ / `''-- _
/ / l } ,.-1
/ / { // ,.--‐r-
{ 〉 ヽ </ / l
', / ヽ / !
',', ', / |
',', \ 丶 .:: / l,
',', ヽ .:::::ヽ:: / | \
l l `.:ー::::....::: l / | ヽ
l l 、 l { l,
l.l ハヽ l j }!
lj ./ } l! l / r'゙
j / } l!. { .{ __,.-‐'´{_
ノ / ゙ヽ__ヽ__,-'―‐、r''" ̄ _,.‐''´ L_
/ l __j l ニニ_」―r''" ̄ }
r/ / { r' ̄ ̄「~ l
// / | ! | |
/ { ,イ _」 l ! l
ノ '、 // { ,l l `ー 、
山田右衛門作
(やまだえもさく)
_____
. / ``丶、
, -┘__ '⌒ヽ \ \
. , ' / \ 、 、 、 、 、 ハ
// !i、 Mi、 ハ ヽN\ト、 ヽNハNハ
!{Nレi {/ヘN\トi ハ ヽ\|ヽi ヽトヽ.ハ
リ/Mルi| V 、 ヽ ヽ 、j
. ノ N ノ ∨ 、 丶 丶 ヽ ヽ ハ
/ / {ニ==ヘ ヽ. ヽ、 ト、 ! !. |
. {N{ ik弋zテ\i \ 代父ハ} i ,!N いえ、特にこれといった動きは。
ヽト、\ 、.`ニ_ ̄ , `  ̄ ノ イル'
. ヽi、`__.ゝ i  ̄「ノ´
`¨ヘ _ /
__.>、 -‐ ‐- ∠‐- 、_
/ 、〈: L.\  ̄ /」: 〉 . へ._
//ゝヽi: : : ̄` -- '´ ̄: : | || /〉
!{ || il| : : : : : : : : : : : : : | ,ll //
'|| ll リ: : : : : : : : : : : : : :ヽ、ll il!|
}} ノハ\: : : : : : : : : : : : :/ ̄ 人ハ
ノ' / LL_ \: : : : : : : : / ヽ\_〉
`¨´ `ヽヽ: : : : : / /
右衛門作の部下
- 340 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:07:04 ID:BqeyUlF2
- ノ|.| ヽ ヽ .| | | |!
∠__| | | | | | | |l
____∧ヽ | | |___| | |.|
r'ニ'´_/ |ヽヽ _,..| | / | | | |_,..,
| / { l l\_厂 .| | / | ./// /
_| / ヽ \|.ト,\ | | / .| ////
'´ \ |.| \\___,| ト-、__/ |__/_,イ´ …そうか。
`ー─┴| \`‐ニ>\. `ァ‐ニ-‐ァ'7'′ どうやら、十一日に出した矢文は、
/ _ノ\  ̄| l ̄´ | ト ̄l´ /! 殿に届かなかったようだな…。
. // r' ̄\ \ | | | |.|,/ \
ノ_,...,_ ) ∧ l |`ー-、 |,.-ァク′川 lヽ 仕方ない。
'´ `‐'"| ,rく \ `ー' { ̄`う'彡'´_,.....,_n / また仕切り直して、向こうに連絡するしかないか。
レ′ヽ. _ノ\ ` ̄,イヽ/ |′
\ / 7ーァ'l| |
`′ _,/ /\l/
. -――- __
__r一'´ \__
_∠  ̄ 、 i- 、 __ \
{ 、 、 、、 ヽ\\ >\-\ヽ ヽ
,rヘ i、|\\iヽi \、\ 、\` <. ハ
. {i、、 ヽ!、ト.N ヽ \.i` ヽi ̄ 、 \ ハ
}NiM. |、 ヽ. 、 \ ヽ. ハ
/ i | ヽ\ 丶 \ \ ヽ \ ヽ、リ はっ。
. / ,. ||=ヘ ヽ \‐-、| .} | トi }ノ
{ /! リ k代t、 |‐--\ ̄ |イ .ノ } j/ しかし、そろそろ皆も限界です。
l/ l i ヽ! ー''´}` ∠ィ/´ソ/ このままでは…。
\\ 、ニ=- _ rイ_{____
ヽ{ ̄` 、 ヽ_ rへ\ ̄ ヽ
\ マ´ ̄_) V ヽヽ 〈
_、-へ 二´ V l l ヽ.
/⌒ ヽ. \__/ V ヽ\ . ニニィ
ヽ 、、 ヽ i i | V ヽ V /_ /ノ L........
∨ 、、 _ヘl l」./ ./>イ i / -‐ `ヽ
\、 ヽヽ_ ノ〈 // ` ニ 、
実は十一日、右衛門作は幕府側に対し、
「二十一日に自分が受け持つ三の丸へ攻めてくれれば、中から幕府側を引き入れ、協力する」という計画を立て、
これをしたためて、矢文を放っていたのである。
だが、この日、幕府側に特別な動きはなかったため、
右衛門作は、矢文は発見されなかったものと判断した。
- 342 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:09:54 ID:BqeyUlF2
- L,ヘ_ `丶、 _,.-'´ j / !| | 〃
',', l` ‐- _ `‐-_ _,.-''´ ,1 / l.| !〃
〉} ヽ__`-,..._.=、- _ //- ヘ / | jl/
/ j | ,.-‐'´_」/ }- ニ_‐ 、__// ∨ 7/
_ノ _{ |「 ./ ,ハ `ヽ.\ ̄丶 / //
-''´ _フ >! ./ / _j,、 `ヽ'''ニ-` ,'<7´ わかってるさ…。
/_-'´ ヽ / / / ,ニ-、 !{ ', l! このままじゃ、いつ俺達の中から、
/ ヽ / l/ / , ヽ l」__ ∨ 四郎側に寝返る連中が出てもおかしくねぇ。
__,,,,... -―y' / r' _,,..⊥┴、 | `''‐z,..ヽ
´ { "´ ´ _ ヽ. |_,.....,´,イ. 「 …というか、俺達の識別方法が決まらないうちに
l ィ"゙ヽ__}``ニ´, ' 丶| 城攻めが始まったら、まとめて皆殺しにされちまうぞ。
| ,.イヽ ヽ /
', { 丶 _ }_/
_ _,, _,.ヘ l /∠--- ,,,...___
 ̄ ̄´ ̄`'''┴- 、_ ∨_/ `ヽ、`ヽ`ヽ.
`ヽ、 ノ7 l ヽ ヽ ヽ
_ ...ィ___
. , -''"´  ̄ ̄-`ヽ.
{:, - 、 . . .ヽ\
f´:{: . 、. .丶、. . \:ヽi`
ノ: : f、: : ヽ.、: : : `丶、:\ヽ
. /: . :/ハ : i、ヽ、ヽ 、: トヽ从|
iイ:i: {:{rtヘ\ヾtッヌ}: ル'}:}/ 一揆衆側の俺達が、
ヽトニゝ¨/```` ノ´_.イル1 四郎様に「寝返る」ってのも妙な話ですけどね。
、 、 _ム/.::ヘ
,r>、 ̄`rヘヘ /〉、
,〈 ヽゝィ:ヽ ヽ 、 /: `ヽ、
,r‐': 丶 、V::::::ヽ ハ/= 、: : :` ‐-、_
i{: : :rソ'/::::::/ / }}: : : : : ,r>、
li: : :八 {:::::::{ ll: : : : // }
l'、: / ヽヽ::::) ` 、: : : // _」
ヽ「 ヽレ' `=、// /:⊥_
`! | _____ 「 ム〈 ゝヘ
'l .| L........ / { `=ニ._\
l :} 、 ト、、 ``ヽ、
- 343 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:10:47 ID:BqeyUlF2
-
_r;;ァr‐-、
/,r― ニ=, ,ヽ
゙} } { {`l
ノ7ー---'゙ヽヽ
<´ ゞ゙ …四郎様、ね。
ノ ヽ 確かに、今、一揆衆がなんとかまとまってるのは、
_( r'- 、_ でうすへの信仰…その象徴とも言える四郎の存在あってこそだからな。
r‐iフ_」ヽ. __ _, }、く_/゙>,
. }}r'´ '、( ll(r'"´ '′`'if´|
. |!i! ` |l l.l⊂l
l/ . ヽ:{"^ 、 : . : : . : : : : : : . : : ヽ: : : :l
. / . : . . l:l ヽ : : : . :ヽ.\: : : : . : : :ハ: : :ハ
/ . : . : . :lリ===ヘ : :、 : : :kヽ:\: : :l : : : l: :、 ハ
, . // . : : : :K戈t丕 \ \ : :ヽ‐\l\l . : : l: : l: 、\
. l: //{ : :ヽ : ゝ | 丶 l` ‐-\ ノ . : : /: , :l : lヽi まあ、「この間のこと」もあって、
. l/l:l ヘ : : l : 丶ニ=‐ , ∠: ≠: : /l:/ル' 流石に動揺してる連中もいますけどね。
ヘl 丶: ト _\ ヽ} ∠: : ィ: : :ノソ
. ヽl `ヘ _-_ 厂「: :/´ 右衛門作様もその場にいたんでしょう。
丶 '´ _ ` / !ル′ どうだったんです?
\ / l
i 、 / l
_,, -‐┴ `  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| ̄ ̄ ̄丶
l l .:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
'l l .:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
- 344 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:11:49 ID:BqeyUlF2
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…ここで少し時を遡り、二月十日頃の話となる。
;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;::;:;:;:;::;::;;:;:;::::;;:;:;:;:;:;:;:;;:;::::::;:;;:;:;:;;:;:;:.::;:;:;::' ,.,.,
;;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: ,、,、__|lll|╋i:;:╋;:;:;;:╋il1_╋i!__i! ,., '''' ~♪ カカレ…
;:;:;::;::;;:;;:;:;::;:;::; ixYx .!;;;IIロ|[| トrrrrトHlHlhihihi1.. ~♪
:::: :::: :::: :::: :::: | []X]|[ IIロ|品| | | |´l l l l|,,||||||| ~♪ カカレ…
:: ::::: ::::: : :. ,,,|ト.LL.![[[ | ,;;⌒";;⌒ヾ"⌒;:゛;,i,;,''";;,,
:::::,,,,,,,:::,;;'⌒;;;⌒゛"''⌒''' ⌒;:;"⌒^^ ;:;⌒ヾ⌒ ⌒^;;)
::x""⌒;:;:;iiii⌒ ii^^ ~;:;;;;⌒''''""''"⌒、;:;;;''". ^ "`´;:;ヾ
;::::;:i^ :::::⌒⌒ ⌒;:;;""'''''""⌒;:;;''",.,;;:;:;''⌒"";:;;:;⌒;:;:; ソ
;:;:;::; ^^;: /ヽ,.,"""'''⌒:::::::^;:;;"⌒;::;:;:;:´ヽ'';:;:;::::;:;:;:::⌒^^;;:"ヾ
__./i!/;:;;;;;;:;::;:;;;;:;:;:;:;''";:;:;:;:;:;:;;;::;:;:ヾ ⌒;:;::;:;:;⌒;::::;:;:;;:;:;:;:;:;:''⌒';,
 ̄ ̄i!/;:;:;:;;::;:;:;:;::::::''''''''''''';:;::;:;::;:;:;::;;:;;''''''"""'''';:;:;:;:;:;⌒;:;:;:;:;⌒;::;:;:;, ニ「
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧⌒;:;:;:;:;⌒;::;:;:;, ニ「
 ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|"""""""""""
| | | | | | | || | | | | | | | | . ∧
| | | | | | | || | | | | | | | | .'ii`
| | | | | | | || | | | | | | | |' .|| 何か聞こえるぞ?
| | | | | | | || | | | | | | | | ||
| | | | | | | || | | | | | | | | ∧_∧ | ∧_∧ …あれは城の方からだな。
二二二二二二二二二二 二二二二二二二二二二 ( )| ( )
. | | . | | ( G ======| つG======X二>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | | | | | , 〈
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | (__)_) (_/_)
- 345 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:12:58 ID:BqeyUlF2
-
/ ドンドン
♪ .かかれ、かかれ、寄衆もつこでかかれ、
寄衆、鉄砲の玉の、やれあらんかぎりはか
どんどと鳴るは寄衆の大筒ならずとも
みしらしよ、やれこちの小筒でか
あら有りがたのや、伴天連のおかげで
寄衆の頸を、やれずんときりしたん ♪ドンドン
\
,,..、,_,,...、
, '"´ ,ヘ r ミ丶
,r '.: : : :. ./リ<L:f゙ヽヽ
/:. .: ::: :. :.. .! l jl!´!ヽノ::',
!::::::::::::::::::::::::l=lz'=-ハト、::ト、 …何か城の連中が歌ってるみたいだね。
l:::::::::::::::::::::Nl llィ6=、 〈N! なんなの、あれ?
ノ',:::::::::::::::::::{,リ l ゙ー' ヾ'、
',:ト::::::::::ハj_ ノ __r'′
l!ヽ:::::イ 丶、.`゙´ィ′
リル -―‐`干´‐┐_,,. - 、
ノ:.:.:.:.:.:.:.:._, -― ''゙´:.:.:.:.:r:.:.:ヽ
〉:.:.:.:.:.:'"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.`ヽ_
_jr'",:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:,ユ、
/:.:.:.</:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:./,イノ
天野長三郎長重
(あまの ちょうさぶろう ながしげ)
十日頃、城中の一揆衆たちが太鼓を鳴らし、上のような歌を、
大勢で賑やかに歌って踊っているのが、城を囲む寄せ手の陣まで聞こえていたという。
- 346 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:14:27 ID:BqeyUlF2
-
これを聞いた寄せ手側は、既に困窮している筈の一揆衆たちが、このように騒いでいるのは、
きっと油断させておいて、攻撃に討って出る作戦に違いないと解釈し、警戒を固めたという。
/::::::::::::::ミf::ヽ彡:::::::::::`ヽミミ丶
. /:::::::::::::::ミ{:::::liシ::::::::::::::::::::\ミミ
/:::::::::::::::/ミ`i:::::トyシ7へ::::::::::::::\
,:':::::::::::::::/`゙゙"!、::l \:::::,:''゙
. /::::::::::::::::/ ','' ', \
〃:::::::::::::::′ '!:::i, ,, -‐ヾ´,
ll::::::::::::::,' ';:::i, ,ィ'" ヾ:
ll::::::::::::.,' -―‐- 、 'i,:'! ゙ ,. , -‐,,z=
. l!::::::::::::! ._,,,_' ,ヾi,:i, シ',r'"{:.`''′ さてな。
l|l::::::::::::l , z,=r;;テミ、', ゙li, '゙ _,,`ニ 外への何かしらの合図の可能性もあるが…。
゙il::::il ',:::l '´ ヾ.゙''゙ノ '! ':, どちらにせよ、そろそろ限界も近いというところか。
li,''゙ ゙' l `' == ''" l 丶
lト,、',, :'i, l 寄せ手の衆には、奇襲に気をつけるように伝えておけ。
llゞ:::::::::', l
llリ>、::::::', 〈 _ _
,!jノ ヾ:::::',、 ``" _,,
l/ ヾ:::::'iヽ、 _,,. -― '' "´
ヾ::ヽ',丶、 ´ 、,,,,,. .:
丶ヽ'i、丶、
゙i,:i,ト、'i l`iヽ、 , ィ′
、┴i,ヽlハ',i ` ‐-‐ '",/
ヽ'7 <ラ ',i, //
ソ / ,-tL、 , -''"
`' ,イ ,:'r'ー'´ , ィ:'
松平伊豆守信綱
(まつだいら いずのかみ のぶつな)
また、一揆衆が城中から凧を飛ばし、城外のキリシタンと連絡を取り合うなどしていたことが記録されており、
それらへの連絡という懸念もあったかもしれない。
- 348 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:15:43 ID:BqeyUlF2
- /:.:.:.:.,-、:.,.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`丶、
/:./`Y:.:.:.l:l:.:ヽr‐-、:.:.:.:.:、:.:.:\
/:.:./:.:.:.:_l::::::/l|:.:.:.l:.:.:.:.ヽ:.:.:、ヽ、:ヽ:ヽ
,ィ':::::/:::./ l::,ィニニ!::::l^l:.:.:.:l、ト:.:i、:.:、:.l:、:':,
/'イ:::::::::/ //ノ⌒'i|:::l l::::::,!:l:::、i:.、!::、!:::::l
/::::::::/`ーァ'" ゙!メ、_|:::,、::::::::::::::::::::l::::::|
,':,イ:::::l '´テ`ヽ、 ,ィi―レ<!::::::::::::::::::i、::::r{ それって連中が攻めてくるってこと?
l/ l::::::l ,=ァz、` r' __,,,レi:::::::::::ri::;:;j;リ わっかんないなあ…そんなことしたって勝ち目なんてないでしょ?
/:/l::l.ヽゞ-'` ィ'"で::),ソ,!:::::,イT!:;:;:/
'´ ,ノ、:', ` ̄  ̄ ´ /:/r'^ ソ:;ト:! 何でそんな無駄なことするかな。
'´ l:f', / シ′`Ti:;:;N`
,リ ヽ 、`___,. / リヾL__
\ ー- / _,. -‐:'´:ト、
` ー-z<_,. -‐ '´:.:.:.:::::::ノ:::\
「二l-┐:.:_,. -‐''"´:.:.:::::::::丶、
ゝ-‐fi´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::丶、
/// /:::::::::} r.rー.、\ヽ
/// // /::;/llハ:::|:ヾ:::::l ヾ|
/ // / / / /:/ ヾ :リ i i \
 ̄/// //:::::/、 /:/ | :l | i }
//// /:::::/__ ヽ // _ l:::::| | | /
l// //:::::/T;;;;ラヾ// /二__|:::::| l //
| l//:::/ `=- / /エ;;;,)_,|::::|ヽ / …それは違うぞ、長三郎。
l/ /:::/ /  ̄ |:::::|l /
▽ |:::ハ / }:::// |
,):ハ|ヽ `- __, /////l |
▽リリ| \ 二" /リ:/|▽ ▽
/{ 〈| ヽ- "/:| ヽ▽
- 349 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:16:49 ID:BqeyUlF2
- ノ / / /:::: .::: .:::: .::::::/ `丶、 ,!::/ ',::::: ::. ::::::::|
// ,/::: .: .: __.:::/ 、_ ヽ, /::/ ,. -‐lT:: : ::::::::l
イ / /.:: .: .:',テイミ,=、丶、 /:://.:.:.: l : : :::l
/ ,イ: 、ャ、 `''" .:ノ`ヽ、ヾッ /://, -― l::. ::::l
ノ / ,'.: .:/ヾミ:=≦´ ゙' // ,ィti7'"ブミl:::. ::l
ノ ,,'.: .:./ `~゙゙" ''' " ,// l{ミ=彡' ,ィj:::: ,!
ア /,!: : .: .::::/ ,ィシ' ,' `==彳ハ!:::: ,'
/ ,':. .: .: .:::/ ,/´ l /.:.l:::: :,' 「奴ら」は既に「我ら」と違う思考で生きている。
i l::::::::::::::/ / l / /l:::: ,' あれがまともな者なら、とうにこの一揆は終わっているはずだ。
'、,l::::::::::::/ / l ///!:::: .: .:/
l::::::::::/ ノ l / /イ!::: .:.::/ …なのに、まだ奴らはあそこにいる。
,l:::::::::/ _j ,イノ ,':::..::::/ 奴らは、”まるちり”を望んでいるのだ。
l:::::::/ 、 ''"´ ,イ/ ,.イ::::::::/
l:::::/ヽ、 `` =、- 、___,, ,.イ / //::::::/
!:::,' \ `` ―一 '",イ ー--//:::/
ヽj::::l \ 丶、 _ ,. `メ //ノ
. /::,ヘ、 丶、 // / /フ
,.ィ'"´ `丶―- 、、
/ィ'",. , z'" 、、 丶 `ヽ、
/::::/ィ'_,/:::彡ィ_, _,,_ヾli 、ヽ丶ヽ,.-‐v┐ ボリ
/::::::::::::ィf'ク:ィ:::::::::::ィ'-、:ヽィヘ, l 、ヽr‐-Lr i l l^i,
/:::::::::::::{{ィシ,/:::::::,ィ}トミミ:/::〉::ヽ l i ト`丶 ヽ! '、ヽ ', ボリ
,:'::::::::::::::::li、/イ:::/ ノノ=ェ/:/=}li::l :::.::.::.::::::〉 )
ィ'ノ/ィ:::::::::/ゝミ=/z= '" /:/ ,il:!l::ll::::::::::::::/ ,' / /, ' ボリ
,//:::::::::::久/ ノ ,'ハ! /リ l:l !:::::::::::/ /,/ /'′
ノィ:::ィ::/,f=ミ丶、 / ヾ/ il ,l:/!::::::! /′
l/| リ 'li、(゚::ン、ヽ ,ノ `_,ェ=ilイ:::::::', '、 ”まるちり”…確か殉教だったっけ?
リV! `' ー- ゙ ,.ゞ'ーニ,o‐rチソ:::::::ヽ ヽ 何で好き好んで異国の宗門に下るかねぇ…。
ノ 'li, /.:. '´、`‐"ィ"/,}:l:::/ヽ ヽ
li、 :.:.: ` ̄ノ /リ|/ ヽ 丶
l:〉、 、, ,ィ'i7´ ヽ 丶
リハヽ丶ー‐-- 、、 _,ィ/ リ ′ ヽ 丶
// リiト、`ミニ=' , ィiリ/ ヽ 丶
ノノ} ` ― ''"´ |ハソ_, -‐、 ヽ 丶
r―==ニフ_____,ノニ'":.:.:.:.:{ ヽ 丶
ノ:.:.:.:.:.:.:.:./~):.:.:.:.:.:.:.:.:.| |:.:.:.,. ='":.:.:ヽ、 ヽ 丶
- 350 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:17:20 ID:BqeyUlF2
- /.:::::::::::::::::::/ヽ::Y、
. /.:::::::::::::::::::::::::|:::::ヾ:ヽ
. / ..:.:.:.:.:.:.:.:::::::::_:_:!::::::ト、:
,:′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::,ィ'ミx|:::::fミ>
. / . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::/´ |:::::|
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:::/ |..:::|
. /. : .:.:::::::::::::::::::/ ',.:::!
′.:.:.::::::::::::::::::/ |:::|
i:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::/`丶、 |:::!
|:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::/ :::ヽ. |::l
|::::::::::::::::::::::/ ̄/丶、 ::':, |::! それは我輩にもわからん。
|:::::::::::::::::::∧ |{frj}ミ>、', !:! わからんが…それ故に、奴らを逃すわけにはいかん。
|:::::::::::::::::,' `‐`==' l:| この後、いらぬ火種を残さぬようにな。
',::::::::::::::::ト、 i リ
.ト、::::::::::::| l', .,' まあ、せっかくあのように歌っておるのだ。
.| l、:::::::::| |. 、 .::/ 皆に存分に鉄砲を撃ち込むように伝えておけ。
.|,ハ:::::::::| | li':, ::〈
7 ',::::::::| |ノリl'、 ヽ
. ',:::::::Wl/|l ヽ 「へいへい」
|:::::::| / リ、 li>、t,、、
|:::::::lイ lj 〉l/リi、丶ミ 二二
|:::::::| /イi;▽<lヘ、 、__
|:::::::|.// l / ソ>、  ̄
|:::::::l′ /-‐'´ ,ィト、
|:::::::! イ 〈:::| ` ―‐
. _」:xく._ ハ ヽ、
l `:〃/ ∧ ∧ノヽ、_
| 〃イ ヽ. / /
- 351 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:19:33 ID:BqeyUlF2
-
─ このようなことがあったからか、二月十六日、
鍋島家の井楼から城中に向けて鉄砲玉が撃ち込まれた。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
,-‐-、 (.,;;;;;;;;;;;;)゙,;;;;; ::;.:;");; :... :.. ....;;;; :: ;; : :..
. ,-、 / IIヽ ノ.,;;;⌒ヽ;;;;;::;;;); ::; : ;;;; : ::, ;:;;;;, :: .
く \ ノミノ゚,、゚),===========i,=..:::;;;;;;(,;;; ::,;;; ;;)",;;;:,;;; ::.. (";";;;;゙; : ;":,;::.. ;: :: ・
/∠◎ヽ≡/ ('-、っ' ̄ソ ̄ ̄ .,;;; ;;;;:;;;;;;;; ;): ;"':; ;;;; ::. ヾ.,;;;⌒ :;.;;;;.. :.
(⌒ヽ ノミノ ・ ),===========i,=..:;,;;;;;;;.);;;;;;;;;;;;;;:':; : _ヽ ===========i,=.....::;;;;;; ⌒ヽ;"':; :;::. ・
ヾ Δ≡/ ('-、っ' ̄ソ ̄ ̄.,;;;;;;;;;⌒;;ヾ;;;;;ノ,;;;; ノミノ ・ ),===========i,=..:;;;;;; ':;,;; ;;;;;;;);;:;,;;;:: ,;;;:::;:...... ・
ノミノ丶),===========i,=..:;:;;;;;;;;);;;;;.;.,;;;;':;.;"':; /≡/ ('-、っ' ̄ソ ̄ ̄ ̄ :;;ヽ;;;;:";"; ;;;;;;;;;;);;;::";;::; ;;::;:... ・
/≡/ ('-、っ' ̄ソ ̄ ̄ ̄ :;;;:ヽ;; ノ゙_ヽ ;" ヾく彡ノ] ,;;;⌒ヽ;;::;;;;;;;;;;("':;,;;; ;;;;; ;;: : ::.. .
ヾく彡ノ]`‐‐´ヽヽ ヽ | ノミノ ・ ),===========i,=..:::;;;;;;,;;;;;;";"(,;;;;;;;;;;;; ;:;;,;;;:)゙:;;,;;;,;;;: ::.. ・
( ◆ ) ヾヽ > / `っ /≡/ ('-、っ' ̄ソ ̄ ̄ ̄ : ;;;;:;;;;;;;;;;;ノ':; ;;;; ::;.: :::;::...
∠≡∧≡ヽヽ ヽ |  ̄ ヾく彡ノ]`‐‐´くソ ,、ヽ / く. .| | |:;; ヾ;;;;;;;; :";";";":.:;;;;:::...
くソ ノヾヽ > / `っ ( ◆ ),--、  ̄ ヽ//` | | :;; :: ."; ;;;; ::;.:; ;; :..
| / ヽ |  ̄ /≡∧≡ヽ/ > .//| .|. .| | | "::;;::::.."
ノ ) / `っ くソ ,、ヽ / く. //.| | | .| | | | |
 ̄  ̄ ̄  ̄ ヽ' `ー-//| .| | | | | | | |
城中に鉄砲を打ち込む鍋島の兵
- 352 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:21:23 ID:BqeyUlF2
-
\
\
\
∧_∧ \ バシュ!!
⊂(;;;;;;;;;;⊂⌒∴;.⌒つ \
\ ∧_∧ バチュ!!
\ (;;;;;;;;;;;;;;;)
\ \ ⊂ ::::つ
( ( (
\ \ \∴(_)
ドシュ!!
この鉄砲は、城中本丸内で碁を囲んでいた四郎のところにまで届き、
四郎の周りにいた5・6人の男女が即死…。
- 353 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:22:26 ID:BqeyUlF2
-
そして…
┌ 、 ,. ┐
| :,\____/,: |
| / \ |
V V
| _ヽ,, ノ_ .| っ し、四郎様ッ!
| U.| っ 御無事でございますかッ!?
ヽ. ,ー―、 /
.>`ー─' <
元有馬家家臣の牢人1
_ ,, .... ,,、__
, '/イ,ィ/彡'三ミ≧'、、
イィノハfr'ィ/r''^`ミiliiミ'.ヾ'、
/!/fwリ八l|l ll;ヾミ'、ミ_ヽ、
r!f;/wl|l|/,イ li_{{トミヾミゝ、_,
{i |l|W小fリリ}; i /:::ィ'|tiトトミソ}ミ≧、} ヽ`
)!l|l|fリノハfifリ: i `|F彡ハミリ!ミ≧、ト、ミヽ ああ。
川h{i洲{liliiリ |:: li /ハ}|巛}l{ ヾミ'、 私に銃弾は当たっていない。
ノィシイミミヾ/ - ;; /トミ}}lトミ{ト' `',リ
,!ノイィノハfr' ー―― ″jリツ}}リト、',ミヽ
彳{{/リトミ',,i|、 =_::: ィi{l{lト't'、{{トミヾミゝ、
リ}}iliリソノリfr洲Wrッチ/ll;ヾミ''三三ミミ、_ヽ、
_ノ',:./ハ,!ノ :::ハfr'ノィ// /::: `ミミヾミ'、_'、
,、_,;;;;;/ i ヽiil ::::::i / / ヽヾミゝ、__,
/ / | ヾ / / / ヽ
益田四郎時貞
(ますだ しろう ときさだ)
- 354 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:24:06 ID:BqeyUlF2
- rf「!/)
| ` '/フ
ヽ_,.ム
〈:.:.:.:.ノ
|:.:.:.:|
_,..―-z!:.:.:.:ト、
__彡シ!:.:.:.リl}! それより、彼らの手当てを。
'´,ニ三/:.:.:.ハえ..、
_ンノハ:.:.:.':.ト、::::::}
_r:':.ヽ:.:.ノハ8::(
9∞'´`:.:.:.:}8:、丶、___
,}:.:.:.:,:.:.:.,.イ|:::::下---- 、:::::`ヽ
/|:/:/:.:./:.:|:!:::::::'、 ヾ:::::::
_/:ノ':ノ:.:.〈':.:八:::::::::\ |:::::::
/:.,ィ〈:._,.:':.:.:.ヾ○`丶、:::ヽ ノ8::::
/::://:イ!:.,. -―‐tf――-ミ、::ヽ '-―'´
. /:::,'/'´,{彡< ̄`lT!
/:::::| 〈ソ:l|:::::::`::ー|:|l
!:_:_」 ljj:l!::. :.:::::::ノ:リ
 ̄´ ',:|:::. .:.:::/::/
l:!::: ::::|::::!
. ||::: ::::|::::|
l!::: .::::|::::|
|::: .::::|::::|
/∧ . /∧
/ / λ / / λ て
. / / λ / / λ そ
/ / λ / / λ
/ / λ___./ λ
. / u. \
. / λ
/ O O λ
./ | || | | |∥ λ …あっ!
| | || | | |∥ | ̄ ̄ ̄| |
| | || | | |∥ | | u |
| | || | | |∥ | |. |
| | || | | | / | /
\_ || | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| /
\ /
元有馬家家臣の牢人2
- 355 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:25:35 ID:BqeyUlF2
-
l\ /|
| \ / |
|u J \ / u u|
| u \── J |
| u し |
| し J |
| J ○ ○ u| し、四郎様…。
| u ||||i.J ___ | その、左の袖の穴は…!?
\ u |/___ヽ/
> u <
| し J |
| u u |
rf「!/)
| ` '/フ
ヽ_,.ム
〈:.:.:.:.ノ
|:.:.:.:|
_,..―-z!:.:.:.:ト、
__彡シ!:.:.:.リl}! ……ほう。
'´,ニ三/:.:.:.ハえ..、 当たっていたか。
_ンノハ:.:.:.':.ト、::::::}
_r:':.ヽ:.:.ノハ8::(
9∞'´`:.:.:.:}8:、丶、___
,}:.:.:.:,:.:.:.,.イ|:::::下---- 、:::::`ヽ
/|:/:/:.:./:.:|:!:::::::'、 ヾ:::::::
_/:ノ':ノ:.:.〈':.:八:::::::::\ |:::::::
/:.,ィ〈:._,.:':.:.:.ヾ○`←【 穴 】 .ノ8::::
/::://:イ!:.,. -―‐tf――-ミ、::ヽ '-―'´
. /:::,'/'´,{彡< ̄`lT!
/:::::| 〈ソ:l|:::::::`::ー|:|l
!:_:_」 ljj:l!::. :.:::::::ノ:リ
 ̄´ ',:|:::. .:.:::/::/
l:!::: ::::|::::!
. ||::: ::::|::::|
l!::: .::::|::::|
|::: .::::|::::|
銃弾は四郎の左の袖にも当たって、それを裂いていたという。
- 356 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:27:32 ID:BqeyUlF2
-
四郎様ニマテ弾が゙当タルナンテ…
デウス様ノ加護ハ…
:::::::::: :.::. . . Λ_Λ . . . .:::::::::: :.::. . . Λ_Λ . . . .:::::::::: :.::. . . Λ_Λ . . . .:::::::::: :.::. . . Λ_Λ . . . .
:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、
::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i ::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i ::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i ::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ. ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ. ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ.  ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ.
:::::::::: :.::. . . Λ_Λ . . . .:::::::::: :.::. . . Λ_Λ . . . .:::::::::: :.::. . . Λ_Λ . . . .:::::::::: :.::. . . Λ_Λ . . . .
:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、:::::::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、 モウダメポ…
::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i ::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i ::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i ::::::: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ. ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ. ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ.  ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ.
そのようなことがあったため、城中では、
「四郎様ですらこのような危難に遭う様では、
最早デウスの加護も失われてしまったのではないか。
キリシタンの滅亡も遠くない」
と噂し合い、力を落としてしまったという。
- 357 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:29:47 ID:BqeyUlF2
-
_,. ‐'´ ̄ ̄|_,ィ
// / ヽ _,.-‐-、 …あのせいで、
/ // ./ /|_ >---ァ _/`'′ |
./ // / / `┴--、 ̄彡 _ └-、 「デウスの加護がある限り、最後には勝つ」
/_|┴-、___/ / _/ -‐'" ̄ <`ヽ
| .\_ //l| _,.--'′ ,.--、L___ みたいな雰囲気はなくなったが、却って、
.___\ `トーr'7/ lレ'´ ≦ 彡三 `トヽ
``‐、_ `く └l| /`‐'⌒ヾ,__ ___ ,.-‐─‐-、 |ミリ 「もうこうなれば、皆で”まるちり”して、
 ̄`l || _| / }// い___/ \ `ー-`ヽ、 天国へ行こうではないか」
.rト、_ .└‐くlヒ'´ /三 / |__ `` \ `ー 、
ヽヽニヽn `ー‐'^ー/-─-┐`l! ヾー、_ \ って空気が濃くなっちまった。
\ \\ /-‐'" ̄`┤ | \``‐-、__ \ ま、俺も踏ん切りがついたといえばついたがね。
,r' ̄ | /_,.-'" ̄ ̄`┴-| \ \`‐、 \
} ァ{ \ |´ |\ \___ヽ ``\
 ̄`| \ | _ | \ \
\__ _,.-ニ‐-、 |_ /○ `‐、 | \ \
ヾく/ \ `| ト--イ | ト、 \___,. -─┬ァヾ ̄ ̄ ̄|`
/ \ トミ-、ノ/ | \ | | .| |'^l
, -'  ̄ ̄ ̄ ̄` ヽ 、
_/ _ -─- ヽ、 `ヽ
/ i ヽ ヽ
/, l ト ヽ ヽ ヽ
. || メ| ヽ ヽ ヽ |
. lj | ', ヽ ヽ ヽ!
/ j _ ', ヽ ヽ ヽヽ
./ / 壬‐ミ土 ヽ レ、 ヾ_ i | | なるほど。
.V{ ヾヽ_クヽヽヽ、ヾヾ_タヽ! j ハ| とりあえず、有馬家からの矢文が来ないかどうかは、
ヽ `ー ̄ ` ̄ ノ ノレ 注意させます。
ヽ ー- ̄ l: ´7シ
 ̄、 _ ./ もし、我々以外の者に見られては、
, -,}.、 -─‐- ,イー- 、 一大事ですからね。
/へ {{-ミヽ  ̄ /-イ i"ヽ、
|/ ヾi| |. i┬i | || ,}
|| | | |, | | | | || ,イ
. || | 《 | | | ヽノノ ハ
〃ノ .| ヽ | | | /" ノヽヽ
/ノ ー 、ヽ. | | | / }
また、この四郎への銃撃で、山田右衛門作は、あらためて幕府側への内応を決意したという。
- 358 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 21:30:38 ID:DhJ/bnfk
- そもそもナニ考えてんだと……
- 360 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 21:31:52 ID:sGFyZzXo
- ここは「これぞデウスの加護! 四郎様に弾なぞ当たらんわ!」ていう所だろうに。
「元有馬家家臣の牢人2」はアドリブがなってないなあw
- 364 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 21:38:15 ID:RnXu6rck
- >>360
四郎も「袖のみに当たって怪我をしなかったのは正にデウスの御加護!」
とか言っとけば良かったのにねw
- 368 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 21:41:11 ID:sGFyZzXo
- >>364
あの臣下にして、この主あり
- 359 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:31:04 ID:BqeyUlF2
- / !'"´1 ∨゙ト、
__! l l. ', ', 丶 ,1
/! ', ', _」 . l l / !
、 / { ', T´ ヽ ! l /. l,
',ヽ{ ', ', l ヽ | 'l l」
ヽ \ ', ', | l _」. l j ハ ああ、よろしく頼む。
ヽ `ヾ . ', ! y ´ !└'´/l, \ 俺も矢文の用意をしなくちゃな。
l、 ヽヽ ヽ、_ノ ./"フ / 」゙ヽ,、ヽ
l に~'';―=;ヽ l /ニ,´r'´ /::::::::゙ヾ;、
/入`'‐ニ~ニ‐'´ l 」_j ,イ:::::::. . .. ::!
// } \ '、_l__ l / l / lj‐;: :::::::::::l
/´ 〈 :. ::ヽ ', `゙ニ´- - " /ノ ', . ::: :::'、,. -‐┐
ヽ、::::::::ゞ、 '"´-‐ , ヘ;ヘ '、:. . .. .. ..:. :.:ヽ、_
/ ::{ rrゝ,、 /ヽヽソ, j;ー、_:::::::::::;;;:::-‐;‐‐r‐‐ァ-、
_ノ: ::::::', !!!l !  ̄「~ ',',lソ //  ̄ ̄ ./ / / 丶
<´ .. ::::::::/ ,ト!l !l ! ','"シ`ヽ、____ / / / ヽ
ヽ:::.:::;ヘ、ヽl l ! } ´ j  ̄ ̄´ _ヽ
_,.-‐''''''''''''''ヾゞノ .| __  ̄ ̄ ̄ ̄丶 < _」ニ
_,.-ァ'´/ /_/ ` ‐- 、!_ ,.-‐''´ ヾ`ヾ''‐r-、 ヽ └へ___
,イ l { ヾ__/ ,`l ゙ヽ,.‐''´`1 l ヽ \ \ / ヽ
/ j { ヽ ヽ ー- 、 _j! ! l `ヽ、l '、 ', ,1 〉 〉‐-、 丶
', ヽ `l;ゝ、 `イ \ _ノノ,イ / / `T !l / / \ \
. r'{_ハ } `‐' /∠ノ / / ` ‐'ヽノ` ‐' ` ー- ニ
`ー‐‐ ゙='フ`ー------―ヘ/ / /
/| /|
/ ヽ、、、_,/ |
/ ヽ、 …おお、ここにいたか。
/ _ _ .l 〃⌒) 山田殿。
| __. l (^ ノ
ヽ、 . . ノ/ /
/ " /
/ _ _ノ
- 361 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:33:00 ID:BqeyUlF2
- . /l 丶 `ヽ、 て
j1 | \ \ そ
ト, !l ,! >‐―'''''''''''''''''''''''ー- 、 ヽ お、おう!
',゙l i∧'、 _,.- ;ニ‐''''フ/ ̄ ̄ ̄ ̄`丶、 `゙ヾ, なんだアンタか…どうしたんだ?
',! l ヽ`,;‐'',.-''´ _// u r'´ _r1
ヾ {i// _,.-'´ `゙丶、 { lヘ_」 (今の話、聞かれなかったか…?)
ノ / /l , \___ ゙ヽヘ ,/
/__,. イ / |l| ` ‐ 、_ ヾ''ー‐'ノ‐z;‐
'< /‐'′ iヽト、 `゙ヽ `
゙-r'ニへ ` ゙ヽ _,.-‐
/´ >‐'′ ,.イl , 、 _ノ`''ー―- 、_
丶 / {{ { _,..,_ヾフ /
', ‐'_,.へ,.へ__ヽ`ヾ-< //` / /
7''''''´ 'ト、、 ヽヾ`、ソ / / / /
{,イ l 、j lヽヽ ヽヽ_ノノー―- 、 ! l /
i ヽ{ヽ、_ lヽ' l } `-' l L_」__/
_,.‐i`` ヽj/`` } l_
,r'´! | /'′ | ` --、 _
/.l ! ! ! | ,.-、 }
{ ', 丶.」 | | / _ノ l |
「\ 「\
| \ | \
| >─| \
| / \
| ',
/ | 山田殿。
〉_ __ | 宗意殿が呼んでおられるのじゃが。
| ` /
\ [\ /
. `7 -く
. γ⌒) (⌒\ \
- 362 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:35:28 ID:BqeyUlF2
- .| ヽ | | .| .| | |/ .|.|
| ヽ| | | | | |′ | |
| | | | |__| | |'ト、 (大丈夫そうか…)
./ト、_| l`ヽ. / |__l__/| \
/ |!\r==ミ_`┬' _∠ニフ/ ,rL__ \ ああ、わかった。
/ニl ̄ト、`ヾ ̄/ |  ̄l l´ / `丁 今行く。
'´ } | | | | | | .| /| ヽ
.r'´ ハ、 ト┴、__|__,.--'`|__/ ハ \_ では、後は頼むぞ。
.ノ 丿 ヘ┘ ー-‐一 / |ヽ  ̄
/ | \  ̄ / | `ー
|ト、___,/|| |
_ ...ィ___
. , -''"´  ̄ ̄-`ヽ.
{:, - 、 . . .ヽ\
f´:{: . 、. .丶、. . \:ヽi`
ノ: : f、: : ヽ.、: : : `丶、:\ヽ
. /: . :/ハ : i、ヽ、ヽ 、: トヽ从| はっ。
iイ:i: {:{rtヘ\ヾtッヌ}: ル'}:}/
ヽトニゝ¨/```` ノ´_.イル1
、 、 _ム/.::ヘ
,r>、 ̄`rヘヘ /〉、
,〈 ヽゝィ:ヽ ヽ 、 /: `ヽ、
,r‐': 丶 、V::::::ヽ ハ/= 、: : :` ‐-、_
i{: : :rソ'/::::::/ / }}: : : : : ,r>、
li: : :八 {:::::::{ ll: : : : // }
l'、: / ヽヽ::::) ` 、: : : // _」
ヽ「 ヽレ' `=、// /:⊥_
- 363 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:37:10 ID:BqeyUlF2
-
【移動中】
「\ 「\
| \ | \
| >─| \ ))
| / \
| ',
/ | …山田殿、
〉 ━ ━ | 今の城中の様子をどう思う?
| ` /
\ - / ))
`7 -く
___
_,.-;=ニニ;ァ `゙ヽ
,.‐;=''´ / ,.-┐ j1 、 、 __
,、 // / / { 〈 { ))/ ̄`ヽ__ノ}/..::r ヽ …お世辞にもいい状況とは言えんな。
/ `''ー‐'''フ,ィ / _,.-‐`‐ニ、==-'´.'´.:::::::::::::::...‐'´.::::ノ ` 城中の食料も本格的に底を尽き始めたし、
. \ ノ/ l」_∠_ ___ヽ、:::::::::::::::::::::.ー―‐''―‐-、 士気も一時期と比べればかなり落ちた。
'、=、r/ ,イ::. .: ̄ ̄-- ..::::.:::::::::::::::::::::r''" ̄`ヾ`ヾ、
゙7 Y / 'ヽ';、:::::::;:::.... ................ :::::::::::∠-―‐'''" ̄`゙ヾ 少なくとも、戦の上での勝敗という意味では、
/ _」/ ` )-'1ヽ、ヽ;-――、、j`'''´ ヽ 勝ち目なんざないよ。
 ゙̄‐r‐ /_//‐、 ミト, /,リL_,、 ,-;==弍 それくらい、お前さんにもわかるだろ?
`、__/ ヶ/`゙ヽ、ヽ__// | '-ニニ‐'
'、'r、 ゝ、ノ  ̄ ̄`''--、_
/ヾノ / `''-- _
/ / l } ,.-1
- 366 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 21:40:54 ID:DhJ/bnfk
- この死亡前提での篭城って時点でもう理屈の外だよね
- 365 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:39:11 ID:BqeyUlF2
-
/`i /`i
/ | / /:.:.|
/ ___」,/ / . :.:| …そうじゃの。
/ ´ -、::l しかし、公儀側はキリシタンを生かして残すつもりはないようじゃ。
.,' .:.:.'; .
l -― ―- ::.::.:.l 幹部だけではなく、男衆全員が縄に掛かることで、
| :.:.:.| .女子供だけでも助命できぬかと申し入れたが…
', ― .:.:/ .赤子でもキリシタンは容赦できぬという返事じゃったしのう。
ヽ /
____
_,.-‐_‐'''' ̄ー- 、` ‐`ヽ、
/__ニ -- __`゙丶、 `゙丶、ヾヽ、
_ノ''´ `ヽ、 丶、 ヽ ヽ ヽ、 ,.ィ
{ ` y、 ヽ 「~l 「∨ .l
_人 / ', ', ! l l l ,!
{, ヽ } ', ', .| l l.! !
゙,'rノ \ ,' ', ', l ! !lj
ll ゙、ヽ、 丶、___ノ 〉 〉_! ,.-ァ/
ll | ` ヽ、 丶、_ / / L_/,.ィ/ …せめて、キリシタンじゃねえ連中だけでも
ノハl 丶 ト 、_`-、='‐、ヽ {{-' } 解き放ってやらねぇか?
. /イ ノ`丶、_ ヽヽ ` -ニニ;´r'` ヽヽヽ
// ` ノ"ヽ、_ ヽヽ ヽトll,
// / , }`丶、 ヽ_',__,,..-ァ'´ヽ
,.-‐' / _,,.. -‐'´ ̄ r‐i「~ノ' \_ l、,,,..-/
l{7/ "~ ヾ‐ミヽ、_  ̄ ''7'ヽ、
'ヽ ノ `゙7;、`‐- _ ノ . 〉
/ /// //-く7厂 /
/77 // /l,{
- 367 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:40:56 ID:BqeyUlF2
- / イ
/ //
. / {
: . / ノ`: .
: : . \
: : . ヽ
: : .
: : /⌒ i
: : ヽ …ハハハ。
: : } 面白いことを言うのう、山田殿。
: : ヽ.___, ,' .キリシタンでない者が、この城に残っておると思うか?
: : V ア/
: : ー' /
: : : . /
;_;_;_; /
<
_,.-‐'" ̄|`<ニ=- 、__
,ィ'イ /| ヽ \
.// | / | ヽ \
./! ! | | | \__ \
.ヾ、__| | | |__,.-┤ | _,>‐'´了
\| |_| | ノ__`ー、_,.‐'"_ _,.--┴、 いや、いるだろ。
ヾ\_`了 f./二フ_,.-‐'"´ // l′ ほれ、ずっと脱出したそーな顔してたどこかの村長とか。
V,r'ミリ ``7/´ _,rく/ | 一応改宗はしてたようだが、上っ面だけだろ、あれ。
lf`フ′ // /| `ー、_ ト、 ああいうのを巻き添えにするのは、寝覚めが悪いしよ…。
.|!|.トー──'"7 / └─ヵヾ `ー、__\
.レ,ハ r==_、_ ̄ ´ 、_} ` {`` ...┏【どこかの村長】━━━━━━━━━━
l'′ヽ ヽ/ } レイ ト、 ``ヽ、 .┃ __,r―、,. ―、__
ぐヘ ニニ´ _,.-='´ \_ `ーヾヾ \ ┃ そ:::::::::彡iミ::::::予
__」 \ _,rくヽヽヽ  ̄`ー、_, ┃ ヾ:::f"u ̄`ヾ::{
/ `ァァ'ア´ ヽヽヽヽ ┃ ,fy,:=ュ r=:ァり、
/// | |ヽヽ ヽヾヾゝ .┃ _,. -―f^ト`~´ l`~´/!:lー-- 、、__
......┃ ,r'":.:.:.:.:.:.:.l:.:.l, V^ニ^V l:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`l
......┃ ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:l ,ゞ三我/:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙i
- 369 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:42:35 ID:BqeyUlF2
- _r=彡:::::::::::ミ 彡::::ミ ミー,
r`:::彡 ',, =一' 'ー= ミ、 ミ:::Z
`7::',._,シ 、 、::"::ノ
`!::シ,. -一'、、 ,'`ー-、ミ:::::l
|::f ,z''6ン゙ ||'´,三ミ, t::::j
H! '" ̄'" || `" ゙ },イ いやぁ~~~~~~~~
l.{l , '' 、、 l} ! ひどいことおっしゃいますね、山田様!
、! ノ 'ー:‐' ヽ、 lノ , -、
ヽ f{.‐―三―‐}ト, / l 丶、
゙ト、ト、二二二フリ/|_ '、 `丶、 ,. -- 、
| ヽ ` ̄ ̄´ / トハ 丶. ヽ , '´ ノ
_,.i´{! 丶.二二.ノ У ヾヽ、 ``、‐' '、 ,. '´ 、.:.:. /
,. -‐ '"´/:.| ヽ /,' / l:.:.:ト- 、 'v `ー'´ :.__,. - '´
_,. -‐ ''´:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.| ヽl! ,ィ' ;/ l:.:.ヽ:.:.:`` ー- 、、 ノ 、__,.-'´ __,. '´ ̄
_,,.. -‐ '´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:l 丶、_ / l:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.` ' ー.,' ,: '゙´ ̄{´ i、
f:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.'、 ,ィミ'ー 'ヘ、 ノ:.:.:.:.:.'、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'、 ,:' ,. ==,=,==、―
jト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:', / {:::::::} \ ,/:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:〉、.:.:, ( ' '、 )
〈:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./,:-‐-、:.:.:.:、/ 「 ̄| `イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:/:/ ノ´ ,'^`==ニ`lー '"
とある村の村長
_/ / /\ l ', て
_ / / ヽ', ', そ
- 、_ ̄`ー-、_ _,,..-‐' / / }、
 ̄`ー-、_ ̄~ r――-、 \ { ///
`ー`;;-、__ ヽ ヽ ゙y' //
`゙ヾ´ r‐'′ {て/ えっ
___ ヽヽ ゙く
、ヾ`ー-、_ '、'、 ヽ、
', ', `丶、 '、'、 _`>
}.l | ゙ヽ、 `rゝ-‐''''´_,r'´
ノノリ ゙ ー- 、 '、 r'´ |
/´ `゙` ‐{゙ヽ、|
'´ ,.-‐ニァ‐'´
´ ̄ )
 ̄r'′
- 370 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:44:21 ID:BqeyUlF2
- _r=彡:::::::::::ミ 彡::::ミ ミー,
r`:::彡 ',, =一' 'ー= ミ、 ミ:::Z
`7::',._,シ 、 、::"::ノ
`!::シ,. -一'、、 ,'`ー-、ミ:::::l 昔はともかく、今の私はもう心底のキリシタンですよ!
|::f ,z''◎ン゙ ||'´,◎ミ, t::::j もう”まるちり”が待ち遠しくて待ち遠しくて!
H! '" ̄'" || `" ゙ },イ 早く来ないですかねぇ…「最後の日」!ヒヒヒッ!!
l.{l , '' 、、 l} !
、! ノ 'ー:‐' ヽ、 lノ , -、
ヽ f{.‐―三―‐}ト, / l 丶、
゙ト、ト、二二二フリ/|_ '、 `丶、 ,. -- 、
| ヽ ` ̄ ̄´ / トハ 丶. ヽ , '´ ノ
_,.i´{! 丶.二二.ノ У ヾヽ、 ``、‐' '、 ,. '´ 、.:.:. /
,. -‐ '"´/:.| ヽ /,' / l:.:.:ト- 、 'v `ー'´ :.__,. - '´
_,. -‐ ''´:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.| ヽl! ,ィ' ;/ l:.:.ヽ:.:.:`` ー- 、、 ノ 、__,.-'´ __,. '´ ̄
_,,.. -‐ '´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:l 丶、_ / l:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.` ' ー.,' ,: '゙´ ̄{´ i、
f:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.'、 ,ィミ'ー 'ヘ、 ノ:.:.:.:.:.'、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'、 ,:' ,. ==,=,==、―
jト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:', / {:::::::} \ ,/:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:〉、.:.:, ( ' '、 )
〈:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./,:-‐-、:.:.:.:、/ 「 ̄| `イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:/:/ ノ´ ,'^`==ニ`lー '"
「\ 「\
| >―| \
|/ \
/ | …というわけじゃ。
:::::::::::::::: : :: :: : . . . . .. . 〉_ __ | 他の不信心だった連中も似たようなものじゃ。
:::::::::::::::::: ::: ::: ::: :: :: :: ::(´ ゙゙゙|:.: . . 少なくとも、城中皆キリシタンと成ったのは災い転じた福と言えるかの。
:::::::::::::::::::::: ::: ::: ::: ::: ::: : \/〉l7フ /:.: : . . . . .
::::::::::::::::::::::::::: ::: ::: ::: ::: ::::/ ⌒) ⌒\: :: :: : : : : . . . .
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :〈 _ノ \::: ::: : : : : : : : . . . . . . .
_,.-‐' ゙̄ト-l ̄\___ /|
|\,rくヽ | ヽ l ト、 / |
.| \l l | ヽ ヽ∨. |
ト、 l l_ | u ヽ_// |
.| | | l_  ̄ヽ / //_ |
| リ _/r‐ミ、 `T´ ∠>`ーイ …そ、そうか。
レ┴二ニ='ーr'l´ ̄ \ ̄l l´ ̄| まあ、それなら結構なことだな。
≧ |. | | __,r 个 、_l | |
|`ァ‐r 、 ト‐'´ ! `L_l^\ (マジかよおい…こりゃますます洒落になってねーぞ)
|/ ト `ー┘ -‐' 二 ̄ ト、 \
/// ノ u. /-ヘ┬`
/ / rく__{ヽ_ ,ィ' / \
´} | r┴‐‐ァァ-ニ=-┬'ニ´┴i / \
- 373 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 21:45:50 ID:DhJ/bnfk
- それ回向ちゃう。正気を失っただけや
- 371 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 21:45:27 ID:gOyNtj4w
- あからさまにイっちゃった村長よりギコとかのほうが怖い・・・
- 375 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 21:48:41 ID:sGFyZzXo
- >>373
キ印=精神異常なら、魂のレベルでは信仰してないよなあw
- 372 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:45:35 ID:BqeyUlF2
-
| ̄` .、 /~l
| >-‐――-< |
| |
|/ -‐ ‐-ヽ|
l "" \___/ l これで城中の心はひとつということじゃ。
| \ / | これで心置きなく、皆で”まるちり”できるというものよ。
l、 \/ /
\ / 尤も、ひとつだけ気になることがあるとすれば…。
/ ー-- 、 'ー-- 、
| | |
/| ー-―'゙ ┬‐''"
/ !'"´1 ∨゙ト、
__! l l. ', ', 丶 ,1
/! ', ', _」 . l l / !
、 / { ', T´ ヽ ! l /. l,
',ヽ{ ', ', l ヽ | 'l l」
ヽ \ ', ', | l _」. l j ハ
ヽ `ヾ . ', ! y ´ !└'´/l, \ …あるとすれば?
l、 ヽヽ ヽ、_ノ ./"フ / 」゙ヽ,、ヽ
l に~'';―=;ヽ l /ニ,´r'´ /::::::::゙ヾ;、
/入`'‐ニ~ニ‐'´ l 」_j ,イ:::::::. . .. ::!
// } \ '、_l__ l / l / lj‐;: :::::::::::l
/´ 〈 :. ::ヽ ', `゙ニ´- - " /ノ ', . ::: :::'、,. -‐┐
ヽ、::::::::ゞ、 '"´-‐ , ヘ;ヘ '、:. . .. .. ..:. :.:ヽ、_
/ ::{ rrゝ,、 /ヽヽソ, j;ー、_:::::::::::;;;:::-‐;‐‐r‐‐ァ-、
_ノ: ::::::', !!!l !  ̄「~ ',',lソ //  ̄ ̄ ./ / / 丶
<´ .. ::::::::/ ,ト!l !l ! ','"シ`ヽ、____ / / / ヽ
ヽ:::.:::;ヘ、ヽl l ! } ´ j  ̄ ̄´ _ヽ
- 374 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:47:00 ID:BqeyUlF2
- ,へ ,へ
/:::::::\ /:::::ヽ
/::::::::::::::ー--‐'::::::::::::::ヽ
,r'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l:::::::::::/::::::::::::::::::::::::\::::::::::l …裏切り者が出ることかの。
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
l:::::::::::ト、_:::::::::::::::::::::_,.イ:::::::::::l そう、使徒であったにも関わらず、
ヽ、 \ `ー-―'"/ / イエス様を裏切った”ゆだ”のようにの。
\ ` ー--‐ ´ / _
_> ー--‐ <_,
,..‐''" \
i、 //./ /_ / / /
l l. //./ l ~T~l , ' /
l l7/ / ! l l / / ,、
'l ' ! l / l l / / / \
l. l .| l l l / // ./
l l ! j .l l / j/ / _/
/l`'、'、 { } ! / / u. l ,.イ/
/ニ1l ヽー、\ /  ̄ ̄l { _,y´ /lヽ
r'´::::l ヽ `ーヽ T. ,.-;ニ'_`ー---'´,ィ / ハ`` ……………!
__):::::::! } l ̄ } '、 `ー---‐~_,.-‐'´// / ヽ
r''´...:::::::::::!. /_/ ,' 7 ,.-‐ '´ /イ'´ (こいつ…まさか…)
{:...::::::::::;;-1 l, \ / / / /ィ´`ヽ、
,.--‐r―‐ァ―‐┴'''´ ̄ l/丶 ` ー――''7´ /,/ l::.: : \/
. ,イ / / /,ヘ ` = 、_ / ,∠-;ニ' l::::/:.:
/ / ./ / l l rヘ ` ‐ `゙/__,.-;ニィ1 ,イlイ:;;:. ::. :..
. / { l / l / / ヽ、 __∠‐1 l|l // i{ ヽ{\::::::
{ | l l __,,,,... -――l/ ,' l ̄ ゙,| |_lイ .// ` `ヽ
. l l _⊥-┘ / l' / ! ! l l_l」//
! ~ __,,..-‐' '′ j . | l _,彡ヘ_
〉 r'"´ / | _/ `ヽ、
! l / ~ `丶、
! / / `ヽ、
. j / / ll
- 376 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:49:10 ID:BqeyUlF2
- ,.-──-、
_,,,.ノ i r 、 ,.-、
,/" 、 rー、 ヽ__ |ヽヽ ,/,,/
/ ヽ| _ヽ, 'i `、 |││ ,/ ,/
i __ゝ| "フ丿---t i 丿| し -''" ,/ __
__| r' ∠_| " ∧-='"ノ | / `" -(___,,...-'' _) おお、来たか。
,/" _ノ λt__, __ <,_,> ~_| f | __,,,,-;;"-' 待ちかねたぞ。
λ !,─'" i ̄ ^'--'~ | <ノ丿 | 丿 / _,,-='→
( `-''" _,,-'')_ ___|-─/jヽ─-|丿 ノ / ,/_,,-''"
ゝ,__,,--'' (!ヾ ,___'_ ゝ-'' -'''")i | / ̄
ノ / / ヽ -- ` ヽ二ノ ヘ-l /
(("二∠-─--,,,,,,,ト ヽ-、 iY´/ \ ,/
`/~ ヽ、 へ =`'─ ''''"// \ |
/ ヽ/^'''-\_|ヽ / \
/ _,,-───-| ヽ | / /
| ,/"/ ̄ ̄ ̄ ヽ / /
| / // _,,.-''~~ | ,,/~ /
||,///-'' _,,/l / /\
|│| ! __,-─' //| / ヽ_ \
ヽ─| _,,-'' // | / "''-i\
/ / / | | _-- / ヽ
/ /| | |___二=''''--''~~/ |
.| | | |___,,..-'''/ 丿 |
蘆塚忠右衛門
(あしづか ちゅうえもん)
/ イ
/ //
. / {
: . / ノ`: .
: : . \
: : . ヽ
: : .
: : /⌒ i
: : ヽ おお、話しておる間に着いたか。
: : } 忠右衛門殿、連れて参りましたぞ…
: : ヽ.___, ,'
: : V ア/
: : ー' /
: : : . /
;_;_;_; /
二二` <
- 377 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:50:44 ID:BqeyUlF2
-
/\ /| /゙i
\ \、_ハノ ヽ、|/ |ノ (,ハ_、//
\)' '(
/ \
ヽ,) (,,r'
/ 我らを裏切りし、 \
ヽ ,r'
_) ” ゆ だ ”を!! (_
,) (,
,. -┐ ,..-┐ /-、 、-\
. / /::| / /::| /ヘ '" ヘ
/ ./:::::| / ./:::::| / //7/ヘ /l ト、 |\、 /\ /\゙i
/  ̄ ̄ ̄ ヽ / V | ,l ヽ| V ゙i
/ ,.-、 ,.-、 ゙、
| /●/ ヽ●、 . |
| `'''" ト、__,.イ `'''" |
ヽ |'VVVVV| /
\. ヽvvvvvノ /
. >  ̄ ̄ <
/ \
. / , 、 \
- 378 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:53:24 ID:BqeyUlF2
- / , - 、', `ヽ、 __
〈 { ,-l` '' ‐ r‐''´ / 、 }
j, Y/ ', ! ハ l! ! / /
'ヽ }`''- /ヽ '´lハ/''f7 !
ハ l゙f<``ヽ Y /´ _フ// ! 引き入れた時のことを思えば不思議はないが、
〈 j ヽヾ ‐'´ |  ̄r'´ /l { まさかこの期に及んで裏切るとはな…。
/ ,ト、 ト 、 | ,. -イ /ィ ',
( ',ヽ` 、ニ´;:‐ '´u'. l } 君の裏切りは四郎様も御存知だ。
/ヽ r‐-rュ\ ― / !、! /l! 言い逃れはできんぞ。
{_{/_()_/ }`ヽ、_,.∠‐'',.ィ! {
,.-‐''" /,.-- 、|! ゞ-ァ ||f/lヽ ヽ
/ | {(::::)}|!、 フf' ll f/ ', l ',}―- 、
/ _ -‐''"´ ! `ニ´ !', ‐ァヽ、` ll/ r´}/ `ヽ
/ / _,. -ァ'"ヾ ○ j/'´, -、 `' >' 、 ',´ `丶、 !
/ / / ', , `''=f=''-┴, ヽ / ̄ `ヽ ', `ヽ
/l j .┴― lト、__,,..ノ / / `_,,...ォ
/:, '" , -‐ " ..:.:.:.: , '"::.::.::.::.::./::::,. ' .| ',
/::, ' , " ..:.:.:. , , '"'"::.::.::.::.::.::./::::/ | ',
./:.:::/ , " , ,. '"'":::/::.::.::.::.::.::,. '::::,. ' i i
.//;;/ / , ,.'" '"':::::::/::.::.::.::.::.::/:::, ' .,' |
.//::// , ":. , ,.'" '"::::::::/:::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,.'::::::/ ,' i
, ':.:/::.:.: !,_, '/:.:.:.:.... , ,.'" '":::::::::::::::://:.: : : : :.:./::::::/:i. ,' | 証拠の矢文は読ませてもらったぞ、
./:.:. !_::::...__,ノ./ :.:.:.:.:.:.:. , ,.'" '"::::::/::::::::::::/: : : : : :, '::.::.,':::,' / | この”ゆだ”め!
/:.:.  ̄ :.:.:.,.':.:.:.:.:.:.: , '" '":.:.:.:::/:::/:/::::/: : : : /::.::.::,'::/ / .!
/:.:.:...... ....:.:.:.,' :. / '":.:.:.:.:.:.:.:/:, "::::,'::::/: : : :,.'::.::.::.:|:/ / ,': l 四郎様を生け捕りにしようなど、
.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! _,//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:::::/::.:.:.:.::l:::::|: : : i::.::.::.::.i ,.' ,':. , 決してさせぬ!!
丶__,;; -―ー \ :,':::::::l:::. .:.:.|:::::i: : : :|::.::.::.::.', / /::. ,'
ヽ |:::::::::|::.:.:.:.:::|:.:.:.: : : |::.::.::.::.:'.., ,/ /:::. /
|__,, -― ---、:::.:.:.:.:.:ノ:.: : : : : i::.::.::.::.::.::`ー ' " /:::.:. /
`l二ニニ - ':.:.:.:.:/:::.: : : : : : :ヽ::.::.::.::.::.::.:\ , '::.:.: : : :/
` i `ヽ:.:./\:::::.::.: : : : : : : :\:.: : /:::.: : : : /
| /:::.::.::.:ヽ:::.: : : : : : : : ` 、: : :.. ヾ、::::.:.: : /
ノ _-‐'::::.::.::.::::\::.ヽ: : : : : : : : : : :` ー- ,___i__ , -ー
 ̄  ̄  ̄ ̄ ヽ::ヽ::.:'.,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
元有馬家家臣の牢人1(変身後)
- 379 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:54:41 ID:BqeyUlF2
- \ \ ヽiヽ \ヽ_ \i |Y | | / ̄/| | | / / / ./
\_ / ヽ .l、丶 } /i \ ヽ-'、 /ヽ | / / l | l/// / ./
_ / ` ―-'、 | | \|` ‐-/ V./\_lヽ//ヽ\ /\ / /i_ / ̄/| ./ ̄i _
\ | | \ ヽ | l/_ ヽ__|.|_ |`‐`| i `.i \ //i ヽ,/ / l / / / ./
\ | ! ./ ̄ヽ _i_,ノ|ー-,_|__/:.:.\,,_./`‐-'、 / ̄i .| l / ,. -‐┤ / ./i /
.\_ ヽ .l | /:.:.:.:/:.:.:ヽi_;/_;;/:.:.:.:.:.:./t`ヽ li.´Yヽ,_/__ソ____ / / | // |/
 ̄ \_\ ___| ヽ___ノ__/:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.ヾ,,-‐ '`‐-' r===,ゝ<,⊥_ ヽ/ .i/ヽイ/illi,
.、 ヽ  ̄  ̄/:.:.:.:.:.:.:.:i;;__/:.:.:.:.:.:∧/;:;:;:;:;:;:;(;:;:,ヽ、{ i!}ゝ-| 〉‐-/`ヽ__/ミミリVノノソ
-\ ____l /:.:.:_ /:.:.:.:.:`i;;__/;: ヾ;,;,,;,-‐;\ヽ(";:;i'''i"ヾノ ̄`i ̄ヽ __ ヽミミ==イ=l
____ / ̄` ‐- ,,/ ̄:.:.:.:.:.:`ヾ_ /:.:.:.:.i;;:: ::;:;\:;:;:-ーヽ` ̄ ̄ ̄i l,,_∠|ヽ,__\ ;,,ヽ__三`'"! |~〉
_/_ _/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:., -‐:.:`ヾ:.:.:.:.|;;:: ::;:;:;:`ヾ;,;,;,;,;,`ヽ_ -ー;'ー-,-'、/ .| l .;;| | 彡/V、i
- ' ヽ ___ !__,,〉ー--┬‐':.:.:.:.\ヽ,_ノ~|;;: ::.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| !\ __l__ _/|く \ /iヾ,;;!/ ヾ/__〉ミ 同じ有馬家家中だった者として、
―-、/ _ノ_:.:.:.:,.;-ー'`ヽ、, -ーヽ,_ __!;: :.:.:.:.:.:.:.::::::::../;;ヽ_i,-┬i、.! ヽ_|`i ̄'i_ヽ-ー 'ーt_// お前を捕らえるのは我らのけじめ!
>、__ l___<_-〉- Y":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:__i:.ヽ;. /!_/ ! ;;;:l .|;;`i,-、i`iヽ_/:iノ!`i .! i
__/ >'ー‐'`ー-、,.:-ー:.'`ー-;':.:.:.:.:`ヽ`ー- ,___ ,/ ヾノ .|_ノ|_ノ .| /| ;;;:l|冫、'二|/ 既にお前の妻子も捕らえてある。
-‐' ヽ _ / フ' ̄  ̄ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:__ノ;:/ー┐ ;:;r、レ/|_ノ.|\/_/ 大人しくするがいい!
____/ `ー-、,-‐ '`'ー、, -ー:.' ̄`i:.:.:.:.:`i;:{;:;:;:;:;!:::.. ::ヽ /i |;: ;:|ノ|/ `V l_ノ,/
__> --― / ̄_〉-ー .!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|;;_ |;:|;:;:;:/;:;:;:;:;:;:/.:;:;|::ヽ, i;:;:::.. ;:;:ヽ、
/ , -`ー-、_ -__|___ ,/:.:.:.:.`i":.\ , -‐ ' ..:;:;:;/ :;:;:;|_ヾ、;:;/| ;:;:;:;;;;`‐--,
/ - ー- ,' -―'`ヽノノ___/`i:.:.:.:.:.:.:.:.:.|__ノヾ;:;:;:;:;:;:;:/ ,、;:;:;ヽ|,/ / 'ー---ー '
 ̄ ̄`ー ' /:::.. /_フ_ l___ _,/:.:.:.:l:.:.:.:.`‐-, "_/_|_ノi/l、 :;:/
`ヽ//::::::::::::::`ー- ,_>- ┘/ |:.:.:.:.:.:.:.:|,,__/ン -‐、 l__/ ノi/i/l
:::::::  ̄ヾ::::::::::::::::::::: 〉/, _/ !______/ ノ / } ./〉-\/ .| !/l
:::::...... `ゞ:::::::::::::::://>--―‐ノ //l ./__/|`ー-' |i / / ̄iヽ |
元有馬家家臣の牢人2(変身後)
ノ|.| ヽ ヽ .| | | |!
∠__| | | | | | | |l
____∧ヽ u. | | |___| | |.|
r'ニ'´_/ |ヽヽ _,..| | / | | | |_,..,
| / { l l\_厂 .| | / | ./// /
_| / ヽ \|.ト,\ | | / .| ////
'´ \ |.| \\___,| ト-、__/ |__/_,イ´
`ー─┴| \`‐ニ>\. `ァ‐ニ-‐ァ'7'′ ………ッッ!!
/ _ノ\  ̄| l ̄´ | ト ̄l´ /!
. // r' ̄\ u.\ | | | |.|,/ \ (なんてこった…!
ノ_,...,_ ) ∧ l |`ー-、 |,.-ァク′川 lヽ 殿からの返事の矢文が、こいつらのところに行ってたとは…!)
'´ `‐'"| ,rく \ `ー' { ̄`う'彡'´_,.....,_n /
レ′ヽ. _ノ\ ` ̄,イヽ/ |′
\ / 7ーァ'l| |
`′ _,/ /\l/
- 380 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:56:23 ID:BqeyUlF2
-
[::::::::::::::::::j お、もう終わったかい…。
|::::::::::::::::|
、:::::::::::::/
| ! ,'
| { {
V ', !
V !|
V.|,!
V ',ト、
V '、}
} 「:〉 ザッ
〈. V
| _'、
. : : :_,ノ'´::::|: : .
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- 381 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 21:57:53 ID:BqeyUlF2
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,ノ;:;:;:;:;_三 ,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;``ー-:;:;i、
/:;:;:;:;:;;:三__ .:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ ようこそおいでませ。
丶_,ィ≦t;;;ァ‐:::::..、、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ノ
!リl/キミニ三彡'" | l``':ー--‐yイリ´! 裏切り者の”ゆだ”さんよォ…。
∨ゝ |:.:.:.: '´ノlノ
ハl |:.:. /ヾ
,ィ三ト,、 _, 、'_, __、, /:.:.:.ヽ
//:.:.:.:.:{:ト.ft、、_____,ッシイ l:.:.:.:.:.l:l
//:.:.:.:.:r:'l| ヾ、 、__,. / リ l:.:.:.:.:.ヾヽ、_
_,. -:ァ'/:.:.:.:.:.:l:.:.|l li\__三__/ / /l〉:.:.:.:.:.:.`丶二ヽ、
´:.:/{r:':.:.:.:.:.:.:l:.:.l′ ヽ :.:.:.:.: / /li:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽー-- 、
:-〈:.:.:.ヽ:.:.:.:/ ̄| ,イi′/ ノイ:.:.:.:.:/`ヽ:.:.:.:.:.:.:.l:.l`ー--、
:.:.:.ヽ:.:.:.:ヽノ:.:.:.:.:.:l '" ,./:.:.:.:./:.:.:.:.'、:.:.:.:.:.:j:」:.:.:.:.:.:.:
:.:.:.:.:.丶、_:.`丶、:.:.'、 ,.ィ彡:.:.:.:/:.:.:./:.:.ヽ:.:/´:.:.:.:.:.:.:.:
―――i:.`ト-、:.:ヽ:.ト--=三=--―'ア:.:.:.:/:.:.:./◎:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:ヽ:.:.ヽ:.:ヽ',.:::::::::/:.:.:.:/:.:.:./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
森宗意軒
(もり そういけん)
. /l 丶 `ヽ、
j1 | \ \
ト, !l ,! >‐―'''''''''''''''''''''''ー- 、 ヽ
',゙l i∧'、 _,.- ;ニ‐''''フ/ ̄ ̄ ̄ ̄`丶、 `゙ヾ, 森…宗意軒!!
',! l ヽ`,;‐'',.-''´ _// r'´ _r1
ヾ {i// _,.-'´ `゙丶、 { lヘ_」
ノ / /l , \___ ゙ヽヘ ,/
/__,. イ / |l| ` ‐ 、_ ヾ''ー‐'ノ‐z;‐
'< /‐'′ iヽト、 `゙ヽ `
゙-r'ニへ ` ゙ヽ _,.-‐
/´ >‐'′ ,.イl , 、 _ノ`''ー―- 、_
丶 / {{ { _,..,_ヾフ /
', ‐'_,.へ,.へ__ヽ`ヾ-< //` / /
7''''''´ 'ト、、 ヽヾ`、ソ / / / /
{,イ l 、j lヽヽ ヽヽ_ノノー―- 、 ! l /
i ヽ{ヽ、_ lヽ' l } `-' l L_」__/
_,.‐i`` ヽj/`` } l_
,r'´! | /'′ | ` --、 _
/.l ! ! ! | ,.-、 }
{ ', 丶.」 | | / _ノ l |
- 382 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:00:25 ID:BqeyUlF2
- ノノ/ノ_,ィシ',二つ-、
{l´/ /´ /:f:::::::::::`丶、
,イ/ /. :;:::::o:o:o::::::ヽ
/ ./: : :::::::::::8:::::::::::l
-‐'´ ̄ ̄\ィ'´::..__...::::_:::∞∞:::::::!
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ'´:: : : ::::::``丶、、_:{
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: : : : : ..::::::::::::::::::::::::ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ィf、tェュ―- 、、::::::::::::::ノ 矢文読んだぜ?
:.:.:.`ヽ:.:/リ'!リ` ̄'" |::::;:;:``リツ7 いやあ、旧主に誼を通じての内応とはな。
:.:.:.:.:.:.:Y 八i、 |:;:;:; / ,/、
:.:.:.:.:.:./ 〈:.:.lト、t、_^__,ィt,イト:.:ヽ 生け捕った四郎様を手土産に、
:.:.:.:.ノ_,.ノ:}:.:ハ `ヾ`ニニ´/ l:.l:.:.:ト 元の有馬家に戻るって寸法かい?
:.:.:/´:.:.::ノ:.:{ 、 ` ―r:イ/ l:.:.!:.:.:.: ま、戦が終われば、松倉長門もタダじゃすまねぇだろうし、賢い手だよなぁ。
:.:/:.-‐'://:.:l ヽ ,}/ ,イ l:.:.:ヽ:.:
:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.ト、,,_'、 ,'_,. -‐l:.:.:.:.:〉:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:ト、_____,.ィ!:.:.:.:/:.:
_,.-‐'" ̄|`<ニ=- 、__
,ィ'イ /| ヽ \
.// | / | ヽ \
./! ! | | | \__ \
.ヾ、__| | | |__,.-┤ | _,>‐'´了
\| |_| | ノ__`ー、_,.‐'"_ _,.--┴、
ヾ\_`了 f./二フ_,.-‐'"´ // l′ …当たり前だろうがッ!
V,r'ミリ ``7/´ _,rく/ | 人を無理矢理参加させておいて、どの口でッ…!
lf`フ′ // /| `ー、_ ト、
.|!|.トー──'"7 / └─ヵヾ `ー、__\
.レ,ハ r==_、_ ̄ ´ 、_} ` {``
l'′ヽ ヽ/ } レイ ト、 ``ヽ、
ぐヘ ニニ´ _,.-='´ \_ `ーヾヾ \
__」 \ _,rくヽヽヽ  ̄`ー、_,
/ `ァァ'ア´ ヽヽヽヽ
/// | |ヽヽ ヽヾヾゝ
- 383 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 22:00:57 ID:DhJ/bnfk
- 朝鮮妖術のいけにえにしよう
- 384 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:02:22 ID:BqeyUlF2
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__.. .-─…─
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,':::':::/::://:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::\:::::::::::::::
/}::l:::l/::|/(` ト::::::::..:::::::::::::::::::::. ::::ヽ::::::::::
イ:::::::!::::|ヽ) } }:::::::::\:::::.、:::::::|::::::ハ:::::::
}::::::: Ⅵ / {.∧:::::::.、::ヽ:::::ト:::l::::::|,, !::::::
ノ:|::::::::l!`{ ト( }::ト:::厶仆:::! !ハ!リ }:::::/ ハハハッ、まぁ、ちげぇねえ。
.ハ:::::::l! \ゝ リ ',イt:ァ/| l:l l ヾ从 そういう意味じゃ、お前さんを”ゆだ”呼ばわりは悪かったな。
/ l::::ハr‐t:ァミ、 =彡:! リ ! ヽ
};イ::∧ ̄彡:! / } それに、呼び名なんてどうでもいいんだよなぁ。
j/ リ\ .::} / / どうせ、直にみんなして死んじまうんだからよォ…!
r─一丶ヽ __..ィ / /: : :
____/ハ: : : : : \ ー= 一' .//: : : : :
一": : : : ///∧: : : : : :.{\ "" ィ {: ト、: : : : :
: : : : : : /////∧: : : : ヾ :.` ̄:::.. |: |/\: : :
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: : : : //::. : :/0/: : }: : : : : : \ ::. .::|: |:::. : : : :
_/ / /\ l ',
_ / / ヽ', ',
- 、_ ̄`ー-、_ _,,..-‐' / / }、
 ̄`ー-、_ ̄~ r――-、 \ { ///
`ー`;;-、__ ヽ ヽ ゙y' //
`゙ヾ´ r‐'′ {て/ ”まるちり”か…!
___ ヽヽ ゙く
、ヾ`ー-、_ '、'、 ヽ、
', ', `丶、 '、'、 _`>
}.l | ゙ヽ、 `rゝ-‐''''´_,r'´
ノノリ ゙ ー- 、 '、 r'´ |
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'´ ,.-‐ニァ‐'´
´ ̄ )
 ̄r'′
- 385 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:03:59 ID:BqeyUlF2
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′|:::://::/{ ( ( { l ノ/!:::::/}::::::::::..:::::::::Ⅳ
|::::::::::;{ \ヽ ゝУ リ::;' !:ハ:::::::::}::::::| そういうこった。
. ハ:::::八==tッ、 ' /:/,.ィ‐tッ}:::/:::::ル’ 最後の花火も、ようやく上げ時が決まったって訳よ。
ノfl::{{ ` ̄彡 ゙゙:/ ー/==:/l://}'
/∧ヽ. イ::... / ./ /ル ′ …いつだと思う?
、 |:.:... /
丶 ,, ':. イ==ォ、
__:iヽ>===一'/ ,!/: : :.
/: : : :.| f{\ ''" ィ".<: : : : : :\
. /r 、: : : :.! '゙  ̄ /: : : : : : : : : : : : :≧、__
/://∧: : :j //∧: : : : : : : : /: //`>=ュ、
,://///}: :.ノ .:::.: ////∧: : : : :./ー:厶仆く/:ー: : }
. 〃.::.::.ィ0:〉/ .:: /:.ヽ/::::i: : :/: : : : : : : : :ン: : : : : : : \
. /::.:.イ:.{::ノ/ ,/: : : :ゝイ:1: /: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : :ヽ
/ !'"´1 ∨゙ト、
__! l l. ', ', 丶 ,1
/! ', ', _」 . l l / !
、 / { ', T´ ヽ ! l /. l,
',ヽ{ ', ', l ヽ | 'l l」
ヽ \ ', ', | l _」. l j ハ
ヽ `ヾ . ', ! y ´ !└'´/l, \ ………知るかよ。
l、 ヽヽ ヽ、_ノ ./"フ / 」゙ヽ,、ヽ
l に~'';―=;ヽ l /ニ,´r'´ /::::::::゙ヾ;、
/入`'‐ニ~ニ‐'´ l 」_j ,イ:::::::. . .. ::!
// } \ '、_l__ l / l / lj‐;: :::::::::::l
/´ 〈 :. ::ヽ ', `゙ニ´- - " /ノ ', . ::: :::'、,. -‐┐
ヽ、::::::::ゞ、 '"´-‐ , ヘ;ヘ '、:. . .. .. ..:. :.:ヽ、_
/ ::{ rrゝ,、 /ヽヽソ, j;ー、_:::::::::::;;;:::-‐;‐‐r‐‐ァ-、
_ノ: ::::::', !!!l !  ̄「~ ',',lソ //  ̄ ̄ ./ / / 丶
<´ .. ::::::::/ ,ト!l !l ! ','"シ`ヽ、____ / / / ヽ
- 386 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:06:18 ID:BqeyUlF2
- /..:::::::::::::::::::::::| ミ::::::::::::::::::::丶、
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ノ_::.-:. ' ´ ...:::::::::::::::::::::::_`丶、:
/::::::.:... ..__.::::::::::::::::::ft_>'、_>、::丶 ノリ悪ぃなぁ…じゃあ教えてやるよ。
丶:..__,..ィt::ッ::::: ̄`i丶、:\ \ \ 答えは…「今夜」だ!
|ハl |l `リ―彡' :.:.:.| |:.:.``:‐丶 \
,:|ヽト、:. ,lム! l! |:.:.:. \ `
:ハ:|: :l!/l:.、 , ':.:/:.ヽ |:.:. ,.- 、∧
:|: :i| :' :|:.ト:イ! ,、 ノ^´:.:.:.:/:.:.:.:.丶 ,、 、__, / 、 ``ヽ
:トi:. .:. : : :.、:.、 /,' _,.ノ´'´:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:ゝf{ゝ、 ___ , ィ―'ニ=- 、
:. :. :. : : `:. 、:.:.:,' ―― '"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l \ 、__|_| ,! '、__
、):. :.:... :.:.: 丶二ニー―- 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.: -――-{ \ ,| |' L__'´ `Y
{:. :.:.:.:. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.....:.:ヽ .: .:.:.:.:.:.:.:.:/'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.', ` ̄ ̄| | ;' | ̄´!
:.:.:. :.:.. .:. .:.:... :.:.:.:.:.:.:. .:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l | | / ,':.:.:._,ン
、:.:.:. :.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:....トi、ヽ、:. 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, =、-、 | | / /:r'f⌒'
、..:.:.:.:.:.:.:.:... :.:.:.:.:.:Jト', -- 、:ヾヽ..ヽト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:., '⌒/ | ', | |__,. z彡':.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :}:.:!::::::::::`ヽ!:.'、` ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./i__ノ,'!__ , ' | fヒi兵ッ'´ ̄`"
ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヾヾ、:::_ノ三== - 、、:.:.:.:/ / ,' `´ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.
``ー- 三_rぅ、:.:.:.:``:.‐-:.'´:.:.:二ニ=- .,_二 ―-/ ,イ , ―、:.:.:.:.:.:.
{(_,,..、:.:.:.:.:.:.:.:.:シ' :.:.:.:.:.:.:.:/  ̄/ /:.ト、_ _,/,' !:.:.:.:.:.:
-='_, -っノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.f== /三 ,':.:.| / | /^!:.:..:.:.
. /l 丶 `ヽ、 て
j1 | \ \ そ
ト, !l ,! >‐―'''''''''''''''''''''''ー- 、 ヽ
',゙l i∧'、 _,.- ;ニ‐''''フ/ ̄ ̄ ̄ ̄`丶、 `゙ヾ, なっ…!?
',! l ヽ`,;‐'',.-''´ _// r'´ _r1
ヾ {i// _,.-'´ `゙丶、 { lヘ_」
ノ / /l , \___ ゙ヽヘ ,/
/__,. イ / |l| u. ` ‐ 、_ ヾ''ー‐'ノ‐z;‐
'< /‐'′ iヽト、 `゙ヽ `
゙-r'ニへ ` ゙ヽ _,.-‐
/´ >‐'′ ,.イl , 、 _ノ`''ー―- 、_
丶 / {{ { _,..,_ヾフ /
', ‐'_,.へ,.へ__ヽ`ヾ-< //` / /
7''''''´ 'ト、、 ヽヾ`、ソ / / / /
- 387 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:07:39 ID:BqeyUlF2
-
__
~ 、_ /:::::ヽ
` ヽ WWi′ もう城中の連中も、覚悟決めてくれたことだしよォ、
` 、 r一'二ユ、 これだけ観客がいるのを待たせるのも悪ぃじゃねえか。
; ノ:.::/:.:.:.:.:.:〉
ノ _,.. イ:i:.:ノ:.:.:.,. :イ さァ…これから寄せ手の陣にジャンジャンバリバリ攻め入って、
、r_‐ '", -―ァ'´:.:.:.:.:ハ:.:.ゝ, 派手な”まるちり”をキメてやるぜぇ…!
`ヌ'ノノ ノ:.:.:.:.:.:.:〈 ヾシヽ、__
`ヘ´ 7ニ7Z7fミ} ``T f′ そういうわけで…お前ら、そいつを牢に入れておきな!
[二] | l.j `'′
| | ノ |
、__j | / 「「「ははっ!!」」」
| ! ,'
| { { 「宗意軒、貴様ッ…畜生ッッ!!」
V ', !
V !|
V.|,!
V ',ト、
V '、}
} 「:〉
〈. V
| _'、
. : : :_,ノ'´::::|: : .
: : :└―'一′: : .
- 388 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:08:40 ID:BqeyUlF2
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/\
__ i. \
_,..-'''7 ̄  ̄/ !~""'' '‐-..,,_
l、 / ,' / i ` 、
l.ヽ / ,' // i ̄""'' -..,,_ ` 、
l ',/ /_____/ .| i ` 、 ヽ
. l. ', / ', i ゝ '-、 `、
l i / ', i ヽ、 ヽ ヽ
l. i. / ', i ヽ、 `、. ',
l. i ! _,,.. .」 l__ ヽ、__,,.._ ヾ...}
l i ! /´ ,-- 、,,_ "'- 、__,,.. -‐ '''" "~ ` 、.i.|
》 _,.ゝ / /____,, . ...> ___,,...... -‐ゝ _
_,..-'''" └- 、..,,__ ,..,,__,...-―---- 、 / ̄ ___/, -'" "'''- 、
<- 、 フ´ / | \ "'''‐- ..,,_ `ヽ
>、 `、 , ' / ', __,,... -‐ '''"ヽ_ ` 、 i
/ \ ヽ , -'" / _ __ .ノ-‐―--ヽ、 "'''‐- ..,,__ `、
/ _,..-ー `‐‐- . ....,,__/ , -'''" ~"''‐-..,,__,,......_ _.. .. ,,`,,ニ=-
'" / /
 ̄""'''"
── かくして、一揆衆の幹部・山田右衛門作は、
内応の意図が露見し、妻子ともども捕らえられてしまったのである…。
- 389 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:10:51 ID:BqeyUlF2
- __ ___
.,: :´: : :ヾ〃´: : : : :` : .、
/. . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、
/. . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
/ /. . . : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : : : : .
/〃. . . : : : : : : : : : :.:i : : : : : : : : :\ : : : : : .
/.:/. . . : : : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : ヽ: : : : ',
/.:/ . . . : : : : : : : : : /, :.|\ : : \: : \ : : i: : : :.‘.
/.:/. . . : : : : : :.:/: :.:.//, :.| ヽ: : :.\: :.}:.: :|: : : : : ;
_ /.:/. . . : : : : : :.:/'| : ///.:/| --\─:.:Y: :.リ: : : : : i
/ ) /.:/. . . : : : : : :.:/ } ///イ:.:|´ ___\: 从/: : : : : : l
/ / / ){: : : :i´ ̄/ ̄j7// :::/ ,彡芸冬ミ〉: |- 、: : :.八
/ / / /.:小}:.:|:|: : :{xfテ芸ミ、/ ′{゚:::::::::|l/.:.:.以 } : : : : ヽ さて、これで6回目の解説役だ。
./ / / /〃 : 乂从{: :.ぐ{ {゚:::::::} 、つ刈l: : : l,/: : : :./ : : :\ 僕が最初に解説役になった時と比べれば、
/__// //: :/: : : : : |:.:.\人 、つУ `¨"'|l : : 八.:.:./: /: :ノ 丿)) 随分とAAも増えたものだ。
/´ _, }{./: :/: : : : : : | : : : i:`ヽ`¨" ` 八:./ : ://///
./ \{ / L 一'⌒>: :八 : : i|: :i|:ヽ ー ´ -=彡 イ : :/ ′ しかし、今回の相棒の姿がまだ見えないね。
/ ぐ> > x<八\: : \从: :ト、个 /乂辷彡′ 僕としては一人でも然程不都合はないのだが、
__/ (_/ / `¨¨´ ハ:|\乂\ハ>-< | ( .一応、お約束というのは守るべきなんだろうね。
xく/\ -- ´ \ /::/\ / \__
|::::\ ヽ....../ト ,r───‐…=7::::i〈 `Y´ /}::\
|::::::::::\__j:カ /{:::::::::::::::::::::::: /::::::{∧ ∧77∧ / :::::::::i`::...、 おーい >
|::::::::::::::::::::::::::/ /:::i:::::::::::::::::::::::/:::::::::| ∨ヽ///ハ/ /:::::::::|::::::::::::::::...、
.::::::::::::::::::::::::/ 「 ::::i::::::::::::::::::::/:::::::::: | ‘, 〉/〈 / ::::::::::; ::::::::::::::::::::\
.::::::::::::::::::::::/} ./.:::::::::::::::::::::::: / ::::::::::: l ∨//∧/ .::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::} ふむ、来たか。
.:::::::::::::::::::::/::' ./.:::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::|:. V// .:i::::::::::::::,::::::::::::::::::::::/::. それでは一応スレの主役殿に挨拶して、
.::::::::::::::::::::/:::| /.::::::::::::::::::::::',:::: /::::::::::::::::::,! :. .: .|::::::::::::::::,:::::::::::::::::/::::::. 始めるとしようか。
.:::::::::::::::::::::::::::l /.:::::::::::::::::::::::::::ハ::::::`::..、::::::: /::. :. .: |:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::.
i::::::::::::::::::::::::::::|x<.::::::::::::::::::::::::::: ヘ::::}::::::::::::: \/:::::. :. .: ハ::::/:::::::::::::::::〃:::::::::::::.
- 397 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 22:19:46 ID:DhJ/bnfk
- 佐々木さんキター!!!
ほんとAA増えたのはいいが、原作での扱いが……
- 390 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:13:00 ID:BqeyUlF2
- ..... __
,..z≦'///≧ュ。. r― ,、
,ィ劣////////////`Y///,ヽ
,ィ劣//////////|///Z!////l
. /////ト.////|////|///ン/!////l
悪い、待たせちまったか? ..l/////l \「>;!///,リ///´/!////,!
.....И//ト、|. ´f=ヘ|///リヽ///ハ////{
先に始めてくれても良かったんだが、 \/ぶ` ゞン|///_ン//,/ l////|
待ってくれる辺りは流石佐々木だな。 ヽ,〈 __ .|// `Y´ l'///,|
|/|丶 '_|/ , -―, |'///,|
ヽ| `/7´ '. .}///,l
〃T_7 /_二_ヽ! ハ///!
// |/ /,ィ劣//心〉 .|//,|
,// ./ /////////ハ .!//リ
//| / ////!//////,/ !//
r┴-'ー</////>/,´/! .l/ハ
_ ......-.―.-..、_
,..:.:,.:.: ̄:.:.:.:.:`:.:.:.:、:.:.:.:.:.:.:.:`ー..、
. :':.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
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l:.:.i:.: l:.:.\!:.:.:.:.:.:.:.:.: l 〆:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:': l、:.:.:.:.:.',:.:.:.:.l
l:.i:i:.:,l:.:.:l:.:.:ゞ:.:.:.:.:.:.: l ヽ:.:.ト、.:.:.:.:.:.l:.l:.',:.:.:.:.:.!:.:.:. l
l:.i:i:.:.:l:.:.ヾ:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.! ,.ィ=≠ミメ:.:.:.:.:.ト:!:.:!:.:.:.:.':.:.:.:.:l ……えっ?
l:.i:i:.:.ハ:.:.:.!ィテヽ:.:.:.:.:' γ ro !〉:.:.:.:l:.!:.:.!:.:./:.:.:.:.:.:!
レl:.i、:.:丶〈 r 0.i \/ 弋∪ノ.!i:.:.:.:'l:.:.:.:!:.':.:.:.:.:.:.:、ヽ
!ハ:.、:.:.ヾ! ゝノ ' ::::::::::::::':.!:.:/ }:.:.:.':.:.:.:':.:. i:.:.lゝ\
ヾ\ハ:::::ゝ i:.:!/:.rl:i:.:.:.:.:,':.:.:∧:.:l
i:.:.:.:.人 ゝ ̄_ ) l:.:':.:,:il l:.:.:.:/i:.:イ/ ヽ!
!:.,:..:.:.:.:.ト /l:.:.:/!ハl:.:.:/< ̄`:.、
!ハ:.:.:.:.:i:::::`...、 イヽ !:./ l:./::::::::::::::::::::ヽ
ヽ:.:.:',ヽ:、::::::T::::::ヾ 、>!' ∧::::::::::::::::::::::::::',
ヽヘ ヾ\:! ヾ`フ:.:.:.,' /::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
`ヽ ` {:.:.: i i:::::::::,、::::::::::::::::::::::::::ヽ
- 391 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 22:13:28 ID:StjysA.Y
- キョン子かwww
- 392 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:14:29 ID:BqeyUlF2
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r'´:::::::::::::: ヽ.
_ .. - ' ──── '- ..
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なんだよ「えっ?」って…。 /::::::::::::::::::::::: '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
お前の相棒に俺が出ちゃいけないか? '::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::: '.
../:::::::::::::::::/::::/:::: ! :::::! :::::::::::::|::::::::::::i:::::::::::ヽ
そりゃ確かに俺は本来男だが、 '::::::::::::::::: ':::::::!:::::::| :::::|:::::::::::::::|::::::::::::|:::::::レ':::!
そっちの俺は既に本編で出てるしな。 !:::/::::::::::::!::::: ィ::::/1:::/ヽ::::::::::/!::::\::|!::::::|:::/!
(キョン:稲葉正成) |/ !::::::!:::::!:::/_j::_!__!::| '.:::::/_j:::/__ ヽ::::::|/::j
..! |::::::|:::::|:/ V__ ヽ! V ` j/__ | : :::|/!
そういうわけで、 .! |::::::|::::从 'イ て:ヾ 'イ::でヾ| : :::|:::/!
今回は女verでの登場だ。 . v:::∧::::::! 廴少 っ_少 !:::::::|`!/
こっちの方がAAの数が多いってのは . V l::::!::! . /:::::::::レ'
若干忸怩たるものがあるが…。 i::::i∧ イ:::::: ,
ヽ:::::::|ゝ. r っ イ:::::::/
ヽ::| |:::> . イ::::::|:::::/
\ |:::rー|  ̄ |:::::ノ/
/ |_.ノ ヾ/!
,. '´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`...、
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:..、
. , ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.ヽ、
/:.:/:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:ヽ:.:.ヽ、
. j:./:,:.:.:.:i:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:i:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.: ハ
/ ':/:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.i:.:.:.:.∧:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.: ハ
/l i:.i:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.,' |:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.∧
. / l:.: l!:.:.:.:. !:!:.:.:!:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,':.:.:/―ト:.:.:.:.:.:.:ト:.:.:.:.ト:.l い、いや。
/ |:.:.:lト、:.:.:!:!7丁:!:.ハ:.:.:.:.:.:.: /i:., ' ,iリ.:.:.:.:.:.i:.!.:.i:.i:.:l お約束で言えば、ここは、
. / .|:.:.:l:!∨:.从 ,ィァ==ミ∧:.:.:.:.//ィ云示 ル!.:.:.:.:.,':.:!:.:i:.:!リ 本編で出番のないスレの主役殿が
l ∨:l:i.:∨:.:.l rし.::::ハ ヽ/ .rし.:::ハ l:.:.:.:/:.:/.:.:i:.l 出るところじゃないのかな、と思ってね。
| ∨リ.:.:∨ハ V.:::::゚ノ ヽ:::゚ソ イ.:.:,/:.:,':.::.:.l:入
ヽ _... ;;Ⅵ:.:.:.リヘ、 u ゝ .ハ,/:. /:.:.:.:.:!ゝ:.ヽ、 ホラ、冒頭でもそれっぽいフリが…。
. /;;;;;;;;;从:.:/;;;;;;;Yヽ、 、_ ァ . イ:.:/Vl/:.:/'l:.:| ヽ `\
.. 〈;;;;;;;;;/;;;;;;;;! ;;;;;;;《 ≧ー -≦ \!/ 丶/,〝 |/
. ∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;《 ー ‐ ' 》;;;;;;;;;;;;ヽ ′
. ∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;《 》;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 《 》;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
∨;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 《`ー――‐'》;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
- 393 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:16:15 ID:BqeyUlF2
- ... __
_∠:.:.\
. -<:.:.:.:.:.:. ̄`丶
さあ…。 . イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
なんだかよくわからんが、 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:し:.:.:.:.:.:∧
俺も頼まれただけだからな。 ...... ハ:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.}:.:ト、:.:.:.:.し:.:.:. ∧
....{:.:.:.:.:. ∧:.:.:.:.|、:|. \:.:.i:.:.:.:.:.__:!
誰かが俺に来るように . V:.:.:.:丁ヘ:.ト、|ーイ ヽ|:.:.:.:| .ハ
依頼したってことなんだろうか。 'ヘ:.:.:LLzx\ ≠た示}:.:.: | ./
... Vハ ヒハ ゞ-゚’|:.:.:/イ
…やっぱ、俺じゃなくて .... Vハ, ,¨´ 、 ' ' ':|iイ:.:.リ
主役殿の方が良かったか? . ヽハ _, -、 ./:.:.:./
なんなら探してくるが…。 .ィ::Tー> . ニ´イ!^ヽ∠, -ァ-.、
}:::::| }} _.L_ ゚ア }} ./:::::ハ
|:::::| }} } \/ リ .}::::::::::::}
_j:::::| {{. ‘. / 〃 /:::::::::::/
, ― -
. <: : : : : : : : : : : : : : : : :>
. <: : : : : : : : : : :ハ : : : : : : : : : : : : ヽ
. < : : : : : : : : : : : : : : :∧: : : : : : : : : : : : : :\
γ:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::∧: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : : : : : : : , イ: : : : : : : : : : ', : : : : : : : : : : : : : : :ハ
/: : : : : : : : : : / i: : : : : : : : : : : i!: : : : : : : : : : : : : : : :∧
{': : : : : : : : :/`゙ヽ !: : : : : : : : : | : i: : : : : : : : : : : : : : : : :∧
}: : : : : :>≧ュ、 |:: : : : : : : : ::| : i: : : : : : : : : : : : : : : : : :∧ …君も随分と情のない言い方をするじゃないか。
〃: : > ´ ノハヾ_i:: : : : : : : : : ! : ! : : : : : : : : : : : : : : : : : 从 考えてみれば、どうせ相棒にするなら、
`ラr ´ イ {r:::ハハ: : : : : : : : ,': イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : ! リ よく見知った相手の方がやりやすいのだし、
,イ:八 ´¨´ 〉: : : : : : /´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::! ' これも縁というものだろう。
,イ : : 〈 /: : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::|
イ:: : : : : 〉、 /: : : : : : / ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :! せっかくだから、このまま進めてしまうとしよう。
/: : : : : : : i ー /: : : : : : / ノ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| くっくっ。
. {: :λ : : : : ! ィ: : : : : : :イ_ ,ィ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: :!
v::{ ∨:ト、: ト。. ー=彡 : : : : : : :/ ,イ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ! (…僕の願望…? まさかね)
jソ ヾ ヾ从ソ ≧ : : : : / /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :!
' ー=彡イ: : : : X ー=彡イ : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::リ
ノj从シ ヽ ノリ从人: : : : : : : : : : :r人リヽソン从/
∧ ,ィニニソヽ人人从リソ
∧イニニ>=====≦ミ 、
イ´ニ>ニニニニニニニニニニニ>
イー=≦ニニニニニニニニニニニニニニニニ >
イニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ ヽ
,イニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ \
- 394 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:17:56 ID:BqeyUlF2
- ... ,...:.:.:.´ ̄`:.:..、/:.:.:.:.:ヽ
r=,/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽー:.:.:.:.',
/ /:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:ヽ:ヽ:. ',
./ /:.:.:.:,:.:.:.|i:.:><´:i:.:.:.:i:.:.:.}、:.:.:.:',
{ ii、:|:.:「´_ゝ' ,ィ=|:.:.:.|.、:,' ,}:.:.:.:.',
``ヽヘ:::i ヽ::リ:.:./ノ:,' .|:.i:.:.:.',
…まあ、お前がいいなら。それでいいか。 /:圦¨ ' "':.:/ヽ/ .|:ハ:.:.:.:!
... i;.:{ ` ^_/⌒ヽ´`ヽ ,/ |:.:.:.|
じゃあ、早速質問させてもらうが、 ...... ル' /::::::::::::丶 丶 |:.:.:.|
山田右衛門作が立てた計画は . /:::::::::::::::::::ヽ 丶:.:.:.|
どうして露見したんだ? ...... 〈::::::::::::::::::::::::| ヽ/
/:::::::::::::::/::::::::| ,'
ヽ::::::::/:::::::::├r-- イ|
/::::::::::::::::::::::イ::|ンノ ,リ
ヽ:::::::::::::::::::::::|::ヽ´ ´
|ヽ|l:.:.:.:/|:l:.:.:.:.:.:..|:.,rー'''゙¨ヽ、:.:.:.:.|:.:.:.:|:.:.:.|:.:|
|/ l\/ l/|:.:.:.:l:.|!´ l:.:.:.:.:|:.:.:.:l!:.:.:|:.:| ふむ、その辺りは本編でもある程度語られているが、
|_/|/ ヽ、|:.:.:.!/ /:.:.:.:.:.|:.:.:.:.l:.:.:.|:.:|
|`ヽミ l:.:.:./ _,,,.. -ー/li.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:| 「内応の計画に対する幕府側の返答の矢文が、
|ィト,/` l,/´ l:/|`:.:.:./:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:| 他の者達に見つかってしまった」
|ソ,/ ___ ' i:.:.:.:/:.:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:|
|` ./,、 ̄`_ヽ|:./l:.:.:.:.:./:.:.:.:|:.:| ということのようだね。
| ,ト!(:.:rテ'/ ´ /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:l:.:| 最初に出された内応を促す矢文は
| ' ヾニ_ / /'ノl:.:.:/:l:.:.:.:.:.:.|:.:| 右衛門作に届いたようだから、
/iヽ ヽ 、_ ,/_' -‐':.:.:|:.:.:.:.:.:|:.:l これは運の問題だったのかもしれない。
ヽ` \  ̄ ィ‐':.:.|:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.|:/
l`ヾ、 l--──‐─‐.' ´:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.l/ まあ、幕府側も矢文の発見が遅れたせいで、
_'、 \. |イ:./l/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.ノ:.:.:/l/:.:.:.:.:./' 返事が出来たのは当の二十一日だったらしいから、
l l \ `'i Y |:.:/ノ_ -‐!/l:./l:.:.:/ /:.:.:.:./l .右衛門作側の手が廻らなかった、
〉、 ヽ | \ ` ´ レ i/ il_/ というのもあったと思うけどね。
- 396 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:19:23 ID:BqeyUlF2
- _____
, <´ ` 、 彼の計画をもう少し詳細に言うと、
/ \
/ \ 「二月二十一日、自分の請け持ちの三の丸から、
, ' メ、 `丶 ム 寄せ手衆を城内に引き入れ、火をかけて乗り取らせ、
/ / i ハ\ト、 ヽ \〉 ', 騒ぎを起こす」
/ , / l i l \ 〉 ム ', ↓
l ,イ i l リ-―->、 f^ヽi_j , 「そこで四郎のところに駆けつけて、
| l | | | | iリ 刈rヘ \`ヽ! ”既に敵が迫っているので、
| l | | /ト、i l _fr‐マ_ ト、 ` ト、 四郎様だけでも船で脱出するべき”と訴え、
| l | ト、从ハハハノ ,才代r'ツ,仆 |仆、 船に乗せた後、そのまま生け捕りにして
| |八_, |rヘ,ィf^ぃ ´¨´.::::::. l !州iト、 幕府側に引き渡す」
ノ i | rへrヘ込r' , j _之_
,イ i i l Yiヘ ` _ ,イ >、/ \ というものだったようだね。
/ | i i l i i iヘ. `ー' //,才´ r―`ー
| l i | ,ハハハ >――‐く⌒ヽ∧_ / ̄`ヽ,' i だからこそ、互いの準備ができていないと
乂l |l |VV^^^^^^^^レYVVレ' / 〉 〈 i i 実行できない計画だったから、
乂N 〈i 〈 〈 〈 i /i 二十一日に動きがない時点で、
| ', ∧. ∧ J / : : 「自分の矢文が届かなかったのでは」と
| Vゝ/V | / 判断したのも無理はないかもしれない。
\ / | |
. .____
ノ  ̄:::::::::::::::ヽ、 __
/:::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;ソ':;;;;;;ヽ
'::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;--;;;;ヽ;;;;;;;;l
/::::::::::::::::::::::::Y;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;i;;;;;;;;;|
なるほどなぁ…。 . /:::::::i::::| 、:::、::::l;;;;;;;;;;;|::__ノ /;|;;;;;;;;;;|
ちなみに、右衛門作に従う連中ってのは |:i::::::i::::| ンヾ_|::::;;;;;ト;;;;;;;;/;;;;|;;;;;;;;;;|
何人くらいいたんだ? .... |/|:::::ト,|.` 了゚ ト:::::;;/ );;;;;;;;;;ヘ;;;;;;;;;;!
. ヽ::::::ト、 ゚-'|::::::i ノ;;;;;;;/ |;;;;;;;;;;;i
寄せ手衆を引き入れるったって、 . 1:::y |::::/ く;;;/ l;;;;;;;;;;}
他の連中もいるんだし、 ... ヾ;::ト、 っ ト:/ i_ |;;;;;;;;;!
そう簡単な話じゃないだろう。 ...... |::| ヽ-iレ_,r' ̄ i |;;;;;;;;|
|ノ ,,〃 / ヽ |;;;;;;;|
イ/ニ/, - _二二ニi ノ;;;;;;;|
/// / //~ Y/イ;;;;;;;|
- 398 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:20:48 ID:BqeyUlF2
- ...:.:.:.:.:.: ̄:.:.:.:.:...
/:.:/:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.、:.:.:\
.:':.:.:.:':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.\:.:.ヽ
/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:、:ヽ:.:.:.:.:.:.ヽ:.ハ
.':.:.: ':.:.:.:.:.:.:.':.:.:,:':. ト、:.:、:.: i:.:.:i:.:.:i
!:.:.:.l_:.:.:.イ:.:./ィ:./ ヽ:.i:.:.l:.:. l:.:.:l
.:l:i:´l:.:/`メ:, ' /:´ ̄ メ、:l:.i: l:.:.:l そうだね、大体500人くらいだったらしいよ。
.': ll 小ィfラト、 ィfハオト、:l:ハリ:.:.:.! 右衛門作の受け持ち箇所自体には700人ほどいたようだけど、
./:/:.!:ヽハ 乂:ノ Y::ノ´リ' ノ:i:.:.:.! そのうち、内々に意図を確認したところ、
/:.':,ィ:i:.:.:.ハ , /ー´:.:.l:ハ:.l 右衛門作に同心するものがそれくらいだったらしい。
. {:ハ:l .lハ:.、:、 ヽ ー一 イ:.:ノ:.: 人 l:.!
ヽ ` `ー`ー>. _ <ムイハ从 ノ'
‐、/| ノ' }
. /: : : //´l /: : :ゝ. __
. /: : : : ://_ ` /: : : _ --、ヽ
/ /: : : 〃- 、ヽ:´: : :, ´ ヾ!
. / /: : : 〃 /: : : : :/.i }:i
/ /: : : :/ /: : : : : : :'j ' .':.ヽ
. γ⌒ヽ _, ‐- 、
多いよ! . /:.:.:.:.:.:.^´:.:.:.:.:.:.:.::`丶
それだけいたら一人か二人くらい、 . /:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ
「実は四郎に忠実な奴」がいても /:.:./:.:.:.:.:.:.:,:メ|∠|;.イ:.;.:.:.:.:.:.:'.
不思議でもなんでもないだろ! .....:.:./}:,、:.:.:.:.:{^ == ´,レイ|:.:.:.:ト}
バレたの、そっちが原因なんじゃないか? .:.:.レ .}.:.:.ト{ =zx ^=|:.:.:.|
:.:.:ヾ/:.:.:, ヾ /:.:.:.|
そもそも、どうして人質を取ってまで、 :.:.:.:.|:.:.:.:{ u. _ イ/|/
こいつを引き入れる必要があったんだ? .:.:.:.:.|:.:.:.:| (_`ヽ ,.イ:.|
そんな無理矢理に引き入れた人間を -r<!:.:.:.ヽ 、 ´ /∨:∧
幹部なんかに据えたら、 .....ヽヾ ヽ:.:.:.:.'. {^´:.:\.∨:∧
こういうことが起こるのは目に見えてただろうに。 :::'. ヾ .}ハ:.:.:}_ヘ\_トヽヽ:.:.:ヽ
:::::'. ヾ !:.リ-へ.} 「「!ヾヽ:.:.:.ト、
:::::::} ヾ レ'├‐-、! | | |ヽ ):.リ ヽ
- 400 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:23:44 ID:BqeyUlF2
- /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
/.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ
. /.:./:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〃ヽ.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i 彼が有馬家にいた頃、どんな功績を
/.:./〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__//:.:.//.:.:.:.:.://,′ ヽ:.:.!:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| 挙げていたかは分からないけど、
///7,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.´「 7`ヽ/:.:i.:.:.:.//ム-‐‐‐',ハ|、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| 原城内では、矢文や弾薬の管理なんかを
!|.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:|/ |/j/! !:.i.:.:.//'′ !ハ「.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 任されていたらしいから、
!|.:.:.:.i:!.:.:.:.:.:.:ィ斧ミメノノ |:.// ,ィf云ミメ、」.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! それなりの能力の持ち主だったのかもしれないね。
八.:.:.:i:i:.i:.i.:.:i:.j !ノ::::} ノ / {ノ:::;::} Y|.:.:.:.:.:.:ト、.:.:.:.:.:.:.:.:.i
. ハ.:.|ハj ヘ:.|仆乂::ノ / 弋::::ソ ノ.!.:.:.:.:.:.:.!ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.:! それに、有力者一人を抑えれば、
r‐ 、 'j ,ハ|:.i ハ.:.:.:.:.:.j_ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:', その下につく人間も動員できるから、
ヽ ヽ ./.:.:.从 ' i:.!.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.ハ 戦力的な意味でも抑える必要があったってことなんだろう。
ハ V /.:.:./.:.:ヘ 、 _, 从.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.!:ト、:.',
| | ./.:.:/!.:.:i.:.:.:.\ .イ:.:.:i:.!/ヘ.:.:.:.:.:.:.:i:.j:.:i:| ヽ それに…彼にはもうひとつ、
|/ __\/´`!.:.:|.:.:i.:i.:.:ヽ. .イ:.ノ:.ノノノ.:.:.|:.:.i:.:.:!:.!ハハ! ) 余人に換え難い能力があったからね。
ノ/ `i \/ヽハハハヘi`ヽー 七升厶イ/j八八八ハj
/´ -─┐|、___) )ハ / {
/´ ,. }ノ:: } ,.-‐''て _」 \ _」\
{ イーノ:: V ̄´::::ゝー‐''"´ ノ  ̄ノ:::::::ゝ.、
\ `ヽ:::. }::::/::::〈 ー 、 _____ 〈:::::::::::ノハ
\ ヽ ハ/::::::::::ヽ ´ /::::::::〃:::::!
..... , ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`丶
_, ´ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ _
`ア :.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ:.:.:`丶
./:.:.:.:.:.:./|:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.:.:.:.:.:.:.ヽ
ハ:.:.: / |ハ:.:,i:.:.i、:.:.:.:i:.. :.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.|
換え難い能力…? .|イ|. `ヽ |/|:./_}:.:.:.|:.:.:.:...........:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:. |
{ }:}xri | ヽ:.:ハ:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.: |
V ,リ | =示ヽ` 〉:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.ハ|
ハ. , た_か /:.:.:.:.:L:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.}
ハ `¨´ ./:.:.:.:.:.ハ }:.:.:./:.:.:.:.:.:/
}:ハ ヽ u イ:.:.:.:.:/_.り:.ハ:.:.:.:.:./
|:.:.:.>--r‐ァイ:.:.:..:./--イヽ/:.:.:.:./
VV / ̄ |:.:./ ヾ/:.:.:.:./
_,. く |/ ./:.:.:.:.ハ
- 401 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:26:39 ID:BqeyUlF2
- // : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ 絵だよ、絵。
.: :./:/ : : : : : : : : : : /: : : : : : : : :ヽ 正確には「西洋画」が描けるのが彼だけだった、
/: : :i:.! : : ;. /.: /.:.:., /: : : : : : : : : : : : ', という都合もあって、彼を引き入れる必要があったんだ。
/: : :.:乂:.:./:/.: /.:.:.//: : : : : : : ,: :}.: : : : :.
/ : :.〃Y{.:_|_|__/___//_: : : : : : :/ :/ /: : : :i そして、引き入れられた彼はこの一枚の旗を描く。
/ : : :{jh|八从厶イ=ミ、`ヽ.:.://.:/i:i| : : | 後に「十字軍旗」「ジャンヌ・ダルクの旗」と共に、
/ : : :.八__j : : |癶汽冬ミメ、彡イ⌒ヾ刋! : リ 「世界三大聖旗」のひとつに数えられることになる
, '.:/:.: : :.|: | i:.:.| 弋之_ ,ィ弐ミ、ノリ:.:/ 「天草四郎陣中旗」だ。
/´ i| :|.:i :.:i:|: | |:.:.| んツ'/彡イノ
i|八ハ从:乂:. ト 、 ゝ / : : / 【天草四郎陣中旗(倫子地著色聖体秘蹟図指物)】
乂|:\\i`ヽ`ヽ\ ー .イ/: :./ ttp://www.t-island.jp/album/pub/pic_o.asp?p_id=140&c_id=19
,r―:.:.:.:.:´:.:.:|:.:.: ヽ \ ∧ 、 ー=≦/: 八 :/
/⌒ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:', ヽ/ |!.:.\/イ:.ノ \ 上部には、
':.:.:.:.:.: ',:.:.:.:.:.:. |_ :.:.:.:. ', /ハヘ. |、: :./:.:.:.: | i
|:.:.:.:.:.:.:. ',:.:.:.:__>:.:.:i /ⅥⅣ/iヘ:.:`ー―|:.! 「LOWAD SEAOSACTISSLM SACRAMTO
|:.:.:.:.:.:.:.:. ',:.:.| :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l V/} l :|:.:.:.:.:.:.:|:i (いとも尊き聖体の秘跡ほめ尊まれ給えり)」
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,∧ :.:.:.:.:.:.:.:.: l∨//| | :|:.:.:.:.:.:.:|:!
.ハ:.´\:.:.:.:.i :∧:.:.:.:.:.:.:.:.: l ∨/| | :|:.:.:.:.:.:.:|i と記され、中央に聖杯、その上に聖餅、
ヽ:.:.\:.:.\_j :. ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:l: :V | ハ:!:.:.:.:.:.:.:!! 左右に二人の天使が描かれたこの旗は、
}.:.:.:.:.:.:.:.>{:.:.:. ∧ :.:.:.:.:.:.:.',\/: :.|:.:.:.:.:.:.:|! 「絵師・山田右衛門作」の代表的作品でもあり、
;′:.:く/:.:.:.}:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.:.:.',: : : : : |:.:.:.:.:.:.,|! 且つ、四郎の象徴ともいえる旗だったのさ。
, .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:' :.:.:.:.:. ',.:.:.:.:.:.:.:.:i : : : /|:.:.:.:.:.,':| まあ、才能が不幸を呼んだ、と言えるかもしれないね。
なるほどねぇ…。 ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.l
才能があるってのも考えもんだな。 . , ':.:.:.:.:./:.:.:/:/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.:.:.:.:l
. /:.:.:.:.:./:.イ{:.:./:.:|:.:i:.:.:.:.:l:.:.:i:.:.:.:V:./}:.:.:.:!
しかし、捕まっちまった訳だが、 ...... /:.:.:.:.:.://:/ l:.:.!:.:.ハ:.|:.:.:.: |:.:.|:.:.:.:.:V:.:l:.:.:.:.!
ここから右衛門作はどうなるんだ? /:./|:.:.:.|/|/\!:.:!:.:| .},ハ:.:.:ト、!:.:.:.:.:.Vリ:.:.:.:.l
あと、一揆衆たちは夜襲を掛けるらしいが、 |:/|:.:.:|ミ:r_,、 ヽ!:.:トーヘ ヽ:| }:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.l
そっちも気になるところだな。 .|′|:.:.:.:.! `¨´ \|xzz ....」!_/:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:l
.. |:.:i:.:ト、 ' `ー" 1/!:.:.:.:/|ヽ:.:|:.:.:|
.. |:.ハ| 丶 r_, u , イ´|:.:.:/ .| .}:.:ト、:|
「くっくっ。 ... |/ } _.>-― ´ {_ / |:.:/ .j|:.l リ
気が早いよ、キョン。 .. 〈 _.ノ / | > } |/ |:./ /
でもまあ、気持ちは分からなくもない。 ....  ̄ ト、,へ / 丶 |′
それじゃ、話に戻るとしようか」 |_ ▽ ` 、 /
- 402 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:28:29 ID:BqeyUlF2
- さて、二十一日の夜、原城本丸…。
__.. .-─…─
..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、
ィ:::::::::'::::::/:::::::::::::::::::...、 ::::::::::::::\
/:::::::/:::: /::::::::::::::::::::::::::::::::.. ::::::::::::::::\
,':::':::/::://:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::\:::::::::::::::
/}::l:::l/::|/(` ト::::::::..:::::::::::::::::::::. ::::ヽ:::::::::: さぁて、いよいよ「最後の日」がやってきたぜ!
イ:::::::!::::|ヽ) } }:::::::::\:::::.、:::::::|::::::ハ::::::: 老若男女問わず、城中の全員でうって出て、
}::::::: Ⅵ / {.∧:::::::.、::ヽ:::::ト:::l::::::|,, !:::::: 最後の花火を派手に打ち上げてやろうじゃねえか!
ノ:|::::::::l!`{ ト( }::ト:::厶仆:::! !ハ!リ }:::::/
.ハ:::::::l! \ゝ リ ',イt:ァ/| l:l l ヾ从 大坂の時みてぇに、上使の陣めがけて
/ l::::ハr‐t:ァミ、 =彡:! リ ! ヽ .全力で突っ込むってのもド派手で悪くねぇかもしんねぇな…火火火ッ!
};イ::∧ ̄彡:! / }
j/ リ\ .::} / /
r─一丶ヽ __..ィ / /: : :
____/ハ: : : : : \ ー= 一' .//: : : : :
一": : : : ///∧: : : : : :.{\ "" ィ {: ト、: : : : :
: : : : : : /////∧: : : : ヾ :.` ̄:::.. |: |/\: : :
: : : : : //:::. : //∧: : : : :\ト:. |: |///ヽ: :
: : : : //::. : :/0/: : }: : : : : : \ ::. .::|: |:::. : : : :
,ィ三三彡ミ三三ミYffrシZi、
__ノィ彡彡三三ミミt三frWイミヽ、、
/彡三彡ミ三彡=ミミt,、 il))リム三ミt、
ノ{{彡三ミf二ヾ=≦ヾヽy彡''"´:.:.`ヾjト-
,.ィУ/ニン, -三ミミシ``:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
. fy'ノノ/三シノ frイ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,i!
))シノィ彡彡イ彡:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.,.イ!!
=イfr ,イ/ィ彡!/イ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}〉:jシぅ,リ:!
Y, {{{f-<!l7!:.:.:.__:.:.:.:.:.:.:.:.:,__,j:リ:イ=:'´:.:.|
_ノイiヾ!:.:r,、|l/:.:.:.:`ヾミt_ァ‐'シ^'^:.:ヘ:.:.:.:.:.:.! クックック…。
,ゞリハ:.:!:r!l|}:.:.:.:.:.:.:.`¨¨~´:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:/ ようやく待ち望んだ日がやってきたな。
/ ルfヘ:.:ヾ'':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.r:.:.:_)| 苦労した甲斐があったというものだ。
´'Wリ}>、__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`¨´,ィ|
Уリ:.:.:.:.:.:.:丶、:.:.:.:.:.:.:.:_,、_,..ィ=彡リ| まさに満願成就の夜、というところか。
/ 丶、:.:.:.:.:.:.:.:.丶、:.:.:.:` ̄ ̄´_:ノ:.!
,.イ`7{ `丶、:.:.:.:.:.:.:.:>:.、、:.:.:.:.:.:.:/
::〈::::ヾ'、 `丶、:.:.:.:.:.:.:.:.`了 ̄´
::::ヽ::::::`丶、 丶、:.:.:.:.:.:/
:::::::::\::::::::::\ `` ー'、>、__
:::::::::::::::\::::::::::\  ̄|! |ト-、
山善右衛門
(やま ぜんえもん)
この日、いよいよ食料もなくなり、皆の窮乏も限界に達したことで、
遂に城中の老若男女全員で打って出ての玉砕が主張された。
- 403 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 22:29:02 ID:OORLN1/c
- やり切れない緊迫感だな
- 404 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:30:42 ID:BqeyUlF2
- /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ、
_ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ
|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i====:i:i:i〉
|:i:i:i:i:i:i=='"´:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヾ、
ハ |ー '"´:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{
ヽ. .ゝノ ∨:i:i:i:i:i:i:=イ´ノ ̄`゙==、:iノ まあ、僕としては
⌒i| i_==' ヒir、 rュユフ .|:..ゝ ここまで大きく育っただけでも、
/ ノ ゛Y" , 人-、 十分満足なんだけどね。
/./ ./ヘ. .〉 ,イ'":../
__ ヽ丶./ヽ-、:.\ ー=' イ:..:..:..:..ヽ._ 最後に、自分で火をつけるってのも
./´  ̄ヘ.ヽ ´ '´r、∨>─‐'":..:..:..:..:..:.ノ:..:..:| 面白いかもしれないなあ。
_,/ 、ヘ. i ト.. {≧‐:..:..:..:../:..:..:..:..:..:..:..:..:..j
√ ヾ 、 ノ ヽ .i==:..:..:..:..:..:..:..:.〃:..:..:..:..;イ
.r'"ヾ〉 |,/` 丿:..:..:..:..:..:..:..:../:..:..:..:./\
/ / /:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:../
/ ヾ. r‐' "ヽ三、/:..:\:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..イ
大江源右衛門
.(おおえ げんえもん)
,ィニ彡'´三ミヽ
/彡_ /⌒ミミト------- 、
_,..|/ f!, イr=、 l|ミ'、_、 `ヽ ふふふ…
/ |li i|ム、、!__,i},イトミ!、ヽ / { 根こそぎ抜かれる木が、
_/ 'ノリ{==! ヾ=!| Wリ | / ,.ゝ、 そのまま燃える松明になって、
l 、ヽ、ノ'メ、`__リ_、V`{ r-、| / //^ 'ー、 .上使衆をもろとも焼き尽くす…美しい情景じゃないか。
_,/ ヾヽ//ヽ--'イ `ヤノ // ヽ
`(/7.>、 二>ヘ <厂 /'´ 'ヽ、,. -‐
千束善左衛門
(せんぞく ぜんざえもん)
- 405 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:31:48 ID:BqeyUlF2
- /`i /`i
/ | / /:.:.|
/ ___」,/ / . :.:|
/ ´ -、::l
.,' .:.:.'; …遂にこの日が来たか。
l -― ―- ::.::.:.l 宗意殿も珍しく浮かれておるな。
| :.:.:.|
', ― .:.:/
ヽ /
lヽ、 / 、
. l >‐'´` l
,ノ o ヽ もう誰も本音を隠す気ねぇぞアレ。
i'.o r┐ ヽ、 四郎様や皆の前だってのに。
l ,!-l、 |
ヽ _,.ィ'. 放っておいたら、四郎様のことを
`ー-、_ く´ 呼び捨てにするんじゃねぇかゴラァ?
,! `!
l `! `!
l l. l , l
l、_,! し' l
/ `l
,.--- '´---- ' 、
/ ヽ
/ |
{ _,...,_ l
ゝく´ `ヽ、,. 'i 、 、 ヾ、 | l
, ' `ヽ、_,.,.-'´ !、 ,!リi .!'ヽ. '、l、 ヽ
ヽ , ,rヘ.ヽ l >i ノ´ノ' _ l i、!l ! わかってはいたが…。
ヽ| ./l'! !ト- ゞi、. `'" ノ,.'‐'"´`!ン| l'.〉、 ヽ やはりこう露骨だと癇に障るものだな。
ヽ! ヽ!ヽ. , -ヽ`Y 'ー--‐,.ィ'´ {, ヽ、 ヽ
``ヽ. 〉ヽ-ヘ/ | ヽ. l `、
;' 〈 |. / _| ,. '" | /) ノ
ヽ、 l ' t.;' ,. -‐''"´ レ'´ | !,{ ヽ、
ヽ 'l/ヾ´``' ィ;===:、 /! 'ゞ!, ゙i
l ´ \ `ニニ゙ / l ノ {.|、. ノ
. | \ ,. '´, ィ=ゝ, r' ヽ} ,'!. |
{ `フ'.ゝ=´'",-イ ),.ィiノ 〉ノ-!ノ
``ー-、 ,!. /l/ゞ;.'! r'´./,.'´ ´ ,ノ'´ ' `ー-
_,,... -イ トヽ{ 'l'i ! >/'フ ,.-'´
,. -''",. --──ゝ-゙ /'i,!l, /.-' ,. ‐'",イ" /`ー-- 、
- 407 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 22:33:50 ID:sGFyZzXo
- なら最初から仲間にいれず、あんたらだけで殉教(笑)しろ!!!
- 410 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 22:36:28 ID:3RZD2LKo
- >>407
彼らの場合、キリシタン以上に浪人だから
追い詰められ、困窮した上は
「派手に」散りたいんだよ
タチ悪い
- 406 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:33:30 ID:BqeyUlF2
- ,. : ´: : : : : : : : : : : : : .、
/.: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
. /.: : : : : :./: : : : .:/: : : : : : : : \
/: : : : : : /: : : : : _彡/: |: : : : : : : : ヽ
: : : : : : / : : : :/.://} ,ハ: : : : : : : : : :
i: : : : : :/: .: :〃: : // j/ \: : : : : : : :i
|.: .: : :/: :: :/: : / / _V: : : : : : |
| i.: : :i.: : :厶ァ‐- / -‐ニxム.: .: : : : :|
| | : : |: : ム以` /, 〔以」: : : : : : :| さ、それじゃ、
j | : : { j i ´ / | ^7从:i: : : :| 最後の下知を下しましょう。
/|: :: :Vi |/ / | // |: j: : : :|
/ 从: :i i: :{/ _ ///ノ: :: : :} |
. 〃|.: : :|: :ト、 、__/ |__, .イ/: :/: : {:.:|
. / /ハ.: : :|川川ト、 ー| |‐ ィ.://: / : : |ヘ、
// /| : : |川川 ‐! !< 川/ /}.: .:从 \
/////} : : |川川 | | |j/ //: :i: : : \
//////: :/ |/ | | {`<{: : ト,: : :\\
//////: :/// 〈\ /\,| j: : {∧: : : :\
/ /: :/// ハ. V /⌒\_ {: : {. \: : : :
/: :///! { | { /  ̄^Y V∧ \ :
大矢野松右衛門
(おおやの まつえもん)
- 408 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:34:40 ID:BqeyUlF2
- ,.-- 、
rリ!'^ilミ'ュ
,ィ==,、 _ノリリ:::::}}}i{、
ノ///ヽリ、 r_ノリj゙''''リハ}}
´fイノリ::::ノl{`,、__, ‐::'´/リ:〉 }::|l:.:lト--、
ノシ=ミミ}'イヽシ {:::::::::::::|l:.|:ト-!::|!:.:|::::::::::}
/イ!| , ヾ!::::::} }:::::::il::|:.:|:∀:.:}:.:.}::i:::::::| じゃ、頼むわよ…四郎様。
}リ,}:! /(j:`゙^゙〉_,.ゞ:::::::|!:リ:.|:::!::::{:.:.:!::l:::::::!
ノ'イ::! l::}´:.:.:./、_,.ィ:::::::/:/:./:::|:::::|:.i:|::|:::::::}
jf /::,! l:ノ:.:.:.〈 /'´::/:/:.:,!:::::!::::川:|::l:::::::{ 「……………」
_彡/ /:.:.:.:.:.:.| /::::::/:/:.:.:,!:::::|:::/ノ!:.|::l:::::::':、
`゙,' /:.:.:.:.:.:.:.|,/::::::/'´:.:../==ェェf:.リ:.:.!::、::::::::ヽ、
{{{!l:.:.:.:.:.:.:/-、:/:./:.:./::::::::::::::.!:.:.:.:.|::::ヾ:::::,= ミヽ
E}、!:.:.:.:.:/ノi /l:./:.:./:::::::::::::::::|iiiiiiii|::::::::ヾ:| i、ヾ!
〈r、!|:.:.ト、´l||/〈!{:.:.:.l:::::::::::::::::::^^^゙i:::::::::::ノ゙!l'i'i、!
lト |:.:l、ヾ"l |:.:.:.:.{::::i:::::::::::::::::i:::|:::::::::::| ヾリ
l:.:l:ヘ. V'、|iiiiiii」::::|:::::/゙i::::::|:::!:::::::::::|
|:.|: :ヘ.ヾ:、^i´::|::::|::::,!::::|:::::|::|::::::::::::|
|:l|: : !ヽ|:.:! |::::!:::|::::!::::::|:::::|::!::::::::::::!
〈:リ!: :|:ノ !:.| |::::!:::|:::j::::::::|:::::!:|::::::::::::.、
r―-'/ノ: ;':.! ハ:ヽ.l::::|::::':::!::::::::|::::|::',:::::::::::::'、
,. ゝ:ノ:.:{!: :.!:.:!ム-く:j::::|::::::::!:::ハ::|::::::::|:::::::::::::::.、
(:_:_:.〈:}:.リ!: : !:.:lイZ}:.}|::::|:::::::|:::|||::::|::{::::::::::::::::::.、
`リ:.:}l: :.|:〈:.{し:く>l::::::::!:::! |::|::::|::|::::::::::::::_:ノ
イ、_イ}:!: :!´ト-、_ゝァ|:::::::l`゙' `|::::|::| ̄ ̄´
))、_」!:.|^'|__|:.:及〉!:::::::! |::::|:::!
`ヽー:|_」:ノ‐f/`'|:::::{ |::::|:::|
し-!^/ヘ,-| !:::::::} |::::|:::|
ヾニ>'_,へ、 /::::::::| ノ:::::!:::、
- 409 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:36:19 ID:BqeyUlF2
- _,.ィ'三三二ニ二三ミー 、、
,ィ'´ィィィィ彡三ニエニ二三ミミヽ
,ィf//ィ'ィ'ィ'ィ'/ィシ' ``ヾヽミミミヽミミヽ
ノィ'//,'イ///,イ!lj/ l|lトミミミtゝ、ミ'、
//イ{|{lh{lilililil|l| |i,' li八ミヾ`ヽヽミ':、
ハ{{{N、',',',、{((li| |l ,.........||_!l|l|lトトゝミヽ丶、
!|l{lトi、',ミミミ','ji|l|l!:||:.i /:.:.,:'ィリftiミkjljljlj|j|トミミミ≧ュ、、 …お前達、健康な者たちを選び、
、ヾミミヽヽ',',}}l|:.||: | ,':.:.: ``lF彡ト'リl|l|l|l|lト、liトミ三ミミヽ 奇襲を仕掛なさい。
ハ',',}}}iトN|}|ljj|:.|! !:.:.. |l {l|l{lリハトl|l|、}〉| `ヾヽヽ
. ハリトミ',W八リノツ'.:.リ ,..、 |l |トトWl|l|l|lNjljl| ヾソ} 陣中に火を掛けて寄せ手を混乱させ、
. {{{{{lリハリllツノ/.:.:/: '―' '、.:リト、{{、',NNhト、 ノリ′ その後、弾薬を奪って城に戻るように。
,)}W/}}リノ,イ:,、'_____,.メィリj}j>、{((NトV、 ,イjリ
. イノリ//ハ}l//イ/` ―----― ´ /リノハノハトミヾミミミゝ、/ノ/
//イノハリノイノトi{、`:.:.‐;,-;,‐.:.:´ イツノ八トミミト`ヾヽ、ミ{{{/ー- 、
{{{i{i{i{(({i{i{i|l|l|リハトi、,イi{,,,}iト、ィツ{fリイ ハliliトミヾヽ',iトミヾWト、 ヽ
,})})}lトiトl|l|l|l|| `ツノリ{{{M}}lリィfイヾ! LlLlレ‐=ミ)}lト}|l|liヾ'、ヽ、
、__,.ノィメイト'、',',lililili|::..'´,ンiメ!ルイl/lイ八`/ {´ ̄/ W!,リリハ ヾミ、i}
`ニ彡'´ 'リ ヾ',lNi|l:.:.:、 ´jツ ヾ' / ,':: '、::/ ヾミ彡小、_, リ
, - 、_,. -'´ / /| ヾ',W :. / ' ,':: ∨ X` ,ノ '′
‐ '´ / ,':| ',iリ .::ノ /::: / ∧`ー-、
/ /:::| }ト、 / ,':::: / ∧、 丶、__
/ /::::::| ,ノノヾ、ヽ /:: //:``丶、 ∧ヽ、
/ /.:.:.:.:l ,ィツ′ 丶、 ノ::./ /:::::::::::::::::::::`丶、 ∧ ヽ、
/ , ':. -‐|=彡' /^ヽヽ .:.:. /ノ:::: 〈丶、ヘ \
'´ , ':: | ./:::::::丶', // ', \〉
、_,,.. -― /::: | /:::: ヾ! ,'/ l
´ /:::: | / .ヽ ,' l
/:::::. .| / '、,' l―- 、、_
,':::::::: | / .Y:::. l `
,':::::::::: | / 〈::::: l
!::::::::: .' |::: l
',::::::: | ',
',::::: ,ノ '、
しかし、この時、四郎は城中全員での出撃をとどめ、健康な者達だけでの夜襲を指示したのである。
- 411 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 22:37:26 ID:DhJ/bnfk
- おや?
- 415 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 22:43:28 ID:0nxDP3Mg
- おお?
- 412 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 22:37:53 ID:BtoKDeHI
- 大阪で死にそびれたからってなあ…。
- 413 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:38:18 ID:BqeyUlF2
- /::::::::::::::::::::.. ..::::::::::::::::::::::::,::::::::::..ヽ
|::::::::::::::::::::/":::::::::::::::::::::::::|::::8::8:8:゙!
|::::::::::::::::,:':::::::::::::::::::::::::::::::::|:::oo8oo:| て
|:::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::__L:__:::::::::::| そ
ヽ:::::::::::::':::::::::::::__,. -‐::''"´:::::::... ``ー:丶、
丶、―::'':"´::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ
:::::/7ハー;、_::::::::::::::_,. -‐rf三>t;;ァ、__,. - '′ …し、四郎ッ!?
}:::l 'rf:/:.:.:`lT"i´:.:彡' l |:「`ミ=ヲlハ! お前、何言ってやがる!!
ハ::、 ヾリ リι | リ' |
,ノリ::ト- 、 | /
_,.、-‐r―} 丶、 rt、 `ー' _、 /ー -、_
_,.、-‐' ̄ l \ \``゙ ー=ニニ=チ'′ `ヽ、_
``ヽ、 'ヾ \ ',ヽ、 ` ̄´/ト、__ l ';
ヽ、 ヽ r'、 `ー―:イ:.:\:.:` l! !
.ヽ、 `、 /.、 〉\/ / ,}
三三三三ミミミミミミミミミ小シヘ
三三三三ミミ≧ニ==''"'"'ヾミ}
三三三シ'"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ}
三三シ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:u.:.:.:.:.:.:.:.l
三彡!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
彡イリ:.:.:.:.:.:、-―‐,ミ::::ァ,、:.:.:.:.:.:.:.|
イノイ:.:.:.:.:.:.:.`ミx、'ti〕〉::,::':.:.:.,. =シ
/イ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`"'':.:.:.:.:.:.:.::!ン´
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;;:.:.:'、 ど、どういうことだ…!?
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;:.:':;.:丶 ここで全員での”まるちり”を命じないなど…ありえん!
:.:.:.:.:.:.:.:u..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;':.:_:.:;:.:.:.丶
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:ノ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:'´シ"´
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
:.:.:.:.:.:.:.:`=ニ二二二、_ヽ:.〉
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.` ―--、//
:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヾミ三彡′
ヾ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i′
- 414 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:41:58 ID:BqeyUlF2
- ,. : ´: : : : : : : : : : : : : .、
/.: : : : : : : : : : : : : : : : : :\
. /.: : : : : :./: : : : .:/: : : : : : : : \
/: : : : : : /: : : : : _彡/: |: : : : : : : : ヽ
: : : : : : / : : : :/.://} ,ハ: : : : : : : : : :
i: : : : : :/: .: :〃: : // j/ \: : : : : : : :i
|.: .: : :/: :: :/: : / / _V: : : : : : |
| i.: : :i.: : :厶ァ‐- / -‐ニxム.: .: : : : :| 四郎!どういうこと!?
| | : : |: : ム以` /, 〔以」: : : : : : :|
j | : : { j i ´ / | ^7从:i: : : :| 今、この時に”まるちり”せずに、
/|: :: :Vi |/ / | u. // |: j: : : :| いつするっていうの!
/ 从: :i i: :{/ _ ///ノ: :: : :} |
. 〃|.: : :|: :ト、 ---, イ/: :/: : {:.:| すぐ言い直しなさい!!
. / /ハ.: : :|川川ト、 ィ.://: / : : |ヘ、
// /| : : |川川 ‐! !< 川/ /}.: .:从 \
/////} : : |川川 | | |j/ //: :i: : : \
//////: :/ |/ | | {`<{: : ト,: : :\\
//////: :/// 〈\ /\,| j: : {∧: : : :\
/ /: :/// ハ. V /⌒\_ {: : {. \: : : :
/: :///! { | { /  ̄^Y V∧ \ :
_ ,, .... ,,、__
, '/イ,ィ/彡'三ミ≧'、、
イィノハfr'ィ/r''^`ミiliiミ'.ヾ'、
/!/fwリ八l|l ll;ヾミ'、ミ_ヽ、
r!f;/wl|l|/,イ li_{{トミヾミゝ、_,
{i |l|W小fリリ}; i /:::ィ'|tiトトミソ}ミ≧、} ヽ`
)!l|l|fリノハfifリ: i `|F彡ハミリ!ミ≧、ト、ミヽ …………。
川h{i洲{liliiリ |:: li /ハ}|巛}l{ ヾミ'、
ノィシイミミヾ/ - ;; /トミ}}lトミ{ト' `',リ
,!ノイィノハfr' ー―― ″jリツ}}リト、',ミヽ
彳{{/リトミ',,i|、 =_::: ィi{l{lト't'、{{トミヾミゝ、
リ}}iliリソノリfr洲Wrッチ/ll;ヾミ''三三ミミ、_ヽ、
_ノ',:./ハ,!ノ :::ハfr'ノィ// /::: `ミミヾミ'、_'、
,、_,;;;;;/ i ヽiil ::::::i / / ヽヾミゝ、__,
/ / | ヾ / / / ヽ
- 418 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:44:46 ID:BqeyUlF2
- 圭圭圭圭圭圭圭主主主王王王三三三三三三三ニ,. -―- 、_
圭圭圭圭主主主王王王三三三彡彡彡彡彡彡彡彡三ミヾ三≧、、
圭圭圭圭主主主王王王三三彡彡彡彡彡彡彡:ィイ彡=ニ三ミヾ三三ミー、、
圭圭圭圭主主主王王王三彡彡彡彡彡彡彡彡彡//ィ彡三ミミヾ彡三三ミ
圭圭圭圭主主主王王王彡彡彡彡彡彡彡彡彡://ィ彡彡イ三ミヾ彡三三
圭圭圭圭主主主王王彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡ィイ三テzミ'、'三三、
圭圭圭圭主主主王彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡ィ彡ア/ ̄ `ヾミヾミ
圭圭圭圭主主主彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡彡´ ,:'´ ゙!ト'、
圭圭圭圭主主彡彡彡彡彡彡彡彡/ ̄ \三三//// |l|li 何も間違ってはいない。
圭圭圭圭主彡彡彡彡彡/⌒ <´ /\ミ工メ、、 リ!l|l
圭圭圭圭彡彡彡彡彡/ ヽ 、 { , -tッリ`ヾ':.:.:.:.:.ィ==/..jl|l 私は、お前達全員を「最後の日」へと導く。
圭圭圭圭彡彡r─ 'ヽ __\ .ィ\ ` ノ ヾ三シ''" | /ィtfiメy'リノ! この下知も、そのためのものだ。
圭圭圭彡彡/ \ __ヽ { ヾ/////三彡' !l:.:`'テラf//イ
圭圭彡彡/ ヽ \ `ー ' ノ//////彡 |:.:.:/:.ノ八{{| …さあ、行きなさい。
圭圭彡彡./ \ \ レ' `- イ////イ ',:.:,リ'ノノノハl|l
主彡イ´/ ヽ ヽ ', ヽ/////, '、__ --彳'////八lノ
王/ ,イ! ', 人 { ).} ヾ リ{、 丶``===ァ,イノノイ////f{
./ /!::! ≧、 ∨ \-' ノ >-、'、丶、`二二´イシイノノムfイ |l|
{ l |:::! ヽ { j i , ̄ __ > 、テrッチ/イ/ノ//|i{ |l!
l ヾヽ::、 丶二.ノ イ.t──<⌒:ト、 }jイjノノ////ハ{ ,ノヘ ,jリ
ヽ ヽ\ト _ イ:/ノ:/ l. 丶 __/,イfr彡∧ムヾ、 /´
\ヽ`::ー':: ̄イ / リ j/ ̄  ̄`ヽ {!
- 419 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:49:02 ID:BqeyUlF2
-
「\ 「\
| \ | \
| >─| \
| / \
| ',
/ | 承知しました!
〉_ __ | では、健康な者を選び、本丸・二の丸・三の丸のそれぞれから
| ` / 三手に分けて攻撃しましょう。
\ [\ /
.`7 -く
.γ⌒) (⌒\ \
 ̄ \ / ̄|
'´\>―――< /`l |
/ \.j |
○ О Y だとすれば、動かせるのは四、五千ってところだゴラァ!
/ ̄| | 攻める先をすぐ伝えないと時間がねぇぞ!
* /_,」 _ノ 、人ノ
三ニ-  ̄-_ _ ⌒)て
「「⌒T.)
\ !| / .i' /,レ' / ) i i
ヽ ヾ、! 人,i|' / / | |
ヽ ヾ、 | ヽハ| / / ./
!、 ヽ┤-=─-、 / //
ヽ `!、<、 ̄i_! (l´ ,.r'"~
゙、 i:::.`─' .:::.\/ …うむ。
) !:::::::`l ::::::::. \ では、そのように準備を整えるとするか。
/ ,'i /::::::::: | :::::::::::::. \
l// / `゙-、;:::::|────-` 夜襲ならば、夜が明ける前に仕掛けねばならん。
/ ゝ、 `゙-:! r'"く 急ぐぞ!
ヽ ヽ, -─┬ ' ヽ.
.ヽ、 ヽ ) -‐' i. i
. メ\ / / ト、 i 、(
 ̄\ \ ( /ヽ、_.ノ `゙-、,`、ヽ
ヽ、|ヽ ̄ヽ、ヽ`i、 \ ). )
- 420 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:50:54 ID:BqeyUlF2
- __.. .-─…─
..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、
ィ:::::::::'::::::/:::::::::::::::::::...、 ::::::::::::::\
/:::::::/:::: /::::::::::::::::::::::::::::::::.. ::::::::::::::::\
,':::':::/::://:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::\:::::::::::::::
/}::l:::l/::|/(` ト::::::::..:::::::::::::::::::::. ::::ヽ::::::::::
イ:::::::!::::|ヽ) } }:::::::::\:::::.、:::::::|::::::ハ:::::::
}::::::: Ⅵ / {.∧:::::::.、::ヽ:::::ト:::l::::::|,, !:::::: おい!お前ら!!
ノ:|::::::::l!`{ ト( }::ト:::厶仆:::! !ハ!リ }:::::/ 何勝手に動いてんだ!!
.ハ:::::::l! \ゝ リ ',イt:ァ/| l:l l ヾ从
/ l::::ハr‐t:ァミ、 =彡:! リ ! ヽ
};イ::∧ ̄彡:! u. / }
j/ リ\ .::} / /
r─一丶ヽ __..ィ / /: : :
____/ハ: : : : : \ ー= 一' .//: : : : :
一": : : : ///∧: : : : : :.{\ "" ィ {: ト、: : : : :
: : : : : : /////∧: : : : ヾ :.` ̄:::.. |: |/\: : :
: : : : : //:::. : //∧: : : : :\ト:. |: |///ヽ: :
: : : : //::. : :/0/: : }: : : : : : \ ::. .::|: |:::. : : : :
|\ /ヽ
| \ / |
i \___/ |
ヽ,. |
/ _ヽ,, ノ_ | …勝手?
i | これは異なことを言う…。
ヽ ノ ̄| /
> ´  ̄ ` <
- 421 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 22:52:44 ID:DhJ/bnfk
- キチガイとキチガイの内輪もめ
- 424 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 22:55:02 ID:StjysA.Y
- 変態仮面が二人いるからややこしいなw
- 422 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:53:09 ID:BqeyUlF2
- ,. -┐ ,..-┐
. / /::| / /::|
/ ./:::::| / ./:::::|
/  ̄ ̄ ̄ ヽ
/ ,.-、 ,.-、 ゙、
| /●/ ヽ●、 . | 我らが総大将の下知以外に、
| `'''" ト、__,.イ `'''" | 誰の指示に従うというのだ?
ヽ |'VVVVV| /
\. ヽvvvvvノ / さあ、下知は下された!
. >  ̄ ̄ < お主らも急ぐが良かろう!
/ \
. / , 、 \
..--- 、___
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.、:::::丶
/:::::::::/:::::.ィ:::イ:::::::::::::::::::::\::∧
'::::::/:::/::/ト、/ |:::::::.::::::::::::.、::::::::∧
.イ :::;::://:::/{ノ) )/}::::::::l::::ヽ:::::::\:::::∧
. / |:::/://:::/./, {' }::i::::|::::::::..、:::::::::ヽ::::}
′|:::://::/{ ( ( { l ノ/!:::::/}::::::::::..:::::::::Ⅳ
|::::::::::;{ \ヽ ゝУ リ::;' !:ハ:::::::::}::::::|
. ハ:::::八==tッ、 ' /:/,.ィ‐tッ}:::/:::::ル’
ノfl::{{ ` ̄彡 ゙゙:/ ー/==:/l://}' …………ッ!
/∧ヽ. イ::... / ./ /ル ′
、 |:.:... u /
丶 ,, ':. イ==ォ、
__:iヽ -─-, / ,!/: : :.
/: : : :.| f{\ ''" ィ".<: : : : : :\
. /r 、: : : :.! '゙  ̄ /: : : : : : : : : : : : :≧、__
/://∧: : :j //∧: : : : : : : : /: //`>=ュ、
,://///}: :.ノ .:::.: ////∧: : : : :./ー:厶仆く/:ー: : }
. 〃.::.::.ィ0:〉/ .:: /:.ヽ/::::i: : :/: : : : : : : : :ン: : : : : : : \
. /::.:.イ:.{::ノ/ ,/: : : :ゝイ:1: /: : : : : : : : :/: : : : : : : : : : :ヽ
- 425 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:56:58 ID:BqeyUlF2
- _____
,.: ´ -‐=ミ `¨=‐:.、
, ' , -‐ = ミ ニ= ヽ
./ / ./ / ,ハ ',
/ / / / / ', ハ
./ / / > ハ i i 四郎が、私達の言う事を聞かないなんて…!
.ー=彡7′/ _,..ィ´ ,イ .', i .| このままじゃ、私達の計画が…!
/ r fぅ:.、 / _,斗‐i | .'
/. __/|` ̄´ ' .: fテぅ| | .', どうして、どうしてあの子が…!?
/ ,ィ´{i.从 / |::: `¨´| | ヽ_
./ / {i /、 ′ u . ,厶 八 .7´タ ̄`ヽ
/i {リ. \ - イ i i `ー'" ,/ ',
/ 八 {i `ー ´ .| 八 -‐.;′ .i____
./ / \ ㍉、 \ | | ヽ i} . |: : : : : :.`:ー----:....__
i ハ /〉\V´ ヽ | | i} / |: : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ
| .i | i ′ ゙i | ! i} ,′ |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',
l .| | | i iヽ ヽイ リ /i}====ミ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
リ 弋.'、 |i |: : \ ,' /: :| i i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|
ヾ 八: : : :.\ { ,.': :.弋_} |: : : : : : : : : : :./.: : : : : : : : |
i|/ .ヽ: : : : :.\八 /: : : : : :| |: : : : : : : :.:./ : : : : : : : : : : |
リ \: : : : :`ニ=: ':´: : : : : : : :| |: : : : ___:/: : : : : : : : : : : : :リ
′ `¨ ̄⌒ヽ: : : : : : :._,:イj i¨ ̄´/: : : : : : : : : : : : : : /
__.. .-─…─
..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::..、
ィ:::::::::'::::::/:::::::::::::::::::...、 ::::::::::::::\
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,':::':::/::://:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::\:::::::::::::::
/}::l:::l/::|/(` ト::::::::..:::::::::::::::::::::. ::::ヽ::::::::::
イ:::::::!::::|ヽ) } }:::::::::\:::::.、:::::::|::::::ハ:::::::
}::::::: Ⅵ / {.∧:::::::.、::ヽ:::::ト:::l::::::|,, !::::::
ノ:|::::::::l!`{ ト( }::ト:::厶仆:::! !ハ!リ }:::::/ …………。
.ハ:::::::l! :\ゝ:::: リ ::::::::::::/| l:l l ::::ヾ从
/ l::::ハ::::::::::ミ、:::::::::::::::::::::::! リ::::::::: ! ヽ
};イ::∧ ̄彡:! ::::::::::::::::::::::::::::: / }
j/ リ\ .::} / /
r─一丶ヽ / /: : :
____/ハ: : : : : \ ー--- .//: : : : :
一": : : : ///∧: : : : : :.{\ "" ィ {: ト、: : : : :
: : : : : : /////∧: : : : ヾ :.` ̄:::.. |: |/\: : :
: : : : : //:::. : //∧: : : : :\ト:. |: |///ヽ: :
: : : : //::. : :/0/: : }: : : : : : \ ::. .::|: |:::. : : : :
- 426 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 22:59:32 ID:BqeyUlF2
- ,.-<´:.:.:.:/彡{{_,.ッ'ア彡ミ≧-,、_
r ':.コ[,. -f´ ̄ ̄:.:.:.:./}}(((fr彡'=ミ
'、:.:.:「シ!{_,:.:.:.:.:.:_,.ィくリノノノノィ彡彡三ミ
/:.人:/ノ:.:tニ:/´/三二`''ー‐―ァ三ミ、
ノ、__」:「:.):.:r‐;レ'´:.).=_,.)>--‐:'´ミミミミt
{>,‐、{:.:.,-:/´:.:((:./´:.:.:.:.:.u.:.:.:.:.:.:.ミミミく~
}:.:.:./:.:.ノ|:{_,.:-_:ヤ:.:.:.:.:.:.,、_,.rァ'リ:..トミ卞 どうする、宗意?
|:.:.:.:7:「:.ィ:.:/:.:,」:._{i__,,:シ'ィ'==彡':.ノリム`' もうこの勢いは止められん…。
':.:.:.〈:.:L:.:|!:.:.:'´:., ==:.:`≧=--‐イ/
ヽ、:./ハ:{:.:|i:.:.:.:.:.:.,. -‐r--、_〕]:_:_:./ 四郎が何を考えているかわからん…!
∨/il|}:.:|l!:.:.:.:.イ:.:、__:〉:.:.:.:.:.:.:,イリ 俺達はどうするべきなんだ!?
_,〉':':':':.:||l:::.:.:::.====ァ':/{リ ト、_
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ:.、二二´/:.:.|//
/ |:.:|---イ:.:.:.:.:/
/ |:.,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ .
|/:.:.:.:.:.:.:.:/
ト、:.:.:.:.:/
、ヽy´,.、
`^〉,':.:.ヽ、
____
, '";:;:;|:;:;:;:;\
イ ;:;:;:;:;|:;:;火:;:;ヽ
!;:;:;:; |:;:;:;:;:;:;:;:;|
_ ,!-::'::´: ̄:`::'::-::、
ヽ、___τニニ、 …!!
|l77川リルリ/ニ三ヽ ああ、そうかァ…!
ヽ | | |.|.|^l ヽ ___
ノヽ - . `.`.` .| `/:.:.`---、
__-‐':./:.:.|`‐-‐´ |:.:.:.:、 \./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`‐‐-、__
__....-:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.| .|:.:ヘ:.:| /:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:.
,......‐'".:.:.:.:.:.:.:.:.:/,_,イ:;ヽ |:.:.:.:.`' 丶、_:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:::,,,,,,,:V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄`‐-_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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- 428 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 23:02:21 ID:BqeyUlF2
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/:::::::::::::::::::::::,-‐‐ |:|::::|:|::::::::|:|::::::::::::` `, `、 |.:l,, l |:::::::: 火火火ッ…そうか、簡単なことじゃねぇか!!
`ー―-' ̄ ̄ /::||:::| :::::::i::::::::::::::::|::|::::::`、キ_,l |::::::: 気付いてみれば、これほど楽なことはねぇ…!
/::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::||:::::::::::`、 ./.l::::::
/ | |::::: おい、お前ら、急いで準備しろよ!
'、 _ ,,,, , |:::
 ̄,' ____,/ / .|:::
ヽ-、-‐ ___/ / / |
l ̄ /;;; / .|
` l /;;;;. / |
| /|:.:.:.: / .|
_`-‐ ´,;:;;|::: / |
/ ヽ:::::::::::::::| /_,,,,,.-‐‐'
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ、
_ノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ
|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i====:i:i:i〉
|:i:i:i:i:i:i=='"´:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヾ、
ハ |ー '"´:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:{
ヽ. .ゝノ ∨:i:i:i:i:i:i:=イ´ノ ̄`゙==、:iノ な、何を…?
⌒i| i_==' ヒir、 rュユフ .|:..ゝ 宗意、どういうことなんだよ!!
/ ノ ゛Y" , u. 人-、
/./ ./ヘ. .〉 ,イ'":../
__ ヽ丶./ヽ-、:.\ -- イ:..:..:..:..ヽ._
./´  ̄ヘ.ヽ ´ '´r、∨>─‐'":..:..:..:..:..:.ノ:..:..:|
_,/ 、ヘ. i ト.. {≧‐:..:..:..:../:..:..:..:..:..:..:..:..:..j
√ ヾ 、 ノ ヽ .i==:..:..:..:..:..:..:..:.〃:..:..:..:..;イ
.r'"ヾ〉 |,/` 丿:..:..:..:..:..:..:..:../:..:..:..:./\
/ / /:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:../
/ ヾ. r‐' "ヽ三、/:..:\:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..イ
- 429 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 23:03:39 ID:BqeyUlF2
- _,. - ―― - 、、
,. .:'´ ..::::::::::下、、::::..`丶、
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|: :: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::o:o:8:o:o::::::
|: :: ::::::::::_::: --―..::::-- 、、::::::::::::
ノ_::.-:. ' ´ ...:::::::::::::::::::::::_`丶、:
/::::::.:... ..__.::::::::::::::::::ft_>'、_>、::丶
丶:..__,..ィ:◎::::: ̄`i丶、:\ \ \ 決まってんだろ…!
|ハl |l `リ―彡' :.:.:.| |:.:.``:‐丶 \ 「四郎様」の御下知に従うんだよ!
,:|ヽト、:. ,lム! l! |:.:.:. \ `
:ハ:|: :l!/l:.、 , ':.:/:.ヽ |:.:. ,.- 、∧ なんたって、あの御方は…
:|: :i| :' :|:.ト:イ! ,、 ノ^´:.:.:.:/:.:.:.:.丶 ,、 、__, / 、 ``ヽ 俺達の「総大将」なんだからな!!
:トi:. .:. : : :.、:.、 /,' _,.ノ´'´:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:ゝf{ゝ、 ___ , ィ―'ニ=- 、
:. :. :. : : `:. 、:.:.:,' ―― '"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l \ 、__|_| ,! '、__ 俺達ァ偉いモンを創りあげちまったなァ!
、):. :.:... :.:.: 丶二ニー―- 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.: -――-{ \ ,| |' L__'´ `Y 火火火火火火火ッ!
{:. :.:.:.:. :. :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.....:.:ヽ .: .:.:.:.:.:.:.:.:/'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.', ` ̄ ̄| | ;' | ̄´!
:.:.:. :.:.. .:. .:.:... :.:.:.:.:.:.:. .:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l | | / ,':.:.:._,ン
、:.:.:. :.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:....トi、ヽ、:. 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:, =、-、 | | / /:r'f⌒'
、..:.:.:.:.:.:.:.:... :.:.:.:.:.:Jト', -- 、:ヾヽ..ヽト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:., '⌒/ | ', | |__,. z彡':.:.:.:
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :}:.:!::::::::::`ヽ!:.'、` ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./i__ノ,'!__ , ' | fヒi兵ッ'´ ̄`"
ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヾヾ、:::_ノ三== - 、、:.:.:.:/ / ,' `´ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.
``ー- 三_rぅ、:.:.:.:``:.‐-:.'´:.:.:二ニ=- .,_二 ―-/ ,イ , ―、:.:.:.:.:.:.
{(_,,..、:.:.:.:.:.:.:.:.:シ' :.:.:.:.:.:.:.:/  ̄/ /:.ト、_ _,/,' !:.:.:.:.:.:
-='_, -っノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.f== /三 ,':.:.| / | /^!:.:..:.:.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| / /:.:.:.、 / 、_,/ |:.:.:.:.
かくして二十一日の夜、一揆衆達の奇襲が始まるのであった…。
- 430 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 23:06:06 ID:BqeyUlF2
- ____
,. -'"´ `¨ー 、
/::::\::::::::::::::::::,/:: ヽ、
,.'"::::,.===、":::::::::::::'',===-、 ヽ、
, - ‐'ー―ー‐っ=γ' , ヽ'===ァニヽ---― 、 ヽ、
ゝ‐─‐" ̄:::::::::::丶__人_ ノ ` ̄ ̄ ̄゛ー' ヽ 前がやらない夫だったから、
./::::::::::::::::::::::∧l___!__|_ノ| ヽ 今回の解説はやる夫の番のはずだおー!
/::::::::::::::::. ,' r‐,ノ! i
/:::::::::::::: | _ ,.┴ 、」 l なんで主役の出番がこんなにないんだお!
,'. レ/ ! } 待遇改善を要求するおーーー!!
i ト、___ィ| /
', └┴┴┴'‐' /
ヽ、 /
ヽ、_ /
`¨i ヽ
/ ヽ . __ __¨ ./
/ ヽ _) _) \
- 432 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 23:07:03 ID:tdWfPh0I
- 乙でしたw
主人公wwwww
- 435 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 23:08:15 ID:RnXu6rck
- 乙でした
やる夫は七月いっぱいまで
夏休み取ってなさいw
- 433 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 23:07:15 ID:DhJ/bnfk
- 乙、
って策略じゃなかったんかい。
……もしかして驚愕での扱いがあんまり不憫だった佐々木さんへの、
作者さんからのプレゼントか……。
- 436 :名無しのやる夫だお:2011/07/03(日) 23:09:29 ID:sGFyZzXo
- お疲れ様でした。
四郎が万歳突撃命じなかったのは
自殺も同然の行為は殉教にあらず、勝ち目がなくてもあきらめないことが真の殉教、
てことですかね?
- 437 :やる夫で学ぶ柳生一族(その52):2011/07/03(日) 23:10:42 ID:BqeyUlF2
- どもども、本日も遅くまでお付き合いありがとうございました&お疲れ様でした>ALL
先週・先々週と休みだったので、今週はもうちょい進めたかったのですけど、
思わず話が細かくなってしまい、今回も前後編になってしまったのがなんともはや。
できれば鬼の人が着くところまで進めてしまいたかったのですが。
そして来週は当方が里帰りなので、また休みなのでアリマス。申し訳ない。
あー、せめて島原の乱くらい、夏が終わるまでに終わらせたいです喃。
このままでは柳生一族の出番がますますナッシングに。
むう。
てなとこで今日は終了でアリマス。
それではではー。
- 449 :名無しのやる夫だお:2011/07/06(水) 01:21:17 ID:L56HMc1s
- 「天草四郎陣中旗」の印象は強烈ですね。凄い迫力です。
でも「世界三大聖旗」はあやしいものでは?
「十字軍旗」はたくさんありそうですし、「ジャンヌ・ダルクの旗」って現存しているのですか?
- 452 :名無しのやる夫だお:2011/07/06(水) 12:29:10 ID:k1nCij5E
- >>449
「世界三大~」ってたいてい日本人が日本だけで言ってるものだし
天草四郎陣中旗に箔をつけるためになんか歴史上すごそうなのと並べてるだけじゃないの
- 453 :名無しのやる夫だお:2011/07/06(水) 13:10:23 ID:.t0E1A2Q
- そもそも島原の乱はバチカンから殉教とすら認められていない。
- 454 :名無しのやる夫だお:2011/07/06(水) 19:35:21 ID:fU5urBMA
- そらまー、あれだけ大暴れして関係ない人まで巻き込んで派手に死んだらねぇ。
- 456 :1:2011/07/09(土) 18:18:31 ID:AHIa1yHY
- どもどもです。
梅雨明け宣言も出て、今年も夏になりました喃。
毎晩矢鱈暑くて参りますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
てなとこで今週なのですが、予定通り、
今週は所用で実家に戻るのでお休みでアリマス。すいませぬ。
京都は毎度のように蒸し暑いそうなので、うへえというところですが、
反面懐かしくもあり、とりあえず今から帰ります。
それではではー。
>>449
そういえば「世界三大聖旗」の呼称に
「そのように言われている/そのような説もある」あたりの留保つけてなかったで砂。
これはしたり。
この三大聖旗云々の話は、四郎陣中旗の紹介の際、ちょくちょく使われてるのですけど、
実際のところ、どのような論拠でそれが認められてるのか不明瞭なので砂。
例えば、その説の論拠として「バチカンが認定していて云々」というのもあるのですが、
ソースが不明瞭な上、>>453で御指摘の通り、島原の乱は殉教と認められていないので、
その旗をバチカンが聖旗として認定するってのどうなの、というところでアリマス。
むー、この辺も補足しとけばよかったで砂。
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この投稿から6年後
返信削除まさか「天草四郎陣中旗」がFate/GO(グランドオーダー)のアイテムとして採用されるとは
効果:天草四郎(ルーラー)装備時のみ、自身がフィールドにいる間、味方全体に[死霊と悪魔]特攻状態20%を付与
偉人や関連物をゲームに採用することが悪いとはまったく言わんが(自分も三國無双シリーズ大好きだし)
ここまで描かれてきた乱の流れやこれに関係した人命の数や運命やそれぞれの想いを考えると、やっぱ微妙な気分になってしまうわな……